埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【ハイキング】四ッ又山・鹿岳
西上州の奇峰、鹿岳の岩と展望
山域:群馬県南牧村:四ッ又山(899.5m)・鹿岳 (1015m)
期 日: 2020年11月26日(木)
行 程:川本道の駅6:00=下仁田IC=南牧村下高原P7:20→大久保登山口7:40➝大天狗8:30→四ッ又山9:10→ママメガタ峠10:25/10:40➝鹿岳一ノ岳(南峰)11:50/12:30→鹿岳二ノ岳(本峰)13:00/13:25➝下高原P14:50=下仁田IC=川本16:40
参加:L高橋仁、大嶋、齋藤
下仁田ICから南牧村に向かうと、四つの鋸歯のような四ッ又山と、ラクダの背のような鹿岳が見えて来た。今日は、これぞ西上州の山という容貌の二つの山を存分に楽しもう。鹿岳登山口の手前に駐車してから大久保の四ッ又山登山口に戻る。大きな堰堤を超えて、豆潟峠への沢を左に分けて、右の沢を詰めて大天狗峠に出る。
300mの登りで少し汗ばんだので、一息入れてから急坂の尾根を登れば、山伏の石像が鎮座する四ッ又山頂に到着。下仁田の町並みが良く見える。ここからさらにPⅱ、Pⅲ、Pⅳと四つの峰をクリアして、落ち葉がかぶさった、滑りやすい急坂を激下りすれば、広い鞍部のマメガタ峠に下る。少しお腹もすいたので水分と、エネルギー補給をしてから鹿岳を目指す。
急な登りやロープの痩せ尾根を繰り返し、鹿岳南峰(一ノ岳)の東崖下に取りつく。ここから岩場を右に巻きながら鞍部に出る。先ず左の南峰(一ノ岳)に登って、昼飯タイムとしよう。木のハシゴを登り、岩を上り詰めて山頂に出る。大きな岩の上に摩利支天の石碑がある。西上州の稲含山、小沢岳、桧沢岳、そして赤城、武尊、榛名などを望みながら、湯を沸かし、ゆっくりとコーヒーと昼食をとる。
さあ、次は鞍部に戻り本峰(二ノ岳)に登ろう。20段の木のハシゴと鎖で岩の急斜面を登って本峰に登頂。「鹿岳山頂」標識のある山頂は、藪がうるさいが、少し先の岩場まで行くと、両神山、奥秩父、南八ヶ岳、浅間などの眺望がすばらしい。しばし山座同定を楽しん出から下山に掛かろう。
鞍部に戻り、南峰取り付きのハシゴの右側から南の沢に下る。ザレて滑りやすい道で何度か尻もちを突きそうになりながら杉の植林帯を下ると、沢道が大雨で流されて荒れている。赤布を確認しながらようやく下高原の無人家の脇を抜けて駐車場に着いた。(仁)
【ハイキング】榛名山
紅葉の榛名外輪山を歩く榛名山(相馬山)
山域山名:群馬県 榛名山(相馬山)1411m
期日:2020年10月27日(火曜日)
参加者:L須藤 大島 橋本 斉藤
行動記録:かわもと道の駅7:15=関越道駒寄スマートIC7:50=榛名湖湖畔の観光案内駐車場8:30/8:40-天目山9:50/10:00-松之沢峠10:50-ヤセオネ分岐12:00-相馬山12:30/13:10-ゆうすげの道14:10-榛名湖湖畔の観光案内駐車場14:50=渋川IC15:30=かわもと道の駅16:20
<天候:晴れ>久々の晴天に胸弾ませ、かわもと道の駅を定刻通り出発、距離が短いとのことで渋川ICではなく駒寄スマートICから一般道に入り登山口に向かう。伊香保を過ぎ紅葉の榛名湖湖畔の観光案内駐車場へ到着。ここで登山の装備を身につける。
登り始めるも急登、急勾配、木段が氷室山―天目山-七曲峠あたりまで延々と続く、樹林の間から榛名湖の湖面に写る峰々と紅葉、絵画を見るような景色に思わず立ち止まること度々。ヤセオネ分岐から相馬山へは急登で岩場、鉄梯子、鎖場が続き緊張感に溢れ、とてもスリリング。30分ほどで黒髪神社が鎮座する山頂に着く。関東平野を見下ろし、榛名山の山々見渡しながら小春日和の中ゆったりとした昼食をすました。そして、下山開始、下りの鉄梯子は怖い。ヤセオネ分岐からから一般道のゆうすげの道を渡り湖畔へ行く道を歩く。下から見る相馬山の山容は独特だ、榛名湖湖畔の観光案内駐車場へ到着した。今回の山行は紅葉、湖、それを取り囲む山々、青空、そして変化に富む登山道と最高に楽しめた一日でした。 (斉藤順記)
【ハイキング】奥武蔵 高山不動 関八州見晴台
目的:紅葉の高山不動、関八州見晴台を経て顔振峠を巡る山旅(埼玉労山ハイキング)
山域山名:奥武蔵高山不動、関八州見晴台、顔振峠
期日:2020年11月28日(土曜日)
参加者:L 黒澤 孝、斎藤順、橋本義彦(当ハイキング総L)、須藤俊彦他14名
行動記録
11月28日<晴れ>熊谷=西吾野駅7:20/8:20-萩の平茶屋9:15/9:22-高山不動10:00/10:10-関八州見晴台10:40/11:10-傘杉峠12:18/12:24-顔振峠13:05/13:15-吾野駅14:20/14:36
早朝故車は日和田山麓を通り西吾野駅に希望通りの時間に着いた。山に挟まれた高台の駅は強い北風にさらされ寒かった。順次参加者が集まり予定通り挨拶、組み分け、準備体操を行い、役員からいただいたお菓子を携え出発した。
我らの組は労山役員2名を含め6人である。萩の平登山口から民家の間を抜け、登山道に入る。途中で服装を整えつつ朝の木漏れ日が眩しい穏やかな杉木立の中を歩くと、やがて萩の平茶屋に着く。今はどう見ても廃屋にしか見えず、勿論人もいない。風が強い尾根筋を歩くと道は下り、半分くらい葉がついた大イチョウ前に出る。ここから枝先の紅葉した楓に挟まれた急な古い石段を上ると、高山不動本堂前に出る。この高山不動は1300年の歴史を持つ古刹で関東3不動の一つとの事、不動尊にお参りする。道なき時代にこれだけの建物を作った事に驚く。建物横を登ると風の収まった見晴台に着く。中央に高山不動尊奥の院が祭られ、東京、川崎、横浜の高層建物、光った相模湾、その右には丹沢大山が見える。東京湾の向こうに房総半島がくっきり見える。名前に恥じない景色を楽しみつつ、昼食。出発前に全員で記念撮影し、杉木立の中を下る。傘杉峠に近ずく頃からトレラン者との道の譲りあいが多くなった。聞くところによると翌14時までに100人近い人たちが100㎞を走破するとの事、若い人たちが羨ましいと共に怪我をしないように祈る。車道を歩き顔降り峠の休憩所でトイレ休憩。ここはお店もあり、休憩にぴったり。西に連なる武甲山、伊豆が岳、蕨山等が一望できる。休憩所脇から山道に入り、少し下ると舗装道にでる。国道299を横切り道は自然と吾野の町に入る。ここは吾野宿と呼ばれ昔は秩父と江戸 四谷を結ぶ拠点であり、今もその当時の家屋が残っているとの事。秩父往還として小川町、川越ルートしか知らなかったので、少し知識が増えた。
吾野駅で役員挨拶と解散式を行い、行事が終了した。我々は電車で西吾野駅に戻り、帰途についた。
今回のルートはそれ程タフなものではないが、歴史的なものもあり楽しかった。またご一緒した女性の皆さんは最後まで元気はつらつで、驚くと共に関心した。きっと役員さん達が前もってコースを確認、皆さんの体力に合わせ、設定されたのもその一助と感じた。
(須藤俊記)
【ピークハント】栃木県 日留賀岳
日留賀岳
山域山名:栃木県 日留賀岳
期日:2020年12月5日
参加者:L高橋仁 新井浩 駒崎 橋本
行動記録:熊谷5:00=羽生IC・東北道・西那須野IC=日留賀岳登山口7:30/45-日留賀岳11:45/12:15-日留賀岳登山口15:15/15:30=往路と同じ経路で熊谷18:00
<天気曇り>塩原温泉街を抜けて細い道を通り、小山さんの家の駐車場に着く。無料で登山者に駐車場を提供している。ありがたい。午後からよくなる天気予報に期待して準備をする。
南側に高い山がそびえるが前に登った高原山だ。駐車場標高は657mで日留賀岳は1848mなので約1200mの標高差だ。小山宅の脇から北に向かって登り始める。竹林を過ぎ、雑木林を抜ける。木々はほぼ落葉して落ち葉がくぼんだ場所には一杯積もっている。すぐに斜度が急になり、檜の暗い森を登る。
送電線鉄塔の下に出る。体が温まってきた。ここからは林道歩きだ。斜度のない林道を歩く。比津羅山の東側だ。林道終点広場標高1036mに着き、ここから登山道だ。平らな道を進む。落葉が沢山積もっている。やや下ってから緩い登りの道になる。辺りは落葉松林となる。すでに落葉した直径30cm、高さ20mほどの真っすぐに伸びた樹形がきれいだ。道に小さな朱色の実と黄色い殻が落ちている。ツルウメモドキの実だ。上を見上げると太いツルが落葉松に絡まっていた。
落葉で踏み後が分からない位で、倒木もありLはルートを見極めながら進む。途中から右に一度、大きく曲がり、尾根になった所で左((西北)に曲がり尾根を登る。ここに注意の看板があり、トラロープが張ってある。真新しいので最近道迷い事故があったのか。確かに道迷い場所の典型的な地形だ。ここからが一番の急坂だと地図にある。息を荒くして、太いブナの森を登る。
途中一息入れる。木々の間から北に日留賀岳が見える。結構白い。さらに登って行き、1400mを過ぎるころからは、だんだんと積雪が増えてきた。だが新雪で、落ち葉もあるので滑ることはない。檜に似たアスナロの森を抜ける。その上は落葉樹の明るい森で、道の左右に低い笹が生え、その上に新雪が積り、いい景色だ。晩秋というよりも、初冬の山行だ。道に張り出した灌木の雪を振り払いながら頂上を目指す。
1600mを超える辺りから上は、落葉した木々に霧氷がついて白くなっている。雪が深くなり、吹き溜まりには30cmほどの所もある。斜度はきつくなり、岩や、木の根も道に大きく出ていて丁寧に登って行く。2人の先行登山者を追い越し、私たちが新雪後の初登頂者だ。天気はやはり曇ったままだ。
そしてやや平坦の道を進んで、小さな石の祠のある山頂に着いた。かなり気温が低いが、風がないおのが救いだ。眺望はあまりない。ここで記念写真をとる。4人とも快調だ。雪の上にマットを敷き、昼食をとる。温かい飲み物が本当においしい。昼食で体を温めた後、往路を下る。
登り以上に滑らないよう注意し慎重に歩く。雪は滑らないが、泥や木の根が滑りやすい。一度両足をそろえた姿勢で足を前にもっていかれ、地面に座ってしまった。しっかり靴のグリップを確かめながら歩くようにする。西方に光が射している場所があるのに、下山中にそれが近寄ってこない。一度日が射したが直ぐに曇ってしまった。
ずんずんと下り、途中2回ほど休憩する。天気は予報よりも悪かったと思うが、風も無く、白く輝く霧氷の山、ブナの森が見られ、満足の山行となった。(橋本)
【ハイキング】赤城山(荒山・鍋割山) 2020/12/13
山 域:赤城山 荒山・鍋割山
期 日:2020年12月13日(日)
参 加 者:【CL】大嶋、須藤、相澤、黒澤、高橋仁、斉藤、橋本、赤坂、豊島、SL 石川、駒崎、新井浩、SL 木村
行 程:
熊谷駅→荒山高原→荒山高原→荒山→荒山高原→鍋割山→荒山高原登山口
【ハイキング】飯能地質見学ハイキング
飯能地質見学ハイキング
山 域:飯能市天覧山、入間川
日 程:2020年12月22日(火)
参 加 者:CL橋本、大嶋、須藤、黒沢、相澤、斉藤、並木、浅見、赤石。
会員8名、お試し山行1名、合計9名
行動記録:飯能市民会館P9:15-十六羅漢9:35-天覧山山頂9:45-飯能市民会館P10:05
-飯能河原10:15-割岩橋10:30-矢颪凝灰岩11:00-矢川橋11:20
-成木川合流点11:30-成木川上流取水口11:40-飯能南高校北12:00/12:30
-阿須運動公園13:00-上橋13:15-西武線鉄橋下13:25/13:45
-元加治駅14:00/14:09=飯能駅14:12-飯能市民会館P14:40
〈天候:快晴〉時間通りに集合し、お試し山行の赤石さんの自己紹介とリーダー橋本さんの概要説明を受ける。手描きの図を示しながら入間川周辺の地質の特徴を解説してくれたので地質見学のポイントがよくわかった。駐車場から北へ道路を渡るとすぐに天覧山の登山口である。整備された登山道のまわりにはカシ・シイなどの常緑樹とコナラ・カエデなど落葉樹が混ざる。十六羅漢像が彫られた岩場はチャートの硬い岩盤で秩父古生層の一部である。山頂からは富士山・丹沢・奥多摩・奥秩父の展望が開け、これから歩く飯能の町並みや入間川の様子が間近に望める。市民会館前を通って飯能河原に降り沈下橋を渡って右岸へ。飯能河原より上流は地元では名栗川と呼び、下流は入間川である。整備された河原沿いの遊歩道を下流に向かう。歩行者専用の赤い割岩橋を渡って左岸へ。河岸段丘の縁は雑木林の中の細道である。さいたま緑のトラストの4号地になっている。一度市街地に出て矢久橋の先で河原に降りると矢颪凝灰岩の露頭が観察できる。火山灰が堆積してできたものでチャートに比べると柔らかい。露頭のそばには10センチほどのサヤに入った実をつけたマメ科の大木があり、足下にたくさんのサヤが落ちている。みんなであれこれ考えたがわからない。帰宅後調べたらネムノキらしい。矢川橋を渡って右岸へ。ここから成木川合流点までは川沿いの桜並木を歩く。成木川合流点で新大橋を渡り成木川右岸を500mほど上流の取水口まで遡る。取水口からは下流右岸の水田を潤す用水路が引かれている。合流点まで戻り、加治橋を過ぎると飯能南高校のグランド脇に出る。ここで昼食。阿岩橋を過ぎて阿須運動公園に入る。川の南側は加治丘陵の斜面である。下の方は公園のメタセコイアの林で上部は広葉樹林、所々に仏子層という亜炭を含んだ茶色の泥壁の崖がみえる。亜炭は植物が炭化したもので、戦時中から終戦直後は燃料としてさかんに使われたという。公園から上橋までは昨年の台風の被害で遊歩道が一部削られている。上橋をわたり左岸へ。市街地を歩き西武線の鉄橋をくぐり河原に降りる。鉄橋下の河原はアケボノゾウの足跡化石が発見された場所である。水に洗われてはっきりしないがそれらしいものがいくつかわかる。仏子層の露頭があり、亜炭や植物の化石が見つかる。河原から元加治駅まで5分歩き、電車で3分で飯能駅に戻る。市民会館までは黒沢さんの案内で飯能の町を歩いた。
今回は地質見学というテーマをもった川沿いのハイキングであったが、橋本さんの解説のおかげで楽しく学びながら歩けた。事前に下見踏査をしていただいたので普段なら通らない道を通ってほとんど計画通りの時間で歩くことができた。ありがとうございました。
(浅見記)
【無雪PH】毛無山から節刀ヶ岳
目 的:富士山の展望と、変化のある険路を楽しむ
山 域:山梨県 御坂山地 毛無山1500.1m 十二ヶ岳1683m
節刀ヶ岳1736.4m
期 日:2020年12月26日(土)
参加者:L高橋仁 新井浩 駒崎 斉藤
天 候:晴れ
行動記録:熊谷駅南口6:00=駒崎宅=東松山=河口湖=大石峠登山口路肩P8:40→淵坂峠9:10/9:20→毛無山10:25→十二ヶ岳12:30/13:00→金山→節刀ヶ岳14:20/14:30➝金堀山→大石峠15:30/15:40→登山口16:50=往路を戻る=熊谷19:10
12月は晴天が多く気温も低く登山に適しているものの日の出が遅く日の入りが早いので私のような経験不足で貧脚では山選びは難しい、適切な山を選択してくれる熊トレに出会ったことに感謝したい。
山梨百名山、十二ヶ岳、節刀ヶ岳を目指し冬枯れの明るい日差しの中、登山口を出発昭文社の「山と高原地図」では登山口-淵坂峠-毛無山は破線表記してあり解説では難路と書いてありますが多少の急登はあるものの落ち葉も少なく難路どころか比較的歩きやすい道でした。
毛無山から西側は様子が一変、一ヶ岳から十二ヶ岳まで番号が掲げられ狭く急峻な尾根の連続で目的の「富士山の展望と、変化のある険路を楽しむ」余裕はなくロープ、鎖にしがみつき、十一ヶ岳の先は、ほぼ垂直の崖をロープ頼りに降下、不安定なつり橋まであり恐怖の連続 必死の思いでどうにか十二ケ岳に到着。西湖、河口湖、富士山等、大パノラマを満喫しながらの昼食、最高のご褒美、大満足。
十二ヶ岳を出発、いきなり垂直、急降下するロープ場、足場を探りながら25m程慎重に降りる、息が抜けない、ピーク、鞍部の連続が節刀ヶ岳をすぎるまで続く、疲労の蓄積か脚部の内転筋が痙攣、芍薬甘草湯を処方、大石峠からは六十のつづら折れの下り道、 手入れされているのか歩きやすく気分良く駐車場にたどり着く。
今回の山行は想像以上のハードコースで両神山の八丁コース、秩父の二子山よりタフな山でした、おかげさまで経験値がアップしました。(斉藤記)
【積雪期ハイキング】赤城山
雪の黒檜山から駒ケ岳を周回
山域:群馬県赤城山 黒檜山1827.6m、駒ケ岳1685m
日程:2021年01月14日(木)晴れ
参加:高橋仁、大嶋
行程:熊谷(別府沼公園)7:00ー大洞駐車場9:00ー黒檜山登山口9:30ー黒檜山頂ービューポイント11:20ー山頂11:30/12:00ー駒ケ岳12:40ー下降点ー大洞駐車場13:40
大洞駐車場から氷結した道路を慎重に歩いて、黒檜山登山口へ。大沼は全面に結氷して、ワカサギ釣りのテントがたくさん張ってある。
雪はかなり解けて、岩が露出しているが、軽アイゼンを着けて出発する。寒くもなく、汗もかかない程度にゆっくり登る。結氷した大沼やアンテナの林立する地蔵岳を眺めながら猫岩を過ぎ富士山のビューポイントを過ぎる。(今日は富士山は見えない)
雪の量が増えてきて、最後の急斜面を登れば稜線に出て、すぐに山頂だが、先のビューポイントまで足を延ばそう。
天上は青空がきれいだが、山沿いは雪雲で霞んでいる。袈裟丸、皇海、武尊、榛名、子持、小野子、浅間などはしっかりとみえる。浅間山はこの間の降雪で真っ白に雪をまとって綺麗だ。
風が冷たいので山頂に戻って昼食にしよう。
登り始めた時は、いなかった登山者がだんだんと多くなってきた。さすがに人気の百名山は、平日でもそれなりの人出があるようだ。
寒い山頂に長居は無用。駒ケ岳へと移動開始。
花見ヶ原コースの分岐を過ぎると、長い木段を大タルミへと下る。
南側の小沼や駒ケ岳の展望が広がる。五月には駒ケ岳の斜面がアカヤシオでピンクに染まるだろう。
雪のたっぷり残るブナの斜面を登り返して駒ケ岳山頂へ。地蔵岳に隠れていた荒山が地蔵の左から顔を見せている。展望を楽しんだら下山開始。
雪のたっぷり残った道や、解けて泥んこになった道をだらだら下って、下降点の分岐に着いた。稜線をまっすぐ行けば利平茶屋からのアカヤシオ尾根バリルートと合流して、アカヤシオの篭山を通過して鳥居峠につながっている。
今日は下降点から、鉄階段の設置された急斜面を大洞駐車場に下山しよう。雪が無くなり、アイゼンが邪魔になるころに駒ケ岳登山口に着いた。大洞駐車場は人も少なく静まり返っている。(高橋仁)
【その他】高山不動登山道整備
高山不動登山道整備(倒木撤去)
山域山名:高山不動尊シバハラ坂登山道萩ノ平茶屋跡手前150m地点
趣旨:登山道の整備を登山者のボランティア活動として行い、登山者の安全な登山を進める。
期日:2021年1月17日(日)
参加者:L橋本 黒澤 以下他の会所属 瀬下 飯塚 内田
活動記録:西吾野駅入口集合8:40 登山口駐車場8:50 作業現地9:20 撤去作業 9:20から10:00 休憩後下山 登山口駐車場11:00
<天気曇り>現地に到着後、段取りを相談。割合倒木に腐りが入っているので、下の部分から玉切り、通るのに支障のない場所に運ぶことにした。木の心の部分は固いが、チェーンソウですぐに切れた。またバールで割ることもできた。これを繰り返し、徐々に登山道の倒木は少なくなった。一部道に張り出している部分も最後に、2か所切った。この上の部分は立木にしっかり止められているので落ちない。倒木の木片を片付け作業を終了した。
事前に登山道を管理する飯能市に登山道整備について相談を行い、実施について承認を得て実施しました。また、チェーンソウの使用についてですが、使用した橋本は労働安全衛生法に定める伐木等の業務に関する特別教育を修了しています。安全に十分配慮の上実施しました。当日は日曜日で、10名以上の登山者が登っていきました。 (橋本記)
作業前の倒木
チェーンソウによる玉切り
倒木の上の部分の玉切り
切った倒木の片付け
登山道が通りやすくなりました。
【ハイキング】釜ノ沢五峰から品刕 2021.1.20
釜ノ沢五峰から品刕(シナシュウ)
山 域:小鹿野町:釜ノ沢五峰590m(中ノ沢ノ頭)、品刕639.1m、
期 日:2021年1月20日(水)晴れ
参加者:高橋仁(単独行)
行 程:熊谷7:00=長若山荘8:30→釜ノ沢五ノ峰9:30→布沢峠9:40→中ノ沢ノ頭10:00→文珠峠10:05/10:15➝品刕10:40/11:00➝文珠峠11:45→中ノ沢ノ頭11:50→竜神山12:05➝鉄塔(昼食)12:20/12:50➝兎岩13:00→長若山荘13:30=熊谷15:20
これまでに1000を超えるピークに登ってきたが、「品刕」は変わった名前の5本指に入りそうだ。
ネットで偶然に「埼玉100名山」を見つけて、その中に「品刕」の名前を見つけた時から気になっていたが、コロナ感染で県外への移動自粛要請が出ているので、埼玉100名山未踏峰を登ってみようと思い、手始めに「品刕」。
州の字はもともと刕(シュウ)を使っていたが、刀を刂とも書くことから、刂刂刂と三つ並べて州と書くようになったと言う。なんでこの山が「品刕」と命名されたかはわからない。
長若山荘の駐車場をお借りして、釜ノ沢五峰を目指す。このコースは3回目だ。
一ノ峰から順に五ノ峰まで登り、鉄塔、布引峠、開けた展望の稜線歩き、最高峰の中ノ沢ノ頭と一気に歩ける。ここで文珠峠に下って、目当ての「品刕」を目指す。長若山荘の主人が作った、私製の天文台の先が「品刕」への尾根の入口だ。
落ち葉で薄くなった踏み跡をどんどん進む。軽いアップダウンがいくつかあり、巻き道もあるが、落ち葉が滑って歩きにくい。あっけなく山頂に到着すると、「三角点」と大きく書かれた柱に、小さな「品刕」のプレートがぶら下がっている。名前も変わっているが、標柱も変わっている。なんで「三角点」?
追記:この二等三角点の基準点名が品藾(ヒンシュウ)だそうです。藾はライとも読み、草ヨモギの意味だそうです。
来た道を文珠峠に戻り、中ノ沢ノ頭に登り返して、竜神山、兎岩、兎岩登山口から道路を長若山荘まで歩いて、本日の埼玉100名山2峰の山行終了。(高橋仁)
【ハイキング】大仁田山、楢抜山、龍谷山
奥武蔵の ひっそりとした低山を巡る
山域:埼玉県飯能市:大仁田山505.4m、楢抜山553.4m、龍谷山382m
期日:2021年129日(金)晴れ参加者:高橋仁(単独)
行程:熊谷6:00=飯能市金錫寺駐車場7:30ー唐竹登山口8:00ー四十八曲峠8:25ー愛宕山ー大仁田山9:05ー上赤坂9:40ー素戔嗚神社9:55ー天狗積11:25ー楢抜山11:35ー仁田山峠(昼食)12:00/12:30ー天神峠登り口ー天神峠13:00ー龍谷山13:30ー朝見山ー久保山ー中之坂14:00ー金錫寺駐車場14:10=熊谷16:30
県外への移動は自粛して、しばらくは埼玉の山を登ることに・・・
埼玉百名山の、釜ノ沢五峰・品刕・破風山に続いて今回は大仁田山・楢抜山を歩こう。飯能市赤沢の金錫寺に車を置かせてもらい、唐竹登山口から登る。鬱蒼とした杉植林が続く急斜面の四十八曲をうねうねと峠まで登り、尾根道を大仁田山に向かう。
しっかりした道で、道標もたくさんある。細田集落への分岐に祠があり、いぼとり地蔵が鎮座している。昔からの生活道路の峠なんだろうな。
大仁田山の山頂は南東に関東平野の展望がるが、霞んでいてよくわからない。急坂を一気に下り下山口まで来ると、伐採工事中で、作業員が「迷惑をかけて済みません!」と何度も言うので「こちらこそお邪魔して申し訳ありません」と言いながら、倒した杉の木を乗り越え、乗り越えて道路にたどり着いた。
続いて楢抜山に登ろう。上赤沢集落を抜けて、素戔嗚(スサノオ)神社の鳥居をくぐる。階段を30m位登って、神社の左が登山口だ。所々が薄い踏み跡のバリルートはアップダウンが多くて展望もない。
天狗積という、浸食で残った岩が積み上げたかのように固まっているピークを過ぎると楢抜山だ。樹間から南西に大岳や高水三山、棒ノ折山などが望める。三角点はあるが、それらしい山頂標が見当たらない。埼玉百名山に挙げられながら、何と不遇な山か!(後でネットの記録を調べたら木の間に小さなプレートが掛けてあった)
急な坂を下ると、林道の仁田山峠に到着。ここは日当たりが良くて風もないので、昼食にする。
峠から沢に沿って下ると、廃屋が何件かあり、廃道になった林道に出る。雨水に流され,えぐられてすさまじいことになっている。隆起したなだらかな山が浸食で、沢が、痩せ尾根が、岩壁が作られていく標本を見ながら歩いているようだ。
分岐から天神峠へ登って、もう一つのバリルートに入ろう。龍谷山、朝見山、久保山などいくつものピークがジェットコースターのようにアップダウンしながら続く尾根だ。バリルートとは言え、道は広くしっかりしているところが多く、大仁田、楢抜に比べれば、明るく気持ちがいい。
中之坂という峠からショートカットして下れば、金錫寺の駐車場はすぐそこだ。風が冷たくて、あまり休憩もしなかったので、予定よりも1時間半早く到着。(仁)
【ハイキング】甲仁田山、正丸山、川越山、越上山
甲仁田山(久松平)、正丸山、川越山(カンゼ山)、越上山
山 域:埼玉県横瀬町:甲仁田山(久松平)847m、川越山(カンゼ山)766.4m、飯能市:越上山566.3m
期 日:2021年2月3日(水)
行 程:熊谷6:00=二子山登山口バス停7:40→甲仁田山8:35/8:50→バス停9:20→正丸峠登り口9:50→正丸峠10:20➝正丸山10:40➝川越山10:50/11:15➝旧正丸峠11:25➝道路(初花)12:00→バス停(駐車場)12:15=越上山登山口13:10→越上山13:35/14:00→登山口14:25=熊谷17:00
参加者:高橋仁 (単独行)
県外移動自粛を前向きに受け止め、この機会に埼玉100名山の未踏峰に登っている。
今日はまず、あしが久保の甲仁田山(松久平)。林道「芦ヶ久保名栗線」の二子山登山口からピストン。登山口は踏み跡がバラけて分かりにくいが、尾根に登ればはっきりしている。武川岳、焼山、武甲山を見ながら尾根を登れば、電波塔の脇の甲仁田山頂に着く。先週登った破風山から見えた風景だ。山頂は平らにナラされて、管理道路が来ている。
登山口に戻り、林道の正丸峠あたりから横瀬川を渡渉して正丸峠に登る。登山口は標識も道もないが、対岸に見えた木のハシゴに見当をつけて渡渉する。沢沿いの道は途中で崩れているので、尾根に登る。600mあたりで沢道と合流した。珍しい八角堂の神社の先で、仕事道の開削工事中。登山道がわかりにくい。
尾根筋を登って行ったら正丸峠の上の休憩所に出てしまった。せっかくだから正丸峠まで降下して登り返す。稜線の樹林の間からさっき登った甲仁田山と電波塔が見える。バックに二子山。左に武甲山から焼山、武川岳の眺めは結構絵になる。反対側には大電波塔の丸山から右に奥武蔵グリーンラインの山と峠が連なる。
風が冷たくなってきたので正丸山を素通りして川越山(カンゼ山)で休憩。旧正丸峠から残雪が凍っている沢を下って初花集落に。林道を車まで戻って今日の予定は2時間近く早く終わってしまった。
車で吾野から顔振峠の手前まで移動して、越上山(おがみやま)に登ろう。近くの山は以前に登っているが、越上山はスルーしたので改めて山頂まで・・・。
山頂は展望が無いが、途中で関東平野から筑波山やスカイツリーまで見える。
今日も誰にも会わずに、埼玉百名山を4峰。これで80峰登頂(高橋仁)
【ハイキング】鳥首峠から有間山、蕨山
鳥首峠から有間山陵を歩く
山 域:埼玉県飯能市:有間山(タタラノ頭)1213.4m
目 的:鳥首峠から有間山稜を歩く
期 日:2021年2月10日(水)
参加者:高橋仁(単独行)
行 程:熊谷5:30=秩父=青梅秩父線=向河原駐車場7:30→鳥首峠9:10→ヤシンタイノ頭10:00→橋小屋ノ頭10:20→タタラノ頭10:55/11:40➝橋小屋ノ頭12:00→蕨山最高点➝展望台12:40/13:20➝向河原14:25=熊谷16:50
駐車場から入間川に沿って道路を登り、終点で石灰岩の採掘会社の脇から鳥首峠の登山道に入る。モノレールに沿って登ると、採掘場の下の沢や平地に、幾つもの鍋・釜がゴロゴロと転がっている。その先には、潰れたり傾いたりの廃屋が何棟もある。数十人あるいは百人以上の人々が住み込みで作業をしていた飯場で、モノレールで生活物資を荷揚げしていたらしい。傍らに神社の祠が二つ鎮座している。
急斜面のつづら折り道を上り詰めて、鳥首峠に着いた。秩父側は明るいカヤトの斜面だ。昔、浦山口から峠に登り、大持山、小持山、武甲山から橋立鍾乳洞へと周回したことがある。その時は、鳥首峠にはケヤキの巨木があったのだが、枯れて朽ちてしまったのか、見当たらない。半世紀近い時が流れてしまったから、武甲山の様に景色も変わってしまったのか。山火事でもあったので、カヤトの斜面が広がっているのか?
稜線は、枯れたカヤトが雪で倒されているので、それほどでないが、夏は歩きにくいだろう。
昨年5月も「県外移動自粛」で、秩父の山にいくつか登った。浦山大日堂から仙元尾根経由で登った蕎麦粒山と天目山(三ッドッケ)。浦山ダムから若神子山、大反山とバリルートを登った矢岳。雲取山につながる山々を右前方に見ながら歩く有間山稜。葉の落ちた冬ならではの展望だ。
有間山には、滝ノ入頭、ショウジクボノ頭、ヤシンタイノ頭、橋小屋ノ頭、タタラノ頭といくつものピークが続く。最高峰はタタラノ頭だが、蕨山との分岐になっている橋小屋ノ頭に「有間山」の看板が立っている。
最高峰のタタラノ頭で昼食を取り、引き返す。左の樹間から両神山、浅間山、榛名山、武甲山、大持山などが見える。武甲山は秩父側とは全く違う山容で、大持山と兄弟のように並んでいる。
2014年に蕨山に登った時は、蕨山最高点をスルーしたので、今回は確認してから下山する。日陰には雪が凍っていて滑る。アイゼンは使わなかったが、橋小屋ノ頭から蕨山への降り口と蕨山から向河原への降り口は慎重に下る。
駐車場に着くと、バスが時間待ちしていたが、乗客はゼロ。山でも二人行き会っただけ。(高橋仁)
【ハイキング】大平山・七跳山・酉谷山
大平山、七跳山、酉谷山 ピストン山行
山 域:埼玉県:大平山1603m、七跳山1651m、酉谷山1718.3m
目 的:埼玉百名山の三山を浦山から峠の尾根、大ドッケのバリルートから往復する
期 日:2021年2月14日(日)
行 程:熊谷5:30=浦山7:10➝地蔵峠7:30➝61号鉄塔➝大ドッケ9:10/9:25→1315m独標➝1469m➝大平山10:40/11:00➝大クビレ➝七跳山11:45/12:00→酉谷峠12:45→酉谷山13:00→酉谷山避難小屋13:15➝七跳山14:10→大クビレ➝大平山14:40→1469m➝1315m独標➝大ドッケ16:15→61号鉄塔16:30/16:40➝地蔵峠16:45➝浦山17:00=熊谷18:50
参加者:(単独行)高橋仁
県外移動自粛が続く中、「埼玉百」84・85・86峰に登ることに。
浦山大日堂の駐車場から、地図には無い踏み跡を追って、地蔵峠から大ドッケを目指す。500m近い登りは殆ど急こう配で、落ち葉とザレた砂が滑って登りにくい。
右側に子持山から伸びるタワ尾根の雄山、大塚山が見える。大ドッケで一息入れてから、ゆるいアップダウンの尾根を大平山に向かう。尾根がだら~と広がっていき、雪が増えてきて、滑る斜面は踏み跡がわからない。方向を定めてひたすら登ると、大平山頂に到着。
このあたりから南東から南西に蕎麦粒山、三ッドッケ(天目山)、七跳山がのぞめる。奥には奥多摩の大岳、鋸山、三頭山、さらに奥には富士山が顔を出している。残念なことに樹林越しで木枝の網目越しの眺望で我慢するしかない。
大クビレは林道の交差点で、広く整地されている。蕎麦粒山、三ッドッケが邪魔なくスッキリ見える。
昨年も県外移動自粛で、5月7日に浦山から仙元尾根から蕎麦粒山と三ッドッケを往復。5月17日に浦山ダムから若神子山、矢岳に登り、あわよくば酉谷山と思ったが、坊主山手前で引き返した。
さて、大クビレから雪で踏み跡のわかりにくい尾根を登るとミニミニ「ウノタワ」のような二重稜線に出て、七跳ね山頂へ。
1時間近く早い到着なので、酉谷山に向けて、行けるところまで往復することにしよう。
南に下り、トラバース道をひたすら歩いて坊主山近くまで来ると、左前方に酉谷山とその右山腹に避難小屋が小さく見えた。ここまで来たからには酉谷山頂と避難小屋を拝見するしかない。日暮れまでの時間は大丈夫だ。
山頂から奥多摩、長沢背陵の眺望をゆっくり楽しむ余裕もなく引き返し、峠の下の避難小屋を偵察する。きれいな小屋で5~6人ぐらいはゆっくり使えそうだ。
さあ、急いで帰ろう。凍った雪が緩んでいくらか歩きやすい。七跳山を登り返して大クビレに下るが、雪で滑って転倒。これが潮時と温存していたアイゼンを装着。大クビレからは林道を使って大平山を巻いて、少し時間を節約。1469mから先は、雪と、落ち葉と凍土が滑るので再びアイゼン装着。
【コース間違い】大ドッケの先、1050m地点で右に緩く曲がる所をまっすぐ左の尾根に50mほど下ってから気付き、引き返す。疲れも出てきて気が滅入る。反省!反省!
5時には駐車場に到着できそうなので、鉄塔下で暖かいコーヒーとドーナッツでひと息入れてあとは一気に駐車場へ。
【ハイキング】新柵山、大築山(城山)
新柵山、大築山(城山)春の息吹と歴史を感じて
山 域:ときがわ町:新柵山(あらさくやま)490.1m、越生町:大築山(おおづくやま)466m
期 日:2021年02月17日(水)
行 程:熊谷6:30=ときがわ町駐車場7:30/7:50➝馬生登山口8:10→新柵山9:00/9:30➝越沢稲荷の大杉9:45/10:00➝椚平入口10:35➝氷川渡渉点10:50➝越せん岩見晴台11:00/11:30→猿岩峠11:30➝大築山(城山)12:10/13:00➝小築山12:55➝西行杉(ウージー坂)13:10➝広見越13:35➝大カヤ14:10→萩日吉神社14:25→駐車場14:40=往路を戻る=熊谷16:00 参加者:(単独行)高橋 仁
コロナ自粛が続く中で、埼玉県内単独山行も続く。
ときがわ町トレイル用無料駐車場から馬生登山口まで道路歩き。登山口の木片は字が消えていて、山頂まで案内標は皆無。ピンクテープは林業用のもので全く意味が無い。
新作山頂で、笠山、堂平山を眺めていたら、地元の男性ハイカーが登ってきて「こんなマイナーな山に登る人がいるとは・・」と言うので「私もまさかと思っていたので、びっくり・・」と答えて二人で大笑いした。しばらく山談義を交わし、猿岩峠のすぐ右に猿の顔に見える「猿岩」は好展望だからと勧められた。
うす暗い杉林の道をゆるゆると歩いて越沢稲荷の大杉に着いた。御神木の大杉には新しい幣束が巻いてある。斜面にはロウバイと河津桜が満開、日本水仙もいっぱい咲いている。桃源郷のような風景は、四阿屋山の山居を思い出させる。「くぬぎの七曲り、花めぐり」の立て札があった。住民が手入れをしてくれているのかな?ここだけ春爛漫だ。
舗装道路を下って椚平の関所跡から氷川に沿って渡渉口まで登る。簡単な木橋を渡り、ひと登りで「越せん岩見晴台」に着く。山肌に点在する椚平の集落や、新柵山から大杉の稜線、奥には都機山、笠山、堂平山を見渡す。なかなかの展望地だ。
すぐ先の猿岩峠から「猿岩」を探して硯水まで行くが見つからず引き返す。(帰宅して調べたら見晴台の手前から稜線に登る踏み跡があるらしい。気付かずに通り過ぎたようだ。)
モロドの廓に迂回して大築山に登る。大築城は北条家臣が、都機山慈光寺を攻略するために築城したという。広い山頂、曲輪(廓)跡らしき平坦地、空堀の跡、地名などが山城の雰囲気を彷彿と感じさせる。
小築山からトラバース道を広見越へ歩き、車道歩きの予定を変えて、宮尾根経由で県指定天然記念物の大カヤと流鏑馬で知られる萩日吉神社を見て駐車場に戻った。今日は埼玉百名山の87峰&88峰に登頂。(仁)
【ハイキング】三合落(両見山)&志賀坂諏訪山
両神山地の埼玉百名山 二峰に登る
山 域:埼玉県:三合落さんごーつ(両見山りょうげんさん)1115.2m
:志賀坂諏訪山1207.1m
目 的:両神山につながる二峰、三合落と志賀坂諏訪山を登る
行 程:熊谷5:00=金剛院入口に駐車7:10→金剛院→奥の院(両見山)8:00→三合落(両見山)9:40/10:15→奥の院(両見山)11:35➝金剛院➝駐車地12:15
車で移動=志賀坂峠=諏訪山登山口13:15→尾根コース→諏訪山14:00/14:15→九十ノ滝→駐車場15:00→登山口駐車場15:45=熊谷18:00
参加者:高橋仁 (単独行)
両神山から逸見尾根を経て、四阿屋山に至る稜線の途中に三合落(サンゴーツ)がある。山と高原地図には、両見山(リョウゲンサン)1115.1mとあるが、北側にある金剛院の奥の院が本来の両見山748mで、名前が混乱しているようだ。
登山口の金剛院へのアプローチにまごついて、時間をロスしてしまった。
金剛院の裏から適当に北西に登って林道に出る。登山口までの林道歩きが、武甲山から奥武蔵、城峰山など一番の展望地だった。
両見山の尾根に取りつくと、雑木の間から見え隠れ、山頂から奥の院は植林で見えなくなってしまう。植林の無かった昔はここから両神山を仰ぎ見る、遙拝所(両見山)だったのだろうか。
鹿の食害だろうか、雑木の倒木が多くて歩きにくいが踏み跡ははっきりしていて、尾根を外さなければ問題ない。が、急登の尾根は小石がザレザレで掴まる岩もない。細い木の根をほじりだして掴んだり、石の角をつかんだりしてよじ登る。バランスを崩してズルッと行ったら下まで止まらない。
たどり着いた山頂は、「三合落」のプレートだけで、「両見山」は無い。雑木のあいだから逸見尾根、両神山、二子山、父不見山、塚山、城峰山、毘沙門山、奥武蔵から武甲山と、奥には赤久縄山、オドケ山、西・東御荷鉾山、さらに遠く浅間山らしき雪山が・・・。雑木が無ければ素晴らしい眺望なのに残念・・・。
往路を引き返して金剛院に戻り、車で志賀坂峠に向かう。志賀坂峠は何度も通りながら諏訪山はスルーしてきた山だ。駐車場から尾根コースを登る。明るい稜線に出て、鉄塔のあたりでは両神や武甲、芦ヶ久保二子山と小鹿野二子山が一度に見渡せる。
沢コースと合流して、解けた雪が再凍結した道を幾つかのピークを越えて山頂に到着。諏訪神社の祠がある山頂のすぐ手前は、両神の天理尾根が目の前だ。
下山は九十ノ滝を経て間物集落へ。落石が片付かづ歩きにくい所が多い氷道を、慎重に下り、九割方氷結している九十ノ滝を見て、ダム下の駐車場に着いた。ここから40分の道路歩きで、志賀坂峠に到着。長い一日で埼玉百名山89峰&90峰登頂。(仁)
【ハイキング】大峰、白泰山
大峰・白泰山 前から気になっていた山域を歩く
山 域:埼玉県秩父市大峰1062.3m、白泰山1794.1m
期 日:2021年3月3日(水)
行 程:熊谷5:30=栃本広場7:00→大峰7:25→大黒山8:35/9:00→大峰9:55➝栃本広場10:15=林道通行止め地点10:30➝白泰山登山10:45→一里観音11:20➝白泰山12:50/13:10➝一里観音114:30→登山口15:00→駐車地15:20=熊谷17:50
参加者:高橋仁(単独)
十文字峠から秩父側へ白泰山、大峰、元気プラザ、大黒山へと延びる長い稜線が前から気になっていたが、今回のコロナ対策、埼玉百名山がきっかけで、ようやく足を踏み入れてみた。
二瀬ダムから秩父往還の栃本関所跡を曲がって栃本広場に到着。季節外れの広場は誰もいない。ここから大滝元気プラザまでは、林道や遊歩道が交差・分岐してわかりにくいが、稜線を外さなければ適当に歩いても心配ない。
先ず大峰に登ると山頂標はなぜか「大峰山」。展望は無いが、樹間から南に和名倉山が大きく迫り、北に奥秩父もみじ湖(滝沢ダム)が見える。落ち葉の積もった道を東へ、樹林から差し込む朝日がまぶしい。
大滝元気プラザに着く。この大型レク施設は5年くらい前に、大雪で道路が遮断され孤立したところだ。すぐ先の大黒山に登ったら、折り返して栃本広場に戻る。
天気も良いし時間も余裕なので、白泰山を目指そう。ところが、白泰山林道登山口の手前で「伐採作業のため進入禁止」仕方なくそこに駐車して歩き始める。杉の植林のつづら折りを登って、稜線に出ると、信州と秩父を結んできた古道は、南面をトラバースして歩きやすくなっている。
伐採された展望の良い所があり、和名倉山、唐松尾山から甲武信岳への奥秩父連山や、どっしりとした雁坂嶺からこちらへ迫ってくる尾根は迫力がある。(展望所はここだけ。後は樹間の景色だけだった。)
一里観音を過ぎ広葉樹の明るい尾根を進めば、前方左に稜線から少し外れた白泰山が見えてきた。
尾根道は北斜面に変わりアイス状の雪道になる。浅間山や北アルプス?の白銀の峰々が見え隠れする。白泰山頂への分岐点から雪の急登を登れば山頂だが展望はなし。エネルギ補給して下山開始。下りは怖いので、登りでは使わなかった軽アイゼンを装着する。
分岐から20分くらい先にある白泰山避難小屋・二里観音まで偵察したかったが、2週間前に両見山で負傷した左ひざが痛むので今日はここまで。今度は白泰山避難小屋または、四里観音避難小屋に一泊して赤沢山と十文字山を往復したいと思っている。
残るは猪狩山、芋ノ木ドッケ、赤沢山、十文字山、そして林道不通で埼玉側からはアプローチできない赤岩岳、宗四郎山、三国山が、最後に残る埼玉百名山になるだろう。(高橋仁)
【ハイキング】猪狩山、秩父御岳山
古池コースから猪狩山、秩父御岳山
目的:秩父市贄川の猪狩神社から猪狩山、秩父御岳山を往復する
山域:埼玉県:秩父市 猪狩山(鞍掛山)822m・秩父御岳山1080.5m
期日:2021年03月05日(金)
行程:熊谷6:30=秩父市荒川贄川・猪狩神社8:00➝猪狩山(鞍掛山)9:15/9:25→タツミチ10:20/10:40→秩父御岳山11:25/12:05→タツミチ12:50→猪狩山13:40→猪狩神社14:30=熊谷17:00
参加者:高橋 仁、赤坂、他4人
コロナ対策・県外移動自粛要請を前向きに受け止めて、埼玉百名山の未踏峰を目標に据えた。これが山歩きのモチベーションを駆り立ててくれたので、品劦(シナシュウ)、楢抜山、大仁田山、甲仁田山、川越山、正丸山、上越山、雨乞山、不動山、有間山、大平山、七跳山、酉谷山、新柵山、大築山、三合落(両見山)、諏訪山、阿須山、大峰、白泰山と20の新しい峰に登ってきた。
今回は贄川・古池集落の猪狩(いかり)神社から猪狩山(いかりやま)を経て秩父御岳山を往復した。
贄川は、大正時代まで三峯神社を参詣する三峰講の人々の宿泊地として栄えた地域だったが秩父鉄道、ロープウェイ、バス道路ができたことでその役割を終えた。
狼の狛犬が立派な猪狩神社の左わきから入り、林道を経てから登山道に取りつくと、後は山頂まで急登の連続だ。落ち葉で埋まった道を、取り付けられたロープに助けられて山頂に到着。これで埼玉百名山94峰になった。大小の石祠が二基祀られている。
昔は地元の氏子が大勢集って祭りを行ったという猪狩山は、ひっそりとしていた。
馬酔木が多い痩せ尾根を通過すると、林業用の仕事道に出た。いくつかのピークを巻いているので、この際使わせてもらおう。前線の通過で午後は雨になるから少しでも早く下山できればいい。
タツミチで三峰口コースと合流して御岳山を目指す。アップダウンがあり山頂がなかなか遠い。ようやく強石コースと合流すればすぐ先は山頂だ。御岳山は3回目の登頂。薄曇りで眺望イマイチだが、両神山、雲取山、和名倉山、二瀬ダム、そして二日前に登った、大黒山、げんきプラザから白泰山、十文字峠へと続く稜線が見えた。
みんなで石段に腰かけて昼食タイム。さあ雨にならないうちに下山しよう。往路を戻り、猪狩山の危険な急坂を慎重に下る。両見山で負傷した左ひざがまだ痛む・・・。
神社の手前でポツリ、ポツリと雨になったが、ぬれずに駐車場まで到着。(高橋仁)
【ピークハント】高岩&日暮山
上信越道のトンネル上の山へ
高岩&日暮山
山 域:群馬県 高岩(たかいわ)1084m、日暮山(にっくらやま) 1207m
期 日:2021年03月15日(月)
行 程:
熊谷5:00=下仁田=南登山口(恩賀)7:30→鞍部7:50➝雄岳(雄岩)8:25/8:40→鞍部9:00→女岳(P3)9:20/9:30➝鞍部9:45→登山口10:20
=和美峠=日暮山駐車地11:20→林道分岐標11:50/12:10→急坂下道標12:30→日暮山13:00/13:40→急坂下道標14:10→分岐道標14:30→駐車地15:00=熊谷18:00
参加者:高橋仁(単独行)
今日は、三峰神社から芋ノ木ドッケ(埼玉百名山95峰)、長沢山をピストンするつもりだったが、長丁場で左ひざが不安なのと、13日の雪で時間がかかるので、変更して群馬百名山の高岩(94峰)と日暮山(95峰)に登ってきた。
上信越道の高岩山トンネルの上にある「高岩」。昨年11月に軽井沢の矢ケ崎山に登った時に、巨大な城壁の様な岩山がそびえていた。オオッ!あれはなんだ?・・・高岩の印象は強烈だった。
南登山口(恩賀)の道路わきに駐車。廃道から杉の植林の踏み跡に入ると急登になる。岩ゴロの、落ち葉やザレ砂が滑る斜面を詰めて、鞍部に到着。
さあこれからが核心部。久しぶりの緊張感バリバリの岩登りだ。棚状のトラバース道が崩落したところを下って登り返すと、チムニー状のクサリ場に取り付く。狭いのでザックはデポして、垂直やオーバーハングの壁の隙間をよじ登る。角礫凝灰岩の壁は、見た目はもろそうだが、ホールドやステップはしっかりしているし、チムニーのなかは高度感が無いので恐怖感は無い。
以外にあっけなく頂上稜線に出て、すぐ狭い山頂だ。浅間から榛名、妙義、西上州と360度の眺望はすばらしい。
風が冷たいので下山開始。今度は女岳をピストンだ。こっちはクサリが無いので、岩と木と根っこをつかんで、滑りやすい急登を慎重に、まずP1に登る。さっき登った雄岳が目の前にそびえている。鎖場の西側には大きな洞窟が口を開けている。
P2は、ボルトやハーケンが打ち込んであるので登れそうだが、下りで滑落の危険がありそうなので、パスして先へ。岩の割れ目から浅間山が見える「浅間のぞき穴」を覗いてから、P3に。
雄岳、P1、P2、を振り返る。ここの眺めも360度パノラマだ。
鞍部に戻って、石ゴロ斜面を登山口へと下る。途中に株立ちした木の間に200キロはあろうかと思われる岩が引っかかっている。よくもまあ受け止められたものだ。
登山口の先に「妙義米軍基地反対闘争勝利記念碑」があった。1953年に米軍から、八風平に山岳訓練学校を設置して、浅間、妙義一帯を米軍基地にするという要請があった。地域住民から県民全体に広がる二年にわたる反対闘争で勝利を勝ちとった運動を顕彰するために1987年に建立したとある。
さて次は日暮山トンネルの上にある「日暮山にっくらやま」だ。新軽井沢峠を越えて長野県に入り、和美峠で群馬に戻り、小平集落から細い林道をうねうねと登り、途中の路肩に駐車。
植林を抜けると、落葉樹の林道は明るくて、気持ちがいい。高岩での緊張がほぐれる。
最後は廃道状態になりながら、稜線鞍部の下まで続いている。
稜線に取りつくとこれまでのゆるゆる登りは、極端な急坂に変わる。落ち葉が滑って歩きにくい。300mほどの急登が終わり山頂に着く。摩利支天、御岳などの石碑がいくつもあるが、文字が風化して読めない。荷鞍山(にくらやま)とも呼ばれた信仰の山だ。
山頂は藪だが、少し先に行けば低灌木で、浅間山、小浅間山、草津白根山、浅間隠し山、鼻曲山から剣ヶ峰、角落山、榛名山、妙義山、さっき登ってきた高岩と飽きずに眺めていた。13日の降雪で、浅間や白根が美しい。(高橋仁)
【ハイキング】ヤシオ山から白葉峠へ
今年初のアカヤシオ山行・・ヤシオ山へ
山 域:栃木県足利市小俣町:ヤシオ山320m
期 日:2021年03月23日(火)
参加者:高橋仁、会員外(上野)
行 程:
熊谷8:00=叶花駐車場9:10→カタクリ群生地➝鞍部分岐9:40→城山10:00➝鞍部分岐➝ヤシオ山10:45/11:00→カラスノネド11:10→姥穴山(昼食)11:30/12:00→白葉峠12:30➝神社13:10➝叶花駐車場13:20=熊谷14:30
足利市小俣町の仙人ヶ岳から東へ稜線をたどると、白葉峠の先に320mの小さな山がある。
地図には名前も標高も載っていない小さな山が「関東で最初にアカヤシオが咲く山」として脚光を浴びることになったのは近年の事。ネットの開花情報を見て、早速見に行くことにした。
ヤシオ山のついでに近くの深高山にも登る予定だったが、天気も良いし、たまにはのんびりと歩くのも悪くない。城山や姥穴山(うばあなやま)に立ち寄って、白葉峠(しらはとうげ)まで尾根を歩き、道路を歩いて叶花駐車場に戻ることにしよう。
叶花(かのうけ)駐車場から、沢沿いのカタクリ群生地(保護地)を抜けて鞍部に登る。
先ず、左側の小俣城跡の城山まで往復する。急坂には切堀などの山城の名残がある。
鞍部に戻り本命のヤシオ山に向かう。小さな山頂部にきれいなアカヤシオが咲いている。規模は小さいが今年最初に見たアカヤシオは新鮮だ。
カラスノネドを経由して姥穴山(御嶽山)にも寄ってみよう。落葉樹の急坂をお助けロープにつかまって山頂へ。石の祠と石像がある。石像は神官像で木曽の御岳山に向かって建っている。
昼食を済ませたら、白葉峠に向かう。開けた尾根は桐生市街地や、吾妻山から鳴神山の稜線がよく見える。ヤマツツジが2本フライング咲きしている。
いきなり、白葉峠に飛び出た。丁度一年前には、この峠から仙人ヶ岳、猪子峠へと縦走したところだ。季節外れの雪が降った後にアカヤシオが咲いていた。
路傍の桜やミツマタ、スイセンなどを見ながら叶花の駐車場に戻る。天気が良く、のんびりと花見ハイクを楽しんだ。高橋仁