山域山名:立山(富山県)
期 日:2007年5月11日(金)〜5月13日(日)
参 加 者:栗原昌、父
行動記録:
5/10(木) 鴻巣(23:00)→藤岡IC(0:30)=佐久平PA(1:30/4:00)
5/11(金) 佐久平PA(1:30/4:00)=流杉PA(6:30/7:30)=富山IC(7:40)→富山駅(8:00)
→立山駅600m(9:15/10:00)→室堂2400m(11:00/11:30)〜室堂山2668m(12:30/13:00)
→室堂山荘前2450m(13:15/13:50)〜一ノ越2705m(14:35/15:00)
→雷鳥平2280m(16:00/16:10)〜雷鳥荘2380m(16:30/16:40)→雷鳥沢ヒュッテ2300m(17:00)
前夜、仕事が終わってばたばた準備して出発。雨。さすがに2週連続北アルプスはきついが、慣れていない父一人で山スキーをさせるのは心配なので、体に鞭打って運転する。途中睡魔に襲われ2回ほど仮眠。夜が明ける頃には雨もやみ、晴れ間が見えていた。予定通り8時に富山駅で父をひろって立山方面へ。1時間ほどドライブして立山駅。相変わらず平日でも観光客でごった返している。ケーブルカーが故障して動いていないらしいが我々重い荷物があるものにとっては乗換えしなくてよいのでかえって好都合だ。切符を買いバスに乗込む。美女平から上は徐々に雪が残っており、弥陀ヶ原は例年通りの光景だ。1時間ほどで室堂に到着。喧騒の中を足早に過ぎ、立山の待つ3階へ。青空の下に立山がある。よかった、いつもの画だ。
ターミナルから少し歩いたところで腰をおろしシールを貼る。まずは足慣らしに目の前の室堂山にのぼる。昨夜雪が降ったらしく、新雪が40cmほど積もってる。春雪らしく重いパウダーだが、汚れた雪面を再度純白に覆いなおしている。キュッキュと音をさせながら難なく室堂山頂へ。頂上は風が強く寒い。気温は-4℃。さっさと準備してまずは一本目。ブーツが見えなくなるくらいの重パウダーだが気持ちいい。しかしふもとでは中学生くらいの団体が遠足で来ているのか大勢たむろっており、せっかくの新雪が荒らされている。その団体を避けるように室堂山荘前に滑り込んで昼食。山荘前では映画の撮影が行われているようだ。
2本目は一ノ越から雷鳥平に滑り込むことにする。トレースを忠実にたどって進む。去年同ルートをツボ足で歩いたときはラッセル状態で一ノ越まで3時間と激疲労が残ったが、山スキーを覚えた今年はあれ?もう着いたの?てな感じで1時間もかからずに到着。父も全然疲れてないようでよかった。やはり稜線は寒いので小屋の影に隠れて支度する。あまりにも風が強くて寒いので今年初めて目出帽をかぶり、完全装備で滑走。雄山直下のまだ荒らされていない雪面に2本のシュプールを描く。しばらく滑ったところで緩斜面コースと急斜面コースがあるので父は前者、私は後者を選択して下の雪上車道で合流することにして、いざ滑降。新雪はまだ結合していないが雪崩は起きそうも無い。雪は重めだが、ターンをきるだびに激しい雪煙がおこって気分は最高潮!わずか100mほどで雪上車道に出たがこの1分ほどの時間が過ごせただけでも来たかいがあった。少し遅れて父も降りてきて、そのまま道沿いをだらだら滑ってテント場へ。
時間、体力もまだ残っていたので雷鳥荘まで100mほど登り返し、そのままヒュッテに滑り込む。この斜面は完全なモナカ雪になっておりゆっくり滑っていたが、足をとられて一回転倒。ギャラリーもいたので少し恥ずかしがった。17時ちょうどに雷鳥沢ヒュッテ着。
雷鳥沢ヒュッテは建物こそ古いが設備はまるでホテルのようで、しかも客は我々のほかに1組とほぼ貸しきり状態。今回の山行で一番感動したのはある意味ここの居心地の良さかも知れない。温泉は壊れて使えなかったが、50mほど隣のロッジ立山連峰(経営者は一緒らしい)のお風呂を借りてよいとのことなのでまず風呂へいく。山で温泉に入れることだけでも予想外の贅沢なことなのに、夕焼けの雷鳥沢を見ながらの熱めの温泉に貸切状態。最高の気分だ。生涯で一番の温泉だったかもしれない。風呂から上がって戻るとご馳走が待っていた。まだ明るい雷鳥沢をバックに生ビールで父と乾杯。普段飲まない父がおかわりしているところも見ると父もよほど気分がいいのだろう。暗くなるまでゆっくりと食事を取り、ほろ酔いで暖房の効いた暖かい部屋に戻るとそのまま寝てしまった。
5/12(土) ヒュッテ2300m(7:30)→雷鳥平2280m(7:35/7:45)〜浄土山頂下2730m(9:30/9:45)
〜浄土山2831m(10:00/10:10)→雷鳥平2280m(11:00/11:10)→大走り2450m(12:00/12:30)
→雷鳥平2280m(12:45/13:00)〜室堂2400m(14:00/14:30)→弥陀ヶ原1920m(16:00/16:40)
→室堂2400m(17:00/17:10)→雷鳥沢ヒュッテ2300m(17:35)
6時15分起床。快晴。朝も贅沢な朝食をとり、そのあとトイレに行ってまた驚かされた。洋式の水洗トイレだ!しかも保温機能付!ほんとにここは山の中なのか。文明の利器に感謝しつつも、去年まですぐ横のテント場でキャンプしていた自分がばかばかしく思えてくる。感動をあとに今日の準備をはじめ、7:30出発。
雷鳥平まで滑り降り、登りにさしかかったところでシールを貼る。そのまま雪上車道を1時間ほどだらだら歩いたのち、室堂方面へ右に折れるところを直進し、浄土山を目指す。今日は気温が高く雪が重くなっている。一ノ越へのトレースを横切り、浄土山東斜面へ進む。カール横の尾根をひと登りしたところで小休止。雷鳥の声がするなと思ったら10mほど先に3匹の雷鳥、多分親子か、が我々と同じように浄土山を登っている。その内、その中の1匹がこちら側に飛んできて我々の座っている岩場に止まった。1mほどの距離で写真を撮ってくれといわんばかりにポーズを取っている。父はこれ以上上は怖くていけないとのことなのでそこに父を残し、最後100mぐらいをのぼる。確かに急斜面で父にはまだ無理だったかもしれない。私も先週の黒部五郎を経験していなければあきらめていただろう。
ジグザグにのぼって15分ほどで山頂に到着。シールをはがしドロップポイントを探す。黒部五郎カールと同じくらいの斜度があって少し勇気がいったが、ここも度胸一発でドロップイン。おお!なかなかの斜面だ!雪もまあ滑る。またへんな奇声を上げながらスピードを上げ、あっという間に先に滑り終えた父の待つカール底へたどりつく。そのまま昨日と同じラインを通りまた雪上車道へ戻り、さらに雷鳥平までくだる。
雷鳥沢は何人か登っているのが見えるが、全然進まないところを見ると相当歩きにくいのだろう。予定を変更して大走り方向へ行くことにする。まだ雪に覆われて全然割れていない称名川を横切り緩斜面を登っていく。日差しが強く気温がぐんぐん上がっている。尾根に取り付き少し登ったところで斜度を見て雪崩の危険性があるのでこのルートはここまでで中止、降りることにする。降りる前に昼食をとり、また雷鳥平に戻る。
明日は天気が崩れそうなので予定では明日だった弥陀ヶ原を今日に繰上げ、また雪上車道を通り室堂へ。みくりが池方向にも道があるのでそちらを登ってみくりが池経由で室堂へ到着。スキーバスの説明を聞いた後、ターミナル裏の斜面をトラバースし国見岳方面へ。国見岳の北側には舌ずりしたくなるような大斜面が広がっている。次にきたときは是非この斜面を滑ってみたい。
弥陀ヶ原へそのまま下ると全行程の8割ほどがトラバースであまりいいコースとはいえない。本来は何度か登り返しつつ最終的に下るのだろう。結局1時間ほどかかって弥陀ヶ原に下りたときは16時。バスを30分ほど待って、室堂へ戻ったときは17時。それから雷鳥平までは下りだが、よさそうな斜面を一本滑って雪上車道をショートカットする。もう雪が全然滑らない。最後は道をだらだら下って雷鳥平に出て、少し登り返して小屋に到着したのが17時半。帰りが遅いと心配した小屋のおばちゃんが外で待っていてくれた。
今日は先に食事を取り、昨日と同様生ビールで乾杯。ゆっくりした食事の後、長靴を借りて隣の小屋へお風呂にいく。昨日以上にのんびり浸かる。体があったかいうちに布団に入り就寝。
5/13(日) ヒュッテ2300m(8:30)〜室堂2400m(10:00/10:10)→立山駅600m(11:00/11:30)
→富山駅(12:30/14:00)→富山IC(14:30)=糸魚川IC(15:15)〜R148等〜更埴IC(17:15)
=花園IC(19:00)→鴻巣(20:00)
6:30起床。雪。やはり天候は荒れて風は強いし、視界は20mぐらいだ。我々初心者はもちろん、上級者も今日はスキーにならないだろう。予定通り今日の予定は中止し、そのまま室堂へ直行する。時間はたっぷりあるのでのんびり朝食をとり、だらだらパッキングする。小屋の人たちにお礼をいい、8時半出発。視界は悪いままなのではぐれないようにゆっくり雷鳥平まで滑って、昨日と同様下りきったところでシールを貼る。横殴りの風とあられ交じりの雪が顔に当たって痛い。ただ雪上車道上をトレースしていけば迷う心配は無いので安心して進める。
1時間ほどで室堂山荘に到着。真横に小屋があるはずだが、ガスで見えない。一ノ越方面へ行く人影が時折見える。この天気で強行してもいいことないだろうに。山荘前でシールをはがし。車道横をすべって無事室堂到着。それでも観光客は大勢いた。せっかく来たのにがっかりだろう。それにしても外国人、特に支那・朝鮮人が多くて全体の5割ほど占めている。話し声は聞き慣れないことばばっかりだ。
ちょうど立山駅行きのバスが出るのでそれに乗込む。さらば雪の殿堂よ。また今年の11月に会おう。
車に戻り、荷物をつめ込んで出発。1時間ほどで富山駅に到着。昼食をとったあと母の日のプレゼントにワインを買おうと駅周辺をぶらついたが酒屋がみつからず、もう1泊する父にお金だけ託して、そこで解散。そのまま高速に乗り帰路へ。途中経費削減のため糸魚川ICでおりR148を南下し、オリンピック道路を通って更埴ICで再度高速に乗る。花園ICで降り、鴻巣へ帰宅。いろんな意味で贅沢な山行だった。これからはGWの一週後に立山で小屋泊まりで山スキー、これをデフォルトにしよう。 |