山スキー記録    熊谷トレッキング同人

山頂直下のゴキゲン斜面で遊ぶ
燧ヶ岳山スキー


山域山名:尾瀬・燧ヶ岳(福島県)
期  日:2005年5月28日(土)
参 加 者:宮田、宮内(計2名)
行動記録:御池1500m(5:43)→広沢田代上部1800m(6:32/6:45)→
 熊沢田代1986m(7:10/7:15)→森林限界2170m(7:50/8:00)→燧ヶ岳2346m(8:20/8:40)→
 滑降点2330m(9:00)…<滑降>…山頂南東直下2220m→ナデッ窪滑降点2260m…<滑降>…
 ナデッ窪1960m(9:20/9:40)→ナデッ窪2190m(10:05/溶岩ドーム滑降&昼食/11:43>→
 燧ヶ岳2346m(12:05)→東斜面滑降点2300m(12:10/12:20)…<滑降>…
 2100m(12:30/12:40)→山頂北東直下2230m(13:00/13:20)…<滑降>…御池1500m(14:10)

 今年の尾瀬は残雪が多い。5月末だというのに御池周辺はビッシリ残雪で覆われている。会津若松から早朝飛ばして来た宮内君と午前5時に合流。準備を整え、シートラーゲンで山頂を目指す。前夜の激しい雷雨が嘘のように快晴だ。順調に高度を上げ、1時間30分で熊沢田代へ、木道が100m程出ているがいつものGW頃の感じだ。さらに1時間で燧ヶ岳山頂に到着。360度の展望を楽しむ。尾瀬ヶ原の雪は完全に消えていたが、至仏山ムジナ沢はまだ滑れそうなくらいに雪がついていた。
 記念写真を撮った後は、滑降地点を探す。山頂から10mほど降りた地点でスキーを履く。まずは山頂南東側の急斜面からスタートだ。さあ、行きましょうか。おきまりの「ヤッホー」と叫び飛び込む。快適なザラメ雪にターンが切れる。二人とも最初から満面の笑みである。次のナデッ窪に滑りこむためにいったん板を担ぎ、ミノブチ岳からの夏道のブッシュを超える。さあ、今回のハイライト、ナデッ窪滑降である。溶岩ドーム裾を滑り、ポッカリと開いた2m程の熊笹の隙間を抜けると、ナデッ窪の全容がいきなり現れる。大きな翼を広げたような尾瀬沼を真正面に、それはそれは本当に素晴らしい斜面であった。気分はすでに‘ハイ’となり、二人とも30度ほどの超快適斜面に飛び込む。宮内君も奇声を上げてウェーデルンを決めていく。雪面が荒れだした1960mで滑降終了。楽しんだ後は我慢の登り返しの番である。南面のため、汗が噴き出す。
 ナデッ窪源頭に着くと、正面に溶岩ドームが視界に入る。うーん、かなりの急斜面だか、底はすり鉢状の窪地であるため危険はない。標高差は約70m位か。「1本滑ろう」と誘ってみるが、宮内君は疲労モードで待っているとの返事。ひとり空身で登っていく。斜度は40度超だろうか、はるか足下にはデキカメ動画スタンバイの宮内君が米粒のように見える。ミノブチ岳には、つぼ足ギャラリー数名が注目していて、気合いが入らない訳がない。シュルンドに注意しながら急斜面に飛び込む。ジャンプターンのたびに表面の雪が落ちていく。宮内君めがけて滑りこみ、「いやー最高!、山スキー万歳だ」と叫ぶ。見上げる斜面には一直線のシュプールと、ザーという雪音がしばらく残っていた。これをみて宮内君も挑戦、美しいターンを決めて颯爽と滑り降りてきた。お互いのシュプールを眺めながら、最高のランチタイムをゆっくりと過ごす。
 まだ時間は正午前だ。今度は山頂東面のおいしそうな斜面をいただこう。山頂を再び越えて、東面の滑降点に立つ。そこから見下ろすと、これもまた素晴らしい一枚バーンであった。斜度は約30度ほどだろうか。地図上の2075mを目がけて滑り出す。約100mほど広い尾根上を滑り、さらに北側の沢バーンをつないで100m滑る。これもよかったね。再びシートラーゲンで登り返し、笹尾根を越えると北面の裏燧ノーマルルートに合流する。ここからは、たくさんのスキーヤーが滑った荒れた斜面となるが、楽しいことに変わりない。シーズン最後を惜しむように、かみしめながらターンする。熊沢田代で一部板を担いだ以外は、スキーで御池に滑り込むことができた。
 累積滑降高度約1400m、5月末とは思えないほど、素晴らしい斜面を存分に滑りまくった1日でした。                        (宮田記)