関東

【PH】赤沢山から四里観音避難小屋へ

白泰尾根を赤沢山と四里観音避難小屋まで往復

面白い避難小屋看板が

山 域:秩父市:赤沢山1819.1m     
期 日:2021年05月09日(日)
参加者:高橋仁(単独)
行 程:熊谷5:00=栃本広場7:00=林道登山口7:30➝一里観音8:00➝白泰山分岐9:00➝二里観音・避難小屋9:15/9:35➝赤沢山10:30/11:05➝三里観音11:30➝四里観音避難小屋12:35/12:45➝三里観音13:45➝赤沢山登山口14:15➝二里観音・避難小屋15:00/15:10→白泰山分岐→一里観音16:00➝林道登山口16:30=熊谷19:00

展望の無い山頂で

3月の白泰山に続き、白泰尾根の赤沢山と四里観音避難小屋まで往復した。
林道登山口から稜線に登り、気持ちの良い新緑の中を一里観音に到着。四里観音避小屋から栃本に向かう二人に行き会う。
1700m超えると木々は新緑から早春の様相に変わる。白泰山は前回登ったのでパスして、先を急ごう。二里観音・白泰山避難小屋に到着。水とトイレが無いが、小屋は綺麗で、土間には薪とストーブもある。10人位は泊まれそう。小屋のすぐ南の断崖は展望抜群。奥秩父の稜線から十文字峠、赤沢山が見渡せる。しばし休憩。

雁坂嶺から甲武信の稜線が広がる 中央左のピークが赤沢山、左奥に十文字山

1729m岩峰(弁慶?)を巻いて赤沢山に向かう。所々にアカヤシオや山桜が咲いている。足元にはミヤマカタバミや、ヒメイチゲが踏みつけそうになるほどいっぱいいっぱい。花はまだだが、コバイケイソウとトリカブト、ハシリドコロなどがあちこちに群生していたくさん生えている

あちこちにヒメイチゲがたくさん咲いている

赤沢山は北に回り込んでから山頂ピストン。樹林でたいした展望は無いが大きな山だ。

ザレたトラバース道を進んで三里観音に着いた。栃本から信州梓山へかけて一里、二里、三里、五里観音と見てきたが、どれも素朴な感じの小さな石仏がぽつりと立っている。信仰の山ではなく、秩父と信州をつなぐ生活道だから、一里塚と山道の安全を願っておかれた石像なのだろう。

小さな三里観音像がポツリと・・

大山沢林道分岐は広場の様になっているが、林道は藪で廃道状態。奥秩父林道分岐を過ぎると、登山道から少し下れば四里観音避難小屋に出る。トイレ、水場のある小屋は、土間に薪とストーブがある。庭にはコバイケイソウ、トリカブト、ハシリドコロがたくさん生えている。もう少し歩いて四里観音も見たいところだが、西から雲が来て小雨がぱらついてきた。帰りの長丁場を考えて、今日はここまで。

避難小屋は少し下ったところに

往路をひたすら歩いて登山口に戻る。先日歩いた宗四郎山・赤岩尾根や、両神山が樹林の合間から見え隠れする。埼玉百は98峰になり、十文字山から三国山縦走で、完登。(仁)

【PH】赤岩尾根と宗四郎山

欲張り山行の赤岩尾根と宗四郎山   
山 域:埼玉秩父市・群馬県上野村県境:赤岩岳(1583mP)・宗四郎山1510m
期 日:2021年5月3日(月)
熊谷5:00=小倉沢登山口7:00→赤岩峠8:00→赤岩岳8:30→1583mピーク9:40/10:10→赤岩岳10:55→赤岩峠11:15→雁掛峠11:40→六助ノ頭12:20/12:40➝宗四郎山13:00/13:20→赤岩峠14:35→登山口15:15=熊谷19:00                                                                       
参加者:高橋仁(単独行) 

南八ヶ岳(中央)宗四郎山(左下)帳付山(右下)

「県外移動自粛」がきっかけで始まった「埼玉百」も残りが十文字山、三国山、赤沢山、宗四郎山、赤岩岳の5峰になった。中津川から小倉沢の林道が登山口まで入れるので、赤岩岳(尾根)往復と宗四郎山往復の欲張り山行を企てた。
路上駐車所は6台くらい停まっている。ほとんどが大ナゲシか、赤岩尾根を八丁峠へ縦走らしい。天気は好いが、午後に雷雨の予報が出ている。岩場を先に片付けて、宗四郎山は後回しにしよう。15:30までに下山が目標。
左からザレた沢を登って北側尾根の小鞍部に出る。北の岩の上に登ると西に八ヶ岳、宗四郎山、帳付山などが良く見える。鞍部に戻り、ここから赤岩岳山頂までは樹林の中で展望効かず、普通の奥秩父の山という感じ。

山頂標と撮るといつも逆光です

前鋭鋒から赤岩岳、三国山、八ヶ岳(右端)

赤岩尾根をさらに東へ、前鋭鋒と1583mピークまで往復しよう。岩場のオンパレードで、2か所ほどロープがあるが、後は自分でルートを決めて登る。1583Pへの岩斜面は、さほど急ではないが、ホールドもステップも良くない。登っては見ても下りは?一抹の不安が頭をよぎる(実際は、すんなりと下れた)。ピークの林野庁境界見出し20号まで行って証拠写真。寒いので風のない陽当たりを探していたら、山頂杭が見つかったのでそこで休憩。

見出20号、ここいらが山頂だろう?

帰りは、後続の数グループ・20人ぐらいと行き会うが、ザイルで確保しながら登っているので、待たされる時間が気になる。
赤岩峠まで戻り、今度は西側の宗四郎山まで往復だ。いきなり大ナゲシとのジャンクションピークへの急坂を登る。大ナゲシは5年前に登っている。時間があれば寄ってみたいがパス。

上武国境の尾根はアカヤシオがいっぱい。

アップダウンを繰り返し、アカヤシオの花に癒されながら、雁掛峠、雁掛ノ頭、六助ノ頭と来たところで、宗四郎山の槍の様な鋭鋒を目の前にして急に疲れと空腹を感じて一休み。1583Pから休みなしでここまで来たんだ!

宗四郎山は忘れられた様な静かな山だ

急登の先の宗四郎山頂は、北から西、南のすばらしい眺望を独り占め。御荷鉾、赤久縄、大山、天丸、帳付、御座山、南八ヶ岳、三国、十文字、金峰、三宝、甲武信、雁坂嶺、南天山、白泰尾根と、いつまでも眺めていたいが、西から雲が湧いてきた。雷雨予報もあるし、そこそこにして引き上げよう。

目の前に南天山、奥に白泰尾根、最奥に奥秩父

下山開始。アカヤシオがきれいなので撮影していたら、一人登ってきた。物好きクライマーは他にもいたようだ。埼玉百96峰、97峰登頂(仁)

【残雪期ピークハント】景鶴山

残雪期限定の景鶴山へ 

鋭く尖った景鶴山

山  域:群馬県:景鶴山2004m
目  的:残雪期の、群馬・新潟県境の景鶴山を往復する
山行形態:残雪期ピークハント
参加者:(単独)高橋仁

期  日:2021年04月25日(日)、26日(月)
4月25日(日)
熊谷7:30=尾瀬戸倉10:10=鳩待峠11:15→山ノ鼻12:10/12:45➝尾瀬ヶ原→燧小屋14:30(泊)
23日に道路が開通して24日に山小屋が営業開始したので残雪期限定の景鶴山に登ろう。満開の桜と水仙の戸倉。バスから降りてきた5人位の若者が「水芭蕉を見に来たが鳩待峠の残雪を見てそのまま帰ってきた」と言う。軽装にスニーカー履きでは当然だろう。尾瀬はまだ早春と冬が同居している。

尾瀬ヶ原の正面に燧ケ岳が

鳩待峠からアイゼンを着けて山ノ鼻へ下る。昨日入山して今日帰る人たちが、疲れた顔つきで黙々と登ってくる。山ノ鼻で、コーヒーとパンで一息入れて尾瀬ヶ原へ向かう。燧ヶ岳が正面にどっしりと構えて、山頂部は気流がぶつかって時々ガスが湧いている。所々で木道が出ていて、踏み抜の後もある。早すぎの水芭蕉が雪や霜にやられて、白い苞の先端が茶色になっている。熊?鹿?食べ散らかしたのか、ちぎれた花が散らばっている。

水芭蕉の季節はまだ先

前にも後にも人のいない雪原を燧ケ岳、振り返れば至仏山を見ながら、牛首を過ぎると左側に、黒く尖がった山頂の景鶴山が見えてきた。明日は東電小屋から与作岳を経由した長い尾根ルートをピストンして、尾瀬ヶ原を戻り、鳩待峠まで登り返しだ。雪の状態と天気が良ければよいが・・・。
竜宮小屋を過ぎ、見晴の燧小屋に到着した。雪に埋もれた小屋の周りを、除雪機がエンジン音を響かせている。今日の宿泊は埼玉からの3人と自分の4人だけ。入山者が少ない。

小屋はまだ雪の中

4月26日(月)
燧小屋5:40→東電小屋➝笹山➝与作岳(松嵓岳)8:20/8:40m→景鶴山9:30/10:20➝与作岳10:50→11:20→笹山➝東電小屋12:25→ヨッピ吊橋➝牛首➝山ノ鼻14:00/14:40➝鳩待峠15:50=戸倉16:20=熊谷19:30

昨夜は満月で外が明るかったが、朝は風が強く粉雪が舞っている。山頂でゆっくりし、バスに遅れないように用意してもらったおにぎりを食べて出発。東電小屋から少し笹薮の出てきた斜面を登り始める。雪も止んで青空が見えてきた。雪は固くアイゼンが効くし、踏み抜の心配も無い。

ようやく見つけた山頂標

久々の重いザックとアイゼンで足が重いが、二つのピークを越えて与作岳まで一気に登って休憩。山頂がなだらかで、コメツガ(シラビソ?)に付けられた山頂プレートを見つけるまでうろついてしまった。ここから見る景鶴山は至仏山を凌駕しそうな雄姿だ。大きく下って登り返し、景鶴山頂部に取りつくと雪の切れた大岩の右をよじ登って山頂に到着した。

山頂から至仏山をバックに

先行した加須市の若者が「与作岳でも景鶴山でも山頂標がいくら探しても見つからなかった」と言っていたが、足元の雪の中に埋まっていた。針金が切れて木から落ちて今朝の雪に埋もれたようだ。風で飛ばされないように、細紐で括り付けて置いた。 平ヶ岳山頂にガスがかかる

眼下に尾瀬ヶ原、至仏山、赤城、富士山、袈裟丸、皇海、錫ヶ岳、日光白根、尾瀬沼、燧ヶ岳、会津駒、平ヶ岳、巻機と絶景の広がる山頂で至福の時を過ぎしたら、急いで下山開始。柔らかくなってきた雪は、流しながら快調に下れる。与作岳で最後の景色を見たら一気に東電小屋に下る。

至仏山を望む

ヨッピ川と下の大堀川は、橋板が外され、むき出しの鉄骨の上を慎重に渡る。見渡す限り雪原でたまに人影が見えるだけの尾瀬ヶ原は、長く長く感じる。ひたすら歩いて、山ノ鼻に到着した。バスの時間には余裕なので、お湯を沸かして暑いコーヒーを飲んで、寛いだらバスの待つ鳩待峠へ最後の登り返しだ。(高橋仁)

【ハイキング】嵩山と親水公園

岩と展望の嵩山&花の岩井堂親水公園

山  域:群馬県:中之条町 嵩山(789m)

目  的:群馬百名山・我妻八景の嵩山の展望と

     岩井堂親水公園の30万本のスイセンを楽しむ

山行形態:ハイキング

期 日:2021年04月14日(水)

親水公園から嵩山全景

行 程:熊谷駅南口(高橋車)6:30=川本道の駅(橋本車)7:00=花園=渋川=道の駅霊山嵩山8:30➝親都神社登山口8:50➝胎内くぐり9:30➝天狗の平(広場)9:50➝小天狗往復10:10➝無情(御城)の平➝大天狗女岩)10:50➝一升水→弥勒穴➝駐車場11:40/12:40(昼食)=岩井堂親水公園13:00/13:40=(往路を帰る)=熊谷16:00

参加者:(8名)L高橋仁、SL橋本、新井勇、大嶋、渡辺、黒沢、齊藤 

ガイドの説明を聞く

渋川市から中之条町の「道の駅霊山嵩山」に到着。登山準備をしていると、近隣住民だという人がボランティアで案内するというので依頼し、表登山口から同行する。難易度としては中程度の登山道の正面に直立した大きな男岩が鎮座する。胎内くぐりに立ち寄ると、大きな岩と岩の間をすり抜けるので、狭くて通り抜けられなかった人もいたようだ。
二の丸跡の天狗の広場に出る。小天狗に向かうと雨が降り始めた。ボランティアの案内人と別れ、小天狗に登る。嵩山の西方の展望所になっており、熊谷から見る榛名山を裏側から展望する形となり、麓の渋川の町並みと相まって素晴らしい景色だ。

小天狗の上で

稜線を東へ山頂の大天狗に向かうと、本丸跡の御城(みじょう)の平(無常の平)に出る。解説板に戦国時代に戦で多くの死者が出たとある。このためか小石仏がたくさん整然と並んでいた。

御城平のスミレ

東屋で雨宿りして、小雨になったので、大天狗に向かう。長く続く岩場を鎖につかまって登る。雨のため岩場が滑りやすいので細心の注意を払う。

女岩をよじ登る

山頂の「女岩」を鎖でよじ登るが、数人がやっとの狭さ。眺望はすばらしく、上信越の山々をパノラマで見わたす。ここは男岩の裏側に位置し、男岩越しに景色を眺めるので、一種の優越感的気分に浸る。

山頂の大天狗、女岩の上は狭い

雨がやまないので早々に下山開始。東登山道の屏風岩を正面から、左からと眺め、自然が作った偉大さと荒々しさを痛感しながら下る。下山後、空は晴れ渡り、駐車場付近のテーブルで昼食を済ませて、東吾妻町の岩井親水公園に移動する。

 

水仙と桜並木

河川敷のスイセン

吾妻川の河川敷と、接続する畑に(満開はやや過ぎたが)30万本の水仙が栽培され、ソメイヨシノの桜吹雪と水仙の黄色のコントラストが素晴らしい。吾妻川の向こう側正面にはさっき登ってきた嵩山がドンと身構えて鎮座しておりとても素晴らしかった。(渡辺記)

【無雪期PH】長沢背陵ピストン

三峰神社から長沢背陵往復    
山 域:埼玉県:芋ノ木ドッケ1946m、長沢山1738m、水松(アララギ)山1699.2m
期 日:2021年4月11日(日)
参加者:高橋仁(単独)

立派なモノリスと並んで

行 程:
熊谷4:10=三峰神社(1040m)6:10➝霧藻ヶ峰7:20→白岩小屋8:35/8:50白岩山(1921m)→芋ノ木ドッケ(1946m)9:30/9:50➝長沢山10:55→水松山11:30/11:50→長沢山12:20➝芋ノ木ドッケ13:35→白岩小屋14:05→霧藻ヶ峰15:20→三峰神社16:10=熊谷18:40

三峰神社駐車場は、前夜からの車が10台以上。シャクナゲや桜がきれいだ。
平坦な石敷きの道から檜林に入り、妙法ヶ岳の分岐を過ぎると、コメツガの林を登り霧藻が峰に着く。ここまで、だらだらと500m登ったのに100m下ってお清平から白岩山に500m登り返す。

何十年も廃屋になっている白岩小屋

雲取山荘から下山してくる人と何度かすれ違いながら、廃屋になって数十年の白岩小屋に着いた。西側が開けていて、右から谷川連峰、浅間山と両神山重なり白泰尾根を覆うように和名倉山がどっしりと構え、その奥に雁坂嶺が顔をのぞかせている。左の鞍部に白く光る頭を覗かせるのは南アルプスの北岳あたりだろうか?今日最高の展望地だ。
さて、先を急ごう。白岩山を越えて雲取山と長沢背陵の分岐に出る。雲取には何度も登ったが、芋の木ドッケはスルーしていたので、今日が初めてだ。倒木で不明なところもある踏み跡を登ると芋の木ドッケの山頂手前に出る。

倒木で踏み跡がわかりにくい

少し雲取側に寄ったところに山頂標がある。埼玉百名山95峰目。この山は東京都で二番目に高い山だと行き会った人に教えられた。
芋の木(アブラコシ)ドッケ(尖った山)とは言っても、コメツがとダケカンバくらいでアブラコシは見当たらない。

地味な標識、忘れられたような山

長沢山にむかおう。長沢背陵はもっと藪っぽいイメージを持っていたが、わりと明るくて悪くない。草道、岩道、木の根道、落ち葉道と変化もある。5個くらいのピークをアップダウンしながら長沢山に到着。ちょっと場違いなモノリス標識がドーンと立っている。東京都が予算を持ったのか?
それにしても芋の木ドッケの標識とはなんという格差か!
南東に見える水松(アララギ)山まで足を延ばしたい衝動に逆らえず、そのまま進む。100mほど下るとあとはトラバース道を緩く登れば水松山に着く。展望は無いが広く、落ち葉の積もった落ち着いた雰囲気の山頂だ。

アララギとは響きの素敵な読み方

軽く昼食を取り、下山開始。とはいっても芋ノ木ドッケまでは300m近い登り返しになる。長沢山のモノリスに再会して、アップダウンの繰り返しで芋ノ木ドッケに着いたが、この先にも白岩山と霧藻が峰の登り返しが待っている。おまけに粉雪がチラチラと舞い始めてきた。

ミツバオウレンの小さな花が

最後のだらだら道は、両足つま先が痛くなってきて、三合落・両見山で負傷した左ひざも痛み始めた。登山靴を脱いでマッサージして、最後の頑張り。粉雪も止んで日差しが出てきた。
予定外の水松山を往復したが、予定より1時間早く下山できた。(仁)

【ハイキング】ヤシオ山から白葉峠へ

今年初のアカヤシオ山行・・ヤシオ山へ

山 域:栃木県足利市小俣町:ヤシオ山320m

期 日:2021年03月23日(火)

参加者:高橋仁、会員外(上野)

行 程:
熊谷8:00=叶花駐車場9:10→カタクリ群生地➝鞍部分岐9:40→城山10:00➝鞍部分岐➝ヤシオ山10:45/11:00→カラスノネド11:10→姥穴山(昼食)11:30/12:00→白葉峠12:30➝神社13:10➝叶花駐車場13:20=熊谷14:30
今年一番のアカヤシオ満開
足利市小俣町の仙人ヶ岳から東へ稜線をたどると、白葉峠の先に320mの小さな山がある。

地図には名前も標高も載っていない小さな山が「関東で最初にアカヤシオが咲く山」として脚光を浴びることになったのは近年の事。ネットの開花情報を見て、早速見に行くことにした。
ヤシオ山のついでに近くの深高山にも登る予定だったが、天気も良いし、たまにはのんびりと歩くのも悪くない。城山や姥穴山(うばあなやま)に立ち寄って、白葉峠(しらはとうげ)まで尾根を歩き、道路を歩いて叶花駐車場に戻ることにしよう。
鞍部の城山分岐の道標
叶花(かのうけ)駐車場から、沢沿いのカタクリ群生地(保護地)を抜けて鞍部に登る。
先ず、左側の小俣城跡の城山まで往復する。急坂には切堀などの山城の名残がある。
鞍部に戻り本命のヤシオ山に向かう。小さな山頂部にきれいなアカヤシオが咲いている。規模は小さいが今年最初に見たアカヤシオは新鮮だ。
本数は少ないがアカヤシオが満開
カラスノネドを経由して姥穴山(御嶽山)にも寄ってみよう。落葉樹の急坂をお助けロープにつかまって山頂へ。石の祠と石像がある。石像は神官像で木曽の御岳山に向かって建っている。
姥穴山の石祠と神官像

昼食を済ませたら、白葉峠に向かう。開けた尾根は桐生市街地や、吾妻山から鳴神山の稜線がよく見える。ヤマツツジが2本フライング咲きしている。

白葉峠への道標

いきなり、白葉峠に飛び出た。丁度一年前には、この峠から仙人ヶ岳、猪子峠へと縦走したところだ。季節外れの雪が降った後にアカヤシオが咲いていた。

ヤシオ山山頂で

路傍の桜やミツマタ、スイセンなどを見ながら叶花の駐車場に戻る。天気が良く、のんびりと花見ハイクを楽しんだ。高橋仁

【ピークハント】高岩&日暮山

上信越道のトンネル上の山へ
             高岩&日暮山 
山 域:群馬県 高岩(たかいわ)1084m、日暮山(にっくらやま) 1207m
期 日:2021年03月15日(月)
行 程:
熊谷5:00=下仁田=南登山口(恩賀)7:30→鞍部7:50➝雄岳(雄岩)8:25/8:40→鞍部9:00→女岳(P3)9:20/9:30➝鞍部9:45→登山口10:20
=和美峠=日暮山駐車地11:20→林道分岐標11:50/12:10→急坂下道標12:30→日暮山13:00/13:40→急坂下道標14:10→分岐道標14:30→駐車地15:00=熊谷18:00
参加者:高橋仁(単独行)
浅間のぞき穴、高岩雌岳P3 
今日は、三峰神社から芋ノ木ドッケ(埼玉百名山95峰)、長沢山をピストンするつもりだったが、長丁場で左ひざが不安なのと、13日の雪で時間がかかるので、変更して群馬百名山の高岩(94峰)と日暮山(95峰)に登ってきた。
上信越道の高岩山トンネルの上にある「高岩」。昨年11月に軽井沢の矢ケ崎山に登った時に、巨大な城壁の様な岩山がそびえていた。オオッ!あれはなんだ?・・・高岩の印象は強烈だった。

 

雌岳P1から高岩雄岳を見る

南登山口(恩賀)の道路わきに駐車。廃道から杉の植林の踏み跡に入ると急登になる。岩ゴロの、落ち葉やザレ砂が滑る斜面を詰めて、鞍部に到着。
さあこれからが核心部。久しぶりの緊張感バリバリの岩登りだ。棚状のトラバース道が崩落したところを下って登り返すと、チムニー状のクサリ場に取り付く。狭いのでザックはデポして、垂直やオーバーハングの壁の隙間をよじ登る。角礫凝灰岩の壁は、見た目はもろそうだが、ホールドやステップはしっかりしているし、チムニーのなかは高度感が無いので恐怖感は無い。

チムニーの中を上に延びるクサリ

以外にあっけなく頂上稜線に出て、すぐ狭い山頂だ。浅間から榛名、妙義、西上州と360度の眺望はすばらしい。

狭い山頂で展望を独り占め

風が冷たいので下山開始。今度は女岳をピストンだ。こっちはクサリが無いので、岩と木と根っこをつかんで、滑りやすい急登を慎重に、まずP1に登る。さっき登った雄岳が目の前にそびえている。鎖場の西側には大きな洞窟が口を開けている。
P2は、ボルトやハーケンが打ち込んであるので登れそうだが、下りで滑落の危険がありそうなので、パスして先へ。岩の割れ目から浅間山が見える「浅間のぞき穴」を覗いてから、P3に。
雄岳、P1、P2、を振り返る。ここの眺めも360度パノラマだ。

落石キャッチ!

鞍部に戻って、石ゴロ斜面を登山口へと下る。途中に株立ちした木の間に200キロはあろうかと思われる岩が引っかかっている。よくもまあ受け止められたものだ。

登山口の先に「妙義米軍基地反対闘争勝利記念碑」があった。1953年に米軍から、八風平に山岳訓練学校を設置して、浅間、妙義一帯を米軍基地にするという要請があった。地域住民から県民全体に広がる二年にわたる反対闘争で勝利を勝ちとった運動を顕彰するために1987年に建立したとある。

米軍基地反対闘争勝利記念碑

 

さて次は日暮山トンネルの上にある「日暮山にっくらやま」だ。新軽井沢峠を越えて長野県に入り、和美峠で群馬に戻り、小平集落から細い林道をうねうねと登り、途中の路肩に駐車。
植林を抜けると、落葉樹の林道は明るくて、気持ちがいい。高岩での緊張がほぐれる。

最後は廃道状態になりながら、稜線鞍部の下まで続いている。

落葉樹の林道は明るくて気持ちがいい

稜線に取りつくとこれまでのゆるゆる登りは、極端な急坂に変わる。落ち葉が滑って歩きにくい。300mほどの急登が終わり山頂に着く。摩利支天、御岳などの石碑がいくつもあるが、文字が風化して読めない。荷鞍山(にくらやま)とも呼ばれた信仰の山だ。

山頂は藪で展望なし

山頂は藪だが、少し先に行けば低灌木で、浅間山、小浅間山、草津白根山、浅間隠し山、鼻曲山から剣ヶ峰、角落山、榛名山、妙義山、さっき登ってきた高岩と飽きずに眺めていた。13日の降雪で、浅間や白根が美しい。(高橋仁)

雪を載せた浅間山が美しい

 

【ハイキング】猪狩山、秩父御岳山

古池コースから猪狩山、秩父御岳山

目的:秩父市贄川の猪狩神社から猪狩山、秩父御岳山を往復する
山域:埼玉県:秩父市 猪狩山(鞍掛山)822m・秩父御岳山1080.5m
期日:2021年03月05日(金)

狼の狛犬の猪狩神社

行程:熊谷6:30=秩父市荒川贄川・猪狩神社8:00➝猪狩山(鞍掛山)9:15/9:25→タツミチ10:20/10:40→秩父御岳山11:25/12:05→タツミチ12:50→猪狩山13:40→猪狩神社14:30=熊谷17:00                                                                       
参加者:高橋 仁、赤坂、他4人

猪狩山山頂にて、メンバー6人で

コロナ対策・県外移動自粛要請を前向きに受け止めて、埼玉百名山の未踏峰を目標に据えた。これが山歩きのモチベーションを駆り立ててくれたので、品劦(シナシュウ)、楢抜山、大仁田山、甲仁田山、川越山、正丸山、上越山、雨乞山、不動山、有間山、大平山、七跳山、酉谷山、新柵山、大築山、三合落(両見山)、諏訪山、阿須山、大峰、白泰山と20の新しい峰に登ってきた。

今回は贄川・古池集落の猪狩(いかり)神社から猪狩山(いかりやま)を経て秩父御岳山を往復した。
石段の上に祠と釣鐘ぼある御岳山頂
贄川は、大正時代まで三峯神社を参詣する三峰講の人々の宿泊地として栄えた地域だったが秩父鉄道、ロープウェイ、バス道路ができたことでその役割を終えた。
狼の狛犬が立派な猪狩神社の左わきから入り、林道を経てから登山道に取りつくと、後は山頂まで急登の連続だ。落ち葉で埋まった道を、取り付けられたロープに助けられて山頂に到着。これで埼玉百名山94峰になった。大小の石祠が二基祀られている。

落ち葉で滑る急登が山頂まで連続して・・

昔は地元の氏子が大勢集って祭りを行ったという猪狩山は、ひっそりとしていた。
馬酔木が多い痩せ尾根を通過すると、林業用の仕事道に出た。いくつかのピークを巻いているので、この際使わせてもらおう。前線の通過で午後は雨になるから少しでも早く下山できればいい。

ようやく到着した御岳山頂。お疲れさん!

タツミチで三峰口コースと合流して御岳山を目指す。アップダウンがあり山頂がなかなか遠い。ようやく強石コースと合流すればすぐ先は山頂だ。御岳山は3回目の登頂。薄曇りで眺望イマイチだが、両神山、雲取山、和名倉山、二瀬ダム、そして二日前に登った、大黒山、げんきプラザから白泰山、十文字峠へと続く稜線が見えた。

両神山が目の前に大きく!

みんなで石段に腰かけて昼食タイム。さあ雨にならないうちに下山しよう。往路を戻り、猪狩山の危険な急坂を慎重に下る。両見山で負傷した左ひざがまだ痛む・・・。
神社の手前でポツリ、ポツリと雨になったが、ぬれずに駐車場まで到着。(高橋仁)

【ハイキング】大峰、白泰山

大峰・白泰山 前から気になっていた山域を歩く

白泰山山 域:埼玉県秩父市大峰1062.3m、白泰山1794.1m     
期 日:2021年3月3日(水)
行 程:熊谷5:30=栃本広場7:00→大峰7:25→大黒山8:35/9:00→大峰9:55➝栃本広場10:15=林道通行止め地点10:30➝白泰山登山10:45→一里観音11:20➝白泰山12:50/13:10➝一里観音114:30→登山口15:00→駐車地15:20=熊谷17:50
参加者:高橋仁(単独)

大峰の山頂標は「大峰山」になっていた

十文字峠から秩父側へ白泰山、大峰、元気プラザ、大黒山へと延びる長い稜線が前から気になっていたが、今回のコロナ対策、埼玉百名山がきっかけで、ようやく足を踏み入れてみた。

二瀬ダムから秩父往還の栃本関所跡を曲がって栃本広場に到着。季節外れの広場は誰もいない。ここから大滝元気プラザまでは、林道や遊歩道が交差・分岐してわかりにくいが、稜線を外さなければ適当に歩いても心配ない。
先ず大峰に登ると山頂標はなぜか「大峰山」。展望は無いが、樹間から南に和名倉山が大きく迫り、北に奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)が見える。落ち葉の積もった道を東へ、樹林から差し込む朝日がまぶしい。

 

元気プラザはすごく大きな施設だ大滝元気プラザに着く。この大型レク施設は5年くらい前に、大雪で道路が遮断され孤立したところだ。すぐ先の大黒山に登ったら、折り返して栃本広場に戻る。
天気も良いし時間も余裕なので、白泰山を目指そう。ところが、白泰山林道登山口の手前で「伐採作業のため進入禁止」仕方なくそこに駐車して歩き始める。杉の植林のつづら折りを登って、稜線に出ると、信州と秩父を結んできた古道は、南面をトラバースして歩きやすくなっている。

奥秩父連山が良く見えた。どっしりした雁坂嶺

伐採された展望の良い所があり、和名倉山、唐松尾山から甲武信岳への奥秩父連山や、どっしりとした雁坂嶺からこちらへ迫ってくる尾根は迫力がある。(展望所はここだけ。後は樹間の景色だけだった。)
一里観音を過ぎ広葉樹の明るい尾根を進めば、前方左に稜線から少し外れた白泰山が見えてきた。

路傍の斜面にポツリと素朴な石像が・・・

尾根道は北斜面に変わりアイス状の雪道になる。浅間山や北アルプス?の白銀の峰々が見え隠れする。白泰山頂への分岐点から雪の急登を登れば山頂だが展望はなし。エネルギ補給して下山開始。下りは怖いので、登りでは使わなかった軽アイゼンを装着する。

明るい広葉樹の尾根道。落ち葉がたっぷりと・・

分岐から20分くらい先にある白泰山避難小屋・二里観音まで偵察したかったが、2週間前に両見山で負傷した左ひざが痛むので今日はここまで。今度は白泰山避難小屋または、四里観音避難小屋に一泊して赤沢山と十文字山を往復したいと思っている。

残るは猪狩山、芋ノ木ドッケ、赤沢山、十文字山、そして林道不通で埼玉側からはアプローチできない赤岩岳、宗四郎山、三国山が、最後に残る埼玉百名山になるだろう。(高橋仁)

【ハイキング】三合落(両見山)&志賀坂諏訪山

両神山地の埼玉百名山 二峰に登る

山 域:埼玉県:三合落さんごーつ(両見山りょうげんさん)1115.2m

       :志賀坂諏訪山1207.1m 

三合落岳とあるが、三合落が正しいようだ

 

目 的:両神山につながる二峰、三合落と志賀坂諏訪山を登る

行 程:熊谷5:00=金剛院入口に駐車7:10→金剛院→奥の院(両見山)8:00→三合落(両見山)9:40/10:15→奥の院(両見山)11:35➝金剛院➝駐車地12:15

車で移動=志賀坂峠=諏訪山登山口13:15→尾根コース→諏訪山14:00/14:15→九十ノ滝→駐車場15:00→登山口駐車場15:45=熊谷18:00

参加者:高橋仁 (単独行)

両神山から逸見尾根を経て、四阿屋山に至る稜線の途中に三合落(サンゴーツ)がある。山と高原地図には、両見山(リョウゲンサン)1115.1mとあるが、北側にある金剛院の奥の院が本来の両見山748mで、名前が混乱しているようだ。

両見山には金剛院奥の院が祭られて

登山口の金剛院へのアプローチにまごついて、時間をロスしてしまった。

金剛院の裏から適当に北西に登って林道に出る。登山口までの林道歩きが、武甲山から奥武蔵、城峰山など一番の展望地だった。

両見山の尾根に取りつくと、雑木の間から見え隠れ、山頂から奥の院は植林で見えなくなってしまう。植林の無かった昔はここから両神山を仰ぎ見る、遙拝所(両見山)だったのだろうか。

雑木で展望の無い尾根

鹿の食害だろうか、雑木の倒木が多くて歩きにくいが踏み跡ははっきりしていて、尾根を外さなければ問題ない。が、急登の尾根は小石がザレザレで掴まる岩もない。細い木の根をほじりだして掴んだり、石の角をつかんだりしてよじ登る。バランスを崩してズルッと行ったら下まで止まらない。

たどり着いた山頂は、「三合落」のプレートだけで、「両見山」は無い。雑木のあいだから逸見尾根、両神山、二子山、父不見山、塚山、城峰山、毘沙門山、奥武蔵から武甲山と、奥には赤久縄山、オドケ山、西・東御荷鉾山、さらに遠く浅間山らしき雪山が・・・。雑木が無ければ素晴らしい眺望なのに残念・・・。

三合落のプレート

往路を引き返して金剛院に戻り、車で志賀坂峠に向かう。志賀坂峠は何度も通りながら諏訪山はスルーしてきた山だ。駐車場から尾根コースを登る。明るい稜線に出て、鉄塔のあたりでは両神や武甲、芦ヶ久保二子山と小鹿野二子山が一度に見渡せる。

左に小鹿野二子山、右に武甲山、その左に小さく芦ヶ久保二子山が

沢コースと合流して、解けた雪が再凍結した道を幾つかのピークを越えて山頂に到着。諏訪神社の祠がある山頂のすぐ手前は、両神の天理尾根が目の前だ。

左の天理岳から天理尾根を経て両神へ

 

九十ノ滝は上部からちょろちょろと水が落ちているが、ほぼ結氷状態

下山は九十ノ滝を経て間物集落へ。落石が片付かづ歩きにくい所が多い氷道を、慎重に下り、九割方氷結している九十ノ滝を見て、ダム下の駐車場に着いた。ここから40分の道路歩きで、志賀坂峠に到着。長い一日で埼玉百名山89峰&90峰登頂。(仁)

【ハイキング】新柵山、大築山(城山)

新柵山、大築山(城山)春の息吹と歴史を感じて     

越沢稲荷の大杉近くから大築山(中央)を望む

山 域:ときがわ町:新柵山(あらさくやま)490.1m、越生町:大築山(おおづくやま)466m

期 日:2021年02月17日(水)

行 程:熊谷6:30=ときがわ町駐車場7:30/7:50➝馬生登山口8:10→新柵山9:00/9:30➝越沢稲荷の大杉9:45/10:00➝椚平入口10:35➝氷川渡渉点10:50➝越せん岩見晴台11:00/11:30→猿岩峠11:30➝大築山(城山)12:10/13:00➝小築山12:55➝西行杉(ウージー坂)13:10➝広見越13:35➝大カヤ14:10→萩日吉神社14:25→駐車場14:40=往路を戻る=熊谷16:00                                                                    参加者:(単独行)高橋 仁 

コロナ自粛が続く中で、埼玉県内単独山行も続く。

ときがわ町トレイル用無料駐車場から馬生登山口まで道路歩き。登山口の木片は字が消えていて、山頂まで案内標は皆無。ピンクテープは林業用のもので全く意味が無い。

字の無い立て札が路肩にポツンと・・

新作山頂で、笠山、堂平山を眺めていたら、地元の男性ハイカーが登ってきて「こんなマイナーな山に登る人がいるとは・・」と言うので「私もまさかと思っていたので、びっくり・・」と答えて二人で大笑いした。しばらく山談義を交わし、猿岩峠のすぐ右に猿の顔に見える「猿岩」は好展望だからと勧められた。

後に堂平山、笠山がうっすらと・・・

うす暗い杉林の道をゆるゆると歩いて越沢稲荷の大杉に着いた。御神木の大杉には新しい幣束が巻いてある。斜面にはロウバイと河津桜が満開、日本水仙もいっぱい咲いている。桃源郷のような風景は、四阿屋山の山居を思い出させる。「くぬぎの七曲り、花めぐり」の立て札があった。住民が手入れをしてくれているのかな?ここだけ春爛漫だ。

堂々とした御神木にはしめ飾りが新しい

ロウバイのトンネルは花盛り

舗装道路を下って椚平の関所跡から氷川に沿って渡渉口まで登る。簡単な木橋を渡り、ひと登りで「越せん岩見晴台」に着く。山肌に点在する椚平の集落や、新柵山から大杉の稜線、奥には都機山、笠山、堂平山を見渡す。なかなかの展望地だ。

新柵山(右)から椚峠へと続く稜線と椚平集落

すぐ先の猿岩峠から「猿岩」を探して硯水まで行くが見つからず引き返す。(帰宅して調べたら見晴台の手前から稜線に登る踏み跡があるらしい。気付かずに通り過ぎたようだ。)

モロドの廓に迂回して大築山に登る。大築城は北条家臣が、都機山慈光寺を攻略するために築城したという。広い山頂、曲輪(廓)跡らしき平坦地、空堀の跡、地名などが山城の雰囲気を彷彿と感じさせる。

大築城跡の山頂。

小築山からトラバース道を広見越へ歩き、車道歩きの予定を変えて、宮尾根経由で県指定天然記念物の大カヤと流鏑馬で知られる萩日吉神社を見て駐車場に戻った。今日は埼玉百名山の87峰&88峰に登頂。(仁)

【ハイキング】大平山・七跳山・酉谷山

大平山、七跳山、酉谷山 ピストン山行

酉谷山山頂

山 域:埼玉県:大平山1603m、七跳山1651m、酉谷山1718.3m
目 的:埼玉百名山の三山を浦山から峠の尾根、大ドッケのバリルートから往復する
期 日:2021年2月14日(日)
行 程:熊谷5:30=浦山7:10➝地蔵峠7:30➝61号鉄塔➝大ドッケ9:10/9:25→1315m独標➝1469m➝大平山10:40/11:00➝大クビレ➝七跳山11:45/12:00→酉谷峠12:45→酉谷山13:00→酉谷山避難小屋13:15➝七跳山14:10→大クビレ➝大平山14:40→1469m➝1315m独標➝大ドッケ16:15→61号鉄塔16:30/16:40➝地蔵峠16:45➝浦山17:00=熊谷18:50
参加者:(単独行)高橋仁

浦山の木彫りの地蔵様

県外移動自粛が続く中、「埼玉百」84・85・86峰に登ることに。
浦山大日堂の駐車場から、地図には無い踏み跡を追って、地蔵峠から大ドッケを目指す。500m近い登りは殆ど急こう配で、落ち葉とザレた砂が滑って登りにくい。

地蔵峠に立つ赤い前掛の地蔵

右側に子持山から伸びるタワ尾根の雄山、大塚山が見える。大ドッケで一息入れてから、ゆるいアップダウンの尾根を大平山に向かう。尾根がだら~と広がっていき、雪が増えてきて、滑る斜面は踏み跡がわからない。方向を定めてひたすら登ると、大平山頂に到着。

大平山の登りは雪が深い

大平山山頂にて

このあたりから南東から南西に蕎麦粒山、三ッドッケ(天目山)、七跳山がのぞめる。奥には奥多摩の大岳、鋸山、三頭山、さらに奥には富士山が顔を出している。残念なことに樹林越しで木枝の網目越しの眺望で我慢するしかない。

樹林越しだが富士山がきれいだ。大クビレは林道の交差点で、広く整地されている。蕎麦粒山、三ッドッケが邪魔なくスッキリ見える。

昨年も県外移動自粛で、5月7日に浦山から仙元尾根から蕎麦粒山と三ッドッケを往復。5月17日に浦山ダムから若神子山、矢岳に登り、あわよくば酉谷山と思ったが、坊主山手前で引き返した。

左にそば粒山、右に三ッドッケ(天目山)

さて、大クビレから雪で踏み跡のわかりにくい尾根を登るとミニミニ「ウノタワ」のような二重稜線に出て、七跳ね山頂へ。
1時間近く早い到着なので、酉谷山に向けて、行けるところまで往復することにしよう。

七跳山山頂にて

南に下り、トラバース道をひたすら歩いて坊主山近くまで来ると、左前方に酉谷山とその右山腹に避難小屋が小さく見えた。ここまで来たからには酉谷山頂と避難小屋を拝見するしかない。日暮れまでの時間は大丈夫だ。

酉谷山と、右下に避難小屋の屋根が小さく光っている

避難小屋の屋根が光って見える

山頂から奥多摩、長沢背陵の眺望をゆっくり楽しむ余裕もなく引き返し、峠の下の避難小屋を偵察する。きれいな小屋で5~6人ぐらいはゆっくり使えそうだ。

こじんまりとした避難小屋はきれいだ

さあ、急いで帰ろう。凍った雪が緩んでいくらか歩きやすい。七跳山を登り返して大クビレに下るが、雪で滑って転倒。これが潮時と温存していたアイゼンを装着。大クビレからは林道を使って大平山を巻いて、少し時間を節約。1469mから先は、雪と、落ち葉と凍土が滑るので再びアイゼン装着。
【コース間違い】大ドッケの先、1050m地点で右に緩く曲がる所をまっすぐ左の尾根に50mほど下ってから気付き、引き返す。疲れも出てきて気が滅入る。反省!反省!
5時には駐車場に到着できそうなので、鉄塔下で暖かいコーヒーとドーナッツでひと息入れてあとは一気に駐車場へ。

【ハイキング】鳥首峠から有間山、蕨山

鳥首峠から有間山陵を歩く

(有間山頂)橋小屋ノ頭にて

山 域:埼玉県飯能市:有間山(タタラノ頭)1213.4m

目 的:鳥首峠から有間山稜を歩く

期 日:2021年2月10日(水)

参加者:高橋仁(単独行)

行 程:熊谷5:30=秩父=青梅秩父線=向河原駐車場7:30→鳥首峠9:10→ヤシンタイノ頭10:00→橋小屋ノ頭10:20→タタラノ頭10:55/11:40➝橋小屋ノ頭12:00→蕨山最高点➝展望台12:40/13:20➝向河原14:25=熊谷16:50

 駐車場から入間川に沿って道路を登り、終点で石灰岩の採掘会社の脇から鳥首峠の登山道に入る。モノレールに沿って登ると、採掘場の下の沢や平地に、幾つもの鍋・釜がゴロゴロと転がっている。その先には、潰れたり傾いたりの廃屋が何棟もある。数十人あるいは百人以上の人々が住み込みで作業をしていた飯場で、モノレールで生活物資を荷揚げしていたらしい。傍らに神社の祠が二つ鎮座している。

鳥首峠。北は武甲山へ、南は有間山稜

 急斜面のつづら折り道を上り詰めて、鳥首峠に着いた。秩父側は明るいカヤトの斜面だ。昔、浦山口から峠に登り、大持山、小持山、武甲山から橋立鍾乳洞へと周回したことがある。その時は、鳥首峠にはケヤキの巨木があったのだが、枯れて朽ちてしまったのか、見当たらない。半世紀近い時が流れてしまったから、武甲山の様に景色も変わってしまったのか。山火事でもあったので、カヤトの斜面が広がっているのか?

 稜線は、枯れたカヤトが雪で倒されているので、それほどでないが、夏は歩きにくいだろう。

左から蕎麦粒山、天目山、七跳山

 昨年5月も「県外移動自粛」で、秩父の山にいくつか登った。浦山大日堂から仙元尾根経由で登った蕎麦粒山と天目山(三ッドッケ)。浦山ダムから若神子山、大反山とバリルートを登った矢岳。雲取山につながる山々を右前方に見ながら歩く有間山稜。葉の落ちた冬ならではの展望だ。

有間山には、滝ノ入頭、ショウジクボノ頭、ヤシンタイノ頭、橋小屋ノ頭、タタラノ頭といくつものピークが続く。最高峰はタタラノ頭だが、蕨山との分岐になっている橋小屋ノ頭に「有間山」の看板が立っている。

有間山稜の最高峰タタラノ頭

 最高峰のタタラノ頭で昼食を取り、引き返す。左の樹間から両神山、浅間山、榛名山、武甲山、大持山などが見える。武甲山は秩父側とは全く違う山容で、大持山と兄弟のように並んでいる。

大持山(左)と武甲山、子持山は大持の陰

 2014年に蕨山に登った時は、蕨山最高点をスルーしたので、今回は確認してから下山する。日陰には雪が凍っていて滑る。アイゼンは使わなかったが、橋小屋ノ頭から蕨山への降り口と蕨山から向河原への降り口は慎重に下る。

日陰の雪は凍っている。

 駐車場に着くと、バスが時間待ちしていたが、乗客はゼロ。山でも二人行き会っただけ。(高橋仁)

【ハイキング】甲仁田山、正丸山、川越山、越上山

甲仁田山(久松平)、正丸山、川越山(カンゼ山)、越上山

甲仁田山から電波塔越しに武甲山を望む

山 域:埼玉県横瀬町:甲仁田山(久松平)847m、川越山(カンゼ山)766.4m、飯能市:越上山566.3m
期 日:2021年2月3日(水)
行 程:熊谷6:00=二子山登山口バス停7:40→甲仁田山8:35/8:50→バス停9:20→正丸峠登り口9:50→正丸峠10:20➝正丸山10:40➝川越山10:50/11:15➝旧正丸峠11:25➝道路(初花)12:00→バス停(駐車場)12:15=越上山登山口13:10→越上山13:35/14:00→登山口14:25=熊谷17:00
参加者:高橋仁 (単独行)

静かな正丸山。樹林の間から武甲山や武川岳が

県外移動自粛を前向きに受け止め、この機会に埼玉100名山の未踏峰に登っている。
今日はまず、あしが久保の甲仁田山(松久平)。林道「芦ヶ久保名栗線」の二子山登山口からピストン。登山口は踏み跡がバラけて分かりにくいが、尾根に登ればはっきりしている。武川岳、焼山、武甲山を見ながら尾根を登れば、電波塔の脇の甲仁田山頂に着く。先週登った破風山から見えた風景だ。山頂は平らにナラされて、管理道路が来ている。

この梯子が見えなかったら、入口がわからない

登山口に戻り、林道の正丸峠あたりから横瀬川を渡渉して正丸峠に登る。登山口は標識も道もないが、対岸に見えた木のハシゴに見当をつけて渡渉する。沢沿いの道は途中で崩れているので、尾根に登る。600mあたりで沢道と合流した。珍しい八角堂の神社の先で、仕事道の開削工事中。登山道がわかりにくい。

正丸峠の手前に、珍しい八角形の神社がある。ここで林道工事で道が不明になる

尾根筋を登って行ったら正丸峠の上の休憩所に出てしまった。せっかくだから正丸峠まで降下して登り返す。稜線の樹林の間からさっき登った甲仁田山と電波塔が見える。バックに二子山。左に武甲山から焼山、武川岳の眺めは結構絵になる。反対側には大電波塔の丸山から右に奥武蔵グリーンラインの山と峠が連なる。

左に武甲、右に甲仁田、真ん中に両神(写っていない)

風が冷たくなってきたので正丸山を素通りして川越山(カンゼ山)で休憩。旧正丸峠から残雪が凍っている沢を下って初花集落に。林道を車まで戻って今日の予定は2時間近く早く終わってしまった。

メイプルシロップ採集中?

車で吾野から顔振峠の手前まで移動して、越上山(おがみやま)に登ろう。近くの山は以前に登っているが、越上山はスルーしたので改めて山頂まで・・・。

展望の無い越上山山頂で。看板も傾いて・・・

山頂は展望が無いが、途中で関東平野から筑波山やスカイツリーまで見える。

今日も誰にも会わずに、埼玉百名山を4峰。これで80峰登頂(高橋仁)

【ハイキング】大仁田山、楢抜山、龍谷山

奥武蔵の ひっそりとした低山を巡る

大仁田山の山頂標の裏側はローマ字山域:埼玉県飯能市:大仁田山505.4m、楢抜山553.4m、龍谷山382m

期日:2021年129日(金)晴れ参加者:高橋仁(単独)

行程:熊谷6:00=飯能市金錫寺駐車場7:30ー唐竹登山口8:00ー四十八曲峠8:25ー愛宕山ー大仁田山9:05ー上赤坂9:40ー素戔嗚神社9:55ー天狗積11:25ー楢抜山11:35ー仁田山峠(昼食)12:00/12:30ー天神峠登り口ー天神峠13:00ー龍谷山13:30ー朝見山ー久保山ー中之坂14:00ー金錫寺駐車場14:10=熊谷16:30

 県外への移動は自粛して、しばらくは埼玉の山を登ることに・・・

埼玉百名山の、釜ノ沢五峰・品刕・破風山に続いて今回は大仁田山・楢抜山を歩こう。飯能市赤沢の金錫寺に車を置かせてもらい、唐竹登山口から登る。鬱蒼とした杉植林が続く急斜面の四十八曲をうねうねと峠まで登り、尾根道を大仁田山に向かう。

四十八曲の坂を登り切った峠の到着

しっかりした道で、道標もたくさんある。細田集落への分岐に祠があり、いぼとり地蔵が鎮座している。昔からの生活道路の峠なんだろうな。

峠道に「いぼとり地蔵が

 大仁田山の山頂は南東に関東平野の展望がるが、霞んでいてよくわからない。急坂を一気に下り下山口まで来ると、伐採工事中で、作業員が「迷惑をかけて済みません!」と何度も言うので「こちらこそお邪魔して申し訳ありません」と言いながら、倒した杉の木を乗り越え、乗り越えて道路にたどり着いた。

素戔嗚神社は長い階段を登った山頂にある続いて楢抜山に登ろう。上赤沢集落を抜けて、素戔嗚(スサノオ)神社の鳥居をくぐる。階段を30m位登って、神社の左が登山口だ。所々が薄い踏み跡のバリルートはアップダウンが多くて展望もない。

天狗積という、浸食で残った岩が積み上げたかのように固まっているピークを過ぎると楢抜山だ。樹間から南西に大岳や高水三山、棒ノ折山などが望める。三角点はあるが、それらしい山頂標が見当たらない。埼玉百名山に挙げられながら、何と不遇な山か!(後でネットの記録を調べたら木の間に小さなプレートが掛けてあった)

奥多摩の大岳が見えた

こちらは棒ノ折れ山

山頂が見つからなかった楢抜山

急な坂を下ると、林道の仁田山峠に到着。ここは日当たりが良くて風もないので、昼食にする。

峠から沢に沿って下ると、廃屋が何件かあり、廃道になった林道に出る。雨水に流され,えぐられてすさまじいことになっている。隆起したなだらかな山が浸食で、沢が、痩せ尾根が、岩壁が作られていく標本を見ながら歩いているようだ。

分岐から天神峠へ登って、もう一つのバリルートに入ろう。龍谷山、朝見山、久保山などいくつものピークがジェットコースターのようにアップダウンしながら続く尾根だ。バリルートとは言え、道は広くしっかりしているところが多く、大仁田、楢抜に比べれば、明るく気持ちがいい。 

城跡の龍谷山には素戔嗚の尊が祭られていた

中之坂という峠からショートカットして下れば、金錫寺の駐車場はすぐそこだ。風が冷たくて、あまり休憩もしなかったので、予定よりも1時間半早く到着。(仁)

 

【ハイキング】釜ノ沢五峰から品刕 2021.1.20

釜ノ沢五峰から品刕(シナシュウ) 

品刕の山頂標

山 域:小鹿野町:釜ノ沢五峰590m(中ノ沢ノ頭)、品刕639.1m、

期 日:2021年1月20日(水)晴れ

参加者:高橋仁(単独行) 

行 程:熊谷7:00=長若山荘8:30→釜ノ沢五ノ峰9:30→布沢峠9:40→中ノ沢ノ頭10:00→文珠峠10:05/10:15➝品刕10:40/11:00➝文珠峠11:45→中ノ沢ノ頭11:50→竜神山12:05➝鉄塔(昼食)12:20/12:50➝兎岩13:00→長若山荘13:30=熊谷15:20

三角点の山頂標の横で

これまでに1000を超えるピークに登ってきたが、「品刕」は変わった名前の5本指に入りそうだ。

ネットで偶然に「埼玉100名山」を見つけて、その中に「品刕」の名前を見つけた時から気になっていたが、コロナ感染で県外への移動自粛要請が出ているので、埼玉100名山未踏峰を登ってみようと思い、手始めに「品刕」。

州の字はもともと刕(シュウ)を使っていたが、刀を刂とも書くことから、刂刂刂と三つ並べて州と書くようになったと言う。なんでこの山が「品刕」と命名されたかはわからない。

長若山荘の駐車場をお借りして、釜ノ沢五峰を目指す。このコースは3回目だ。

三ノ峰からの展望

一ノ峰から順に五ノ峰まで登り、鉄塔、布引峠、開けた展望の稜線歩き、最高峰の中ノ沢ノ頭と一気に歩ける。ここで文珠峠に下って、目当ての「品刕」を目指す。長若山荘の主人が作った、私製の天文台の先が「品刕」への尾根の入口だ。

文珠峠の天文台

落ち葉で薄くなった踏み跡をどんどん進む。軽いアップダウンがいくつかあり、巻き道もあるが、落ち葉が滑って歩きにくい。あっけなく山頂に到着すると、「三角点」と大きく書かれた柱に、小さな「品刕」のプレートがぶら下がっている。名前も変わっているが、標柱も変わっている。なんで「三角点」?   

追記:この二等三角点の基準点名が品藾(ヒンシュウ)だそうです。藾はライとも読み、草ヨモギの意味だそうです。

来た道を文珠峠に戻り、中ノ沢ノ頭に登り返して、竜神山、兎岩、兎岩登山口から道路を長若山荘まで歩いて、本日の埼玉100名山2峰の山行終了。(高橋仁)

兎岩

【その他】高山不動登山道整備

 

高山不動登山道整備(倒木撤去)

山域山名:高山不動尊シバハラ坂登山道萩ノ平茶屋跡手前150m地点

趣旨:登山道の整備を登山者のボランティア活動として行い、登山者の安全な登山を進める。

期日:2021年1月17日(日) 

参加者:L橋本 黒澤 以下他の会所属 瀬下 飯塚  内田

活動記録:西吾野駅入口集合8:40 登山口駐車場8:50 作業現地9:20 撤去作業 9:20から10:00 休憩後下山 登山口駐車場11:00

<天気曇り>現地に到着後、段取りを相談。割合倒木に腐りが入っているので、下の部分から玉切り、通るのに支障のない場所に運ぶことにした。木の心の部分は固いが、チェーンソウですぐに切れた。またバールで割ることもできた。これを繰り返し、徐々に登山道の倒木は少なくなった。一部道に張り出している部分も最後に、2か所切った。この上の部分は立木にしっかり止められているので落ちない。倒木の木片を片付け作業を終了した。

 事前に登山道を管理する飯能市に登山道整備について相談を行い、実施について承認を得て実施しました。また、チェーンソウの使用についてですが、使用した橋本は労働安全衛生法に定める伐木等の業務に関する特別教育を修了しています。安全に十分配慮の上実施しました。当日は日曜日で、10名以上の登山者が登っていきました。  (橋本記)

 

作業前の倒木

チェーンソウによる玉切り

倒木の上の部分の玉切り

切った倒木の片付け

登山道が通りやすくなりました。

 

【積雪期ハイキング】赤城山

雪の黒檜山から駒ケ岳を周回

黒檜山山頂にて

山域:群馬県赤城山 黒檜山1827.6m、駒ケ岳1685m

日程:2021年01月14日(木)晴れ

参加:高橋仁、大嶋

行程:熊谷(別府沼公園)7:00ー大洞駐車場9:00ー黒檜山登山口9:30ー黒檜山頂ービューポイント11:20ー山頂11:30/12:00ー駒ケ岳12:40ー下降点ー大洞駐車場13:40

黒檜山登山口 大洞駐車場から氷結した道路を慎重に歩いて、黒檜山登山口へ。大沼は全面に結氷して、ワカサギ釣りのテントがたくさん張ってある。

雪はかなり解けて、岩が露出しているが、軽アイゼンを着けて出発する。寒くもなく、汗もかかない程度にゆっくり登る。結氷した大沼やアンテナの林立する地蔵岳を眺めながら猫岩を過ぎ富士山のビューポイントを過ぎる。(今日は富士山は見えない)

黒檜山山頂はすぐ先だ

雪の量が増えてきて、最後の急斜面を登れば稜線に出て、すぐに山頂だが、先のビューポイントまで足を延ばそう。

天上は青空がきれいだが、山沿いは雪雲で霞んでいる。袈裟丸、皇海、武尊、榛名、子持、小野子、浅間などはしっかりとみえる。浅間山はこの間の降雪で真っ白に雪をまとって綺麗だ。

風が冷たいので山頂に戻って昼食にしよう。

登り始めた時は、いなかった登山者がだんだんと多くなってきた。さすがに人気の百名山は、平日でもそれなりの人出があるようだ。

長い木段を下る

寒い山頂に長居は無用。駒ケ岳へと移動開始。

花見ヶ原コースの分岐を過ぎると、長い木段を大タルミへと下る。

南側の小沼や駒ケ岳の展望が広がる。五月には駒ケ岳の斜面がアカヤシオでピンクに染まるだろう。

雪のたっぷり残るブナの斜面を登り返して駒ケ岳山頂へ。地蔵岳に隠れていた荒山が地蔵の左から顔を見せている。展望を楽しんだら下山開始。

ブナの斜面を駒ケ岳へ登る

雪のたっぷり残った道や、解けて泥んこになった道をだらだら下って、下降点の分岐に着いた。稜線をまっすぐ行けば利平茶屋からのアカヤシオ尾根バリルートと合流して、アカヤシオの篭山を通過して鳥居峠につながっている。

鉄階段の下り

今日は下降点から、鉄階段の設置された急斜面を大洞駐車場に下山しよう。雪が無くなり、アイゼンが邪魔になるころに駒ケ岳登山口に着いた。大洞駐車場は人も少なく静まり返っている。(高橋仁)

 

 

 

 

 

 

 

【無雪PH】毛無山から節刀ヶ岳

十二ヶ岳山頂から富士山を目 的:富士山の展望と、変化のある険路を楽しむ     

山 域:山梨県 御坂山地 毛無山1500.1m 十二ヶ岳1683m

                                               節刀ヶ岳1736.4m

期 日:2020年12月26日(土)

参加者:L高橋仁 新井浩 駒崎 斉藤

アルバム

天 候:晴れ

行動記録:熊谷駅南口6:00=駒崎宅=東松山=河口湖=大石峠登山口路肩P8:40→淵坂峠9:10/9:20→毛無山10:25→十二ヶ岳12:30/13:00→金山→節刀ヶ岳14:20/14:30➝金堀山→大石峠15:30/15:40→登山口16:50=往路を戻る=熊谷19:10

 12月は晴天が多く気温も低く登山に適しているものの日の出が遅く日の入りが早いので私のような経験不足で貧脚では山選びは難しい、適切な山を選択してくれる熊トレに出会ったことに感謝したい。

 山梨百名山、十二ヶ岳、節刀ヶ岳を目指し冬枯れの明るい日差しの中、登山口を出発昭文社の「山と高原地図」では登山口-淵坂峠-毛無山は破線表記してあり解説では難路と書いてありますが多少の急登はあるものの落ち葉も少なく難路どころか比較的歩きやすい道でした。

へし曲がった吊り橋

 毛無山から西側は様子が一変、一ヶ岳から十二ヶ岳まで番号が掲げられ狭く急峻な尾根の連続で目的の「富士山の展望と、変化のある険路を楽しむ」余裕はなくロープ、鎖にしがみつき、十一ヶ岳の先は、ほぼ垂直の崖をロープ頼りに降下、不安定なつり橋まであり恐怖の連続 必死の思いでどうにか十二ケ岳に到着。西湖、河口湖、富士山等、大パノラマを満喫しながらの昼食、最高のご褒美、大満足。

十二ヶ岳の先の突岩の上で

 十二ヶ岳を出発、いきなり垂直、急降下するロープ場、足場を探りながら25m程慎重に降りる、息が抜けない、ピーク、鞍部の連続が節刀ヶ岳をすぎるまで続く、疲労の蓄積か脚部の内転筋が痙攣、芍薬甘草湯を処方、大石峠からは六十のつづら折れの下り道、 手入れされているのか歩きやすく気分良く駐車場にたどり着く。

 今回の山行は想像以上のハードコースで両神山の八丁コース、秩父の二子山よりタフな山でした、おかげさまで経験値がアップしました。(斉藤記)

【ハイキング】飯能地質見学ハイキング

飯能地質見学ハイキング

山  域:飯能市天覧山、入間川
日  程:2020年12月22日(火)
参 加 者:CL橋本、大嶋、須藤、黒沢、相澤、斉藤、並木、浅見、赤石。
会員8名、お試し山行1名、合計9名
行動記録:飯能市民会館P9:15-十六羅漢9:35-天覧山山頂9:45-飯能市民会館P10:05
     -飯能河原10:15-割岩橋10:30-矢颪凝灰岩11:00-矢川橋11:20
-成木川合流点11:30-成木川上流取水口11:40-飯能南高校北12:00/12:30
   -阿須運動公園13:00-上橋13:15-西武線鉄橋下13:25/13:45
-元加治駅14:00/14:09=飯能駅14:12-飯能市民会館P14:40
〈天候:快晴〉時間通りに集合し、お試し山行の赤石さんの自己紹介とリーダー橋本さんの概要説明を受ける。手描きの図を示しながら入間川周辺の地質の特徴を解説してくれたので地質見学のポイントがよくわかった。駐車場から北へ道路を渡るとすぐに天覧山の登山口である。整備された登山道のまわりにはカシ・シイなどの常緑樹とコナラ・カエデなど落葉樹が混ざる。十六羅漢像が彫られた岩場はチャートの硬い岩盤で秩父古生層の一部である。山頂からは富士山・丹沢・奥多摩・奥秩父の展望が開け、これから歩く飯能の町並みや入間川の様子が間近に望める。市民会館前を通って飯能河原に降り沈下橋を渡って右岸へ。飯能河原より上流は地元では名栗川と呼び、下流は入間川である。整備された河原沿いの遊歩道を下流に向かう。歩行者専用の赤い割岩橋を渡って左岸へ。河岸段丘の縁は雑木林の中の細道である。さいたま緑のトラストの4号地になっている。一度市街地に出て矢久橋の先で河原に降りると矢颪凝灰岩の露頭が観察できる。火山灰が堆積してできたものでチャートに比べると柔らかい。露頭のそばには10センチほどのサヤに入った実をつけたマメ科の大木があり、足下にたくさんのサヤが落ちている。みんなであれこれ考えたがわからない。帰宅後調べたらネムノキらしい。矢川橋を渡って右岸へ。ここから成木川合流点までは川沿いの桜並木を歩く。成木川合流点で新大橋を渡り成木川右岸を500mほど上流の取水口まで遡る。取水口からは下流右岸の水田を潤す用水路が引かれている。合流点まで戻り、加治橋を過ぎると飯能南高校のグランド脇に出る。ここで昼食。阿岩橋を過ぎて阿須運動公園に入る。川の南側は加治丘陵の斜面である。下の方は公園のメタセコイアの林で上部は広葉樹林、所々に仏子層という亜炭を含んだ茶色の泥壁の崖がみえる。亜炭は植物が炭化したもので、戦時中から終戦直後は燃料としてさかんに使われたという。公園から上橋までは昨年の台風の被害で遊歩道が一部削られている。上橋をわたり左岸へ。市街地を歩き西武線の鉄橋をくぐり河原に降りる。鉄橋下の河原はアケボノゾウの足跡化石が発見された場所である。水に洗われてはっきりしないがそれらしいものがいくつかわかる。仏子層の露頭があり、亜炭や植物の化石が見つかる。河原から元加治駅まで5分歩き、電車で3分で飯能駅に戻る。市民会館までは黒沢さんの案内で飯能の町を歩いた。
 今回は地質見学というテーマをもった川沿いのハイキングであったが、橋本さんの解説のおかげで楽しく学びながら歩けた。事前に下見踏査をしていただいたので普段なら通らない道を通ってほとんど計画通りの時間で歩くことができた。ありがとうございました。
 (浅見記)