関東

【ハイキング】新春鍋ハイク

熊トレ恒例 新春鍋ハイク=大霧山 

山域山名:大霧山766m粥新田(かいにだ)峠

期日:2022年1月29日(土)

参加者:CL橋本 SL大嶋 高橋 山口 須藤 瀧澤 名倉 斉藤 豊島 赤坂 栗原 木村 新井勇

行動記録:熊谷駅南口8:00=東秩父村ヤマメのP9:00-経塚バス停9:55-旧定峰峠11:00/11:10-大霧山12:10/12:15-粥新田峠・鍋あり・昼食・休憩12:45/13:45-橋場P14:25=熊谷駅南口15:30

<天気晴れ>大霧山は関東平野と秩父盆地の境の山で766mの標高だ。晴れているが寒い。小川町から東秩父村白石車庫までのバス便があるので、往復別ルートの登山にした。経塚バス停から登り、山頂を経て、粥新田峠に下り、そこで昼食をとり、駐車場まで下ルートをたどることにした。

        大霧山山頂にて 

 熊谷から車で東秩父村に向かう。橋塚の駐車場は満杯で先のヤマメの里公園駐車場に車を停める。予定より早く着いたので、登山口の経塚バス停まで歩く。30分ほどで登山口に着く。バス停を目印に登ろうとするが、入り口が登山地図では分かりにくい。よく見れば、バス停の標識の裏に小さな「大霧山CP」の標識がかかっていた。ここから林道のような道を登る。登山道はすぐに杉の植林の尾根の道となりそこをたどる。道には落葉が積っている。道は濡れてもいないし登り易い。登山道としては幅広で、この上に旧定峰峠があるので、昔は歩かれていたようだ。途中に林道整備中の看板があり、チェーンソーの元気な唸り声が聞こえる。山林の管理が中々行き届かない時代に、こうした作業が行われているのは森林再生の活気を感じる。旧定峰峠近くではフジ蔓が何本も杉などに巻き付いている。まるでフジと杉が戦っているようである。道は一旦車道に出て数分歩いて、再び登山道に入り、直ぐに旧定峰峠に着いた。1時間ほど登ったのでここで小休憩した。真新しい道標が設置されている。関東ふれあいの道なので埼玉県の名前がついている。尾根だが杉の林の中で暗いが風はほとんどない。

 休憩後、方向を北に変え、頂上に向け尾根を歩く。傾斜は緩い。低山で冬に登り易いのか、時々登山者に会う。数分歩くと東側に牧草地が広がり、うねった丘陵地の先に関東平野が見える。牧草地といっても冬なので薄茶の枯れた草があるのみだ。頂上近くになると雑木林になり、明るく、日差しも出て暖かいように感じる。秩父の方向も見通せる。盆地の東にある蓑山がすぐ隣だ。南東には笠山が大きく見える。登りの途中で1名が脚ツリになり、服薬・防寒、マッサージ等対応するも治らず、他の2名同行で下山することになった。

 上:大霧山山頂から群馬方面の山々 下:東秩父村の集落

大霧山頂上には数名の登山者がいた。北の方向は眺望がよく効く。白い峰々が見え、特徴のある苗場山を見ることもできた。ここまでくると両神山も大きく見える。大霧山からの下りは結構な急傾斜で注意して下りる。周囲は雑木林で明るく、岩も無く、気持ちよく歩ける道だ。滑るから気をつけようなどの声が出る。岩は無いが泥の下には氷の板が隠れていた。泥があるので滑らないが、霜柱が毎晩大きくなり板状になったようだ。次第に標高を下げると、斜面に東秩父の集落があるのが見える。のどかな良い景色だ。

 粥新田峠に下り、秩父側に歩き昼食場所に着いた。鍋料理組の皆さんが準備してくれた熱い鍋料理が準備されていた。熱い鍋料理は冷えた体と心を本当に温かくしてくれました。1時間ほど昼食、鍋料理で寛いだ後、南向きの登山道を東秩父の橋場まで下りた。天気にも恵まれ、ゆったりと大霧山登山と鍋料理を楽しむことができました。

    熱い鍋料理に体と心が温まる

(橋本記)

【その他】丸神の滝氷瀑&三十槌氷柱見学

寒い時期限定=丸神の滝氷瀑三十槌氷柱を観る

  日本の滝百選の丸神の滝(埼玉で唯一)

山域山名:小鹿野町両神丸神の滝、秩父市大滝三十槌氷柱

期日:2022年2月2日(水)

参加者 :CL橋本 SL高橋  白根  栗原  新井勇  大嶋  山口  須藤  相澤  斉藤

行動記録:熊谷南口8:00=川本8:30=丸神の滝P10:00/15=丸神の滝

 10:35/10:50=大滝温泉P12:00-三十槌氷柱見学12:40/13:10-大滝温泉P13:40/15:00=熊谷駅南口 16:30

穏やかな日和であるが、外気は冷んやり。日陰に入ると寒い。橋本リーダーから登山道が凍結している心配があり、軽アイゼンの用意し、昨年の夏、沢に滑落する死亡事故があったので、気を緩めない様にとの話があり出発。入山口には、チッカーがあり、各自、押して入る。少し歩くと古びた建物が見えてくる。学校の分校であったとのこと、なかなか、時代を感じる趣のある建物である。山陰に入ると冷たい空気が頬に触れ寒い。日が差す場所に出るとポカポカと暖かい。日差しは、春の気配。やがて山路を沢に沿って歩く様になる。沢は段差があり、段差のある箇所の川淵や落下する周りが氷結し、なかなかの冬景色。やがて丸神の滝が見えてくる。標識に日本の滝100選 高さ76m、3段12m、2段14m、1段50mと記してあった。滝は束ねた白糸が何本も岩肌を滑って落ちてくる様に見える。女性の長い後髪の様と言う声も。滝の周りは葉を落とした木が覆い寒々とした気配。水量が多いためか、滝の真ん中は沢の白い流れで、滝の左右は氷柱や氷塊ができている。春の若葉、秋の紅葉の頃は彩り、見事な景観を造るであろう。四季折々楽しめるとポスターで、見た様な気がする。記念写真や個々に写真を撮ったりして15分程度ここで楽しみ、駐車場に向かう。大滝温泉Pには車で向かう。

 上:滝は北向きで、見る場所は暖かい 下:宝石のような氷塊

大滝温泉Pに12時に到着。お腹が空いているが、三十槌氷柱を見学してから食事を取るとのことで、車をここに置き、三十槌氷柱に徒歩で向かう。30分ほどで三十槌キャンプ場に着く。ここが入口で、氷柱へは環境整備協力金200円を払う。入場するとログハウスのバンガローが立ち並ぶ。各小屋には秩父の山名がかかっている。20以上あっただろうか。河原に降りる途中に人工の氷柱が、川べりに天然の氷柱が並ぶ。写真を撮っている人がチラホラ。先の人工の氷柱よりだいぶ小さいのに、がっかり。テレビやポスターで見たのとイメージが異なる。撮影角度で変わるのかなと勝手に考える。先の方にも数個見えるが2〜3個を見て戻ろうと振り返ると橋本リーダーが「こっち」と呼びかける。これを聞いてみんなドット大笑い。口には出さないものの、皆、がっかりした様だ。もし気づかず、車に戻っていたらお笑い草でいつまでも語られる珍事であった。

 上流に戻り、改めて見る氷柱は、期待通りだ。崖の清水が天然の寒さにより創造された彫刻作品だ。横幅30m高さ10mもの氷柱の大群だ。この美しさに満足。隣にもう一箇所あり、この氷柱は、人工的に水を撒いて作った氷柱だ。これも自然が作った彫刻作品。両方ともなかなかのものであった。

 

上:崖からの清水が氷柱となる  中:数百本の氷柱が連なる

 下:ここは人工的に水を撒いて氷柱を作った

  大滝温泉に再び戻り、昼食を摂る。午後2時に近い。かなりお腹が空いている。道の駅もあったが、山の会なので、自然の中で食べようと近くの河原に向かう。春の日差しで暖かいが、風が吹くときつい。さっさと食事を済ませ、民俗資料館に入る。ここでの入場料が65歳以上は無料。昔の秩父地方の生活が紹介され、生活の様子や道具、食糧等が展示されていた。午後3時に解散。家路に向かう。

穏やかな日和に恵まれ、ゆったりとした時間の中、皆とワイワイ楽しい一日を過ごすことができた。お疲れ様でした。 

                               (相澤記)

【ハイキング】日和田山から物見山

日和田山・物見山・ユガテ周回の陽だまりハイク

日和田山金毘羅神社から

山域:埼玉県 日和田山305m・物見山375.3m          

目的:巾着田から日和田山、物見山、ユガテの陽だまりハイク
山行形態:ハイキング
期日:2022年 1月16日(日)
参加者:L高橋 相澤 黒沢 斉藤 豊島 名倉 新井勇 
行動記録:熊谷駅南口(7:30)=巾着田駐車場(8:40/9:05)→田部井淳子記念碑(9:20/9:30)
日和田山10:15/10:20→高指山10:45/11:00→物見山11:30/12:15→北向き地蔵12:40ユガテ13:25/13:45→東吾野駅14:35/14:42→高麗駅13:50→巾着田駐車場15:15/15:30=熊谷駅南口16:50
<天候:晴れ>巾着田の河原にカワセミを撮ろうとカメラの列、その話題で黒沢氏との駐車場での待ち合わせを忘れ、あらためて田部井淳子顕彰碑前で待ち合わせ。

登山口の田部井淳子モニュメント

日和田山登山口を過ぎ男坂・女坂分岐、女坂を選択、金毘羅神社前の岩の露出した見晴の良い展望台につき休憩。集合写真、展望を楽しむ、巾着田の名の由来の景色を確認、日和田山に到着、標高305mの低山だが関東百名山だそうです、杉林の中を抜け、高指山に寄ってから物見山に到着。

アンテナ塔が撤去されて広場になった高指山

山頂は人気の山域なのか家族連れが多く子供連れで大賑わい、昼食後三角点を確認、北東に約70mにあるが展望はなかった。北向き地蔵へ尾根の上り下りの繰り返しの連続、竹林を過ぎほどなくユガテに到着、静かな佇まいが良い雰囲気でトイレ、ベンチありで休憩。

春になれば桃源郷の花畑になるユガテ

橋本山、福徳寺を経て東吾野駅到着=高麗駅→巾着田駐車場
日和田山は初心者のハイキングコースだと思っていたが今回のような縦走コースとなると低山だがそれなりに体力が必要で、地味なコースではあるものの十分楽しめました。     (斉藤記)

【ハイキング】比企3山 2022/01/05

 

山域山名:笠山、堂平山、大霧山

期日:2022年1月5日(水)

参加者:名倉(個人・単独)

行動記録

自宅 5:00発

皆谷6:00/6:05-笠山7:40/7:50-堂平山-8:40/8:50-定峰峠10:15/25-

旧定峰峠11:00-大霧山11:35/12:15-粥新田峠12:35-橋場13:15-

皆谷13:35/13:55-自宅15:30(歩行時間6:20、休憩1:10) 

<天気:快晴>

今日は以前から気になっていた笠山を登る。武蔵丘陵森林公園から眺めた三角の目立つ山を笠山と知ってから2年ほどが経つ。どうせならと言うことで比企3山を縦走することにした。

朝支度を終えて車を発車させると丁度5時の時報がラジオから流れた。予定通りだ。まだ暗い中をカーナビに案内された無事皆谷の駐車場「ヤマメの里公園」に到着。

駐車場にトイレがあると思っていたが見当たらないし、とてつもなく寒いので簡単に身支度を整えて出発。ほの暗い中をヘッドランプもつけずに歩き始める。

初めはジグザグの車道と時々エスケープできる道を交互に行く。散歩の年配者に「早いねー、今日は寒いよ」と声を掛けられた。程なく笠山登山口から本格的な山歩きとなるが、少し行くとまた車道と交差したり平行していたり、何だか味気ないが気にしないことにして歩を進める。それにしても尾根に吹き付ける風が冷たい。

耳が痛くなるのでストックを交互に持ち替えてあいた方の手で耳を押さえ押さえ登る。稜線に出て東に関東平野、西に両神山などが見えるようになると直に笠山頂上に着いた。

10分ほど休憩して次の堂平山を目指す。少し下って登り返すと堂平山だが手前の登りでの冷たい風が今日の山行で一番辛かった。登りで苦しいのだが耳が冷たいので苦しさをまともに感じない。マスクを出して口に当てると少しマシになった。何とかこらえて歩を進めると堂平山の天体観測ドームが見えてきた。

堂平山山頂は日が当たっているので寒さも和らぎ360度の展望を満喫できた。今日は双眼鏡も持参しているので両神山の脇に見える八ヶ岳や蓼科山をアップで覗く。

浅間山を双眼鏡で覗くと雪煙が上がっているのがわかる。そういえば今日は山スキーに行っている人たちもいることを思い出し、風雪に苦労しているのではと慮る。

堂平山の次は大霧山だが間に白石峠、定峰峠、旧定峰峠と3つの峠を越える。峠を越えると言うことはその間にいくつかのピークもある。自分の感覚としてはアップダウンも覚悟を決めてマイペースで行けばさほど辛くない。ここは楽しむことに決めて一歩一歩進むことにした。白石峠から定峰峠まではコースタイムより5分多く要した。

逆に、旧定峰峠までと大霧山かではコースタイムよりそれぞれ15分ほど短縮。ペースは変わっていないので山と高原地図のコースタイムが甘く設定されていると思われる。

旧定峰峠は往時使われていただろう峠と言うことで古い時代を思わせる雰囲気がある。次に本日の最後のピーク大霧山を目指す。思ったより早く山頂に到着。趣のある旧定峰峠

山頂には2名先客がいたが程なく下山。その直後「名倉さーん!」との声。高橋仁さんだ。思わぬところでお会いできびっくりした。別の会の方々と車であちこち訪れている途中で粥新田峠から大霧山に立ち寄ったとのこと。両神山の勇姿遠くに浅間山

山頂では昼食と写真撮影をし下山の途についた。粥新田峠の先のコースは橋場バス停まで出てそこからバス通りを皆谷まで歩くコースをとった。粥新田峠の先から皆谷に結ぶルートもある様だが分岐を見逃してしまったらしい。今日は気温が低かったため、ここまでダウンを脱ぐことはなかったが車道に降りてきてから午後ということもあり、やっと暑くなってきてダウンを脱いだ。粥新田峠から1時間の車道歩きで皆谷の駐車場に着き、無事下山となった。

本日の自宅から1時間でくることが出来、コースは危険箇所は全くなく展望が良く、長さ的に6時間少しとトレーニングに丁度よいと思われる。

【その他】寄居地質見学ハイキング

寄居地質見学ハイキング

=寄居町の地形地質を見る=

場所:寄居町(荒川、深沢川周辺)

期日:2021年12月1日(水)

参加者:L橋本 大嶋 滝澤 栗原 新井勇 

上:正喜橋からの荒川 下:溶結性凝灰岩が出ている

行動記録:寄居駅南口8:50-正喜橋下玉淀川原左岸8:40/9:40=雀公園-鉢形城址10:10-深沢川10:40-玉淀ダム昼食12:00/12:40=折原橋下の川原13:10-寄居駅13:50

<天気曇り後晴れ>前日はかなり激しい雨が降り、1日の朝方まで雨だった。天気予報では9時ころから雨が止むというので実施した。駅に集合して出発する。車で通過することの多い寄居町だが、ゆっくり歩いて見ることにする。駅を出て町並を南側に進む。正喜橋の手前の小さい車道を右に曲がり60mほど進む。古い石碑に「名勝玉淀埼玉懸」とある。戦前の建立のようだ。セメント舗装の坂を川原に下る。ここまで入るのが分かりにくい。川原の端には駐車場やテーブル、トイレもあり、寄居町民の憩いの場となっている。まず上流に向かい100mほど歩く。川岸は崖となっており、地層が出ている。よく見ると礫が入っている礫岩だ。3000万年前の古第三紀層の地層だという。川を下流に向かう。ごつごつとした岩が川原に出ている。緑色で、流紋岩質の溶結性凝灰岩だ。凝灰岩のイメージは大谷石だが、火山灰や軽石が高温で堆積し圧縮されてできるとこのような硬い岩となるのだという。この岩は正喜橋まで左岸で続いている。川原の石は丸くなっているが、上流の山から流されてきた石で、長瀞周辺の変成岩、秩父盆地の新第三紀層の岩、その上流の秩父中生代古生代の古い岩石が混じっている。正喜橋の下流左岸は崖で現在の水流の上3mほどに横の窪みがある。以前の川はその場所を流れていた証拠でノッチという。正喜橋の下に階段ができており、雀宮公園に上がり、正喜橋を渡る。橋の上から荒川を見ると、岩盤が出ていて見事である。車道沿いに進み深沢川にかかる橋から川を見る。両側15mほどの崖で、鉢形城の守りになっていたことが分かる。

上:深沢川の礫岩 下:晩秋の玉淀湖

次に鉢形城を歩き、再度深沢川の上流部に入る。小さい川に入り出ている岩を観察する。丸い礫の入った礫岩だ。古い地層で、サメの歯が以前発掘され、石炭も含んでいることから、岸から近い海岸でできた地層であることが分かる。

 この沢から出て車道を玉淀ダムまで40分ほど歩く。天気は完全に回復し、日差しは強くなった。折原橋信号をさらに進みバイパス下を通り、細い道を右に曲がる。すると満々と水を湛えた玉淀ダムの上に架けられた歩道に出る。上流の景色は晩秋の雰囲気だ。下流にはダム下の渕、2つの橋、青い荒川の流れが広がる。

ダム横の休憩舎で昼食休憩とする。

上:玉淀ダム下荒川左岸 下:変成岩が出ている

 休憩後、バイパス橋脚下の荒川左岸に下りる。そこには、緑っぽい大岩があり、長瀞と同じ変成岩の岩が露出している。見事な大岩だが、案内板もなく、もったいない気がする。

そこから車道に上がり、寄居駅まで歩いた。

【ハイキング】杓子山、鹿留山 2021/12/18

山  域 : 鹿留山1632.0、杓子山1597.5m倉見山1256.2m(山梨県都留市)


山行形態 : 無雪期ハイキング
目  的 : 展望(富士山)を楽しむ 
日  程 : 2021年12月18日(土)
参 加 者 : 新井浩、駒崎
行動記録:
東松山5:00→都留市鹿留 倉見山登山口付近P 105.5km 7:03/7:23→御正体神社8:03→NO.242鉄塔9:05→鹿留山11:13→子ノ神→杓子山11:56/12:53→向原峠15:19→倉見山16:00→P17:30
16.7km 34000歩

都留の街から鹿留地区へ少し入った道が広くなっている路肩に駐車する。帰りに降りてくる倉見山登山口のすぐ近くだ。ここから鹿留山の登り口まで約1時間の車道歩き。日陰には薄っすらと雪が残っており、気温は氷点下でかなり寒いが、少し体が温まってきた。

 

赤い鳥居が見えると、御正体神社。ここの石段を上がり鹿留山に取りつく。ピンクテープがところどころある。すぐに今は使われていない林道に出て、やがて林道がなくなり杉林の急斜面を登ると鉄塔が立つ尾根に上がる。急に風が強くなる。上着のフードを被り手袋を2枚にするが、寒い。極寒だ。冬型の気圧配置による北西の冷たい風だ。陽が斜めに差してくるが寒い。急な登りだが汗は全くかかない。ピンクテープがところどころにあり、尾根を忠実に登るルートなので迷うことはない。斜面は硬く凍っており、落ち葉も重なって滑る。霜柱があるのだろう、バリバリと歩くたびに音がする。日影には雪が残っているが歩きにくくはない。尾根に上がってから2時間で鹿留山の山頂。計画よりも1時間遅れだ。急がないと昼休憩の時間が無くなってしまう。ここからは大きな登りはないはずだ。

 

快適な尾根道を進み、子ノ神のピークを通過。初めて登山の人とすれ違う。しばらく歩くと前方に富士山が見えてきた。きれいに晴れ渡っており、富士山には雲はかかっていない。急ぎ足で進み、杓子山に到着。いきなり人がたくさんいるので、びっくり。目の前にはすそ野を広げた富士山が大きい。山中湖、富士吉田の街並みが眼下に見え、人気の理由がわかる。風は弱まってきているが、日当たりのいい風よけになる南側の暖かな場所に腰を下ろし昼休憩。おでんを食べて温まりました。目の前には富士山がきれいだ。

右の山は杓子山 
予定よりも40分遅れで倉見山へ向かう。出発時にはGPSに入れたルートで向かう方向を確認するようにしており、過去の苦い経験を繰り返さないようにしている。ここからしばらくは一般ルートだ。歩き易い登山道を下る。しばらく歩いてからルートを確認すると、間違った道を進んでいるのではないか。途中の分岐を見落としている。気を落としたが、仕方なく戻る。この間約40分のロス。見落とした分岐まで戻る。確かにこの標識は見た。倉見山の名前がなかったので通過したところだ。ルートが頭の中になかったので、通り過ごしてしまった。わかってはいるが同じ過ちを繰り返してしまう。気を取り直して進む。激下りだ。地図では破線のルートだが、歩く人はまれなようだ。踏み跡も薄く、落ち葉、凍った斜面、細い尾根、急斜面と悪い条件の重なった登山道だ。整備もされていないので、木や岩につかまりながらやっと降りる感じだ。踏み跡も薄いので、下りやすいところを探しながら凍った急斜面を慎重に降りる。このようなところが延々と続く。向原峠に着いたときは2時間遅れの15:20で、この分では下山は17時を過ぎる見込みなので、ヘッドランプを点けるようになるはずと思うが、慌てずに行動するようにする。相変わらず細尾根の危ない登山道が続く。アップダウンも激しく、疲れがたまってくる。

 

やっとの思いで、倉見山に着く。富士山がきれいに見える山だ。ここからは整備された緩やかに下る道が続く。途中でヘッドランプを出して暗くなった時の用意をして進む。月がきれいに出ており、下界の街並みの灯りが見える頃にヘッドランプを点ける。緩やかな尾根道でも落ち葉が積もっているので、ヘッドランプの灯りだけでは道がわかり難い。視界に車のライトが見えるようになり、下山口に着いた。車道を少し歩いて駐車地点に到着。10時間近い行動時間のため疲れたが、充実感一杯だ。
(新井浩 記)

【ハイキング】陣見山尾根歩き

陣見山尾根=初冬の尾根歩き(埼玉労山ハイキング) 

=落ち葉を踏んで初冬の尾根を歩く=

山域山名:秩父陣見山(531m)雨乞山(510m)尾根

期日:2021年12月18日(土曜日)

参加者:L橋本(当ハイキング担当)大島 豊島 名倉 黒澤 須藤 他会23名

       埼玉労山所属の会から29人が集まり元気よく歩いた

行動記録:<晴れ、風強> 波久礼駅8:00/8:15-築坂峠9:20-虎ヶ岡城址9:35/9:45-大槻峠10:10-陣見山11:15/11:20-榎峠12:15-雨乞山12:55/13:30-間瀬峠13:45-樋口駅14:45

 参加者29名が波久礼駅に集合。役員挨拶、準備体操後にグループ別に出発。1Gの我々は橋本Lをトップにして出発。かんぽの宿への登り道側溝には昨日の風花の名残がある。宿手前を左に入る。冬のたたずまいの気持ちの良い山道はやがて風の強い尾根にでた。途中で小休止し、急な木段を登るとあずまやの立つ虎ヶ岡城址に着く。築城時期には諸説あり、戦国時代には鉢形城の支城であったが、秀吉の北条攻めの際、真田昌幸によって落城したとの説明板があった。赤城山は雪雲の為、裾しか見えない。木立の尾根を更に進み、急坂を下ると馬頭観音碑のある大槻峠につく。広い尾根筋の2カ所の急坂を登ると車道に出る。車道を横切り少し登ると陣見山である。頂上にはテレビ塔などが有り、眺望は全く無い。6人の記念写真後頂上が狭いこともありすぐ出発する。道は広く問題はない。遠くに一部枯色した雨乞山が見える。

  上:531mの山だが急登はきつい 下:陣見山山頂

車道に出た所で後続を待ちながら軽食をとる。他会の人から12月に発行の「私たちの山旅」(熊トレの登山記録誌)贈呈に感謝の言葉をいただいた。ロープを張った急坂を登り植林された林と進むと榎峠につく。右に赤城山方面、左に荒川流域を見ながら車が通れる程の道を歩くと南側に芝斜面を持つ雨乞山に到着。ここはパラグライダーが盛んな所で、その離陸場であるが、今日は強風の為か該当者はいない。かんぽの宿や陣見山などがよく見える。足下には荒川流域が、その向こうには大平山から続く山波が見える。目を転じるスカイツリーまで、はっきり見える。

上:空気が澄み長瀞・秩父がよく見える 下:景色見ながらゆっくり休む

風は遮られており、ゆっくり昼食を摂り、全員で記念撮影を行った。広い道を西に少し歩くと青い布テープが道路に張ってある手前を右に曲がり落ち葉で覆われた道に入る。ここは本当にわかりにくい。枝越しに真っ白な浅間山が見える。道は間瀬峠の車道にでた後、左に少し歩き、左側のガードレールが切れたところから山道に入る。何年か前、会であけび取した事を思い出す。広い気持ちの良い下り坂を行くと、やがて140号沿いの集落にでる。国道を少し下流に歩くと樋口駅につき役員挨拶の後、解散、帰途についた。樋口駅は無人であり切符を持たず乗車、降車駅で精算した。

 今日歩いた道には危険な所は無く、雨乞山西側の1カ所に注意すれば道迷いもなく、冬に楽しく歩けるコースであった。                (須藤俊記)

【無雪期ハイキング】釜伏山 2021/12/12

山域:釜伏山582m(埼玉県寄居町)

目的:総会記念ハイク 釜伏山とみかん狩り

期日:2021年12月12日(日)

行程:波久礼駅 8:25→風布館 9:30→釜伏山 11:45/12:00→塞神峠→風布みかん狩り 13:30/14:45 →波久礼駅 15:55

アルバム

参加者:13名+子供1名

CL新井浩 SL木村 大嶋 瀧澤 黒澤 高橋仁 高橋ちひろ(高橋さんのお孫さん) 豊島 石川 浅見 駒崎 花森 三島 名倉

 

総会記念ハイクということで参加者15名と入会間もない自分ではあるが、これまで参加した中では大人数の山行となった。人数が多くなればトラブルもありがちであり、電車に乗り遅れて1名遅くなると言うハプニングが発生。風布館駐車場まで6名が先行、波久礼駅に集合した残る5名は到着を待って合流することに。(3名は風布館で合流)

風もなく快晴に恵まれた波久礼駅を先発6名は予定通りの8時に出発した。歩き始めて10分、「風のみち歩道」の分岐があり、遊歩道をあることにした。この遊歩道は風布川に沿って作られた気持ちの良い道で、車道を歩くより風情があるがアップダウンもありその分時間もかかる。まあ、風布館で後発組を待つことになるであろうから時間を気にせずのんびり歩く。

風布館に全員集合し記念撮影の後、予定より50分程遅れて9時50分ころ出発。車道を10分ほど歩いた後この日初めての登山道に入る。登山道と言っても初めは林道であったが。40分程谷間を登ると稜線に出た。稜線は日当たりも良く暖かいので、皆上着を脱いで体温調整し、所々手を使いながらの急登を楽しみながら山頂を目指す。この稜線からの眺めは良い。浅間山、谷川連峰、男体山など、雲一つない快晴に恵まれ遠くの山もよく見える。また、ゴヨウツツジ(シロヤシオ)自生地との立て札もあり、季節には美しい花を咲かせるであろう姿を想像する。

山頂手前には今は通行禁止となっている日本水の水源地分岐が、今は保存会の手により反対斜面まで水道管により水くみ場が設置されている。山頂で10分程休憩し、少し歩きにくい斜面を少し下って車道にでた。この後は山道に入ることもなく、ひたすら車道だ。日本水の水くみ場では水筒に水を補給するつもりでいたが、4~5リットルのペットボトル10本以上も車に積み込んでもまだ足りないとばかりせっせと水を汲んでいるいる人が複数おり、気力負けしその場は通り過ぎた。みかん園に近づくと蝋梅があちらこちらに植えられている。釜伏山への稜線から黄色い木が見え、ミカンではないかと話していたが、正体は蝋梅の葉であった。よく見ると蕾が、いやもう咲いている花も。青空をバックに1枚撮らせて頂いた。

 

 

 

 

 

みかん園には13時半頃到着、ここで昼食とミカン狩りを15時まで楽しんだ。遅い昼食を先に食べる人、ミカン狩りを先にする人など、皆思い思いに行動する。自分は先に昼食をとったのでミカン狩りの際はお腹が一杯であったが、4個程度その場で食し、与えられた袋にこれ以上無理といえるほどミカンを詰め込んで満足した。風布のミカンは味が濃くておいしい。

 

 

 

 

 

帰りは遊歩道は使わず、波久礼駅まで約1時間ひたすら車道を歩き、16:08の秩父線にて帰路に着いた。

(名倉 記)

   

【ハイキング】大持山西尾根 2021/12/4

山  域 : 大持山1294.1m(埼玉県秩父市)

山行形態 : 無雪期ハイキング

日  程 : 2021年12月4日(土)

参 加 者 :L新井浩、駒崎

行動記録:

江南5:30→浦山大日堂BS7:05/7:30→西尾根→大持山10:25→小持山11:05→最初のピーク1150m昼休憩11:25/12:35→オハナドッケ13:05→ウワゴウノタワ14:05→浦山大日堂BS15:25

<天候:晴れ>

以前、蕎麦粒山に行くときに、同じところに車を停めた人が、大持山を西尾根から登ると話していたので、調べてトライしました。大日堂BSの駐車場には一番乗り。出発準備をしていると群馬ナンバーの人が来た。蕎麦粒山へ行くとのこと。集落のあいだから東電の黄色いポールを目印に登り始める。すぐに崩落防止の工事の柵に阻まれ迂回する。

 

落ち葉の積もった斜面は急登だ。東電の巡視路になっているので、薄いが踏み跡があり問題なく、尾根を忠実に登る。杉の植林地には朝陽が斜めから差し込んで明るい。やがて雑木の林となり葉が落ちて明るく、気持ちのいい尾根が続く。落ち葉が厚く積もった中を進むと、獣道が目立ち、物色した跡があちこちに見受けられる。やがて青空が視界に入ると尾根に上がる。すぐに大持山の山頂で誰もいない。展望がないのが残念だ。

 

大持山~小持山の間は割と岩場が多く楽しい道だ。単独の人とすれ違う回数が増えた。この大持山から小持山の間で10人以上とすれ違う。武甲山を絡めての周回コースは人気だ。振り返ってみる大持山は尖がっており、険しい山の様相に見える。途中の展望地は先客がいたので通過する。小持山では、武甲山の後ろ姿が良く見える。秩父市側からみる無残な姿からは想像もつかない、普通の山に見える。

 

小持山を通過し、少し武甲山方向に降りたところにある標識を武士平方面に向かう。この道がタカワラビ尾根だ。急な尾根を下る。途中展望地があり昼休憩する。ここからの小持山も尖って見える。この辺りは急峻な地形で、尾根が切れ落ちているところが多い。この尾根の肩、オハナドッケで南方向へ進路を変えタワ尾根に乗る。武士平集落への道だ。破線ルートであるが、急降下の尾根は道がわかり難く、ピンクテープを追いかけながら下る。木々の間から民家の屋根が見えて来て、犬が盛んに吠えている。武士平集落だ。数件の民家があるが、生活感のある家は1件だけ。

 

舗装道をテクテク歩き、浦山ダムの通りに出て1時間ほどで車を停めた大日堂に着いた。大持山~小持山の間以外は誰にも会わずに、静かな山行が出来ました。

(新井浩 記)

 

【ハイキング】大山(丹沢)2021/11/27

山  域 : 大山1248m(神奈川県伊勢原市)

山行形態 : 無雪期ハイキング

日  程 : 2021年11月27日(土)

参 加 者 :新井浩、駒崎

行動記録:

東松山5:00→ふれあいの森日向キャンプ場P102km7:14/7:39→鍵掛778m8:49→矢草ノ頭893m9:20→唐沢峠9:43→石尊沢10:09→裸地11:54/13:00→大山1248m13:34→不動尻分岐→見晴台14:31→P15:27 9.7km 21,000歩

<天候:晴れ>

ふれあいの森の駐車場は、道沿いにあり、かなりの台数が置けそうだ。すでに20台くらいが並んでいる。運よく入り口近くの場所が開いていた。早速支度をして出発。今回は前半はバリエーションルート。楽しみだ。歩き始めて直ぐ林道の分岐を右に入る。物資運搬用のモノレールがある尾根の発生場所から取りつく。なかなかの急登だが、踏み跡があるので、歩きにくくはない。

 

単独の人に先に行ってもらう。まさかこのルートで人に合うとは。途中、海が見えるところがあり、江の島が見えた。街は藤沢や鎌倉か。鍵掛のピークを過ぎ、下って登ると矢草ノ頭。尾根を右に進むと唐沢峠。ここからロープの張られた谷へ向かう。踏み跡は薄く、途中かなり急斜面を降りたが、古い登山道がその下を走っていた。ちょっと時間ロス。石尊川に降り立ち、上流へ遡行する。

 

沢歩きは楽しい。水量は少ないので濡れることはない。小さな滝があるくらいで難所無し。上部の二股を真ん中の尾根に取りつく。ここも急斜面だが、木の根がありそんなに登り難くはない。馬酔木の木が多い。開けた裸地があり、昼休憩とする。すぐ上にアンテナ群が見え、声も聞こえる。遠くの尾根に人が通るのも見える。混んでいるんだろうなと思いながら、ポカポカのいい日でのんびりする。ここまであった人は3人で、静かな山行だ。

 

いよいよ大山山頂へ向う。30分ほどで、目の前に大きなアンテナの建物が出て来て、鹿対策であろうフェンス(網)で囲まれている。網の破れ目をくぐって、アンテナ建物に行くと人が凄い!通過して山頂を目指すが場所がわからずうろうろ。富士山が見える場所があり、雲に囲まれているが良く見えた。神社の脇の山頂標柱を遠目に写真を撮る。それにしてもすごい人だ。高尾山以上のように感じる。

 

下山は一般道なので、スタスタ、混みあう中を降りる。途中見晴らし台というところも大勢の人が休んでいた。のんびりしていると日が暮れますよと言いたい。この先は静かになり、駐車地点へ到着。楽しい山行でした。圏央道が出来たので、丹沢周辺も非常に近い。

(新井浩 記)