関東

【ハイキング】陣馬山、景信山 2021/11/23

山 域:陣馬山855m、景信山727.3m(東京都)

山行形態:無雪期一般日帰り登山

日  程:2021年11月23日(火)

参 加 者: 駒崎、新井浩

行動記録:

11/23(火)東松山5:00=和田峠P690m 6:25/7:00→陣馬山7:20→奈良子峠8:00→底沢峠721m 8:25→堂所山8:45→景信山9:50→小仏峠548m 10:25→城山10:45/11:35→千木良→底沢→子孫山ノ頭13:45→明王峠14:45→陣馬山15:30→和田峠P 16:10

<天候:晴れ>

今回は欲張りルートで、陣馬山から景信山、小仏峠、小仏城山。下って登って子孫山ノ頭で陣馬山へ戻る周遊ルート。

日の出前のまだ薄暗い時間に和田峠に着く。朝靄が残る駐車場はガラガラだ。駐車場代800円を箱に入れる。そこからきれいな木製階段を上り30分掛からずに陣馬山に到着。朝陽がまぶしい。大きな馬の前で記念写真。頭上はきれいに晴れているのだが、富士山の周りは雲が多く真っ白な頭が出ているだけだ。

 

縦走路を景信山に向けて歩き出す。落ち葉が敷き詰められた道は歩き易い。朝靄が幻想的だ。ちらほら行違う人が出てくる。もみじの落ち葉が敷き詰められた登山道はなかなか良い。堂所山は立派な標柱があった。ちょっと道を間違えて引き返す。景信山に着くとすごい人だ。眼下の街並みを眺めてすぐに小仏峠に向かう。縦走路は人が増えてきた。小仏峠のタヌキを写真に撮り、城山へ向かう。城山もすごい人だ。景信山山頂とよく似ている。端のテーブルに座り昼休憩する。

 

ここから一端相模湖へ降りる。初めての道だが、小石が落ち葉に隠れていて歩きにくい。途中相模湖が見えた。国道20号線を歩き、底沢というところで林道に入る。中央道の下を通り、集落のところで山道に入るが、急登で、意外に登りが長い。孫山標識がある山頂を通過し、明王峠へサクサク歩き進む。休憩小屋のある明王峠は今朝通過した場所で、モミジの紅葉した落ち葉がきれいだ。

 

やがて陣馬山に着く。山頂の馬に西日が当たっている。日中は混んでいたと思われる陣馬山も、朝と夕方には人はまばらだ。残念ながら富士山は雲の中で見えない。休憩をして和田峠へ下る。まだ登ってくる人が居り、夕日を見るためらしい。ガランとした駐車場に暗くなる前に着いた。今日は良く歩いた。20.6km、42,000歩。

(新井浩 記)

 

【縦走】雲取山

山域山名:奥秩父(雲取山2017.1m・七ッ石山1757.3m・子雲取山1937m白岩山1921.3m三ッ山1949.3m飛龍山2069.2m前飛龍1054m熊倉山1624m)

目  的:百名山山行-紅葉山行

期  日:2021年11月17(水)18(木) 

行  程:

11/17(8時間30分)

片倉橋(5:30)→子柚乗越(権現平)村営登山者駐車場(6:30)→堂所(7:55)→七ッ石山小屋(8:30/9:00)→七ッ石山(9:20)→雲取山荘避難小屋(10:50)→雲取山山頂(10:55)→雲取山荘(11:10)→大ダワ(11:55)→芋ノ木ドッケ(12:20)→白岩山(12:50)→芋ノ木ドッケ(13:10)→大ダワ(13:40)→雲取山荘(14:00) 

 11/18(9時間30分)

雲取山荘(6:00)→雲取山頂避難小屋(6:30/7:00)→三条ダルミ(7:30)→狼平(8:00)→北天のタル(9:10)→飛龍山(9:40)→前飛龍(10:30)→熊倉山(火打岩)(11:00)→サオラ峠(11:20)→御岳沢(12:40)→三条の湯(13:00/13:30)→林道終点(14:00)→塩沢橋(14:30)→片倉橋(15:30)

 11/16深谷市(11:00片倉橋14:00着)

自宅を11:00に出発し小川町、飯能を抜け奥多摩に向かう、奥多摩に着くと紅葉が美しく輝く、車を停められそうな所を見つけ3度ほど写真を撮る。とても美しい奥多摩湖の紅葉が美しい。片倉橋に向かうが入る所は小さな看板が出ているが見つけづらいので注意が必要。その先の道も道が悪く、四駆なら余裕だろうが、自分のワゴンでは車の下を擦りそうなので注意しながら進む、車も擦れ違えないような道。到着すると火曜日の14時だが車は5台止まっていた。駐車場は7台ほどしか止められないので注意が必要。車も置けそうなので温泉に行こうかと思ったが三条の湯も遠いし、他の温泉に行くのも道が悪すぎて行きたくないのでそのまま夜食の準備を始める。今日の夕食は、おでんを食べながらワインをたしなみながら就寝。

 

11/17(水)〈曇り時々晴れ〉

朝、片倉橋を5:30に出発する。子柚乗越までの道のりで親子猿に会い、猿に挨拶をし、子柚乗越に到着する。ここに登山届を提出し、トイレもあるのでトイレを済ませ、登頂開始、登り始めるとすぐに朝日が昇り始める。少し雲は、あるが綺麗な朝日だ。

登山道には、平将門の迷走ルートが、所々に掲示してありその看板を見ながら進んで行く、登山道は、紅葉が終わりかけだが、とても赤や黄色が美しい、七ッ石小屋までは山道は、緩やかな登りで危険な個所もなく登りやすい。杉の木の樹林帯を進んで行く。七ッ石小屋から七ッ石神社で鐘を鳴らす、よく響くきれいな音を奏でる。少し進むと七ッ石山頂に出る。ここからは、とても美しい稜線歩きになる。雲取もここから美しく見えるはずがガスで隠れてしまっている。ヘリポート、奥多摩小屋跡、子雲取山を過ぎ雲取山頂避難小屋が近くに見えてくる。雲取山頂避難小屋に到着するが周りは、ガスで何も見えない。山頂を後にし雲取山荘に11:10到着雲取山荘は、とても大きく200人も泊まれるらしい。テントを申し込もうと思ったが14:00からということで山荘を後にし、白岩山に向かう、大ダワまでは男坂を使う、苔もありとても美しい山道だしかしかなり事故が多いのか滑落や北面の為か凍結の看板が所々に設置してある。芋ノ木ドッケの手前で2頭の兄弟?鹿に会うが、鹿は、人に慣れているのか逃げる気配すらない。鹿に挨拶をして芋ノ木ドッケに出る。芋の木ドッケには、椅子もあり休憩できるようになっている。白岩山に到着するが展望はない。ここでも椅子があり休憩できるようになっている。奥秩父主脈縦走路となっているので整備は良く行きとどいている。帰りも兄弟鹿が同じ場所に居たのでお別れを告げて雲取山荘へ到着する。山荘で500円払いテントをはらさせてもらう。トイレも水もある。テント場は30張り出来るらしいが、本日は、2組だげ貸し切り状態。テントを張り夕飯の準備をする。今日は、ペンネでアラビアータ、野菜スープでワインと豪勢な夕飯、炊事中に霰が降って来てとても寒かったがとても美味しいご飯、夜食はテントの中で日本酒でサバの缶詰をいただく、大分酔いもまわったので今日は21:00就寝。 

11/18(土)〈晴れ時々曇り〉

4時30に起床しテントたたみ雲取山荘を6:00に出発する。3人ほど日の出を見に行くのだろう。一緒に登り始める。昨日、見なかった鎌仙人のレリーフを見に行く。頑固オヤジの山番さんだったらしい。最近は、そんな山番さんも農取を残すのみか?山頂に到着し、まわりの景色はガスで何も見えない・・・かと思ったその瞬間、雲の間から太陽が西を向くと富士も綺麗にみえる。

夜中は霰も終わり晴れて月も見えていたが、朝は、神秘的な霧氷になっていた。何十枚も写真を撮り、極寒の寒さだったので雲取山頂避難小屋で朝食をとり、7:00に出発。富士山も綺麗に見える。三条ダルミ、狼平からも富士は、美しく見える。カラマツ林だが霧氷でとても美しい。

三ッ山、北天のタルと過ぎるが北天のタルからからみる雲取山は、霧氷で山頂は、白くなっている。飛龍山には、近道という看板があり飛龍山は展望もないが飛龍権現近くの禿岩からは南方が良く見え、富士は、とても美しく見える。

前飛龍からは岩場になっているが鎖はない、鎖を設置した方が良いなと思うような岩場だ。ミサカ尾根を進むが紅葉終わりの葉っぱで山道は、良くわからないが進んで行く。紅葉の時期は、とても美しいのであろう。葉が落ちてしまった登山道だが展望は少ない。サヲウラ峠(山と高原地図ではサヲラ峠)から三条の湯に向かうがその道中も落ち葉で山道は、良くわからない。展望は、雲取山が良く見えきれいに見える。もう、霧氷は消えてしまっているが、歩いてきた山々を見渡す事が出来る。ここからの登山道も枯れ葉も多く、トラバース斜面もきつい斜めの道を進むことになるそして、細く良い道ではない。三条の湯までそのような道が続いて行く。

やっと三条の湯に着いてお風呂に入ろうとしたが看板に石鹸は、使用しないで下さいの表示が・・・体が洗えない、髭も剃れない。お風呂セット持ってきたのに・・・でも、気持ち良くお風呂につかり片倉橋を目指す。ここからは、後山川に沿って歩いて行くが紅葉も美しく時間を忘れ写真を撮りながら進んで行くが長い長い、やっと車が見えた時はとてもほっとしました。今回の山行は、奥多摩の紅葉にはじまり、思いがけない霧氷の景色、富士、南アルプスも美しい展望を見せてくれ、とても思い出深く楽しい山行になりました。

 

                                         谷口記

【ハイキング】伊豆ヶ岳から子ノ権現

伊豆ヶ岳稜線の紅葉を眺めに  

カエデの大木が見事に紅葉して

目的:紅葉の伊豆ヶ岳から子ノ権現、浅見茶屋から東郷公園を周回する

山域:埼玉県:伊豆ヶ岳850.9m

期日:2021年11月24日(水)

行程(CT6時間)

熊谷5:40=正丸駅7:15/7:30➝伊豆ヶ岳9:10/9:25➝高畑山10:40➝鉄塔下(昼食)11:00/11:20➝子ノ権現13:20➝浅見茶屋13:40➝東郷公園14:00→吾野駅14:40/15:09=正丸駅15:46=往路を帰る=熊谷17:20

                                                              参加者:L高橋 仁 赤坂

良く晴れた穏やかな天気の中、正丸駅駐車場を出発。馬頭観音まで舗装道路を歩き、左の登山道に入る。その先の分岐は左の五輪山直登コースに入る。少し荒れ気味の沢道を詰めて、小尾根から五輪山に着く。ここから女坂を経て伊豆ヶ岳まであとわずかだ。

伊豆ヶ岳の山頂で伊豆ヶ岳からは東に奥武蔵丘陵の刈場坂峠から関八州見晴台、顔振り峠の辺りが良く見える。ここから先が今日の目当てのカエデの紅葉がきれいな稜線だ。急坂を下って、上り返せば古御岳(こみたけ)の東屋が出てきた。カエデの大木の見事な紅葉が広がっている。

稜線の岩道を、足元を見ては歩き、立ち止まっては紅葉を見ながら高畑山へ到着。早く着いたし、展望もないので、先の鉄塔まで下ってから、左の奥武蔵丘陵、右の蕨山、有馬山稜を眺めながらゆっくりとランチタイムにする。鉄塔の周りが伐採されていて、ここだけが好展望地になっている。

静かな高畑山山頂

中ノ沢ノ頭(イモグナの頭)、天目指峠(あまめざすとうげ)、愛宕山をひたすら歩いて、子ノ権現に着いた。

何度も来ているので、金の大わらじを見て、先を急ぐ。青場戸集落の浅見茶屋から御岳神社・東郷公園に下山する。

浅見茶屋を見ていたら、表にいたおかみさんが「あいにくと、今日は定休日なんですよ。落ち葉がすごいので掃除しなくちゃ。」・・・・いつかまた、うどんを食べに来てみたい。

子ノ権現の大わらじ

うどんの浅見茶屋は定休日だった

東郷公園はもみじまつりで、駐車場に整理員がいたが、最終盤のもみじはかなり葉を落として、人影もまばらだった。サラッと覗いてみて、吾野駅に向かう。

崖の上の線路沿いの道を、西部鉄道の電車を見下ろしながら吾野駅に到着。5人位の登山者が駅前の売店で休んでいた。我々はホームに入って、正丸への電車を待ちながら、コーヒーとパンを頂く。今日は、陽だまりともみじのプチロングトレイルを楽しむことができた。   (高橋仁)

 

【無雪期PH】奥多摩・鳥屋戸(とやど)尾根から蕎麦粒山

日 程    2021年11月14日(日)

参加者  浅見、木村

記 録   日高5:30=鳩ノ巣駐車場6:40=鳩ノ巣駅6:47=奥多摩駅6:52/7:27=川乗橋7:40

・・・杉植林地7:50・・・鳥屋戸尾根登山道8:15・・・笙ノ岩山9:55・・・蕎麦粒山11:30/12:00・・・棒杭尾根下降点12:45・・・一杯水13:05・・・一杯水避難小屋13:15・・・東日原バス停14:47/50=奥多摩駅15:17/36=鳩ノ巣駅15:45=鳩ノ巣駐車場15:50=日高17:20

 10月に秩父側の仙元尾根から蕎麦粒山に登ったが、残念ながらガスで展望がなかった。そこで改めて山頂からの展望を期待して奥多摩側の鳥屋戸尾根から蕎麦粒山を目指した。

 登山口には駐車スペースが無いので鳩ノ巣駅下の無料駐車場を利用、青梅線で奥多摩駅へ行き日原行きのバスに乗る。予定より1本前の電車に乗れたため、奥多摩駅で30分ほどバス待ち。奥多摩駅は改装されて待合室や更衣室、靴洗い場などがある。また、駅前の公衆トイレはピカピカで「日本一きれいなトイレを目指す」という町の意気込みを伝えるポスターが貼ってある。様々な山に向かう起点となる駅を中心に町おこしを図ろうとする自治体と住民の熱意を感じた。

 川乗橋でバスを降り川乗林道を数十m入ったところが登山口である。しかし、川乗林道は土砂崩れのため通行止め。ゲートには鍵がかかり、監視カメラとセンサーがある。近づくと警告のアナウンスが流れる。

仕方なく、日原側に300mほどバス通りを歩いて杉の植林地の急斜面を登って尾根上の登山道に出た。鳥屋戸尾根は前半の笙ノ岩山までが急登で後半は小さなアップダウンを繰り返し、蕎麦粒山直前が急登となる。紅葉は1000m位まででカエデの赤が日差しを受けて鮮やかだ。笙ノ岩山付近からは木々の葉が落ちて周囲の山々が見える。鷹ノ巣山、川苔山が近い。いくつかの小ピークを越えて急斜面を登り切ると蕎麦粒山山頂である。山頂から東側の都県境の防火帯ごしに関東平野を眺めながら昼食をとる。

鳥屋戸尾根から川苔山

蕎麦粒山山頂

 

 

 

 

 

 

 

 

   「鳥屋戸尾根から川苔山」       「蕎麦粒山山頂 右が鳥屋戸尾根 左が都県境」

 下山は都県境の尾根を西に進み、棒杭尾根の急斜面を降り倉沢林道を歩いて倉沢バス停に出る予定だった。しかし、棒杭尾根の下降点にはロープが張ってあり倉沢林道がやはり崩壊して通行不能と説明書きがある。計画を変更して一杯水避難小屋からヨコスズ尾根で東日原へ下山することにする。長沢背稜の登山道は概ね奥多摩側についていて歩きやすい。所々で樹間から秩父市街地やさくら湖が見える。また、前方右手に三つドッケ(天目山)が名前の通り3つのピークを連ねている。道は奥多摩側にゆるやかに下り、一杯水の水場はビニールホースが設置されて利用可能だった。5分ほど登ると立派な避難小屋がある。ここからはヨコスズ尾根を下る。落ち葉で路面の凹凸が見えないので慎重に歩く。最後は杉植林のつづら折りの斜面を降りて東日原の集落にでる。計画を変更したため予定のバス便には乗れないと思っていたが、ギリギリで満員のバスに乗ることができた。天候に恵まれて、紅葉と展望を楽しむ静かな山歩きができた。

棒杭尾根下降点

三つドッケ                                         

 

 

 

 

 

 

 

       「三つドッケ(天目山)」

 

 

 

 

   「棒杭尾根下降点」                             浅見記

【ハイキング】熊倉山

晩秋の熊倉山を楽しむ
山域:秩父市 熊倉山
期日:2021年11月13日(土)
行程
川本道の駅(7:20)➡黒谷セブンイレブン(8:00)➡熊倉山登山口P(8:40/9:00)➡
城山コース➡熊倉山頂上(12:10 /13:00)➡日野コース➡熊倉登山口(15:15)➡️
熊倉登山口P(16:00)➡川本道の駅(17:30))
参加者
   CL 相澤、大嶋、山口。黒澤、高橋(仁)、橋本 (6名)


 
 車を降りると冷んやりと、肌寒いが、今日は、小春日和の穏やかな一日となるとの予報。登山口で橋本さんより、転倒・滑落を起こさないように気を締めて足元や下山時は充分に注意するよう話があった。
 上りは城山コースを取る。登山口に足を踏み入れると、杉や檜に囲まれ、辺は薄暗い。登山道は下草もなく、かなりの勾配で足を取られる。やがて樹木の根が剥きでる道となり、足に引っ掛かりができるようになる。広葉樹がチラホラ混じり始めると、足元は落ち葉で埋まり、又、足が滑り歩きづらくなる。きつい勾配は変わらず続く、このコースは尾根だが展望が悪く、木々の合間から周辺が垣間見られる程度。

 前方に朝日が輝き。展望が開けるのではと期待。着いてみると、急峻な岩場の痩せ尾根。下りは足元に注意を払い一歩一歩、慎重に足を降ろす。降りたかと思うと又登る。こんな岩場の上り下りの繰り返しが何度か続き、息をつく暇もなく、頂上へ向かう。眼前に岩の壁が立ちはだかる所では、この岩壁を見上げ、ため息。息を切らせどうにかよじ登る。
頂上に近づくにつれ、又、岩肌が現れ、頂上を守るかのように岩場が続く。ここでも気を引き締め、足元に注意しながら登りつめると前方に白い分技の標識が見え、間もなく頂上に着くと安堵するが、頂上まで、まだ厳しい岩場。頂上に着くと、早速に記念撮影。頂上は、細長く広い。展望が悪いと思い込んでいたが、木々の間から、周辺の景色を眺めることができた。
 下りは、日野のコースをとる。このコースは経験があり、さほどきつくなく穏やかなコースだったと覚えがあるが、記憶がおぼろげなので一抹の不安。分技まではきつい岩場を恐る恐る足を着地する。日野のコースに入ると山を巻くように穏やかな下り道が続く。このコースも杉や檜の針葉樹の樹林帯で薄暗く、昼間であるが、陽が落ちる夕方の様相。しばらく歩き続けると、明るい広場に到着する。ここが、笹平。コースで唯一の平地である。ここ過ぎても穏やかな下り道が続く。山を巻く登山道は道幅が狭い。時々、岩場にぶつかるが、上り程、険しくない。やがて下の方向からせせらぎの音が聞こえてくる。
 沢に到着。黄色に色づいた、広葉樹が両側から、清流にかぶさるようにせせり出し、見事な景観を作る。紅い葉が混じってないのがちょっと残念。ここで一息つく。さわやかなせせらぎの音を聴きながら黄葉を楽しむ。足の疲れを感じる。
 休息を済ませ、歩き出すが、沢が行く手を妨げ、何度も沢のあっち、こっちと歩き渡る。
沢に沿って進んでいくと登山口が見えてきた。災害で以前より手前に新しく作られていた。登山道が狭かったのもこの災害が影響しているのかも。登山口を一歩でると前方に赤に黄が混じり薄化粧した山を望む。紅葉の乏しかった今回の山行で、紅一点を添えてくれた。1400m程度の山であるが、なかなかに変化に富んだ山であった。城山コースはハラハラドキドキの連続。暖かい穏やかな天候が幸いしました。お疲れ様でした。                      相澤 記

【ハイキング】荒船山

 

山域山名:荒船山(群馬県)

期日:2021年10月23日(土)

参加者:CL木村 SL高橋仁、須藤、相澤、黒澤、斉藤、赤坂、豊島、名倉

行動記録:道の駅かわもと(7:25)=荒船不動(9:25)→星尾峠(10:15/10:35)→頂稜入口(10:45)→トモ岩(11:15/11:28)→相沢分岐先の草地にて昼食(11:45/12:30)→経塚山(12:52/13/17)→星尾峠(13:32/13:38)→御岳山(14:11/14/19)→荒船不動駐車場(14:57)

朝から快晴に恵まれ、関越道からは雪を被った浅間が見え、トモ岩からの眺めに期待が膨らむ。荒船不動駐車場に到着して車から降りるとかなり冷え込んでいるが、歩き始めれば暑くなると少し薄着でスタート。気持ちの良い沢沿いのなだらかな斜面を進む。気温が低いのときつい登りもないためか体が温まらない。星尾峠で1枚着込む程だった。トモ岩では冷たい強風に閉口しつつも、10分ほど見渡す限りの展望を楽しんだ。期待していた浅間はガスに隠れて見ることは出来なかったが、好展望に満足し、集合写真を撮って来た道を戻る。暖かそうな草地を見つけて昼食。経塚山には予定より10分程遅れて到着するも時間に余裕があるため御岳山経由とすることに、星尾峠を左に折れて気持ちの良い尾根を行く。この辺りから荒船山を振り返るとトモ岩の険しい崖とは対照的になだらかな曲線を持つ荒船の側面を眺める。まるでかまぼこの様だ。古いロープも残る急斜面を上り詰めると小ピークが二つ。北西側が御岳山で頂上には御嶽三座神の内の二体が祀られている。かつて地元の信者が御岳山までは遠いのでこの山に御嶽神を祀ったとの説もあるようだ。急勾配を下った後は稜線から沢に降り程なくして荒船不動駐車場に着いた。期待の浅間山と紅葉は拝めなかったが、気持ちの良いハイキングを楽しむことができた。(名倉記)

【ハイキング】有馬山稜

有 馬 山 稜 

<おすすめ50ルート踏査>

山域山名:都県境から延びる有馬山稜 

期日:2021年11月7日 

参加者:L橋本 木村 黒澤

行動記録:熊谷5:30=車=名郷P7:30-蕨山9:30-橋小屋ノ頭10:25-有馬峠11:45/12:25-橋小屋ノ頭13:05-鳥首峠15:10-名郷P16:50=車=熊谷19:00

有馬山稜から望む蕎麦粒山

有馬山稜から見る蕎麦粒山 

<天気薄曇り>10月16日の蕎麦粒山山行では、有馬山稜は有馬峠から林道を大日堂Pに下りた。有馬山稜は途中までだったので、今回はその残りの部分である有馬峠から鳥首峠までを含んだ山行を行うことにした。熊谷から、140号国道、299号国道を走り、山伏峠を越え名郷の登山口Pに着く。準備をしてすぐに出発する。入間川にかかる小さな橋を渡り南西の沢に沿った林道を登る。谷が二股になった場所で右の沢沿いに登る。杉林の中、本格的な登りで、木の根があり、岩が所々出ている。倒木がたくさんあるが、道の倒木は片付けられている。最後の急登を登り、651mピークの南西の尾根に出る。ここからは南の蕨山までは尾根歩きだ。風も無く、日が射してきて、広葉樹で明るくなり、気持ちよく登れる。広葉樹は赤や黄色に色づき、青い空に映える。標高700m位からは落葉も増えて、初冬の雰囲気だ。途中数か所、大岩が出ているが、それほど難しくはない。蕨山の尾根が見えて直ぐにその稜線の分岐に出た。展望台は東側なのでそちらに進み一休みする。北側には、男体山や日光白根山、赤城山などを見ることができた。

 

上:尾根には岩も出ている 中:広葉樹の紅葉

下:蕨山展望台

 一休み後、西方の橋小屋の頭に向かう。蕨山は最高地点が1044mで、そこには簡単な標識が木に付けられていた。蕨山から尾根の鞍部までの尾根は広く、平坦でゆったりしている。鞍部に林道がきておりそこには広場があり、東屋がある。そこからは急登で、登り切って1163mの橋小屋の頭に着いた。この後、有馬山稜を有馬峠まで歩く。尾根だが風も無い。道の周りは広葉樹林でかなり落葉している。落葉が道に積り、踏み跡が少ないせいもあり、ルートを外れることもあるが、ほぼ尾根の中心を道が通るので道に戻れる。尾根の西側にカラマツの群生地もあり、茶色っぽい黄葉になっていて味わいがある。大きいピークを2つ、小さいピークを数か所越え、まだかと思って歩き続けると、右下に車道が見え、峠に近づく。最後は尾根の東側に下り、車道に下ると尾根を切り開いた有馬峠に出た。ここからは、東側の谷間、有馬ダム、その向こうの山々、さらに関東平野の建物を望むことができた。日差しも強くなり暖かい。疲れもたまり、ゆっくり昼食休憩にした。

 

 

上:カラマツの黄葉 中:有馬峠から東を望む 下:落葉を踏んで歩く

 この峠からは、有馬山稜を引き返す。アップダウンは標高差100m以下位だが距離は長い。地面が落葉で赤くなっている所がある。ウリハダカエデの落葉のようだ。往路で通過した橋小屋の頭を鳥首峠に向かう。鳥首峠までも、1100mと1070mのピークと他小ピークがある。途中、西側に鹿よけネットがずっと張られている場所がある。鹿ネットの西側は木が伐採されており、植林された木がまだ小さく、西側の展望がきき、先日登った仙元尾根を見ることができる。また蕎麦粒山の稜線がよく見え、蕎麦粒の角のような蕎麦粒山が目立つ。ススキの草原が一面広がり、秋の日差しに光る。途中、一人が足つりをおこしたので、服薬し、休みを入れながら進む。鳥首峠手前の急坂は慎重に進むが、1名が転倒し1回転半したが木につかまり事なきを得る。

 

 

上:歩いて来た尾根を振り返る 下:ヒノキの大木が見事

 鳥首峠からは、分岐を東の谷の道に下る。しばらくは杉林の中を下り、旧白岩集落の廃屋の中を通過する。石の祠や消火栓も朽ち果てており、ここにも人々の生活があったと想像すると寂寥感がこみ上げる。さらに下り、石灰砕石場や元建物があった周辺を通り、車道に出た。車道をかなり歩いて、夕暮れがせまる時刻にやっと駐車場に着いた。前半のコースタイムはほぼ予定どおりだったが後半は、ペースが遅れた。日の短いこの時期は余裕をもった計画が安全な登山につながると感じた。

【その他の山行】バリエーションルート・両神山

両神山 <埼玉労山両神山全ルート踏査の一つ>

=大滝中津川・狩倉尾根から登る両神山=

山域山名:秩父 両神山 狩倉尾根から登る

期日:2021年10月30日 

参加者:橋本(以下「両神の衆」グループメンバーで会員外)L上野 鹿喰 田島 佐野 

     狩倉尾根、この尾根を登ってきた・・・

行動記録:大滝小倉沢赤岩尾根登山口P7:30=1435mピーク9:10=狩倉山9:55-両神山主稜分岐12:25/40-両神山頂13:00-落合橋15:10-登山口P15:40

<天気 晴>両神山に登る主要ルートは、日向大谷からの表参道ルートと白井差新道だが、埼玉労山50周年の記念行事としてバリエーションルートからも登る計画を立てた。今回は大滝の最奥、旧日窒鉱山東側の狩倉尾根から両神山に登ることにした。天気は晴れて、風もない。駐車場から200mほど戻り、地図を見ながら尾根の末端から取り付く。ここには、旧鉱山従業員の宿舎らしき廃屋がある。尾根は急だが、広葉樹林で尾根筋ははっきりしている。バリエーションルートなので当然、道標もない。それでも尾根筋には、踏み跡があり、人数は多くないが、歩いているのが分かる。何か所かテープもある。途中、鉱石を運んでいた索道の支柱後と鉱石のバケットが朽ち果てており、鉱山の衰退が分かり、悲しい雰囲気を味わう。尾根は次第に斜度を増す。枯れ木、落ち葉がかなり落ちている。藪は無く、所々にアセビ、花はないがヤシオツツジなど低木が生えている。標高1200m付近から針葉樹も増え、広葉樹の紅葉と混じり高山らしい雰囲気になる。息を切らして1435mのピークに着く。ここにはテレビの受信アンテナがある。

上:急登が続く 下:岩稜の厳しい上り下りを越えていく

傾斜の緩い尾根をたどる。木々が茂り、遠くは見通せないが、紅葉、黄葉を抜ける日差しもあり気持ちがよい。左右は切れ落ちているので注意して進む。泥道で滑りやすい尾根を登り狩倉山に着く。山頂の標柱はない。この後、主稜分岐までは、地図で予想していたとおり、険しい岩稜の上り下りだった。岩場でありルートの取り方、登り方は難しくもあり、登り終わると充実感もあるルートで狩倉尾根の核心部だった。木々は低くなり、標高も上がり、岩場なので、紅葉も見え、周囲の山々の眺望もよく効く。谷を挟んだ向かいの絶壁も見事だ。振り返れば3つの岩が空に突き立っている。あそこをよく自力で越えてきたなとある種の感動を覚える。この付近では、踏み跡も分かりにくくなり、岩峰を直登するか周りこむか迷う場所もあった。地図上では東に向かう尾根の南北側は100mほどの絶壁なのでほぼ尾根の真ん中付近を東に進むのが登りやすいルートだった。途中、地下足袋姿の地元の方1名に会う。岩場の急登ではロープを出して確保してもらい登る。さらに進むと正面に左右に延びる尾根が見え、道標があり、主稜線分岐に着いた。皆で喜びのグータッチをする。紅葉の木々の間から射す日差しにほっとして休憩をとった。そして主稜を山頂に向かう。白井差からの登山道と表参道からの登山道が合流し、急に登山者が増えた。10月末の紅葉と好天だから両神山も登山シーズンの真っただ中と言えよう。山頂に着き、記念写真を撮る。次々と登山者が来て落ちついていられない。確かに山頂からは秩父盆地は下に見え、その向こうには関東平野が広がっているのが見える。熊谷の自宅ベランダから両神山が見えるということは、山頂からも我が家がみえるはずだ・・・などと思った。西方には、本当に小さいが北アルプスの穂高、槍ケ岳の山脈も見えた。

上:主稜線分岐に着く  下:両神山頂でメンバーと 

山頂から下り、主稜線からは作業道をたどる。ひたすら、踏み跡をたどり、沢沿いの道を下り続けると小倉沢の旧鉱山に通じる車道に下りることができた。途中、この時期なので花はないがコアジサイの大きな群生地があった。

上:山頂付近はダケカンバも落葉  下:中腹は紅葉真っ盛り

 

 

【縦走】中倉山、沢入り、オロ山、庚申山、紅葉山行(孤高のブナを見に行く)

山域山名:足尾山域(中倉山1499.6m沢入り(ソウリ)1704mオロ山1821.7m庚申山1892m)

期  日:2021年10月30(土) 

参加者 :L駒崎・新井・谷口

行  程:

10/29(金)

 深谷(20:45)→銅親水(あかがねしんすい)公園(23:30)

深谷23:30出発し銅親水公園に到着し、駐車場の片隅にテントを張り就寝

10/30(土)(行動)

銅親水公園(4:45)→中倉山登山口(5:35)→中倉山(7:15)→孤高のブナ(7:30)→沢入り(8:15)→オロ山(9:30)→庚申山(10:55)→庚申山荘(13:00)→一の鳥居(14:20)→庚申山登山口(15:15)→船石峠駐車場(15:50)→古川機械金属跡地(16:20)→銅親水公園(16:45)

 山行記録:

10/29(金)〈晴れ〉

深谷市の自宅を20:45に出発する。17号バイパスを通り、北関東道大田藪塚ICも抜け122へ日光方面も通り過ぎ足利方面に真っ暗の中銅親水公園に到着する。星空がとても美しい満点の星空だ、明日の山行が待ちどうしく感じる。テントを張る、滝があるらしくマイナスイオンがたっぷりの中、駒崎さんは車で、新井さんと自分は軽く飲んでから就寝。

※銅親水公園は、トイレに鍵がかかって使用不可の為、注意が必要。

10/30(土)〈晴れ〉

朝3:30に目を覚まし出発準備。テントを片づける。新井さんは、すでにコッヘルでお湯を沸かしてくれている。かなり早い朝食を済ませ、銅親水公園を出発。ゲートをくぐり、工事用の作業道を進んで行く星空がとても美しい。久々の二人との山行で自分は、とても楽しみにしていた山行だ。話がはずみながら進んで行くとすぐに登山口に到着。そこからは、かなりきつい急登が続く、少しなめていた自分は、体力を消耗気味だったが、

 

 

陽が昇り始めとても美しい黄金の紅葉を照らし出してくれて疲れを忘れさせてくれた。中倉山行くには展望を見る回り道があるためそちら側へ向かう。展望は朝日が見え美しく輝き、男体山が力強くそびえ立つ。雲ひとつない青空が広がるが足元は、まだ霜などが降りていて寒さを感じさせる。

 

中倉山山頂からは、とても美しい展望が見られる。ここからは、稜線歩きとなるがその稜線が素晴らしい。アルプスの稜線をあるいているかのような美しさだ、藪も遠くから見ると芝を這いそろわせたようだ。すぐに孤高のブナが見える。孤高のブナのその姿は紅葉で金色に輝き、薄い藪の中で一本で力強く生きていた。写真を取り、力をもらいその場を後にする。そこからの稜線歩きも美しい稜線だ。北側は山肌が崩れ荒々しく陽のあたる南側は藪と紅葉で美しい。

その美しい稜線が続いて行く、沢入り(ソウリ)までは、後ろに男体山、太郎山、右手に日光白根、前方には、至仏、左手には富士山が美しく見える。素晴らしい展望の中を進んで行く。オロ山からは少し登山道が荒れ始める。もともと山と高原の地図にも道の無いルートなのでどんな道か心配していたが、自分の感覚だがそこまで悪い山道ではないが展望は少なくなる。藪は、思っていた以上に高くも無く進みやすかった。藪の足元は、倒木もあるので注意をしながら、ゲータースパッツを履いている自分が先頭で進む、

 

まだ。途中、藪の中、孤高の松もあり写真をとる。踏み跡が綺麗にできているので皆ここに立ち寄るようだ。ここからは少し高い藪になるが1mぐらいなので特に問題はない。藪を抜けるとすぐに庚申山に出る。倒木が少しあるが踏み跡は、しっかりしている。庚申山より50mぐらいに展望地があり、そこで休憩をとる。計画より早く来れた為休憩を45分と長めにとる。展望地からは皇海山、鋸山が美しく見える。男体山、日光白根も変わらず見えている。お湯を沸かしコヒ―を飲み休憩を取りゆっくりと休憩をとる。空を見るとうっすらと雲が出始める。雲がある空も美しい。休憩を終え庚申山荘を目指すここからは、樹林帯となるが紅葉がとても美しく迎えてくれる。庚申山荘までは、岩場の鎖場、梯子などを超えていく。自分はとても好きな登山道だ。黄金の紅葉の中を進むと庚申山荘に着く山荘でザックに積んできた水を交換し(夜の焼酎用)少し休憩をしたら6月に来た時トイレは故障中だったがまだ故障中だった。使用は出来る、(発電機を稼働させ動かしているようだが、バイオトイレがうまく動かない?ようだ)庚申山荘は、素泊まりで\2000で布団を貸してくれる。今日は、日帰りなので早々に出発する。そこからは展望は無いがとても美しい紅葉が見れる。

  

モミジがなぜか黄色に輝く、黄色い紅葉も美しい。ブナ、ハイマツ、カエデも黄色く美しい。黄金の紅葉の中を楽しく進んで行くと鏡岩を過ぎ庚申7滝に向かう相変わらず道が崩れたままで1滝しか見る事が出来ない。庚申川はいつ来ても水量が多い、いつかは、見たいと思う滝だ。すぐに一の鳥居がある。そのまま通り過ぎ庚申川沿いに降っていく長い廃道が続く、大きな石や小さい石が散乱されていて少し歩きづらいが紅葉が美しい。車道に出て駒崎さんがタクシーを呼んでくれたが「今日は、日光の紅葉でタクシーが無い」とのことでかじか荘に寄らず、舟石林道を進む、途中、陽が沈みそうなので一人で銅親水公園を目指す。一人になってすぐに猿に会う、夜道は、歩きでは、少し危険を感じる。途中舟石峠駐車場に着く、備前楯山も紅葉で美しい。今度登ろうと思いながら時間を気にしながら通り過ぎる。

 

この道は、足尾銅山の歴史が見れる道だ。今度ゆっくり歩きたい道だと思った。途中、銅山の物であろう廃屋を何個も通り過ぎながら進んで行く。古川機械工場跡地は、廃工場、廃墟好きには、たまらないのであろう、2人違う場所で写真を撮っていた。ここには、孤高の煙突?があった。左手に工場を見ながら進んで行くと銅親水公園が見えてくる。昨日見えなかった滝は、足尾ダムから流れる滝がごうごうと流れている。松本川は、水が澄んでいてとても透明な美しい川。吊橋や滝も近くで見たかったが今日は、先を急ぐので車に飛び乗り、二人を迎えに行く、山と高原地図から行けば2:25を1:15削り1:10分で到着、公園3キロ手前ぐらいで二人と合流。早かったと誉められながら、帰路へついた。

今回の山行は孤高のブナを見たく行ったがそれ以上の素晴らしい紅葉天気が見れた。タクシーの件などトラブルもあったが、久々に新井さんと駒崎さんと登れ楽しく、最高の山行となりました。 

                      谷口記

 

【縦走】那須岳(茶臼山・朝日岳・三本槍岳)の紅葉を巡る

山域山名:那須連峰(茶臼岳1915m・朝日岳1896m・三本槍岳1916.9m)

期  日:2021年10月24(日) 

参加者 :谷口、非会員5名

行  程:

10/23

 深谷(7:30)→那須高原yumoto camp場(12:30)

10/24(行動6:00)

那須高原yumoto camp場(5:30)→峠の茶屋(6:15)→那須岳避難小屋(6:45)→茶臼岳1915m(7:20)→那須岳避難小屋(6:50)→熊見曽根分岐(8:20)→清水平(8:45)→北温泉分岐(8:50)→三本槍岳1917m(9:15)→→熊見曽根分岐(10:15)→朝日岳1896m(10:30)→那須岳避難小屋(11:15)→茶臼岳(11:25)→那須岳避難小屋(11:45)→峠の茶屋(12:15)

山行記録:

10/23(土)〈暴風雨〉

深谷市を7:00に出発する。北関東道大田藪塚ICから高速に乗り白川ICを降り、甲子温泉を目指す。夜勤明けなので運転は任せ記憶はない。高速道を降りると暴風で小雨が降っている。先に二人が登山口に集合しているので連絡してみると。暴風と雨で山行は無理との事、近くの道の駅で戻る二人を待ち、キャンプ場に直に向かう。皆でキャンプを開始する。温泉も近くにあり、有名なパン屋さんも歩いて3分ぐらいにある。那須高原YUMOTOCAMP場良いキャンプ場でした。テント張る予定だったが寒さと眠さで車で就寝。結局6人中2人だけテントで4人は、車で就寝。

10/18(月)〈ガス→晴れ〉

朝4:30に目を覚まし出発準備。霜に覆われたテントを片づける。キャンプ道具は自分が寝ている間に片づけてもらっていた。5:00にキャンプ場を出発し5:45に峠の茶屋に到着、風が強いので有名らしいが本当に暴風。登山準備をしている間に東の空に朝日が昇る。とても美しい朝日だ。西を向くと山、山の山頂はガスで全く何も見えていない。トイレを済ませ、登山口入り口に鳥居、霜に覆われた鳥居をくぐり登山を開始。

雪交じりの登山道を進む。山はガスで見えないが朝日が昇る東側は、ガスもなくきれいに見えている朝日を浴びながら登山道を進む。那須岳避難小屋までは、登りやすくしっかりとした登山道になっている。時間は30分ほどで登ってしまう。那須避難小屋は中も綺麗だったが本日は、暴風の為人が多い、コロナもあるので外で休憩。小屋から南に向かうが茶臼山頂は、ガスで見えていない。登り始めるとうっすらと山道が雪に覆われている。

山頂付近は、安全ロープなどがガスが風で氷の樹氷の様な状態を作りあげていて、寒く暴風が美しい景色を創造している。お鉢めぐりが出来るので右回りで進んで行く山頂は、残念ながらガスで展望はない。二人は左回りで最短で山頂に来た。そのまま右回りで下山して避難小屋に戻る。登山道は、ガレ場なので少し崩れやすいが浮き石と砂場を少し気をつければ、危険も無く登りやすい。避難小屋に戻り、朝日・三本槍に向かう、朝日岳はガスで隠れてしまっている。晴れると少しの希望を持ち先に三本槍に進む。三本槍まではトラバース、清水平の湿地帯、鎖場と、とてもバリエーションに富んだ登山道だ。鎖場は、人が多いと時間がかかり大変だが、譲り合い皆が通っていく。清水平の湿原は、水溜まりが凍っていて冬の朝の水たまりの様だ。

先に進むとハイマツの中を進む、今日はハイマツとシャクナゲが白く氷に覆われとても美しい姿を見せてくれている。ナナカマドの赤い実が所々で氷に覆われ美味しそう。なんて話をしながら、シャクナゲ・ハイマツ林を進んで行く。三本槍は山頂は、予想通りガスで真っ白だ。皆で写真を撮り、来た道をピストンで戻る。

能見曽根分岐に着くと朝日岳が美しく見えるようになっている。その姿は岩が樹氷に覆われまた違う美しさがみられる。まるで太陽に向かってライオンが座っている様だ(カッコよく言い過ぎか?)ガレ場を進み山頂に向かう手前の日が当らない所は、白く岩が樹氷に覆われているとても美しい。皆で写真を撮り、

朝日岳下山中、山頂からは、朝、ガスっていた茶臼が美しく見えるようになっている。お鉢もとても綺麗に見えている。「いいなぁ」と、思っていると。察してくれたか、初顔合わせのR(非会員)君に「茶臼行きますか?」と冗談交じりで?「行こう!」無理やり?付き合ってもらう。皆には、先に下山してもらい二人で茶臼に向かう。茶臼山頂は、朝見た雪が解けまた違う一面の顔を見せてくれている。お鉢巡りしながら山頂へ、今回は祠で二人で写真撮り、避難小屋へ、避難小屋→お鉢巡り→避難小屋はまでは30分位早いのか?皆を追いかけ下山の帰路へ、まわりの風景は、朝とは違い晴れて青空も見え、樹氷達は消えてしまっている。山々も紅葉が見えるようになり違う顔を見せてくれている。残念ながら登山道は、霜が解けぬかるんだ道になってしまっている。皆からは、20分程遅れたらしいが峠の茶屋に到着。

今回の山行は、ルート変更など沢山あり思う通り行かない登山だったが、樹氷、ガス、晴れ、と色々な顔が見えた、素晴らしい山行となった。三本槍からの景色が見れなかったり、三斗小屋、沼原池、蛯ヶ平、白笹、南月山、甲子、旭と残してしまった。甲子から大白森山、子白森山からの二股山と素晴らしい景色がみれまた行きたい山が増えた。素晴らしい山行となりました。

 

                          谷口記

 

【縦走】大菩薩嶺から秀麗富岳十二景(牛奥ノ雁ヶ腹摺山・小金沢山を巡る)

山域山名:大菩薩連嶺:大菩薩嶺2056m・熊沢山1978m・小金沢山2014.4m・牛奥ノ鴈ヶ原摺山1990m・黒岳1987.6m

目  的:百名山、紅葉山行

期  日:2021年10月18日(月)

参加者 :谷口

行動記録:

10/17深谷21:00~0:30(雁坂トンネル使用)

10/18(行動8:50)

上日川峠(5:00)→丸川峠登山口(6:10)→丸川峠[丸川荘](7:20)→大菩薩嶺(8:30/8:40)→雷岩(8:45)→賽ノ河原(9:00)→大菩薩峠(9:10)→熊沢山→熊沢山(9:30)→小金沢山(10:15)→牛奥ノ鴈ヶ腹摺山(10:40)→黒岳(11:30)→湯の沢峠(11:20/11:35)→→湯の沢峠登山口(12:10)→やまと天目温泉(14:00)

 

山行記録:

10/17(日)〈曇り〉

深谷市を22:00に出発する。雁坂トンネルを抜け、大菩薩嶺初鹿野線を上がっていく、名前の通りやはり鹿が2頭、そして狸らしき動物が1頭に会いながら0:30時着、道を登るとガスで真っ白何も見えない状態、1時就寝

10/18(月)〈曇り→晴れ→ガス〉

朝4時に目を覚まし?4時に出発なのにッ!まっ!一人なので、でもバスの時間、やまと天目温泉が15時だった。急いで?用意をし5時に出発。周りはまだ暗いしガスも発生している、足元に気をつけながら丸川峠を目指す。流石、百名山踏み跡はしっかりしている。何箇所か崩れた所はあったが安全な?道のり。千石茶屋に到着する。千石茶屋は当たり前だがやってない。到着時には、もう朝日が昇りあかるくなってきた。ここからはアルファルト歩きになる。アスファルトに出るとお地蔵さんがほっかむりをして迎えてくれる。かわいいお地蔵さんだ。アスファルトを歩き、丸川峠分岐駐車場に到着する。15台ほど停められるようだ。みそぎ沢に沿って林道を登る。ここでガスが発生し始める。ブナ林の尾根道を進む紅葉には、まだ早かったようだが、ガスが発生し、その間から入る陽の光も美しい。

丸川荘の手前の笹原の広場で朝日を浴びながら進んで行く美しい眺めだ。丸川荘を過ぎ少し進んだ所で、本日初の富士山を見れる事が出来た。雲海の上に浮かぶ富士はとても美しく綺麗に見える。ここから紅葉が少しづつ見れるようになる。モミジ、カエデと上の方だけだが色づいてこれも2色紅葉と言えば良いか陽の光が赤い葉を抜けとても美しい。大菩薩嶺までは、苔の生えた緑の道で進んで行く所々のモミジの紅葉も美しい。大菩薩嶺で休憩し牛奥ノ鴈ヶ原を目指す。

雷岩に出るとここからは、美しい富士山を見ながら山道を歩く事が出来る。何十枚も写真を撮りながら進むと、すぐに賽ノ河原に到着する。ここには避難小屋もある。少し進むと大菩薩峠に到着。ここには、山小屋、介山荘がある。バッチや飲み物Tシャツの販売、食事もできトイレもある。休憩を済ませ天狗棚に向かうと笹原が広がり富士も見る事が出来る。狼平を過ぎ小金沢山(秀麗富嶽12景)に到着するここからの富士山は山頂に雲がかかってしまい少し残念な富士山に。同じく牛奥ノ鴈ヶ原(秀麗富嶽12景)でも雲がかかってしまっている。牛奥ノ鴈ヶ腹からここまでの道は踏み跡は、人の足跡は無く、鹿の足跡しか見えない。川胡桃沢ノ頭では、ササ原が広がるが、ここからは、ガスが発生してしまった。黒岳からは紅葉の針葉樹林帯が広がる。陽の光を通しモミジ、ナナカマドが赤く、カエデ、ブナが黄色く美しく光る。白谷ノ丸からの富士も、雲に隠れてしまっている。とても残念だ。だが雲海が広がりとても美しい景色が広がる。ここからは少し東に道があり展望が良い場所に行けるようだ。本日は、寝坊と富士が見えない為、省略、油ノ沢峠に到着するがガスで何も見えない。ガスで展望も無いようなので大蔵高丸も諦め本日は下山。湯ノ沢峠避難小屋に到着、避難小屋の近くにはトイレもあり駐車場もある。下に水場もあるが沸かした方が良いかもしれない。今回は、水を汲むのは中止した。しかし、見に行くとぬかるみにはまり、靴がくるぶしまで泥だらけ、行くときは注意が必要。湯ノ沢峠登山口まではとても荒廃して道はかなり荒れている。沢沿いを進むのだが、かなり荒れているのでピンクリボンを頼りに降るがかなり道が崩れているので注意が必要。沢を何度も横切り渡ることを繰り返しながら進んで行く。沢に落ちそうになりながら石の上を飛んだりしながら進まなければならない。湯ノ沢峠登山口手前よりアスファルト歩きになる。そこからは長い長いアスファルト歩き、1時間以上も歩かなければならない。途中、竜王宮という神社にお参りし、少し行くとやまと天目温泉に到着する。大蔵高丸を辞めたりしたので1時間以上バスの時間まである。着替えて車で降りるときに温泉と思っていたがやまと天目温泉につかることにする。靴の泥を落とし温泉につかる。温泉は、高アルカリ泉で温度は、ぬるめだが、ジャグジー、露天、サウナも付いていて料金は¥500と良心的、ゆっくりと温泉につかり温泉センターのお姉さんに時間を間違えられながら楽しい時間を過ごせました。15:00ジャストにバスが到着。えッ?大型バス?夜中登った時かなり道細かったけど・・・反対車線からの車も何とかかわし、乗客も自分一人の為、バスの運転手さんと「すごいですね」「しびれますよ」などと話しながら上日川に峠に到着。上日川は峠には、30人ぐらいの行列が、運転手さんに別れを告げて着替えて帰路に着く。帰り道は、かなり寒くもっと着込めば良かった。

今回の山行は、バスの時間もあったのに寝坊をしてしまった為、時間の余裕が持てなかった。モミジ、カエデ、ブナの紅葉も見れとても登りやすい山道で風景を色々と見て回れる素晴らしい山でした。紅葉には、少し早い感じでした。もう少しでカラマツも黄色ずいてもっと美しくなるかも知れない。

大菩薩嶺と秀麗富嶽12景を2ヶ所回ったが富士山が途中から見えなくなり残念なとこともあったがまた次回、天気の良い時に富士を見ながら登ろうと思う。                                                  

                            谷口記

【ピークハント】都県境 蕎麦粒山

蕎麦粒山

=二つの長い尾根で登る蕎麦粒山=

<おすすめ50ルート踏査>

山域山名:都県境 蕎麦粒山1472m 有馬山稜 

期日:2021年10月16日 

参加者:L橋本 木村 黒澤 浅見 名倉

行動記録:川本5:00=自家用車=浦山大日堂登山口6:30-仙元尾根経由蕎麦粒山10:35/11:00-オハヤシの頭11:45-有馬峠12:50-林道(通行止中)-大日堂登山口15:55=自家用車=川本17:40

<天気 曇り>今回の山行は埼玉労山お薦め50ルートの踏査を兼ねての山行だ。二つの尾根の登り下りで、標高差1000mほどだが、距離があり歩く時間は長い。早めの時間に川本を出て、秩父の浦山ダムの奥の谷を進み、獅子舞で有名な大日堂の駐車場に着く。駐車は数台できる。トイレがあり、バスの運行もある。赤い欄干の橋を渡り沢の対岸にある大日堂の前を通り、道標を確認し、杉林の急登を登り始める。曇り、杉林で暗い。落葉があるが、左右に曲がり、階段もあるので危険というほどではない。標高差200mほどを登り、送電線鉄塔のある尾根に出る。周囲は切り開かれているので見晴らしは効く。そこから道の傾斜は緩くなり、雑木林もでてきて幾分明るくなる場所もある。標高850mほどの尾根からは、大株のアセビの群生もあり、時期には白い花が咲くだろうと想像する。二つ目三つ目の鉄塔脇を通過する。その後、道は尾根の東側を進む。杉林で危険はないが、一部泥斜面で滑りやすい場所もある。道は右に曲がり1167mピークの尾根に出る。尾根に大楢がある。直径1m近い大木だ。まだ紅葉になってはいない。この後の道は広葉樹の自然林で高い山の雰囲気だ。途中、東側に尾根から続く大崖崩れがある。仙元峠手前に急登があり、ぬれ落葉、濡れた泥で滑りやすく、慎重に登る。仙元峠に着き一息入れる。小さい石の祠、峠の由来を書いた看板がある。ここを通過して蕎麦粒山に向かう。道に枯れ木あり、椎茸が生えているのでいただく。小さなアップダウンの林を抜けると1472mの蕎麦粒山に着いた。山頂は幾つかの岩が出ている。広くはないが、ここから防火帯で尾根の樹木が刈りはらわれており天気は曇りのままだが視界が広がる。やや風もあり、白いガスが尾根を越えるのが見える。先行の登山者1名。ここで昼食をとる。

  

  

上左:大日堂上の急登 下左:大楢 上右:アセビ群落 下右:仙元峠間近 

休憩の後、都県境の急坂の尾根を日向沢ノ峰に向かう。埼玉側から見る蕎麦粒山は蕎麦粒の角のような山頂で、山頂直下に急登があるのが分かる。このルートには樹木を伐採した幅20mほど防火帯があり、草地となっている。草は茶色になっていたが、春、夏には花が咲いているだろう。切り株にきのこ(ナメコ)が生えていた。緩い傾斜、周りが広葉樹の明るい道で、落ち葉の香りを楽しみながら歩く。道標のあるオハヤシノ頭に着き、ここを東北に曲がり、有馬山稜に入る。広葉樹の尾根で晴れれば良いが、ガスが立ち込めてきた。道標が幾つかあり確認しつつ有馬山方面に進む。鉄塔下を通過する。晴れればこの付近から、二つのダム(浦山ダム、有馬ダム)が望める。林道が東側近くにある場所を通過後、少し登る。仁田山1214mのピークを通過し、下り、林道もある有馬峠に着いた。

  

  

  

上左:蕎麦粒からの下り 上右:ナメコ

中左:オハヤシの頭分岐 中右:ガスが濃くなる

下左:有馬峠南のピーク仁田山

 ガスも濃くなり、天気や有馬山稜ルートを歩く時間等を考え、今回林道を歩いて大日堂に下りることにした。林道は通行止めで、崖崩れがあるが、歩いて通過はできると判断した。予想どおり、広河原谷から有馬峠までの林道は5か所ほど、崩落し、道路上への土砂崩れがあり、復旧はかなり難しい状況だ。林道の周りは広葉樹で珍しいイイギリ(南天桐)やブドウに似たマツブサがあった。3時間かかったが、無事に大日堂に着くことができた。

 有馬山稜からの蕎麦粒山登山については、鳥首峠からのルート、名栗側林道からのルートを再度踏査したい。

 

上左:イイギリ(南天桐)が赤い実をつけている 上右:林道は数か所で崩落、2019年豪雨によるものか。

 

【ハイキング】 谷川岳(天神尾根)

山  域:谷川岳(群馬県)
登山形態:無雪期一般登山
目  的:紅葉と展望を楽しむ
期  日:2021年10月9日(土)
参 加 者:CL木村、SL高橋(仁)、黒澤、斉藤、横尾


行動記録:道の駅かわもと5:30=谷川岳RWP7:20=天神平8:00/8:10→熊穴沢避難小屋9:05→天狗の留り場9:50→肩の小屋10:40→谷川岳トマの耳10:55→肩の小屋11:05/11:45→熊穴沢避難小屋12:50/13:10→天神平14:05=谷川岳RWP14:30=道の駅かわもと17:00
 
 「晴れていればさぞ見事な紅葉だっただろう」と景色を想像しながらの山行だった。谷川岳には何度も登ったことがあるが、紅葉の時期は初めてだったので、あいにくの小雨模様で想像していたような一面の紅葉を見ることができなかったのは残念だった。
 前日の予報では、日中霧がかかるが、午前中稜線で少しは晴れ間が期待できそうだった。しかし、関越道を水上ICに近づくにつれ雲が厚くなり、ICを降りてからは雨が降りだす始末。途中は渋滞もなく、予定より早く谷川岳ロープウェイ到着。
 ロープウェイに乗り込み天神平へ。途中、中腹辺りが紅葉していたが、上の方は雲に隠れて見えない。天神平に到着したが案の定小雨模様で、早速雨具を着て行動開始。事前の情報では天神平より上では紅葉真っ盛りとのことだったが、周囲は霧に包まれ、谷川岳どころか天神峠へ向かうリフトも途中までしか見えない状態だった。こんな天候でも少人数から20人位の団体までいくつものパーティーが行き交っている。途中、赤く染まったナナカマド、黄色く色づいたブナ、ミズナラなどの広葉樹、イロハカエデの紅葉が目に飛び込んでくる。さらに進むと木々の間から霧に煙る西黒尾根の斜面の紅葉がうっすら見える。日光に照らされてキラキラ輝く紅葉もきれいだが、霧でしっとり濡れた紅葉もまた趣がある。


 熊穴沢避難小屋から先は岩場が連続した急登が始まる。ただでさえ滑りやすい谷川岳特有の蛇紋岩が、雨で濡れて更に滑りやすくなっているので、注意深く一歩一歩足場を確認しながら登っていく。森林限界を越えて風と雨が強くなってきた。尾根道なので晴れていれば斜面の紅葉や周囲の山々の眺望が楽しめただろうが、この霧では10m先もよく見えない。鎖やロープが付けられた岩場をいくつも過ぎ、天狗の留り場の大岩に到着。ここから先は一面草紅葉の広い斜面の中を登っていくことになるが、やはりここも目の前しか見渡せない。霧の中の木段をしばらく登ると、いきなり肩の小屋が目の前に現れた。


 小屋の前にザックをデポして、取りあえずトマの耳に向かった。熊笹の中の登山道を空身で快調に進むと、霧の中に人だかりが見えた。トマの耳で記念撮影をする人達の列だった。こんな悪天候でも谷川岳の人気の高さが分かる。霧に包まれ山頂からの眺望は全く期待できないので、我々も列に並んで記念撮影して、早々に肩の小屋へ引き返した。
 これまでの谷川岳では、今回のような雨の日もあれば、雲一つない好天もあった。眩い紅葉を期待して、また来年来よう。(横尾記)

【ハイキング】陣見山尾根歩き

陣見山尾根歩き

=おすすめ50ルート踏査その2=

山域山名:秩父陣見山(531m)尾根 

期日:2021年9月23日 

参加者:L橋本 大嶋 木村 相澤 名倉

行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:05-築坂峠9:10-虎ケ岡城址9:25/40-大槻峠10:00-陣見山11:00/11:20-榎峠12:10-雨乞山12:55/13:30-間瀬峠13:45-樋口駅14:45

<天気 曇り>

埼玉労山50ルートの踏査を兼ねた2回目の山行である。1回目は3月前の6月23日に行った。同じコースで季節による樹木、草花等の変化を知ろうと設定した。波久礼駅に集合し、出発。民家の脇を抜け、寄居簡保センターに向って車道を登り、その手前で登山道に入る。登山口からは尾根上を歩く。何日か前に激しい雷雨があり、登山道を水が流れた跡がある。尾根を境に右側は杉、檜の人工林で西側は雑木林だが雑木林は少し、薄茶かかった葉もあり6月よりも明るく葉が少なくなっているようだ。この時期なのでキノコもちらほら生えている。春には咲いていたツツジも花がないと本当に地味な灌木にしか見えない。それだけ、植物にとって花は目立つ-これは昆虫に受粉させるためのだが-ことが大切だということだろう。虎カ岡城址の手前には急傾斜の丸棒階段があり息を切らし登る。道端には余り目立たない花のカシワバハグマ、コウボウキ、オクモミジハグマが咲いている。虎ケ岡城址まで登り休憩。切り開かれた東側に関東平野、本庄市付近を見ることができる。6月に実っていた赤い木イチゴの木は目立たない。さらに尾根を登る。この付近は人工林だが、林床にはシダ、笹、蔓性の植物が多い。適度に光が入り鹿の食害がなく茂っている様子だ。センボンヤリも蕾を付けている。林道から入った場所にはアザミが紫の花を咲かせていた。

 

 

上1:ヨメナの仲間 上2:オクモミジバハグマ 上3:アザミ 下:陣見山山頂間近

陣見山の頂上に着き、写真を撮る。ここから、方向を西に変え尾根を進む。この尾根は雑木林が多く、明るい。松やリョウブもあり樹種は変化に富む。アップダウンはあるが、数十mなのでそれほど苦労はないが距離はある。尾根は荒川、秩父鉄道、国道140号に沿っているので列車の音などが聞こえ、裏山に登っていると感じる。3つほど低いピークを越え、登山道から榎峠に出る。林道の峠であるが、なだらかで、車道の北側に40mほどツリフネソウの群落があったので、その花に期待していた。今回、草刈りがされており、多くはなかったが赤紫の花を見ることができた。里山の花だがきれいだ。さらに、パラグライダーの離着陸場のある雨乞山に続く林道に出たり入ったりする登山道を進む。送電線鉄塔の下にはススキが穂を出しており、秋の風情だ。一歩きでパラグライダーの離陸場の雨乞山に着いた。パラグライダーの離着陸をしており、その関係の方も山頂で休んでいた。休憩、昼食にする。風も適度にあり、パラグライダーが高度を上げながら上空を飛んでいる。下の荒川、140号国道、対岸道路などがよく見える。

 

 

 

上1:陣見山山頂 上2:ツリフネソウ 上3:ツリフネソウ 下:雨乞山山頂

休んだ後、樋口駅を目指して下りる。山頂から数百m進み、右に曲がる。車道の間瀬峠に出て、そこから林道に入り、植林の多い森の中を進み、140号国道に出る。今回、140号の南の道を通り、荒川の景色を観察した。大岩が河原に出ており、薄緑の片岩で、長瀞の岩畳と同様の変成岩だ。そこから直ぐ近くの樋口駅に着き今回の山行を終えた。

【沢登り】ワレイワ沢

ワレイワ沢沢登り記録

山  域  奥秩父・大血川水系西沢ワレイワ沢

山行形態  初級沢登り 

日  程    2021年8月28日(土)

参 加 者  浅見、新井浩、駒崎(計3名)

アルバム

行動記録  川本5:00=国道140号=大血川林道・西沢ゲート7:20~タカノス谷出合入渓8:10~石楠花沢出合8:30~芋ノ木ドッケ分岐15:10/16:00~前白岩の肩17:00~お清平17:20~林道18:45~西沢ゲート20:10=川本22:00

 

 国道140号から左に分かれる大血川林道は道幅が広く走りやすい舗装道路である。観光釣場の先で大血川は西沢と東沢に分かれる。林道も分岐するが西沢に沿って直進する。分岐から1kmの地点で通行止めとなり、少し手前に駐車。釣人の車も駐車してある。「釣れないよ」と帰り支度をする男性に沢を登ると伝えると「そんな所まで行くの」と驚いていた。沢登りに入る人は少ないようだ。歩き始めて500mほどのところで道幅の半分ほどが落石で塞がれている。おかげで予定より1km手前から歩くことになった。林道が大陽寺に向けてヘアピンカーブで登っていくところからは、沢沿いの未舗装路を歩く、タカノス谷出合までに水道橋が3つほどありそのための点検路になっているようだ。タカノス谷を右に分けハーネスをつけて本流に入渓。20分ほどで石楠花沢を左に分ける。タカノス谷は前白岩山に石楠花沢は長沢山に突き上げる。ワレイワ沢は西沢の本流で三峯神社から雲取山の登山道上の芋ノ木ドッケ分岐に突き上げる沢である。

 

 シャワークライミングが楽しめる小滝が多く、カツラやカエデの森が美しい。8mほどの滝がいくつかあるが左右から容易に巻ける。標高1000mを超えると奥秩父らしいコケの美しい谷となる。標高1400mから1700mが急な登りで一部水流がなくなる。コケに覆われた枯れ滝を右から巻くところが崩れやすい斜面だったのでロープを出した。1700mを超えると傾斜が緩み水流が復活する。1800mで伏流となりダケカンバの疎林を登っていくと看板が見えてきた。芋ノ木ドッケ分岐(1881m)到着15:10。予定より3時間以上遅れてしまった。トレランのグループが休んでいた。沢を登ってきた我々に驚いていたが、サンダルを履いたいでたちにこちらも驚く。

 

 遡行終了の安心感、充実感はあったが、この時点で下山が日没後になることは確定的となった。靴を履き替えて16:00に出発。白岩山にはわずかな登りである。天候は高曇りで雷雨の心配はないが、西に見えるはずの和名倉山は雲の中である。白岩避難小屋は倒壊寸前だった。前白岩の肩から急坂を下るとお清平に出る。霧藻ヶ峰に登らずに東側の巻き道から大陽寺への下山路を目指す。森の中の巻き道は薄暗い。ヘッドライトをつけてピンクテープを見失わないように歩く。霧藻ヶ峰から下山路と合流すると10分ほどで林道に出る。18:45日没後25分、真っ暗になる直前に舗装道路に出ることができた。下山路は何度か林道と交差しながら直線的に下っている。時間がかかるが林道歩きの方が安全だろうと、6.5kmをひたすら歩いた。通行止めのため車が通ることはないが、50mほど前に落石の音がして肝を冷やす。下山が遅れることを連絡したくて携帯電話の電波状況を何度か確認したが、朝からずっと圏外である。林道からは大陽寺に明かりがついているのが見えた。約1時間半の林道歩きで20:10車に到着した。10分ほど車を走らせると携帯が通じるようになり下山報告をすることができた。GPSの記録では遡行の距離6.5km、高度差1200m、時間は7時間54分。下山の歩行距離は10.6km、時間は4時間10分であった。

 

 リーダーの反省点としては、ガイドブックや「ヤマレコ」などの情報を元に計画を立てたが、自分たちとのスピードの差をあまり考慮しなかったことがある。以前このくらいのルートをこのくらいの時間で登ったという感覚よりも現在の自分は確実に遅くなっているだろう。メンバー構成や天候、水量などによっても行動スピードは変わる。これらのことを客観的に考慮して余裕のある計画を立てるように心懸けたい。

(浅見記)

【縦走】皇海山クラッシックルート

山域山名:皇海山(足尾山域)2144m

 

期日    :2021年6月6日(日)~6月8日(火)

参加者  :谷口

行動記録:

6月6日〈晴れ〉

深谷(20:00)⇒かじか荘(22:00)車中泊

20:00夜出発し、国道122号線を足利方面に進んで行く国道293に入り、国民宿舎かじか荘を目指す。途中、鹿と睨めっこしたり、先導してもらったりと山道を進んで行く。流石かじか荘?鹿にたくさん会えました。22:00かじか荘に到着し、車の中で夕飯をすませ寝袋を広げ車中泊をした。

6月7日〈晴れ〉

銀山平(4:30)⇒一の鳥居(5:20)⇒鏡岩(5:50)⇒庚申山荘(6:20/6:45)⇒庚申山1892m⇒鋸山1998m(9:50)⇒皇海山2144m(11点00)⇒鋸山(12:30/12:45)⇒六林班峠(13:14)⇒庚申山荘(15:30)

朝3:30に起床し準備を済ませ4:30に出発をする。持参した自転車を乗り進んで行く。アスファルト舗装はすぐに終わりダートの道が続いて行く、自転車はクロスバイクで行ったのでダートはパンクが怖く道が悪いところは手で押し庚申川を沿って登っていく。

一の鳥居に到着し自転車を固定させる。庚申七滝に進むとベンチがありそこで休憩を済ませ、鳥居をくぐり頭を下げ入山する。今度は水ノ面沢に沿って登っていく、真っ赤なヤマツツジ・真っ白なシロヤシオが迎えてくれる、沢沿いを沢と滝を見ながら庚申山荘に到着し、トイレと水の補給を済ませ出発。梯子のような階段のような道が続き庚申山到着。笹藪が続くが踏み跡もしっかりしており綺麗に刈ってある。道中は、アズマシャクナゲとシロヤシオの満開の道を進んで行く、白山に到着しそこからは鋸山から皇海山までの道のりも見れ展望が美しい。

 

ここからは鎖場が続いて行く垂直の壁を降りたり、登ったりととても楽しい(危険個所は、ヘルメットと三点支点の勉強必須)蔵王岳(山名標識がない?)さらにスリリングな鎖場が進んで行く脚立やトラロープもある。剣ノ山まで行くと落ち着いた?山道となる鋸山の手前最後の鎖場を登ると鋸山に到着する。鋸山は360度とは行かないが群馬の山々が遠くに見える(赤城・日光白根・武尊)素晴らしい展望がみられた。ザックが3ヶ程あって人が居なかった。鋸山でデポし皇海山の山頂アタックしているのだろう、長い道のりなので自分も・・・と思いながらザックを背負って出発する。不動沢のコルで小休憩し、皇海山の山頂を目指す。不動沢のコルからは、沼田側から登る人(今は、通行できないが)も多いからであろう道がしっかり整備されている。青銅の剣がありココが頂上かと思うとまだ少し進むと山頂でした。確かに展望がない山頂だがそこまでの展望を考えると全く気にならない。早々に山頂を後にし山頂で地元深谷の人に会い。山の話をしながら(燕山荘で働いていたらしい)鋸山までご一緒し、その人は、来た道を帰るということなので自分は、六林班峠へ、斜面あるの道を滑落しないよう進んで行く。笹の道が続く道は、綺麗に刈ってあり踏み跡もしっかりしてある。崩落個所は、多数あったが整備?とりあえず?通れるようにロープや脚立の設置などしてある水場のマークもあるが水が湧き出ているわけでは無い様だ(似たような個所がいくつもあるがここがなぜ水場なのかは、不明)長い道のりで斜面のある道をもうこれでもかというほどの距離を進む。所々、満開のシロヤシオを見ながら庚申山荘到着した。

庚申山荘では、先客が2人居て明日、庚申山と皇海山に登る方がいた。明日、庚申山に登る方とは、庚申草の話をし庚申山の山頂近くに咲いていたことを聞いてリサーチ不足を反省した。もう一人の方は、100名山を目指し70座目だと話などをし、今まで登った山の色々な話をお酒と夕食をとりながら聞かせてもらい楽しみながら18:00には就寝。

6月8日〈晴れ〉

庚申山荘(3:30)⇒天下の見晴れ(3:50/4:50)⇒庚申山荘(5:10/6:30)⇒嶺峰山荘(6:45)⇒胎内くぐり(8:00)⇒庚申山荘(8:15)⇒庚申七滝・一の鳥居(9:00/9:15)⇒かじか荘(9:45)⇒深谷(12:00)

朝、3時起床し3:30分出発、真っ暗な中、恐怖もあり、ヘッドライトとハンドライトと熊鈴と携帯電話の音楽で流しながら天下の見晴に到着まだ薄暗い、4:00になり日の出、晴れた空にとても美しい日の出が登る。写真を撮り今度は、恐怖もなく進んで行く。

 

庚申山荘に到着し朝食を取り、皆さんの出発を見届け8:15分に最後に出発。嶺峰山荘を通りお山めぐりを開始する。満開のシロヤシオがとてもきれいな山道をいく梯子などがあるが山道はしっかりしている。庚申草群生地を地図で確認し、コウシンコザクラの中を庚申草を探すが見つからない。人に三人すれ違ったが、皆、見れなかったの事、あきらめかけていると大胎内くぐり手前の壁に山道より少し場ずれて踏み跡がもしかして・・・発見っ!やっとみつけた2株、4株、8株咲いている所には咲いているようです。とてもかわいい花で食中植物には見えなく三mm程のかわいいお花でした。写真を撮り、大胎内くぐりを通り、庚申山荘で最後の水の補給4ℓ(家での焼酎用)補給をし、帰りに庚申七滝を眺め休憩し自転車へ一の鳥居からは、自転車でダートだが疲れたのでブレーキをかけながら進んで行く何とかパンクせずに駐車場まで到着し、車に戻りかじか荘に宿泊代を(\2080)払い帰路に着いた。

100名山である皇海山に登れたことも嬉しかったが前評があまりに悪かったせいか?

鎖場や稜線歩き、所々の展望、花の時期だからか満開の花々そして庚申草、目的がすべて達成できたとても満足の山行でした。

(谷口記)

 

【その他】両神山辺見尾根踏査(事前調査)

両神山辺見尾根踏査(事前調査)

 山域山名:両神山辺見尾根

期日:2021年8月3日

参加者:橋本義彦

 

上:稜線から日向大谷を望む 下:稜線の様子

行動記録:

熊谷5:25=自家用車=両神集人P7:20-薄川渡渉入山地点7:30-1313mピーク東の尾根稜線合流地点10:30-1313mピーク10:50-辺見岳11:30-キワダ平12:20/12:30-エビズルの頭1351m12:40-三笠山13:00-1418mピーク13:20-清滝への鞍部13:30-清滝小屋13:50/14:10-日向大谷口-16:00-P16:10=熊谷18:20

この踏査(事前調査)は埼玉の山旅おすすめルートに関係して企画された両神山主要ルート踏査の一つである辺見尾根踏査の事前調査として担当の橋本が行ったものです。

<天気晴れ>天気予報は晴れで私の都合が合い、以前から実施予定の両神山辺見尾根の踏査を実施した。このルートはバリエーションルートで登山地図にも載っていない。地形図とグーグルアースで、地形と植生などをチェックし、ルートを考えた。予定では、辺見尾根稜線の支尾根を日向大谷の南側から登り、稜線まで登った後は辺見尾根を両神山に向かい尾根を西に登るルートである。

 道路から薄川に下り、水量の少ない川を越え、急傾斜の尾根を登る。広葉樹の林で、泥に落ち葉が少し積もった場所だ。斜面を見ると踏み跡らしき「道」が見える。足跡の主は足跡の形から鹿だ。斜面に這いつくばるように登る。倒木や大岩は邪魔になるほどではない。一気に汗が吹き出す。標高差200mほど登り、やや斜度が緩くなるが再度、急斜面が続く。標高1000m位になると林越しに左右の谷や尾根が見える。樹種もツガなどの常緑針葉樹も混じってきた。。樹皮が動物にかじられていたり、シャラ(ナツツバキ)が花を地表に落としていたり人の手が入っていない様子だ。先日の激しい雷雨で土が流され木の細根がたわしのように出ていて木の根が土を掴んでいるのが分かる。稜線まであと標高差200mまでのルート上には大岩、岩場があり、少しある踏み跡を参考にルートを決める。大岩に取り付く無理なルートを取らずに右左にずらすと木は生えているし、岩や木の根も利用できるのでそれほど危険とは思われない。木は枯れてる、石はぐらついている物もあるので注意する。稜線に合流しやれやれと思う。支尾根も標高差700mを登るのに3時間もかかってしまった。西に延びる稜線は岩のやせ尾根だが背丈が高くない針葉樹が密に生えている。その木の間から尾根を確認し、GPSでも方向を確認し方向を西に変えて進む。これからの稜線はアップダウンも50m前後以下なのでと割合楽であると予想していたが、現実は違っていた。稜線上は桧やツガ、広葉樹もたくさん生えている。数mの大岩があって避けて通る。進んで行くと最後は岩場になり、細い木々を掴んでは安心して下りられないような場所が4か所ほどあり、ロープで懸垂下降をする。登る場所から見て10mも岩壁がある場所は踏み跡を参考に岩の右か左に回り込んで安全に進むことができた。稜線の南側に鹿よけネットが張ってある。その1か所では、雄の鹿が角をネットに絡ませて外せなくなってもがいていた。また、山頂付近にいた鹿が人に気付いて、斜度35度位の斜面を走って逃げ去った。その運動能力には驚いた。この山には至る所に鹿の足跡、鹿の道があり糞が落ちている。木々の間から右と左の谷を望むことができ、右には登山口の両神山荘が、左には白井差の山中さん宅の赤い屋根が見える。この尾根には人の気配はない。動物には会う。鹿とリスに会い、マムシにも会った。マムシは長さ50cmほどで、先に気付き逃げ出した。それにしても標高1300mの尾根にマムシの獲物がいるのかと心配になる。岩場にピンクの花が2株咲いている。オオビランジか。1か所特に厳しい岩場があった。懸垂下降で岩場を下り、さらに鞍部から下りるのに支点の樹木なく、慎重に下り、岩の割れ目を登って大岩の南側をトラバースして、次の鞍部へと進んだ。岩場は多く、硬いチャート質だ。きれいに地層が見える岩があり、確かにこの岩達は、太平洋の海底でできたのかと思った。キワダ平で休憩し、水分をとり、お握りを食べる。この尾根の山名は登山地図には載っているが、トラバースのせいかそれらしき標識も道標が見当たらない。予定よりも時間がかかっているので短縮のルートを考える。1418mのピークから下った地点一位ガタワから清滝小屋に下りることにした。1418mのピークには立派な石像3体が安置されていた。信仰の山という雰囲気だ。真新しいお札も奉納されている。こうした石像を運んでくるとすれば最短のルートは清滝小屋なので、廃道はあるかもしれないと考えた。一位ガタワの鞍部からは予想したとおり、廃道があった。この鞍部から山頂に通じる道と白井差方面に抜ける道はトラロープが張られ通行禁止・廃道となっていた。標高差100m20分で清滝小屋に着いた。50年ほど前の私が高校生の時秋に両神山に登ったことを思い出した。そしてうろ覚えで清滝小屋から東の尾根経由で山頂に至る道があったことを思い出した。ここで一休みして下山した。

 上:シャラ 下:稜線には大岩が何か所もある

 日向大谷までは薄川の源流渓谷沿いに下る道で急だが道標もよく整備されていた。会所から分岐して登る七滝沢コースは崖崩れのため通行禁止となっていた。また、以前この登山道で沢まで滑落した死亡事故があり、「滑落注意」の看板と、谷側に木杭とトラロープを張った箇所と、山側に太いロープを張った箇所があり、過去に事故があった場所かと思われた。いずれにしても、このコースも谷側に急斜面があり沢まで何もない場所がたくさんあり、そのすべてにロープを張るのも手間、費用、景観と考えると難しいと思われる。

<追記>今回のルートで気になったことがある。森林内の下草が見当たらないのだ。また、灌木もアセビ以外のツツジなど無かった。クズ、フジ、アケビなどの蔓性の植物も無い。クモ、チョウなどの昆虫、野鳥もほとんど見かけなかった。シダ類も無かった。予想するに、鹿が草、灌木、蔓性植物をほとんど食べつくし、それに食物連鎖で生きている昆虫等もいなくなったのではないだろうか。

岩場の花は鹿の食害から免れる ビランジ

【ハイキング】陣見山

陣見山尾根歩き

=おすすめ50ルート踏査=

山域山名:秩父陣見山(531m)尾根 

期日:2021年6月23日 

参加者:L橋本 木村 齊藤 豊島

上 雨乞山

行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:10-築坂峠9:15-大槻峠10:00-陣見山10:55/11:05-榎峠11:40-雨乞山12:25/12:55-間瀬峠13:15-樋口駅14:10

<天気 曇り>県労山の50ルートの踏査を兼ねた山行である。天気予報は一時雨であるが、北にいくほど降水確率が低いので行うこととした。波久礼駅に集合し、出発。民家の脇を抜け、簡保センターに向かう。その手前で登山道に入る。道標もチェックすると、入り口には陣見山の入口の表示は無い。登山口からは尾根上を歩く。尾根を境に右側は杉、檜の人工林で西側は雑木林だ。尾根を境に地権者が異なることや地形的に東は傾斜が緩く、西は急傾斜ということによるようだ。この南北の尾根地形は、長瀞を中心にした変成岩の地質、断層などとも関係し、南北に谷ができたこととも関係しているようだ。4月頃に咲いていたミツバツツジ、ヤマツツジはもう緑濃くなっている。雑木林も緑が濃く、しかも天気がかなり雲の厚い曇りなので暗い。尾根の道だが、10m位のアップダウンは結構ある。また、登山道の整備という点で見ると、美里町域の登山道までには10か所位倒木があり、寄居町としては整備の対象になっていないように感じられる。急傾斜の丸棒階段を虎ケ岡城址まで登ると関東平野、本庄市付近が望める。ここには立派な東屋があり一休みする。東側の景色が望めるのは樹木を切ったからなのだが、登山者とすると山頂から景色は見たいが、そのために山頂付近の樹木を切るのは自然保護には反するとは思う。そこは高木がないので低木が茂り、赤い木イチゴが実っているので、摘んでおやつとする。甘い。

 虎ケ岡城址から美里町域に入り、急に立派な東屋や表示板、道標になる。登山道は幾つもの市町村域にまたがるので道標等が変わるのはやむをえないと考えるが、ルートの統一的な整備はできないものか。城址からは、西北西に進む尾根の向きを変える。雑木林が増えそれほどは暗くない。道端にギボシがあるが花はまだ、ヒトリシズカはあるが咲き終わっており、目立つ花はない。雑木林のリョウブなどが色をいくらか添える。岩が出ていいる場所もあるがそれほどの傾斜ではなく、道も広く、注意すれば普通に歩ける。林道を横切り10分で陣見山頂上になる。杉林の中で、テレビの電波施設もある。雨がパラパラとしたがそれ以上に降らない。陣見山から西に方向を変え、また、尾根の凸凹に沿い、雨乞山を目指す。やや急な下り坂、登り坂もあるが長くは続かない。この尾根は、赤松が生え、リョウブも増え、樹高は低くなり、明るい。この尾根は荒川、国道140号に沿っていて、木々の間から、下の民家が見え、秩父鉄道の列車のごとごとという音、車の音など生活の音が聞こえる。民家の裏山を歩いている感じだ。林道を横切り、再び尾根の登山道に登る。榎峠手前の尾根にはかなり太い木もあり、深い森の様子だ。ほぼ傾斜なしの登山道で、安心して歩きながら深山の雰囲気を味わう。榎峠は林道の峠で、アジサイなどの植栽がある。雨乞山の道標に導かれ、やや傾斜のある道を進む。この付近も雑木林でヤマツツジがたくさん生えている。送電線鉄塔があり、その下は草原になっており、ススキがたくさんあり、ツリガネニンジンが生えていた。雨乞山に近づくと林道歩きとなり、パラグライダーの離陸場で南東側が芝生になっている雨乞山に着いた。ここで一休みする。南東側が開け、あまり高くない山なので、荒川、140号国道、対岸道路、工場、橋、病院、学校、駅などが手にとるように見える。向かい側の大平山とその続きの山も見える。

 休憩後、樋口駅目指して下りる。数百m進んで右に曲がるのだが、分かりにくい。曲がる場所が地図とずれている。登山地図には、「岩」が目印とある。以前迷ったので注意し、無事曲がることができ、間瀬峠まで下り、一旦車道に出て50mほど南に進んでチェーンが張ってあるにある林道に入り、その道を進むと、140号国道の北側に出る。左に曲がり長瀞第二小学校の前まで行くとそこが樋口駅だ。この付近には雨乞山や、間瀬峠の道標はない。こちらから登るとすると地図を見て歩くことになる。今の季節のこのルートの魅力は、豊かな緑を楽しむことということになるのかと感じた。

 

  

上 陣見山登山口は手書き看板 中 雑木林で明るい 虎ケ岡城址から設備充実

 

 

 

 上 陣見山までは倒木が多い 中 陣見山頂上 下 道標案内板は多い

雨乞山はパラグライダーの離陸場で見晴らしがよい

【ピークハント】日光 錫ケ岳

日光 錫ヶ岳(すずがたけ)

山域山名:栃木県 日光 錫ヶ岳 2072m

期日:2021年6月12日(土)13日(日)

参加者:L高橋仁 橋本

行動記録

6月12日

熊谷6:00=足尾道路=金精峠駐車場8:30-金精山7:45-国境平10:10-五色山10:40-前白根山11:15/11:50-五色沼避難小屋12:20/12:30-白根山(2578m)13:30/14:00-五色沼避難小屋 14:30(泊)

<天気 曇り時々晴れ>順調に熊谷から足尾を抜けて、時刻どおりに金精トンネル手前の駐車場に着いた。30台位の車で駐車場は満杯で道路端に駐車した。支度をして登山開始。金精峠までは急登だ。丸太の階段、梯子などもある。金精峠まで登ると男体山を中心に日光の山々が見える。手前には湯ノ湖も見える。風無く爽やかだ。笹原も広がりゆったりした景色だ。オオカメノキの白い花や、シャクナゲの紫の花が咲く尾根を進み、岩ごつごつの金精山北側の道を登り、金精山頂上で一休みする。今回は避難小屋泊りでシュラフ、食料と日帰りよりもザックは重いが、背負えばそれほどに感じない。里は新緑で緑があふれるが標高2200m位からは、笹原に芽吹かない樺の木々が生える。標高の高いここは季節が下の平野よりも2月以上も遅いようだ。また、樺の樹形は高さがそれほどでもないのに太く枝は横に広がり、相当な強風と積雪ですんなりと上には伸びられないようだ。窪地に雪渓が残り、さらに標高をあげたことが分かる。国境平を過ぎ、五色山まで登ると残雪を少し残した白根山とその手前の青い五色沼が見えた。尾根なので東西の山々がよく見える。火山地形で尾根の道にも岩がゴツゴツだ。金精峠付近では散っていたミネザクラがこの付近では満開できれいだ。尾根を歩き前白根山で少し休み、昼食とする。青空も見え、登山者が多い。休憩後、五色沼避難小屋に行く。今夜宿泊する場所だ。ここに荷物を置き、白根山に登る。富士山、男体山と同じ成層火山で、登山道は急登だ。歩き始めてすぐに、草を食べているニホンジカがいた。角が生えているのでオスだが角は柔らかいようだ。急登を何人もの登山者とすれ違い、頂上の平坦な場所まで出ると360度の展望が広がる。明日登る白錫尾根も見え、皇海山、赤城山も見える。会津駒ケ岳も見える。中禅寺湖は相当に広く青い水を一杯にたたえゆったりとしている。

 避難小屋に戻ったが時間が早いので、ゆっくりし、それから豚・レタス鍋の夕食をとり翌日の山行に備え早めに眠りについた。

 

 

上 五色沼 中 ミネザクラ満開 下 オスの鹿が現れる

上 白根山頂付近 天気よくたくさんの登山者でにぎわう

下 白根山頂

 

6月13日

五色沼避難小屋5:10-白根隠山6:00-白桧岳6:30-錫ケ岳8:30/8:50-白桧岳10:50-避難小屋11:40/12:00-前白根山12:30-五色山13:00-国境平13:30-金精山14:00-滑落14:20-金精峠駐車場17:00

 <天気 曇り>避難小屋には我々のグループの他に男性1名が泊まった。この方も錫ケ岳を目指すという。昨晩は早めに休み、十分な睡眠時間だった。朝食を簡単に済ませ、使わない荷物は小屋にデポして出かける。尾根に上がると白錫尾根で南東への稜線を歩く。ここからはバリエーションルートなので踏み後をよく確認しながら進む。標高が2000mほどだが草地でまだほとんど芽吹いておらず枯れた草原だ。右に白根山、左に男体山と中禅寺湖となかなか良い眺望だ。白根隠山から白桧岳の付近は東面に笹原、西面にあまり高くないくねくねした樺が生え、枯れた樺も混じり見慣れない林だ。道は尾根を通っているが笹原に入ったり、林の中を通ったりしている。笹原は膝下位で踏み跡があり、見失わなければ歩きにくくはない。少し、朝露が付くがそれほどでもない。白根隠山の下りは高さ数十mあり、急な岩場で注意して下りる。帰りは、ここに登り返さないで谷におり避難小屋に直接行こうと、下降場所など見ながら進む。白桧岳のネーミングだが、木は桧ではないが、確かに白い枯れた立木があるのでそれからつけたようだ。前を見ると白錫尾根が延々と続いている。白桧岳から下るときに、直進し、踏み後を見失う。付近はシラビソの林になり、地面は腐植の苔などで、踏み後らしく見える。少し戻り無事にルートに戻れた。このあと針葉樹と広葉樹の混ざった森の中を進む。この道は登山道として整備しておらず、赤色などのリボンと境界の杭などが目印になる。倒木がかなりたくさんあり、太い倒木はよけて歩く。アップダウンがきつくないほどにあり、最後の標高差300mほどを登りきると錫ケ岳に到着した。予定よりも早く着いた。南面からは中禅寺湖が見え、落ち着いた良い山頂だ。

 小休止の後、来た道を戻る。天気は曇りだが眺望はきく。尾根歩きで、緩い斜面の笹原なので危険はあまりない。森には苔がかなり生えている。シャクナゲがちらほら咲いているが花のシーズンはまだのようだ。白桧岳を過ぎて白根隠山の手前から左の谷に下る。木々も生えており、岩場でもないのでずんずん下る。下りた場所は地形図上で窪地地形になっており、どんな感じかと思っていた。グランドが幾つか入るくらいの広さがあり、砂利混じりの平坦な場所で草木も生えていない。白錫尾根が外輪山でカルデラの落ち込んだ場所だと思う。この窪地の続きの場所に五色沼、弥陀ケ池がある。ここは礫などが多く水が抜けてしまったのか。避難小屋に向かい高さ50mほど斜面を上がり、苔と草の場所を歩くと避難小屋に着いた。

 避難小屋で腹を満たしてから、前白根山、五色山と金精峠に向け歩く。前日と違い、天気の関係か、登山者はほとんどおらず、寂しいようだ。ガスが山頂を通過するようにもなってきた。結構なペースで標高を下げる。金精山まで一登りして、休む。2時位なので、3時前には着けるかと話す。金精山の北面の道は急な大岩の道で注意して下りる。それが終わってほっとするような平らな道で、14:20に1名が谷側に滑落した。頭部を中心に負傷した。救急車を要請し、金精峠登山口には17:00に着き、その後病院に入院し治療を受けることになった。登山は自然の山野で高低差のある場所を歩くスポーツなので常に落ちる、転ぶ、迷う危険がある。潜む危険の察知、それに対応する技術、体力を身につけ、安全に登山をしたい。 

 

 

上4枚 白錫尾根

  

 

上 錫ケ岳山頂 中 中禅寺湖が光る 下 イワカガミがしっかり咲く

【沢登り】奥多摩・小袖川

山  域:奥多摩・小袖川

山行形態:沢登り  

期  日:  2021年 6月12日(土)

参 加 者:CL浅見、SL新井浩、駒崎、横尾

アルバム

行動記録:東松山5:00=丹波山村鴨沢=小袖登山口駐車場7:30/8:15→入渓点8:40→15m滝(高巻き)9:10/10:20→小袖鍾乳洞11:45/12:05→5m滝(シャワークライム)13:00/13:20→標高962m地点13:45→尾根(堂所付近)14:50/15:20→小袖登山口駐車場16:30/16:55=東松山20:30

 

小袖登山口駐車場で装備を整えた後、車道を少し戻り沢に向け下降。倒れた間伐材や枯葉が降り積もり足場が緩くて崩れやすい斜面を転倒しないように注意しながら100mほど下って入渓点に着いた。小袖川は地形図を見て分かるように、V字に切れ落ちた深い谷を流れているが、川自体の傾斜は比較的緩やかで大きな滝は少ない。その代わり終始いたるところに大きな岩が転がった沢をよじ登ったり水に浸かりながら縫うように遡上していく

 

入渓から30分ほどでいきなり15mの大滝が現れた。切り立った岩壁なので高巻きすることに。落石に注意しながら慎重に急斜面を登ると大きな岩があらわれた。浅見リーダーが先行して張ってくれたフィックスロープを伝ってトラバースしたり、セルフビレイをとったり、ロープで確保してもらいながら岩をよじ登り、時間はかかったが全員無事に通過。例会のロープワーク練習が役に立った。そこからさらに1時間ほど小さな滝や大きな岩の間を乗り越えて遡上していくと目の前に垂直の岸壁が現れ、「小袖鍾乳洞」の看板が立っていた。入口は鉄格子で塞がれ「入洞禁止」の看板が掛けられていて中が見られず残念。入口脇に小さな穴があり、涼しい風が吹いてきて鍾乳洞の中の温度を少し体感できた。この鍾乳洞は、沢を遡行してこないと辿り着けないので、一般の人は見に来ることができない秘密のスポットなのかな。

 

その後も数段の小滝や土砂で埋まって川幅が狭くなった河原、相変わらずの大岩の間をよじ登ったりしているうちに5mほどの滝が現れた。手掛かりもしっかりあるのでシャワークライムを楽しむことに。浅見さんが先行、ロープを降ろしてもらい確保してもらいながらのシャワークライム。遠目には手掛かりになる箇所がよく見えていたが、水しぶきを被ってよく見えないので手探りでしっかりとした手掛かりをつかみながら無事登り切った。全身に水を浴びながら滝を登るのは楽しい。やっぱりロープで確保してもらっている安心感は大きい。でも、次はロープなしで登れるようにしたい。標高962mに達した時点で計画より2時間以上遅れていたため、遡行を終了し尾根まで登って下山することになった。地形図からできるだけ傾斜の緩い箇所を選んだが、それでも沢から標高差250mあまりを間伐された杉の枯葉が積もって歩き辛いかなりの急斜面を登った。その上いたるところに浮石があり、落石にも気を使いつつ、ヘトヘトになりながら尾根まで辿り着いた。下山は、急登で疲れ切った身体にはほど良い傾斜の緩やかな登山道を、1時間余り歩いて駐車場に帰り着いた。(横尾記)