| 山スキー記録 熊谷トレッキング同人 |
| ‘豪快&雄大’仙ノ倉山シッケイ沢 |
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山域山名:谷川連峰・仙ノ倉山シッケイ沢(新潟県) 期 日:2008年3月22日(土) 参 加 者:宮田、木下(計2名) 行動記録:北本(3:30)=元橋駐車場980m(6:00/6:35)→ヤカイ沢1220m(7:25/7:35)→ 左岸尾根1630m(8:30/8:50)→平標山直下1900m(9:25)→鞍部1900m(9:45/9:55)→ 仙ノ倉山2026m(10:30/11:30)〜シッケイ沢源頭の雪原1675m(12:10/12:20)〜 1100m(12:50/13:05)〜毛渡沢出合(13:10)〜仙ノ倉谷出合(13:45)〜除雪林道(14:15)→ JR鉄橋下(14:20/14:40)→土樽駅(15:05)=<JR>土樽駅16:49=越後湯沢駅17:08= <路線バス>越後湯沢駅17:45=平標登山口バス停18:20=元橋18:25 <天候:快晴> ![]() 2004年から何度かシッケイ沢滑降の計画をしていたが、天候や積雪コンディション、同地域での遭難騒ぎなど条件が合わなくて実行できずにいたが、今回やっと2人の念願が叶い、快晴のシッケイ沢を滑降してきました。 元橋の別荘地の舗装道を歩き、除雪終点からシールで林道を登り出す。今朝の冷え込みで雪は硬い。河内沢の橋を渡った100m先がヤカイ沢の入り口である。最初は、傾斜の緩い樹林帯を進む。3月に入ってからの暖かさで雪解けが一気に進み、雪付きの悪い場所は地肌が見え始めている。見上げるヤカイ沢の正面には、平標山から松手山の頂稜が朝陽に照らされている。急傾斜の南面はまるでブロック雪崩の巣のよう、これから登るヤカイ沢左岸尾根の北側の沢から発生したものが一番大きく、痕跡からこの数日のものだろう。2004年3月に滑った時のヤカイ沢はデブリなどなく、あの時は条件が良かったと話す。 大デブリの脇を登り左岸尾根末端が近づくと雪もさらに硬くなってきた。単独先行者のエッジ跡は沢中を登っていたが、樹林帯の方が雪が柔らかいためトラバースして尾根上を登る。1500m辺りから一昨日の春の新雪斜面となった。左岸尾根を登り詰めると一気に展望がひらけ、遙か遠くに富士山と雪化粧した浅間山がきれいに見える。ここから上部は雪付きの悪い灌木帯の急登、雪を拾いながらジグザグに登る。広い主稜線に上がると平標山の家が眼下に、これから目指す仙ノ倉山の山容が大きい。 ![]() トレースがつく平標山頂へは行かず、1900mからトラバース開始する。2005年4月に同じく仙ノ倉を目指した時に濃霧のなかで越えられなかった雪庇末端を抜けて仙ノ倉山の鞍部へ。日本海と太平洋を分ける分水嶺に立つと、穏やかだった南面が嘘のように強風が吹き抜けていた。仙ノ倉山頂までは3つのピークを越えていかなければならない。しかもどのピークものっぺりと丸い形状で、悪天候時に遭難が多発するはずである。東ゼンへ落ちる大斜面を左にみて稜線を進む。斜面はアイスバーン、最後のピーク通過時には嫌らしいトラバースがあった。ヒヤッとしたのでクトーをつけたが、ちょっとの登りで仙ノ倉山頂に立つ。 さすがは谷川連峰最高峰、たっぷりと雪をまとった越後山脈の眺めが一望である。特に、毛渡谷に対峙する純白な万太郎山が素晴らしい。数ある谷川連峰山スキールートのなかでも、この万太郎山を常に正面に見ながらのシッケイ沢滑降は、標高差、斜面だけでなく、雄大な眺めからみても屈指である。今日は乾いた大陸性高気圧の勢力下で、北アルプス白馬三山もとても近く見えた。シッケイ沢までの出だしは北向きの急斜面なので、しばし雪が緩むまで山頂で休憩することにする。強風で体が冷えるので、山頂の看板を風よけにする。平標山には数珠繋ぎに登山者が登っているが、今のところ仙ノ倉に向かっている人はいないようだ。1時間休んだので、さぁ行きましょうか。 ![]() 山頂から北峰に進みシッケイ沢を覗くが、1650m付近に広がる雪原の下は見えない。それよりもこの出だしの斜面が問題である。アイスバーン斜面にシュカブラが発達した急斜面、無理にターンして転倒すると滑落する恐れもあるので、安全な場所を選んで50mほど階段下降をする。斜面がフラットになってから、いよいよターン開始だ。でも、一昨日のパックされた雪とアイスバーンが入り乱れての斜面で、転ばないことが最優先となればとても滑りを楽しめない。北尾根1850m上から雪庇の下を抜け、眼下に拡がる大雪原へ向けて滑る。相変わらずパック雪だが、アイスバーンがなくなったので、小回りターンで滑る。雪原上に立つと、正面にドでかい万太郎山とエビス大黒、仙ノ倉に続く急峻な主稜線がとても近い。振り返れば、テカテカに光る斜面に我々のシュプール、言葉はいらない光景だった。 雪原を真東にトラバースして、シッケイ沢源頭の急斜面に入る。出だしを除けば斜度は適度な中斜面、両岸から発生したデブリを避けるように滑る。1300m付近からザラメ状になり、やっと快調なターンを刻む。シッケイの頭からのデブリは凄く、右岸斜面を高巻く。斜度が緩くなると、毛渡沢の出合に出た。ここまででも仙ノ倉谷までの半分、ツアー終点となる土樽のJR鉄橋までだと3分の1である。スケールも半端ではない。 毛渡沢には先週のシュプールと今日と思われる赤谷川源流ルートから来たシュプールがあった。あとはこのシュプールを追う。トレースは沢を何回もスノーブ リッジで渡る複雑なルート取りで、とても初めてではこのラインは取れないそうもない。途中で赤谷川源流ルートから来たという長野からの単独と話す。北アルプスの麓に住んでいても、このエリアは憧れだそうだ。仙ノ倉谷にかかる古い吊り橋は使えないので、上流に200mほど遡ってスノーブリッジで沢を渡る。群大ヒュッテには煙が上がり、初老の登山者と挨拶する。26年も前に熊高山岳部新人歓迎合宿のベースにした思い出の小松沢の橋を渡り、雪が積もった林道を滑らせる。JR鉄橋手前500m位で林道の除雪作業していたので、ここでスキーを脱ぐ。あとは長い舗装車道を歩いて土樽駅へ。駅には周辺の山から下山してきた山屋が次々と集まってくる。乗客はすべて登山者という珍しい駅である。上越線下り発4時49分までの長い待ち時間、湯沢駅ではバス出発前に立ち食いの舞茸そばを食べる。駅コンコースを板を担ぎ兼用靴で歩いても違和感ないのがちょっとうれしい。1時間ごとに出ている苗場浅貝行き路線バス5時45分発に乗って平標登山口停留所へ。薄暗くなった駐車場まで少し歩いて、長いツアーの1日が終わった。 (宮田記) (参考)土樽駅〜越後湯沢駅230円、越後湯沢駅〜平標登山口580円 |
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