埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【スノーハイキング】湯元温泉~刈込湖(個人山行)
源泉、樹林、雪原の先に広がる絶景
山域:日光湯元温泉
期日:2024年2月14日(水)
参加者:高橋仁、会員外4名
湯元温泉9:30/9:55→金精道路登山口10:20→蓼ノ湖10:40→小峠11:30→刈込湖12:00/13:10→小峠14:00→金精道路14:40→湯元温泉15:00
湯元温泉までの道路は雪が全くなくて、順調に走れた。駐車場で身支度を整えて源泉地を抜けて、つづら折りの坂道を登って、金精道路に出る。湯元から先は冬季閉鎖で、雪も積もっている。ここでアイゼンやワカン、スノーシューとそれぞれのアイテムを装着して蓼ノ湖に下る。
先週の雪は、多くのハイカーに踏まれて立派なトレースができている。ほどなく蓼ノ湖に出たが、半分くらいは雪をかぶり、半分くらいは水面が見える。ここは夏道はなく、積雪期のみの限定コースだ。今日は、新品スノーシューの使い染なので、トレースを外してサラ雪の上を歩いたり、急登でヒールリフトの使い心地を試したりしt見る。
青いリボンに導かれて針葉樹林を抜けて差面を登ると、夏道の小峠に着いた。再び夏道を分けてドビン沢に下り、樹林の中の緩やかに下っていく。2年前に登った於呂俱羅山(オログラヤマ)が見えてきたら刈込湖に到着だ。湖面の雪原の先には、男体山ファミリーの長男坊の太郎山が見終える。
雲ひとつない青天が広がり、気持ちの良い絶景を存分に味わいながら、ユッタりのランチタイムを過ごしたら、帰りは夏道をたどって湯元温泉に戻って、楽しい山行の終了。源泉には7,8頭のサルがゆるゆると歩いていた。人慣れして警戒する様子もない。(高橋仁)
【スノーハイキング】大幽洞と雨呼山
氷筍の大幽洞・展望の雨呼山スノーハイク
山域:水上町藤原(宝台樹) 大幽洞と雨呼山(911m)
期日:2024年2月17日(土)
参加者:L高橋仁、木村、豊島、駒崎
程:川本6:00=水上IC=宝台樹スキー場=林道終点P8:30→大幽洞入口9:10→大幽洞10:10/10:40→入口11:00→ Pの上で昼食11:20/12:10→P12:20=寺山峠P12:40→雨呼山13:00/13:10→龍棲洞付近13:30→寺山峠14:30=川本16:30
<天候:晴れ>林道終点はスペース4~5台の狭い駐車場だが無事止められ出発。雪は締まっていて6本爪アイゼンで歩き出す。天気は上々、気温も高めで、大幽洞と武尊山の分岐で小休止がてら身支度を軽くする。訓練ということで、ワカンとスノーシューに履き替える。斜度の緩いうちは歩きやすいが斜度が増してワカンの歯の刺さりが不安になる。できるだけ斜面の方向にワカンが向くよう工夫しながら登る。
小尾根を乗っ越して谷の上部を斜めに進むとやっと大幽洞の入り口が見えてくる。二枚貝のように口を開けた洞窟の中に入ると、いろいろな形の氷旬が陽の光にキラキラ光っている。
帰りは、アイゼンに履き替えて下山。アイゼンがよく効き、踏み抜きにイラッとしながらも快調に分岐に到着。駐車場の上の雪原で昼食。谷川岳や朝日岳方面の雲が徐々に晴れ、大パノラマに囲まれた贅沢なお昼だ。
今回のもう一つの目的地、雨呼山と龍棲洞へ車で移動。寺山峠に車を置きアイゼンで出発。ほんの20分程度だが、結構ちゃんと登る。山頂の社は雪の中にぽっこりはまっている。小さい山なのに北東、南東の展望が素晴らしく去りがたい。気を取り直しもう一ヶ所の氷筍、龍棲洞へ向かうが、結局トレースが多すぎて、辿り着けない。諦めて、稜線に出て展望とお茶休憩を楽しんで下山。初めての氷筍と展望を満喫したスノーハイクでした。 (豊島記)
【スノーハイク】新雪の浅間嶺 (個人山行)
新雪の浅間尾根を歩く
山域:桧原村(奥多摩)浅間嶺903m
期日:2024年2月24日(土)
参加:高橋仁、赤坂、会員外6名
行程:熊谷6:30=桧原村払沢の滝臨時駐車場8:30→時坂峠9:30→浅間嶺11:30/12:30→人里峠12:50→人里バス停13:50/15:03=(バス)=桧原村役場15:20→駐車場15:30=熊谷17:40
払沢の滝駐車場が改修工事中で、北秋川対岸の高台にある桧原村グラウンドの臨時駐車場からスタート。周りの山は、前日の前線が降らせた新雪が、500m位から上を真っ白に染めている。山全体が白い花が満開になったような、華やかな風景にしばし見とれる。
舗装道路をショートカットで何度か横切ってから峠道に入ると、ほどなく時阪峠に着く。ここから再び林道歩きになるが、雪化粧の山肌を眺めては歓声を挙げながら、「代官御休息所」の大きな茶屋跡に着いた。
江戸時代の「中甲州街道」と呼ばれ、木炭などを甲州に運び出し、米、塩などを買い入れた、馬が通れる生活道路の名残があり、歩きやすい道だ。
沢沿いの道から、山腹を巻くように登れば浅間嶺山頂に出る。残念ながら、御岳山、大岳、御前山は雪融けの水分が立ち昇るガスにさえぎられて、山頂が見えない。南の笹尾根もガスの切れ間から、見え隠れしている。その代わりに、普段は見ることのない雪の花が咲いたような木々の眺めを堪能することができた。冷えてきたので、トイレのある休息舎に下り、下山開始。
稜線の北側の植林後の鹿よけネットのわきをを淡々と歩いて、人里(へんぼり)峠に着いた。稜線は数馬まで続くが、今日はここから変ぼるバス停に下ることにする。落ち葉で柔らかい道を快調に下り、「ポツンと一軒家」で紹介された大野邸を見て、人里集落に着いた。
茶房へんぼりで、コーヒーケーキセットをいただいて3時03分のバスを待つ。桧原村役場までバスに揺られて、高台の駐車場で、今日のスノーハイクはピリオド。(仁)
【スノーハイク】稲含山(個人山行)
360度の展望 雪の稲含山
山域:群馬県下仁田稲含山1370m
期日:2024年3月7日(木)
参加:高橋仁 他4名
行程:道の駅甘楽8:10=一の鳥居下10:20→茂垣峠10:40→稲含山頂12:20/13:50→一の鳥居14:50=道の駅甘楽15:30
道の駅甘楽から、城下町小幡を抜けて秋畑集落から神の池公園に登って行くと雪がどんどん深くなってきた。茂垣峠駐車場まで車で行く予定だったが、一の鳥居下あたりで、とうとうストップして、前にも後ろにも動かなくなってしまった。路肩の広いところまで、みんなで押し上げて、Uターンさせて駐車した。
すっかり遅くなってしまって、1時間半遅れで登山開始となった。深いところではひざ下位の積雪を交代でラッセルしながら登る。ワカンを使う程でもなく、チェーンスパイクで快適に歩ける。天気は上々で、妙義、浅間がきれいだ。2時間足らずで稲含み神社に到着。すぐ先の山頂は360度の絶景が広がる。
谷川連峰から志賀高原、浅間山、北アルプス、八ヶ岳、奥秩父、西上州の山々、赤久縄山、御荷鉾山、赤城山、武尊山を見まわしながら楽しいランチタイム。今日はここから稜線をたどって、日本に3か所しか見つかっていない原三角点のある白髭岩まで往復することも考えていたが、時間のロスと、積雪状況から、あきらめて下山することに。
下りはトレースがあるのであっという間に赤鳥居に到着して、一の鳥居経由で車を駐車した道路に降りた。
思いがけず、たっぷりの雪の山行となり、楽しい一日だった。(仁)
【雪上訓練】谷川岳マチガ沢 2024/3/30
1.山 域:谷川岳・マチガ沢出合(群馬県)
2.登山形態:積雪期一般登山
3.目 的:雪上訓練
4.日 程:2024年3月30(土)
5.行動記録:谷川岳ロープウェイ駐車場7:35→登山指導センター7:45→マチガ沢出合8:45/10:15<雪上訓練>
→西黒尾根11:30/12:10→登山指導センター12:50→駐車場12:55
6.訓練内容:雪上歩行・アイゼンワークの確認
滑落停止訓練
ツェルトを実際に張ってみる
参加者:CL木村 SL石川 花森
<天候:曇り一時雨>
去年の反省から、寡雪の年でも積雪を見込めるマチガ沢に場所を戻して雪山訓練を実施した。装備を整え、登山指導センター脇のゲートまで来てみると、やはりこれまでよりも積雪はかなり少ない。雪面も緩んでいるので、始めはアイゼンを着けずに進む。沢を横切る急斜面の所でアイゼンを装着し、程なくマチガ沢出合に到着した。
マチガ沢では、先着パーティー10名程が既に訓練を行っていた。我々も右岸の適当な斜面で訓練を開始する。まず、アイゼンでの雪斜面のトラバースから復習した。山側の足を進行方向に平行に、谷側の足をやや開いて歩くのが、より安定してトラバースするポイントだ。次に、滑落停止訓練を行ったが、今日は雪面が緩みすぎていて、滑落停止姿勢を取るまでもなく自重で雪に沈んで止まってしまう。なるべく斜度のある所で勢いをつけて何本か訓練を行い、何とか滑落停止の感覚を思い出すぐらいの形にはなった。滑落停止訓練後、休憩を兼ねてツエルトを張り、この後の行動を相談する。この雪質では効果的な訓練は出来ない、また、小雨も降って来たので、この後は西黒尾根に登って下山することにした。
西黒尾根への登りも、訓練を行った斜面上部は雪が途切れている可能性がありそうなので、少し手前のやや斜度の緩む斜面から取り付く。この斜面を登り上げると西黒尾根の一本隣の支尾根上に出るはずなので、地図を良く見ながらルート取りし、無事トレースのある西黒尾根上に到着した。ここで昼食休憩とし、やや風があるので再度ツエルトを張った。周囲の木を使ってある程度きちんと張ったので、長めの休憩時には快適である。昼食後は西黒尾根を一気に下山した。
今回は最低限の訓練は出来たと思うが、雪質が良くなく十分な訓練が出来なかったのが残念だった。近年の雪解けの早さを考えると、実施時期を検討しなくてはならないのかもしれない。
(木村記)