埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
東北
【山スキー】土湯峠、西大巓 2025/2/8~9
土湯峠
山域山名:土湯峠(福島県)
期 日:2025年2月8日(土)
参 加 者:CL木村 SL駒崎、橋本、赤坂、石川、花森
行動記録:熊谷5:00=裏磐梯スキー場=横向温泉11:00→1260m12:30/13:00→村越ツリー13:20→横向温泉14:30
<天候:曇り、雪>今シーズン最強寒波の到来が報じられる中、今回のメインはイエローフォールスノーハイクになるかな、と思いながらのアプローチ。裏磐梯スキー場に着いてみると、大雪のため第1リフトしか動いておらず、駐車場の誘導員からは、この積雪では山に入ると戻って来られなくなる恐れがあるので入山を控えてもらいたい旨のアナウンスがあった。スキーならば行けないこともないかと思ったが、スキー場の顰蹙を買ってまで入山する事はないと考え、横向温泉に先に向かい、土湯峠へのいわゆる埼玉高体連コースを歩くことに変更した。宿に着き、準備をしていると、スノーシューの登山者が下山してきたが、彼らは高体連の先生方であり、石川さんのお知り合いであった。高校生たちは今日入山でテント泊で雪山訓練との事であり、先生達はその下見を行っていたのであった。
我々も準備を整え出発。先生達の膝上ラッセルのトレースが続いており、ありがたく使わせてもらう。今回の大雪の程が知れるとともに、先生達は大変だっただろうと思う。2つ目のカーブの所から送電鉄塔沿いに高度を上げていく。トレースのおかげで赤坂さんも何とか付いて来られるようだ。1260m付近で灌木の陰で風をよけながら昼食をとり、トレースに沿って土湯峠の少し手前で樹林帯に入り進んで行くと、見覚えのある場所に出た。このあたりに村越ツリーがあるはずだが始めは分からず、地図アプリを見ながら場所を特定。年末に来た時より1m以上積雪が増えており、印象が違っていた。
記念写真を撮り、寒いので早々に下山開始。2名は赤坂さんと一緒にシールをつけたまま下山。風雪のため、上部では登りのトレースは消えかかっていた。無事、宿に帰着し、温泉で体を温めた後、宴会。今年は箕輪スキー場が休業のため閑散としていたが、食事、温泉とも良い宿でした。
(木村記)
西大巓
日 時:2025年2月9日(日)
参 加 者:CL木村 駒崎 赤坂(ゲレンデスキー) 橋本 花森 石川
行動記録:横向温泉9:00=グランデコスキー場(11:00)→ゴンドラTOP1390m(11:20)→1700mで登高終了(13:00/13:20)→ゲレンデTop(14:00)→スキー場センターハウス(14:20)
<天候:曇り時々雪> 3日ほど前からのこの冬一番の大寒波襲来による大雪で前日8日に予定していて行くことが出来なかった裏磐梯のイエローホールに向かうことになった。裏磐梯スキー場へ向かう2㎞ほどの坂道が大雪のため車の通行ができないということで国道459号線からスキー場へ向かう入口の交差点でUターンを余儀なくされ、予定を変更し改めてグランデコスキー場から西大巓の行けるところまで行くことになる。
グランデコに近づくと道路の両側は3mを越える高さの垂直の雪の壁になっている。一晩に50㎝の大雪にも負けない除雪の技術と能力に妙に感心する。そんなこんなで10時を回った頃グランデコに到着。雪の降り過ぎが人出にも影響しているのか、日曜にしてはゴンドラの待ち時間もほとんどなくトップへ到着する。この上の第4クワッドリフトは長期運休中のため、ここからシールを付けて登高開始する。
最初はスキー場を登る。ツボ足のトレースがある。膝ぐらいまでのラッセル跡をすすんで行き標高1560mぐらいからスキー場の外いわゆるバックカントリーエリアに入る。しばらくトレースを辿っていくとツボ足の3人組パーティーが休んでいた。3人とも黒づくめのウェアだった。妙に気になる。
3人組を避けて新雪の中を自力でラッセル開始。周囲は雪の覆いかぶさるトドマツの林で、山頂付近は完全に雪に覆われ樹氷になっているはず。前日以前のトレースはほどんど埋まっていてわからない。腿ぐらいまで沈んでしまうようなのラッセルを5人で交代しながら進んでいく。13時を過ぎ頃標高1700m付近、山頂までまだ250mほどあるがここで登高終了とする。
スティックコーヒーを入れてパンをかじり、そそくさとシールはがして滑降の準備をする。この日は新雪の量が十分すぎその割に斜度が足りないので直滑降で滑っても止まってしまう。下手に転ぶと埋まってしまって起き上がるのが大変そう。そのため登りのトレースを利用しながら慎重に降りる。
ゲレンデに出ると後はふもとまで流してこの日の山スキーは終了となった。
今年は時々大きな寒波が来てドカ雪を降らす。寒波と寒波の間は気温が上がる。できれば適度の降雪と冬らしい寒さが2月いっぱいは続いてほしいものだ。無理とは思うけど。(石川記)