1. 【無雪期PH】南ア 鋸岳 2021/9/19-20

投稿日時: 2021/09/27 araiguma

山  域:鋸岳2685m(山梨県/長野県)


山行形態:無雪期テント泊登山
目  的:岩場と展望を楽しむ 
日  程:2021年9月19~20日
参 加 者:駒崎、新井浩

アルバム

行動記録:
9/18(土)東松山20:00=道の駅信州蔦木宿22:40 
9/19(日)道の駅5:30=釜無川ゲート920m 5:55/6:20→ログハウス1534m 10:10→富士川水源標柱1700m 11:00/12:00→横岳峠1980m 12:50/13:20→横岳2142m 13:50→横岳峠14:15
<天候:晴れ>
夜の道の駅は、車中泊の車が多く、連休のこの日は特に多いようだ。翌朝4時に起き、朝食を食べて釜無川に向かう。国道から標識の無い交差点を曲り、釜無川沿いを走るとゲートがあり、その手前約300m付近の広くなった路肩に駐車する。6時前だがすでに12-3台ほどがぎっしり並んでいる。ここから約9.5kmの林道歩きだ。

 

事前に調べた結果では自転車を使う人も多いとあった。大雨で暴れた様子が随所で見られる。修復するのだろうか。道がごっそり崩れて道の跡形もないところが数か所。釜無川の河原に降りて崩壊個所を迂回するが、渡渉は問題なかった。林道歩きも4時間になろうとする頃にログハウスが見えてきた。製紙会社のものらしい。日陰で休憩する。さすがに疲れた。

 

林道はここまでで、やっと山道に入り、すぐに渡渉して荒れた河原をピンクテープを探しながら進むこと約1時間で、富士川の源流に到着する。時間の余裕があるのでここで大休憩。湧水が冷たくおいしい。テント泊用に水を4L汲む。

 

ここからは、針葉樹林の中を標高差約300m1時間弱で横岳峠に着く。なだらかなコルで、テントが何張りか張れそうだ。ザックが3つほど置いてあるので、鋸岳に行っているのであろう。適当な場所を見つけテントを設営。時間が早いので、横岳に登ってくることにして、空身で登り始める。踏み跡はあるところとないところあり、適当に尾根を登る。苔むしていいところだ。30分ほどで横岳山頂。全く展望はないので、写真を撮って引き返す。テントに戻ってもまだ14時。こののんびり感がいい。持ってきたアルコールを飲みながら、昼寝を交えてのんびり。何人かがやって来てテントを張る。今日は多いようで、合計6張りとなった。早めの夕食を食べて寝袋に潜りこんだ。

 

9/20(月)横岳峠5:25→三角点ピーク2607.1m 7:15→鋸岳2685m 8:25/8:40→横岳峠11:00/11:40→水源12:10→ログハウス12:45→釜無川ゲート16:00
<天候:晴れ>
4時起床、朝食を食べて、テントは帰って来てから撤収することにして出発。ヘルメットを被りヘッドランプを点けて歩き出すが、すぐに必要なくなった。シラビソ林の中の急登が三角点ピークまで標高差約600m続く。

 

対岸の山腹には南アルプス林道が見え、バスが走っているのが確認できた。行く手には北岳がそびえている。仙丈ヶ岳は雲の中だ。稜線上に上がり、藪の中を三角点ピークの三角点を探し出す。ここからは、鋸岳の「のこぎり」の部分を進む。目の前に鋸岳の尖峰と絶壁が凛々しい。岩稜の尾根のアップダウンを進む為に、近くに見える鋸岳の尖峰だが、なかなか近づかない。

 

イワインチンの黄色の花がところどころ咲いている。ハクサンイチゲの咲残りもあった。戸台から登る予定であった角兵衛沢を見ると、ザレた斜面は登りにくそうだ。絶壁とは反対側の樹林帯を巻くようにところどころ道が付けられており、難易度はそんなに高くない岩稜尾根歩きだ。すれ違う人もなく、山頂に到着。

 

同じ横岳峠にテント泊の人が3名休んでいる。駒ヶ岳方面を見るとまさしくのこぎりの歯を思わせる岩稜の尾根が続いており、小さなピークには人が居るのが見える。残念ながらガスが出ており、西側の駒ケ根の街が見えるだけで、駒ヶ岳や仙丈ヶ岳は見えない。休んでいると、駒ヶ岳方面からのグループが息を切らせて登ってきた。少し休んで下山にかかる。同じ道を戻るのだが、どこを間違えたか、違う尾根を降りていた。踏み跡が薄くなったので気付いたが、GPSははっきりと違う方向に向かっていると教えてくれる。藪好きの人たちの踏み跡があちこちにあり、要注意だ。下りた道を戻って登ってきたルートに戻る。下山途中のシラビソと苔の林の中も、何回も獣道らしき道に迷い込んだ。横岳峠に戻り、テント撤収。山頂の3人も前後して同じ行程を踏んだ。手早く準備をして下山開始。

 

下りは早い。あっという間に富士川の水源地、ログハウスまで到着。ここから林道を約3時間の長丁場。帰りになったので、余裕が出て、台風の爪痕であろう崩壊地を眺めながら直すのかな~と疑問を抱きながら歩を進める。対岸の崩落している岩壁に網をかける作業している人が見えた。懸垂下降の途中で作業をしている感じで、こんな崩落したところを修復する必要があるのだろうか?とまたもや疑問を持った。同じ横岳峠にテントを張った単独の人が、自転車で追い抜いて行った。うらやましい~。やっと駐車地点のゲートまで戻り、帰路に着くが、中央道に乗ったら、小仏トンネルで4時間以上の大渋滞の情報。すぐに中央道を降りて、秩父経由で帰ってきた。

(新井浩 記)