残雪の安達太良山を楽しむ
山域山名:福島県安達太良山(1699.7m)
期日:2025年4月26日(土)
参加者:L橋本 須藤 赤坂 駒崎 高橋陽 瀬戸
上:山頂を見上げる 中:中斜面の大雪原を登る 下:山頂から鉄山、箕輪山方面
行動記録:熊谷5:00=羽生IC/東北道/二本松IC=奥岳登山口8:30-ロープウェイ山頂駅9:30-山頂11:15/11:45-峰の辻12:10/12:30-尾根コース-能至平分岐13:30-登山口15:00=往路と同じ=熊谷18:30
<天気晴れ>山の天気予報では、「大荒れ注意報」が出ている。だが、昼ころまでは、東北南部では晴れの予報を信じ、ロープウェイ利用のコースに変更して実施することにした。那須の辺りでは、曇ったりしているが、福島に入ると、晴れ間が出てきた。東北道周辺の山野では、サクラが咲き、芽吹きのもえぎ色が目に優しい。二本松インターで下りると、道の周辺は、雪も消え、リンゴ、サクラなど春の花が鮮やかだ。西の山々に残雪が輝く。直に、安達太良高原スキー場の広い駐車場に着く。車がもう20台位停まっている。装備を身に着け、10分ほどロープウェイに乗る。ゲレンデに雪は無い。山頂駅を出ると目の前に残雪の尾根が待っていた。しばらくは緩斜面なので、アイゼン無しで登る。目印を辿りほぼ夏道を登る。灌木が茂る。急斜面手前でアイゼンを付ける。雪は緩んでアイゼンの刃がしっかり食い込み歩きやすいが、岩がでているとがちがちとなる。灌木が無くなる付近で一休み。晴れてきて白銀が眩しい。標高1500m辺りから灌木がまばらになり青空の下で大雪面が白い。残雪に黒い木々の景色が南の和尚山に続く。雪の無い尾根を少し登り、山頂直下に着く。山頂は岩峰の上なので、アイゼンを外して皆で山頂に登る。残雪の大展望に喜びの声が上がる。白銀輝く磐梯山や鬼面山、和尚山などが周囲に広がる。写真を撮る、ポーズを創って撮る。やや強くなった風の中で、景色を見納め、風の無い谷峰の辻に下りることにした。頂上からはそこに見えていたのに、斜度のある大雪渓を下ってやっと着く。風が吹くも空に晴れ間があり、もう少し天気がもちそうなのでゆっくり目に休む。
能至平分岐までは尾根コースを下る。傾斜も緩いので、アイゼンは外す。木々の植生を見れば、ハイマツが多い。標高1500mほどで森林限界ではないが、火山地形、多雪で高木が生えるのを阻んでいるのか。分岐までは、落葉樹がほとんどだが、高さが5m以下で、傾いていてずんぐりむっくり樹形だ。風というより多雪のためかと思う。適度に残雪があり、少し踏み抜いたり、ブッシュに阻まれたりしながらも無事に分岐に着く。ここからは作業道に雪が1mも積もっている道を下る。「咲いているよ」との声に指さす先を見ればショウジョウバカマが赤い蕾を少し出している。道を下るとともにショウジョウバカマが増え、群生して花を開いている所もあった。イワカガミの光る葉もあるが、花はまだない。おしゃべりしながら、作業道をたどり、3時に登山口に着いた。この後、急に曇り、装備を外す頃に雪が舞ってきたのには驚いた。山頂付近は相当に荒れた天気だろうと思った。晴れ間の下で残雪の安達太良山を十分楽しみ充実感のある山行となった。
(橋本記)
上:予報よりも天気良し 中:くろがね小屋(閉鎖)方面 下:火山地形の崖