埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【ハイキング】アカヤシオの栗生山 2023/4/8
山 域:栗生山968.2m 群馬県桐生市黒保根町
目 的:春の花散歩 アカヤシオ
日 程:2023年4月8日(土)
参 加 者:新井浩、駒崎
行動記録:深谷6:30⇒栗生神社下P8:30/8:50→栗生山10:10/12:25→栗生神社下P13:10
今年は桜が10日ほど早く開花。それに準じて山の花も早いだろうと、アカヤシオを期待して出かけてきました。
細い林道を栗生神社の示す方向へ車を走らせる。杉林の急坂を上ると、鳥居が見えて来て、駐車場に着く。車は一杯7-8台程度で、少し戻った広い路肩に駐車する。
やっぱりアカヤシオ目当ての人が一杯だなと思いながら出発準備。栗生神社の長い石段を登ると、何やら人が一杯いる。聞くところによると、来週日曜日にお祭りがあるらしく、掃除とその準備であった。境内脇には樹齢1200年の杉の大木があり立派だ。向かって左奥の登山口から登り始める。
暗い杉林の中の急登を登り、周りに岩が見え始めると頭上にピンク色がポツポツ見えるようになる。アカヤシオが咲いてる~♪。ゆっくり登るが、50分ほどでコルに到着。カタクリが咲いている。山頂は右に進むが、左手にアカヤシオが咲いているのでまずは見に行く。満開で咲いている。ピンクのかわいい花だ。一年ぶりの再会。
山頂へ向かう。途中にもアカヤシオが一杯咲いている。なかなか足が進まない。栗生山の山頂はアカヤシオに囲まれて展望はないが広いところだ。今回のアカヤシオは丁度いいタイミング。木によっては半分くらい蕾を持っているものもあるが、大半は満開だ。
ちょっと休んで南の尾根に向かう。先ほど登ってきたコルを通過して、尾根上を南に進む。ポツポツとアカヤシオが咲いている。ちょっと下りながら進むと、アカヤシオの林に入ったように周りがピンク色。まるで桜並木の中にいるような感じ。すごくきれいだ。
この中で昼休憩とする。アカヤシオに囲まれて最高のロケーション。樹間からは赤城山が見える。単独の人が来て話をしたが、今年は例年よりも開花が早く、明日以降寒気でやられるかもしれないから今日が一番いいのではないかとのことでした。2時間ものんびりして、下山も1時間掛からず13時に駐車場に到着し、非常にお手頃なハイキングとなりました(標高差350m位)。
(新井浩 記)
【ハイキング】細尾峠から明智平
朱・ピンク・白のツツジの競演を楽しむ
山 域:栃木県 茶ノ木平分岐1617m・明智平(1395m無名峰)
目 的:ミツバツツジとシロヤシオの行者道を歩く
期 日:2023年05月17日(水)
行 程:熊谷5:30=細尾峠7:40→茶ノ木平分岐9:50→明智平11:00/11:30➝茶ノ木平分岐12:50(茶ノ木平周回)/13:35→細尾峠14:50=熊谷17:40
参加者:高橋仁 高橋武 赤坂
細尾峠はすでに7、8台が路肩駐車。その先に停めて茶ノ木平への北側尾根に取りつく。ほとんどが南側の薬師、地藏、夕日方面に往復するようで、茶ノ木平側はほとんどいない。
すぐに山ツツジが出迎えてくれる。登るにつれてヤマツツジは蕾に変わり、ミツバツツジとシロヤシオとの共演が始まる。ここもツツジの当たり年で、目の前に朱、ピンク、白の花をどっさりと付けた株が次々と現れて、楽しませてくれる。殊にシロヤシオは絶品だ。袈裟丸や高原山のそれを凌駕するほどの見事さ。
1400mあたりからシロヤシオも蕾に変わり、まだまだ数日間は楽しめそうだ。篭石で一息入れて茶ノ木平分岐に到着。今度は蕾から花へと変わるシロヤシオを楽しみながら明智平へ向かう。明智平からRWを使って茶ノ木平、中禅寺湖へと向かうハイカーとすれ違いながら、ベンチのある展望台で中禅寺湖や男体山の眺めを楽しむ。
1453m峰を越えると、伐採されて芝原の送電線鉄塔に出る。ここは今日の一番の展望地。女峰山、帝釈山、大真名子、男体山、奥白根山、錫ヶ岳、中禅寺湖を一望できる。殊に大きく迫る男体山の巨体は圧巻だ。1395m峰を超えて明智平RW山頂駅に下るとそこは観光地。展望台から華厳の滝、白雲の滝、男体ファミリーの山々を望みながらランチタイム。風が吹きぬけて汗を乾かしてくれる。
ひと汗かいて茶ノ木平分岐へ登り返し、ザックをデポして茶ノ木平を一巡り。中禅寺湖に直行するルートは少し荒れているが、一周できる。シャクナゲが満開できれいだが、上半分だけで下半分は鹿に食削されて枝木が丸見えになっている。
そういえば、今日歩いた山は、笹原が一面に広がって、ツツジも下の方は枝も花も無く鹿の背丈の上あたりから横に枝を伸ばして広がっている。代替わりの若木が鹿の食害で育たなければ、この見事な風景も見られなくなってしまうのか?そんなことを考えながら、白、ピンク、朱のツツジをもう一度楽しみながら細尾峠に戻り着く。花三昧の楽しい山行にピリオド。(仁)
【ハイキング】美の山クリーンハイク 2023/6/4
美の山クリーンハイク
山域:美の山(蓑山)埼玉県・秩父
日時:2023年6月4日(日)
埼玉県勤労者山岳連盟北部ブロック主催行事
参加団体:
秩父アルペンくらぶ
深谷こまくさ山の会
上里ハイキングクラブ
熊谷トレッキング同人
参 加 者:L石川 高橋武 山口 滝澤 相澤 高橋仁 橋本 豊島 (8人)
行動記録:皆野町役場9:00挨拶・打合せ
熊谷8人 上里4人は皆野古道コース、深谷9人秩父6人は和銅コースにわかれる。
役場9:15-皆野古道―休憩10:15/10:20―蓑山神社11:35―頂上・昼食11:10/12:25―関東ふれあい道―休憩13:10/13:15―皆野町役場14:00ごみの秤量等14:20解散
快晴、古道はあまり人に歩かれてない感じで緑に染まってしまいそうな感じ、人が少ないせいかマナーが良くなっているのかごみが見つからない。緑濃いままごみも花もほとんど見ないまま蓑山神社到着、鳥居、参道、社と揃い、謂れも書いてある。
神社を過ぎると明るくなりウツギ、コゴメウツギが咲き、木苺がたくさん実をつけている。喜んで口に含む。頂上を踏んでから展望台に上がり山座同定をする。
昼食後4パーティ皆集まり金子伊昔紅氏の銅像の前で記念撮影する。同氏はいろいろに歌われていた秩父音頭の歌詞を取りまとめ、今の全国的に有名な秩父音頭にした方とのこと、ちなみに金子兜太先生のお父様とのことです。
下りはアジサイ園を通り関東ふれあい道へ、アジサイは蕾がほころびかけたものも少しありましたがまだまだです。関東ふれあい道は明るい林の中の気持ちの良い道ですがここにもごみはほとんど無し。役場で秤量したところ燃えるゴミ0.8㎏ カン0.5㎏ ビン0.5㎏でした。皆さんマナーが良くなったことと喜びましょう。お疲れさまでした。
(高橋武記)
熊谷トレッキング同人のメンバー
【その他の山行】蕨山登山道整備
蕨山登山道整備 (県連の行事)
杉の倒木片付けて気持ちよく歩く
1本目の倒木処理作業
山域・場所:奥武蔵蕨山名郷登山口から尾根に至る杉林内登山道
期日:2023年6月13日
参加者:L橋本 相澤 会員外4名
行動記録:蕨山名郷登山口集合、作業予定、注意事項確認8:15-林道終点8:40-作業場所着、作業8:50から9:50-登山口10:20
<天気晴れ>以前、この登山道を歩いて、10本ほどの杉の倒木があるのに分かっており、この計画を立てた。参加者が6名になり心強い。また、天気は予報よりもよくなり朝から晴れて暑い。
駐車場に集合し、リーダーの橋本から本日の計画、注意事項を伝える。チェンソー作業は園芸作業の経験があるNさんにお願いした。狭い林道を登り堰堤の手前の沢を渡り急な登山道に入る。尾根で傾斜もきつい。一面杉の人工林で暗い。1本目の倒木は急斜面で根を上側にして道を直角に塞いでいる。重心や、根のかかり具合を動かしたりして確認した。その結果、道の上側を一か所切断し、切った下側を沢側に落とすことにした。他の参加者は作業場所から離れ、Nさんにチェンソーで切断してもらう。上側から切り、下側から切り、すっと倒木の下方が離れた。手慣れている。切れた倒木を動かし、谷に落として1本目の処理が終わった。残った上側の倒木は、根が腐らず、少しも動かないので当分落ちない。
こんな要領で、倒木を切り、寄せて、道を歩きやすくした。尾根に近い場所に、太く、長い杉の倒木があった。2本重なっている。切る順番は上の倒木から。硬くはないのですんなりと切れて移動した。下の1本は途中が土に埋もれている。1か所切ってロープで引いて谷側に落とすことにする。地面から浮いている部分をチェンソーで切る。架けたロープを上側から4人で力を合わせて引くと、少しずつ動き、最後は谷側に計画とおり落とすことができた。だが、倒木の先が道の近くの杉にかかり歩きにくい。引いてみたが、動かないのでその部分を切る。小さくなり、手で動かせた。
合計10本ほどの倒木の切断、移動作業を行ったが、チェンソーの活躍もあり、予定よりも早く終わった。尾根まで登り、新緑と、そよ風を味わい、下山することにした。歩きやすい道になり、充実感のある登山道整備であった。
ボランティアとしての登山道整備で、不慣れな参加者もいる。事故防止、安全作業を最優先させなければならない。チームで作業するので、作業現場の状況確認、作業手順、担当者、補助者等の任務分担等、声に出して共通理解し進めることが大切である。切断箇所や作業場所の下側には絶対に入らないこと、切った倒木の破片が飛ぶ場所や跳ね返りのある場所にはいないことなど安全作業の原則を守ることが大切である。また、作業に適した服装、手袋、ヘルメットも必須である。
(橋本記)
上:長い倒木は切ってロープで引いて動かす
中:落ち切らない部分を切る 作業は上側から
下:道の部分の倒木が撤去できた
【その他の山行】県境リレー登山 甲武信ヶ岳=笠取山
甲武信ヶ岳-笠取山を歩く
担当 埼玉労山県連理事会
期日 2023年8月28日、29日
参加者 L橋本 相澤 他の会1名
上から 笠取山山頂 3河川分水嶺 雁坂峠 縞枯れの針葉樹 甲武信ヶ岳山頂 甲武信ヶ岳
記録
28日 熊谷5:00=140号国道・雁坂トンネル=道の駅みとみ7:40-新地平8:10-雁峠11:10-笠取山11:50-雁峠12:25-燕山13:15-古礼山14:15-雁坂小屋16:00泊(小屋泊り、テント泊)
29日 雁坂小屋6:10-雁坂嶺7:25-破風山9:15-甲武信ヶ岳12:20-木賊山・東分岐13:20-戸渡尾根・近丸新道・新道分岐15:00-徳ちゃん新道・西沢山荘16:25-道の
28日<天気晴れ時々曇り>道の駅みとみは、国道140号雁坂トンネルを通って、山梨県に入った広瀬湖のほとりにある。かなり広い駐車場がある。朝、早いせいか、予定よりも早く着いた。3人が合流して、車道を通り、新地平まで歩く。山側の林道に入るのだが、入口に案内板もなく、少し行き過ぎ、地図を見て引き返した。沢沿いの道に入ると、林道につながっていた。この林道は亀田林業の私道でこの付近の広い山林を所有しているというが、車の走った形跡がない。途中には、サルナシが実っていて、口に入れるが熟していないので酸っぱい。車道は、沢沿いに標高を上げていく。登山者も余り登っていないようだ。道には草が生え、朝日にススキの穂が輝く。アザミ、薄紫のトリカブトが咲いている。車道だが斜度があり、息が切れる。1時間ほど登って、尾根にカラマツ林が見え、やや高山の雰囲気になる。沢沿いで、透明な沢水が白い渦を巻くのが見え心地よい。渓流魚もいそうだ。苔むした岩や朽ち木、落ち葉などが増え、源流の雰囲気になる。背の低い笹もでてきた。やがて草原の鞍部に出た。手前に清水が湧いており、いただく。この鞍部が雁峠でベンチもあり一休みする。
ザックをここにデポして、笠取山を往復する。「体に羽が着いたようだ」等話しながら多摩川、富士川、荒川の名前の刻まれた三角柱の石碑のある小さな分水嶺に着く。草原も適度に混じり、初秋の雰囲気だ。急傾斜を登り、笠取山に到着し、県境リレー登山旗を掲げ記念撮影をする。まずまずの天気で綺麗に撮れた。下りながら見ると黄色いマルバダケブキが群生している。
雁峠に戻り、ザックを背負い、燕山を目指す。斜めに道が切ってあるが登りできつい。200mの高度を登り、汗を吹き出しつつ頂上に着く。2004mの山頂に達する。この標高になると笹原が増え、その中にまばらに針葉樹、広葉樹が生える。傾斜が緩く広く丸い尾根だ。笹の丈は低いが刈払いがされている。まばらに生える針葉樹が立木のまま枯れているのが目立つ。北八ヶ岳縞枯山のような様子だ。最後の坂を登り古礼山に達する。日が射し明るい。古礼山からは、一旦数十m下り、水晶山には登り返す。枯木に加え、根ごと倒れた倒木が目立つ。この付近で、メンバー1名の靴のソールが剥がれているのが分かる。チェーンスパイクとテープで応急処置して小屋に向かう。長時間の登高で疲れも溜まり、水晶山で長めに休憩する。ゆっくり目に歩き、目指す雁坂小屋にやっと到着した。
雁坂小屋は、平日は無人で、この日は私たち3名のみだった。標高約2000mの雁坂小屋は平野部と異なり、涼しい風の吹く別天地だった。また、水も自由に使える小屋だ。テント泊2名、小屋泊り1名、早めの夕食を摂り、暗くなると同時に眠りについた。夜、起きた方から「星空が綺麗だった。冬の星座、オリオンが出ていた」と聞く。
29日<天気曇>2日目の天気も尾根に雲がかかるがまずまず。朝食を摂り、出発する。小屋から雁坂峠に登る。ここからは山梨側の景色がよく見える。この峠は日本3大峠の一つとして有名である。地元、秩父高校の校歌に「雁坂峠の初あられ・・・」と歌われている。周囲は笹原が広がって気持ちのよい峠である。ここから甲武信ヶ岳に向かい、尾根を登る。雁坂嶺までは約200mの登りである。周囲の景色は前日の続きで笹原、枯れた針葉樹の林である。倒木もあるが、登山道の倒木は片付けられている。以前はこれほど枯れていなかった・・・が、原因は分からない。一つ目のピーク雁坂嶺2089mに到着。埼玉県の設置した山頂の標柱がまだ新しい。雁坂嶺から西破風山までは、余り高くない針葉樹、広葉樹に囲まれた大岩、大石の多い道だ。シャクナゲなども生えているので開花の季節には華やかになるだろう。標高差はないが歩きにくい大石を超えてやっと西破風山に到着。2つ目のピークだ。
ここからは標高差200m大下りになる。この道は大石が多く、段差があり足の置き場に苦労する。慎重に下って破風山避難小屋に到着。笹原の中に建てられた小奇麗な小屋だ。
ここから甲武信ヶ岳まではひたすら登る。途中、やや急な登山道は道が抉られ深さが1mほどにもなっている。整備が必要だろうが、手が入っていない。木賊山の巻道分岐から甲武信小屋に向かう。この道は山の北側でもあり、針葉樹が鬱蒼と茂っている。林床に倒木がたくさんあるが、朽ちてその上には、苔が茂っている。奥秩父のイメージはこんな景色だったと感じながら歩く。そして甲武信小屋にやっと到着した。小屋のベンチを借りて、やや長い休憩をとる。
休んだ後、ザックをデポして、山頂に向かう。針葉樹の森を抜けると、西に金峰山などの山脈が見える。山頂で記念撮影。
小屋に下って、木賊山(とくさやま)まで登り返し。今日最後の登りとなる。ほどなく森の中の木賊山に着き小休止の後、長い戸渡尾根、標高差1300mを下る。近丸新道、徳ちゃん新道と名前がついている。途中の岩場から広瀬湖が望める。見えると、あそこまで下ればよいと安心感がある。2人して、こけないよう注意しながら、程々のスピードで下り続ける。汗をかくので途中で水分補給する。標高1000mほどの場所にカラマツが生えており常緑針葉樹の森よりは明るくなる。徳ちゃん新道に入ってからも同じ位の斜度で下り続け、最後はやや東側の尾根を下るが、そこには岩は出ていないが急傾斜で転倒すると下まで落ちそうなので特に注意して下る。西沢山荘が見え、林道に出て、下山が終わった。林道を駐車場まで歩いた。長時間、標高差ある荒れた道をよく歩き切った。