関東

【雪上訓練】谷川岳マチガ沢 2024/3/30

1.山  域:谷川岳・マチガ沢出合(群馬県)
2.登山形態:積雪期一般登山
3.目  的:雪上訓練
4.日  程:2024年3月30(土)
5.行動記録:谷川岳ロープウェイ駐車場7:35→登山指導センター7:45→マチガ沢出合8:45/10:15<雪上訓練>

→西黒尾根11:30/12:10→登山指導センター12:50→駐車場12:55
6.訓練内容:雪上歩行・アイゼンワークの確認
滑落停止訓練
ツェルトを実際に張ってみる

 参加者:CL木村 SL石川 花森

アルバム

<天候:曇り一時雨>

 去年の反省から、寡雪の年でも積雪を見込めるマチガ沢に場所を戻して雪山訓練を実施した。装備を整え、登山指導センター脇のゲートまで来てみると、やはりこれまでよりも積雪はかなり少ない。雪面も緩んでいるので、始めはアイゼンを着けずに進む。沢を横切る急斜面の所でアイゼンを装着し、程なくマチガ沢出合に到着した。


 マチガ沢では、先着パーティー10名程が既に訓練を行っていた。我々も右岸の適当な斜面で訓練を開始する。まず、アイゼンでの雪斜面のトラバースから復習した。山側の足を進行方向に平行に、谷側の足をやや開いて歩くのが、より安定してトラバースするポイントだ。次に、滑落停止訓練を行ったが、今日は雪面が緩みすぎていて、滑落停止姿勢を取るまでもなく自重で雪に沈んで止まってしまう。なるべく斜度のある所で勢いをつけて何本か訓練を行い、何とか滑落停止の感覚を思い出すぐらいの形にはなった。滑落停止訓練後、休憩を兼ねてツエルトを張り、この後の行動を相談する。この雪質では効果的な訓練は出来ない、また、小雨も降って来たので、この後は西黒尾根に登って下山することにした。


 西黒尾根への登りも、訓練を行った斜面上部は雪が途切れている可能性がありそうなので、少し手前のやや斜度の緩む斜面から取り付く。この斜面を登り上げると西黒尾根の一本隣の支尾根上に出るはずなので、地図を良く見ながらルート取りし、無事トレースのある西黒尾根上に到着した。ここで昼食休憩とし、やや風があるので再度ツエルトを張った。周囲の木を使ってある程度きちんと張ったので、長めの休憩時には快適である。昼食後は西黒尾根を一気に下山した。


 今回は最低限の訓練は出来たと思うが、雪質が良くなく十分な訓練が出来なかったのが残念だった。近年の雪解けの早さを考えると、実施時期を検討しなくてはならないのかもしれない。
(木村記)