初夏の北海道 花旅
山 域:日高山脈北部縦走(幌尻岳、戸蔦別山、ピパイロ岳、伏美岳)、アポイ岳、羊蹄山(北海道)
登山形態:無雪期テント泊、避難小屋泊縦走
目 的:北海道の花旅
日 程:2020年7月4日(土)→7/12日(日)
参 加 者:新井浩、駒崎
行動記録:
7/4(土)羽田8:20=千歳空港9:55=占冠(バス)=日高町(タクシー)=チロロ林道ゲート14:50/15:30→二岐川取水地テント泊16:40
<天候:曇り>
羽田空港の第一ターミナル出発カウンターで待ち合わせ。コロナの影響だろうか、人は少ない。機内も6-7割くらいだろうか、満席ではない。予定通り出発して、10分ほど早く新千歳空港に到着。預けた荷物も出てくるのが早い。新千歳空港内の売店でガス缶を購入し、占冠までのJR乗車券と特急券を購入。Suicaは使えませんでした。新千歳空港駅から南千歳駅まで移動し、南千歳駅からガラガラな『とかち3号』に乗り占冠駅へ。駅前はひっそりとしており、ポツンとハイエースが停まっている。これが日高町営バスだ。ここ占冠から貸切で日高町へ移動。約25分560円。翌日までの食料をコープにて買出しをしてから、タクシーでチロロ林道の終点ゲートまで。約50分11,220円。ゲート前には約20台の車が停まっている。ここにテントを張る予定だったが、少しでも先に進むことにし、1時間程林道歩きをして北電の取水設備の有るところにテントを張り、今宵の宿とした。17時を過ぎても下山者が何人か通る。
7/5(日)二岐川取水地5:15→トッタの泉8:45→ヌカビラ岳1087.9m10:55→北戸蔦別岳1912m12:15→戸蔦別岳1959m14:50→七ッ沼カール テント泊16:20
<天候:晴れ/曇り>
3時起床5:15出発。二ノ沢出合までは、大きなふきの葉が茂るなだらかな道。二岐沢から二ノ沢沿いに登山道が付いている。大きな沢ではなく、渡渉が10回程あったが難なく通過する。ミヤマハナシノブが咲いている。テガタチドリ、オオサクラソウ、シラネアオイ、サンカヨウなども多い。沢を行ったり来たり。
急登を進むと、トッタの泉。冷たく美味しい。喉をうるおしてから、急登を進む。背後に山々が見えるようになるが山名が分からない。どれかがチロロ岳だろう。ウコンウツギとナナカマドの花が増えて、枝越しに岩峰が迫ってくる。ヌカビラ岳が近くなってきた。チシマヒョウタンボクの赤い花も見られた。岩場に入ると、日陰にキバナノコマノツメ、日なたにミヤマオダマキ、ミヤマハンショウズルが多くみられる。岩の隙間にコザクラが咲いていた。終盤だが、ヒダカイワザクラであろう。いつの間にかハイマツ帯になり、視界に幌尻岳とその北カールが大きく見えた。コルには、キバナノコマノツメ、コケモモ、チシマフウロ、エゾノハクサンイチゲ、コエゾツガザクラなどが競い合って花が咲いている。緩いハイマツ帯を登ると、三角点があった。ヌカビラ岳に到着だ。
なだらかな尾根の先には北戸蔦別岳。その右には尖った戸蔦別岳。さらに大きな幌尻岳。6時間近く登って来たが、まだ半分だ。快適な尾根には、キバナシャクナゲ、ウラジロナナカマド、そしてハイマツ。ところどころに残雪が残っており、そのまわりにはお花畑が散在していた。山頂手前のお花畑には、イワウメ、ミヤマキンバイ、エゾノハクサンイチゲ、カラフトイソツツジなど。順調に進むと、北戸蔦別岳に到着。少しガスっているが展望はまずまず。明日以降のルートも見える。山頂付近にはテントが張れる場所が点在。戸蔦別岳に向かい急降下。左手にみえる戸蔦別カールは大きく、残雪も残っている。ハイマツの海を泳いで、コルには残雪とお花畑。岩場を何回か越える。チシマアマナ、ミヤマキスミレ、イワヒゲ、ミヤマアズマギク、ナンブイヌナズナ、イワウメ、ミネズオウが満開。ユキバヒゴダイが多いがまだ蕾。ムシトリスミレも足元に咲いていた。幌尻山荘への分岐を過ぎて、岩峰を幾つか超えるとやっと戸蔦別岳が目の前に立ち上がって来た。ハイマツの足元にはミヤマシオガマが時折咲いている。獣の匂いがするなと思っていたら、直ぐ脇をキタキツネがスタスタと通り過ぎて行った。戸蔦別岳の山頂は誰もいなくて静かだが、ガスッて廻りは見えなく残念。
少し休んだ後に出発。直ぐに左下に七ツ沼カールが見えてくる。ガスが動いていて見えたり見えなかったり。戸蔦別岳から1時間ほどで、七ツ沼カールへ下りであろう踏み跡があった。エゾノハクサンイチゲのお花畑の中を踏み跡が続いている。最初のうちは歩きやすかったが、やがてガレ場になり、残雪が融けたばかりのぬかるみを転ばないように降りる。ガスが晴れて七ツ沼カールの全体が見えるようになると、目を凝らして熊がいないか確認をする。時折熊笛を吹きながら慎重に下る。残雪の脇からは雪融け水がかなりの勢いで流れているので、水は大丈夫だ。廻りを確認しながらテントが張れる場所を探していると、砂地のいい場所があり、そこにテントを設営する。鹿と思われる足跡がいっぱいありました。
今日の登りの途中ですれ違った人が、『七ツ沼カールで熊を見たから、あそこにテント張るのはやめたほうがいい』との話を聞いているので、テント設営時や水汲み時にも熊笛を吹きながら、慎重に行動をしました。テント廻りには、ミネズオウ、アオノツガザクラ、キバナシャクナゲなどが咲いており、カール内にはナキウサギのチチッという鳴き声が響いていました。コーヒーを飲みながら、七ツ沼カールの残雪と幌尻岳を眺めながらにんまり、のんびりしました。
7/6(月)七ッ沼カール5:30→幌尻岳2052.4m8:10/8:40→戸蔦別岳1959m11:05→北戸蔦別岳1912m13:10→1856m峰テント泊16:00
<天候:晴れ>
3時起床、外に出て熊の気配を探るが大丈夫だ。天気は良く青空が広がっている。朝食を食べてからテント撤収。水を汲んでから出発としたが、肝心の雪解け水が流れていない。日中気温が上がらないと流れ出さないようだ。昨日夕方にはあれだけ流れていたのに。途中残雪から採るしかない。あきらめて出発。カールの底から稜線まで昨日降りたところを登る。約40分掛かった。カール内を横切って先の登り口から稜線へのルートもあるようだが、熊の住みかなので安全を取る。登りきった稜線のエゾノハクサンイチゲのお花畑の登山道脇にザックをデポ。サブザックで幌尻岳に向かう。荷が軽いので順調と思いきやハイマツの激藪。左手には七ツ沼カール、右手には北カールと絶好の稜線なのだが。アップダウンの稜線から肩への登りは花々がいっぱい咲いており、眼下には七ツ沼カールが素晴しい。
1時間少しで肩を通過し、前方に幌尻岳が見えてきた。稜線歩きだ。エゾノツガザクラ、チングルマのお花畑があちこちに。左手は東カール、右手には北カールの雄大な景色をみながら稜線歩き。待望の幌尻岳山頂だ。誰もいない静かな山頂だ。幌尻山荘からのルートを見に少し移動。北カールを巻くように尾根を登ってくるルートが確認できた。山頂に戻り一休みして戻る。帰りには、これから行く稜線が一望。眼下には七ツ沼カールの残雪模様が美しい。先には戸蔦別岳、ピパイロ岳が連なっており雄大だ。
ハイマツの激藪(後で知るがこの場所はまだいいほうだった)を力技で通過し、ザックをデポした地点に戻る。重いザックを背負い戸蔦別岳、北戸蔦別岳を通過。北戸蔦別岳は平らな山になっており、行く先はそんなにアップダウンが無いように見える。が、大変な試練が待っていた。ハイマツだ。北戸蔦別を降り始めたあたりからハイマツのとてつもない激藪が待っていた。体重をかけて前のめりに進むがはじき返されてしまう。ハイマツの枝を一本一本よけながらでないと進めない。さらに難所が続く。ピークの巻道がとんでもない道で、東側に巻くが、土の斜面でズルズル、藪もひどく足元も見えない、急降下もあり、少し進むだけでへとへと。やっと開けたところに出たと思ったらハイマツで前に進まない。近くに見えた残雪で、水を作ろうと言ってから何時間も経ってしまっている。やっとの思いで残雪地点に着き、コッヘルで雪を溶かし水を作る。簡易浄水器を持ってきたので、融けた水と雪を入れて、冷たい水を飲むことが出来た。これはいい!すでに15時をだいぶまわっている。重くなったザックを背負って先を急ぐ。
直ぐに1856m峰に到着。時刻は16時。この山頂は広く幕営適地。北戸蔦別岳からここまでのコースタイムは40分、実績は2時間50分。実に4倍も掛かっている。今日の幕営計画地はこの先の1967m峰の先のコル。コースタイムで2時間かかる。良く見積もっても倍くらい掛かるとなるとたどり着けない可能性があるので、本日の幕営は、ここ1856m峰とすることに決める。直ぐにテントを設営しのんびりする。明日の行動がかなりきつくなったが、明日頑張ろう。気がつけばガスに包まれてまわりは真っ白。明日の歩き始め地点を偵察するが、ハイマツの海しか見えなかった。
7/7(火)1856m峰4:20→1967m峰6:30/7:05→ピパイロ岳1916.5m10:10/10:40→伏美岳1792m14:50/15:10→伏美岳避難小屋泊18:20
<天候:曇り>
3時起床、外に出ると東の空が真っ赤になっている。なるべく早く出発するように心がけて、4:20出発。最初からハイマツの海を泳ぐ。ハイマツ→お花畑→岩場を繰り返し、1967m峰手前は、かなり険しい岩場の連続。お花畑はとてもきれいで、キバナシャクナゲやミネズオウ、ミヤマダイコンソウなどが咲いていた。1967m峰にはコースタイム1:40のところ2:10で着いた。昨日に比べればまだ早いほうだ。
休憩後出発するが、ちょっと進んでおかしいことに気づく。ハイマツの海なのだが、足元が柔らかい。道が間違っているようで、GPSで確認したら案の定違う方向へ進んでいた。戻るしかないのだが、ハイマツをかき分けて登り返すのがキツイ。山頂へ戻り道を探すと、少し戻ったところに分岐を見つけた。ロス時間約20分。山頂から一本道でそのまま進むものだと思ったのが間違いで、踏み跡もしっかりしていたので、皆さん間違えるようだ。気を取り直して先に進む。エゾノハクサンイチゲとチングルマのお花畑が途中何か所も綺麗なところあり。コルの幕営地に着く。出発から3時間経っている。昨夜の幕営予定地だったが、ここまで来られたろうか。この後は細い稜線の岩場が多くなる。当然ハイマツの激藪があり、ミヤマシオガマ、チングルマ、エゾノツガザクラの花を見ながら進む。途中幕営できそうなところが数か所あり。オヤマノエンドウのような花が出て来た。ヒダカオヤマノエンドウだ。ミヤマシオガマ、チシマキンレイカなどと草原を埋めている。だんだん岩場が多くなり、イワベンケイ、ミヤマダイコンソウなども交じってきて綺麗なお花畑が続く。やがて、ピパイロ岳に到着。夢にまで見たピパイロ岳だ。半年前から計画を練り始めてやっと実現。ガスで視界はないが感無量だ。
まだ先が長いので小休止後出発。相変わらずハイマツの海は続くが、コルにはシラネアオイが咲いていたり、低く雲は垂れこめているが展望を楽しんだりして黙々と歩く。コースタイムをかなりオーバーする今回の山行だが、下り基調のところでも同じ。ピパイロ岳から伏美岳のコースタイムは3:20だが、実績は4:10掛かった。途中熊フンを何回か見た。伏美岳でも展望は有られず、小休止で出発。黙々と伏美岳避難小屋を目指し歩く。ここもコースタイム2:00であるが、実績は3:10掛かってしまった。最後になって小雨がパラついてきた。やっとのことで赤い屋根が見えて来た。
かなり大きな避難小屋でもちろん誰もいない。濡れた装備をつるして、ストーブがあったので、火を付けて乾かす。水場は目の前に引いてあり、トイレは携帯用を使用すようになっていた。部屋の中を目いっぱい使って快適~。
7/8(水)伏美岳避難小屋7:35→トムラウシ林道ゲート9:50(タクシ-)=帯広駅10:40/13:30(レンタカー)=アポイ山麓自然公園テント泊15:55 移動距離134km
<天候:小雨/曇り>
6時起床。今日はゆっくりだ。朝食を食べて荷物を整理し出発。小屋の前から林道歩きだ。小雨が降っているので傘を差して歩く。林道歩きは快適だが、直ぐに去年の台風で大水が出たらしく、林道が崩壊している。歩く分には問題はない。林道の崩壊箇所はかなりあり、復旧できるのだろうかと思う感じ。ところに寄っていは大きなふきが生い茂り、これが林道かともうところが数か所。小雨は降ったりやんだりで、2時間ちょっと歩くとゲートが見えて来た。ちょうど頼んであったタクシーが到着。
タクシーに乗り込み、運転手さんと楽しく会話しながら進む。帯広の街中にキタキツネが出るらしい。1時間弱で帯広駅に到着。駅の中のレンタカー屋に行き、荷物を預かってもらい、教えてもらった帯広の名物豚丼の発祥の店に食べに行く。久しぶりの豪華な食事に満足して、駅の中を散策し、レンタカーを借りて、一路アポイ岳の山麓の町、様似にへ向かう。広大なジャガイモ畑、サラブレッドの馬の牧場を通り、様似の海岸に出た。平日なので観光客はおらず、海岸を少し散歩。ここからは直ぐアポイ山麓自然公園だ。テントを張りのんびりとする。
7/9(木)アポイ山麓自然公園6:00=ピンネシリ登山口470m6:40/6:55→ピンネシリ958.2m9:50/10:05→吉田岳825.1m12:20/12:55→アポイ岳810.2m14:00/14:15→アポイ山麓自然公園テント泊17:00
<天候:晴れ>
頼んであったタクシーに乗り、ピンネシリ登山口まで移動。細い林道を約40分で到着。これからアポイ岳まで縦走だ。気持ちのいいよく整備されている登山道だ。少し登るとハクサンシャクナゲがちらほら出てくる。黄色い花のキンロバイもたくさん出て来た。タンポポに似ているエゾコウゾリナもポツポツ咲いている。チシマフウロ、アポイアズマギク、エゾレイジンソウ、アポイシモツケ(マルバシモツケ)なども見られた。標高が500mくらいからハイマツ帯が見られた。特殊な土壌条件や気象条件からこうなっているらしい。
やがてピンネシリの山頂。青空が出ていたのにいつの間にかガスの中に入ってしまった。キンロバイとハクサンシャクナゲとハイマツの中を南下すると、ダケカンバと笹の林になる。ところどころ、鹿の寝床であろうか、笹がへこんでいるところがある。少し標高が上がるとハイマツの中にハクサンシャクナゲの咲く稜線となる。やがて風衝地となり、岩肌が出て来た。エゾルリムラサキがいっぱい咲いている。サマニユキワリは残念ながら花を落としていたが、株はたくさんあるので、咲いていたら見事であろう。
登山道脇には保護のために両側にロープが張られている。ダケカンバと笹の林となり、高度を上げるとキンロバイとハイマツの岩稜地帯となり吉田岳に着く。足元には、小さな花が集まったエゾノカワラマツバがいっぱい咲いている。ガスが流れて様似の海岸線が見える。アポイ岳に向かう稜線は岩稜地帯が続き、お花畑が続く。エゾコウゾリナ、エゾルリムラサキ、ヒメエゾネギ(シロウマアサツキ)、アポイツメクサ(カトウハコベ)、イブキジャコウソウなど百花繚乱。やがてダケカンバ林となり、ハクサンシャクナゲが林床を色どり、アポイ岳に到着。
この辺にある岩石はカンラン岩(マントルの岩)のはずだが、見ても分からない。また、ここアポイ岳山頂付近は、ダケカンバ林が上にあり、その下にハイマツ帯の植生になっており、通常とは逆転している珍しい垂直分布になっている。ここから海に向かい、ヒダカソウの咲くところへ向かう。時期的にはもう咲いていないが、盗掘や自然減で今は見られないとのこと。ガスも晴れて太平洋の海を見ながら下山をする。途中アポイハハコ、サマニオトギリを愛でながらアポイ山麓自然公園へ戻り、閉館時間ぎりぎりにアポイ岳ジオパークビジターセンターに寄り、花の写真などを見学しました。
7/10(金)アポイ山麓自然公園8:15=羊蹄山真狩登山口テント泊16:50 移動距離287km
今日はここ様似から羊蹄山の登山口真狩までの移動だけなので、朝はゆっくりのつもりだったが、いい天気なので、海岸まで散歩のつもりで車で出かける。朝5時、海岸線を走っていると、小さな船で何やら採っている様子。車を停めて見ていると、昆布を手かき棒のようなもので引き上げている。近くにいた漁師風な人に聞くと、今日が初日で、日高昆布を採っているとのこと。近くの港で陸揚げしているとのことなので、港に向かう。軽トラックの荷台にアームが付いており、小舟からウインチで昆布を吊るし上げている。小さな港に小舟と軽トラックが頻繁に出入りしていて活気がある。昆布を満載した軽トラックが何台も出て行く。軽トラックの行き先は、海岸沿いの砂利の敷いてある所で、そこで何人もの人が昆布を砂利の上に並べていた。天日干しだろう。こうやって日高昆布が出来るんだと感心。帰り道沿いのあちこちで昆布の天日干しの光景が見られた。いいものが見られ、早起きは三文の徳だと思いました。
朝食後、真狩に向かって出発。途中日高昆布を買い、名産のトマトをかじり、ピーマンソフトクリームを食べ地元に貢献。洞爺湖観光をして、温泉に入る。なんとここで、マダニに食いつかれているのを発見。おおっ!あわてず対処したが、胴体だけ採れて、口先は残ってしまったようだ。後日病院に行き、処置と薬を処方してもらいました。なんとも気色悪いが仕方ない。気分を切り替えて出発。途中花が咲いているじゃがいも畑越しに羊蹄山が大きく見え、北海道にいるのだと再確認。一日ドライブでしたが、北海道を満喫。真狩キャンプ場は、羊蹄山の登山口になっており多くのキャンパーに賑わっていました。
7/11(土)羊蹄山真狩登山口4:40→山頂10:05/10:30→火口周回→登山口14:00/14:50=小樽へ移動85km道の駅あかいがわテント泊17:00
朝3時起床、テントを撤収して、4時半出発。直ぐに真狩コースの羊蹄山登山口。最初はシラビソ林。直ぐダケカンバ林となり、眼下には真狩村の街並みが見える。2合目、3合目と登る目安になる看板がある。7合目過ぎからは火山礫の登山道になり、8合目あたりから森林限界となり、眼下には、洞爺湖が見えるようになる。
足元にはイワブクロの花がたくさん満開で咲いている。ウコンウツギとイワブクロは山頂までずっと足元に咲いていました。山頂手前はお花畑になっており、モミジカラマツ、ハクサンチドリ、エゾフウロ、メアカンキンバイなどが咲き乱れています。キバナシャクナゲ、エゾノツガザクラも群生している。
やがて火口稜線に到着。大きな火口の中に残雪も見える。ここから反時計回りで一周する。イワブクロとメアカンキンバイがたくさん咲いている。洞爺湖もよく見え、たくさんの登山客でにぎわっている。
山頂標識で写真をとり、昼休憩。ぐるっと一周終わるころに、キクバクワガタが群生していた。登って来たルートで下山し、小樽へ向かい出発。途中倶知安でサクランボを買いつまむ。17時に今宵の宿道の駅あかいがわに着く。夜になり、小樽の観光に出かけて、ライトアップされた小樽運河を楽しんだ。
7/12(日)小樽観光→千歳へ移動112km 新千歳空港16:15→羽田17:50
もう今日は北海道最後の日、小樽の先にある祝津に行き、鰊御殿を外から見る。小樽市街に車を置き、お土産屋などを見て回る。硝子やオルゴールなど。コロナの影響か、街中も観光客は少なく感じる。
小樽駅前の三角市場の中で、海鮮丼を食べてから、千歳までひと走り。新千歳空港内でお土産を買い、定刻通りに飛び立ち、まだ明るい羽田空港に降り立ちました。
(新井浩 記)