1. 【その他の山行】登山道整備

投稿日時: 07/15 hasimoto

倒木を撤去、安全な道、自然を壊さない道をみんなで造る

 冠岩沢登山道整備(埼玉県勤労者山岳連盟主催)

地域場所:秩父市浦山、冠岩沢登山道

期日:2025年6月28日

参加者:11名(4所属会)熊トレ6名

記録:道の駅秩父8:00=浦山ダム=冠岩沢登山道入口9:00-林道の倒木撤去作業9:15から11:00-登山道の倒木撤去作業11:15から12:15-休憩12:15から12:45-冠岩沢登山道入口13:30

上1:この倒木では歩けない 上2:太い幹をチェンソーで切って片付ける 上3:登山者が歩けるようにした 上4:太い杉丸太を移動させ、歩きやすくした

 

 <天気晴れ>梅雨の時期の作業で、雨が降れば中止としなくてはいけないが、今回は天気の心配はなかった。道の駅秩父に集合し、浦山ダムで休憩を入れ、ダムの上流に進む。獅子舞で有名な大日堂の集落を抜けて進むと、冠岩沢入口に至る。ここは、鳥首峠から秩父側に下る登山道が通る。埼玉労山の50周年登山祭典の沢登りが行われた場所で、熊トレも沢登りをした場所だ。集落に至る道は杉の植林地で倒木がかなりあり、通りにくい登山道で、整備が必要な場所であった。

 今回、初参加者もおり、登山道入口で整備の仕方、作業の注意など打ち合わせる。道具は手鋸数本、枝払い用チェンソー1台。歩き始めて10分もしない場所に、山側から倒れてきた雑木が道を塞ぐ。昨年9月以降、大雨の時にでも倒れたようだ。株立ちの木がそのまま横倒しになって道を塞いで、枝を潜ったり跨いだりして上側に、進む。予定の場所では無いが、片付けないと大変歩きにくい。全員木の上側に移動後、直径10㎝以上の幹を2mほどにチェンソーで玉切る。その後、二人で木を持つなどして沢側のガードレールの外に移動させる。細い枝葉は、手鋸で切って片付ける。女性も多いが、参加者が協力して片付けるので20本ほどの木が10分位で片付いてしまった。さすがだ。さらに進みつつ同様の株立ち状の倒木を片付ける。2か所目は、枝も多く、反対側が見えないほどの茂った倒木だった。これもチェンソー作業者と移動片付け作業者の協力で片付けた。さらに3か所目の作業箇所では、沢の対岸の太さ40㎝ほどのケヤキが道に根こそぎ倒れガードレールも潰されている。玉切らないとまったく動かすことはできない。チェンソー作業をお願いする。太い枝を切り、これを片付ける。ガードレールの下に落とすにも、跳ね返りなどがあり十分な注意が必要だ。道は広いので山側にも切った枝を片付ける。太い幹が切れるようにして幹の切断にかかる。チェンソーが木の粉を風に乗せる。太さ20㎝程の幹は低い音をたてて、切り落とされる。太い幹、枝は相当に重いので、2、3人がかりで移動させる。

 予定場所の前の4か所でかなり時間を取られてしまった。だが、広い場所で、練習にはなった。一生懸命作業をやり、汗もかき、気温も高い。登山道入口前で、休憩をいれる。その後、登山道に入る。ここは、杉の倒木が多い。あまり太くないので手鋸で作業する。他の木が絡んでいたりするので数人で協力して切断、移動する。数人ずつで、作業をこなしていく。進んで行って、冠岩集落の廃屋が見えた。この場所には根ごと倒れた杉が道を塞いでいる。1か所切断して、道の脇に寄せるのが効率的だ。作業用ロープを出し、折り返し支点を作り、皆で引く。チェンソーは燃料切れになり手鋸で切っていく。ゆっくりでも鋸を引くとおが屑が出て切れて行く。そして腐りの無い芯の部分が切れた。力を合わせてロープを引いて、上手に道の端に動かすことができた。また、この近くで太くて長い倒木があった。斜面に沿って根が上側にあり、枝が下に向き地面に刺さっている。途中を切ってロープで引いて横に向けようとする。切り進み、ロープを引くと上の部分が下に動き、根側がさらに下に動いて道を塞いだ。少し間跨ぐ感じだが止むをえない。

 こんな様子で杉林の中で整備をしながら進む。12時をまわって、予定にない作業も加え、計画した作業を終了したので昼食休憩とした。休憩後、入口まで下り反省会をして解散した。事故、怪我も無く、作業量もたくさんこなし、歩きやすい登山道とすることができた。

(橋本記)