1. 【雪山ハイク】鍋倉山

投稿日時: 05/12 jin

残雪と新緑の鍋倉山(信越トレイル) アルバム

久々野峠から十日町方面を望む

山域:長野県飯山市・新潟県上越市、鍋倉山1288.8m、黒倉山1242m

期日:2025年5月11日(日)

参加者:(9名)CL高橋仁、SL木村、白根、橋本4,赤坂、駒崎、高橋陽、福井、瀬戸

行程:川本6:00=花園=飯山=関田峠除雪終点9:00/9:30→久々野峠10:50→鍋倉山(昼食)11:10/11:50→久々野峠→黒倉山12:10→茶屋池堤防13:10/13:25→除雪終点14:15=往路を戻る=川本17:30

 鍋倉山は山スキーとブナ林で、名の知れた信越トレイルの山。遅い雪消えとブナ林の新緑が重なる時期に歩いてみたいと思っていた山だ。今回は大勢の仲間と一緒に残雪ハイクを楽しむことができた。
 関田峠をから新潟県に抜ける林道はまだ冬季閉鎖中。登山口駐車場は満車で、路肩駐車して道路から2m以上の雪の壁をキックステップでよじ登れば、柔らかな新緑が迎えてくれる。長野側は晴天の初夏のような天気なのに、新潟から吹き付けるガスが降りてきて眺望は良くない。苗場と黒倉の鞍部の久々野峠につながる沢を登ろう。思ったより登山者は少なく、山スキーやボードの何組かと行き会う程度。8本爪が小気味よく効いて、快調に登るが、4本爪は苦労している。
 鞍部に登り着いて東を見やれば、信越トレイルの稜線の連なりに陽が差し込んで美しい。皆して、しばし撮影タイムとなる。さて、鍋倉山頂は指呼の先だ。ガスと風が出てきたが、とりあえず山頂を踏んで、西の樹林で風を避けてランチタイムを楽しもう。久々野峠(鞍部)に戻って、これも指呼の先の黒倉山へ登ろう。山頂標は半分雪の中。集合写真を取ったら、先を急ごう。
関田峠の南の茶屋池に向かう。この稜線はたっぷりの雪が覆っていて、ブナの木は雪庇に押されたのだろうか、南になぎ倒されている。ブナたちには気の毒だが、開けた稜線は見通しが良く、絶好の残雪ハイキングロードになっている。左に目をやれば高田平野の先に日本海・直江津港がすぐ近い。左後ろには残雪を載せた妙高、火打、焼山、右前の雲の中にうっすらと米山が見える。
右には高社山、志賀高原の山から苗場に至る山々が連なるが、私には判別ができない。信越国境はここから東は菱ヶ岳を経て苗場山、佐武流山、白砂山へ連なり、西は斑尾山、黒姫山、高妻山、雨飾山、小蓮華岳(白馬の北側)へと実に長大なラインとなっている。今日のハイクはその一点、ゴマ粒の上を這い回ったようなものだ・・・。てな事を、ぼう~と考えているうちに茶屋池に着いた。周辺は水が浸み出しているが、まだ歩いて渡れそうなので、雪の乾いているところから中に入って氷上ハイクを楽しむ。
茶屋は冬季閉鎖中。林道路肩は雪が消えて、まだ淡い黄色のフキノトウが「ほこほこ」と顔を出しているので、我先に、山菜収穫に没頭する。気が付けばビニル袋が満タンのつわ者も・・。雪の林道を時々ショートカットしながら、駐車場まで下れば、楽しかった一日も終わりとなる「いいやまぶなの駅」で山菜のお土産を買いこんで帰ろう。  (高橋仁)