1. 【ハイキング】芳ヶ平湿原(個人山行) 

投稿日時: 07/29 jin

秋の気配うっすら、湿原を歩く   アルバム

 

山域:群馬県中之条町:芳ヶ平湿原(1850m)

期日:2025年7月28日(月)

参加:高橋仁 他2名

行程:熊谷6:20=花園=渋川=渋峠9:50→ダマシ平10:35→芳ヶ平湿原(

周回・昼食)11:15/12:30→ダマシ平13:00→渋峠13:50=往路を戻る=熊谷17:30

  芳ヶ平湿原は歩いてみたい候補に、永い間ずーと居座っていた山域だった。白根山の火山活動も絡んだりしてなかなか行けなかったが、この夏の暑さの中で涼しい山の候補としてクローズアップ。ようやく実現した。毎月山行をして来た旧職場の6人の仲間も、あちこち体の不具合が出て今回は3人だけの山行になってしまった。
 草津から白根山のスカイラインを走って渋峠に向かう。殺生河原は腐った卵のようなにおいが立ち込めて「駐停車禁止」の看板が立っている。白根山の湯釜の周りは白茶けた山肌が茫洋と広がって、激しい火山活動と亜硫酸ガスの噴出を実感させられる。地球のエネルギのすごさと、その景観には美しさまで感じてしまうという不思議な感覚に捕らわれる。
 日本一高い国道という渋峠が湿原への下り口だ。今日は下りがスタートで登り返しがゴールという山行になる。「行きは良いよい、帰りはきつい」など言いながら笹の間を下ると、クルマユリ、モミジカラマツ、ゴゼンタチバナ、などが咲いて、ネバリノギランは終わり、アカモノの実が赤くなっている。夏の花は終盤で、秋の花へと交代の時季になっている。
 ダマシ平からさらに下ると湿原と池塘が見えて来た。湿原の南西にはシラビソの森の上に白根山の白茶けた山並みが連なっている。鉄分で赤茶けた川を渡って芳ヶ平湿原に入ると、小さなギボウシが紫の花を付け、ワタスゲが白いふわふわの綿を付け、ヤチスゲが草モミジのように広がって、ナナカマドが枝先を赤くしている。もうそこまで秋が近づいているようだ。

 湿原をながめてランチにしよう。ベンチのうえに一匹のトンボが留まったまま、ランチに付き合ってくれた。さて、雷の来ないうちに峠まで登り返すとしよう。時々振り返って湿原を眺めながらダマシ平の笹原を過ぎて渋峠に到着。涼しい風に汗を乾かしてから帰ろう。  (高橋仁)