| 山スキー記録 熊谷トレッキング同人 |
| シーズン最後は‘東北の名峰を滑る’ 月山&鳥海山山スキー報告 |
| アルバムを見る 山域山名:月山、鳥海山(山形県) 期 日:2006年6月24日(土)〜25(日) 参 加 者:宮田、木下(計2名) 行動記録: 6/23 北本(21:00)=月山IC=姥沢駐車場(26:00)<テント泊> 6/24 姥沢駐車場(8:00)→月山スキー場TOP1510m(8:40)→ 姥ヶ岳北峰1688m北鞍部1620m→ 西俣沢左俣源頭1780m(9:50/10:05)→月山山頂1984m(10:30)→ 東斜面1910m(10:40/昼食&東斜面1810mまで滑降&登り返し)→山頂(11:50/12:10)→ 西俣沢左俣源頭(12:40/13:05)〜スキー場〜姥沢駐車場(13:50)=酒田= 鳥海山滝ノ小屋下の車道終点<テント泊> (天候:霧) 11月下旬吹雪の立山雷鳥沢を木下さんと滑ってから7ヶ月、今シーズン自身16回目の山スキーである。シーズン最後は残雪豊富な東北の名峰をはしごで滑ろうと、また二人でやって来た。 駐車場に張ったテントから顔を出すと、月山稜線はガスっていた。周りは本州各地から集まったスキーヤーや登山者が出発の準備をしていた。スキーヤーに交じり、長いリフトに乗る。リフト降り場から月山山頂方面に向かって行くのは登山者ばかり、辺りには我々以外の山スキーヤーの姿はなかった。 濃霧のなか登山者は目印のため張られたロープに導かれて姥ヶ岳に直登していった。我々は板を担いで姥ヶ岳東斜面をトラバース気味にショートカットして登る。途中で会った地元の山菜取りのおじさんによると、「今年はとても雪が多かった。毎日やることないから、コップで一杯だよ」と笑っていた。それにしても、この急斜面トラバースを長靴で歩く彼らは大したものである。 30mほど藪漕ぎして姥ヶ岳北側鞍部で登山道に合流、ここからは登山道と雪上を交互に登る。西俣沢左俣源頭1780mで雪田は終わり、あとは夏道の急登だ。露岩の道になると板がズシッと重く感じるが、夏道沿いにはシラネアオイやチングルマ、ハクサンイチゲ、黄色の花はミヤマキンポウゲ?が、山頂手前にもクロユリも咲いていて、気分が和らぐ。月山山頂は暗いほどの濃霧、東斜面を滑るために50mほど念仏ヶ原への登山道を下る。地図ではこの下に100mほど良い斜面がありそうだ。昼食を取りガスが晴れるのを待つが、一向に変わらないので滑ることにする。雨水の溝など斜面は凹凸だらけだったが、斜度があったのでそれなりに楽しめた。 山頂に登り返して月山神社で礼拝後、登路の西俣沢左俣源頭1780mまで登山道を下る。ここでも視界が良くなるまで待つが、逆に霧雨が降ってきてしまった。しょうがない、いきましょうか。西俣沢底に降りるとスキー場に戻れなくなるため、右、右と意識しながら滑る。地形も全体的に姥ヶ岳から落ちる片斜面であるため、満足感は得られない。最後に20mほど登り返してスキー場上部に出た。あとは、モーグルに興じるスキーヤーに交じって滑り駐車場へ。山頂はガスで見えないが、スキー場から下の中腹では青空が広がっていた。 新築したばかりという麓の志津温泉仙臺屋(せんだいや)で汗を流し、いつしか晴れ上がった月山を右手にみながらプラドを日本海へ走らせる。酒田では木下さんがネットで検索した「海鮮どんやとびしま」のボリュームたっぷり(しかも1050円!)の海鮮丼を食べて大満足、日本海のさざ波に触れてから鳥海山南麓の湯ノ台へ向かう。標高1000mしかない林道上部には、5mもある雪壁が所々残っていた。駐車場に着くと、北アルプスでも見られないほどの濃淡がハッキリした帯状に輝く天の川が迎えてくれた。 6/25 車道終点1200m(5:40)→滝ノ小屋→河原宿小屋1540m(6:50/7:10)→大小雪路→ 伏拝岳直下1900m(8:15/8:45)→御室(9:50/9:55)→新山(10:05/10:55)→ 伏拝岳直下1900m(11:55/12:20)〜雪渓末端1600m(12:30)→<藪漕ぎ>→ 1550m(13:40/14:00)〜1280m(14:10)→1410m(14:30/14:40)〜 滝ノ小屋1280m(14:50/15:05)→車道終点(15:25) (天候:晴れ、午後時々霧) 快晴の空に鳥海山がまぶしい。見上げる外輪山からは幾筋もの残雪が延びている。板を担いで出発、今日は暑くなりそうなので水をたっぷり持つ。滝の小屋上には大きな雪田があったが、外輪山まで雪がつながっている確証がないため、河原宿小屋まで夏道を登る。急登を登り切った小屋からは、広大な大雪田が伏拝岳直下まで続いていたが、いたる所にクレパス(深いのは3mもあった)が横に走っていたため、避けるように登っていく。 雪がなくなった所でスキー板と兼用靴をデポ、軽登山靴に履きかえる。何と軽いことか、足裏が自由に動くことか、軽快に外輪山を巡って鳥海山頂の新山へ向かう。外輪山からは、眼下には標高差2000mの広大な千蛇谷が見える。来春はここをアタックしよう。夏道沿いにはミヤマキンポウゲがたくさん咲いていた。あと1ヶ月もしたら沢筋の残雪も消え、もの凄いお花畑になるのだろう。 鳥海山頂の新山からは、昨日登った月山や朝日連峰、北は男鹿半島から岩手山、西は日本海に飛島が浮かんでいる、さすが東北の名峰の絶景だ。ゆっくりと昼食を取って、スキーデポ地まで戻る。さぁ、最後の滑降だ。外輪山稜線から見下ろして偵察したところ、20〜30mの藪漕ぎを2回すれば雪田をつないで滝ノ小屋まで滑れると判断し、登路より1本東側の雪田を滑ることにする。時折ガスが視界を妨げるが問題はないでしょう。 広い広い大雪田だが、クレパスに落ちないように注意して滑る。斜面は凸凹で板が跳ねるが、気分も跳ねる。やっぱりスキーや楽しいね。雪が切れたら藪漕ぎだ、がんばろう。末端の小沢に突っ込むが、いつになっても次の雪渓が見えてこない。どうやら入口を間違ったようだ。上空からと斜面上では見える角度が違うため、入口の判別が難しい。熊笹の藪は背丈以上の高さ、灌木も交じり、小沢には大きな露岩と小さい淵溜まりもあり、スキー板を背負っての藪漕ぎは非常に消耗した。結局、1時間以上も濃密で猛烈な藪の中で格闘することになってしまった。雪田に出たところは、上からみた2番目の藪先の西側30mの場所だった。上空には、日本には300羽しかいないというイヌワシが上空を旋回し祝福してくれていた。 やっと滑れると、気分も一気に復活。しかし、ここから滝の小屋まで行くには途中1箇所熊笹が出た所を横切らなければならなかったが(上からでは分からなかった)、その場所を見落としたため100m以上も滑り過ぎてしまった。またまた登り返すことに…、その分滑れたからいいか?と半分慰めながら急斜面を登る。今日もハードな山行になってしまいました。でも6月のスキーだから、‘ちょっと’は折り込み済みでしたが。 滝ノ小屋までは1箇所板を脱いだものの、最後のワンターンまでかみしめて滑る。末端の雪解け水で喉を潤し、今シーズンの充実した山スキーに感謝!!! (宮田記) |
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