1. 【ピークハント】都県境 蕎麦粒山

投稿日時: 2021/10/26 hasimoto

蕎麦粒山

=二つの長い尾根で登る蕎麦粒山=

<おすすめ50ルート踏査>

山域山名:都県境 蕎麦粒山1472m 有馬山稜 

期日:2021年10月16日 

参加者:L橋本 木村 黒澤 浅見 名倉

行動記録:川本5:00=自家用車=浦山大日堂登山口6:30-仙元尾根経由蕎麦粒山10:35/11:00-オハヤシの頭11:45-有馬峠12:50-林道(通行止中)-大日堂登山口15:55=自家用車=川本17:40

<天気 曇り>今回の山行は埼玉労山お薦め50ルートの踏査を兼ねての山行だ。二つの尾根の登り下りで、標高差1000mほどだが、距離があり歩く時間は長い。早めの時間に川本を出て、秩父の浦山ダムの奥の谷を進み、獅子舞で有名な大日堂の駐車場に着く。駐車は数台できる。トイレがあり、バスの運行もある。赤い欄干の橋を渡り沢の対岸にある大日堂の前を通り、道標を確認し、杉林の急登を登り始める。曇り、杉林で暗い。落葉があるが、左右に曲がり、階段もあるので危険というほどではない。標高差200mほどを登り、送電線鉄塔のある尾根に出る。周囲は切り開かれているので見晴らしは効く。そこから道の傾斜は緩くなり、雑木林もでてきて幾分明るくなる場所もある。標高850mほどの尾根からは、大株のアセビの群生もあり、時期には白い花が咲くだろうと想像する。二つ目三つ目の鉄塔脇を通過する。その後、道は尾根の東側を進む。杉林で危険はないが、一部泥斜面で滑りやすい場所もある。道は右に曲がり1167mピークの尾根に出る。尾根に大楢がある。直径1m近い大木だ。まだ紅葉になってはいない。この後の道は広葉樹の自然林で高い山の雰囲気だ。途中、東側に尾根から続く大崖崩れがある。仙元峠手前に急登があり、ぬれ落葉、濡れた泥で滑りやすく、慎重に登る。仙元峠に着き一息入れる。小さい石の祠、峠の由来を書いた看板がある。ここを通過して蕎麦粒山に向かう。道に枯れ木あり、椎茸が生えているのでいただく。小さなアップダウンの林を抜けると1472mの蕎麦粒山に着いた。山頂は幾つかの岩が出ている。広くはないが、ここから防火帯で尾根の樹木が刈りはらわれており天気は曇りのままだが視界が広がる。やや風もあり、白いガスが尾根を越えるのが見える。先行の登山者1名。ここで昼食をとる。

  

  

上左:大日堂上の急登 下左:大楢 上右:アセビ群落 下右:仙元峠間近 

休憩の後、都県境の急坂の尾根を日向沢ノ峰に向かう。埼玉側から見る蕎麦粒山は蕎麦粒の角のような山頂で、山頂直下に急登があるのが分かる。このルートには樹木を伐採した幅20mほど防火帯があり、草地となっている。草は茶色になっていたが、春、夏には花が咲いているだろう。切り株にきのこ(ナメコ)が生えていた。緩い傾斜、周りが広葉樹の明るい道で、落ち葉の香りを楽しみながら歩く。道標のあるオハヤシノ頭に着き、ここを東北に曲がり、有馬山稜に入る。広葉樹の尾根で晴れれば良いが、ガスが立ち込めてきた。道標が幾つかあり確認しつつ有馬山方面に進む。鉄塔下を通過する。晴れればこの付近から、二つのダム(浦山ダム、有馬ダム)が望める。林道が東側近くにある場所を通過後、少し登る。仁田山1214mのピークを通過し、下り、林道もある有馬峠に着いた。

  

  

  

上左:蕎麦粒からの下り 上右:ナメコ

中左:オハヤシの頭分岐 中右:ガスが濃くなる

下左:有馬峠南のピーク仁田山

 ガスも濃くなり、天気や有馬山稜ルートを歩く時間等を考え、今回林道を歩いて大日堂に下りることにした。林道は通行止めで、崖崩れがあるが、歩いて通過はできると判断した。予想どおり、広河原谷から有馬峠までの林道は5か所ほど、崩落し、道路上への土砂崩れがあり、復旧はかなり難しい状況だ。林道の周りは広葉樹で珍しいイイギリ(南天桐)やブドウに似たマツブサがあった。3時間かかったが、無事に大日堂に着くことができた。

 有馬山稜からの蕎麦粒山登山については、鳥首峠からのルート、名栗側林道からのルートを再度踏査したい。

 

上左:イイギリ(南天桐)が赤い実をつけている 上右:林道は数か所で崩落、2019年豪雨によるものか。