1. 【山スキー】川場スキー場から武尊山往復(個人山行)

投稿日時: 2022/04/24 asami

ゲレンデトップから剣ヶ峯山剣ヶ峯山から武尊山武尊山頂から至仏山日時:2022年4月12日(火)

参加者:浅見
行程:
日高7:00=川場スキー場ベース9:00=リフト終点1860m9:50…剣ヶ峯山2020m10:30…
武尊山山頂2158m12:20→北面滑降→2090m地点13:00…登り返し…武尊山頂13:30…
剣ヶ峯山14:55…スキー場15:20→ゲレンデ下15:50
 関越道沼田IC周辺から川場村にかけて桜が満開で美しい山里の景色である。シーズンも終盤の川場スキー場は車の数も少ない。立体駐車場からエレベーターで7階に上がるとリフト券売り場がある。川場スキー場から武尊山へ登るにはここで所定の登山届を提出しココヘリの発信器を持たなければリフトを利用できない仕組みである。スキー場の営業と事故防止や遭難発生時の救助を考慮すれば、スキー場がココヘリと連携するメリットは大きいだろう。私が知る限り川場以外にも丸沼高原スキー場ゴンドラ利用で積雪期の日光白根山に登る場合はココヘリ発信器の携行が義務づけられる。今後更に拡がる事が考えられる。ココヘリ発信器は1回1000円でレンタルできる。私はココヘリに加入しているので自分の発信器を見せて登山届を提出し1500円を払ってリフト券を購入した。(1回券500円×2+ICチケット保証金500円)スキーを使わずに徒歩で往復する場合はスキー場内を歩くことは禁止されているのでリフト券は往復で2500円となる。(1回券500円×4+ICチケット保証金500円)
 スキー場トップ(1860m)の北側に剣ヶ峯山が立ちはだかっている。ちなみに武尊山系には「ケンガミネ」が2つある。前武尊の北側の剣ヶ峰(2083m)と川場スキー場の北側の剣ヶ峯山(2020m)である。後者は地理院地図では山名表記が無いが川場と玉原からの尾根が合わさる顕著なピークである。この時期の剣ヶ峯山東面は赤茶色の岩壁が威圧的だ。幸い尾根筋は雪が続いている。剣ヶ峯山を超えるまでは痩せ尾根をたどるので初めからスキーはザックにつけアイゼンピッケルで登りだした。剣ヶ峯山までは雪がつながっていいたが北側に5mほどの岩場がありアイゼンで慎重に下った。最低鞍部(1915m)までくれば後はシールで登れるだろうと考え、シールで10分ほど登った。しかしその後も痩せ尾根が続きジグザグに登れないので再びアイゼンに変える。結局山頂直下2050mからシール登高を再開し、夏道よりも東側に回り込んだ斜面を登って山頂に出る事ができた。山頂まで雪がつながっていたが山名表示板とその前の6畳ほどのスペースは地面が出ていた。数名の登山者がいたが山スキーは自分だけだった。ここからは北側に至仏や笠ヶ岳が近い、少し西側に谷川岳の岩壁が見える。北西側の手小屋沢源頭部を滑るつもりだったが、藪が濃いので変更して滑りやすそうな斜面を探す。やや東側にまわり込むようにして北側の尾根筋を滑った。もう少し時期が早ければ手小屋沢も滑れたであろう。下山は登った斜面(川場谷源頭部)を滑る。南斜面なので雪が緩みターンのたびに表面の雪が滑り落ちていく、数ターンで急斜面を抜け痩せ尾根の上に出る。ここからはスキーを背負って来た道を戻る。剣ヶ峯山直下の東側にトラバースのトレースがあったが、単独行ゆえに慎重に尾根筋を登り返した。
 スキー場トップまでアイゼンで戻る。結局歩きが90%滑りが10%であまり山スキー向きのルートではなかったが変化のある登山が楽しめた。ゲレンデ内は春の重い雪で滑りにくい。怪我をしないように慎重に滑った。リフト券売り場にICチケットを返却すると500円返ってくるので下山報告を忘れることもなかった。(浅見記)