甲信越

【沢登り】ナメラ沢

山  域  奥秩父・笛吹川水系久渡沢・ナメラ沢
日  程   2021年7月25日(日)
        川本5:00=雁坂トンネル料金所駐車場7:00~沓切橋入渓7:40/8:00~沓切沢下降
       ~沓切沢出合8:10~久渡沢遡行~峠沢出合8:15~中ノ沢出合8:40~ナメラ沢遡行
       ~奥の二俣10:00~左俣遡行~破風山稜線12:00~西破風山12:05/12:40~青笹尾根                   下山~沓切沢出合15:25~沓切橋15:40/16:00~雁坂トンネル料金所P16:30=18:30川本
参 加 者  浅見 橋本(計 2 名)
 国道140号の雁坂トンネルは秩父側の豆焼沢付近から始まり山梨側は笛吹川水系の久渡沢付近に出る。ナメラ沢は久渡沢の支流で奥秩父主脈の破風山に突き上げる。雁坂トンネルを抜けると料金所があり740円を払って通過するとすぐ左側に駐車場がある。駐車場の奥から雁坂峠への登山道が始まる。沓切橋で沢装備をつけ支流を下降して久渡沢本流にでる。深い谷の中はまだ日差しが届かない。小滝の連続を登って行くとほどなく峠沢の出合である。中ノ沢を左側に分けるといよいよナメラ沢の始まりである。中流部は名前の通りナメが多く傾斜もゆるい。北西の方向につづく沢を登っていくと背中から日差しがあたる。広葉樹の木漏れ日がナメを奔る水流をキラキラと輝かせて美しい。

 奥の二俣を左に入るとやがて水は涸れて奥秩父らしいシラビソの森の中の急登となる。きつい登りではあるが藪漕ぎはなく破風山稜線の登山道に飛び出す。西に約5分で西破風山山頂である。山頂の表示とベンチがあるが展望はない。ここで昼食、橋本さんは軽登山靴に履き替える。私は渓流靴のまま下山したが下りの尾根道は滑りやすく苦労した。青笹尾根は一般登山道ではないが下山用に使われることもあるようなので今回の下山路とした。

山頂から200mほどは踏み跡も少なくシャクナゲの藪をこいで道を探す。やがて木の幹に赤いラインが入っていたり、枝にピンクテープがついていたりしてそれらを探しながら降りると踏み跡が明瞭になってくる。GPSで現在地と進行方向を確認しながら進み入渓点に降りることができた。(浅見記)

【ピークハント】光岳(てかりだけ)

南アルプス 光岳  (個人山行)

-南アルプス最南端2500m峰に登る-

山域山名:南アルプス 光岳

期日:2021年9月14日から15日

参加者:橋本義彦

行動記録

13日 熊谷17:30=関越道・上信越道・中央道=飯田IC=芝沢ゲートP23:00 前夜泊

14日 芝沢ゲートP5:30-易老渡6:30-易老岳11:00-光岳小屋14:00 光岳小屋泊

15日 光岳小屋6:45-光岳往復-光岳小屋7:30-イザルヶ岳往復-易老岳9:25-易老渡12:10/50-芝沢ゲートP13:50=中央道・園央道・関越道=熊谷22:00

 13日は松川ICから下りて、中央構造線がある東側の谷に入ってしばらく走り、遠山川沿いの林道を遡り、やっと芝沢ゲート手前の駐車場に着く。車は10台ほど止まっている。すぐに車中で休む。

 

 

 

 

上:ギンリョウソウが白くて目立つ 下:倒木が多いが登山道の倒木は片付けられている

 

14日<天気曇り>天気予報では晴れだが、明るんだ空は曇っている。朝食後すぐに出発する。易老渡までは、崖崩れのためゲートが閉められ歩くことになっている。遠山川の清流が大岩を越え、瀬音を立てている。左右の山は切り立ち、深い谷で、山は鬱蒼とした樹林に被われている。マタタビ、サルナシも生えている。1時間で易老渡に着く。施設らしき建物はない。鉄製の狭い橋を渡り、急傾斜の尾根に取り付く。易老岳まで1474mの登りだ。急登で道は右左に曲がる。登山口からはヒノキの植林で手入れされている。さらに高度を上げると広葉樹林となる。幾分明るい。落葉の中に白いギンリョウソウが生えている。形はシュンランの花にも似ている。丸い尾根筋で大岩もなく斜度はきついが登り易い。1460mの面平まで登ると、やや平坦になり、広葉樹林はサワラの大木の森となる。直径1m高さ30mほどの大木が真っすぐに立ち並ぶ。立派な森だ。ここからは、針葉樹林帯となる。汗をひどくかく。登山者はいない。ひたすら登る。ツガやシラビソの森、そこかしこの太い倒木、そしてその上の苔、それらが合わさった森の香りを吸いながら登る。木々は倒れまいと地面に根を周りじゅうに張っている。エゾシオガマの白い花が咲いている。イワカガミは葉っぱのみ。シダもたくさん生えている。易老岳まで260分のコースタイムを疑ったが、結局それだけの時間がかかり、易老岳に着く。森林限界近い標高だが、常緑針葉樹に被われた山頂だ。一休みして方向を南西に変え稜線を光岳に向かう。

 

 

上:花は少ないがトリカブトは目立つ 下:センジュ原ー光岳小屋が近い

 さすがに主稜線で、明るくなり、所々眺望も効く。草原があったり、枯れ木があったり、樹木も変化に富む。進むと西側に三吉ガレがあり、数百m崖崩れになっている。岩は奥秩父と同じ堆積岩だ。高い樹木が無く、苔が増え、イネ科の草と一緒に林床をびっしりと覆い、しっとりした高山の雰囲気だ。すでに初秋の雰囲気で気の早いナナカマドが色づき始めている。ゴゼンタチバナの赤い実がかわいい。易老岳から標高差100mほどを下り今度は登りだ。ザックが重く、脚への負担も大きかったのかその付近で脚がつった。薬を飲むとすぐに治る。登りの道は沢状の場所になり、そこには水は無く数十㎝の大岩で埋められている。途中トリカブトの鮮やかな紫の花が咲いている。曇りだが、霧雨が漂うようになってきた。GPSで光岳に近づいたことを確認する。沢状の道を登り詰めた源頭部が静高平で、清水が豊かに流れている。ここで水をパックと胃袋に補給する。ほぼ予定どおりに小屋に着ける。灌木になった湿原をゆったり歩き、光岳小屋を見つけ安心する。湿原の周りはハイマツが生えている。日本最南端のハイマツ自生地という。小屋は開放されており、小屋泊りできることになった。とても立派な小屋でコロナの影響で営業はしていないが、無料で開放しているのでありがたい。テントを張る手間も省け助かった。先客は1人のみ。少し会話する。甲斐駒ケ岳から稜線を1週間かけて歩いてきたという。少し休んで早めの夕食とし、休む。雨音がするほど強い雨が降ってきた。天気予報では、明日は晴れるという。それに期待してシュラフに入る。

 

 

 

上1枚目:富士山が姿を現す 上2枚目:南アルプス南部の聖岳などの稜線 上3枚目:光岳山頂 下:樹木が多く、木の根も芸術的だ

15日<天気晴れ時々曇り>太陽の強い光で目を覚ます。予報どおりだ。朝食後、パッキングしてから、小屋の南にある、光岳を往復する。東側の見晴らしのよい場所から、雲海のある山脈を楽しむ。光岳山頂は、余り高くない常緑樹林に囲まれ眺望はないが、落ち着いた山頂だ。小屋に戻り、湿原の横からイザルヶ岳に登ると直ぐに山頂に着く。山頂付近はハイマツ他植物が無く裸地で砂利地だ。そのため、景色は抜群、雲海があるが、四方の山々が見える。富士山、南アルプスの稜線、北アルプス、中央アルプス、白山、御嶽山・・・。

山の自然学を提唱する小泉武栄氏は「山の自然を知るには疑問を持つこと」と著書で記している。この山頂に木々や草が生えないのはなぜか。ほぼ同じ高さの光岳には樹木が茂っているのはなぜか。イザルヶ岳に植物が生えないのは砂礫の平らな稜線で雪は強風で飛ばされ種子が発芽しても成長できないのではないかと考えた。

景色を独り占めして楽しんだ後、下る。付近の丈の低いダケカンバの盆栽のような枝ぶりはすごい。湿原はどうしてできたのか。平坦なのに、ガンコウランや地衣類が優勢なのはなぜか。疑問は尽きない。

 帰り路は、登りの時とは、見える景色も異なり、こんな場所を通ったかと思う時もある。地図など見ながら方向確認をしながら下る。易老岳からは、今度は、一気に易老渡まで、ひたすら下る。樹木を見ながら、森林浴をしながら下るのもよいものだ。ただ、一人であり、登山者が少ないので、もし、滑落したら、助けを求めることはできない。滑落、転倒、怪我をしないこと、するくらいないゆっくり着実に歩くこと、そのことを思いつつ下る。面平の大木サワラの森にはやはり木の精のようなものを感じる。地形が平坦で土壌も深く、雨も多く、成長しやすい場所なのだと思う。休む気もせず、ひたすら下る。易老渡に近づいた最後の30分位は膝が鈍くなり、石に足を引っかけたり、木の根で滑ったりしながらやっと易老渡の橋を渡ることができた。ここで昼食にする。道路脇の日陰に枯れ枝があり、なんと椎茸が1個生えていた。椎茸を裂いてカップ麺に入れ椎茸入りシーフードカップ麺にして食べた。駐車場までゆっくり歩き、光岳山行を終えた。

【無雪期PH】八ヶ岳天狗岳・硫黄岳

日  程    2021年9月19日(日)~20日(月)

     1日目 日高4:10=唐沢鉱泉7:10/7:40~西尾根展望台9:20~西天狗岳11:00

         ~東天狗岳11:30/11:40~本沢温泉13:10(テント泊)

     2日目 本沢温泉4:50~硫黄岳7:10/7:50~東天狗岳10:10~黒百合平11:30

         ~唐沢鉱泉13:20=日高20:30

参 加 者  浅見(単独)

  本沢温泉のホームページで、夏の長雨による土砂崩れで閉鎖されていた野天風呂「雲上の湯」が16日に再開したことを知り、今回の山行を計画した。

 3連休の2日目、唐沢鉱泉の登山者用駐車場は満車。手前の林道脇に車があふれている。300mほど戻った所に駐車。鉱泉前の橋を渡り天狗岳西尾根に北側から取り付く。シラビソの暗い林の中の急登が続く、足元にはダケカンバの黄色い葉が落ちている。シラビソとダケカンバの混交林のようだ。1時間ほど登ると西尾根に乗り展望が開ける。台風一過の雲一つない晴天で北岳、甲斐駒、穂高、槍、鹿島槍など中部山岳の主な名峰が一望できる。第二展望台と呼ばれる場所からは目指す天狗岳、主峰赤岳をはじめとする南八ヶ岳の峰々が迫ってくる。森林限界を超えて岩がゴロゴロした急斜面を登ると西天狗岳山頂(2646m)である。鞍部に降りてまた登り返すと東天狗岳山頂(2640m)。八ヶ岳主稜線にあるのでこちらの方が人が多い。東側の展望が開け奥秩父や浅間山が見える。主稜線の東側は火口壁で断崖になっている。断崖の縁を南にたどる。根石岳との鞍部に降りると白砂新道の分岐がある。本沢温泉への近道なのでこの道を利用する。降り口はザレた白い岩の急斜面で緊張する。しばらく下ると樹林帯に入り安心するが、道は不明瞭で目印のピンクテープを探しながら歩く。白砂新道はあまり利用されていないようで、1時間ほどの下りの中で3人しか会わなかった。条件の悪いときは利用しない方がいいだろう。

西尾根から西天狗岳

鞍部から東天狗岳

 

 

 

 

 

 

 

 

 本沢温泉の小屋でテン場代1000円と野天風呂入浴料1000円を払い、野天風呂再開の感謝を伝える。テン場は5分ほど下った所にあり、すでに30張りほどのテントがあった。シラビソの下の平らな場所にテントを張る。野天風呂は小屋から5分ほど登った所から沢に降りた所にある。沢に降りる火山性の白い斜面が崩れ、3日前に再開したのである。4人が入れる長方形の木枠に白濁した温泉が湧き出すのみ。順番を待つこと10分ほどで入浴することができた。「雲上の湯」は日本最高所(2150m)にある野天風呂で、適温の掛け流し温泉は自然からの贈り物と言えるだろう。女性は水着で入浴したり、足湯だけ楽しんだりしていた。

 2日目も晴天、日の出前にヘッドライトを着けて出発。夏沢峠への道は整備されていて暗くても安心して歩ける。夏沢峠は樹林の中でナナカマドやミヤマザクラの紅葉が始まっていた。森林限界を超え硫黄岳の山頂に着く。朝日に輝く阿弥陀岳が美しい。赤岳、橫岳の西壁はまだ影になっているが、稜線上だけに日が当たっている。硫黄岳の表示のあるケルンから東に5分ほどのところに最高地点がある。ここまで来ると赤岳の裏に隠れていた富士山が見える。

ミヤマザクラの紅葉

硫黄岳から南八ヶ岳

 

 

 

 

 

 

 

 

 夏沢峠に戻り樹林帯の主稜線を北にたどる。箕冠山、根石山荘を過ぎると森林限界を超える。根石岳と天狗岳の西斜面はカール状で雪が着けば滑れそうだ。東天狗岳を越えて分岐を左へ、岩がゴロゴロした「天狗の奥庭」を通って黒百合平へ。ここからは北八ヶ岳らしいコケとシラビソの林の中の道を通って唐沢鉱泉に下山した。宿の手前では登山道の脇に青白い源泉を見ることができる。日帰り入浴料700円を払って、汗を流す。源泉の温度が低く加温している。打たせ湯は加温していないので冷たく感じる。

 天狗岳西尾根は八ヶ岳への登路のなかでも景色の良いルートだった。天候に恵まれて展望と温泉を満喫できた。

 

【無雪期PH】南ア 鋸岳 2021/9/19-20

山  域:鋸岳2685m(山梨県/長野県)


山行形態:無雪期テント泊登山
目  的:岩場と展望を楽しむ 
日  程:2021年9月19~20日
参 加 者:駒崎、新井浩

アルバム

行動記録:
9/18(土)東松山20:00=道の駅信州蔦木宿22:40 
9/19(日)道の駅5:30=釜無川ゲート920m 5:55/6:20→ログハウス1534m 10:10→富士川水源標柱1700m 11:00/12:00→横岳峠1980m 12:50/13:20→横岳2142m 13:50→横岳峠14:15
<天候:晴れ>
夜の道の駅は、車中泊の車が多く、連休のこの日は特に多いようだ。翌朝4時に起き、朝食を食べて釜無川に向かう。国道から標識の無い交差点を曲り、釜無川沿いを走るとゲートがあり、その手前約300m付近の広くなった路肩に駐車する。6時前だがすでに12-3台ほどがぎっしり並んでいる。ここから約9.5kmの林道歩きだ。

 

事前に調べた結果では自転車を使う人も多いとあった。大雨で暴れた様子が随所で見られる。修復するのだろうか。道がごっそり崩れて道の跡形もないところが数か所。釜無川の河原に降りて崩壊個所を迂回するが、渡渉は問題なかった。林道歩きも4時間になろうとする頃にログハウスが見えてきた。製紙会社のものらしい。日陰で休憩する。さすがに疲れた。

 

林道はここまでで、やっと山道に入り、すぐに渡渉して荒れた河原をピンクテープを探しながら進むこと約1時間で、富士川の源流に到着する。時間の余裕があるのでここで大休憩。湧水が冷たくおいしい。テント泊用に水を4L汲む。

 

ここからは、針葉樹林の中を標高差約300m1時間弱で横岳峠に着く。なだらかなコルで、テントが何張りか張れそうだ。ザックが3つほど置いてあるので、鋸岳に行っているのであろう。適当な場所を見つけテントを設営。時間が早いので、横岳に登ってくることにして、空身で登り始める。踏み跡はあるところとないところあり、適当に尾根を登る。苔むしていいところだ。30分ほどで横岳山頂。全く展望はないので、写真を撮って引き返す。テントに戻ってもまだ14時。こののんびり感がいい。持ってきたアルコールを飲みながら、昼寝を交えてのんびり。何人かがやって来てテントを張る。今日は多いようで、合計6張りとなった。早めの夕食を食べて寝袋に潜りこんだ。

 

9/20(月)横岳峠5:25→三角点ピーク2607.1m 7:15→鋸岳2685m 8:25/8:40→横岳峠11:00/11:40→水源12:10→ログハウス12:45→釜無川ゲート16:00
<天候:晴れ>
4時起床、朝食を食べて、テントは帰って来てから撤収することにして出発。ヘルメットを被りヘッドランプを点けて歩き出すが、すぐに必要なくなった。シラビソ林の中の急登が三角点ピークまで標高差約600m続く。

 

対岸の山腹には南アルプス林道が見え、バスが走っているのが確認できた。行く手には北岳がそびえている。仙丈ヶ岳は雲の中だ。稜線上に上がり、藪の中を三角点ピークの三角点を探し出す。ここからは、鋸岳の「のこぎり」の部分を進む。目の前に鋸岳の尖峰と絶壁が凛々しい。岩稜の尾根のアップダウンを進む為に、近くに見える鋸岳の尖峰だが、なかなか近づかない。

 

イワインチンの黄色の花がところどころ咲いている。ハクサンイチゲの咲残りもあった。戸台から登る予定であった角兵衛沢を見ると、ザレた斜面は登りにくそうだ。絶壁とは反対側の樹林帯を巻くようにところどころ道が付けられており、難易度はそんなに高くない岩稜尾根歩きだ。すれ違う人もなく、山頂に到着。

 

同じ横岳峠にテント泊の人が3名休んでいる。駒ヶ岳方面を見るとまさしくのこぎりの歯を思わせる岩稜の尾根が続いており、小さなピークには人が居るのが見える。残念ながらガスが出ており、西側の駒ケ根の街が見えるだけで、駒ヶ岳や仙丈ヶ岳は見えない。休んでいると、駒ヶ岳方面からのグループが息を切らせて登ってきた。少し休んで下山にかかる。同じ道を戻るのだが、どこを間違えたか、違う尾根を降りていた。踏み跡が薄くなったので気付いたが、GPSははっきりと違う方向に向かっていると教えてくれる。藪好きの人たちの踏み跡があちこちにあり、要注意だ。下りた道を戻って登ってきたルートに戻る。下山途中のシラビソと苔の林の中も、何回も獣道らしき道に迷い込んだ。横岳峠に戻り、テント撤収。山頂の3人も前後して同じ行程を踏んだ。手早く準備をして下山開始。

 

下りは早い。あっという間に富士川の水源地、ログハウスまで到着。ここから林道を約3時間の長丁場。帰りになったので、余裕が出て、台風の爪痕であろう崩壊地を眺めながら直すのかな~と疑問を抱きながら歩を進める。対岸の崩落している岩壁に網をかける作業している人が見えた。懸垂下降の途中で作業をしている感じで、こんな崩落したところを修復する必要があるのだろうか?とまたもや疑問を持った。同じ横岳峠にテントを張った単独の人が、自転車で追い抜いて行った。うらやましい~。やっと駐車地点のゲートまで戻り、帰路に着くが、中央道に乗ったら、小仏トンネルで4時間以上の大渋滞の情報。すぐに中央道を降りて、秩父経由で帰ってきた。

(新井浩 記)

【縦走】高妻山

山  域:戸隠連峰、高妻山2353m乙妻山2318m

目  的:百名山山行

期  日:2021年9月19(土) 

参加者 :谷口・非会員3名

行動記録:

9/18深谷9:00~15:00(戸隠イースタンキャンプ場)

9/19(行動9:30)実行動時間(8:00)休憩(1:30)

戸隠イースタンキャンプ場(6:30)→不動避難小屋(8:15/8:30)→五地蔵山(弥勒新道)(9:20)→高妻山2353m(10:50/11:15)→乙妻山2318m(12:05/12:25)→高妻山(13:15)→五地蔵山(14:30)→弥勒新道→戸隠牧場(15:30)→戸隠イースタンキャンプ場(16:00)

山行記録:

9/18(土)〈小雨〉

本当は夜中集合し、朝から戸隠山の予定が天候悪く諦め、朝9:00に集合し花園を出発、キャンプ場に夕方に入れば良いので下道を行くことにする。国道254を抜け、18号に出て、いつもの大好きな白馬方面で無く、県道37号→506と善光寺、戸隠神社を抜け、戸隠方面に向かう、途中、業務用スーパーで買い物をする(スーパーは、近くにはそこしかなかった。)明日の昼食と今日の必要なものを購入し、戸隠イースタンキャンプ場に到着(戸隠キャンプ場もあるが家族向けに思える。距離がほんの少し遠いがイースタンの方が安く、人が少ない)雨が降っていたが、東屋が空いていたので東屋で早速お酒を飲み始める。夕飯は、鶏肉・豚肉・牛肉と豪勢な御飯。自分は、22:00に就寝、テントを張るのも面倒になり、車で車中泊、他の3人は???朝起きると東屋下にテント張られていました。

 

9/19(日)〈晴れ〉

5:00に起床し、準備をしながら周りを見ると、周りの山々は、ガスで隠れている。少し前には、小雨が降っていたようだ。朝食をかき込み6:30戸隠イースタンキャンプ場を出発、道を渡り戸隠しキャンプ場を抜け、戸隠牧場と抜ける。牧場事務所で登山計画書を出し、牧場を通過するが牧場は、放牧されている柵の中に入り、放牧されている牛の中を進む、牛に襲われないか不安だったがそんなことは、一切なく通り過ぎることができた。

左手に戸隠山、正面に五地蔵山が見える。大洞沢沿いを西に登っていく。ガレ場で急坂もあり、少し登りづらい登山道を登っていく、鎖場、滝などもあり楽しく登れる。沢沿いの為、少し水が流れている所が多い、登山道を進むと、トラバースして進む〈横に移動する〉帯石という鎖場にでる。下をのぞくと下は谷底は見えない、落ちたら怪我では済みそうもない、慎重に鎖をつかみ進む。不動避難小屋に出る手前に水場がある。水量はとても多く冷たくおいしい水だ。すぐに不動避難小屋に着き、休憩をする。携帯トイレをするスペースがある。携帯トイレの紙も置いてあり、とても良心的な避難小屋でした。休憩を終え五地蔵山を目指す。五地蔵山までは、一の不動から五地蔵までの仏様(祠)が順々に祭られている。山道は、稜線で軽いアップダウンを繰り返す。山道からは、飯綱(戸隠スキー場)、戸隠山、黒姫山が見え、木々の間からは北アルプスの山々が美しく見える。五地蔵山山頂は少しずれた所にあるので、見逃さないように注意をしたい。五地蔵を過ぎ、六弥勒、弥勒新道への分岐に出る。九勢至あたりより急坂になりガレ場の鎖場が続く人が多く時間がかなりかかってしまった。高妻山山頂は、人が多く写真も撮りづらいほどだ。岩場で写真を撮り、

山頂からは、北アルプス、白馬、近くの黒姫・戸隠、遠くには、富士山も見える。頂上で休憩を済ませ、二名で乙妻山を指す。乙妻までは、最初はヤセ尾根ガレ場が続く、道はそこまで整備されていないので注意をして進む。が、途中から登りやすい登山道にでる。乙妻山の山頂手前から見る、乙妻山は、名の通り可愛いらしい山に見える。

少し藪こぎもあるがそこまでの急坂は無く山頂に到着する。山頂には、高妻山とは違い人は、1名しかいなかった。ちなみに乙妻まで行かないと十三虚空蔵(一不動から十三虚空蔵まである)仏様すべてに会うことは出来ないし、乙妻山からの展望は、ビックリするような眺望でした。360°周辺の山々がとても美しく見え、高妻山もそこからの展望が一番美しいのでは?と思えるほどで、北から見た高妻山は少し紅葉も始まりうつく美しかった。

自分の百名山を決められるなら、ここは、かならず入れようと思う展望、眺望でした。(山頂にいた人が百名山の話をしたらそれは自分が決めればいいと言われた受け売りですが)大好きな白馬は、恥ずかしがり、ガスで少し顔を隠し、残念でしたが他の山々はとても美しく見えました。何枚も写真に残し山頂をあとにした。

高妻山山頂に戻ると人もいなくなり、写真を撮り直し、下山を開始。やはり、鎖場で渋滞が発生しなかなか下山できず、しかし、みんな譲り合いながら、順番を守り下山をする。五地蔵山で軽く昼食をとり、最後の弥勒尾根を下山する。弥勒尾根は、急坂で始まり、登山道は、木の根がそこら中に這っている。根に足を何度も取られながら下山をしていく。弥勒尾根の林道は、林の中で展望もあまりない。牧場に出て、前の人たちと話すと深谷市で家もご近所さんで話をしながら、戸隠キャンプ場へ、キャンプ場で登山始めから気になっていた、ソフトクリームを買い食べながら車へ、先に降りた二人はキャンプ場が16:00までのチェックアウトだったためにテントを片づけ登山口駐車場で待っていてくれ、合流。帰りは、信濃町ICより高速を使い19:30に花園へ到着

天候が悪く、戸隠山に行けず、残念でしたが、高妻山は登山道も岩場、鎖場、稜線歩き素晴らしい展望と楽しい登山となりました。高妻山の素晴らしさもそうだが、なにより、乙妻山の素晴らしい眺望が見れたのがとても心に残りました。今回も良い山行になりました。

                                                                      谷口記

 

 

【ピークハント】北アルプス 鷲羽岳 水晶岳 三俣蓮華岳(個人山行)

鷲羽岳・水晶岳 

=北アルプス最奥の名峰に登る=(個人山行)

山域山名:北アルプス 鷲羽岳、水晶岳、三俣蓮華岳

期日:2021年9月27日から29日 前夜泊

参加者:橋本義彦

行動記録:26日 熊谷=関越道上信越道長野道=松本IC=新穂高P 前夜泊

27日 新穂高P6:10-鏡平10:10-双六小屋13:00-三俣山荘15:30-同所テント泊 

28日 三俣山荘5:45-鷲羽岳6:45-水晶小屋8:00-水晶岳8:35/9:00-水晶小屋9:25-鷲羽岳10:30-三俣山荘11:30/12:20-三俣蓮華岳13:30-双六小屋15:15 同所テント泊

29日 双六小屋6:20-樅沢岳6:50-双六小屋7:25/8:00-鏡平9:20-新穂高P12:50=松本IC=長野道上信越道関越道­=熊谷

  

          鏡平からの槍ヶ岳                           鷲羽岳                      

夜、新穂高登山者駐車場に着くと、ほとんど満杯であった。隅に空きを見つけて停め、そこで車中泊をする。27日、起きると快晴だ。朝食、身支度をして、出発する。登山指導センターに登山計画書を出してワサビ平小屋方面左俣谷の林道を歩き始める。谷の西側に笠ヶ岳が高く聳え、朝日を浴びる。小池新道入口までは、なだらかな林道歩きで周囲はブナ林だ。途中、笠ヶ岳登山口やワサビ平小屋があり、登山者が準備をしている。キオンの仲間やシロヨメナなど秋の花が咲いている。橋の手前を小池新道に入り本格的な登りとなる。沢は水量があり、朝日に照らされている。深い森でなく、数mの高さの広葉樹は紅葉が始まっている。ナナカマドは実をたくさんつけている。赤い色が鮮やかだ。小池新道は、斜度もきつくなく、道も整備されていて歩きやすいが、距離は長い。抜戸岳の麓の道で秩父沢などの沢を横切る。途中には数か所休憩場所がある。息を切らして鏡平に着き池の手前のベンチで休む。ここは名「槍ヶ岳展望地」で、ガス、風も無く、池に槍ヶ岳が写る景色は本当に美しい。紅葉が味わいを深くしている。

 ここを過ぎると、小尾根をたどり、弓折岳鞍部まで登る。標高は2000mを超え木々は低くなり、道からも眺望が効く。ミネカエデ、ナナカマドが紅葉している。小尾根を抜けると道は険しくなり、梯子もでてくる。弓折岳鞍部に着くと何人もの登山者が休んでいる。予定どおりなので弓折岳まで登ることにする。登山道を3人の方が整備している。石をバールで動かしたり、栗石を敷いたり、草や灌木を刈ったりと大変な仕事だ。感謝のあいさつをすると「弓折岳まで登ってもらいたいからね」と言っていた。頂上は平坦で平凡だが、紅葉のチングルマ、ガンコウランも見られた。笠ヶ岳に続く稜線もすっきりとしている。再び双六小屋に向かう。ほとんどアップダウンは無く、歩きやすい。ナナカマドの紅葉、赤い実が鮮やかで目を引く。ハイマツなどが目立つ左の谷に双六小屋が現れ、下ると直ぐに小屋に着いた。小屋の南の平坦な場所に茶色の植物が群生しているが、コバイケイソウの残骸だ。ハイマツと紅葉、それにゴツゴツ岩が混在している山が左右に広がる。双六小屋は水が自由に使え有難い。鞍部で平坦、広々して、景色も良い。北に鷲羽岳、水晶岳を望むことができた。一休みして双六岳巻道分岐まで登り、巻道コースで三俣山荘に向かう。数年前、野口五郎岳から鷲羽岳を抜け、この分岐に来たことを思い出した。巻道は程々に下ったり、登ったりして三俣山荘に続く。前に見える鷲羽岳、水晶岳は森林限界を超した2900m峰であり、ハイマツの生えない斜面は白い。三俣蓮華岳分岐を過ぎ、下って行き三俣山荘に着いた。

 

三俣山荘から槍ヶ岳を望む     鷲羽岳から三俣蓮華岳双六岳

 テント泊の手続きを山荘で行う。テント1泊1張1000円、一人1000円。直ぐにテントを張った。テント場は山荘の近くにあり、10張以上張られていた。テント場の中に湧き水が流れており、ここでは水が十分使えた。ゆっくりして、夕食後シュラフに入った。気温は10度以下になり、ダウンのシュラフであったがマットを忘れたため、背中が冷えやや寒かった。

 28日 テントに荷物を置き、鷲羽岳、水晶岳を往復し、早ければ双六小屋まで戻ることにする。天気は曇りだが、鷲羽岳の南の雲が朝日に染められ赤い。槍ヶ岳が南に黒い。周囲の山々はよく見える。日の出の後、すぐに出発する。鷲羽岳まで標高差400mをまず登る。軽いデイパックなので、ぐいぐい登れる。道の辺りの石は白い。石英閃緑岩(火成岩)だという。登るにつれ、黒部五郎岳や三俣蓮華岳を朝日が染める。黒部源流が深い谷を刻んでいる。氷河の跡のカールらしき地形はそこかしこにある。

そして鷲羽岳頂上に至ると南側に鷲羽池が光る。火口湖のように見える。二度目の登頂で周囲の眺望を楽しむことができた。ここから稜線を北に進む。森林限界を超え、白っぽい尾根が見え、ハイマツが生えている。ワリモ岳は西側を巻く。そこを少し下り、「水晶小屋15分」の標識を見て進み小山を越すとこじんまりした水晶小屋に着いた。小屋の付近には、水晶岳に登る人、そこから下ってくる人、休んでいる人など10名ほどいる。なだらかな道を進むと真っ赤な紅葉(シラタマノキ)が目につく。梯子や大岩を進むと岩ごつごつの水晶岳山頂に着いた。北アルプスの南部最奥にあり、周囲に名だたる山がずらりと並んでいる。壮観だ。北に赤牛岳と黒部湖も見える。西に薬師岳から黒部五郎岳の稜線と手前の雲ノ平、南には槍ヶ岳、笠ヶ岳、その向こうに御嶽山が水蒸気を立ち上げている。景色を十分楽しみながら一休みして山を下る。途中の稜線からは30cmほどの岩の斜面が広がる。高い木は無く、黄色、茶色の草と緑のハイマツ、白い斜面で山が被われている。鷲羽岳の下りでは、三俣蓮華岳・双六岳とその東のややなだらかな地形が見える。

  

                   水晶岳                                                    赤牛岳稜線

昼には三俣山荘に戻れたので昼食、テント片付けをして双六小屋に向かう。三俣蓮華岳分岐まで登り返し、分岐から標高差約100mを登り頂上に着く。3回目の登頂になるが秋は初めてで、景色も一番良い。なだらかな稜線を南に向かう。標高2800m森林限界の上であるが、ハイマツが道の左右に生えている。歩いているうちにガスが双六岳の辺りに出てきたので、分岐で中道を選んで進むことにした。緩い下り斜面はもう、薄茶の草原になっている。晩秋といった雰囲気だ。西側は崖で大岩が崩れてきて斜面をつくり荒々しい。道端にライチョウを見つけた。逃げないので写真を撮る。薄茶で白い部分が少しあり、冬に向け換羽途中らしい。足の下まで羽毛が生え、厳寒の山で生き抜く鳥だと分かる。中道の景色を楽しみながら中道分岐、巻道分岐を通り、無事に双六小屋に到着した。

  

                 三俣蓮華岳再訪                                    樅沢岳から西鎌尾根ー槍ヶ岳

水を汲み、手続きして小屋南にテントを張る。南に双六池のある広いテント場だ。30張ほど張られていた。前日寒かったので下に衣類を敷き、ジャケットを着こむと温かく朝まで安眠できた。

29日 時間的には余裕があるので樅沢岳に登ることにした。往復1時間ほどなので、空身で登る。頂上からは周囲の山々がすっきり見える。東には、西鎌尾根が続き、槍ヶ岳が天をついている。北には鷲羽岳が白い。登山者もグループで登ってきており、槍ヶ岳を目指すという。

 下山後、テントを片付けて下山する。鏡平までは東に槍ヶ岳、南に笠ヶ岳稜線を見ながら進む。ナナカマドの向こうに槍ヶ岳が見える。次第に雲が下りてきて稜線を隠す。鏡平で一休みして、小池新道をひたすら下る。さらに、林道を歩き、新穂高の駐車場に無事に到着し、2泊3日の充実した山行を終えた。秋の北アルプスは空気が澄んでおり、秋景色を十分楽しむことができた。

【縦走】中ア 越百山、奥念丈岳、安平路山 2021/10/15-17

激藪の縦走

山  域:越百山2613.2m、安平路山2363.1m、摺古木山2168.5m(長野県)


山行形態:小屋、避難小屋泊登山
目  的:縦走(藪)を楽しむ 
日  程:2021年10月15~17日(金~日)
参 加 者:駒崎、新井浩

南木曽岳の山頂で中央アルプス、越百山から安平路を見たとき、この稜線を歩きたいと思った。天候やコロナで行けず、4回目のチャレンジでした。2日目のお昼より天候が荒れる予報でしたが天気は良く、3日目に少し降られただけで激笹薮を歩き通すことができた。

アルバム

行動記録: 
10/14(木)東松山20:00=道の駅大桑24:20 279km
10/15(金)道の駅 6:25=伊奈川ダム手前1キロP 6:55/7:20→福栃橋登山口 8:55→水場 12:20/13:25→越百小屋 14:40

<天候:晴れ>

ダム手前にゲートがあり、その手前のスペースに車を停めて出発する。ダム脇を進むと登山道入り口とあり広い駐車場がある。以前はここに置けたのだろう。直ぐに空木岳分岐になりチャリが1台置いてある。ここまで林道を乗ってきたのか。さらに林道を進み、南駒ケ岳分岐過ぎ遠見尾根登山道に入る。

  

下のコル、上のコルを通り樹林の中を登る。御岳見晴台は名ばかりで展望なし。その先の水場でゆっくりお昼休憩をとる。水場は登山道より2~3分下った所に流れている。自炊、明日の行動分用に水5リットルを汲む。ザックはかなり重く、ゆっくり小屋に向かう。この辺りからは色づいた木が見られ、木々の間から南駒ケ岳の稜線が見えるようになる。足元には赤いゴゼンタチバナの実があり、越百へ行って来たと言う自転車の持ち主に会う。一登りして、少し下ると、目の前に青空に越百山、下に赤い越百小屋が現れる。小屋の営業は先週日曜日までで、冬季小屋になっている。小屋のおじさんは冬支度でペンキ塗りしている。きれいに掃除された解放部屋を利用させて頂く。他に泊り客はなく、外で景色を見ながら夕食を摂り、明日に備えて早めに就寝。


10/16(土)越百小屋4:30→越百山5:30/5:40→南越百山 6:20→奥念丈岳2302m 8:40→安平路山 17:35→安平路避難小屋 19:00避難小屋泊

<天候:晴れ後曇り>

暗い中ヘッドランプを点けて出発する。越百山頂に着くころには明るくなる。写真を撮り先へ進む。20分位で日が昇る。雲海が素晴らしく、富士山も見える。日の出の景色を眺めながら稜線を歩くと南越百山に着く。展望がよく安平路への稜線や御嶽山が見える。

 

ハイマツ、砂地を下るといよいよ笹が現れる。奥念丈岳までは見晴らしの良い所もありどうにか進む。紅葉樹は少なく、笹と針葉樹の景色だ。その先は背丈を超える笹の中、足が動きやすいと感じる所は笹が少なく道のようだ。でも直ぐにその感覚は無くなり、密に生い茂っていてとても歩けない。笹を踏みつける事ができず足が前に出なくなり進まなくなる。GPSで確認しているので位置がわかり危険な場所はないが、笹薮が続き時間がかかる。藪が途切れた場所で休憩をとる。

 

後から風が強まり天気が崩れる予報だが、風の音は聞こえるが歩いているところは静かだ。ガスが出てきて、やっとのことで安平路山直下にたどり着く。休憩し、どこを攻めていくか考え、暗くなるのでヘットランプも出して最後の上り、ここももちろん笹薮。暗い中安平路山登頂。直ぐに小屋を目指して下る。歩きやすくなった道だが笹は道に覆いかぶさっているところが多くあまり歩かれてないようだ。途中水場(小屋から20分位の所)、ここも笹の中を下り水が流れているところを往復して汲む。小屋の直ぐ側(5分位)にも水場の表示がある。そして小屋にたどり着く。入ると土間のようなところにヒカリゴケ、笹も中まで侵入している。さらに内扉を開け入る。誰もいない、シュラフが5つほど干してある。温かい食事を摂り就寝。夜中雨音がする。

 


10/17(日)安平路避難小屋 6:25→白ビソ山 7:05→摺古木山8:40→摺古木自然園憩舎 10:25→林道ゲート 11:55/12:10 タクシー→伊奈川ダム手前1キロP 13:55

<小雨後晴れ>

朝雨は止んでいたが昨夜の雨で笹がびっしょり、視界はあるがガスっている。雨具を着て出発する。小雨が降ったり止んだりの天気で笹と樹林の中を進む。摺古木山で1人安平路山に向かう人に会う。展望台方面5分ほど行ったところで携帯が通じて予約していたタクシーに時間の確認をする。

 

 晴れ間が出てきて紅葉もきれいになり景色を楽しみながら下る。予定より30分早く着いたがタクシーは直ぐに来てくれ助かった。運転手さんは会社の社長さん(弟)から途中会長さん(兄)に代わり高齢でも好きで続けているということで楽しくお話を伺った。10年以上前はここを縦走する団体さんもいてマイクロバスで迎えに行ったとのこと。天気に恵まれ、充実した山行でした。

(駒崎記)

【ハイキング】茅ヶ岳、金ヶ岳 2021/11/20

山  域 : 茅ヶ岳1704m金ヶ岳1764m(山梨県北杜市明野町)

山行形態 : 無雪期ハイキング

日  程 : 2021年11月20日(土)

参 加 者 :新井浩、駒崎

行動記録 :東松山5:30→PICA明野ふれあいの里P8:45/9:10 156km→金ヶ岳11:20/12:40→茅ヶ岳13:30/40→茅ヶ岳登山口15:35→ふれあいの里P16:10

<天候:晴れ>

今回は、金ヶ岳の西尾根を登り、茅が岳の西尾根を下るメインルートから外れた静かなルートを歩いてきました。

朝の圏央道で混んでいて、そのまま中央道も混んでいた。紅葉で混んでいるのか、1時間も余計にかかった。ふれあいの里は、現在PICA明野という名前に変わっていて、キャンプ場だ。すでに陽が当たっていて温かいので、上着無しで歩き始める。林道から山道へ。すでに冬枯れの尾根道は歩き易い登山道だ。

 

明るい尾根道が続く。目線の先には茅ヶ岳と金ヶ岳らしき山が見えるが、定かではない。金ヶ岳の手前は岩が出て来ていい感じの登り。展望も良く、八ヶ岳が全部丸見えだ。 富士山は茅ヶ岳の上にちょこっと見えるが、霞んでいて良く見えない。天気が良すぎるからであろう。2時間ほどで 金ヶ岳山頂に到着する。先着者が居なくなって我々だけ。座るところを一番いいところを探し、餃子鍋、ラーメンを食べる。続々と人が来て山頂は満員御礼。いい時に陣取って良かった。

 

満腹となり、のんびりし過ぎなので、重い腰を上げて、茅が岳に向かう。途中石門があり、岩に空いた穴の中を通過する。金ヶ岳から50分で茅が岳に到着。山頂はすでに人はまばらで、広い山頂は片隅に数人が休んでいるだけだ。昼前後は相当な人が休んでいたのだろうと想像する。金ヶ岳の後ろには八ヶ岳が並んで見え、富士山は相変わらず霞んで見える。

 

みかんを食べて記念撮影してから下山へと移る。下りは、落ち葉と石がゴロゴロで歩きにくい。周回するなら逆回りだな。登りも下りも行きかう人はなく静かなルートだ。やがて林道に出てテクテク。時折もみじが紅葉してきれいだ。鳳凰三山に日が入るときに駐車場に着いた。

(新井浩 記)

 

【冬山ハイキング】初級冬山 北八ヶ岳

北八ヶ岳 縞枯山 茶臼岳

アイゼンを装着して、OK?

山域山名:北八ヶ岳 縞枯山 茶臼山 (長野県)

登山形態:アイゼン・ピッケルによる雪山登山

目的:積雪期登山の基礎的技術の習得

期日:2022年3月13日(日)

参加者:CL木村 SL橋本 大嶋 須藤 相澤 黒澤 高橋仁 豊島 赤坂

行動記録:川本6:00=北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅9:00→山頂駅9:30/10:00→雨池峠10:30→縞枯山11:05/11:20→茶臼山(昼食)12:15/13:00→五辻13:30→ロープウェイ山頂駅14:40→駐車場15:15=熊谷

<天候くもり>

ロープウェイを降りれば坪庭が・・・・・・

北八ヶ岳ロープウェイ駐車場から100人乗りの大型ロープウェイで標高1771mの山麓駅から一気に山頂駅2237mの坪庭へ約7分で到着です。駐車場では風も静かでしたが、山の上は風が冷たく少し雪が舞っていた。アイゼンを装着し出発する。樹氷はもう見られなかったが一面の雪景色が素晴らしい。曇り空で風もあり先が見えづらい。足元の雪はトレースがしっかり付いていて固く締められていて歩きやすいが、少し道をそれて足を踏み入れるとズボッと30cm位足が雪に埋まってしまう。雪もすぐ止み、青い屋根の縞枯山荘を通り過ぎ、雨池峠にでる。標識が雪の中からちょこんと顔を出していて雪の深さが分かる。そこから縞枯山に登る。雪の登りはアイゼンがしっかり雪を捉えて登りやすい。頂上から展望台に移動する。風が強く曇り空で展望は悪い。少し休憩し下山する。

縞枯れ山の山頂で

10分足らずで縞枯山を下山し、茶臼山に登る。急登だが30分足らずで頂上につく。見晴らしが少し良くなっていたが、立っていられないくらいの爆風で早々に樹林帯の中に入り昼食を摂る。ほんの少し樹林帯に入っただけで風は不思議なくらいに静かです。

強風の茶臼山山頂

雪上の昼食が新鮮です。昼食休憩後もと来た道を下山し五辻に向かい進む。五辻で休憩をとり、ロープウェイ山頂駅に向かう。なだらかな道の途中、縞枯山の縞枯れの様子がよくわかる。縞枯れとは亜高山の針葉樹であるシラビソ、オオシラビソの優先林に限って見られる現象で、山の自浄作用とも木々の世代交代や天然更新とも考えられているそうです。

縞枯れ山から

山頂駅につくと朝は雪で見えなかった坪庭が見渡せる。

くもりで眺望はよくなかったが、雪山の景観は素晴らしく、アイゼンでの雪上登山が経験でき感激でした。晴れた青空のもと、また雪の上を是非歩いてみたいと思います。(赤坂 記)  

 

【ハイキング】高妻山・乙妻山 2022/6/26

山  域:高妻山2353m、乙妻山2318m(長野県)

乙妻山より火打山方面を見る

山行形態:無雪期ハイキング
目  的:春の花を楽しむ
日  程:2022年6月26日(日)前夜泊
参 加 者:新井浩、駒崎 
行動記録: 
6/25(土)移動日

江南19:30=戸隠キャンプ場駐車場23:00 216km
戸隠キャンプ場の入り口の反対側に登山者用駐車場有。そこに車を停める。20台くらい停まっている。トイレ有り。

6/26(日)行動時間13:00(CT=11:50)15.1km

戸隠キャンプ場P4:15→一不動避難小屋6:05→六弥勒7:40→高妻山9:40→乙妻山11:10/11:50→高妻山13:05→六弥勒15:00→弥勒新道→戸隠キャンプ場P17:25
<天候:晴れ>
3時過ぎに起床。朝食を取り出発準備。明るくなってきたころに出発する。戸隠キャンプ場の中を通り、牧場を通過し、登山道の柵を抜ける。一不動避難小屋までは沢を登る感じで、途中3か所に鎖場あり。タニウツギとミゾホオヅキの花が咲いている。

 

避難小屋を少し過ぎたところで休憩。風が心地いいが、虫が多く、顔にまとわりつく。この後は一日中虫には悩まされ、辟易する。他の登山者の人も同様で、網をかぶっている人も見られた。虫よけ剤は効かないようだ。ヤマオダマキ、タカネグンナイフウロ、ベニサラサドウダンなどが見られる。下界に戸隠牧場、その先に飯縄山、黒姫山が近い。イチヨウランも群生があった。お目当てのキバナアツモリソウも咲いている。

 

登山道沿いには、マイズルソウとミツバオウレン、イワカガミ、ツマトリソウがずっと咲いている。ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲも。六弥勒で下山道を見送り、八観音辺りではシラネアオイが咲いているはずだが、すでに散っていた。最期の急登を踏ん張り、稜線に乗る。岩場の中にトガクシナズナが咲いていた。高妻山の山頂はにぎやかだ。

 

少し休んで乙妻山へ向かう。良く踏まれた登山道だが、ところどころ崩壊地があった。ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、コケモモが咲いている。アップダウンを繰り返し、乙妻山の手前の残雪を登る。雪の上は虫が少なかった。山頂直前の登山道脇に、シラネアオイの群生があり、満開であった。乙妻山の山頂は展望がとてもよく、妙高から火打山、雨飾山、堂津山から中西岳、東山、そして北アルプスの山々が手に取るようにわかる。この乙妻山まで約7時間。虫との戦いで疲れた。

 

たっぷり休んで、来た道を戻る。高妻山には誰も残っていなかった。が、まだ登ってくる人にすれ違うが、皆さん疲れている様子。展望を楽しみながら六弥勒まで戻り、弥勒新道を降りる。最初はかなり荒れた登山道だったが、明確な尾根道になると、展望が開け、下界を見ながら下山。

 

下部はブナ林を通り、戸隠牧場に出て、牛が草を食んでいる中を通過し、駐車場へ戻った。13時間の行動となり、大変疲れたが、花の時期に再訪出来たのと、未踏だった乙妻山に登れて満足でした。

(新井浩 記)