甲信越

【ハイキング】志賀高原 2022/08/06,07

夏の志賀高原合宿

山域山名:志賀高原・赤石山、岩菅山、焼額山、自然探勝コース

期日:2022年8月6,7日

アルバム

参加者:

6日 [登山組] 赤石山 :CL石川 SL橋本 高橋 木村 須藤 黒澤 赤坂
   [散策組] 自然探勝コース :L相澤 大島 新井
7日 [岩菅山Aコース] L石川 黒澤 相澤 
   [岩菅山Bコース] L橋本 須藤 木村
   [焼額山]  L大島 高橋 赤坂

記録:

6日 赤石山

山域山名 : 志賀高原 赤石山(2109m)

期日:2022年8月6日(土)
参加者:CL石川 SL橋本 高橋 木村 須藤 黒澤 赤坂


行動記録:熊谷駅南口5:40=道の駅かわもと6:00=志賀高原道の駅9:20=大沼池入り口駐車場9:30→大沼池10:25/10:45→赤石山山頂12:25/13:00→14:20大沼池→15:15駐車場=ホテル一乃瀬


 暑い熊谷から脱出し、志賀高原山の駅に到着、散策組と分かれて大沼駅駐車場まで車で移動し出発した。お天気を心配していたがよく晴れていて暑くも寒くもない。

 登山道入り口からはしばらく山道を歩きその後、林道に出てそこから大沼池まで林道歩きが続いた。山の中には長い年月を感じられる自然に歪められた巨木や大きな岩を巻き込んだ木々も見られ森の中は苔むしていて深い森を感じさせられた。思ったより多くの花々が出迎えてくれた。ウツボグサ、イチヤクソウ、ギボウシ、ウスユキソウ、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ(実)、エゾシオガマ、ヤマブキショウマ、イワシャジン 等など


 林道の先に突然、目の前にコバルトグリーンともエメラルドグリーンとも見える大沼池が現れた。なんとも言えない深くて鮮やかな美しい池です。対岸には赤い鳥居が水の中にあり、神秘的です。少し大沼池を眺め休憩した後、池に沿って山道を歩きその後、池から離れて赤石山に向かう。少し緩やかな道を進んだあと急坂の登りが続く。運動不足と急な登りで体を持ち上げるのに足の短い私には大変だ。風もなく暑く、息も絶え絶えに「もう少し」と皆に励まされながら登る。時折、足元の可愛らしい花と優しい小鳥の声に癒やされた。ツルリンドウ、オダマキ(黄色)、シラタマノキ、アカモノ、花はつけていないがイワカガミ、ミツバオウレン、イワナシ等など


 稜線に出ると涼しい風が吹き抜け背中を押してくれる。頂上近くはザレ場でその上の大岩が見事だ。狭い大岩の上は交代で景色を楽しんだ。360度素晴らしい景色です。


 赤石山の頂上で記念写真をとり、頂上のすぐ下のザレ場で昼食休憩。陽が出でいて2000mの山とは言え風もなく暑い。トンボが目の前をたくさん飛び交っている。


 帰りは来た道を下る。大沼池まで一気に下り一息つきそこから散策組が待つ地点まで石川CLが一人で先を急ぎ、残りのメンバーは池の周辺でしばらく休憩を取った。大沼池は志賀山からの溶岩流でせき止められて誕生した池です。強酸性のため魚も生息できないそうだ。強酸性なのは明石山から流れ出る赤石沢に硫酸イオンを含む強酸性の鉱泉が湧き出しているからです。コバルトブルーに見えるのもそのためです。透明度が高く浅瀬部分では底が透けて見えます。見る角度、光の加減で色が変化するようです。


 しばし休憩後、駐車場をめざして大沼池のほとりから帰りは林道を駐車場までひたすら花を楽しみながら歩き、散策組と合流した。


 エメラルドグリーンの大沼池、赤石山の岩峰、花々と鳥の声、山はいつの季節でもそれぞれの自然の美しさを見せてくれ、自然のエネルギーに心が洗われる。コロナ禍の3年ぶりの夏合宿、参加でき皆様に感謝です。(赤坂 記)

6日 自然探勝コース(蓮池~木戸池)

期日:2022年8月6日(土)

参加者:L相澤 大嶋 新井勇

行程:志賀高原山の家9:30→蓮池→ワタスゲ平→下の小池→ 信州大自然教育園10:30→まが玉の丘一周11:40→長池12:00/12:40→三角池→田野原湿原13:20→木戸池14:00

 
「自然探勝コース」とワクワクする楽しいタイトルに魅せられ選定。天候に不安があったが、志賀高原山の駅を歩き出す頃は、薄日が差してくる。睡蓮が浮かぶ蓮池から一歩を踏み出す。水面にはトンボが飛び交い、池を囲むあぜ道には、ヤナギラン、ギボシの花が咲き乱れ、タイトルに恥じないスタートである。

 周回の先はホテルにぶつかり、その周りは車道となり、ワタスゲ平へ行く道が見つからない。ホテルは休業中。周辺を隈なく探し道標をみつける。この遊歩道を抜けるとスキー場が広がり、はたまた、どのみちを行くべきか道に迷う。運よく、地元らしき人が作業しており、道をたずねると、親切に教えてくれた。その方面に向かうと、小さな標識が現れる。これは、判りにくい。

 ワタスゲ湿原周辺はヤナギラン花の群落に目を見張る。コオニユリもあちこちに点在。これらの花は最盛期を迎え映える。キスゲやワタスゲは花後の姿で寂しい。アサキマダラの飛び交うのが見える。フジバカマの花に数匹が群がっていた。黒の網目が掛かり浅黄色の羽の美しい蝶である。

 下の小池を通り抜け、車道を横切ると信州大学自然教育園に着く。新井さんはここに留まり長池広場を散策。大嶋さんと私は、まが玉の丘コースを選ぶ。針葉樹林の鬱蒼とした中をうねった道を巡る。「くろべ」と樹名板がついた樹木、檜の仲間が目に付く。しばらく上ると展望台に着く。ここから周辺の山を眺める。明日、出発点となる東館山がくっきりと。

 再び自然教育園に戻り、長池で昼食を取る。道沿いのヒュッテ前にテーブルとイスがあり、「ご自由に利用ください」と記されおり、ここを使わせていただく。


 田ノ原湿原に向かう。ここからは少し勾配があり登り坂となる。湿原は笹の浸食がすごい。ここでもワタスゲやキスゲの花後の寂しい姿。家族連れの散策が目立つ。上り詰め、振り返ってみると湿原の全容が目の前に広がる。背景は緑の山、手前の湿原は笹の葉のグレーかかった緑、あちこちに点在する白樺。幹の白と葉の濃い緑。これらの色の調和は見事。美しい情景を作る。散策路の端に生えるすすきは穂をつけ、秋の気配。最終地の木戸池へ。

 木戸池は鯉の養殖をしており、えさを撒くと大きな鯉が口をパクパク開け、何十匹と群がり寄ってくる。ここで登山組の車を待つ。


 志賀高原は山野草、高山植物が豊富なことに驚く。あちこちに自然のお花畑が作られ、どのコースも可憐な花を満喫でき、楽しめる。(相澤記)

 

7日 岩菅山A コース(尾根とお花畑コース )

山域山名:志賀高原 岩菅山2,295m
期  日:2022年8月7日(日)
参 加 者:CL石川 相澤 黒澤
行動記録:ホテル8:15=(送迎車)=東館山ゴンドラ駅8:30=山頂駅8:35/8:40-岩菅山登山口9:10/9:15-赤石山分岐9:40/9:45-休憩10:35/10:40-ノッキリ11:15-岩菅山12:00(Bコースグループと合流・昼食)12:30-ノッキリ13:00-アライタ沢14:00-登山口駐車場14:20/14:35=(Bコース車)=ホテル14:50
<天気晴れ>
 ホテルの送迎車で東館山ゴンドラ駅まで送ってもらう。ここで焼額山に向かうグループと分かれる。ゴンドラ駅は下車した所からかなり坂下に有ったが、うまいことにゴンドラ駅の送迎カートに乗せてもらいラクラク到着。

 8時30分はまだゴンドラの営業時間外だったが予約しておくと動かしてもらえ、石川さんが予約をしておいたので、我々の乗ったゴンドラ1台だけが山頂駅を目指した。

 山頂駅に着くとすぐ周りは高山植物のお花畑。観光客向けに植えられたものだが様々な花が満開だった。花に囲まれた岩菅山に向かう階段を進み、お花畑を抜けるとスキーゲレンデの中の道になる。この道をまっすぐ登り切り寺子屋ゲレンデの一番上に30分ほどで到着。岩菅山登山口の案内看板がありここで一休み。すぐ下にはヤナギランとニッコウキスゲが群生していた。

 ここから登山路となり丸太階段道を登りきったところに寺小屋峰0.5Km,岩菅山3.4Kmの案内。登山口から30分ほど進んだところで赤石山への分岐。寺子屋峰は気づかず通り過ぎてしまったようだ。この分岐から先は、尾根のすぐ下の右斜面を巻く道で、右手には昨日登った赤石山が谷を挟んで見えた。ところどころ笹が生い茂って視界を塞ぐが、笹のないところは高山植物の花がずっと咲き続いた花道で下の斜面がお花畑になっているところもあった。

 岩菅山が近づいてくるにつれ勾配がだんだんきつくなってきた。ノッキリに近づいた頃、岩菅山の方からアライタ沢グループのヤッホーの声が聞こえてきたが、登山路や山頂に目を凝らしても姿を認識できなかった。合流してから聞くと山頂からだったとのこと。ノッキリを過ぎるといよいよ最後の登り。ノッキリと山頂の標高差は約220m。ゆっくり登って1時間と見込んで登りに入る。私は無理せずマイペースで登ったが、時々照りつける焼けるような日差しが応え、体力のダメージを感じた。もう少しで山頂なのに思うように足が進まなくなってきた。それでもノッキリを出て約45分で山頂に着いたが、山頂に着いてから息が苦しくなり荒い息がなかなか収まらなかった。熱中症の初期症状だったのかもしれない。

 30分の昼食休憩では私的に不安があったが下山開始。下山はアライタ沢グループと同一行動。ノッキリまでは足元が危なかしかったが、ノッキリを過ぎてアライタ沢の下りに入ると道が歩きやすくなり時間が経つに連れ調子が良くなってきた。ほとんどノンストップで登山口の駐車場に到着。ここからアライタグループの車でホテルに帰った。

 ホテルのお風呂で汗を流し帰路に。最後の方、私事の記録になってしまいましたが、無事登山が終へて良かったです。また「信州割」の補助とホテルの対応もよく、全体的になんだか嬉しくなった今年の夏山でした。(黒澤) 

 

7日 岩菅山Bコース 

山域山名:志賀高原 岩菅山(2295.3m)
期日:2022年8月7日(日曜日)

参加者:L橋本 須藤 木村
行動記録
 ホテル一ノ瀬8:15=聖平登山口8:25-アライタ沢出会い9:00-中間点表示9:50-ノッキリ10:30-岩菅山頂上11:15/12:30-聖平登山口14:30=ホテル一ノ瀬=川本道の駅19:00


 7:30からバイキングスタイルの朝食をとり、晴れてはいるが午後から雨予報の中、車2台で出発、間もなく登山口に到着した。身支度を整え、急坂を10分程登ると、用水路に沿った平坦な道にでる。針葉樹や広葉樹の枝越しに日が入る、明るい道である。やがてアライタ沢を横切り、樹林帯の中のよく踏まれた道は急になる。

 岩菅山中間点表示の陽当たりの良いとこをに赤く色ついたイワハセの実(アカモノ)群生地があり、食すが美味しくはない。やがて左手に頂上直下が急峻な岩菅山が見えるようになる。ノッキリで寺子屋峰からの道と合流し、眺望が開けた背の低い笹原の中を進む。

 ガレた道端には黄色、紫や白の花々(オミナエシ、シャジン、ヤナギラン、シラネニンジン等か)が散在し、注意して登ると遠くからの声が聞こえる。注視すると石川さん達が見える。このまま登り予定時刻に着く。

 頂上は広く祠や避難小屋があり、先に裏岩菅山が見える。しかし遠くの山は見えない。北方面からのガスの動きは早く特に東方面は白い。予報も良くないことから、裏岩菅山は諦め、頂上で石川さん達3人を待って、下山する事にした。蝶や赤とんぼが乱舞するなかノンビリ食事をとる。秋のリンドウも咲いている。12時丁度に石川さん達が到着。食事後6人で記念撮影するがガスの為取り直しする。

 白砂山方面は真っ白の中、12時30分下山開始。中間地点表示のある所で1回休憩し丁度2時間で登山口に到着。車に分乗しホテルに戻り、お風呂で汗を流す事が出来た。

 ロビーで精算し、貰ったクーポン券を使うべく山ノ内町道の駅に寄る。最盛期のモモは日曜という事もあり、買い損ねた。近くの店で傷物を購入したが、おいしかった。

 
 今回歩いたルートには滑落等危険な所はなく、気楽に歩くことが出来た。また裏岩菅山迄行けなかったが、天候の心配さえなければと時間は掛かるかもしれないが、十分対応出来そうに感じ嬉しかった。


 今回初めてのホテル宿泊付き山行となり、おいしい食事、補助金、クーポン等、登山というより旅行という記憶が残りそうな2日間であった。 (須藤俊記)

 

7日 焼額山

山域山名:志賀高原 焼額山2,009m
期  日:2022年8月7日(日)
参 加 者:CL大嶋 高橋仁 赤坂
行動記録:ホテル8:15=(送迎車で東山館ゴンドラ駅経由)=奥志賀ペンション村8:30/8:45-リフトトップ10:00/10:10-山頂(稚児池)11:00/11:40-樹林帯入口12:10-下山口12:40/12:50=シナの木コース入口13:00―ホテル13:30

<天気晴れ>
 ホテル送迎車で出発。先ずは岩菅山コースの3人を東山館ゴンドラ駅に送ってから、折り返し奥志賀スキー場のペンション村に送ってもらう。夕立が来そうなので、白樺池周遊はカットして、スキー場のリフト管理用の砂利道を登り始める。日当たりの良い作業道は暑くて、日影を見つけながらゆっくりと登る。開けた斜面はお花畑そのもの。どこまで登っても花が途切れることは無い。ヤナギラン、フジバカマ(サワヒヨドリ、ヨツバヒヨドリ)、ハクサンフウロ、ヒメシャジン、ヤマハハコ、コオニユリ、サラシナショウマ、ヒオウギアヤメ、ヤマウド、キミズヒキ、クガイソウなど、夏の終わりと秋の初めの花々が次々と登場して、アサギマダラなどの蝶が舞い、暑さを忘れさせてくれる。


 300mほど登り、標高1800m位から、展望が開けて(ゲレンデは展望が良いのは当たり前か)涼しい風も出てきて、時々休憩を入れて花と眺望を楽しむ。岩菅山はガスの中で見えないが、新潟県につながる山波や、眼下の一ノ瀬温泉や、奥志賀スキー場が一望できる。リフトトップでようやく作業道が終わり、湿原の登山道に変わる。イワショウブ、ウメバチソウ、アカモノ、モウセンゴケ(モウセンゴケの花を初めて見た)、花の終わったコバイケイソウなども現れて、途中の池塘にはカルガモの親子が泳いでいる。


 コメツガの樹林を抜けると山頂の稚児池に跳び出す。周囲を木道で囲まれた稚児池は会津の田代山湿原をミニサイズにしたようなたたずまいで、気持ちの良い湿原も広がっている。登山者も多く、木道の休憩所は賑やかだ。昼食を取りコーヒーを飲んでいるうちに、雲が広がり始めた。夕立が来ないうちに早めの下山を開始。南のプリンスホテル側へゲレンデの道を下る。草の上を歩くので柔らかくて歩きやすい。ガスの消えた岩菅山、裏岩菅山が見えてきた。こちらはフジバカマとヤナギラン、まだ花が咲いてないがエゾリンドウがたくさんある。


 ゲレンデを外れて樹林帯の急坂を抜ければ登山口に跳び出す。夕立は無さそうなので、山ノ神スキー場から「シナの木コース」を周遊する。樹齢800年、樹高25m、幹回り8.6mのシナの大木と、その周りには、黒い実をつけたツバメオモトの大群落が広がる。これほどのツバメオモトを見たのは初めてだ。涼しい樹林からダイヤモンドスキー場のゲレンデを突っ切ってホテルに帰着。足の不調で待機していた新井さんが出迎えてくれた。


 温泉で汗を流し、カンビールで一息入れてみんなの帰りを待つ。     (高橋仁記)