有 馬 山 稜
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山域山名:都県境から延びる有馬山稜
期日:2021年11月7日
参加者:L橋本 木村 黒澤
行動記録:熊谷5:30=車=名郷P7:30-蕨山9:30-橋小屋ノ頭10:25-有馬峠11:45/12:25-橋小屋ノ頭13:05-鳥首峠15:10-名郷P16:50=車=熊谷19:00
有馬山稜から見る蕎麦粒山
<天気薄曇り>10月16日の蕎麦粒山山行では、有馬山稜は有馬峠から林道を大日堂Pに下りた。有馬山稜は途中までだったので、今回はその残りの部分である有馬峠から鳥首峠までを含んだ山行を行うことにした。熊谷から、140号国道、299号国道を走り、山伏峠を越え名郷の登山口Pに着く。準備をしてすぐに出発する。入間川にかかる小さな橋を渡り南西の沢に沿った林道を登る。谷が二股になった場所で右の沢沿いに登る。杉林の中、本格的な登りで、木の根があり、岩が所々出ている。倒木がたくさんあるが、道の倒木は片付けられている。最後の急登を登り、651mピークの南西の尾根に出る。ここからは南の蕨山までは尾根歩きだ。風も無く、日が射してきて、広葉樹で明るくなり、気持ちよく登れる。広葉樹は赤や黄色に色づき、青い空に映える。標高700m位からは落葉も増えて、初冬の雰囲気だ。途中数か所、大岩が出ているが、それほど難しくはない。蕨山の尾根が見えて直ぐにその稜線の分岐に出た。展望台は東側なのでそちらに進み一休みする。北側には、男体山や日光白根山、赤城山などを見ることができた。
上:尾根には岩も出ている 中:広葉樹の紅葉
下:蕨山展望台
一休み後、西方の橋小屋の頭に向かう。蕨山は最高地点が1044mで、そこには簡単な標識が木に付けられていた。蕨山から尾根の鞍部までの尾根は広く、平坦でゆったりしている。鞍部に林道がきておりそこには広場があり、東屋がある。そこからは急登で、登り切って1163mの橋小屋の頭に着いた。この後、有馬山稜を有馬峠まで歩く。尾根だが風も無い。道の周りは広葉樹林でかなり落葉している。落葉が道に積り、踏み跡が少ないせいもあり、ルートを外れることもあるが、ほぼ尾根の中心を道が通るので道に戻れる。尾根の西側にカラマツの群生地もあり、茶色っぽい黄葉になっていて味わいがある。大きいピークを2つ、小さいピークを数か所越え、まだかと思って歩き続けると、右下に車道が見え、峠に近づく。最後は尾根の東側に下り、車道に下ると尾根を切り開いた有馬峠に出た。ここからは、東側の谷間、有馬ダム、その向こうの山々、さらに関東平野の建物を望むことができた。日差しも強くなり暖かい。疲れもたまり、ゆっくり昼食休憩にした。
上:カラマツの黄葉 中:有馬峠から東を望む 下:落葉を踏んで歩く
この峠からは、有馬山稜を引き返す。アップダウンは標高差100m以下位だが距離は長い。地面が落葉で赤くなっている所がある。ウリハダカエデの落葉のようだ。往路で通過した橋小屋の頭を鳥首峠に向かう。鳥首峠までも、1100mと1070mのピークと他小ピークがある。途中、西側に鹿よけネットがずっと張られている場所がある。鹿ネットの西側は木が伐採されており、植林された木がまだ小さく、西側の展望がきき、先日登った仙元尾根を見ることができる。また蕎麦粒山の稜線がよく見え、蕎麦粒の角のような蕎麦粒山が目立つ。ススキの草原が一面広がり、秋の日差しに光る。途中、一人が足つりをおこしたので、服薬し、休みを入れながら進む。鳥首峠手前の急坂は慎重に進むが、1名が転倒し1回転半したが木につかまり事なきを得る。
上:歩いて来た尾根を振り返る 下:ヒノキの大木が見事
鳥首峠からは、分岐を東の谷の道に下る。しばらくは杉林の中を下り、旧白岩集落の廃屋の中を通過する。石の祠や消火栓も朽ち果てており、ここにも人々の生活があったと想像すると寂寥感がこみ上げる。さらに下り、石灰砕石場や元建物があった周辺を通り、車道に出た。車道をかなり歩いて、夕暮れがせまる時刻にやっと駐車場に着いた。前半のコースタイムはほぼ予定どおりだったが後半は、ペースが遅れた。日の短いこの時期は余裕をもった計画が安全な登山につながると感じた。