甲信越

【ハイキング】下権現堂山、上権現堂山

展望ハイキング 

下権現堂山、上権現堂山

【個人山行】

山  域:下権現堂山897m、上権現堂山998m(新潟県)

日  程:2019年11月24日(日)
参加者:L 駒崎、新井浩、谷口

アルバム


行動記録:かわもと道の駅(5:00)=戸隠神社登山口P(7:40/8:00)→下権現堂山(10:05/10:15)→中越(10:50)→上権現堂山(11:30/12:30)→中越(13:00)→登山口P(14:30)

行動時間6時間30分

 <天候:晴れ>

集合した時点では雨が降っていた。関越道を走り、関越トンネルを抜けた時点でもまだ雨が降っている。こりゃだめかなとあきらめていたが、登山口の戸隠神社では霧雨程度になり、出発するときには上がっていた。雨具は着ないで出発。戸隠神社内を通り、権現堂登山口の矢印に沿って登り始める。非常に明るい尾根で雑木も背が低く見通しが利く。日本海側の空には青空が見えてきた。気温が異常に高く、風もなく蒸し暑い感じだ。おそらく気温は15℃近くあるのだろう。

  

紅葉が終わった枯葉を踏みしめながら登ると1合目の標識。魚沼平野がよく見える。一時間ほどで5合目の標識を通過。汗がだらだらと流れる。細いブナの林がとてもきれいだ。弥三郎清水でのどを潤して、急登をこなし、振り返ると、素晴らしい展望。言葉にならないくらいのいい眺めだ。魚沼平野と山から平野に延びる尾根が何本も走る。ナナカマドの赤い実と茶色く染まった林と青空が広がり開放感あふれる尾根からの展望。9号目を過ぎると、青空に向かう登山道を抜けると下権現堂山。360度の展望で、大きな岩がいくつかあり、その岩には山岳展望図が埋め込まれていた。守門岳、浅草岳、角田山、八海山、越後駒ケ岳などか確認できた。木製の薄くスライスした手作りうちわがどうぞと置いてあり、一枚いただく。ありがとうございます。

 
ここからは開放的な尾根歩きだ。行く先には上権現堂山が見えている。のびやかな見通しのいい低い雑木の尾根を快適に歩く。終始展望を楽しみながら多少のアップダウンを繰り返し、上権現堂山へ着く。ここも負けずに展望が良く、誰も居ずに我々だけで独占。たっぷり1時間の休憩をする。
 
ここから30分程の中越と呼ばれるところまで戻り、下山を開始する。たっぷり積もった落ち葉をかき分けて滑りやすい粘土質の登山道を下る。途中紅葉の名残を楽しみながら、戸隠神社へ着きました。山中、3人のみとすれ違っただけの静かな山行でした。紅葉時期に来れば素晴らしハイキングとなる山を見つけることができました。

(新井浩記)

【無雪PH】草津白根山・雨飾山・御嶽山


  個人山行:

草津白根山、雨飾山、御嶽山

山域山名:草津白根山 雨飾山 御嶽山

期日:2019年11月4日5日6日

参加者:橋本義彦

行動記録:

4日 石津硫黄鉱山跡登山口9:30ー遊歩道最高地点11:00ー本白根山11:00/11:40ー遊歩道最高地点11:40/12:00ー石津硫黄鉱山跡登山口12:55

<天気晴れ>事前にネットで、志賀草津道路が通行可となっていたので、草津温泉から車で登って行った。殺生河原で車道は「本日は通行止め」となっていた。警備員に質問すると霧のためと言う。止むを得ず、長野県を目指した。別ルートで登れないか、考えつつ嬬恋村のパノラマラインを走ると白根山登山口の標柱を発見した。手持ちの地図と照らし合わせると鉱山跡登山口からの案内標柱と分かった。行けるところまでと進むと鉱山跡付近が登山口となっており、登山案内板もあり、登ることにした。登山口の標高は1487m、白根山は2120mなので標高差は約600mで約1時間30分と予測して登る。
  

始めは林道歩きである。台風の影響は余りないが、道がえぐられている場所もある。木々は紅葉である。すぐに、白根山から南に伸びる尾根に取り付く。ここはミズナラやシラカバが生え落葉している。登山道は笹が刈られていてよく整備されている。残雪期やツツジ、新緑の時期もよいだろうと感じる。南向きの山道で日射しが背中を暖めてくれる。右も左も沢で笹原とその中にカンバ類の落葉樹が生えていて青空に映える。同じ位の傾斜が続く。白根山は火山で、最近も噴火で死亡事故が起きた。直近の火山情報ではレベル5なので噴火の可能性は低い。傾斜が急になりそこを一登りすると南に眺望が開けた。浅間山、その左右の山波がよく見える。マイペースなので呼吸が荒くなる。2050mを超える辺りで急に木々が消え、火山の砂礫地帯になった。さらに登ると分岐になり左が万座温泉、右が本白根山に続く道でこちらに進む。周回コースがあるので、条件によっては行けるかもしれないと思った。右下には草津温泉の街が見える。平坦な場所にはコケ、潅木、地衣類などが生えている。また、木々が霧氷を付け、日光に照らされ白く輝く。美しい。お椀のような中央火口が目の前に現れた。この火口もすごい。本白根山脇まで行くと、登山道を植物が塞ぎ、進めない。戻ることにした。火山が新しく、道には火山の石がごろごろしている。本白根山展望所まで登る。急に強風が吹き始め、フードを被る。写真を撮ろうとするが、置いたカメラが風で倒れる。景色を見る余裕もなく、下山する。遊歩道最高地点から50mも下りると風も当たらず、ここで昼食を摂る。そして、この後はぐんぐん標高を下げ、登山口に着いた。ここはもう本当にぽかぽかのよい天気だ。2000mを越える場所は風の通り道があるなと感じた。ネットで相当調べていっても、現地でしかわからないこともある。だが、事前に十分調べることが必要だ。ガイドブックでは、志賀草津道路からのルートを案内しているがこのルートは登山道として整備され、小さな稜線上で分かりやすく、景色もよいのでまた、このルートで登りたいと思った。
 

5日 雨飾温泉登山口6:10ー薬師尾根道経由笹平分岐8:20ー雨飾山8:40/9:10ー往路を下山雨飾温泉登山口11:10

<天気晴れ>登山口付近で車中泊し、6時過ぎには登山を開始。雨飾温泉脇から登る。地図で分かるとおり笹平付近までは急傾斜の尾根歩きだ。覚悟して登る。石段風に道ができているが直ぐに、木の根がごつごつしている登山道になる。ブナの大木が多い。1000m以下は紅葉の真っ盛りだ。それ以上は落葉している。振り返れば鬼ケ面山や鋸岳に朝日があたり、紅葉が映える。この時期は付近の草花はもう枯れかかっている。ショウジョウバカマなどもほとんど目立たない。右の谷が深く、その尾根は急な崖だ。単独行でリュックも軽く、汗をかく位のペースで登る。登山者を抜いたり、追い越されたりもしない。この時期なので少ないのだろう。標高を上げるにつれ落ち葉が沢山道に積もっているようになる。その落葉がまた、夜露に濡れている。

標高を500mほど上げると稜線近くが霧氷で白く輝くのが見える。途中で道が左に折れる。中池だ。小さな池が幾つかある。水面は凍っている。もうこの標高では夜間零下か・・と思う。あと一息と急斜面を登る。このルートは北斜面で日が当たらないが、稜線を越した日射しに霧氷が、銀色に輝く。そして遂に笹平分岐に着く。だがここの眺望はない。右に折れ笹平にでると、一気に眺望が開けた。素晴らしい景色だ。さらに雨飾山山頂に登る。先行者1名。日本海、糸魚川の街が見え、登ってきた根知の谷が広い。西の白馬岳、雪倉岳、朝日岳はもう山頂付近は白く輝く。糸魚川?静岡構造線に沿う姫川が南北に深く谷を刻む。焼山、火打山と見える。天気は良いし、霧氷や紅葉が本当に鮮やかだ。小さいながら双耳峰で、石の祠もあり、昔からの信仰の山を物語る。一休みして、下る。次回、花の時期に、小谷温泉道から登ってみたいと思う。日が射して明るくなった。下りは濡れた落ち葉と木の根、石で滑らないように十分注意して下りた。だが、3回も滑り、転びそうになった。1回は落葉の下の石、あと2回は落葉の下の木の根が原因だ。こうした道では十分な注意が必要だ。そのうち1回はストックが木の根に引っかかり中間付近が折れた。自分の骨でなかったのは幸いだ。大事に至らず下山口に着き雨飾温泉で汗を流した。早めに下山できたので糸魚川のフォッサマグナミュージアムまで足を伸ばし、ヒスイや化石を鑑賞することができた。

上笹平から山頂を望む 下白馬岳雪倉岳方面を背景に山頂で撮影


6日 八海山P7:00ー田ノ原天然公園付近8:30/9:30ー八海山P10:50

<天気晴れ>御嶽山は火山であり、一番近くまで行ける道路は王滝村から田の原に登る道路である。入山規制もあるので事前に情報収集をした。登山だが八合目までは登山可と王滝村サイトにあった。当然、田の原まで車で行け八合目まで登れると思い現地を目指した。ところがおんたけ2240スキー場下部の車道に「積雪のため冬季車道閉鎖」の看板が立てられ、11月6日からとある。残念。王滝村のサイトをよく見る、下の方に確かに冬季閉鎖の道路情報が載せられていた。仕方なく田の原までハイキングをすることにした。スキー場のゲレンデを歩いて登る。草原で歩きにくい。歩いて、次第に標高を上げ、2256mの三笠山の手前で車道に入り南側を回る。この付近からはゆるやかな御嶽山の裾野がよく見える。裾野は長く、幅広く、山麓は広々としている。唐松などの樹木が悠然と生えている。ゆったりした気分になる。はるか南には恵那山が望める。田の原までくると、眼前に御嶽山がどっしりとした姿を見せた。空気が澄んでいて頂上付近の建物もはっきり見える。これ以上は入山禁止であり、付近の遊歩道をハイキングする。展望台から東の中央アルプスが望める。木曽駒ケ岳、宝剣岳、その稜線をたどると稜線が落ちた木曽殿越がありその南に空木岳がある。ハイキング以上の登山は無理なので下山した。入山が許可される時期に登ろうと思いつつ、御嶽山を後にした。

 3日間、好天に恵まれたが、事前の道路、登山情報について反省点があり、今後に生かしたい。

【ハイキング】岩殿山・稚児落とし

    岩殿山・稚児落とし   

山域・山名:岩殿山と稚児落とし(山梨県大月市)
山行形態:ハイキング
期日:2019・11・13(土曜)
参加者:
 L高橋仁、SL軽石、高橋武、山口、須藤、関口、渡辺、白根、黒沢

行動記録:天候:快晴
熊谷7:00=大月=駐車場9:00/9:40➝畑倉登山口10:15➝山頂11:10/11:45➝築坂峠➝第一・第二兜岩➝天神山➝稚児落とし13:40➝浅利下山口14:20➝駐車場15:00

 定刻時に熊谷駅南口を出発、途中中央高速道にて渋滞に会うがほぼ定刻の9時に大月イオン駐車場に到着、駐車場正面に岩殿山の岩場が悠然と構え、我々の挑戦を待ち構えるかの様子。軽石車と合流し9時40分に出発、15分程で強瀬ルート正面登山口に着くが、先月の台風と大雨の影響で閉鎖され禁止になっていた。この為裏側の畑倉登山口に向かう。10時15分畑倉登山口に到着、登山開始。

 「鬼の岩屋」に立ち寄ってから進む。登山道は一昨日までの長雨の為地面がぬかるみ、滑って歩きにくい。途中休む事無く歩を進め、11時10分に烽火台に、同20分に頂上に到着した。ここは富士山を正面に見据え、周辺の山々が見渡せ素晴らしい眺め。富士山は頭に白い粉の様な、また中腹に白糸の様な雪となり、民謡に歌われる「富士山」の様相である。手前の足元には大月の街並みが横たわり素晴らしいことこの上ない。これが日本の原風景なのだろうかと感心する。

 昼食を済ませ11時45分に出発、第一、第二の兜岩を通り抜け稚児落としに向かう。約一時間後、急坂でその上足場の悪く、ロープを用いて下る場所で登山者が渋滞した為大部時間のロスが有った。13時40分に稚児落としの岩場の上に到着、断崖絶壁の上に立ち、下方を眺めると足がすくむ。「稚児落とし」とよく命名したものだと肌で感じる。素晴らしい景色を背景に記念撮影。

 小休止後下山を再開。14時20分やっと一般の公道に出た。ここから公道を40分程度掛け駐車場に戻り帰路についた。            (渡辺記)

【ハイキング】富岳12景 滝子山

 思わぬ好展望に「ラッキー!」の滝子山

山  域:山梨県大月市・滝子山(1620m)

目  的:秀麗富岳12景の滝子山を周回する
山行形態: ハイキング
期  日:2019年12月22日(日)

参加者:L高橋仁、黒澤、齋藤

行 程:熊谷駅南口5:30=東松山IC=大月IC=桜公園駐車場7:10/7:20→南陵入口→林道と交差8:00➝稜線10:25→滝子山山頂10:45/11:35→三角点➝鎮西ヶ池→大谷ヶ丸分岐11:55→曲沢峠分岐12:40→道証地蔵13:30➝桜公園駐車場14:10=往路を戻る=熊谷16:30

 天気は薄曇り。午後は雨に変わりそうなので、30分早く出発。登山口駐車場に予定より1時間早く到着した。黒澤さんと合流して登山開始。寂梢(ジャクショウ)尾根への入口は標識が無いので、「寂梢苑」の朽ちかけた案内板を目印に左折する。まもなく廃屋となった寂梢苑の前を抜けて登山道に入る。落ち葉に埋まった踏み跡は、まもなくはっきりとした道になり、林道を横切って痩せた尾根(寂ショウ尾根)へと続き、杉の植林からナラやブナの広葉樹林に変わり、急な登りは岩場へと変わっていく。


 記録やガイドブックは、かなり危険な岩場だとしているが、登る分にはさほどでもない。が、下りには使いたくない道だ。ツツジの木がたくさんあり、足元には赤くあめ色に染まったイワカガミの葉が一面に広がっている。ブナの新緑の頃に、ツツジの花とイワカガミの花を楽しみながら登るのも良さそうだ。

 浜立山から滝子山への稜線に出ると、樹間から富士山がはっきりと見える。アップダウンして1620m(最高峰)の山頂についた。ここは西側以外の展望が開けていて、南の正面に雪化粧した富士山が大きく構えて、東側の裾野には自衛隊演習場だろう、黄色く枯れた原野が広がっている。富士山の手前に三つ峠、その手前には左から鶴ヶ鳥屋山、本社ヶ丸、清八山、さらには御坂山から黒岳への稜線が連なり、西側遠方には南アルプスの蝙蝠岳から白根三山あたりか?白く輝いている。

 北西寄りには南八ヶ岳の網笠、権現、阿弥陀、赤岳、横岳、硫黄岳がはっきり見える。北寄りに奥秩父の山並みが続き、金峰山の五丈岩がかすかに見て取れる。北に連なる大菩薩連嶺はコンドウ丸、大谷ヶ丸、ハマイバ丸あたりから先は重なり合っていて山座同定が難しい。さらに東には奥多摩の山並みが・・大岳のゲンコツ形の山頂が良くわかる。
 今日は曇り空で展望は望めないかと思っていたので、とっても「ラッキー!な山頂」で、ゆっくりと昼食をとる。雨は下山するまで降らないだろう。我ら3人の他は誰もいなかった山頂に、次第に登山者が増えてきて、4組10人になった。

寒くなってきたので腰を上げて、1610m三角点のある山頂に寄ってから鎮静ヶ池、大谷ヶ丸分岐を通って、広い防火帯が続く道を、霜柱の下の土に滑って転びそうになりながら、道証地蔵コースに下る。すみ沢の源頭から川沿いの道を高巻きや渡渉を繰り返して、路肩にちいさな「道証地蔵」がポツンと立っている林道にたどり着いた。予定より1時間20分早く駐車場に着いたので、まったく降られずに山行を終了できた。(高橋仁)

  

【ハイキング】日和田山・巾着田 地質見学ハイク

日和田山・巾着田等地質見学ハイキング
場所:日高市日和田山305m、巾着田、高麗川河原
期日:2019年12月17日(火)
参加者:CL橋本義 SL瀧澤 並木、新井勇、大嶋、黒沢、軽石、高橋武、山口、須藤俊、豊島
行動記録:熊谷駅南口7:40=日和田山登山口P(1日300円)9:10/9:20→①巾着田一周(飯能層大露頭見学)→登山口P 109m10:30/10:40→②日和田山登山・男坂ルート→日和田山頂305m・昼食11:40/12:20→富士見岩・男岩・女岩→登山口12:50/13:15=車で移動=聖伝院下の③高麗川川原79m(白亜系飯能層段丘れき層の大露頭・不整合見学)13:25/14:00=④東松山市化石と自然体験館見学14:40/15:20=熊谷駅南口16:20
<天気小雨、曇り>午前中小雨が降るという天気予報でしたが、集合時間の7:30にはすでにかなりの降雨でした。しかし雨は上がるという予測のもとに計画実行。日和田山のPで、直行の黒沢さん、山口さんと合流。車はここに置いて見学に出発しました。
 はじめは①巾着田一周です。信号近くのコンビニの脇を南に入って、巾着田の一番上流部分から見学開始。高麗川の川原はかなり広くて、河床と巾着田の面はあまり差がありません。10月12日の台風19号の時にはかなり増水して巾着田の低い部分は冠水したようです。まだゴミがひっかかった立木が見られます。川原の石はチャート、石灰岩など秩父系の岩石が多いです。南に歩いて行くと対岸に高い崖が見えてきます。一番下に茶色の泥岩の地層(一部は水面下に隠れています)、その上に青灰色のシルト層、その上に砂層、その上に厚い飯能層と呼ばれるれき層が重なっています。途中にあるドレミファ橋を渡って対岸に行ってれきを見ましたが、チャートの丸石が多かったようです。巾着田は秋にはヒガンバナの花で有名ですが、群落は人の手でも増やされている感じで、かなりの広さがあります。巾着田見学の後、コンビニに寄って昼食のパンを買ってトイレを借りて登山口のPに戻りました。
ここからザックを背負って、②日和田山登山となります。まず登山口の脇に登山家・田部井淳子さん(1939/9~2016/10/20)の記念碑がありました。田部井さんは女性として初めてエベレストおよび七大陸最高峰への登頂に成功したことで知られる人ですが、ご自宅が川越市にあったので、日和田山で日頃のトレーニング、病後のリハビリ登山をしていたことが知られています。碑は彼女の地元の知り合いたちが建立したものらしく、上は山の形をしたものでした。
登山道を少し行くと、「一の鳥居」が現れます。ここから左側の「男坂コース」をたどります。この路が急坂なのは、途中チャートの岩場があって、そこを越えて行くためです。岩場の途中に「二の鳥居」があって、そこからは真下に巾着田が見下ろすことが出来ます。ただこの日は雨で無理でした。我々以外にも登山グループがいてここで休息していました。
日和田山頂上は広くてベンチも完備、四等三角点の石標、「享保十年」銘の大きな宝篋印塔、句碑などが有りました。ここで昼食休憩。折良く雨もあがりました。
下山は西側斜面を下りましたが、途中クライミングのトレーニングに使われている男岩、女岩の下を通りました。ここでクライミングの経験もあるという橋本リーダーの説明を聞きました。ここからは一気に下り、登山口Pに戻りました。
次は、車で聖伝院近くまで移動、③高麗川川原の白亜系飯能層段丘れき層の大露頭・不整合見学です。民家の横から川原に下りると30cm位の丸っこい石がゴロゴロしています。秋の台風で流れてきたようです。石はこの谷の上流から流れてきたものでチャート質のものが多い。100mほど下流に歩きます。すると川原の中に板状の岩が流れの中にあります。濃い緑の岩は緑色岩で秩父中古生層の岩です。秩父の岩と連続しているそうです。白亜系の岩は約1億年前の岩で、有孔虫の化石も見つかっているそうです。「埼玉の自然をたずねて」によると対岸に3つの地層の間(白亜系と飯能層と段丘れき層の間)に不整合があるということでしたが、雑草でよく見えませんでした。関東平野の下にはここにあるような岩盤があり、また秩父の地層とつながっていると分かりある種の感動を覚えました。
④東松山市化石と自然体験館見学(見学無料) 帰路、東松山葛袋にある体験館に寄りました。産業団地の一角の小さな建物が体験館でした。展示スペースには葛袋の産業団地造成時に発掘したサメの歯化石(オオワニザメ、アオザメの仲間、大きなサメのカルカロドンメガロドン等)が展示されていました。パレオパラドキシアの歯もありました。本物の化石は存在感がありました。化石はこの付近の1500万年前の地層である神戸層から発掘されます。神戸層は海の深い場所でできた地層で、当時この付近はサメの住む温かい海だったと分かるそうです。ここには造成時の岩石を保管してあり、化石発掘が有料ででき、体験者は4万人を超えたそうです。地質や化石に対する人気の高まりを感じました。
(滝澤、橋本記)