埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【ハイキング】鳥首峠から有間山、蕨山
鳥首峠から有間山陵を歩く
山 域:埼玉県飯能市:有間山(タタラノ頭)1213.4m
目 的:鳥首峠から有間山稜を歩く
期 日:2021年2月10日(水)
参加者:高橋仁(単独行)
行 程:熊谷5:30=秩父=青梅秩父線=向河原駐車場7:30→鳥首峠9:10→ヤシンタイノ頭10:00→橋小屋ノ頭10:20→タタラノ頭10:55/11:40➝橋小屋ノ頭12:00→蕨山最高点➝展望台12:40/13:20➝向河原14:25=熊谷16:50
駐車場から入間川に沿って道路を登り、終点で石灰岩の採掘会社の脇から鳥首峠の登山道に入る。モノレールに沿って登ると、採掘場の下の沢や平地に、幾つもの鍋・釜がゴロゴロと転がっている。その先には、潰れたり傾いたりの廃屋が何棟もある。数十人あるいは百人以上の人々が住み込みで作業をしていた飯場で、モノレールで生活物資を荷揚げしていたらしい。傍らに神社の祠が二つ鎮座している。
急斜面のつづら折り道を上り詰めて、鳥首峠に着いた。秩父側は明るいカヤトの斜面だ。昔、浦山口から峠に登り、大持山、小持山、武甲山から橋立鍾乳洞へと周回したことがある。その時は、鳥首峠にはケヤキの巨木があったのだが、枯れて朽ちてしまったのか、見当たらない。半世紀近い時が流れてしまったから、武甲山の様に景色も変わってしまったのか。山火事でもあったので、カヤトの斜面が広がっているのか?
稜線は、枯れたカヤトが雪で倒されているので、それほどでないが、夏は歩きにくいだろう。
昨年5月も「県外移動自粛」で、秩父の山にいくつか登った。浦山大日堂から仙元尾根経由で登った蕎麦粒山と天目山(三ッドッケ)。浦山ダムから若神子山、大反山とバリルートを登った矢岳。雲取山につながる山々を右前方に見ながら歩く有間山稜。葉の落ちた冬ならではの展望だ。
有間山には、滝ノ入頭、ショウジクボノ頭、ヤシンタイノ頭、橋小屋ノ頭、タタラノ頭といくつものピークが続く。最高峰はタタラノ頭だが、蕨山との分岐になっている橋小屋ノ頭に「有間山」の看板が立っている。
最高峰のタタラノ頭で昼食を取り、引き返す。左の樹間から両神山、浅間山、榛名山、武甲山、大持山などが見える。武甲山は秩父側とは全く違う山容で、大持山と兄弟のように並んでいる。
2014年に蕨山に登った時は、蕨山最高点をスルーしたので、今回は確認してから下山する。日陰には雪が凍っていて滑る。アイゼンは使わなかったが、橋小屋ノ頭から蕨山への降り口と蕨山から向河原への降り口は慎重に下る。
駐車場に着くと、バスが時間待ちしていたが、乗客はゼロ。山でも二人行き会っただけ。(高橋仁)