陣見山尾根歩き
=おすすめ50ルート踏査=
山域山名:秩父陣見山(531m)尾根
期日:2021年6月23日
参加者:L橋本 木村 齊藤 豊島
上 雨乞山
行動記録 秩父鉄道波久礼駅8:10-築坂峠9:15-大槻峠10:00-陣見山10:55/11:05-榎峠11:40-雨乞山12:25/12:55-間瀬峠13:15-樋口駅14:10
<天気 曇り>県労山の50ルートの踏査を兼ねた山行である。天気予報は一時雨であるが、北にいくほど降水確率が低いので行うこととした。波久礼駅に集合し、出発。民家の脇を抜け、簡保センターに向かう。その手前で登山道に入る。道標もチェックすると、入り口には陣見山の入口の表示は無い。登山口からは尾根上を歩く。尾根を境に右側は杉、檜の人工林で西側は雑木林だ。尾根を境に地権者が異なることや地形的に東は傾斜が緩く、西は急傾斜ということによるようだ。この南北の尾根地形は、長瀞を中心にした変成岩の地質、断層などとも関係し、南北に谷ができたこととも関係しているようだ。4月頃に咲いていたミツバツツジ、ヤマツツジはもう緑濃くなっている。雑木林も緑が濃く、しかも天気がかなり雲の厚い曇りなので暗い。尾根の道だが、10m位のアップダウンは結構ある。また、登山道の整備という点で見ると、美里町域の登山道までには10か所位倒木があり、寄居町としては整備の対象になっていないように感じられる。急傾斜の丸棒階段を虎ケ岡城址まで登ると関東平野、本庄市付近が望める。ここには立派な東屋があり一休みする。東側の景色が望めるのは樹木を切ったからなのだが、登山者とすると山頂から景色は見たいが、そのために山頂付近の樹木を切るのは自然保護には反するとは思う。そこは高木がないので低木が茂り、赤い木イチゴが実っているので、摘んでおやつとする。甘い。
虎ケ岡城址から美里町域に入り、急に立派な東屋や表示板、道標になる。登山道は幾つもの市町村域にまたがるので道標等が変わるのはやむをえないと考えるが、ルートの統一的な整備はできないものか。城址からは、西北西に進む尾根の向きを変える。雑木林が増えそれほどは暗くない。道端にギボシがあるが花はまだ、ヒトリシズカはあるが咲き終わっており、目立つ花はない。雑木林のリョウブなどが色をいくらか添える。岩が出ていいる場所もあるがそれほどの傾斜ではなく、道も広く、注意すれば普通に歩ける。林道を横切り10分で陣見山頂上になる。杉林の中で、テレビの電波施設もある。雨がパラパラとしたがそれ以上に降らない。陣見山から西に方向を変え、また、尾根の凸凹に沿い、雨乞山を目指す。やや急な下り坂、登り坂もあるが長くは続かない。この尾根は、赤松が生え、リョウブも増え、樹高は低くなり、明るい。この尾根は荒川、国道140号に沿っていて、木々の間から、下の民家が見え、秩父鉄道の列車のごとごとという音、車の音など生活の音が聞こえる。民家の裏山を歩いている感じだ。林道を横切り、再び尾根の登山道に登る。榎峠手前の尾根にはかなり太い木もあり、深い森の様子だ。ほぼ傾斜なしの登山道で、安心して歩きながら深山の雰囲気を味わう。榎峠は林道の峠で、アジサイなどの植栽がある。雨乞山の道標に導かれ、やや傾斜のある道を進む。この付近も雑木林でヤマツツジがたくさん生えている。送電線鉄塔があり、その下は草原になっており、ススキがたくさんあり、ツリガネニンジンが生えていた。雨乞山に近づくと林道歩きとなり、パラグライダーの離陸場で南東側が芝生になっている雨乞山に着いた。ここで一休みする。南東側が開け、あまり高くない山なので、荒川、140号国道、対岸道路、工場、橋、病院、学校、駅などが手にとるように見える。向かい側の大平山とその続きの山も見える。
休憩後、樋口駅目指して下りる。数百m進んで右に曲がるのだが、分かりにくい。曲がる場所が地図とずれている。登山地図には、「岩」が目印とある。以前迷ったので注意し、無事曲がることができ、間瀬峠まで下り、一旦車道に出て50mほど南に進んでチェーンが張ってあるにある林道に入り、その道を進むと、140号国道の北側に出る。左に曲がり長瀞第二小学校の前まで行くとそこが樋口駅だ。この付近には雨乞山や、間瀬峠の道標はない。こちらから登るとすると地図を見て歩くことになる。今の季節のこのルートの魅力は、豊かな緑を楽しむことということになるのかと感じた。
上 陣見山登山口は手書き看板 中 雑木林で明るい 虎ケ岡城址から設備充実
上 陣見山までは倒木が多い 中 陣見山頂上 下 道標案内板は多い
雨乞山はパラグライダーの離陸場で見晴らしがよい