思わぬ好展望に「ラッキー!」の滝子山
山 域:山梨県大月市・滝子山(1620m)
目 的:秀麗富岳12景の滝子山を周回する
山行形態: ハイキング
期 日:2019年12月22日(日)
参加者:L高橋仁、黒澤、齋藤
行 程:熊谷駅南口5:30=東松山IC=大月IC=桜公園駐車場7:10/7:20→南陵入口→林道と交差8:00➝稜線10:25→滝子山山頂10:45/11:35→三角点➝鎮西ヶ池→大谷ヶ丸分岐11:55→曲沢峠分岐12:40→道証地蔵13:30➝桜公園駐車場14:10=往路を戻る=熊谷16:30
天気は薄曇り。午後は雨に変わりそうなので、30分早く出発。登山口駐車場に予定より1時間早く到着した。黒澤さんと合流して登山開始。寂梢(ジャクショウ)尾根への入口は標識が無いので、「寂梢苑」の朽ちかけた案内板を目印に左折する。まもなく廃屋となった寂梢苑の前を抜けて登山道に入る。落ち葉に埋まった踏み跡は、まもなくはっきりとした道になり、林道を横切って痩せた尾根(寂ショウ尾根)へと続き、杉の植林からナラやブナの広葉樹林に変わり、急な登りは岩場へと変わっていく。
記録やガイドブックは、かなり危険な岩場だとしているが、登る分にはさほどでもない。が、下りには使いたくない道だ。ツツジの木がたくさんあり、足元には赤くあめ色に染まったイワカガミの葉が一面に広がっている。ブナの新緑の頃に、ツツジの花とイワカガミの花を楽しみながら登るのも良さそうだ。
浜立山から滝子山への稜線に出ると、樹間から富士山がはっきりと見える。アップダウンして1620m(最高峰)の山頂についた。ここは西側以外の展望が開けていて、南の正面に雪化粧した富士山が大きく構えて、東側の裾野には自衛隊演習場だろう、黄色く枯れた原野が広がっている。富士山の手前に三つ峠、その手前には左から鶴ヶ鳥屋山、本社ヶ丸、清八山、さらには御坂山から黒岳への稜線が連なり、西側遠方には南アルプスの蝙蝠岳から白根三山あたりか?白く輝いている。
北西寄りには南八ヶ岳の網笠、権現、阿弥陀、赤岳、横岳、硫黄岳がはっきり見える。北寄りに奥秩父の山並みが続き、金峰山の五丈岩がかすかに見て取れる。北に連なる大菩薩連嶺はコンドウ丸、大谷ヶ丸、ハマイバ丸あたりから先は重なり合っていて山座同定が難しい。さらに東には奥多摩の山並みが・・大岳のゲンコツ形の山頂が良くわかる。
今日は曇り空で展望は望めないかと思っていたので、とっても「ラッキー!な山頂」で、ゆっくりと昼食をとる。雨は下山するまで降らないだろう。我ら3人の他は誰もいなかった山頂に、次第に登山者が増えてきて、4組10人になった。
寒くなってきたので腰を上げて、1610m三角点のある山頂に寄ってから鎮静ヶ池、大谷ヶ丸分岐を通って、広い防火帯が続く道を、霜柱の下の土に滑って転びそうになりながら、道証地蔵コースに下る。すみ沢の源頭から川沿いの道を高巻きや渡渉を繰り返して、路肩にちいさな「道証地蔵」がポツンと立っている林道にたどり着いた。予定より1時間20分早く駐車場に着いたので、まったく降られずに山行を終了できた。(高橋仁)