山スキー記録    熊谷トレッキング同人

‘シッケイ沢は来年のお楽しみ’平標山スキー


山域山名:上越国境・平標山<当初の目的ルート:仙ノ倉山シッケイ沢>(新潟県)
期  日:2005年4月3日(日)日帰り
参 加 者:宮田、木下 (計2名)
行動記録:北本(5:00)=元橋登山口980m(7:10/7:35)→ヤカイ沢出合1040m(8:00)→
 ヤカイ沢1230m(8:30/8:40)→左岸尾根森林限界1720m(9:40/9:55)→稜線1880m(10:20)
 →平標山山頂1983m(10:45/昼食/11:30)→林道1040m(11:50)→元橋登山口980m(12:05)
 =北本(15:30)

 昨年3月21日、木下さんと平標山山頂で約束したシッケイ沢を滑るべく今年も山頂に立ったものの、視界10mでは如何ともし難く、残念ながら敗退となりました。今年は約20年振り残雪の多さで、下部の沢も埋まり絶好の条件であったのに…、とても残念!でしたが報告します。
 元橋の駐車場は去年より除雪スペースが狭く、すでに7,8台の車でほぼ満杯に近い。周辺の残雪は軽く1m以上はあり去年の2倍程度か。日本海の寒冷前線が南下中で、なま暖かい南風が入り気温5℃。頭上にはまだ時折青空が覗いている。急いで出発準備を済ませ、林道脇からシールで進む。
 今回はヤカイ沢出合から林道を離れ、昨年滑降したヤカイ沢を詰めていく。午後から寒気で低温となる恐れがあるため冬ヤッケを着てきたが、今の気温ではとても暑い。最初の休憩ポイント見上げる平標西面は、山頂からヤカイ沢に落ち込む雪壁が目前であった。2人で昨年滑った急斜面を目で追う。稜線は北側から越えてくるガスで時々覆われている。視界のあるうちに仙ノ倉山頂に立たなければならない、急ごう。
 1350m付近から右手の小沢を登っていく。この小沢から左岸尾根上部までは、斜度も適度な素晴らしいブナ林が拡がっている。厳冬期に来たら、きっと最高の粉雪が待っているだろう。快適な斜面をカンガン上がり、1720m付近の森林限界に着く。1時間500mのハイペースだ。途中であった山スキーヤーによると、昨日の滑ったシッケイ沢や西ゼンの沢は全て埋まっているとのこと。2人の気合いがさらに高まる。あとは天候次第だ。
 仙ノ倉のトラバースに備え、クトーを装着する。すぐ上の灌木帯を右から巻くと、河内沢に雪庇を張り出す尾根上のフラットバーンに出た。ここを登り切ると、大源太山に続く国境稜線に着く。この辺りから濃いガスに覆われ、平標や仙ノ倉山頂はまったく見えない。
 シッケイ沢滑降の起点・仙ノ倉山頂に直接向かうため、トラバース気味に鞍部に向かう。標高1900mを維持していくと、目前に大きなシュカブラ尾根が出てきた。この尾根を巻く気持ちになれず、そのまま高度を上げていくと、たくさんのシュプールが出てきた。木下さんのGPSでもそうであったが、どうやら平標山頂直下に出たようだ。そのまま少し登ると、見覚えのある平標山頂だった。視界約10m、北風7,8m程度、気温が高いためそんなに寒さは感じない。先に着いていたパーティは登路を降りていく。
 お茶を沸かし様子をみるが、条件は一向に変わらない。休んでいる30分のうちにストックに立派な2pのエビの尻尾が出来ていた。かけているサングラスの内側まで水滴がつくほどで、湿度100%か。2人で「やっぱり憧れの万太郎山を正面に、豪快にシッケイ沢源頭の大斜面を滑りたいね」と慰め合い、‘シッケイ沢は来年のお楽しみ’にして、往路のヤカイ沢左岸尾根を降りよう。
 尾根を100mほど下ると、急に視界も良くなった。この辺りでは相変わらずなま暖かい南風が吹いている。どうやらガスは土樽側から湧いて、稜線を越えると消えているようである。土樽側は雨が降っているかもしれない。雪質はザラメ雪にはなっておらず、高温のために少々重ためのグサ雪だ。快適斜面であるはずのブナ林に入ると、さらに重たくなった。腿筋が悲鳴をあげながらも、2人は強引にパラレルで滑っていく。いやー、しんどかった。気合いと苦痛の20分の滑降で林道に合流。あとは手漕ぎスキーで駐車場に到着。 上空には青空、風もなく、稜線の天気が嘘のようだ。帰路に木下さんお薦めの猿ヶ京温泉で風呂と蕎麦を食べ、まだまだ午後浅い北本で解散となった。      (宮田記)