1. 【縦走】中ア 越百山、奥念丈岳、安平路山 2021/10/15-17

投稿日時: 2021/10/19 araiguma

激藪の縦走

山  域:越百山2613.2m、安平路山2363.1m、摺古木山2168.5m(長野県)


山行形態:小屋、避難小屋泊登山
目  的:縦走(藪)を楽しむ 
日  程:2021年10月15~17日(金~日)
参 加 者:駒崎、新井浩

南木曽岳の山頂で中央アルプス、越百山から安平路を見たとき、この稜線を歩きたいと思った。天候やコロナで行けず、4回目のチャレンジでした。2日目のお昼より天候が荒れる予報でしたが天気は良く、3日目に少し降られただけで激笹薮を歩き通すことができた。

アルバム

行動記録: 
10/14(木)東松山20:00=道の駅大桑24:20 279km
10/15(金)道の駅 6:25=伊奈川ダム手前1キロP 6:55/7:20→福栃橋登山口 8:55→水場 12:20/13:25→越百小屋 14:40

<天候:晴れ>

ダム手前にゲートがあり、その手前のスペースに車を停めて出発する。ダム脇を進むと登山道入り口とあり広い駐車場がある。以前はここに置けたのだろう。直ぐに空木岳分岐になりチャリが1台置いてある。ここまで林道を乗ってきたのか。さらに林道を進み、南駒ケ岳分岐過ぎ遠見尾根登山道に入る。

  

下のコル、上のコルを通り樹林の中を登る。御岳見晴台は名ばかりで展望なし。その先の水場でゆっくりお昼休憩をとる。水場は登山道より2~3分下った所に流れている。自炊、明日の行動分用に水5リットルを汲む。ザックはかなり重く、ゆっくり小屋に向かう。この辺りからは色づいた木が見られ、木々の間から南駒ケ岳の稜線が見えるようになる。足元には赤いゴゼンタチバナの実があり、越百へ行って来たと言う自転車の持ち主に会う。一登りして、少し下ると、目の前に青空に越百山、下に赤い越百小屋が現れる。小屋の営業は先週日曜日までで、冬季小屋になっている。小屋のおじさんは冬支度でペンキ塗りしている。きれいに掃除された解放部屋を利用させて頂く。他に泊り客はなく、外で景色を見ながら夕食を摂り、明日に備えて早めに就寝。


10/16(土)越百小屋4:30→越百山5:30/5:40→南越百山 6:20→奥念丈岳2302m 8:40→安平路山 17:35→安平路避難小屋 19:00避難小屋泊

<天候:晴れ後曇り>

暗い中ヘッドランプを点けて出発する。越百山頂に着くころには明るくなる。写真を撮り先へ進む。20分位で日が昇る。雲海が素晴らしく、富士山も見える。日の出の景色を眺めながら稜線を歩くと南越百山に着く。展望がよく安平路への稜線や御嶽山が見える。

 

ハイマツ、砂地を下るといよいよ笹が現れる。奥念丈岳までは見晴らしの良い所もありどうにか進む。紅葉樹は少なく、笹と針葉樹の景色だ。その先は背丈を超える笹の中、足が動きやすいと感じる所は笹が少なく道のようだ。でも直ぐにその感覚は無くなり、密に生い茂っていてとても歩けない。笹を踏みつける事ができず足が前に出なくなり進まなくなる。GPSで確認しているので位置がわかり危険な場所はないが、笹薮が続き時間がかかる。藪が途切れた場所で休憩をとる。

 

後から風が強まり天気が崩れる予報だが、風の音は聞こえるが歩いているところは静かだ。ガスが出てきて、やっとのことで安平路山直下にたどり着く。休憩し、どこを攻めていくか考え、暗くなるのでヘットランプも出して最後の上り、ここももちろん笹薮。暗い中安平路山登頂。直ぐに小屋を目指して下る。歩きやすくなった道だが笹は道に覆いかぶさっているところが多くあまり歩かれてないようだ。途中水場(小屋から20分位の所)、ここも笹の中を下り水が流れているところを往復して汲む。小屋の直ぐ側(5分位)にも水場の表示がある。そして小屋にたどり着く。入ると土間のようなところにヒカリゴケ、笹も中まで侵入している。さらに内扉を開け入る。誰もいない、シュラフが5つほど干してある。温かい食事を摂り就寝。夜中雨音がする。

 


10/17(日)安平路避難小屋 6:25→白ビソ山 7:05→摺古木山8:40→摺古木自然園憩舎 10:25→林道ゲート 11:55/12:10 タクシー→伊奈川ダム手前1キロP 13:55

<小雨後晴れ>

朝雨は止んでいたが昨夜の雨で笹がびっしょり、視界はあるがガスっている。雨具を着て出発する。小雨が降ったり止んだりの天気で笹と樹林の中を進む。摺古木山で1人安平路山に向かう人に会う。展望台方面5分ほど行ったところで携帯が通じて予約していたタクシーに時間の確認をする。

 

 晴れ間が出てきて紅葉もきれいになり景色を楽しみながら下る。予定より30分早く着いたがタクシーは直ぐに来てくれ助かった。運転手さんは会社の社長さん(弟)から途中会長さん(兄)に代わり高齢でも好きで続けているということで楽しくお話を伺った。10年以上前はここを縦走する団体さんもいてマイクロバスで迎えに行ったとのこと。天気に恵まれ、充実した山行でした。

(駒崎記)