1. 【縦走】初夏の北海道 花旅 2022/7/2-10

投稿日時: 07/18 araiguma

山  域:北海道花旅 礼文岳、利尻山、黒岳、五色岳、石狩岳

石狩岳山頂から大雪山を見る
登山形態:無雪期日帰り、テント泊縦走
目  的:北海道の花旅
日  程:2022年7月2日(土)~7/10日(日)
参加者:新井浩、駒崎

アルバム

行動記録:
7/2(土)移動日
羽田空港第2ターミナル集合9:30/10:45=稚内空港12:35=バス 稚内港フェリーターミナル13:20/14:50=フェリー 礼文島17:00
羽田を定刻通りに出発し、稚内が近づいたころに、飛行機の窓から雲海の上に頭を出している利尻山が見えて感動した。幸先の良いスタートだ。どんより曇った稚内空港からバスに乗り、稚内港フェリーターミナルへ移動し、乗車券を買い礼文島までの約2時間の船旅。青空が見えたのでデッキに出てみると、利尻山がきれいに見えた。

 

礼文島に降り立ち、今宵の宿は歩いてすぐのところにあった。夕食にウニが出て来てにんまり。宿で無料の温泉券をもらい、近くの礼文島温泉うすゆきの湯につかった。

7/3(日)礼文岳
宿6:00→フェリーターミナルBS6:30=内路BS6:51→礼文岳8:35/8:50→内路BS10:55=フェリーターミナルBS=知床BS12:06→桃岩展望台コース→フェリーターミナル15:30/香深16:30=フェリー 利尻島鴛泊17:15=利尻島泊
<天候:ガス時々晴れ>
宿の朝食を早めてもらい、6:30発の路線バスに乗り海岸線を走り内路という場所で降りる。そこが礼文岳の登山口だ。我々以外は一人の人のみ下車。他の人は島の北端のスコトン岬に行くのであろう。朝ガスで真っ白であったが青空が見えている。すぐに出発。登り始めは笹の中の明るい登山道が続き、ダケカンバ林のガスの中を登るようになると、オオタカネバラの花が登山道脇に咲いている。

 

他には花は少なくもくもくと登る。トドマツ林の中では、コイチヤクソウの蕾が一杯見られた。標高400m程でハイマツ帯になり、岩場にはエゾツツジがきれいに咲いている。急登を一登りで490mの山頂だ。真っ白で何も見えないのが残念だ。

 

しばらく休憩して、下山する。下に降りるにつれ晴れ間が出て来て、下界の内路港が良く見える。バス待ちの間、内路港をうろつく。バスに乗り朝出発したフェリーターミナルに戻り、ラーメンをすする。またバスに乗り知床という桃岩展望台コースの入り口で下車する。このコースは最初は林道をひたすら歩く。

 

牧場の中のような感じの草原を進むと、やがて道は細くなり、様々な花が咲いている。エゾイブキトラノオを始め、チシマフウロ、エゾノシシウド、オオハナウドなど。ガスに包まれて幻想的な雰囲気だ。元地灯台を過ぎ、お花畑の中に、エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメ、レブンキンバイソウ、レブンシオガマが混じるようになる。ハマナスも時折咲いている。花が上向きに咲くレブンソウも見られた。

 

崖下を覗くと白い花が見えるがよくわからないが、歩き進むとレブンウスユキソウとわかる。エゾカンゾウやレブンキンバイソウの群生もあり、延々と続くお花畑に足が進まないが、利尻島へのフェリーの時間があるので仕方なく進む。

 

やがて桃岩展望台。一瞬ガスが晴れて桃岩を見ることが出来た。お花畑に満足して、フェリーターミナルへ向かう。荷物を預かっていただいた宿に寄り、お礼を言ってフェリー乗り場へ。礼文島から利尻島までは40分ほどの船旅。

 

ガスが晴れて青空がきれいになってきた。明日登る予定の利尻富士が立派な姿を現して感激する。迎えに来ていただいた宿の車に乗り、二日間お世話になる宿に入った。


7/4(月)利尻山
宿4:30=鴛泊登山口5:00→第一見晴台6:50→避難小屋8:55→北峰1714m 10:45/11:55→避難小屋13:10→第一見晴台14:30→登山口15:55=宿 利尻泊


<天候:曇り時々晴れ>
朝4:30に宿の車で利尻山の登山口まで送ってもらう。5分ほどで登山口の北麓野営場に着く。そこのあずまやで朝食のおにぎりを食べて5:00登山開始する。野営場のなかの整備された道を10分ほど進むと甘露泉水と呼ばれる湧水がある。冷たい水を口に含んでみるが甘くはない。この辺りは標高270mで3合目の標識が有った。

 

緩やかな登山道を進み、ダケカンバの林を抜けると6合目の第一見晴台。この辺りは標高760mですでにハイマツ帯だ。下界の展望は残念ながらないが、山頂方面は良く見える。登山道は岩が多くなり、ハイマツの脇にはナナカマドとヤマブキショウマの白い花がにぎやかだ。第二見晴台を過ぎると8合目の長官山1218m。利尻山の山頂が見えてきた。その麓には青い屋根の避難小屋が見える。

 

足元には、シラゲキクバクワガタ、チシマフウロ、エゾノハクサンイチゲなどが咲いている。その先のザレ場にはリシリヒナゲシのレモン色の花が咲いている。山頂直下のザレ場にもかわいい花を咲かせていた。9合目を過ぎ最後の難所の崩壊地は修繕が進み、歩き易くなっている。エゾノハクサンイチゲ、ミヤマアズマギク、ベンケイソウなどが咲き乱れている。やっとのことで山頂だ。途中風が強かったが山頂はほとんど風がない。下界の海や船、港が良く見える。のんびり休憩とする。

 

付近の岩場をうろつくと、リシリゲンゲの白い花を発見。上向きに咲いているので間違いない。イワヒゲ、イワウメ、シコタンソウなどと混じって咲いている。

 

下山は登った道を戻る。陽が出て来て暑い位だ。登山口の野営場に着き、宿に電話して迎えに来てもらう。夕食にはうに丼が出て来て感激した。夕食時他の登山者からの話で近くにある利尻富士温泉が良かったとの話を聞き、他の宿泊者と一緒に温泉まで宿の車で送迎してもらった。普通の温泉であった。


7/5(火)移動日
利尻島鴛泊発8:25=稚内港着10:05=10:40レンタカーで層雲峡へ移動277km=層雲峡泊15:30
朝宿の外に出るとガスで何も見えない。朝食前に近くの海岸まで散歩。小さな港があった。昭和初期にはニシン景気に沸いたらしく、取れたニシンを一時保管する場所として、海岸に石を積んで波除の囲いを作ったものが見られました。宿にて朝食を取り、鴛泊フェリーターミナルまで送ってもらい、利尻島に別れを告げる。利尻島→稚内は1:40ほどの船旅。ガスに包まれて外は何も見えない。稚内に近くになってやっと陸地が見える程度でした。稚内フェリーターミナルから稚内駅前まで歩き、レンタカー屋さんに入る。無事レンタカーを借りて、一路旭川方面へ向かう。

 

R40を南下するが、信号機がない、制限速度が無い?で早い早い。旭川の手前で道央道の無料区間に乗り、上川方面へひた走る。上川町で道央道を降りてR39を帯広方面へ。

 

天気よく快適なドライブで、層雲峡へは計画よりも早く着く。残念ながら小雨が降ってきた。宿に入り、荷物を下ろす。時間が早いので、層雲峡の街の中を散歩。層雲峡ビジターセンターがあったので中に入ってみる。熊のはく製などがあり迫力満点。

 

大雪山の大きな地図があったので、ルートなどを確認していたら、明日入るクチャンベツ沼ノ原登山口への林道が通行止めになっている。職員に聞いてみると、先週の大雨で途中が崩れたらしい。事前にわかって良かった。どうするか、宿に帰り対応を考える。

 

案1として、計画の下山口から石狩岳だけを周遊するルート。案2として、層雲峡から黒岳→北海岳→白雲岳避難小屋→忠別岳避難小屋泊。翌日五色岳に登り沼の原キャンプ地へ入る。の1泊追加。結果として案2を行くことにする。山中1泊増やすので、連泊の宿の2泊目をキャンセルする。本来なら、明日は、大雪山の御鉢平を周遊して宿に連泊し、翌日クチャンベツ沼ノ原登山口から五色岳を登り沼の原キャンプ地泊の予定だった。かなり強硬なスケジュールになるが、どうなることやら。山中1泊増えたので、近くのセイコーマートで買出しをして、準備完了となりました。

7/6(水)大雪山
宿5:30→層雲峡RW6:00=黒岳1984.4m 8:05→黒岳石室8:30→北海岳2149m 10:40→白雲分岐12:20→白雲岳避難小屋13:00→忠別沼16:40→忠別岳17:45→忠別岳避難小屋19:25


<天候:晴れガス>
朝6時の始発ロープウェイ670mに乗るべく宿を出て、車を一番上の駐車場に移動。始発に乗る人は多い。その後時間短縮のためにリフトに乗り、黒岳七合目1520mまで一気に進む。岩のゴロゴロした登山道を登ると、斜面一杯にチシマノキンバイソウとウコンウツギが咲いている。途中何度か水分を取りながら約1:30で黒岳山頂に着く。残念ながらガスで展望はない。山頂広場の足元にはメアカンキンバイが咲いている。

 

黒岳石室に向かうと、コマクサ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲが登山道沿いにたくさん咲いている。黒岳石室の分岐を北海岳方面に向かうと、周りの人が途絶えた。お花畑を進んでいくと、前方にエゾユキウサギが前を歩いていた。

 

御鉢平から流れてくる赤石川を渡渉し、残雪を登る。この後はお花畑が続いた。エゾノツガザクラの中にエゾコザクラ、チングルマ、エゾノハクサンイチゲ、ミネズオウ、キバナシャクナゲ、チシマクモマグサなどが絨毯のように続いている。黒岳石室から2時間ほどで北海岳に到着。

 

ここから目の前に見える白雲岳に向かって緩やかに下り登る。この広い台地は、エゾオヤマノエンドウやキバナシオガマ、イワウメなどが地表を覆い草原を作っている。砂礫が模様のように構造土も見られる。残雪の際ではエゾノハクサンイチゲが群生している。どこをみても見飽きない風景が広がっている。

 

白雲分岐から白雲岳を見送り白雲岳避難小屋へ向かう。残雪からの流れにエゾノリュウキンカが見られるようになると、避難小屋が近い。ここで水を補給する。避難小屋を越えると、高根ヶ原と呼ばれる平坦な草原が忠別岳まで延々と続く。途中にはホソバウルップソウやキバナシオガマの群生が見られた。チシマキンレイカやコマクサもところどころ群生している。ハイマツがあるところには決まってイソツツジも咲いている。

 

忠別沼を過ぎると、エゾノハクサンイチゲやチングルマのお花畑が出て来て、ガスの中の忠別岳に着いた。ここもガスで展望無し。忠別岳避難小屋に向かうとすぐにエゾノハクサンイチゲのお花畑があった。

 

いくつものお花畑を過ぎて、やっと三角屋根の忠別岳避難小屋に着いた。

(7/2-6 新井浩 記)

 

7/7(木) 五色岳
忠別岳避難小屋6:50→五色岳8:10→五色が原8:45/10:00→大沼キャンプ指定地13:43
<天候:晴れ>
今日の行程は短い為ゆっくり出発する。小屋の周りにはハクサンコザクラが咲いている。避難小屋分岐まで戻り縦走路出る。緩やかな広い尾根で景色を見ながら五色岳へ向かう。途中クロユリを一株見つけるが、今回の山で見られたのはここだけでした。五色岳は直ぐで山頂からは忠別岳、トムラウシの展望が良い。ここから五色が原に少し下る。

 

五色が原は東西4キロに及ぶ花の大群生地と言われていて、以前よりここの景色をぜひ見たいと思っていた場所だ。木道が現れると五色が原になる。トムラウシの展望は良いがチシマノキンバイソウの群落はまだ蕾で期待外れ、でも他の花々、エゾコザクラ、キバナシャクナゲ、チングルマ、ホソバウルップソウ、エゾツガザクラを見ながら1時間以上ゆっくりする。

 
重い腰をあげキャンプ地沼の原向かう。五色が原は木道が長く続く。向かう先には雲に少し隠れた石狩岳見える。木道が終わり、雪渓が出てくると水の流れに沿って下り池が現れてくる。沼の原だ。大小の池塘の中に木道があり木道脇にはミヤマリンドウ、モウセンゴケ、ヒメシャクナゲが咲いている。木道を進み大沼湖畔がキャンプ指定地だ。

 

1張テントがあり石狩岳から来た地元の方で、今日会ったのはこの方だけ。林道が通行止めの為今日は少ないが、いつもは多いとの事。池の水(少し茶色)で食事し、明日に備えて早めの就寝。

7/8(金) 石狩岳
大沼キャンプ場3:00→石狩岳分岐3:25→ニペの耳10:00→石狩岳→12:55/13:25→音更山15:45/16:10→ブヨ沼キャンプ指定地17:40
<天候:晴れ曇り後晴れ>
朝食はテント内で軽く済ませて早出する。夜露で濡れるため雨具の下をはき、ヘッドランプを付ける。夜明け前の池塘はうっすらと光始め、石狩岳分岐に来ると大分明るくなる。根曲がり廊下を行く。ここは難所とされていて笹薮が心配されたが、笹は刈ってあり道幅も広く歩きやすい。

 

時折道まで垂れている笹をストックで露払いをしながら進む。笹が終わると急登樹林帯になりイソツツジやイワウメの咲く痩せ尾根を通過して、ガスで展望はない小ピークを越えて行く。このあたりの岩場のイワヒゲは見事だ。この後思いがけない広大なお花畑が現れた。エゾツガザクラ、エゾコザクラ、エゾノハクサンイチゲ、チシマノキンバイソウ(蕾が多い) 花の草原が終わるとガレ場になり少し登るとニペの耳、コマクサも咲いている。

 

小ピークをいくつか越えたり巻いたりして行くと次第にガスがとれ目の前に雄大な石狩岳が現れる。登山道わきの花と景色を楽しみながら石狩岳に着く。大雪からトムラウシの展望がとても良く、通って来たルートが良く分かる。

  

休憩後音更山へ向かう。この辺りのハイマツには刺さないがとても小さな虫が多くいてハイマツに触れるだけで全身におびただしい数の虫がまとわりつくのには困ったが素晴らしい展望で我慢する。お花畑(特にコマクサの群落)をいくつか越えると広いガレ場になりリシリゲンゲが現れ音更山に着く。ここも展望良く休憩して下る。

 

直ぐにチングルマとエゾツガザクラの可愛いお花畑が現れ、ハイマツの尾根を進むとガスがわいてくる。樹林に入りエゾツツジ咲く岩場を通過、笹道を下ると広場が現れ、ブヨ沼キャンプ指定地。ザックを下し、10分ほど下った所の流れのある水場で水汲みをする。外で食事の支度と思ったが噂の蚊の大群が現れ、テントで蚊取り線香を付けて食事、就寝。

 

7/9(土) ユニ石狩岳
<晴れ後小雨>
ブヨ沼キャンプ指定地6:00→十石峠6:55/7:00→ユニ石狩岳7:55/8:10→十石峠9:00/9:25→ユニ石狩岳登山口11:45⇒タクシー移動⇒層雲峡12:50/14:05⇒十勝川温泉16:20                                         
テント場の直ぐ脇にあるブヨ沼を通り尾根に出ると、ザレた広場になっていて石狩岳、ニペソツ山の展望が良い。

 

下ると十石峠、さらに20分ほど樹林の中を下るとユニ石狩岳への上りが始まる。ハイマツの中を登って行くとエゾツツジの群落があちらこちらに咲いている。登り始めて30分位するとガスがわいてきて視界が無くなるがコマクサなども咲いていて花を楽しみながら上る。山頂は真っ白で写真を撮って下る。

 

十石峠まで戻り休憩していると網走と札幌からの方が上がってくる。朝良い天気だから上ってきたのにとがっかりした様子。お話をさせて頂き下る。小雨が降り出し雨具、林道にでると傘をさして下り登山口に到着。タクシーは早めに来てくれ待たないで乗れて層雲峡に戻ることが出来た。ラーメンを食べてレンタカーで帯広へ移動する。

7/10(日) 移動日
<小雨>
十勝川温泉9:25⇒池田ワイン城9:50/10:35⇒レンタカー返却⇒帯広空港12:20/14:25⇒羽田空港16:10
雨模様なので池田ワイン城を見学して帯広空港に向かい、帰途に着く。

 
五色が原、石狩岳は花の山です。ここを歩けたことは、私にとって忘れることが出来ない素晴らしい山旅になりました。

(7/7-10 駒崎 記)