| 山スキー記録 熊谷トレッキング同人 |
| 春の定番、巻機山井戸尾根で快適ザラメ滑降 |
| アルバム |
山域山名:巻機山(新潟県) 期 日:2008年4月20日(日) 参 加 者:CL宮田 SL木下 浅見、栗原(計4名) 行動記録:桜坂P750m(7:50)→井戸尾根990m(8:40/8:50)→1210m(9:30/9:45)→1610m(10:40/11:00)→1770m(11:30/11:40)→ニセ巻機1861m(11:55)→避難小屋1800m(12:00/12:35)→巻機山1967m(13:00/13:20)〜避難小屋1800m(13:30/13:40)→ニセ巻機山(13:55/14:05)〜井戸尾根米子沢展望台1280m(14:45/15:05)→桜坂P750m(15:35) 石打ICを出て、当初計画の柄沢山入山口である清水集落一番奥の国道除雪行き止まりに着いてはみたが、天気は小雨が降っていて1000m以上の稜線は厚い雲の中。‘誰も知らない、しかも側面から雪崩の危険のある狭い沢メインのルートに入るにはリスクが高すぎる’という訳で、天気が多少悪くても何ら心配のない、春の定番ルート「巻機山井戸尾根」に変更決定、すぐに除雪された林道を走り桜坂駐車場へ。雪の壁は1m弱と例年より多い。 装備を分けて出発の頃には雨はやんでいた。15台ほど駐車していたなかでは、最後尾スタートか。雪が少ないと夏道を登らなければならない井戸の壁もしっかり雪がついている。一番急な箇所はブッシュも多かったので、標高差100mほどは板を担ぐ。途中ですれ違った登山者から「稜線はすごい強風が吹いていて、小屋で引き返してきた」と聞く。天気は午後になると回復の予報が出ている。今日は急いでもいいことはないので、ゆっくり登りましょうと休憩もいつもより長めに取る。 井戸の壁上部はブナ天国といえるような広い尾根。井戸尾根はこんなによかったんだ。1450m辺りから疎林に変わり、すぐに雪原へ。ニセ巻機はガスが流れとても寒そうだ。1650mから上部の斜面は大デブリ崩落地帯となっていた(ここは以前雪庇上を滑降した)ので、再び板を担いで夏道を登り、1750mからまたシールに切り替えニセ巻機へ。ちょうど昼に避難小屋へ到着。小屋の中で休もうと思ったが入口は雪に埋もれ、屋根の一部しか出ていなかった。今年は残雪も多く、シーズンも長そうだとニンマリ。風を避けて樹林帯でコーヒーを沸かす。 栗原氏が巻機山未踏と云うので山頂を目指すことにする。浅見氏は足の痛みのため、小屋脇で待機とする。大勢いた登山者はほとんど下山したので、広い巻機山の稜線には数人しかいない。シールで緩い尾根を登って行くと、次第に視界も回復してきた。強風も収まり、眼下には矢木沢ダム、登るはずだった柄沢山も見えてきた。期待していなかったので、この景色を眺められて満足だ。主稜線を南に進み誰もいない山頂に立つ。北面をのぞき込むと魅力的な斜面が満載だ。 さぁ、滑降です。まずは小屋まで緩い大斜面を1本、ちょっと腐り気味だったがまずまずでしょう。浅見氏と合流してニセ巻まで登り返すと青空と太陽が…、まるで我々のダウンヒルを待っていたかのようだ。ヤッホーと誰もいない大斜面に飛び込む、最高です。デブリ地帯50mは穴だらけの夏道をくだり、熊笹が薄くなった場所から割引沢側斜面に出てから板を履いて尾根上へ滑り込む。午前中の曇天で適度に締まった快適ザラメ、4人の水を得た魚達は、小回り、大回りと無木立の大斜面に思い思いのシュプールを刻む。ブナ帯に突入しても適度な斜度と樹間に、こちらも至福の世界でした。 20年振りに井戸尾根を滑りましたが、改めて、春の山スキーの名ルートであることを再認識しました。この井戸尾根、大手リゾート会社のスキー場開発がバブル期前に持ち上がったが、地元清水の人達の猛反対で計画が頓挫、そのうちにバブル崩壊で計画は白紙になり、この貴重なブナと巻機山の自然が守られたことを思い出した。 開発で数々の自然や山スキーの名ルートが失われてしまうなか、日帰りでサッと楽しんで帰ってしまうのでなく、山を守ってくれている地元のために、できる限り宿泊や食事などはしなくてはと思いました。 (宮田記) |
![]() |