熊倉山登山道整備(県連の活動)
山域山名:秩父 熊倉山
期日:2022年12月20日
参加者:L橋本 秩父アルペンクラブ8名 大宮労山2名
作業内容:登山道の倒木の切断、移動 5か所
行動記録:道の駅ちちぶ8:00=林道秩父中央線日野コース入口駐車場9:10-主な倒木撤去作業現場10:30から11:40-下りながらの倒木撤去-駐車場12:50
上:2本の太い倒木を切る 下:倒木を道下に移動させ、安全に歩けるようになった
<天気晴れ>道の駅ちちぶに参加者11名が時間どおり集合して現場に車4台で向かう。天気は晴れて寒いが日差しが眩しい。秩父の山々は紅葉、落葉し冬の様子だ。旧荒川村役場を過ぎ、荒川中学校入口を左に折れて集落の中の細い道を進む。先頭のL橋本が、道を間違え一つ東側の谷に入ってしまった。右に曲がるべき場所を直進してしまった。30分ほどロスして、9時ころに目的の駐車場に到着した。南側に山がある地形なので、日陰で寒い。
簡単に本日の予定や注意を打合せ、作業の道具を分担して持ち、目指す作業場所に向かう。倒木切断にはチェンソーが使われることが多いが、道具の多さ・重さ・危険を考え、手鋸での作業とした。この登山道は、沢沿いを30分ほど進み、尾根に取りつき、熊倉山に通じる。Lの橋本の所属会が昨年登山し、数か所杉林の中に、倒木があるので今回、県連での登山道整備を計画した。
沢沿いの道は大岩を登ったりする道であるが、周囲は落葉樹で明るい。10mもの大岩が立ち上がりなかなかの沢だ。落葉上を澄んだ沢水が流れ本当に気持ちがよい。何本か枯れ木が倒れているので移動させながら歩く。尾根への取り付き地点、沢の分岐で一休み。体が温まってきた。
後は、杉檜の植林の尾根を、右左に曲がりながら標高を上げる。そして、目的の場所に着く。杉の倒木が登山道を直角に塞いでいる。太さ直径は40㎝ほどある。しかも2本重なっている。手鋸で切れるかと多少の心配が心をよぎる。事故防止を第一に考え、切断箇所を少なくし、再度倒木が登山道を塞がないようにする手順を考える。そのために①2本の倒木の上の1本の一か所を切断し、下部を登山道からロープで引いて、移動させる。②上部の丸太を下に引く。下の倒木についても同様の手順で倒木を移動させる手順を考える。この手順を参加者で確認し作業を開始する。休憩組は、作業場所の上で休憩する。
杉の倒木は太く、芯はしっかりとしている。手鋸で切り始める。鋸は目立てしたので、引く度におが屑がこぼれ杉の香りが漂う。次第に切り進み、下からも切り、斧で切口を広げる。そして間もなく、切口が離れた。下部の丸太にロープをかけ、横から10人ほどで声をかけ引いて道下に落とした。続いて、上部にもロープをかけ、下の立木に支点を取り、引く。動いて、道まで落ちそこの石にかかったので、バールで木口を上げて引くと下に移動させることができた。下の丸太も同様の方法で移動させることができた。半分に切断しても丸太の重さは数百㎏あるようで、落ちる音は低く響き、安全第一の作業手順が大切である。
上:倒木を切る 下:ロープで引いて移動させる
この作業場所が一番の大仕事だった。倒木があった場所を片付けたので、安全、楽に歩けるようになった。この後、下りながら、細い倒木を数か所切り、片付けた。沢筋の道を注意しながら歩き、駐車場に無事に着いた。簡単に反省会をした。「登山道の整備は、連絡したのか。」と質問があった。今回の登山道については管理者不明で連絡はしなかった旨返答した。他県では、地元の関係団体と協力して登山道整備を進めている取組みもあるので参考にしたい。