関東

【沢登り】ワレイワ沢

ワレイワ沢沢登り記録

山  域  奥秩父・大血川水系西沢ワレイワ沢

山行形態  初級沢登り 

日  程    2021年8月28日(土)

参 加 者  浅見、新井浩、駒崎(計3名)

アルバム

行動記録  川本5:00=国道140号=大血川林道・西沢ゲート7:20~タカノス谷出合入渓8:10~石楠花沢出合8:30~芋ノ木ドッケ分岐15:10/16:00~前白岩の肩17:00~お清平17:20~林道18:45~西沢ゲート20:10=川本22:00

 

 国道140号から左に分かれる大血川林道は道幅が広く走りやすい舗装道路である。観光釣場の先で大血川は西沢と東沢に分かれる。林道も分岐するが西沢に沿って直進する。分岐から1kmの地点で通行止めとなり、少し手前に駐車。釣人の車も駐車してある。「釣れないよ」と帰り支度をする男性に沢を登ると伝えると「そんな所まで行くの」と驚いていた。沢登りに入る人は少ないようだ。歩き始めて500mほどのところで道幅の半分ほどが落石で塞がれている。おかげで予定より1km手前から歩くことになった。林道が大陽寺に向けてヘアピンカーブで登っていくところからは、沢沿いの未舗装路を歩く、タカノス谷出合までに水道橋が3つほどありそのための点検路になっているようだ。タカノス谷を右に分けハーネスをつけて本流に入渓。20分ほどで石楠花沢を左に分ける。タカノス谷は前白岩山に石楠花沢は長沢山に突き上げる。ワレイワ沢は西沢の本流で三峯神社から雲取山の登山道上の芋ノ木ドッケ分岐に突き上げる沢である。

 

 シャワークライミングが楽しめる小滝が多く、カツラやカエデの森が美しい。8mほどの滝がいくつかあるが左右から容易に巻ける。標高1000mを超えると奥秩父らしいコケの美しい谷となる。標高1400mから1700mが急な登りで一部水流がなくなる。コケに覆われた枯れ滝を右から巻くところが崩れやすい斜面だったのでロープを出した。1700mを超えると傾斜が緩み水流が復活する。1800mで伏流となりダケカンバの疎林を登っていくと看板が見えてきた。芋ノ木ドッケ分岐(1881m)到着15:10。予定より3時間以上遅れてしまった。トレランのグループが休んでいた。沢を登ってきた我々に驚いていたが、サンダルを履いたいでたちにこちらも驚く。

 

 遡行終了の安心感、充実感はあったが、この時点で下山が日没後になることは確定的となった。靴を履き替えて16:00に出発。白岩山にはわずかな登りである。天候は高曇りで雷雨の心配はないが、西に見えるはずの和名倉山は雲の中である。白岩避難小屋は倒壊寸前だった。前白岩の肩から急坂を下るとお清平に出る。霧藻ヶ峰に登らずに東側の巻き道から大陽寺への下山路を目指す。森の中の巻き道は薄暗い。ヘッドライトをつけてピンクテープを見失わないように歩く。霧藻ヶ峰から下山路と合流すると10分ほどで林道に出る。18:45日没後25分、真っ暗になる直前に舗装道路に出ることができた。下山路は何度か林道と交差しながら直線的に下っている。時間がかかるが林道歩きの方が安全だろうと、6.5kmをひたすら歩いた。通行止めのため車が通ることはないが、50mほど前に落石の音がして肝を冷やす。下山が遅れることを連絡したくて携帯電話の電波状況を何度か確認したが、朝からずっと圏外である。林道からは大陽寺に明かりがついているのが見えた。約1時間半の林道歩きで20:10車に到着した。10分ほど車を走らせると携帯が通じるようになり下山報告をすることができた。GPSの記録では遡行の距離6.5km、高度差1200m、時間は7時間54分。下山の歩行距離は10.6km、時間は4時間10分であった。

 

 リーダーの反省点としては、ガイドブックや「ヤマレコ」などの情報を元に計画を立てたが、自分たちとのスピードの差をあまり考慮しなかったことがある。以前このくらいのルートをこのくらいの時間で登ったという感覚よりも現在の自分は確実に遅くなっているだろう。メンバー構成や天候、水量などによっても行動スピードは変わる。これらのことを客観的に考慮して余裕のある計画を立てるように心懸けたい。

(浅見記)

【ハイキング】陣見山尾根歩き

陣見山尾根歩き

=おすすめ50ルート踏査その2=

山域山名:秩父陣見山(531m)尾根 

期日:2021年9月23日 

参加者:L橋本 大嶋 木村 相澤 名倉

行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:05-築坂峠9:10-虎ケ岡城址9:25/40-大槻峠10:00-陣見山11:00/11:20-榎峠12:10-雨乞山12:55/13:30-間瀬峠13:45-樋口駅14:45

<天気 曇り>

埼玉労山50ルートの踏査を兼ねた2回目の山行である。1回目は3月前の6月23日に行った。同じコースで季節による樹木、草花等の変化を知ろうと設定した。波久礼駅に集合し、出発。民家の脇を抜け、寄居簡保センターに向って車道を登り、その手前で登山道に入る。登山口からは尾根上を歩く。何日か前に激しい雷雨があり、登山道を水が流れた跡がある。尾根を境に右側は杉、檜の人工林で西側は雑木林だが雑木林は少し、薄茶かかった葉もあり6月よりも明るく葉が少なくなっているようだ。この時期なのでキノコもちらほら生えている。春には咲いていたツツジも花がないと本当に地味な灌木にしか見えない。それだけ、植物にとって花は目立つ-これは昆虫に受粉させるためのだが-ことが大切だということだろう。虎カ岡城址の手前には急傾斜の丸棒階段があり息を切らし登る。道端には余り目立たない花のカシワバハグマ、コウボウキ、オクモミジハグマが咲いている。虎ケ岡城址まで登り休憩。切り開かれた東側に関東平野、本庄市付近を見ることができる。6月に実っていた赤い木イチゴの木は目立たない。さらに尾根を登る。この付近は人工林だが、林床にはシダ、笹、蔓性の植物が多い。適度に光が入り鹿の食害がなく茂っている様子だ。センボンヤリも蕾を付けている。林道から入った場所にはアザミが紫の花を咲かせていた。

 

 

上1:ヨメナの仲間 上2:オクモミジバハグマ 上3:アザミ 下:陣見山山頂間近

陣見山の頂上に着き、写真を撮る。ここから、方向を西に変え尾根を進む。この尾根は雑木林が多く、明るい。松やリョウブもあり樹種は変化に富む。アップダウンはあるが、数十mなのでそれほど苦労はないが距離はある。尾根は荒川、秩父鉄道、国道140号に沿っているので列車の音などが聞こえ、裏山に登っていると感じる。3つほど低いピークを越え、登山道から榎峠に出る。林道の峠であるが、なだらかで、車道の北側に40mほどツリフネソウの群落があったので、その花に期待していた。今回、草刈りがされており、多くはなかったが赤紫の花を見ることができた。里山の花だがきれいだ。さらに、パラグライダーの離着陸場のある雨乞山に続く林道に出たり入ったりする登山道を進む。送電線鉄塔の下にはススキが穂を出しており、秋の風情だ。一歩きでパラグライダーの離陸場の雨乞山に着いた。パラグライダーの離着陸をしており、その関係の方も山頂で休んでいた。休憩、昼食にする。風も適度にあり、パラグライダーが高度を上げながら上空を飛んでいる。下の荒川、140号国道、対岸道路などがよく見える。

 

 

 

上1:陣見山山頂 上2:ツリフネソウ 上3:ツリフネソウ 下:雨乞山山頂

休んだ後、樋口駅を目指して下りる。山頂から数百m進み、右に曲がる。車道の間瀬峠に出て、そこから林道に入り、植林の多い森の中を進み、140号国道に出る。今回、140号の南の道を通り、荒川の景色を観察した。大岩が河原に出ており、薄緑の片岩で、長瀞の岩畳と同様の変成岩だ。そこから直ぐ近くの樋口駅に着き今回の山行を終えた。

【ハイキング】 谷川岳(天神尾根)

山  域:谷川岳(群馬県)
登山形態:無雪期一般登山
目  的:紅葉と展望を楽しむ
期  日:2021年10月9日(土)
参 加 者:CL木村、SL高橋(仁)、黒澤、斉藤、横尾


行動記録:道の駅かわもと5:30=谷川岳RWP7:20=天神平8:00/8:10→熊穴沢避難小屋9:05→天狗の留り場9:50→肩の小屋10:40→谷川岳トマの耳10:55→肩の小屋11:05/11:45→熊穴沢避難小屋12:50/13:10→天神平14:05=谷川岳RWP14:30=道の駅かわもと17:00
 
 「晴れていればさぞ見事な紅葉だっただろう」と景色を想像しながらの山行だった。谷川岳には何度も登ったことがあるが、紅葉の時期は初めてだったので、あいにくの小雨模様で想像していたような一面の紅葉を見ることができなかったのは残念だった。
 前日の予報では、日中霧がかかるが、午前中稜線で少しは晴れ間が期待できそうだった。しかし、関越道を水上ICに近づくにつれ雲が厚くなり、ICを降りてからは雨が降りだす始末。途中は渋滞もなく、予定より早く谷川岳ロープウェイ到着。
 ロープウェイに乗り込み天神平へ。途中、中腹辺りが紅葉していたが、上の方は雲に隠れて見えない。天神平に到着したが案の定小雨模様で、早速雨具を着て行動開始。事前の情報では天神平より上では紅葉真っ盛りとのことだったが、周囲は霧に包まれ、谷川岳どころか天神峠へ向かうリフトも途中までしか見えない状態だった。こんな天候でも少人数から20人位の団体までいくつものパーティーが行き交っている。途中、赤く染まったナナカマド、黄色く色づいたブナ、ミズナラなどの広葉樹、イロハカエデの紅葉が目に飛び込んでくる。さらに進むと木々の間から霧に煙る西黒尾根の斜面の紅葉がうっすら見える。日光に照らされてキラキラ輝く紅葉もきれいだが、霧でしっとり濡れた紅葉もまた趣がある。


 熊穴沢避難小屋から先は岩場が連続した急登が始まる。ただでさえ滑りやすい谷川岳特有の蛇紋岩が、雨で濡れて更に滑りやすくなっているので、注意深く一歩一歩足場を確認しながら登っていく。森林限界を越えて風と雨が強くなってきた。尾根道なので晴れていれば斜面の紅葉や周囲の山々の眺望が楽しめただろうが、この霧では10m先もよく見えない。鎖やロープが付けられた岩場をいくつも過ぎ、天狗の留り場の大岩に到着。ここから先は一面草紅葉の広い斜面の中を登っていくことになるが、やはりここも目の前しか見渡せない。霧の中の木段をしばらく登ると、いきなり肩の小屋が目の前に現れた。


 小屋の前にザックをデポして、取りあえずトマの耳に向かった。熊笹の中の登山道を空身で快調に進むと、霧の中に人だかりが見えた。トマの耳で記念撮影をする人達の列だった。こんな悪天候でも谷川岳の人気の高さが分かる。霧に包まれ山頂からの眺望は全く期待できないので、我々も列に並んで記念撮影して、早々に肩の小屋へ引き返した。
 これまでの谷川岳では、今回のような雨の日もあれば、雲一つない好天もあった。眩い紅葉を期待して、また来年来よう。(横尾記)

【ピークハント】都県境 蕎麦粒山

蕎麦粒山

=二つの長い尾根で登る蕎麦粒山=

<おすすめ50ルート踏査>

山域山名:都県境 蕎麦粒山1472m 有馬山稜 

期日:2021年10月16日 

参加者:L橋本 木村 黒澤 浅見 名倉

行動記録:川本5:00=自家用車=浦山大日堂登山口6:30-仙元尾根経由蕎麦粒山10:35/11:00-オハヤシの頭11:45-有馬峠12:50-林道(通行止中)-大日堂登山口15:55=自家用車=川本17:40

<天気 曇り>今回の山行は埼玉労山お薦め50ルートの踏査を兼ねての山行だ。二つの尾根の登り下りで、標高差1000mほどだが、距離があり歩く時間は長い。早めの時間に川本を出て、秩父の浦山ダムの奥の谷を進み、獅子舞で有名な大日堂の駐車場に着く。駐車は数台できる。トイレがあり、バスの運行もある。赤い欄干の橋を渡り沢の対岸にある大日堂の前を通り、道標を確認し、杉林の急登を登り始める。曇り、杉林で暗い。落葉があるが、左右に曲がり、階段もあるので危険というほどではない。標高差200mほどを登り、送電線鉄塔のある尾根に出る。周囲は切り開かれているので見晴らしは効く。そこから道の傾斜は緩くなり、雑木林もでてきて幾分明るくなる場所もある。標高850mほどの尾根からは、大株のアセビの群生もあり、時期には白い花が咲くだろうと想像する。二つ目三つ目の鉄塔脇を通過する。その後、道は尾根の東側を進む。杉林で危険はないが、一部泥斜面で滑りやすい場所もある。道は右に曲がり1167mピークの尾根に出る。尾根に大楢がある。直径1m近い大木だ。まだ紅葉になってはいない。この後の道は広葉樹の自然林で高い山の雰囲気だ。途中、東側に尾根から続く大崖崩れがある。仙元峠手前に急登があり、ぬれ落葉、濡れた泥で滑りやすく、慎重に登る。仙元峠に着き一息入れる。小さい石の祠、峠の由来を書いた看板がある。ここを通過して蕎麦粒山に向かう。道に枯れ木あり、椎茸が生えているのでいただく。小さなアップダウンの林を抜けると1472mの蕎麦粒山に着いた。山頂は幾つかの岩が出ている。広くはないが、ここから防火帯で尾根の樹木が刈りはらわれており天気は曇りのままだが視界が広がる。やや風もあり、白いガスが尾根を越えるのが見える。先行の登山者1名。ここで昼食をとる。

  

  

上左:大日堂上の急登 下左:大楢 上右:アセビ群落 下右:仙元峠間近 

休憩の後、都県境の急坂の尾根を日向沢ノ峰に向かう。埼玉側から見る蕎麦粒山は蕎麦粒の角のような山頂で、山頂直下に急登があるのが分かる。このルートには樹木を伐採した幅20mほど防火帯があり、草地となっている。草は茶色になっていたが、春、夏には花が咲いているだろう。切り株にきのこ(ナメコ)が生えていた。緩い傾斜、周りが広葉樹の明るい道で、落ち葉の香りを楽しみながら歩く。道標のあるオハヤシノ頭に着き、ここを東北に曲がり、有馬山稜に入る。広葉樹の尾根で晴れれば良いが、ガスが立ち込めてきた。道標が幾つかあり確認しつつ有馬山方面に進む。鉄塔下を通過する。晴れればこの付近から、二つのダム(浦山ダム、有馬ダム)が望める。林道が東側近くにある場所を通過後、少し登る。仁田山1214mのピークを通過し、下り、林道もある有馬峠に着いた。

  

  

  

上左:蕎麦粒からの下り 上右:ナメコ

中左:オハヤシの頭分岐 中右:ガスが濃くなる

下左:有馬峠南のピーク仁田山

 ガスも濃くなり、天気や有馬山稜ルートを歩く時間等を考え、今回林道を歩いて大日堂に下りることにした。林道は通行止めで、崖崩れがあるが、歩いて通過はできると判断した。予想どおり、広河原谷から有馬峠までの林道は5か所ほど、崩落し、道路上への土砂崩れがあり、復旧はかなり難しい状況だ。林道の周りは広葉樹で珍しいイイギリ(南天桐)やブドウに似たマツブサがあった。3時間かかったが、無事に大日堂に着くことができた。

 有馬山稜からの蕎麦粒山登山については、鳥首峠からのルート、名栗側林道からのルートを再度踏査したい。

 

上左:イイギリ(南天桐)が赤い実をつけている 上右:林道は数か所で崩落、2019年豪雨によるものか。

 

【縦走】大菩薩嶺から秀麗富岳十二景(牛奥ノ雁ヶ腹摺山・小金沢山を巡る)

山域山名:大菩薩連嶺:大菩薩嶺2056m・熊沢山1978m・小金沢山2014.4m・牛奥ノ鴈ヶ原摺山1990m・黒岳1987.6m

目  的:百名山、紅葉山行

期  日:2021年10月18日(月)

参加者 :谷口

行動記録:

10/17深谷21:00~0:30(雁坂トンネル使用)

10/18(行動8:50)

上日川峠(5:00)→丸川峠登山口(6:10)→丸川峠[丸川荘](7:20)→大菩薩嶺(8:30/8:40)→雷岩(8:45)→賽ノ河原(9:00)→大菩薩峠(9:10)→熊沢山→熊沢山(9:30)→小金沢山(10:15)→牛奥ノ鴈ヶ腹摺山(10:40)→黒岳(11:30)→湯の沢峠(11:20/11:35)→→湯の沢峠登山口(12:10)→やまと天目温泉(14:00)

 

山行記録:

10/17(日)〈曇り〉

深谷市を22:00に出発する。雁坂トンネルを抜け、大菩薩嶺初鹿野線を上がっていく、名前の通りやはり鹿が2頭、そして狸らしき動物が1頭に会いながら0:30時着、道を登るとガスで真っ白何も見えない状態、1時就寝

10/18(月)〈曇り→晴れ→ガス〉

朝4時に目を覚まし?4時に出発なのにッ!まっ!一人なので、でもバスの時間、やまと天目温泉が15時だった。急いで?用意をし5時に出発。周りはまだ暗いしガスも発生している、足元に気をつけながら丸川峠を目指す。流石、百名山踏み跡はしっかりしている。何箇所か崩れた所はあったが安全な?道のり。千石茶屋に到着する。千石茶屋は当たり前だがやってない。到着時には、もう朝日が昇りあかるくなってきた。ここからはアルファルト歩きになる。アスファルトに出るとお地蔵さんがほっかむりをして迎えてくれる。かわいいお地蔵さんだ。アスファルトを歩き、丸川峠分岐駐車場に到着する。15台ほど停められるようだ。みそぎ沢に沿って林道を登る。ここでガスが発生し始める。ブナ林の尾根道を進む紅葉には、まだ早かったようだが、ガスが発生し、その間から入る陽の光も美しい。

丸川荘の手前の笹原の広場で朝日を浴びながら進んで行く美しい眺めだ。丸川荘を過ぎ少し進んだ所で、本日初の富士山を見れる事が出来た。雲海の上に浮かぶ富士はとても美しく綺麗に見える。ここから紅葉が少しづつ見れるようになる。モミジ、カエデと上の方だけだが色づいてこれも2色紅葉と言えば良いか陽の光が赤い葉を抜けとても美しい。大菩薩嶺までは、苔の生えた緑の道で進んで行く所々のモミジの紅葉も美しい。大菩薩嶺で休憩し牛奥ノ鴈ヶ原を目指す。

雷岩に出るとここからは、美しい富士山を見ながら山道を歩く事が出来る。何十枚も写真を撮りながら進むと、すぐに賽ノ河原に到着する。ここには避難小屋もある。少し進むと大菩薩峠に到着。ここには、山小屋、介山荘がある。バッチや飲み物Tシャツの販売、食事もできトイレもある。休憩を済ませ天狗棚に向かうと笹原が広がり富士も見る事が出来る。狼平を過ぎ小金沢山(秀麗富嶽12景)に到着するここからの富士山は山頂に雲がかかってしまい少し残念な富士山に。同じく牛奥ノ鴈ヶ原(秀麗富嶽12景)でも雲がかかってしまっている。牛奥ノ鴈ヶ腹からここまでの道は踏み跡は、人の足跡は無く、鹿の足跡しか見えない。川胡桃沢ノ頭では、ササ原が広がるが、ここからは、ガスが発生してしまった。黒岳からは紅葉の針葉樹林帯が広がる。陽の光を通しモミジ、ナナカマドが赤く、カエデ、ブナが黄色く美しく光る。白谷ノ丸からの富士も、雲に隠れてしまっている。とても残念だ。だが雲海が広がりとても美しい景色が広がる。ここからは少し東に道があり展望が良い場所に行けるようだ。本日は、寝坊と富士が見えない為、省略、油ノ沢峠に到着するがガスで何も見えない。ガスで展望も無いようなので大蔵高丸も諦め本日は下山。湯ノ沢峠避難小屋に到着、避難小屋の近くにはトイレもあり駐車場もある。下に水場もあるが沸かした方が良いかもしれない。今回は、水を汲むのは中止した。しかし、見に行くとぬかるみにはまり、靴がくるぶしまで泥だらけ、行くときは注意が必要。湯ノ沢峠登山口まではとても荒廃して道はかなり荒れている。沢沿いを進むのだが、かなり荒れているのでピンクリボンを頼りに降るがかなり道が崩れているので注意が必要。沢を何度も横切り渡ることを繰り返しながら進んで行く。沢に落ちそうになりながら石の上を飛んだりしながら進まなければならない。湯ノ沢峠登山口手前よりアスファルト歩きになる。そこからは長い長いアスファルト歩き、1時間以上も歩かなければならない。途中、竜王宮という神社にお参りし、少し行くとやまと天目温泉に到着する。大蔵高丸を辞めたりしたので1時間以上バスの時間まである。着替えて車で降りるときに温泉と思っていたがやまと天目温泉につかることにする。靴の泥を落とし温泉につかる。温泉は、高アルカリ泉で温度は、ぬるめだが、ジャグジー、露天、サウナも付いていて料金は¥500と良心的、ゆっくりと温泉につかり温泉センターのお姉さんに時間を間違えられながら楽しい時間を過ごせました。15:00ジャストにバスが到着。えッ?大型バス?夜中登った時かなり道細かったけど・・・反対車線からの車も何とかかわし、乗客も自分一人の為、バスの運転手さんと「すごいですね」「しびれますよ」などと話しながら上日川に峠に到着。上日川は峠には、30人ぐらいの行列が、運転手さんに別れを告げて着替えて帰路に着く。帰り道は、かなり寒くもっと着込めば良かった。

今回の山行は、バスの時間もあったのに寝坊をしてしまった為、時間の余裕が持てなかった。モミジ、カエデ、ブナの紅葉も見れとても登りやすい山道で風景を色々と見て回れる素晴らしい山でした。紅葉には、少し早い感じでした。もう少しでカラマツも黄色ずいてもっと美しくなるかも知れない。

大菩薩嶺と秀麗富嶽12景を2ヶ所回ったが富士山が途中から見えなくなり残念なとこともあったがまた次回、天気の良い時に富士を見ながら登ろうと思う。                                                  

                            谷口記

【縦走】那須岳(茶臼山・朝日岳・三本槍岳)の紅葉を巡る

山域山名:那須連峰(茶臼岳1915m・朝日岳1896m・三本槍岳1916.9m)

期  日:2021年10月24(日) 

参加者 :谷口、非会員5名

行  程:

10/23

 深谷(7:30)→那須高原yumoto camp場(12:30)

10/24(行動6:00)

那須高原yumoto camp場(5:30)→峠の茶屋(6:15)→那須岳避難小屋(6:45)→茶臼岳1915m(7:20)→那須岳避難小屋(6:50)→熊見曽根分岐(8:20)→清水平(8:45)→北温泉分岐(8:50)→三本槍岳1917m(9:15)→→熊見曽根分岐(10:15)→朝日岳1896m(10:30)→那須岳避難小屋(11:15)→茶臼岳(11:25)→那須岳避難小屋(11:45)→峠の茶屋(12:15)

山行記録:

10/23(土)〈暴風雨〉

深谷市を7:00に出発する。北関東道大田藪塚ICから高速に乗り白川ICを降り、甲子温泉を目指す。夜勤明けなので運転は任せ記憶はない。高速道を降りると暴風で小雨が降っている。先に二人が登山口に集合しているので連絡してみると。暴風と雨で山行は無理との事、近くの道の駅で戻る二人を待ち、キャンプ場に直に向かう。皆でキャンプを開始する。温泉も近くにあり、有名なパン屋さんも歩いて3分ぐらいにある。那須高原YUMOTOCAMP場良いキャンプ場でした。テント張る予定だったが寒さと眠さで車で就寝。結局6人中2人だけテントで4人は、車で就寝。

10/18(月)〈ガス→晴れ〉

朝4:30に目を覚まし出発準備。霜に覆われたテントを片づける。キャンプ道具は自分が寝ている間に片づけてもらっていた。5:00にキャンプ場を出発し5:45に峠の茶屋に到着、風が強いので有名らしいが本当に暴風。登山準備をしている間に東の空に朝日が昇る。とても美しい朝日だ。西を向くと山、山の山頂はガスで全く何も見えていない。トイレを済ませ、登山口入り口に鳥居、霜に覆われた鳥居をくぐり登山を開始。

雪交じりの登山道を進む。山はガスで見えないが朝日が昇る東側は、ガスもなくきれいに見えている朝日を浴びながら登山道を進む。那須岳避難小屋までは、登りやすくしっかりとした登山道になっている。時間は30分ほどで登ってしまう。那須避難小屋は中も綺麗だったが本日は、暴風の為人が多い、コロナもあるので外で休憩。小屋から南に向かうが茶臼山頂は、ガスで見えていない。登り始めるとうっすらと山道が雪に覆われている。

山頂付近は、安全ロープなどがガスが風で氷の樹氷の様な状態を作りあげていて、寒く暴風が美しい景色を創造している。お鉢めぐりが出来るので右回りで進んで行く山頂は、残念ながらガスで展望はない。二人は左回りで最短で山頂に来た。そのまま右回りで下山して避難小屋に戻る。登山道は、ガレ場なので少し崩れやすいが浮き石と砂場を少し気をつければ、危険も無く登りやすい。避難小屋に戻り、朝日・三本槍に向かう、朝日岳はガスで隠れてしまっている。晴れると少しの希望を持ち先に三本槍に進む。三本槍まではトラバース、清水平の湿地帯、鎖場と、とてもバリエーションに富んだ登山道だ。鎖場は、人が多いと時間がかかり大変だが、譲り合い皆が通っていく。清水平の湿原は、水溜まりが凍っていて冬の朝の水たまりの様だ。

先に進むとハイマツの中を進む、今日はハイマツとシャクナゲが白く氷に覆われとても美しい姿を見せてくれている。ナナカマドの赤い実が所々で氷に覆われ美味しそう。なんて話をしながら、シャクナゲ・ハイマツ林を進んで行く。三本槍は山頂は、予想通りガスで真っ白だ。皆で写真を撮り、来た道をピストンで戻る。

能見曽根分岐に着くと朝日岳が美しく見えるようになっている。その姿は岩が樹氷に覆われまた違う美しさがみられる。まるで太陽に向かってライオンが座っている様だ(カッコよく言い過ぎか?)ガレ場を進み山頂に向かう手前の日が当らない所は、白く岩が樹氷に覆われているとても美しい。皆で写真を撮り、

朝日岳下山中、山頂からは、朝、ガスっていた茶臼が美しく見えるようになっている。お鉢もとても綺麗に見えている。「いいなぁ」と、思っていると。察してくれたか、初顔合わせのR(非会員)君に「茶臼行きますか?」と冗談交じりで?「行こう!」無理やり?付き合ってもらう。皆には、先に下山してもらい二人で茶臼に向かう。茶臼山頂は、朝見た雪が解けまた違う一面の顔を見せてくれている。お鉢巡りしながら山頂へ、今回は祠で二人で写真撮り、避難小屋へ、避難小屋→お鉢巡り→避難小屋はまでは30分位早いのか?皆を追いかけ下山の帰路へ、まわりの風景は、朝とは違い晴れて青空も見え、樹氷達は消えてしまっている。山々も紅葉が見えるようになり違う顔を見せてくれている。残念ながら登山道は、霜が解けぬかるんだ道になってしまっている。皆からは、20分程遅れたらしいが峠の茶屋に到着。

今回の山行は、ルート変更など沢山あり思う通り行かない登山だったが、樹氷、ガス、晴れ、と色々な顔が見えた、素晴らしい山行となった。三本槍からの景色が見れなかったり、三斗小屋、沼原池、蛯ヶ平、白笹、南月山、甲子、旭と残してしまった。甲子から大白森山、子白森山からの二股山と素晴らしい景色がみれまた行きたい山が増えた。素晴らしい山行となりました。

 

                          谷口記

 

【縦走】中倉山、沢入り、オロ山、庚申山、紅葉山行(孤高のブナを見に行く)

山域山名:足尾山域(中倉山1499.6m沢入り(ソウリ)1704mオロ山1821.7m庚申山1892m)

期  日:2021年10月30(土) 

参加者 :L駒崎・新井・谷口

行  程:

10/29(金)

 深谷(20:45)→銅親水(あかがねしんすい)公園(23:30)

深谷23:30出発し銅親水公園に到着し、駐車場の片隅にテントを張り就寝

10/30(土)(行動)

銅親水公園(4:45)→中倉山登山口(5:35)→中倉山(7:15)→孤高のブナ(7:30)→沢入り(8:15)→オロ山(9:30)→庚申山(10:55)→庚申山荘(13:00)→一の鳥居(14:20)→庚申山登山口(15:15)→船石峠駐車場(15:50)→古川機械金属跡地(16:20)→銅親水公園(16:45)

 山行記録:

10/29(金)〈晴れ〉

深谷市の自宅を20:45に出発する。17号バイパスを通り、北関東道大田藪塚ICも抜け122へ日光方面も通り過ぎ足利方面に真っ暗の中銅親水公園に到着する。星空がとても美しい満点の星空だ、明日の山行が待ちどうしく感じる。テントを張る、滝があるらしくマイナスイオンがたっぷりの中、駒崎さんは車で、新井さんと自分は軽く飲んでから就寝。

※銅親水公園は、トイレに鍵がかかって使用不可の為、注意が必要。

10/30(土)〈晴れ〉

朝3:30に目を覚まし出発準備。テントを片づける。新井さんは、すでにコッヘルでお湯を沸かしてくれている。かなり早い朝食を済ませ、銅親水公園を出発。ゲートをくぐり、工事用の作業道を進んで行く星空がとても美しい。久々の二人との山行で自分は、とても楽しみにしていた山行だ。話がはずみながら進んで行くとすぐに登山口に到着。そこからは、かなりきつい急登が続く、少しなめていた自分は、体力を消耗気味だったが、

 

 

陽が昇り始めとても美しい黄金の紅葉を照らし出してくれて疲れを忘れさせてくれた。中倉山行くには展望を見る回り道があるためそちら側へ向かう。展望は朝日が見え美しく輝き、男体山が力強くそびえ立つ。雲ひとつない青空が広がるが足元は、まだ霜などが降りていて寒さを感じさせる。

 

中倉山山頂からは、とても美しい展望が見られる。ここからは、稜線歩きとなるがその稜線が素晴らしい。アルプスの稜線をあるいているかのような美しさだ、藪も遠くから見ると芝を這いそろわせたようだ。すぐに孤高のブナが見える。孤高のブナのその姿は紅葉で金色に輝き、薄い藪の中で一本で力強く生きていた。写真を取り、力をもらいその場を後にする。そこからの稜線歩きも美しい稜線だ。北側は山肌が崩れ荒々しく陽のあたる南側は藪と紅葉で美しい。

その美しい稜線が続いて行く、沢入り(ソウリ)までは、後ろに男体山、太郎山、右手に日光白根、前方には、至仏、左手には富士山が美しく見える。素晴らしい展望の中を進んで行く。オロ山からは少し登山道が荒れ始める。もともと山と高原の地図にも道の無いルートなのでどんな道か心配していたが、自分の感覚だがそこまで悪い山道ではないが展望は少なくなる。藪は、思っていた以上に高くも無く進みやすかった。藪の足元は、倒木もあるので注意をしながら、ゲータースパッツを履いている自分が先頭で進む、

 

まだ。途中、藪の中、孤高の松もあり写真をとる。踏み跡が綺麗にできているので皆ここに立ち寄るようだ。ここからは少し高い藪になるが1mぐらいなので特に問題はない。藪を抜けるとすぐに庚申山に出る。倒木が少しあるが踏み跡は、しっかりしている。庚申山より50mぐらいに展望地があり、そこで休憩をとる。計画より早く来れた為休憩を45分と長めにとる。展望地からは皇海山、鋸山が美しく見える。男体山、日光白根も変わらず見えている。お湯を沸かしコヒ―を飲み休憩を取りゆっくりと休憩をとる。空を見るとうっすらと雲が出始める。雲がある空も美しい。休憩を終え庚申山荘を目指すここからは、樹林帯となるが紅葉がとても美しく迎えてくれる。庚申山荘までは、岩場の鎖場、梯子などを超えていく。自分はとても好きな登山道だ。黄金の紅葉の中を進むと庚申山荘に着く山荘でザックに積んできた水を交換し(夜の焼酎用)少し休憩をしたら6月に来た時トイレは故障中だったがまだ故障中だった。使用は出来る、(発電機を稼働させ動かしているようだが、バイオトイレがうまく動かない?ようだ)庚申山荘は、素泊まりで\2000で布団を貸してくれる。今日は、日帰りなので早々に出発する。そこからは展望は無いがとても美しい紅葉が見れる。

  

モミジがなぜか黄色に輝く、黄色い紅葉も美しい。ブナ、ハイマツ、カエデも黄色く美しい。黄金の紅葉の中を楽しく進んで行くと鏡岩を過ぎ庚申7滝に向かう相変わらず道が崩れたままで1滝しか見る事が出来ない。庚申川はいつ来ても水量が多い、いつかは、見たいと思う滝だ。すぐに一の鳥居がある。そのまま通り過ぎ庚申川沿いに降っていく長い廃道が続く、大きな石や小さい石が散乱されていて少し歩きづらいが紅葉が美しい。車道に出て駒崎さんがタクシーを呼んでくれたが「今日は、日光の紅葉でタクシーが無い」とのことでかじか荘に寄らず、舟石林道を進む、途中、陽が沈みそうなので一人で銅親水公園を目指す。一人になってすぐに猿に会う、夜道は、歩きでは、少し危険を感じる。途中舟石峠駐車場に着く、備前楯山も紅葉で美しい。今度登ろうと思いながら時間を気にしながら通り過ぎる。

 

この道は、足尾銅山の歴史が見れる道だ。今度ゆっくり歩きたい道だと思った。途中、銅山の物であろう廃屋を何個も通り過ぎながら進んで行く。古川機械工場跡地は、廃工場、廃墟好きには、たまらないのであろう、2人違う場所で写真を撮っていた。ここには、孤高の煙突?があった。左手に工場を見ながら進んで行くと銅親水公園が見えてくる。昨日見えなかった滝は、足尾ダムから流れる滝がごうごうと流れている。松本川は、水が澄んでいてとても透明な美しい川。吊橋や滝も近くで見たかったが今日は、先を急ぐので車に飛び乗り、二人を迎えに行く、山と高原地図から行けば2:25を1:15削り1:10分で到着、公園3キロ手前ぐらいで二人と合流。早かったと誉められながら、帰路へついた。

今回の山行は孤高のブナを見たく行ったがそれ以上の素晴らしい紅葉天気が見れた。タクシーの件などトラブルもあったが、久々に新井さんと駒崎さんと登れ楽しく、最高の山行となりました。 

                      谷口記

 

【その他の山行】バリエーションルート・両神山

両神山 <埼玉労山両神山全ルート踏査の一つ>

=大滝中津川・狩倉尾根から登る両神山=

山域山名:秩父 両神山 狩倉尾根から登る

期日:2021年10月30日 

参加者:橋本(以下「両神の衆」グループメンバーで会員外)L上野 鹿喰 田島 佐野 

     狩倉尾根、この尾根を登ってきた・・・

行動記録:大滝小倉沢赤岩尾根登山口P7:30=1435mピーク9:10=狩倉山9:55-両神山主稜分岐12:25/40-両神山頂13:00-落合橋15:10-登山口P15:40

<天気 晴>両神山に登る主要ルートは、日向大谷からの表参道ルートと白井差新道だが、埼玉労山50周年の記念行事としてバリエーションルートからも登る計画を立てた。今回は大滝の最奥、旧日窒鉱山東側の狩倉尾根から両神山に登ることにした。天気は晴れて、風もない。駐車場から200mほど戻り、地図を見ながら尾根の末端から取り付く。ここには、旧鉱山従業員の宿舎らしき廃屋がある。尾根は急だが、広葉樹林で尾根筋ははっきりしている。バリエーションルートなので当然、道標もない。それでも尾根筋には、踏み跡があり、人数は多くないが、歩いているのが分かる。何か所かテープもある。途中、鉱石を運んでいた索道の支柱後と鉱石のバケットが朽ち果てており、鉱山の衰退が分かり、悲しい雰囲気を味わう。尾根は次第に斜度を増す。枯れ木、落ち葉がかなり落ちている。藪は無く、所々にアセビ、花はないがヤシオツツジなど低木が生えている。標高1200m付近から針葉樹も増え、広葉樹の紅葉と混じり高山らしい雰囲気になる。息を切らして1435mのピークに着く。ここにはテレビの受信アンテナがある。

上:急登が続く 下:岩稜の厳しい上り下りを越えていく

傾斜の緩い尾根をたどる。木々が茂り、遠くは見通せないが、紅葉、黄葉を抜ける日差しもあり気持ちがよい。左右は切れ落ちているので注意して進む。泥道で滑りやすい尾根を登り狩倉山に着く。山頂の標柱はない。この後、主稜分岐までは、地図で予想していたとおり、険しい岩稜の上り下りだった。岩場でありルートの取り方、登り方は難しくもあり、登り終わると充実感もあるルートで狩倉尾根の核心部だった。木々は低くなり、標高も上がり、岩場なので、紅葉も見え、周囲の山々の眺望もよく効く。谷を挟んだ向かいの絶壁も見事だ。振り返れば3つの岩が空に突き立っている。あそこをよく自力で越えてきたなとある種の感動を覚える。この付近では、踏み跡も分かりにくくなり、岩峰を直登するか周りこむか迷う場所もあった。地図上では東に向かう尾根の南北側は100mほどの絶壁なのでほぼ尾根の真ん中付近を東に進むのが登りやすいルートだった。途中、地下足袋姿の地元の方1名に会う。岩場の急登ではロープを出して確保してもらい登る。さらに進むと正面に左右に延びる尾根が見え、道標があり、主稜線分岐に着いた。皆で喜びのグータッチをする。紅葉の木々の間から射す日差しにほっとして休憩をとった。そして主稜を山頂に向かう。白井差からの登山道と表参道からの登山道が合流し、急に登山者が増えた。10月末の紅葉と好天だから両神山も登山シーズンの真っただ中と言えよう。山頂に着き、記念写真を撮る。次々と登山者が来て落ちついていられない。確かに山頂からは秩父盆地は下に見え、その向こうには関東平野が広がっているのが見える。熊谷の自宅ベランダから両神山が見えるということは、山頂からも我が家がみえるはずだ・・・などと思った。西方には、本当に小さいが北アルプスの穂高、槍ケ岳の山脈も見えた。

上:主稜線分岐に着く  下:両神山頂でメンバーと 

山頂から下り、主稜線からは作業道をたどる。ひたすら、踏み跡をたどり、沢沿いの道を下り続けると小倉沢の旧鉱山に通じる車道に下りることができた。途中、この時期なので花はないがコアジサイの大きな群生地があった。

上:山頂付近はダケカンバも落葉  下:中腹は紅葉真っ盛り

 

 

【ハイキング】有馬山稜

有 馬 山 稜 

<おすすめ50ルート踏査>

山域山名:都県境から延びる有馬山稜 

期日:2021年11月7日 

参加者:L橋本 木村 黒澤

行動記録:熊谷5:30=車=名郷P7:30-蕨山9:30-橋小屋ノ頭10:25-有馬峠11:45/12:25-橋小屋ノ頭13:05-鳥首峠15:10-名郷P16:50=車=熊谷19:00

有馬山稜から望む蕎麦粒山

有馬山稜から見る蕎麦粒山 

<天気薄曇り>10月16日の蕎麦粒山山行では、有馬山稜は有馬峠から林道を大日堂Pに下りた。有馬山稜は途中までだったので、今回はその残りの部分である有馬峠から鳥首峠までを含んだ山行を行うことにした。熊谷から、140号国道、299号国道を走り、山伏峠を越え名郷の登山口Pに着く。準備をしてすぐに出発する。入間川にかかる小さな橋を渡り南西の沢に沿った林道を登る。谷が二股になった場所で右の沢沿いに登る。杉林の中、本格的な登りで、木の根があり、岩が所々出ている。倒木がたくさんあるが、道の倒木は片付けられている。最後の急登を登り、651mピークの南西の尾根に出る。ここからは南の蕨山までは尾根歩きだ。風も無く、日が射してきて、広葉樹で明るくなり、気持ちよく登れる。広葉樹は赤や黄色に色づき、青い空に映える。標高700m位からは落葉も増えて、初冬の雰囲気だ。途中数か所、大岩が出ているが、それほど難しくはない。蕨山の尾根が見えて直ぐにその稜線の分岐に出た。展望台は東側なのでそちらに進み一休みする。北側には、男体山や日光白根山、赤城山などを見ることができた。

 

上:尾根には岩も出ている 中:広葉樹の紅葉

下:蕨山展望台

 一休み後、西方の橋小屋の頭に向かう。蕨山は最高地点が1044mで、そこには簡単な標識が木に付けられていた。蕨山から尾根の鞍部までの尾根は広く、平坦でゆったりしている。鞍部に林道がきておりそこには広場があり、東屋がある。そこからは急登で、登り切って1163mの橋小屋の頭に着いた。この後、有馬山稜を有馬峠まで歩く。尾根だが風も無い。道の周りは広葉樹林でかなり落葉している。落葉が道に積り、踏み跡が少ないせいもあり、ルートを外れることもあるが、ほぼ尾根の中心を道が通るので道に戻れる。尾根の西側にカラマツの群生地もあり、茶色っぽい黄葉になっていて味わいがある。大きいピークを2つ、小さいピークを数か所越え、まだかと思って歩き続けると、右下に車道が見え、峠に近づく。最後は尾根の東側に下り、車道に下ると尾根を切り開いた有馬峠に出た。ここからは、東側の谷間、有馬ダム、その向こうの山々、さらに関東平野の建物を望むことができた。日差しも強くなり暖かい。疲れもたまり、ゆっくり昼食休憩にした。

 

 

上:カラマツの黄葉 中:有馬峠から東を望む 下:落葉を踏んで歩く

 この峠からは、有馬山稜を引き返す。アップダウンは標高差100m以下位だが距離は長い。地面が落葉で赤くなっている所がある。ウリハダカエデの落葉のようだ。往路で通過した橋小屋の頭を鳥首峠に向かう。鳥首峠までも、1100mと1070mのピークと他小ピークがある。途中、西側に鹿よけネットがずっと張られている場所がある。鹿ネットの西側は木が伐採されており、植林された木がまだ小さく、西側の展望がきき、先日登った仙元尾根を見ることができる。また蕎麦粒山の稜線がよく見え、蕎麦粒の角のような蕎麦粒山が目立つ。ススキの草原が一面広がり、秋の日差しに光る。途中、一人が足つりをおこしたので、服薬し、休みを入れながら進む。鳥首峠手前の急坂は慎重に進むが、1名が転倒し1回転半したが木につかまり事なきを得る。

 

 

上:歩いて来た尾根を振り返る 下:ヒノキの大木が見事

 鳥首峠からは、分岐を東の谷の道に下る。しばらくは杉林の中を下り、旧白岩集落の廃屋の中を通過する。石の祠や消火栓も朽ち果てており、ここにも人々の生活があったと想像すると寂寥感がこみ上げる。さらに下り、石灰砕石場や元建物があった周辺を通り、車道に出た。車道をかなり歩いて、夕暮れがせまる時刻にやっと駐車場に着いた。前半のコースタイムはほぼ予定どおりだったが後半は、ペースが遅れた。日の短いこの時期は余裕をもった計画が安全な登山につながると感じた。

【ハイキング】荒船山

 

山域山名:荒船山(群馬県)

期日:2021年10月23日(土)

参加者:CL木村 SL高橋仁、須藤、相澤、黒澤、斉藤、赤坂、豊島、名倉

行動記録:道の駅かわもと(7:25)=荒船不動(9:25)→星尾峠(10:15/10:35)→頂稜入口(10:45)→トモ岩(11:15/11:28)→相沢分岐先の草地にて昼食(11:45/12:30)→経塚山(12:52/13/17)→星尾峠(13:32/13:38)→御岳山(14:11/14/19)→荒船不動駐車場(14:57)

朝から快晴に恵まれ、関越道からは雪を被った浅間が見え、トモ岩からの眺めに期待が膨らむ。荒船不動駐車場に到着して車から降りるとかなり冷え込んでいるが、歩き始めれば暑くなると少し薄着でスタート。気持ちの良い沢沿いのなだらかな斜面を進む。気温が低いのときつい登りもないためか体が温まらない。星尾峠で1枚着込む程だった。トモ岩では冷たい強風に閉口しつつも、10分ほど見渡す限りの展望を楽しんだ。期待していた浅間はガスに隠れて見ることは出来なかったが、好展望に満足し、集合写真を撮って来た道を戻る。暖かそうな草地を見つけて昼食。経塚山には予定より10分程遅れて到着するも時間に余裕があるため御岳山経由とすることに、星尾峠を左に折れて気持ちの良い尾根を行く。この辺りから荒船山を振り返るとトモ岩の険しい崖とは対照的になだらかな曲線を持つ荒船の側面を眺める。まるでかまぼこの様だ。古いロープも残る急斜面を上り詰めると小ピークが二つ。北西側が御岳山で頂上には御嶽三座神の内の二体が祀られている。かつて地元の信者が御岳山までは遠いのでこの山に御嶽神を祀ったとの説もあるようだ。急勾配を下った後は稜線から沢に降り程なくして荒船不動駐車場に着いた。期待の浅間山と紅葉は拝めなかったが、気持ちの良いハイキングを楽しむことができた。(名倉記)