甲信越

【ハイキング】黒姫山 2020.10.25


古池から黒姫を望む

行動記録:川本04:00=花園IC=信濃町IC=大橋駐車場06:20/06:35 →黒姫山登山口06:40→古池07:05→新道分岐08:30→しなの木09:05/09::10 →しらたま平10:00/10:15 →分岐10:40→黒姫山山頂11:00/11:40→峰の大池分岐11:55→七つ池分岐12:25→七つ池 12:30/12:45→大池12:50→天狗岩13:40/14:00→大ダルミ14:40/14:45→新道分岐15:05→大橋駐車場15:50/16:10=往路を戻る=川本19:40 新雪の登山道

信濃町インターを降りて黒姫山に向かう道に入ると黒姫山が正面に見えた。ここ数日の悪天候で中腹から上は雪で白くなっていた。登山口駐車場の大橋には予定より1時間ほど早く着いたが車はもう満杯状態になっていた。車で走ってきた道路を5分ほど戻って登山口。
ここから緩やかな登りを15分ほど進んだところで種池に寄った。登山道から数分入ったところにある小さな池で正面に黒姫山山頂が見えた。ここを過ぎて古池に。こちらは溜め池でちょっと味気ない風情。古池のほとりの木道を時計回りに半周して次の登りに入るが、この木道が湿っていて横転。泥に突っ込み早くも服を汚してしまった。池を離れて20分ほど進んだところに沢がありここで服の泥を落とした。ここから沢を渡り先に進む。斜度がきつくはなって来たが歩きやすい道。1400mあたりから雪で道が白くなり始めて来た。昨夜の初雪が

新道分岐に着くと林道コースを登って来た親子連れ4人が休憩していた。ここから尾根道となり30分ほど進んだところの「しなの木」で小休止。このあたりから道の雪も多くなりぐしゃぐしゃ状態で歩きにくくなった。黒姫山の外輪に着いても木立に覆われ、しらたま平まで展望はなかった。しらたま平に着いても雲が多く視界はよくなかったが、雲の間に左手より飯綱山、戸隠山、高妻山、さらに遠く雨飾山を見ることができた。妙高山はすぐ手前の小黒姫山に遮られ山頂に着くまで見えない。信濃町インターを降りて黒姫山に向かう道に入ると黒姫山が正面に見えた。ここ数日の悪天候で中腹から上は雪で白くなっていた。
戸隠、五地蔵の奥に鹿島槍、五竜

雲の高妻山と乙妻山

焼山、火打山

雨飾山が見えた

黒姫山頂

風が強く10分ほど写真休憩で山頂を目指す。峰の大池への分岐をすぎて山頂までの道はこれまでと違って足元の悪い道になった。11時ちょうど山頂に到着。着いた頃は風花まじりの冷たい風だったが、日差しも出て風も弱まった。40分の昼食休憩。先ほど通った分岐まで戻りここから大池に下るのだが、岩が重なった歩きにくい道で、その岩が雪に覆われ足元の状態がよく見えず余計慎重な下りとなった。
雪の七ツ池

大池に映る小黒姫山(御巣鷹山)下りきった所で乗越に向かう道沿いにある七つ池を見に寄る。黒姫山山頂と小黒姫山に挟まれた湿原に小さな池が散らばっていた。ここから戻って大池に。大池には逆さ小黒姫が映るビューポイントがあり、ここで写真を撮って先に進む。ここからはちょっと鞍部に上ぼり、あとは下りをたんたんと進めるものと思っていたが、ここも岩ゴロゴロで雪の付いた歩きにくい道だった。
天狗岩のすぐ手前で休憩。天狗岩は足の引っ掛かりのない大きな岩が重なった所で、私は高橋さんの手助けでやっと乗り越えることができた。ここを過ぎてからは岩もなくなり歩きやすい道になって来た。後は調子よく足が進み、大ダルミの湿原を経て、新道分岐からは林道を下って駐車場に向かった。コロナで登山が少なく足腰が心配でしたが無事歩き終えることができました。(黒澤)

【ハイキング】鬼ヶ岳 2020.11.8

鬼ヶ岳山頂にて

山域山名:鬼ヶ岳(山梨県)

期  日:2020年11月8日(日)

行  程:川本(6:00)=西湖湖畔P(8:30/8:50)→雪頭ヶ岳(11:20/11:30)→鬼ヶ岳(11:50/12:40)→鍵掛峠(13:35/13:45)→西湖湖畔P(15:10)  

参 加 者:L木村、高橋仁、斉藤、駒崎

霧が晴れて富士山が

 濃い霧が、大月から河口湖に向かってもまだ晴れそうもない。沿道の紅葉はきれいだが、富士山は見えない。駐車場からキャンプ場の先の林道に入る。東入川に沿って堰堤を二つ越えて植林の登山道に入る。誰もいない静かな山道だ。樹林がカラマツに変わり、山腹を巻きながらブナなどの雑木林の尾根に出ると雪頭ヶ岳への急登が続く。麓に目をやれば西湖や家並みが箱庭のようだ。大きな岩を左にみて急坂を詰めれば雪頭ヶ岳に飛び出す。山頂というより鬼ヶ岳の肩のような感じだが、展望はなかなか良い。静かだった山も、ここから賑わい始めた。休んでいる間に霧が晴れて、富士山頂が現われてきた。しばし写真を撮りまくった後、鬼ヶ岳に向かう。

霧が晴れて富士山が現われる

十二ヶ岳を望むひと時の大展望が広がる

小さなアップダウンや梯子を超えて、到着した山頂は狭く、大きな岩が陣取っている。東側に突き出た鬼の角のような岩の付け根の上で昼食にする。低い雲の合間から山々を望む。東に十二ヶ岳、節刀ヶ岳、北には奥秩父の金峰山と五丈岩、さらに北西に八ヶ岳の網笠、権現、阿弥陀、赤岳、横岳。そして西には南アルプスの甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農取、塩見、悪沢、赤石が一望できる。

鬼の角のような突岩軍事訓練の部隊と

東側から大きな怒鳴り声が聞こえてきたと思ったら、疲れ切った様子の二人の自衛隊員が現われた。続いて上官らしき隊員が現われ、「おじゃまをします。後から20名ほど来ますのでよろしくお願いします」という。顔に墨を塗り、迷彩服に重装備、軽機関銃(模擬銃)を抱えた若い隊員たちが続々と続いてきた。この後、鍵掛峠までこの訓練部隊と前後して歩くことになった。礼儀正しくあいさつをする若者たちを見て、こんな青年たちを海外の戦場に送り込もうとする憲法や法律を作ろうとしている政府を許せないと、改めて思った。

峠道はきれいな紅葉

鬼ヶ岳でゆっくりと展望を楽しむつもりだったが、ガスが広がり寒くなってきたので、鍵掛峠に向かう。稜線は岩の痩せ尾根や、アップダウンが続き、変化があって面白いコースだ。峠からの下りは落ち葉の積もった気持ちの良い道で、昔からの峠道は歩きやすい。尾根から沢に下るあたりの紅葉は、楓の赤やブナの黄色の柔らかい色合いに、陽が差し込んできれいだ。

紅葉のきれいな峠道ほどなく「西湖いやしの里根場(ねんば)」(旧根場民宿村)に到着。茅ぶきの旧家やモミジの紅葉の先に富士山がそびえて、珍しい構図の眺めを楽しんだ。観光客でにぎわうのでマスクをつけて、駐車場に到着した。大月から小仏トンネルまでの大渋滞にうんざりしながら熊谷に帰る。(高橋仁)

根場からの富士山

【ハイキング】佐渡島花旅 金北山、金剛山 2021/5/7-9

山域:金北山1172.1m、雪畑山1002.8m、金剛山962.1m(新潟県佐渡島)

日程:2021年5月7日(金)~5月9日(日)

参 加 者:駒崎、新井

アルバム

行動記録: 

5/6(木)江南19:30=新潟港P23:30 

 明日の朝6:00のフェリーに乗るべく、前夜関越道をひた走り、フェリー乗り場の万代島駐車場へ入る。

5/7(金)新潟港6:00=両津港(8:30)=ライナーバス=アオネバ登山口296m9:05→アオネバ十字路→ドンデン池14:15→尻立山940m→ドンデン山荘890m15:10

 6:00発の佐渡汽船のカーフェリーに乗船する。2時間半の船旅。甲板に出たり、2等なので部屋でゴロゴロしているうちに佐渡島の両津港へ到着する。予約制のライナーバスに乗り30分ちょっとでアオネバ渓谷の登山口に到着し、10名ほどが降りる。登山口で身支度をして出発する。出だしから花が一杯咲いており、白のオドリコソウが多く、ニリンソウもたくさん咲いている。少し進むとⅤ字状の登山道になり、両側にオオイワカガミが咲き誇っている。これはすごい。林間になり、白のオドリコソウ、ニリンソウ、チゴユリがこれでもかと登山道の両側に咲いている。スミレはもちろん春の花が一斉に咲き誇っている。やがてお待ちかねのシラネアオイが出てきた。アオネバ渓谷の下の方は終盤だが、中ほどからは最盛期で、歩が進まない。小学生の30名ほどのグループに追いつかれ、その後おいて行かれました。沢沿いを登るようになり、両側にシラネアオイがたくさん咲いており、全く前に進めなくなった。これほどすごいとは。他にはヒトリシズカ、サンカヨウ、キクザキイチゲ、エゾエンゴサク、エチゴキジムシロ、ミヤマカタバミなどがみられる。ここアオネバは、青い粘土層が見られ、この粘土層が、青ネバの由来とのことです。足元にも時折青色の粘土が見られる。        

やっとアオネバ十字路に着き、草地の上で昼休憩する。カタクリや花が大きいミヤマカタバミが多く見られる。ドンデン池に移動途中には、お待ちかねのオオミスミソウ(ユキワリソウ)がちらほら出てくるが、終盤できれいに咲いているものは少なかった。時折アマナも見られる。脇に流れていた沢に入ってみると、キクザキイチゲに混じってザゼンソウも咲いていた。車道を一時歩き、ドンデン池に向かう山道に入ると、カタクリロードであった。満開のカタクリに混じってオオミスミソウが咲いている。やがて草原状の広い起伏のある場所に出る。枯草に混じってアマナがたくさん咲いており、水の流れの中にはミズバショウも咲いている。ドンデン避難小屋を遠くに眺めながら丘の上に行くと、両津港が眼下に見える。ドンデン池は小さな池で、少し休んで、尻立山を越える。ドンデン高原は、放牧地であったようで牧場のようだ。遠くには明日登る金北山がカッコイイ。両側のカタクリを見ながら下るとドンデン山荘前に出て、本日の山歩きは終了。                 

 

5/8(土)ドンデン山荘8:00→アオネバ十字→マトネ937.5m8:20→天狗の休場→鏡池11:30/12:30→金北山1172.1m13:10→マツムシ平→妙見山1042.2m14:30→白雲台15:10=ライナーバス=両津港17:30=タクシー=ドンデン山荘18:10

 外はガスで真っ白で、おまけに強風で寒い。今日は金北山から白雲台までの金北縦走路を歩く約6時間の行程だ。予定通りドンデン山荘を出発し、昨日通ったアオネバ十字路までは車道を歩き最短で到着。ここからマトネの登りだ。カタクリは朝早いため咲いていず、シラネアオイも蕾のまま。マトネ山頂に着くが真っ白で展望無しの上に強風で、休まず通過。樹林帯は風の影響受けずに快適である。尾根上は歩くとふらふらとしてしまうくらい風が強い。樹林の中はカタクリロードだが、日が差していないのでうつむいたままの蕾。日中はきれいであろう。ショウジョウバカマも咲いている。時折ガスが晴れて、行く手の稜線が見えるようになってくる。タムシバがきれいに咲いている。いくつものアップダウンを繰り返し、残雪も時折出てくると金北山が樹間から時折見えるようになる。

 

鏡池の湖畔は雪の中でルートから外れているため静かなところで、雪の上で昼休憩として、ドンデン山荘のおにぎりを食べる。ゆっくり休んだ後に出発する。残雪が多くなり、雪の壁にはステップが刻んでありロープが垂れ下がっていた。その後も残雪を何回か登り、咲き始めたカタクリを見ながら登ると金北山に到着。山頂は神社と防衛省の旧施設が占めていて、期待した山頂ではなかった。佐渡島の最高峰だけあって南側の展望は良く佐渡島の南側が眺望できる。これから進む妙見山も防衛省のレーダー等の施設で占められているのが見える。写真だけ撮り妙見山に向かう。残念なことに金北山の山頂下からは車道歩き。これが防衛庁管理道路のことか。妙見山までその道路を歩き、レーダー施設を回って裏にある妙見山の最高地点で休憩。今日の歩きもここから白雲台まで下るだけだ。下山途中”おしん林”の表示あるブナの若木の林がきれいであった。ここもカタクリが足元の両側に咲いていた。やがて白雲台の駐車場に着く。交流センターがあり、中で休める。コーヒーとケーキを食べてライナーバスで両津港へ出て、タクシーでドンデン山荘へ戻った。

 

5/9(日)ドンデン山荘7:30→尻立山→論天山872.6m→芝尻山8:25→雪畑山1002.9m10:05→金剛山962.2m11:35/12:05→チビガ沢→白瀬登山口90m14:10=タクシー=両津港14:50=新潟港18:35 

 朝食前にテラスに出てみると、眼下に両津港が見えた。朝食後には、外は真っ白でおまけに雨まじりの強風である。他のお客さんも出発を見合わせているようだ。出発を後らせてショートカットのルートを考えて外の様子を見る。多少は良くなるようだったが変わらず。天気予報は晴れなので、計画通りに進むことにして、雨具の上着だけを着て30分遅れで出発する。一昨日歩いたドンデン池を過ぎたところの論天山まで進むが、ガスで強風は変わらずだ。この先は樹林の中を進むようになる。里山の雰囲気だ。登山道の両側にはカタクリの花がまだしぼんだままだ。大きなスミレが多い。匂いをかぐと甘いにおいがする。カタクリに混じってオオミスミソウが咲いている。浅くえぐられた登山道わきの斜面にはカタクリがこれでもかと続いている。ザゼンソウも出てきた。エンレイソウ、ユキザサも咲いている。残雪を踏みながら進むと、雪畑山の登山口。なんともいい山の名前だ。寄り道をして急な登山道を登ること5分で山頂に着いた。いつのまにかガスは取れて青空が広がっており、これから上る金剛山が尖って見える。

 

雪畑山の登山口に戻り、金剛山へ向かう。青空になり日が当たってきたのでカタクリがいい具合に咲いている。今まで見たカタクリの群生地の規模をはるかに超えるカタクリロードだ。どこまで歩いても続いている。残雪があるところには青いキクザキイチゲ、それに混じってオオミスミソウがあちこちに咲いていて、歩が進まない。金剛山の登りに掛かると、樹林帯を抜け、一気に風が強くなる。蟻に注意の看板がある。足元には蟻が一杯いる。景色も良く、両津港や金北山などの山々がきれいに見える。15分ほどの登りで金剛山の山頂。鳥居と祠がある。眺めはいいのだが、すごい強風で立っていられない。祠を風よけにして昼休憩。帰りのタクシーを予約してあるので、時間を確認して下山開始。南面となる下山路は明るい斜面だ。エチゴキジムシロ、スミレ、カタクリやオオミスミソウが多く咲いている。登山道脇にはオオミスミソウの葉が多く見られ、2週間程度早ければ、さぞかしすごい花園だろうなと感じる。途中、こんもり盛り上がった蟻塚がいくつもあった。蟻がこんなにいるもの珍しい。何かひきつけるものがあるのだろう。やがて沢沿いの樹林の中を歩くようになり、オオイワカガミ、チゴユリがたくさん咲いている。新緑の中を歩くのは気持ちがいい。やがて川に掛かる橋を渡ると白瀬登山口に着いた。ここでタクシーを待つ。両津港へは約20分で到着。フェリーターミナルでお土産と夕食の弁当を買い、16:05発のフェリーに乗り、予定通り新潟港へ18:35着。駐車場に向かい、関越道をひた走り帰ってきました。

佐渡は花の山とは聞いていたが、これほどだとは思いもよらなかった。時期もよかったのであろう。花好きにはたまらないところである。

(新井浩 記)

【縦走】平見城の大伽藍を巡る

平見城大伽藍(黒富士・曲岳・金ヶ岳・茅ヶ岳)を巡る
山 域:山梨県:升形山1651m、黒富士1633m、曲岳1642m、金ヶ岳1764m、茅ヶ岳1703m

期 日:2021年5月22日(土)

升形山から新緑の黒富士を望む

行 程:熊谷4:00=R140雁坂峠=黒富士登山口7:30→升形山8:00→黒富士8:25/8:35➝曲岳9:30/9:9:45→黒富士登山口10:15=観音峠10:30→金ヶ岳(南峰)11:40→茅ヶ岳(昼食)12:05/12:40➝(展望大岩で休憩10分)➝金ヶ岳(南峰)13:20→観音峠14:30/14:50=往路を戻る=熊谷19:30
参加者:高橋 仁(単独) 
茅ヶ岳の会山行があるが、以前に雪で林道が閉鎖され中止した、黒富士と曲岳に茅ヶ岳を加えて、平見城を馬蹄形に巡る大伽藍の火山群を繋ぐ単独行を計画した。
平見城から観音峠を経て黒富士登山口に駐車。

登山口付近は気持ちの良い登山道

ニリンソウ、タツナミソウが咲く道を八丁峠まで登り、ここを起点に升形山を往復。山頂は岩で黒富士、金峰。瑞牆、南八ヶ岳など展望良好。残念ながら富士山は雲の中。次に黒富士往復。山頂の先の富士展望台は富士山見えず残念。ミツバツツジが咲いている。山頂手前の岩の上は茅ヶ岳、金ヶ岳、曲岳なども展望できる。

黒富士山頂は展望なし。先に富士展望所、手前に展望岩

八丁峰超えで八丁峠に戻り、曲岳を往復して登山口へ戻る。曲岳は展望なしだが、直下の展望岩では富士山が雲間から見える。稜線の樹間に瑞牆山、金峰山が望める。

左に瑞牆山右に小川山が見える

中央に金峰山の五丈岩

車で観音峠まで戻り、金ヶ岳南峰経由で茅ヶ岳に向かう。経費節約で、雁坂峠越えにしたのと、帰りに登る予定だった曲岳を前倒しで往復したので、1時間遅くなってしまった。急坂のアップダウンと崩落で巻き道迂回、両側断崖の痩せた岩尾根で、心細いようなロープ、針金、クサリなど付いている。コイワカガミが咲いている。

金ヶ岳南峰から正面に見える茅ヶ岳へと急ぎ、熊トレ木村チームの昼食タイムに合流することができた。

茅ヶ岳山頂、金ヶ岳をバックに

茅ヶ岳は山頂を埋め尽くす登山者で賑わっている。「深田久弥終焉の山」で有名な二百名山だ。終盤のミツバツツジと濃い蕾のヤマツツジがたくさん。
木村チームと別れて、金ヶ岳、観音峠に戻る。石門の少し上の大岩で休憩。三角に尖った茅ヶ岳が凛々しい。西側を見下ろせば、見事な新緑の海が広がる。

展望大岩から茅ヶ岳を見る

金ヶ岳北峰は6年前に茅ヶ岳から往復している(本音は疲れて登りたくない)のでパスする。険悪な痩せ尾根を慎重に観音峠まで戻る。ベンチで一息入れてから、R140・雁坂越えの長い帰路に就く。(高橋仁)

【無雪期PH】茅ヶ岳

山  域:茅ヶ岳 1704m(山梨県)
登山形態:無雪期一般登山
目  的:新緑と展望を楽しむ
期  日:2020年5月22日(土)
参 加 者:CL木村、SL大嶋、渡辺、黒澤、斉藤、横尾、高橋仁(山頂で合流)


行動記録:川本6:15=深田記念公園P8:35/8:50→林道分岐9:25→女岩10:10/10:25→女岩のコル11:05→深田久弥記念碑11:15→茅ヶ岳11:40/12:40→尾根コース→深田記念公園P14:30/14:40=川本17:00

 「日本百名山」の著者である深田久弥終焉の地として知られる茅ヶ岳に初めて登った。樹林帯の中の穏やかな登山道と山頂からの360度の大展望が素晴らしい、何度でも登ってみたい山であった。
 深田記念公園の登山口から尾根コースとの分岐になる林道まで約30分は、足慣らしにちょうど良い平坦な道。林道を横切ってから女岩までは、ブナやミズナラなどの広葉樹と赤松が混ざった樹林帯の中、ハルゼミ鳴き声だけが響く傾斜の緩やかな登山道を進んでいく。新緑の森の中、時折木漏れ日が差しヤマツツジの朱色が目に飛び込む。足元にはマムシグサやシダ類など野草たちがそこかしこに茂っている。所々フカフカの落ち葉の絨毯になっていて歩き易い登山道だった。


女岩は落石のため立入禁止となっているため、手前の急斜面を高巻きする。ゴツゴツした岩の間を気を付けながらよじ登る。その後は延々と続く急斜面を九十九折りにひたすら登って標高を稼いでいく。徐々に木々に高さが低くなり空が近くなってきたように感じたところで尾根(女岩のコル)に出た。木立の間から奥秩父の山々が見える。尾根伝いに少し行くと「深田久弥先生終焉之地」石碑が金峰山を背景に建立されており、登山者が入れ代わり立ち代わり手を合わせていた。それからさらに急斜面をよじ登って、イワカガミの咲く岩場をしばらく行くといよいよ茅ヶ岳山頂に到着した。

 

 

 

 

 

 


ミツバツツジやヤマツツジが咲く山頂からの眺望は最高だった。東は金峰山、瑞牆山などの奥秩父の山々、北は金ヶ岳越しに八ヶ岳、西は甲府盆地を挟んで(今日は雲に隠れて見えないが)南アルプスの大山脈、そして南には富士山と山梨県の名立たる山が一望できる。生憎今日は目まぐるしく動く低い雲の間から金峰山・瑞牆山、南八ヶ岳、富士山が時折見える程度だが、それでも満足のゆく眺望だった。
一しきり眺望を楽しんだり写真を撮ったりした後昼食を摂っていると、観音峠から金ヶ岳経由で登ってきた高橋仁さんが到着。お互いにコース途中の状況などを話しながら食事したり、一緒に記念写真を撮ったりして山頂には1時間ほど滞在した。


 観音峠方面に戻る高橋仁さんと別れ、名残惜しい山頂を後に下山開始。下山は尾根伝いのコースをとった。尾根道とはいえ樹林帯に囲まれているため木々の間から景色が垣間見える程度だが、少しは風が吹いてくるので心地よい。岩々した箇所と木の根が張った泥斜面が繰り返し現れ徐々に高度を下げ、最後は深田記念公園までなだらかな道を余韻を楽しみながら歩き、山頂から2時間足らずで下山した。
 茅ヶ岳は登りやすくとても良い山なので、天候に恵まれれば今回よりも素晴らしい眺望が拝めるはず。また日を改めて登って来ようと思った。(横尾記)

【縦走】毛木平から十文字山、三国山

毛木平から十文字山・三国山へ 武信国境を歩く
山域山名:十文字山・三国山
期日:2021年 5月 29日(土)
参加者:CL高橋 SL須藤 橋本 斎藤 花森

十文字峠のシャクナゲ
行動記録:川本5:00=(関越道・上信道)=毛木平駐車場8:15 8:30-十文字小屋10:35 12:00(昼)-弁慶岩13:30-三国峠15:20-三国山15:40-三国峠16:00-毛木平駐車場16:40-川本19:30
<天気晴れ>当初8人でしたが5人で2台の車で時間通りに川本を出発。三国峠で1台デポして毛木平駐車場着きました。駐車場はすでに満杯ですシャクナゲシーズンで混雑しているのだろとぼやきながら道端に車を止め支度を始め出発します。毛木平から十文字峠までの登山道は樹林帯の中なので日差しや強風の心配はなく比較的登りやすい。その為か十文字小屋には計画時間より1時間早く到着、6人ぐらいの先行者が休憩しており混雑はありません。

賑わいの十文字小屋の前で

十文字小屋で迎えてくれたのは満開シャクナゲです。穏やかや天候とシャクナゲを見ながら須藤さんからもらったトマトを食べながらの休憩です。展望台からは遠くに八ヶ岳、近くでは金峰・瑞牆が見えます。

カモシカ展望台から山座同定

満開のシャクナゲ群生を見て回り十分な休憩を得て出発します。

十文字山では仁さんが埼玉100名山99座目です。

十文字山は静かでした十文字山から三国方面は登山道の踏み跡が急に細くなりますが踏み跡はあり迷うことはありません。時折シャクナゲの群生地がいくつも現れます。シャクナゲ街道と言っても良いのではと思います。しかし急なアップダウンが多く疲労度も増しますがシャクナゲのアーチとミツバツツジが疲労忘れさせてくれます。

巨大な弁慶岩は左から巻きます

武信国境の稜線はシャクナゲロード

ミツバツツジも負けじと花盛りです

埼玉百名山最後の三国山に到着しました

三国山では仁さんの埼玉100名山100座達成です。「おめでとうございます」
天候に恵まれ満開のシャクナゲをいくつも見られ、参加者全員満足の行く山行でした。最後に毛木平駐車場へ向かう途中約1㎞手前(舗装から未舗装になってすぐの道端にあります)にイチヤクソウ群生地があります。         (記:花森)

 

 

【縦走】蓮華温泉・白馬岳・小蓮華・乗鞍岳

山  域:北アルプス北部 白馬岳2932m 小蓮華山2766m 乗鞍岳2436.5m 蓮華温泉1470m

目  的:温泉山行

期  日:2021年7月24(土)25(日)26(月) 

参加者  :谷口

行動記録: 

7月24日〈晴れ〉

深谷18:00→24:00

自宅を18:00に出発し白馬村に向かう国道19号が21:00に全面通行止めということで急ぐが間に合わず国道394号を使いかなりの遠まわりをし24:00に栂池駐車場に到着し食事を済ませ就寝。

7月25日〈晴れ・ガス〉

栂池高原スキー場ロープウエイ(6:30-7:15)→栂池山荘(7:20)→天狗原(8:15)→風吹大池(9:35)→風吹山荘(10:00/10:30)→風吹岳(10:45)→血ノ池・神ノ田圃(11:10/11:45)→風吹大池入口(13:25)→白馬岳蓮華温泉ロッジ(14:15/16:00)→蓮華の森(16:20)泊

5:00に起床する、ロープウェイは朝6:30まで時間は、まだあるのでスキー場を散歩しながら朝食をとる、天気は晴れだが山の上はガスがかかっている、ガスが抜ける事を祈りながら登山の準備をする。ゆっくりしすぎて、前に30人ほど並ばれてしまった。6:00から並びゴンドラリフトと春からしか使用できないロープウェイを使用し栂池スキー場の上の栂池山荘を目指す。ゴンドラは珍しいゴンドラで途中下車できるようになっているので注意が必要。ゴンドラを降り出口を出て東に200mぐらい進むとロープウェイ乗り場がある。ロープウェイを降り北を目指し進むと栂池山荘・栂池ヒュッテに到着し登山道に入る。登山道は、ガレ場でかなりきつい、水場はあるが、水飲水の補給は勧めない。水は冷たいので顔や手を洗うくらいにした方が良いであろう。木道に出ると緩斜で急に楽になる。天狗原の分岐で風吹大地へ進む、しばらく木道で湿原の中を散歩し、千国揚尾根(せんくにあげ)の降りに入る。尾根は所々踏み跡が消えたがしっかりした登山道でした。風吹大池に時間より早く到着したので風吹大池を一周することにする。木道を進む、ワタスゲがむかえてくれる。道を少し外れるが風吹山荘があり写真を撮っていると、ご主人(30歳半ば?)が出てきてくれ個人山行の自分をかわいそうに思ったか一緒にコーヒーを飲みながら「人より、熊によく会える」「熊とマガリダケと黒豆の木を取り合っている」「熊に会ったら目を離さず、通りたいな~」と言えばどっか行ってくれる。今日、歩いた、歩く登山道は、主人が登山道整備をしてくれていたのでありがとうございますなどと雑談。風吹岳に登る。頂上はアズマ屋があり椅子と机もあるので休憩するには良いかもしれないがガスで展望は解らなかったがあまり良くないらしい。北には、血ノ池がありその先に神ノ田圃があるワタスゲ・コバイケイソウが咲き乱れるとても癒される。ここで昼食休憩。池の周りを一周し、笹目尾根を進む登山道は、踏み跡もしっかりしており問題は無いが、ゲイタ―スパッツはあった方が良い、尾根だが樹林帯で緩やかに下っていく。風吹大池入り口から出て車道に出て川沿いを西に進む曲がりくねった道を進み蓮華温泉に到着。

  

温泉は、外湯が¥500(内湯・外湯両方¥800)でテント場¥1000あわせ¥1500を払い、疲れを落としに温泉に進む、温泉は蓮華温泉の裏山にあり温泉口を左進むと三国一の湯(さんごくいちのゆ)が最初にある1m四方の四角い温泉道より0m浸かってみるとぬるく少し冷たいぐらい、夏の今には、丁度良い?先に進むと、薬師の湯薬師の湯は、4m四方くらいの少し大きいお風呂だ。ここもそこまで熱くない。仙気の湯は、2m四方、女性優先、女性が入っているときは、看板がかかっているがかかっていないので、その間に浸かる。ここが一番温かいか?でも少しぬるめだ。硫黄で黄色や白くなった山肌を見ながら硫黄の香りも楽しむ。でも、秋や冬は寒そうだ。来た道を逆に下ると黄金の湯がある。黄金の湯は、3m程の四方の少し大き目ここで誰もいないので30分ほどお酒を飲みながら休憩する。20分ほど進むと蓮華の森へテント場、蓮華の森は、アズマ屋があり、下に水道・調理場があり、テント場には、木で作った机と長椅子がありトイレもある。テントを張り、夜食を済ませ、その日は宿泊者は自分しかおらず、少し怖かった。ザックにシュラフを忘れるという大失敗。夏だからと大丈夫と思いながら就寝、しかし、寒さで起きてしまった。10℃以下に下がっていた?。雨具とダウンを着て何とか就寝。と温泉周りは、アブがいるので虫よけは、必須となる。

7月26日〈晴れ・ガス〉

蓮華の森(4:00)→鉱山道入り口(4:40)→鉱山道鉄パイプの橋(5:00)→鉱山道神ノ田圃(6:30/6:50)→三国境(9:25)→白馬岳山頂(9:55)→三国境(10:20)→小蓮華山山頂(10:55)→白馬大池山荘(12:00/13:00)→乗鞍岳2436.5m(13:25)→天狗原(14:00)→栂池山荘(14:30)→栂池高原スキー場ロープウエイ(15:00-15:20)

朝、3時に鈴の音で目が覚める。テントをしまい4時に出発。木道を進み分岐にでる。蓮華鉱山道方面を進む。斜めの崩れそうな斜面をトラーバースしながら進む川が下を流れていて空気は、気持ちが良いが危険が伴う。単管パイプで作った橋が現れる。橋を渡り登山道に進む、シナノキンバイ・キヌガサソウがこれでもかと咲き咲き乱れる。蓮華菱を左手見ながら、先に進んで行く雪渓を4か所ほど進むがその間も山道はシナノキンバイ・シロウマタンポポと黄色い花が黄色い道となりとても美しい、山道を登るときは、やはり、ゲイタ―スパッツは必須である。自分は、しないでいたら気づいたら朝梅雨で靴の中まで洪水状態。

 

分岐手前で雷鳥の親子と出会い一緒に登る。右手には、雪倉岳を目指す人達が雪渓を一人ずつ安全確認しながら渡っている。三国境手前より白馬岳山頂を目指す道がありそこを進み白馬岳を目指す。頂上はガスで真っ白だが山道脇は、ホソギツメクサ・ダイコンソウ・ウルップソウ・コマクサが咲いている。頂上はガスで展望がなく残念だったが美しい花々がみれた。次、目指す小蓮華までも花の道が続いて行く。ガスで見えなかった山頂がいつか切れないかと後方を何度も見ながら小蓮華山を目指したが見えずに終わってしまったが美しい稜線が見える。小蓮華山頂は、鉄剣と祠がある。白馬大池までの道は、また、花の道が続く、ここでもまた、雷鳥に会う、ガスが出ていると上からの敵に見えずらいから雷鳥と良く会えると聞いた。

 

白馬大池はコバイケイソウがたくさん咲いている。携帯の充電が切れてしまったので、¥100で充電してもらう。長い休憩にし1時間ほど昼食をとりながらゆっくりと休憩する。携帯を受け取り、乗鞍岳を目指す。乗鞍までの登山道は、白馬大池展望が美しいが急にガレ場の山道に代わる。乗鞍岳山頂は、大きなケルンがあり安全を願い、次の天狗原を目指す。天狗原までは今回の山行で一番大きな雪渓がある為注意必要200m程を降る。天狗原に到着し木道を進む木道が終わるとまたガレ場が続く。水場が過ぎ、栂池山荘に到着する。ここでは、食事やデザートやお土産が買える。少し降り、ロープウェイに乗り、ゴンドラで下山する。ガスで山頂からの展望は無く残念だったが、風吹大地散策・蓮華の温泉・鉱山道の花の道・雷鳥との出会い・白馬岳登頂・高山植物・大池の景色とシュラフを忘れるなど、色々な事がありましたが忘れられない楽しい山行となりました。

(谷口記)

【縦走】平ヶ岳

山  域:三国山脈 平ヶ岳2141m

期  日:2021年7月30、31(土) 

参加者 :谷口・非会員1名

行動記録:行動時間(10:00)実行動時間(8:15)休憩(1:45)

7/30(金)

深谷(20:00)→鷹ノ巣駐車場(0:30)

 20:00鷹ノ巣駐車場に向けて出発、高速道路を使い小出ICを降り、奥只見を目指す。奥只見シルバーラインに入ると店も販売機も見当たらない、何か購入するのであれば、小出JC近くで済ませたい。駐車場は、20台ほど止められる。トイレは、バイオトイレがあり問題はないが前泊した方が駐車はしやすいだろう。0:30に到着食事をし睡眠をとる。

7/31(土)〈晴れ〉

鷹ノ巣駐車場(4:30)→下台倉山(6:10)→台倉山(7:00/7:15)→白沢清水(7:45)→池ノ岳(8:45/9:15)→玉子石(9:30)→水場→(9:45/10:00)→平ヶ岳(10:15/10:45)→池ノ岳(11:10)→白沢清水(11:40)→台倉山(12:10/15)→下台倉山(12:40) →鷹ノ巣駐車場(14:30) 

3:30に起床し、準備をしながら周りを見ると、車で駐車場は、あと4台しか止められない。まだ暗い中AM4:30に出発、少し進むと急登が続く、前坂を抜けると稜線に出る。ヤセ尾根だ、そこを通過中に日の出が見れる。ご来光とモルゲンロートを見ながら稜線を登っていく。雲一つ無い青空が広がる。左に燧ヶ岳が美しく見える。

 

下台倉を過ぎて台倉山で休憩、ここでもう汗が出過ぎてTシャツを絞る。台倉清水は、かなり下がらないと水は取れない。水は、4L持ってきたので補給はしない。先の白沢清水に関しては、沸騰させても飲めるか不安な水だ、下の水場に関しては、期待は、しない方が良い。台倉清水以降は、木道があるが湿っているとかなり滑るので注意しながら進む。そして、ここからまた、急登となる。気温も上がりかなり体力を奪われる。池ノ岳に着き姫ノ池があり湿原が広がる。ここでもTシャツの汗を絞る。かなりの疲労が溜まっている。しかし、ここまでくれば気温も下がり気持ちよく歩ける。ここでも休憩をし、玉子石を目指す。木道が続き、雪渓を抜け、また、木道を進むお宮ルートの分岐を過ぎ玉子石に到着する。

 

なぜこの形になったのかは、不明、写真を撮り、来た道を戻る、雪渓過ぎ、木道を下っていく少し降ると水場となる。ここですべての水容器に水を補給する。(家での焼酎用)周辺はコバイケイソウが咲き美しい。さらに木道を進むとすぐに山頂の周りの湿原に出る。下ではコバイケイソウだったが山頂周辺は、ワタスゲが咲き乱れ風に揺れて楽しそうにしている。山頂の最高点は登山道より、少し中にあり、三角点と標識を写真撮る。

 

登山道は、さらに登山道が続いて奥があるので進む、しかし、特に何もなく湿原が続いていて通行止めとなっていた。頂上の周辺は板張りのバルコニーのようになっているので美しい湿原見ながら昼食にする。しかし、周りは、残念ながらガスで展望がない、他の高い山々も山頂だけガスに隠れてしまっている。昼食も休憩も終わり、気合を入れて下山を開始する。池ノ岳まで木道が続く、それ以降は、急登だったので気をつけながら降る。コメツガが生えそろっている場所が続く、そこから、アブに悩まされる。結局、下山までアブに付き纏わりつかれた。下山もピストンで来た所を戻るが、気温が上がったせいかアブの発生が凄かった。この時期に行くのであれば、アブの対策は必須である。そして、長丁場となるので水の確保も確実にしなければならない。アブ対策が弱く、かなりの体力消耗をしてしまった。もっと、現状の確認が必要だった。また、平ヶ岳山頂からは素晴らしい展望が望めるはずだったが、他の山の展望は、望めなかった。また、次回計画を立てて山行したい。

帰りの道は、国道352よりシルバーライン側は、通らず、国352を通る。銀山平、枝折峠を通りこちらは、温泉・自販機がありました。

 

                                                                              谷口記

 

 

【沢登り】ナメラ沢

山  域  奥秩父・笛吹川水系久渡沢・ナメラ沢
日  程   2021年7月25日(日)
        川本5:00=雁坂トンネル料金所駐車場7:00~沓切橋入渓7:40/8:00~沓切沢下降
       ~沓切沢出合8:10~久渡沢遡行~峠沢出合8:15~中ノ沢出合8:40~ナメラ沢遡行
       ~奥の二俣10:00~左俣遡行~破風山稜線12:00~西破風山12:05/12:40~青笹尾根                   下山~沓切沢出合15:25~沓切橋15:40/16:00~雁坂トンネル料金所P16:30=18:30川本
参 加 者  浅見 橋本(計 2 名)
 国道140号の雁坂トンネルは秩父側の豆焼沢付近から始まり山梨側は笛吹川水系の久渡沢付近に出る。ナメラ沢は久渡沢の支流で奥秩父主脈の破風山に突き上げる。雁坂トンネルを抜けると料金所があり740円を払って通過するとすぐ左側に駐車場がある。駐車場の奥から雁坂峠への登山道が始まる。沓切橋で沢装備をつけ支流を下降して久渡沢本流にでる。深い谷の中はまだ日差しが届かない。小滝の連続を登って行くとほどなく峠沢の出合である。中ノ沢を左側に分けるといよいよナメラ沢の始まりである。中流部は名前の通りナメが多く傾斜もゆるい。北西の方向につづく沢を登っていくと背中から日差しがあたる。広葉樹の木漏れ日がナメを奔る水流をキラキラと輝かせて美しい。

 奥の二俣を左に入るとやがて水は涸れて奥秩父らしいシラビソの森の中の急登となる。きつい登りではあるが藪漕ぎはなく破風山稜線の登山道に飛び出す。西に約5分で西破風山山頂である。山頂の表示とベンチがあるが展望はない。ここで昼食、橋本さんは軽登山靴に履き替える。私は渓流靴のまま下山したが下りの尾根道は滑りやすく苦労した。青笹尾根は一般登山道ではないが下山用に使われることもあるようなので今回の下山路とした。

山頂から200mほどは踏み跡も少なくシャクナゲの藪をこいで道を探す。やがて木の幹に赤いラインが入っていたり、枝にピンクテープがついていたりしてそれらを探しながら降りると踏み跡が明瞭になってくる。GPSで現在地と進行方向を確認しながら進み入渓点に降りることができた。(浅見記)

【ピークハント】光岳(てかりだけ)

南アルプス 光岳  (個人山行)

-南アルプス最南端2500m峰に登る-

山域山名:南アルプス 光岳

期日:2021年9月14日から15日

参加者:橋本義彦

行動記録

13日 熊谷17:30=関越道・上信越道・中央道=飯田IC=芝沢ゲートP23:00 前夜泊

14日 芝沢ゲートP5:30-易老渡6:30-易老岳11:00-光岳小屋14:00 光岳小屋泊

15日 光岳小屋6:45-光岳往復-光岳小屋7:30-イザルヶ岳往復-易老岳9:25-易老渡12:10/50-芝沢ゲートP13:50=中央道・園央道・関越道=熊谷22:00

 13日は松川ICから下りて、中央構造線がある東側の谷に入ってしばらく走り、遠山川沿いの林道を遡り、やっと芝沢ゲート手前の駐車場に着く。車は10台ほど止まっている。すぐに車中で休む。

 

 

 

 

上:ギンリョウソウが白くて目立つ 下:倒木が多いが登山道の倒木は片付けられている

 

14日<天気曇り>天気予報では晴れだが、明るんだ空は曇っている。朝食後すぐに出発する。易老渡までは、崖崩れのためゲートが閉められ歩くことになっている。遠山川の清流が大岩を越え、瀬音を立てている。左右の山は切り立ち、深い谷で、山は鬱蒼とした樹林に被われている。マタタビ、サルナシも生えている。1時間で易老渡に着く。施設らしき建物はない。鉄製の狭い橋を渡り、急傾斜の尾根に取り付く。易老岳まで1474mの登りだ。急登で道は右左に曲がる。登山口からはヒノキの植林で手入れされている。さらに高度を上げると広葉樹林となる。幾分明るい。落葉の中に白いギンリョウソウが生えている。形はシュンランの花にも似ている。丸い尾根筋で大岩もなく斜度はきついが登り易い。1460mの面平まで登ると、やや平坦になり、広葉樹林はサワラの大木の森となる。直径1m高さ30mほどの大木が真っすぐに立ち並ぶ。立派な森だ。ここからは、針葉樹林帯となる。汗をひどくかく。登山者はいない。ひたすら登る。ツガやシラビソの森、そこかしこの太い倒木、そしてその上の苔、それらが合わさった森の香りを吸いながら登る。木々は倒れまいと地面に根を周りじゅうに張っている。エゾシオガマの白い花が咲いている。イワカガミは葉っぱのみ。シダもたくさん生えている。易老岳まで260分のコースタイムを疑ったが、結局それだけの時間がかかり、易老岳に着く。森林限界近い標高だが、常緑針葉樹に被われた山頂だ。一休みして方向を南西に変え稜線を光岳に向かう。

 

 

上:花は少ないがトリカブトは目立つ 下:センジュ原ー光岳小屋が近い

 さすがに主稜線で、明るくなり、所々眺望も効く。草原があったり、枯れ木があったり、樹木も変化に富む。進むと西側に三吉ガレがあり、数百m崖崩れになっている。岩は奥秩父と同じ堆積岩だ。高い樹木が無く、苔が増え、イネ科の草と一緒に林床をびっしりと覆い、しっとりした高山の雰囲気だ。すでに初秋の雰囲気で気の早いナナカマドが色づき始めている。ゴゼンタチバナの赤い実がかわいい。易老岳から標高差100mほどを下り今度は登りだ。ザックが重く、脚への負担も大きかったのかその付近で脚がつった。薬を飲むとすぐに治る。登りの道は沢状の場所になり、そこには水は無く数十㎝の大岩で埋められている。途中トリカブトの鮮やかな紫の花が咲いている。曇りだが、霧雨が漂うようになってきた。GPSで光岳に近づいたことを確認する。沢状の道を登り詰めた源頭部が静高平で、清水が豊かに流れている。ここで水をパックと胃袋に補給する。ほぼ予定どおりに小屋に着ける。灌木になった湿原をゆったり歩き、光岳小屋を見つけ安心する。湿原の周りはハイマツが生えている。日本最南端のハイマツ自生地という。小屋は開放されており、小屋泊りできることになった。とても立派な小屋でコロナの影響で営業はしていないが、無料で開放しているのでありがたい。テントを張る手間も省け助かった。先客は1人のみ。少し会話する。甲斐駒ケ岳から稜線を1週間かけて歩いてきたという。少し休んで早めの夕食とし、休む。雨音がするほど強い雨が降ってきた。天気予報では、明日は晴れるという。それに期待してシュラフに入る。

 

 

 

上1枚目:富士山が姿を現す 上2枚目:南アルプス南部の聖岳などの稜線 上3枚目:光岳山頂 下:樹木が多く、木の根も芸術的だ

15日<天気晴れ時々曇り>太陽の強い光で目を覚ます。予報どおりだ。朝食後、パッキングしてから、小屋の南にある、光岳を往復する。東側の見晴らしのよい場所から、雲海のある山脈を楽しむ。光岳山頂は、余り高くない常緑樹林に囲まれ眺望はないが、落ち着いた山頂だ。小屋に戻り、湿原の横からイザルヶ岳に登ると直ぐに山頂に着く。山頂付近はハイマツ他植物が無く裸地で砂利地だ。そのため、景色は抜群、雲海があるが、四方の山々が見える。富士山、南アルプスの稜線、北アルプス、中央アルプス、白山、御嶽山・・・。

山の自然学を提唱する小泉武栄氏は「山の自然を知るには疑問を持つこと」と著書で記している。この山頂に木々や草が生えないのはなぜか。ほぼ同じ高さの光岳には樹木が茂っているのはなぜか。イザルヶ岳に植物が生えないのは砂礫の平らな稜線で雪は強風で飛ばされ種子が発芽しても成長できないのではないかと考えた。

景色を独り占めして楽しんだ後、下る。付近の丈の低いダケカンバの盆栽のような枝ぶりはすごい。湿原はどうしてできたのか。平坦なのに、ガンコウランや地衣類が優勢なのはなぜか。疑問は尽きない。

 帰り路は、登りの時とは、見える景色も異なり、こんな場所を通ったかと思う時もある。地図など見ながら方向確認をしながら下る。易老岳からは、今度は、一気に易老渡まで、ひたすら下る。樹木を見ながら、森林浴をしながら下るのもよいものだ。ただ、一人であり、登山者が少ないので、もし、滑落したら、助けを求めることはできない。滑落、転倒、怪我をしないこと、するくらいないゆっくり着実に歩くこと、そのことを思いつつ下る。面平の大木サワラの森にはやはり木の精のようなものを感じる。地形が平坦で土壌も深く、雨も多く、成長しやすい場所なのだと思う。休む気もせず、ひたすら下る。易老渡に近づいた最後の30分位は膝が鈍くなり、石に足を引っかけたり、木の根で滑ったりしながらやっと易老渡の橋を渡ることができた。ここで昼食にする。道路脇の日陰に枯れ枝があり、なんと椎茸が1個生えていた。椎茸を裂いてカップ麺に入れ椎茸入りシーフードカップ麺にして食べた。駐車場までゆっくり歩き、光岳山行を終えた。