埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【雪山訓練】谷川岳マチガ沢・西黒尾根
山域山名:谷川岳(マチガ沢→西黒尾根1140m)(群馬県)
参加者 :L浅見、石川、大島、新井、駒崎、木村、豊島、花森、谷口
期 日:2022年4月3(日)
行 程:
<行動記録>
自宅(5:00)→谷川岳ロープウェー駐車場(7:00)→谷川岳登山指導センター(7:45)→マチガ沢(8:50)→右岸西黒尾根斜面で滑落訓練・ビーコン訓練(9:00/12:30)→西黒尾根アイゼン歩行訓練→西黒尾根1064m(13:45)→谷川岳指導センター(14:20)→谷川岳ロープウェー駐車場(14:50)→自宅(18:00)
<天気:晴/雨>
5:00自宅を出発し、下道で谷川岳ロープウェーに向かう、集合は、7:30となっていたので余裕を持っていたのだが6:50程にLより、到着していると連絡あり先を急ぐ、7:05に到着し準備を整える。7:30には熊トレメンバー8名と合流し、谷川岳登山指導センター横より登り始める。
アイゼンを履き登山を開始する。まず、ビーコン確認、Lが10m程前に立ち、Lの横を一人ずつビーコンのスイッチがSENDモードに入っているかの確認を行う。全員が終わり、最後にLのビーコン確認しビーコンチェックを終わらせ、10m程登り、夏道を進んで行く。アスファルトであろう道は雪で覆われている。3か所ほどアスファルトも出ていたが少しの距離だけなのでアイゼンは、装着したまま進む。マチガ沢までの道は、雪崩個所がいくつも発生していた。雪崩個所は、安全確保の為、間を15m~20mほど開けて進む。この時期の雪は、重そうでこれが上から降ってくるかと思うと恐怖を感じる。
無事、マチガ沢に到着するとテントを張っているチームがいた。あそこにテントは張らない方がよいのでは?確かにその300m先には、雪崩のデブリもできていて不安全であることは容易に理解できた。他にも雪崩訓練をしているチームが3チームほどあった。まずは、Lより滑落訓練の指示があり滑落訓練を開始する。
滑落訓練は、ピッケルの使い方を学ぶ、滑落し始めるとなるべく早くピッケルのピックの方を素早く雪面に深く射しこみ胸より下の位置で保持する。態勢は名古屋の鯱鉾(足をあげる)の様にする。緩い雪では、アイゼンも使って停めても良いらしいが、アイスバーンでは、アイゼンが引っ掛かり跳ね上がって飛んでしまうらしい。胸で保持するのもきついが足を上げるのも忘れてしまうなど、まずは、基本の形を覚えなければならないのを感じた。ピッケルを差し込むのは左回り右回りなどの議論の後、冬用ヤッケと夏用ヤッケを着用したときの滑落の違いの実践、やはり夏用ヤッケの方が滑りやすく加速してしまう(生地によって?自分は、良く解らなかった)ザックを背負っての滑落や頭からの滑落、回転しながらの滑落、各自色々な滑落想定を実施し訓練をして終了。
ビーコン訓練を開始する。最初にSLよりここで訓練をして良いか?ビーコンのスイッチを本当に切ってよいかなど、この前ビーコンを忘れた自分にもその時は、どうだったかの質問などが飛んできて、皆で考える。雪崩に対しても斜度が問題なのか?木が生えてない所は、雪崩かもしれないが木が生えていない所には、雪崩は、発生しないのか?次々と問題が出題される。講義も終わり、プローブ使い方の確認、プローブを出し雪が何m積もっているかの確認この時期になると層が何層にもなって解りづらいが2.7m程、積もっているのが確認できた。3班に別れビーコンを80cmの所に埋めてくださいと指示がでる。埋めた場所が分かっている状態でビーコンの数値がどのように指すのかの確認をする。自分のビーコンでは80の位置を指す事を確認。捜索訓練の掘り返しは、場所を変え、他の班が埋めたビーコンを探す。Cチームは、一人ずつ、ビーコンで場所の確認をする。三人とも同じような場所を指す。プロ―ビングをすると2本は、刺さるが1本外れてしまった。他の班も捜索は、難航したようだ。ビーコンでの捜索の難しさを教えられた。(自分のビーコンの正確性やプロ―ビングでの捜索の正確、A4サイズにも当てる事は難しいなど)すると、後ろで落石の様な音が聞こえる。マチガ沢ノ斜面がゆっくりだが雪崩れていた。自分たちの場所までは、遠く危険は、感じなかったが何時、雪崩が発生してもおかしくない事は実感した。
昼休憩をし、班ごとに西黒尾根に登る。Lから、マチガ沢より西黒尾根を目指す。1140mを目指さず、何mでも良いので西黒尾根に出てください、どのようなコースを通っても良くアイゼンを使用し安全に登る指示、Cチームは、駒崎Lの指示に従い西黒尾根を目指す。ジオグラフィカで雪崩斜面を確認しながら雪崩斜面で無い個所を探し。アイゼンで雪面を蹴りながら進んで行く、最初の斜面は、雪崩斜面の記載はなく雪崩の心配はなさそうだが結構な斜面を慎重に登る。直登出来ないのでジグザグに刻んで行く。
1060mで少しの藪を抜け尾根に出た、そのまま横にトラバースで西黒尾根に行く事が出来た。このまま下って良いとのことで西黒尾根の尾根伝いを降っていく降りは下りで夏道の影響か、風の影響か、段差ができている。段を降る時は、何度か滑ってしまい、転んでしまった。下りも雪崩個所は、特に見えなかったが転倒、滑落に注意し下った。下りは、あっという間に谷川岳登山指導センターに到着し、他のチームの到着を待った。20分程過ぎて皆が到着。Iさんの靴底が外れてしまったらしい、誰かがワイヤーを持っていてとりあえずの補修をしてくれたらしい。流石は熊トレ、対応出来ちゃうんだと思いながら、皆で登山指導センター写真を取り、ロープウェーに戻り解散になった。
今回の雪山訓練は、ビーコンや滑落、アイゼンと同じだったが、いつにも増し濃いものとなったと思う。目の前で小さいが雪崩が起きたりと、とても心の残る雪山訓練となった。
谷口 記
【ハイキング】花のあとさき探訪
花のあとさき探訪山行
山域・目的地 ① 旧吉田町太田部の楢尾集落探訪
② 三ツ山登山
参加者 L高橋仁 相澤 新井勇 栗原 瀧澤 斎藤 赤坂
行動記録
熊谷駅南口6:30=楢尾集落8:20/9:00➝土坂峠9:30/9:40➝三ツ山山頂11:15/11:30➝鞍部(仮昼食)11:45/11:55➝土坂峠13:40/13:45=道の駅龍勢会館14:20/14:35=熊谷駅16:20
熊谷駅を高橋車4人で出発して、道の駅かわもとで斎藤車3人と合流。最初の目的地の楢尾へは群馬の神流湖経由で向かう。曇り空ながら至る所に満開の桜が楽しませてくれた。神流湖の上流、湖の幅も狭くなった所で橋を渡ると、旧吉田町の最北、太田部地区で谷の東側を少し登った所に楢尾集落がある。地図で見ると城峰山の北西の麓と言えるところである。
この集落の「むつばあさん」が晩年、自分の段々畑に花や木を植えて、NHKで放送され映画「花のあとさき」も作成されて広く知られるようになり、訪れる人も多くなったそうだ。むつばあさんも既に亡くなり10軒足らずの集落は、今は生活している人はいないという。
むつばあさんの家では、見学者向けの説明を見る事ができ、我々もここから段々畑、集落をぐるりと一周してみたが、今年はまだ花に彩られるような風景は見られない。緑の葉が茂るだけのフクジュソウはかなり見かけ、道路沿いに数十メートル続くナンテンが印象に残った。
次の目的地は、アカヤシオの三ツ山登山。山間地をウネウネと延びる林道を走り、土坂峠のトンネルの出口に駐車。ここから北東の塚山につながる県界尾根をたどり、途中から右に伸びる支尾根をたどると、地形図で849mの独立標高点の高みがあり、ここが三ツ山。コース一帯は良く手入れされた杉やヒノキの樹林が多い。地図でコースをしっかり把握しているリーダーに従って、高齢者の多い隊は、時折姿を見せる御荷鉾山や城峰山に歩みを止めたりしながらゆっくり進む。
三ツ山山頂は植林帯の上に突き出ている三つの岩っぽいコブで、一時間半ほどかけて到着。アカヤシオはピンクのつぼみをふくらませて開花直前だった。残念。
二つ目のコブによじ登ると四周の山々がよく見渡せるが、曇天でスカッとした風景ではなく、奥秩父は山と雲の境が不明瞭。秩父方面も霞んで白っぽい、武甲山らしきものが見えた。
休んでいると寒く、今日の山行はここまでと、長居せず下の鞍部に下山。風の当たらない樹林に入って仮昼食とした。すると間もなく小雨が降りだして、上だけ雨具を付けて早々に下山開始。樹林の中なのでさほど濡れずに歩けた。ただ、Kさん「足が攣りそう」という事で、慎重にゆっくり時間をかけての下山となった。予定にあった城峰山はカットして、これで熊谷へ帰ることとなる。
吉田の龍勢会館に寄って、会計を済ませ解散としたが、長瀞、寄居間がノロノロの渋滞で熊谷着は4時過ぎ。 (新井勇紀)
【ハイキング】陣見山尾根歩き
陣見山尾根歩き
ツツジの咲く尾根を歩く・・・
=おすすめ50ルート踏査その3=
上:カタクリ 中:ミツバツツジが咲き向こうに玉淀湖 下:ヤマツツジ
山域山名:秩父陣見山(531m)尾根
期日:2022年4月6日
参加者:L橋本 黒澤
行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:00-築坂峠9:20-虎ケ岡城址9:30/40-大槻峠10:00-陣見山10:55/11:10-榎峠12:10-雨乞山12:40/13:30-間瀬峠13:50-樋口駅14:45
<天気 曇り>埼玉労山50ルートの踏査を兼ねた3回目の山行である。「季節による自然の変化を知るには違う季節に同じ山に登るのが分かりやすい」と考えての企画である。今回は2名の参加なので、ゆっくりマイペースで歩く。天気は花曇りのようで、水蒸気が多いせいか遠景が白っぽくなっている。簡保の宿西側登山道に入り進む。雑木林の芽吹きはやっという感じで緑にまでならない木々の芽が落ち着いた雰囲気を醸し出す。この陣見山に至る尾根にはミツバツツジとヤマツツジが自生しており、開花を期待して登る。期待どおり、雑木林の中に続々とミツバツツジの株があり、薄紫の花を咲かせている。その向こうには荒川の流れが見えのどかでよい雰囲気だ。また、ヤマツツジは朱色の花は咲き始めでミツバツツジとのコントラストが良い。冬の落葉を踏んでの登山とは違い、植物の芽吹き、開花が目を引く。途中小休憩を入れ登る。築坂峠の分岐の東側の雑木林にカタクリの群生地があり、100mほど下る。カタクリの花が咲いているが数える程。前年見たときには数百も咲いていたのに、動物にでも食い荒らされたのか。残念な気持ちになる。虎カ岡城址の手前は急傾斜の階段がありこの付近はクサイチゴの白い花が目立つ。また、ヒトリシズカの株が余り目立たないが白い穂の花を咲かしている。城址で一休みする。ここから望む本庄市方面は霞んでいる。空気が澄んでいれば赤城山方面まで見えるのだが・・。また、城址の入口に直径35cmほどのヤマザクラの倒木があったが最近片付けられていた。地元の山岳会が片付けたのか、感謝したい。
上:ヒトリシズカ 中:暖かさのあるクサボケ 下:陣見山山頂
陣見山に続く尾根は広く、余り草花もない。アセビは、緑の葉が濃く、茶色の柔らかそうな新芽をだしているが、白い花をつけていない。杉林の急坂を登り、車道を横切り登ったところにクサボケが色鮮やかに咲いていて疲れを癒す。すぐに陣見山に着いた。写真を撮り、西に進み、明るい雑木林の下で小休憩をとる。
ここからは、西にアップダウンしながら進む。目指す雨乞山が見える。雑木林の中を進む。風もなく、少し空が明るくなった。樹木は、尾根なのでアカマツが生えているが枯れている木もある。ヤマザクラの花が咲き、暑くも寒くもなく、ハイキングにはよい季節だ。一旦車道に出て、ここからの秩父方面の春霞の景色はいかにも山里という様子でのんびりした気分になる。
山道にはスミレが薄紫の花を咲かせている。榎峠は車道の峠で、この時期花もない。ここから雨乞山までは、雑木林の中の道を進む。ヤマツツジの株はあるが、まだ咲いていない。やっと雨乞山に着く。天気も晴れ間が出て、穏やかな景色が広がる。登山者もパラグライダーの関係者もいない。静かな山頂で下の荒川沿いの景色が芝生の下に広がる。
ゆっくりと休憩をとり、エネルギーを補給し、間瀬峠を目指す。途中右に曲がった雑木林には、ウグイスカグラという灌木が群生している。五角形の小さな桃色の花が咲いている。小さな花なのでアップして大きく撮る。秋には赤い実になる。また、林床にはスミレが咲いている。このスミレは葉が切れており、エイザンスミレだ。写真を撮っていて遅れたので、相棒が待っている間瀬峠に急いで下る。日が射し明るい。切り通しの左斜面を見ると登るときの群生地よりもカタクリの花が咲いている。南からの日差しがカタクリの花を照らし透き通るような色を出している。ここでも写真を撮る。
上:エイザンスミレ 下:ウグイスカグラ
間瀬峠からは、細い林道になり、南向きの場所でゆったり下る。ここにもエイザンスミレが咲いていた。高山植物の花の魅力に取りつかれる登山者はかなり多いが、1000m以下のいわゆる里山程度の山にも魅力ある花は多い。人知れず里山に咲き、しぼむ花々は人にアピールしようと咲くわけではないので、それを綺麗かどうか、好きかどうかは、人の感性によるものだろう。ごそごそと音がする。1m位の茶色の蛇が脇を動いた。この暖かさでは、蛇も冬眠から覚め、動きまわる季節になったと感じた。
会話をしているうちに秩父鉄道樋口駅に到着し、好天に恵まれた山行を無事に終えた。
(橋本記)
【ハイキング】三峰山表参道
三峰山表参道往復
山 域:秩父市 三峰山
山行形態:ハイキング
日 程:4月21日(木)
行 程:
斎藤宅8:00=神庭交流広場9:15/30→清浄の滝 10:30/40→三峯神社
センター12:15/14:15→神庭交流広場(16:15/16:30)=斎藤宅18:00
参 加 者:C L斎藤、相澤、高橋(仁)赤坂、内田(会員外)、高橋恵(会員外)
ハッキリとしない空模様で、心許なかったが、神庭交流広場に着く頃は薄日が差してきた。天気予報では夜半ごろに雨降り、登山中はどうにか持ちそうである。高橋(仁)さんの知人2名を紹介された後、登山口入る。
登山口の鬱蒼とした樹林帯を抜けると針葉樹が忽然と消え、周囲がパッと明るくなり、広葉樹の間から渓谷を望む。目の前の楓や楢の葉が光を浴び、眩しいほどの若葉色。桂やサワグルミも混じっているらしい。標識に渓谷の植生で記されている。せせらぎの音を聞きながら足を進める。渓谷がどんどんこちらに迫ってくる。両岸の岩壁から紅葉等の広葉樹が沢に反り出し、見事な景観を作る。其れに見惚れ、少し立ち止まる。本格的な山道に踏み入れると、目の先にシャクナゲが一面に広がる。花がチラホラ。山側に目をやると滝が沢に勢いよく流れ落ち、この流れが周りの自然に溶け込み、この様子も見事。竜門の滝と記されてあった。
山道はつづら折りになっており、勾配がきつくなるが、地面がシットリと柔らかく差ほどきつく感じないで歩くことができた。しばらく歩きつづけると表参道にぶつかる。広場の入り口に燈明塔?が2基、林銑十郎と偉い軍人の名が刻まれている。広場はロープウェイ始発駅の跡地であった。山道からの展望はよく、近くの木々が芽吹き、白い花が一面に咲いたかのように華やぐ、道端に目を向けると、一人静、二人静がひっそりと佇む。二輪草やスミレ、葉が細く刻まれたエイザンスミレも見つかる。東屋が見えてきた。
清浄の滝に到着。樹木に囲まれ滝は水の流れを数本作り,穏やかに落ちている。滝つぼを周辺の岩は苔むし、静寂な雰囲気。マイナスイオンを一杯吸い込み気持ちを和ませる。一息入れ,出発。ここからもしばらくつづら折りの道を歩む。ミツバツツジが目に留まる。花はほとんど落ち、数個残すのみ。ぽつりぽつりと見つかる。薬師堂へ、ここにも東屋があり、腰を下ろし、ぼんやりと前方に目をやると淡いピンク色の山桜が数本、山に収まり、芽吹きで山が霞に包まれたように淡い色で一面染まる。こんなのどかな景色に疲れが失せてくる。今まで明るかった山道が檜の大木にかこまれ鬱蒼としてきた。建物が見えてくる。昔、宿坊だったのか、裏側に建物が続く。ここを過ぎると山道の勾配がきつくなる。あと一息で神社。やがて、木立の間から社の一部が見え隠れしてきた。
奥宮遥拝殿の到着。ここから奥秩父の山々が一望できる絶景スポット。お腹もだいぶ空き、日本武尊の銅像で昼食。銅像は大きな手を広げた立像。大きな岩で囲まれ、その間から大木の馬酔木が2~3本。 鈴のような白い花がたわわに咲きこぼれる。ミツバツツジの大木もみられる。ふっくら大きな蕾をつけている。花をつけたミツバツツジも。昼食後、拝殿に向かう。参拝後、ビジターセンターに立ち寄ってみる。この道すがらミツバツツジの群落に出会う。鮮やか濃いピンクの花をつける。観光用に園芸用の木を植生したのであろう。自然の色と少し趣が異なる。センター内には、秩父に生息する動物のはく製や秩父周辺の山々の模型があり、結構楽しめる。センターを一歩出ると眼の前に白岩山、雲取山がくっきりと浮かぶ。先のミツバツツジの群落に目を向けると、鹿が2匹、人を警戒せず、草を食んでいる。未だ冬毛に包まれ、毛並みが濁っている。よくみると若い鹿のようだ。
空模様が怪しくなってきた。登山口へ急ぐ。空気もだいぶ冷え、女性は上衣を羽織る。往路を戻る。下りも勾配のきつい箇所もあるが、道の表面が湿っており柔らかく岩も混じり、あまり滑らず歩き易い。登り返しは殆どなく、下りに下る。神庭広場に到着。今日も歩きました2万歩。どうにか天候に恵まれ、ワイワイガヤガヤ1日を楽しく過ごすことがでた。お疲れ様でした。 相澤 記
【植樹祭とハイキング】足尾植樹祭と備前楯山
第26回足尾銅山の春の植樹デー&備前楯山(1272.4m)ハイキング
環境保全活動として足尾植樹に参加&アカヤシオの備前楯山ハイキング
期日:2022年4月24日(日)
参加者:L赤坂京子 木村哲也 相澤建二 高橋 仁 斎藤 順 豊島千恵子 山口文江 須藤俊彦 8名
行動記録<曇り>熊谷駅南口7:00=銅(あかがね)親水公園9:05/9:20-植樹地にて植樹10:30=舟石峠P10:45/11:20-備前楯山12:10/12:25-舟石峠P13:15-熊谷駅南口4:20
曇り空の中、予定通り熊谷駅を出発、大間々のコンビニに立ち寄り銅親水公園奥の何時もの駐車スペースに到着。今年は4日に分けて、植樹しているとの事、比較的車は少ない。植樹場所は駐車スペースに隣接している。受付を済ませ、苗木と道具を受け取り10m程高い所のひな壇で植樹を開始。土はたっぷり入っており、必要な穴はすぐ作れる。ここに用意されていた腐葉土と水を入れ植える。その後、歩く踏み固め終了。気持ちよく出来るので苗木、水補給支援の下、皆さん20本以上植樹する事が出来た。記念写真を撮り、植樹祭アンケートに協力して舟石峠に向かう(親水公園での豚汁等の接待は無し)。
舟石峠駐車場は日曜の植樹祭の為か混んでいる。駐車場の満開の八重桜の下での昼食後、登山開始。しばらく登ると道沿いにピンクのアカヤシオが現れる。山は芽吹いたばかりの木々の間から、頂上近くのピンクも見える。頂上近くは最高!との団体下山者の声に大に期待し登ると満開のアカヤシオ群落、写真を撮りながら登り、頂上直下の豪華なピンクに驚かされる。今まで見た最高かもしれない。
いつもは混み込みの頂上もグッドタイミングで空いている。山の高い部分は雲に覆われているが足尾の大煙突は良く見える。眺望を楽しみ、記念撮影後下山開始。植樹後のハイキングは毎年ここでいいねとか、この山の名前に何故備前というのがついているのとか、コロナ関連の会話を楽しみながら下山した。この山のアカヤシオをベストの状態で楽しめた事に感謝の一日になった。
帰途、黒保根道の駅を覗き、途中からの雨の中、帰途につきました。
付記:山名(備前楯山)の由来は「一説に昔は黒岩山と呼んでいたが、1610(慶長15)年、備前国から移住した治部と内藏が道の露頭を発見し、日光座禅院に報告した。座主は二人の功を記念して備前楯山と改め、産銅を幕府に献上したという。楯とは鉱脈の露頭をいう」とのことです(出展;布川了「田中正造と足尾鉱毒事件と歩く」)。
(須藤俊記)
【ハイキング】宗四郎山、大ナゲシ 2022/5/8
山 域:両神山(埼玉県、群馬県)
右が宗四郎山、左が六助ノ頭
日 程:2022年5月8(日)
参 加 者:駒崎、新井浩
行動記録:
江南5:00=赤岩橋P7:20/7:45→赤岩峠9:00→雁掛峠→六助ノ頭1490m 11:00→宗四郎山1510m 11:30/12:35→雁掛峠14:00→大ナゲシ1532m15:05→赤岩峠16:00→赤岩橋P16:50
<天候:晴れ>
国道140号の滝沢ダムの先から中津川方面に進み、出合で小倉沢方面に入るところに、全面通行止めの標識が有り、下の方に土日は除くと書いてある。ダメもとで進むと、小倉沢集落手前の崖をコンクリートを吹いているところがあった。平日の工事中は通れないようである。通れて一安心、赤岩橋のところまで行き駐車をする。先行者の車1台あり。身支度をして、元鉱山の施設の中を通り、赤岩峠登山口を通過して、植林の急登を進む。やがて雑木の明るい尾根に上がり三つ葉ツツジがポツポツ咲いている。赤岩峠の手前の日が差し込んだ新緑はとてもきれいで、しばらく見とれてしまう。
赤岩峠では風が通り気持ちがいい。赤岩岳とは逆の西に延びる尾根に向かう。すぐに頭上にアカヤシオが迎えてくれる。地面に花びらが落ちているので咲いているのがわかるが、すでに終盤だ。途中大ナゲシへの分岐を見送りさらに西に進む。雁掛峠を過ぎ、雁掛ノ頭のピーク越え、六助ノ頭に着く。アップダウンが有り疲れるが、時折アカヤシオが満開できれいに咲いているので花見をしながらのんびり進む。ミツバツツジはまだ蕾の状態だ。六助ノ頭のピークを下ると、宗四郎山への岩場が始まる。トラロープや鎖が付いている。ルートを探しながら振り返ると、大ナゲシや赤岩岳が間近かに見える。やがて宗四郎山の山頂に着く。狭いが展望が良く、昼休憩には最適だ。日差しが暖かく、1時間以上ものんびりしてしまった。
来た道を大ナゲシの分岐まで戻る。分岐を北に向かい、大ナゲシの登りの基部にストックを置き、岩場に取りつく。登り始めると岩に岩茸(キクラゲに見た目が似ている)がびっしりついている。これは取らなくてはとビニール袋を出して、岩茸を取りながら登る。大量に採れて、良いお土産が出来た。垂直の岩場を鎖で登り大ナゲシ山頂。ここもすこぶる展望が良い。山頂からは先ほど登った、宗四郎山と六助ノ頭が猫耳のように三角に二つ並んでいる。赤岩岳(赤岩尾根)の先には両神山もすぐ近くに見える。
のんびりしたいが遅れているので、岩場を下る。来た道を戻り、予定よりも1時間ほど遅れたが、無事赤岩橋まで戻った。展望とアカヤシオと岩場を十分に楽しめた山行でした。
(新井浩 記)
【その他】県境リレー登山
雲取山県境リレー登山
=新緑の雲取山から仙元峠までの県境を歩く=
日の出の時間に雲取山に着く
山域山名等:雲取山、酉谷山、長沢山等長沢背稜(都県境尾根)
期日:2022年5月28日、29日
参加者:橋本 木村 雲取山-仙元峠グループ( L橋本 SL上野 鹿喰 真 木村)
雲取山-鴨沢グループ(SL岩岡 瀬下)
行動記録
5月28日 県境尾根コースと鴨沢コース共通
西部秩父駅集合8:15/三峰神社行バス発8:30=三峰神社着9:50/10:05-霧藻ケ峰休憩所11:55/12:20-白岩山14:40-雲取山荘16:10-雲取山荘泊
5月29日
雲取山-仙元峠コース
雲取山荘4:00-雲取山4:30/40-雲取山荘5:00/5:30-芋ノ木ドッケ1946m6:25-長沢山7:50-水松山8:30-酉谷山・酉谷峠10:00/10:15-七跳山分岐11:10-大栗山・三ツドッケ経由一杯水避難小屋12:45-仙元峠13:45-仙元尾根を通り、浦山大日堂15:40
鴨沢コース
雲取山荘4:00-雲取山4:30/5:00-奥多摩小屋5:40-堂所7:00-鴨沢9:00
<天気晴れ>8時過ぎに、参加者7名が西武秩父駅に集合し、急行三峰神社行バスに乗り移動する。登山者や観光客が多く50名ほどになり、バス2台が運行された。前日の雨があがり、晴天、2日間の晴れ予報に気分が高まる。バスの車窓から、秩父の谷、山が新緑で輝いている様子が見える。大滝の谷に入りと尾根・谷が険しくなる。二瀬ダム堰堤上を過ぎ、三峰神社へバスは高度を上げる。西側の和名倉山が大きな姿を現す。標高1060mのバス停に到着、身支度、顔合わせをして出発する。今回の山行は埼玉労山理事会の担当で理事6名、元理事1名計7名のグループである。バスから降りた登山者も雲取山を目指し歩き始める。歩き始めは杉・檜の人口林の中で傾斜は緩い。人工林を抜け落葉樹林に入ると新緑が眩しい。1時間ほどで炭焼平に着き一休みする。案内板があり、近くに石積みの炭焼き窯がある。30分ほどで霧藻ケ峰の地蔵峠に着く。ここからは南側の太陽寺に下りる道が分岐する。少し進むと岩に秩父宮のレリーフが設置されている。その先に霧藻ケ峰の休憩所があり、長めの休憩をとる。休憩所では飲み物等を販売している。幾分岩場も出てきて紫のミツバツツジが咲いている。また、姿は見えないが、大きな声で「テッペンカケタカ・・」とホトトギスが鳴き、「ジュリジュリ」と小鳥がさえずり、「ポポーポポー」とツツドリが鳴く。
エネルギーを補給し歩き出す。植生は原生林となり、太いアセビ、ミズナラなどが増える。倒木、落ち葉も増えてくる。平坦なお清平を過ぎ、白岩山の急登にかかる。標高は1500mを越え、常緑針葉樹となり、登山道は岩が多くなる。岩の上には苔が生え、ヒノキの幼木が生えていて盆栽のようだ。その辺りで鹿に会う。尾根なので明るく、ツガの幼木の新芽が本当に鮮やかだ。また、黒い大岩があり、高山の雰囲気になってきた。秩父の山々は標高2500m以下であり、森林限界以下なので、ほとんどの山頂も木々に被われている。そのため、南北アルプスのようなお花畑はなく地味な山々だ。標高を上げ、木々の間から和名倉山が見える。奥秩父らしい、常緑針葉樹の森を歩き、14:40白岩山標高1921mに着く。やや下って芋ノ木ドッケを通過する。案内板があり「芋ノ木」とはコシアブラを指しドッケとは突起がなまったものとある。急傾斜を横切る登山道となり、西向きで、下草の生えている場所に、スミレ、黄色のスミレ、ミヤマカタバミなどが生えて地味ながらも色を添えている。空を見上げると青空にやっと萌芽したシラカバが光る。地面にはオオスギゴケやマンネングサの仲間の苔類が生える。大ダワから男坂を登る。テントが幾つも張られている尾根になり、少し歩いて、雲取山荘に到着した。7人全員へたばることもなく歩ききれた。天気がよく、登山シーズンに入り、テントの登山者、小屋泊りの登山者とかなりな人数が入っていた。
上:急な尾根を登る 下:西には両神山などの山々
5月29日
<天気晴れ>天気の変化が多い5月で2日間とも晴天に恵まれた。昨夜は山小屋の窓から東に夜景が見えた。日原の谷の向こうなので青梅市街であろう。3時半位から明るみ、その中で出発の準備をして、ザックは外に置き、ヘッドランプを付け出発する。針葉樹林の道を登る。他の登山者も山頂に向かう。20分歩いて、ヘッドランプを取り登る。頂上手前で東に赤い太陽が昇った。山頂に着き日の出、周囲の景色を眺める。西に稜線が伸び、その北に和名倉山がどっしりとしている。南西に残雪を抱く富士山が見える。立派な山頂石碑の前で県境リレー登山の旗を掲げ記念撮影する。
一旦、雲取山荘に戻り、弁当の朝食を食べる。
いよいよ出発だ。約11時間の長丁場の稜線歩きとなる。男坂を下り、大ダワを通り、芋の木ドッケへの分岐の道標を確認し右の道を登る。急登であるが左右が切れ落ちていないので安心して登る。息が荒くなり、汗もでる。出発して1時間ほどで針葉樹林の中の標高1946mの芋の木ドッケに着き休む。直ぐの分岐で東方向の長沢山・酉谷山方面に進む。以前このルートを登ったKさんが「今回の一番の急登はここだった」と言い、少しほっとする。緩い下り道で、ダケカンバや小さい落葉松の明るい森になり、コバイケイソウが群生している。ダケカンバは若芽がやっと少しでたくらいで空が明るい。少し登りがあり、長沢山に着く。ここにも雲取山と同じ山頂の石碑が設置されている。この都県境の稜線は長沢背稜というがこの山に因んでいるのだろう。長沢山の付近にはシャクナゲが群生して、蕾、開花と色鮮やかだ。水松山(あららぎ)の南側を東に進む。ちょっとした鞍部になり、北側が望める。下は大血川の谷だ。ここは整地され臨時のヘリポートHのマークがある。道は、稜線の南斜面を等高線に沿うようについており、歩くのには楽で、ずんずんと進める。そして、酉谷山(とりだにやま)の登りとなる。この付近も明るい広葉樹林で落葉が積もっているが、歩きやすい。酉谷山は秩父盆地の南なので平野部が近づき、盆地の東側や宝登山を望むこともできる。稜線の道には珍しくやや北斜面の道の付近には、びっしりとシダが群生しており、落ち着いた様子だ。また、西方に望む両神山は、稜線が目立たない岩ごつごつの山という感じで、当然だが、見る場所で山の形も随分違う。少し下り、酉谷避難小屋の後ろに出る。3人が見に行く。都県境尾根をさらに南東に進む。植生は同じようだ。坊主山、七跳山、大栗山を左に稜線南斜面を進む。今回の稜線の最後の大きいピークとなる三ツドッケに登る。それまでもちらほら登山者とすれ違っていたが、三ツドッケでは大きなグループに出会う。景色を見る暇もなく、南の尾根を下る。直ぐに一杯水避難小屋に着く。白っぽいこじんまりした平屋の建物で、詰めれば30人位は泊まれそうだ。この小屋の水場は東5分位の谷にあるので、そこで美味しい水をいただく。ここから1時間ほど仙元峠までまた稜線を進む。風も無く、広葉樹林の広い尾根は新緑に満たされている。植生や地形も同じようだ。
この長沢背稜は埼玉県と東京都の都県境であるが、道標の設置者名は東京都となっている。道標は分岐、また途中に「長沢背稜」と行先が表示されており、踏み跡もあり、安心して歩くことができる。岩場には、しっかりした階段、橋が設置されており、登山道としてはよく整備がされている。太い倒木もチェーンソーで切り、片付けられている。歩いてくるだけでも距離があるのに、整備の道具を持参するとなると大変なのではないかと感じる。
上:ミツバツツジが鮮やか 下:秩父盆地平野部を望む
午後2時前に石の祠のある仙元峠着。最後の休みを入れる。付近にシロヤシオが咲いている。道標に沿い仙元尾根を下る。標高1000m位から下は杉、檜の人工林で暗い。でもその下部では雑木林があり、また高圧電線の鉄塔が4か所あり、明るい。ぐんぐん標高を下げ、最後の急斜面の杉林を下ると下に浦山の大日堂の建物の屋根が見え、着いたことが分かった。階段を下り、5人全員が、長い稜線を歩き切った達成感・充実感をグータッチで分かちあった。午後4時の駅行のバスに間にあい、これに乗り西武秩父駅まで戻り、各自帰路についた。 (橋本記)
【ハイキング】シャクナゲ尾根→白泰山避難小屋 2022/5/28
山 域:白泰山(埼玉県)
日 程:2022年5月28(土)
行動記録:江南4:30=こまどり荘P740m6:50/7:10→タツマノ尾根→シャクナゲ尾根→白泰山避難小屋(のぞき岩)12:45/13:30→こまどり荘P17:45
参 加 者:駒崎、新井浩
今朝は寒い位の気温だ。途中道の駅大滝で休憩し、中津の集落を越してこまどり荘の駐車場へ車を停める。すぐに身支度をして出発。中津川林道を歩いて進み、中津川に掛かるたつまの吊り橋を渡る。展望の森として整備されているが、階段が多く辟易する。それも急登だから始末が悪い。軽いハイキングのつもりで来た人は引き返すのではないか。通行止めのロープを潜りタツマノ尾根に乗る。
ここからは踏み跡が有ったりなかったりでGPSを見ながら広い尾根を登る。アセビが多い。山ツツジはもう散っており、少し残っているものが見られた。1350m付近で一度平らな尾根に乗る。時折進行方向右手に山並みが見える。白泰山から続く尾根と思われる。気温は低く、風が少しあり、少し汗ばむくらいで登るにはちょうどいい。
1546m峰を巻きトラバースした後に1485m付近でシャクナゲ尾根に乗る。この尾根は細く、歩く方向には神経を使わずに進める。時折ミツバツツジが咲き残っている。ツツジの木がとても多く感じる。相変わらずアセビの木は多い。アップダウンを繰り返し、1600m手前でやっとシャクナゲが咲いているのが見えた。今まで1本もなかったので、名前負けと思っていた。シャクナゲの花は終盤で下にかなり落ちている。しばらく登ると、満開状態のシャクナゲの森に入る。が、シャクナゲの藪地獄が待っていた。花は満開でちょうどいいタイミングだが、シャクナゲの間を登るのはなかなか厄介だ。シャクナゲの藪地獄は1700m付近まで続いていた。
その後、針葉樹の苔むした林となり、明るい広葉樹のピークに立つ。この先少し下ったところに白泰山避難小屋が建っていた。少し先の、のぞき岩と呼ばれる眺めのいい岩の上で休憩する。展望は良く、雁坂嶺、破風山、木賊山、甲武信岳、三宝山の稜線が良くわかる。誰も来ないと思っていたら単独の人が来た。栃本から上がって四里観音避難小屋へ向かうとのこと。
涼しく風がさわやかだが、のんびりもしていられない。白泰山避難小屋の中を覗いてから来た道を戻る。シャクナゲ尾根の細い尾根はいいが、それ以外はGPSで登ってきたトラックとにらめっこでルートを探しながら下る。登ってきた踏み跡はわからないものだ。涼しいのが気持ちよく、下界は暑いのだろうと思いながら約10時間の楽しい山行を無事終えました。
(新井浩 記)
【ハイキング】尾瀬ヶ原 春の花山行 2022/6/5
山 域:尾瀬ヶ原(群馬県片品村)
山行形態:無雪期ハイキング
目 的:尾瀬の春の花を楽しむ
日 程:2022年6月5日(日)
参加者:新井浩、駒崎
行動記録:江南(4:00)⇒戸倉P(6:10/30)⇒鳩待峠(7:00)→山の鼻(8:10)→ヨッピ橋(9:35)→赤田代(10:35)→うろうろ→赤田代(12:30)→見晴(13:05)→山の鼻(15:00)→鳩待峠(16:10/25)⇒戸倉P(16:50)
<天候:曇り/晴れ>
戸倉の第1駐車場は朝6時で半分くらいの埋まり具合。天気予報が思わしくないため、今日の出足は鈍いようだ。鳩待峠までの乗車券1000円を買いすぐにバスに乗車。30分掛からずに鳩待峠に着く。峠の広場は最盛期とは思えないほどの人の少なさ。山の鼻に向かう木道沿いにお待ちかねのミズバショウが出てきた。ほぼ満開状態だ。
木道で立ち止まっても迷惑にならないくらい人が少ないのでゆっくり写真を撮ることが出来る。山の鼻も閑散としている。気温は8時で12℃。かなり涼しく、立ち止まると寒い位だ。尾瀬ヶ原を進む。湿原はまだ春には程遠い茶色のままだ。時折ショウジョウバカマのピンク色が目立つ。牛首分岐からヨッピ橋方面に向かう。目の前にはほぼ雪が消えた燧ヶ岳がでっかい。時折ミズバショウとリュウキンカが群れて咲いている。ヒメシャクナゲはまだ硬い蕾だ。
ヨッピ橋を越えて東電小屋では、イワツバメがたくさん飛び交い、地面をつついている。ミネザクラは満開。三条の滝方面に向かい、お目当ての花を探す。ちょっと探すと咲いてる~。その花はトガクシショウマ。ちょっと小ぶりだが薄いピンクの花が咲いている。あちこち探すと咲いているが、ピークを過ぎて、花びらの先が茶色になっているものが多い。11年ぶりの再会でした。
温泉小屋の前で赤田代を目の前にして昼休憩。さわやかな晴れとなり、気温もちょうどいい。ほとんど人影が見えず、静かな尾瀬ヶ原だ。見晴方面に向かう。ここが一番のミズバショウの映えるいいところと思う。日が当たってタテヤマリンドウも開いている。見晴から竜宮へ向かい、富士見峠方面へ少し入る。ここも静かなミズバショウの群生がある穴場スポット。後ろに至仏山が映える。
この後はスタスタと歩き山の鼻に到着。15時で気温は20℃。バスの時間を調べ、17時過ぎまであることを確認して、のんびり鳩待峠まで戻る。乗車券1000円を買い、すぐに乗り込み、戸倉に17時前には帰り着いた。24.3km、歩数42000歩。今日も良く歩いた。
(新井浩 記)
【その他】陣見山登山道整備(県連の活動)
陣見山登山道整備
私たちの使う登山道を安全に、歩きやすく・・・
山域山名:秩父 陣見山尾根
期日:2022年9月7日
参加者:L橋本 柴田
行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:00-陣見山登山口から陣見山に至る2km区間倒木撤去作業8:15から10:00-陣見山登山口10:30
<天気曇り>天気予報では昼頃から雨の予報なので、それまでの活動と考え、行動を開始する。参加者2名なので、チェンソーを使わないで、手鋸での人力の作業を計画した。その分、道具の重量は少ない。直径40cm位の太い倒木があるので切れるか少し心配もある。作業道具として、手鋸(園芸作業用)、剪定鋏、ロープ、バールを準備し、手分けして持ち、登山口から入る。
道の両側に篠が茂り、道を覆っている場所もあり、剪定鋏で切りながら進む。また、灌木もあり、道に出ているので鋸で切る。斜面を登って行くと、直径約40cmの倒木が登山道を遮っている。越せない、潜れないので登山道から外れて歩き、新しい踏み跡ができている。倒木と、その倒れ方、斜度などを見て、作業手順を考える。1か所を鋸で切り、ロープで引いて道から移動させる手順で撤去することにした。丸太の上側から鋸で切り始める。丸太の周りは腐ってぼそぼそで芯の部分が20cmほど固い。切っていくが腐っている部分が濡れていて、鋸が動きにくい。それでも、2人で交代して少しずつ切り進む。出てきたおが屑を嗅ぐと松のにおいがする。15分位切って揺らいできた。バールで叩くとずれた。ロープを使い2人で引くと折れた部分も外れ、そのまま引いて道の下に移動させた。残った部分もさらにロープで引いて、道の下に移動させた。道が歩けるようになり、すっきりした。
上左:太い倒木が道を塞ぐ 上右:撤去して道が歩けるようになった
下左:手鋸で頑張る 下右:撤去してすっきりしました
さらに、陣見山方面に進み、倒木を撤去する。古くなって芯になっている倒木、最近折れて道をふさいでいる倒木などがある。事故にも注意しながら労少なく、安全な方法で、登山道から倒木を撤去し、歩きやすくした。美里町の表示のある標柱まで進み、休憩後、下山した。風無く、湿気あり、気温高く相当に汗をかいた。
登山中は、立ち止まって倒木を片付けることはできないが、登山道整備のための登山なのでしっかり作業ができた。また、登山をする者と、整備をする者の両者の気持ちを味わうことができた。倒木のないすっきりした道を通るとき、傍らに倒木が片付けられていたら、その作業をした方は、登山者の安全な、楽しい登山を願って作業をしていたと想像することができた。太い倒木も撤去でき、登山道整備の充実感と達成感を味わうことができた。
上左:撤去前 上右:撤去後 下左:撤去前 下右:撤去後