関東

【ハイキング】猪狩山、秩父御岳山

古池コースから猪狩山、秩父御岳山

目的:秩父市贄川の猪狩神社から猪狩山、秩父御岳山を往復する
山域:埼玉県:秩父市 猪狩山(鞍掛山)822m・秩父御岳山1080.5m
期日:2021年03月05日(金)

狼の狛犬の猪狩神社

行程:熊谷6:30=秩父市荒川贄川・猪狩神社8:00➝猪狩山(鞍掛山)9:15/9:25→タツミチ10:20/10:40→秩父御岳山11:25/12:05→タツミチ12:50→猪狩山13:40→猪狩神社14:30=熊谷17:00                                                                       
参加者:高橋 仁、赤坂、他4人

猪狩山山頂にて、メンバー6人で

コロナ対策・県外移動自粛要請を前向きに受け止めて、埼玉百名山の未踏峰を目標に据えた。これが山歩きのモチベーションを駆り立ててくれたので、品劦(シナシュウ)、楢抜山、大仁田山、甲仁田山、川越山、正丸山、上越山、雨乞山、不動山、有間山、大平山、七跳山、酉谷山、新柵山、大築山、三合落(両見山)、諏訪山、阿須山、大峰、白泰山と20の新しい峰に登ってきた。

今回は贄川・古池集落の猪狩(いかり)神社から猪狩山(いかりやま)を経て秩父御岳山を往復した。
石段の上に祠と釣鐘ぼある御岳山頂
贄川は、大正時代まで三峯神社を参詣する三峰講の人々の宿泊地として栄えた地域だったが秩父鉄道、ロープウェイ、バス道路ができたことでその役割を終えた。
狼の狛犬が立派な猪狩神社の左わきから入り、林道を経てから登山道に取りつくと、後は山頂まで急登の連続だ。落ち葉で埋まった道を、取り付けられたロープに助けられて山頂に到着。これで埼玉百名山94峰になった。大小の石祠が二基祀られている。

落ち葉で滑る急登が山頂まで連続して・・

昔は地元の氏子が大勢集って祭りを行ったという猪狩山は、ひっそりとしていた。
馬酔木が多い痩せ尾根を通過すると、林業用の仕事道に出た。いくつかのピークを巻いているので、この際使わせてもらおう。前線の通過で午後は雨になるから少しでも早く下山できればいい。

ようやく到着した御岳山頂。お疲れさん!

タツミチで三峰口コースと合流して御岳山を目指す。アップダウンがあり山頂がなかなか遠い。ようやく強石コースと合流すればすぐ先は山頂だ。御岳山は3回目の登頂。薄曇りで眺望イマイチだが、両神山、雲取山、和名倉山、二瀬ダム、そして二日前に登った、大黒山、げんきプラザから白泰山、十文字峠へと続く稜線が見えた。

両神山が目の前に大きく!

みんなで石段に腰かけて昼食タイム。さあ雨にならないうちに下山しよう。往路を戻り、猪狩山の危険な急坂を慎重に下る。両見山で負傷した左ひざがまだ痛む・・・。
神社の手前でポツリ、ポツリと雨になったが、ぬれずに駐車場まで到着。(高橋仁)

【ハイキング】大峰、白泰山

大峰・白泰山 前から気になっていた山域を歩く

白泰山山 域:埼玉県秩父市大峰1062.3m、白泰山1794.1m     
期 日:2021年3月3日(水)
行 程:熊谷5:30=栃本広場7:00→大峰7:25→大黒山8:35/9:00→大峰9:55➝栃本広場10:15=林道通行止め地点10:30➝白泰山登山10:45→一里観音11:20➝白泰山12:50/13:10➝一里観音114:30→登山口15:00→駐車地15:20=熊谷17:50
参加者:高橋仁(単独)

大峰の山頂標は「大峰山」になっていた

十文字峠から秩父側へ白泰山、大峰、元気プラザ、大黒山へと延びる長い稜線が前から気になっていたが、今回のコロナ対策、埼玉百名山がきっかけで、ようやく足を踏み入れてみた。

二瀬ダムから秩父往還の栃本関所跡を曲がって栃本広場に到着。季節外れの広場は誰もいない。ここから大滝元気プラザまでは、林道や遊歩道が交差・分岐してわかりにくいが、稜線を外さなければ適当に歩いても心配ない。
先ず大峰に登ると山頂標はなぜか「大峰山」。展望は無いが、樹間から南に和名倉山が大きく迫り、北に奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)が見える。落ち葉の積もった道を東へ、樹林から差し込む朝日がまぶしい。

 

元気プラザはすごく大きな施設だ大滝元気プラザに着く。この大型レク施設は5年くらい前に、大雪で道路が遮断され孤立したところだ。すぐ先の大黒山に登ったら、折り返して栃本広場に戻る。
天気も良いし時間も余裕なので、白泰山を目指そう。ところが、白泰山林道登山口の手前で「伐採作業のため進入禁止」仕方なくそこに駐車して歩き始める。杉の植林のつづら折りを登って、稜線に出ると、信州と秩父を結んできた古道は、南面をトラバースして歩きやすくなっている。

奥秩父連山が良く見えた。どっしりした雁坂嶺

伐採された展望の良い所があり、和名倉山、唐松尾山から甲武信岳への奥秩父連山や、どっしりとした雁坂嶺からこちらへ迫ってくる尾根は迫力がある。(展望所はここだけ。後は樹間の景色だけだった。)
一里観音を過ぎ広葉樹の明るい尾根を進めば、前方左に稜線から少し外れた白泰山が見えてきた。

路傍の斜面にポツリと素朴な石像が・・・

尾根道は北斜面に変わりアイス状の雪道になる。浅間山や北アルプス?の白銀の峰々が見え隠れする。白泰山頂への分岐点から雪の急登を登れば山頂だが展望はなし。エネルギ補給して下山開始。下りは怖いので、登りでは使わなかった軽アイゼンを装着する。

明るい広葉樹の尾根道。落ち葉がたっぷりと・・

分岐から20分くらい先にある白泰山避難小屋・二里観音まで偵察したかったが、2週間前に両見山で負傷した左ひざが痛むので今日はここまで。今度は白泰山避難小屋または、四里観音避難小屋に一泊して赤沢山と十文字山を往復したいと思っている。

残るは猪狩山、芋ノ木ドッケ、赤沢山、十文字山、そして林道不通で埼玉側からはアプローチできない赤岩岳、宗四郎山、三国山が、最後に残る埼玉百名山になるだろう。(高橋仁)

【ハイキング】三合落(両見山)&志賀坂諏訪山

両神山地の埼玉百名山 二峰に登る

山 域:埼玉県:三合落さんごーつ(両見山りょうげんさん)1115.2m

       :志賀坂諏訪山1207.1m 

三合落岳とあるが、三合落が正しいようだ

 

目 的:両神山につながる二峰、三合落と志賀坂諏訪山を登る

行 程:熊谷5:00=金剛院入口に駐車7:10→金剛院→奥の院(両見山)8:00→三合落(両見山)9:40/10:15→奥の院(両見山)11:35➝金剛院➝駐車地12:15

車で移動=志賀坂峠=諏訪山登山口13:15→尾根コース→諏訪山14:00/14:15→九十ノ滝→駐車場15:00→登山口駐車場15:45=熊谷18:00

参加者:高橋仁 (単独行)

両神山から逸見尾根を経て、四阿屋山に至る稜線の途中に三合落(サンゴーツ)がある。山と高原地図には、両見山(リョウゲンサン)1115.1mとあるが、北側にある金剛院の奥の院が本来の両見山748mで、名前が混乱しているようだ。

両見山には金剛院奥の院が祭られて

登山口の金剛院へのアプローチにまごついて、時間をロスしてしまった。

金剛院の裏から適当に北西に登って林道に出る。登山口までの林道歩きが、武甲山から奥武蔵、城峰山など一番の展望地だった。

両見山の尾根に取りつくと、雑木の間から見え隠れ、山頂から奥の院は植林で見えなくなってしまう。植林の無かった昔はここから両神山を仰ぎ見る、遙拝所(両見山)だったのだろうか。

雑木で展望の無い尾根

鹿の食害だろうか、雑木の倒木が多くて歩きにくいが踏み跡ははっきりしていて、尾根を外さなければ問題ない。が、急登の尾根は小石がザレザレで掴まる岩もない。細い木の根をほじりだして掴んだり、石の角をつかんだりしてよじ登る。バランスを崩してズルッと行ったら下まで止まらない。

たどり着いた山頂は、「三合落」のプレートだけで、「両見山」は無い。雑木のあいだから逸見尾根、両神山、二子山、父不見山、塚山、城峰山、毘沙門山、奥武蔵から武甲山と、奥には赤久縄山、オドケ山、西・東御荷鉾山、さらに遠く浅間山らしき雪山が・・・。雑木が無ければ素晴らしい眺望なのに残念・・・。

三合落のプレート

往路を引き返して金剛院に戻り、車で志賀坂峠に向かう。志賀坂峠は何度も通りながら諏訪山はスルーしてきた山だ。駐車場から尾根コースを登る。明るい稜線に出て、鉄塔のあたりでは両神や武甲、芦ヶ久保二子山と小鹿野二子山が一度に見渡せる。

左に小鹿野二子山、右に武甲山、その左に小さく芦ヶ久保二子山が

沢コースと合流して、解けた雪が再凍結した道を幾つかのピークを越えて山頂に到着。諏訪神社の祠がある山頂のすぐ手前は、両神の天理尾根が目の前だ。

左の天理岳から天理尾根を経て両神へ

 

九十ノ滝は上部からちょろちょろと水が落ちているが、ほぼ結氷状態

下山は九十ノ滝を経て間物集落へ。落石が片付かづ歩きにくい所が多い氷道を、慎重に下り、九割方氷結している九十ノ滝を見て、ダム下の駐車場に着いた。ここから40分の道路歩きで、志賀坂峠に到着。長い一日で埼玉百名山89峰&90峰登頂。(仁)

【ハイキング】新柵山、大築山(城山)

新柵山、大築山(城山)春の息吹と歴史を感じて     

越沢稲荷の大杉近くから大築山(中央)を望む

山 域:ときがわ町:新柵山(あらさくやま)490.1m、越生町:大築山(おおづくやま)466m

期 日:2021年02月17日(水)

行 程:熊谷6:30=ときがわ町駐車場7:30/7:50➝馬生登山口8:10→新柵山9:00/9:30➝越沢稲荷の大杉9:45/10:00➝椚平入口10:35➝氷川渡渉点10:50➝越せん岩見晴台11:00/11:30→猿岩峠11:30➝大築山(城山)12:10/13:00➝小築山12:55➝西行杉(ウージー坂)13:10➝広見越13:35➝大カヤ14:10→萩日吉神社14:25→駐車場14:40=往路を戻る=熊谷16:00                                                                    参加者:(単独行)高橋 仁 

コロナ自粛が続く中で、埼玉県内単独山行も続く。

ときがわ町トレイル用無料駐車場から馬生登山口まで道路歩き。登山口の木片は字が消えていて、山頂まで案内標は皆無。ピンクテープは林業用のもので全く意味が無い。

字の無い立て札が路肩にポツンと・・

新作山頂で、笠山、堂平山を眺めていたら、地元の男性ハイカーが登ってきて「こんなマイナーな山に登る人がいるとは・・」と言うので「私もまさかと思っていたので、びっくり・・」と答えて二人で大笑いした。しばらく山談義を交わし、猿岩峠のすぐ右に猿の顔に見える「猿岩」は好展望だからと勧められた。

後に堂平山、笠山がうっすらと・・・

うす暗い杉林の道をゆるゆると歩いて越沢稲荷の大杉に着いた。御神木の大杉には新しい幣束が巻いてある。斜面にはロウバイと河津桜が満開、日本水仙もいっぱい咲いている。桃源郷のような風景は、四阿屋山の山居を思い出させる。「くぬぎの七曲り、花めぐり」の立て札があった。住民が手入れをしてくれているのかな?ここだけ春爛漫だ。

堂々とした御神木にはしめ飾りが新しい

ロウバイのトンネルは花盛り

舗装道路を下って椚平の関所跡から氷川に沿って渡渉口まで登る。簡単な木橋を渡り、ひと登りで「越せん岩見晴台」に着く。山肌に点在する椚平の集落や、新柵山から大杉の稜線、奥には都機山、笠山、堂平山を見渡す。なかなかの展望地だ。

新柵山(右)から椚峠へと続く稜線と椚平集落

すぐ先の猿岩峠から「猿岩」を探して硯水まで行くが見つからず引き返す。(帰宅して調べたら見晴台の手前から稜線に登る踏み跡があるらしい。気付かずに通り過ぎたようだ。)

モロドの廓に迂回して大築山に登る。大築城は北条家臣が、都機山慈光寺を攻略するために築城したという。広い山頂、曲輪(廓)跡らしき平坦地、空堀の跡、地名などが山城の雰囲気を彷彿と感じさせる。

大築城跡の山頂。

小築山からトラバース道を広見越へ歩き、車道歩きの予定を変えて、宮尾根経由で県指定天然記念物の大カヤと流鏑馬で知られる萩日吉神社を見て駐車場に戻った。今日は埼玉百名山の87峰&88峰に登頂。(仁)

【ハイキング】大平山・七跳山・酉谷山

大平山、七跳山、酉谷山 ピストン山行

酉谷山山頂

山 域:埼玉県:大平山1603m、七跳山1651m、酉谷山1718.3m
目 的:埼玉百名山の三山を浦山から峠の尾根、大ドッケのバリルートから往復する
期 日:2021年2月14日(日)
行 程:熊谷5:30=浦山7:10➝地蔵峠7:30➝61号鉄塔➝大ドッケ9:10/9:25→1315m独標➝1469m➝大平山10:40/11:00➝大クビレ➝七跳山11:45/12:00→酉谷峠12:45→酉谷山13:00→酉谷山避難小屋13:15➝七跳山14:10→大クビレ➝大平山14:40→1469m➝1315m独標➝大ドッケ16:15→61号鉄塔16:30/16:40➝地蔵峠16:45➝浦山17:00=熊谷18:50
参加者:(単独行)高橋仁

浦山の木彫りの地蔵様

県外移動自粛が続く中、「埼玉百」84・85・86峰に登ることに。
浦山大日堂の駐車場から、地図には無い踏み跡を追って、地蔵峠から大ドッケを目指す。500m近い登りは殆ど急こう配で、落ち葉とザレた砂が滑って登りにくい。

地蔵峠に立つ赤い前掛の地蔵

右側に子持山から伸びるタワ尾根の雄山、大塚山が見える。大ドッケで一息入れてから、ゆるいアップダウンの尾根を大平山に向かう。尾根がだら~と広がっていき、雪が増えてきて、滑る斜面は踏み跡がわからない。方向を定めてひたすら登ると、大平山頂に到着。

大平山の登りは雪が深い

大平山山頂にて

このあたりから南東から南西に蕎麦粒山、三ッドッケ(天目山)、七跳山がのぞめる。奥には奥多摩の大岳、鋸山、三頭山、さらに奥には富士山が顔を出している。残念なことに樹林越しで木枝の網目越しの眺望で我慢するしかない。

樹林越しだが富士山がきれいだ。大クビレは林道の交差点で、広く整地されている。蕎麦粒山、三ッドッケが邪魔なくスッキリ見える。

昨年も県外移動自粛で、5月7日に浦山から仙元尾根から蕎麦粒山と三ッドッケを往復。5月17日に浦山ダムから若神子山、矢岳に登り、あわよくば酉谷山と思ったが、坊主山手前で引き返した。

左にそば粒山、右に三ッドッケ(天目山)

さて、大クビレから雪で踏み跡のわかりにくい尾根を登るとミニミニ「ウノタワ」のような二重稜線に出て、七跳ね山頂へ。
1時間近く早い到着なので、酉谷山に向けて、行けるところまで往復することにしよう。

七跳山山頂にて

南に下り、トラバース道をひたすら歩いて坊主山近くまで来ると、左前方に酉谷山とその右山腹に避難小屋が小さく見えた。ここまで来たからには酉谷山頂と避難小屋を拝見するしかない。日暮れまでの時間は大丈夫だ。

酉谷山と、右下に避難小屋の屋根が小さく光っている

避難小屋の屋根が光って見える

山頂から奥多摩、長沢背陵の眺望をゆっくり楽しむ余裕もなく引き返し、峠の下の避難小屋を偵察する。きれいな小屋で5~6人ぐらいはゆっくり使えそうだ。

こじんまりとした避難小屋はきれいだ

さあ、急いで帰ろう。凍った雪が緩んでいくらか歩きやすい。七跳山を登り返して大クビレに下るが、雪で滑って転倒。これが潮時と温存していたアイゼンを装着。大クビレからは林道を使って大平山を巻いて、少し時間を節約。1469mから先は、雪と、落ち葉と凍土が滑るので再びアイゼン装着。
【コース間違い】大ドッケの先、1050m地点で右に緩く曲がる所をまっすぐ左の尾根に50mほど下ってから気付き、引き返す。疲れも出てきて気が滅入る。反省!反省!
5時には駐車場に到着できそうなので、鉄塔下で暖かいコーヒーとドーナッツでひと息入れてあとは一気に駐車場へ。