日誌

北アルプス・山スキー
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2016/11/26

【山スキー】立山

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烈風と粉雪の立山初滑り

山域山名:立山・浄土山、雄山(富山県立山町)

期  日:2016年11月26日(土)、27日(日)

参 加 者:CL宮田、SL木下、新井久、金子

行動記録:
26日(土)北本(4:00)=扇沢(7:40/8:30)=室堂2420m(9:30/10:15)→浄土山2831m(11:35/11:55)→一ノ越南方コル(12:05/12:30)→雄山2991m(13:30/14:10)→山崎カール2700m(14:20/14:35)→浄土沢2390m(14:50/15:00)→室堂ホテル立山(15:25)
<天候:快晴、午後高曇り>

27日(日) 悪天候につき行動せずに撤収 室堂9:45=扇沢11:20=大町温泉=北本



 東京に観測史上初めて11月の初雪を記録した2日後、立山に向かった。積雪情報によれば、この日の朝の室堂は積雪35センチ、新雪10センチ。前週に宮田リーダーが出かけたときよりは若干コンディションは良いようだ。扇沢に着くと青空が広がり、期待は高まった。個人的には昨季の滑り納めが立山だったため、半年ぶりの山スキーをまた立山で迎えることになった。

 快晴の中、多くの登山者、山スキーヤーが出かけていった。トレースに従って一ノ越方面を目指す。先頭で調子に乗って飛ばしていたら、浄土山に向かう分岐点を通り過ぎていた。風が若干出てきて、地吹雪が舞い始めた。風で飛ばされた部分はエッジがようやく立つ氷がむき出しだ。数日前の雨の影響で、いったん氷化し、そのうえに薄く新雪が乗っていた。途中でクトーを装着。これまでディアミールのビンディングとともに上がるタイプだったが、今回からは板に直接つけるタイプに切り替えた。うっかりしていて、装着するときに危うくクトーを流しそうになった。この日の最初の反省点だ。

 浄土山からは雄山に飛び込むように今季1本目。谷筋の吹きだまりは絶好のパウダーで、板がくるくると回る。一ノ越近くまでトラバースで滑り、南方のコルでアイゼンの装着。板をかついで雄山を目指すことにした。

 ここからが過酷だった。山頂付近の雪煙から強風が予想されたが、強さは想像以上だった。御山谷方面からひっきりなしに風が吹き付け、かついだ板を左右に振る。もう1つの今回からのニューアイテム、ウィペットを右手に持っていたが、ときに刃を雪面にかませて、よじのぼるような場面が相次いだ。中間を過ぎたあたりでストックの左手に不安を感じ、ピッケルも投入。そんなことをやっていたおかげで、宮田さんと新井さんに長く山頂で待たせてしまった。ダブルウィペットが望ましい、との指示と身をもって実感した。
 しかし、もっと厳しい局面はここからだった。山頂ではこの日一番の強風が吹き荒れ始めた。社務所裏からエントリーとなったが、前を向けないほどの地吹雪が西から吹き付けてきた。なんとか風上に背を向け、板をつけようとした。ここで判断ミスをした。このまま強風にさらされれば、凍傷になるのではないかと思い、目出帽をかぶろうと思った。ゴーグルを外した瞬間だった。一瞬でゴーグル内に雪がたまり、そればかりか目も開けられないほどになった。これはまずい。なんと乗り切ったが、そのために3人を余計に待たせてしまった。せめて社務所の待機中に装備を確認しておけばよかった。気温マイナス10度、風速は20メートル。3000m級の厳しさをまざまざと見せつけられた。

 なんとか板をはき、山崎カールに向かう。風を受けるところはハードバーンも交じっていたが、途中からは極上の時間が訪れた。思わず声が上がる。60センチぐらいは積雪はあっただろうか。誰もいないカールに4人のシュプールが刻まれた。室堂に向けてコースを変えようとするころ、下から登ってきたツアーパーティーと遭遇した。

 日が傾き、上空には雲も広がってきた。明日は悪天候という予想だったため、最高の1日となった。夕食はホテル立山のこの時期では恒例というバイキングだった。



 翌朝、予報通りの低気圧通過による雪で、一帯はホワイトアウトと化していた。あっさり行動をあきらめてアルペンルートで帰路についた。大町温泉と長野市内のラーメン店に立ち寄り、埼玉に向かった。
                  ***
 下山から2日後の11月29日、我々とほぼ同時に扇沢から入山したとみられる東京工業大の学生パーティーが雪崩事故に遭い、1人の尊い命が失われる事故が起きました。現場は我々も通った室堂から一ノ越間の標高2520メートル付近でした。当日朝の室堂の積雪は70センチだったため、2日間で30センチ余り増えていたようです。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
                                 (金子)

22:55 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2016/06/06

【山スキー】立山・龍王岳、剣御前

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立山2Days(龍王岳北面ルンゼ&山崎カール、剣御前)

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山域山名:北アルプス・立山雄山、龍王岳、剣御前(富山県)
期  日:2016年6月5日(日)?6日(月)
参 加 者:宮田(単独)
行動記録:
6/5 扇沢(7:30)=室堂2420m(8:50/9:30)→一ノ越西側稜線2690m(10:15/10:25)→龍王岳2872m(11:00/11:20)?御山谷2580m(11:30/11:35)→一ノ越2705m(11:55/12:10)?山崎カール下部2560m(12:15/12:40)→山崎カール左岸尾根2920m(13:50/14:10)?雷鳥沢キャンプ場2270m(14:35/14:45)→雷鳥沢ヒュッテ(15:00)
<天候:曇り時々晴れ>

 2週続けての立山室堂入り。この2Daysで今シーズンは滑り納めだ。1週間でさらに雪解けが進み、祓堂下は夏道が出始め、浄土沢源頭斜面はもう終わりだ。一ノ越から夏道をシートラで登る。





今日のターゲットは龍王岳。山頂を挟んで北面に2本ルンゼがあるが、真っ直ぐな北側を選択。出だしの斜度は軽く40°以上、ルンゼ内はスラフといっしょに快適なジャンプターンで滑降した。ノドを過ぎればあとは広い大斜面。






御山谷はハイマツ帯が出ていたので、ボトムまで行くしかなかった。一ノ越からルンゼを見上げると、まるで壁のように見えた。





山崎カールは稜線下で雪が切れているので、モレーン下からアプローチする。最後の側壁はアイゼンで雪がなくなる2920mまで登行した。足下には誰もいない山崎カールが大きく、素晴らしい景観だ。雪面状態のいい側壁の急斜面を絡めて滑降して、あとは雷鳥平まで滑るのみ。山崎カールを滑り終えて眺めるこの景色もお気に入りだ。





 板を担いで今宵の宿、雷鳥沢ヒュッテへ。まずはベンチで1杯♪いや2杯♪♪。微酔いでお楽しみの…入るまでに5分の湯もみ必須だが、冷水蛇口全開で最適の湯加減にして?まったり?。きれいに夕焼けに染まった立山を眺めて就寝した。







6/6 雷鳥沢ヒュッテ(7:15)→称名川渡渉点2260m(7:25)→別山乗越2750m(9:05/9:15)→剣御前2776m(9:50/10:20)?剱沢小屋2450m(10:25/10:55)→別山乗越(11:40/11:55)?称名川渡渉点(12:20/12:40)→室堂2420m(13:40)
<天候:晴れ>

 滑り納めラストはどこを登ろうか迷ったが、やっぱり最後は剣を見ながら1本でしょう。雷鳥沢の縦溝はヒュッテからもよく見えたが、滑降はひどいもんになるだろう(覚悟の上で出発)。ヒュッテの朝食は6:30とこの時期としてはかなり遅めで、出発も7時をまわってしまったが、今朝は氷が張るほど冷えたので、雷鳥沢を登るにはちょうどよかった。ガチガチ斜面をクトーで登りながら、振り返ると奥大日岳、立山三山、今年は地獄谷の噴煙も勢いが強い。最後は夏道をトレースして、一旦閉鎖した剣御前小屋の立つ別山乗越へ。





乗越から稜線を進む。2792mピークを超えて剣御前に立つと、ドカーンと剣が大きい。この勇姿が見たかった。





しばし眺めたあとは、剣御前の肩から大斜面にエントリー。剱沢小屋に向かって、素晴らしい1本でした。剱沢で剣岳を正面に至福のひととき。大休止したら剱沢を登り返す。





 雷鳥沢はできるだけフラットな斜面を選ぶが、板を押さえるのが必死だった。雷鳥平からはブル道を登って室堂へ。11月初滑りまでadieu!





 今冬は60年振りの寡雪という異常気象で、正月の平標山で激藪漕ぎがあったりと、ハイシーズンでも積雪量は散々だったが、雨が少なかったので春のザラメは意外と条件がよかった。厳冬期の秋田駒や栗駒山の北東北名峰ツアー、野反湖探訪や苗場山東面の上越国境稜線に新たなトレースを刻み、春の北アルプスルンゼ滑降と清水岳ワンデイ、条件が悪かった割には、事故もなく存分に山スキーを楽しみました。2015/16シーズンの山スキー山行日数は41日でした。みなさん、お世話になりました。



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2016/05/29

【山スキー】立山・雄山

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立山雄山(サル又カール&南西ルンゼ)


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山域山名:北アルプス・立山、雄山(富山県)
期  日:2016年5月29日(日)
参 加 者:L宮田、金子(計2名)
行動記録:扇沢(7:30)=室堂2420m(8:50/9:20)→一ノ越2700m(10:00/10:10)→雄山3003m(11:00/11:35)?サル又のカール2640m(11:50/12:00)→コル2895m(12:35)→サル又のピーク2939m→(13:30)→雄山(13:45/14:05)?南西ルンゼ?室堂(14:25)
<天候:晴れ>
 シーズン最終盤は立山室堂へ。初滑りの昨年11月29日以来なのでちょうど半年振りだ。扇沢始発に乗っていつもより水が少ない黒部ダムへ。タンボ平も雪がなくなって、例年より1ヶ月も早くシーズンを終えていた。5月にこんな早い雪消えは記憶にない。アルペンルート係員の方も、45年勤めているが初めとのことだと言っていた。

 室堂ターミナル前も初夏の雰囲気で、奥大日もびっくりするほど地肌が見えている。立山三山は何とか雪がつながっていてギリギリか。明日は雨なので、山崎カールに滑り込めるのは今日が最後かもしれない。シールで一ノ越まで登り、雄山を目指して夏道のガレ場に取り付く。いつものことだが、兼用靴での登りがしんどい。雄山山頂にスキーヤーはなく、登山者で賑わっていた。山頂の祠で大展望を満喫して滑降へ。






 今日1本目は東面のサル又カール。クラックが少ないスキーヤーズライト側斜面からエントリーする。斜面はストレスフリーのフラット、大斜面に二本の孤を描く。素晴らしい1本だった。





2640mまで滑って、お決まりの登り返し。刻んだシュプールと立山三山東面のルンゼ群を見ながら、サル又のコルに登る。天気もいいので、サル又のピークに立つと、立山東面をはじめ、黒部源流の素晴らしい展望台だった。





 コルをあとに踏み跡が付いた稜線を雄山まで再び登り返す。2本目は社務所裏からエントリーする南西ルンゼだ。上部は5mほどの狭い箇所もあったが、中間部からは斜面も広くなり、クラックもなく快適クルージングで室堂まで滑り込んだ。今日で滑り納めの金子君も満足そうだ。





大町温泉でひと風呂浴び、昭和軒でソースカツ丼を食べて、大町駅から各々家路へ向かった。                   (宮田記)

 


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2016/05/24

【山スキー】立山滑り納め

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山域山名:立山(富山県)

期日:2016522()?23日(土)

参加者:L栗原昌、栗原聡

行動記録:

5/22(日)<天候:晴れ>
立山駅(8:00)=室堂2400(9:00/:35)→一ノ越西側稜線2700(10:30/:35)→富山大学立山施設2839(11:10/:30)?御山谷2560(11:40/:55)→一ノ越2700(12:15/:20)→雄山3000(13:35/:55)?称名川源頭2330(14:25/:40)→雷鳥荘2380(15:05)

 前夜は有磯海SAで車中泊し、翌朝立山駅へと向かった。川沿いの駐車場に車を止めて準備、今回は板とブーツをそれぞれバッグに入れ手荷物とし、アプローチシューズでの楽々エントリーである。ケーブルカーでは板とザックを貨物車に乗せてもらえたが、高原バスは板のみ下部トランクに預けてザックとブーツケースは膝にかかえての乗車となった。バス乗車中、ハンノキ滝を初めて見ることができた。

室堂ターミナルで不要な物をコインロッカーに預け、身軽になってスタート。室堂から周囲を見回すと例年よりかなり雪は少ないが、滑るには問題ないように見えた。ひとまず富山大学施設まで行ってみてから滑る斜面は検討するとして、一ノ越方向を目指して歩き出す。一ノ越西側の稜線を目指し行ける所までシール歩行し、適当な所からシートラで夏道を登った。富山大施設手前で再びシール歩行に変えて、2839m施設の前で休憩。薬師・槍・笠まで見渡せた。

 龍王岳北側のコルから御山谷へ向かって滑降、雪は重めのザラメのため多少の溝は気にならない。適当な所でトラバースするつもりだったが、ハイマツに行く手を遮られ御山谷まで滑り降りた。さすがに下部は溝が深くなり所々雪が割れているため、快適とまでは行かないがまずまず。一ノ越からは夏道を雄山山頂まで、慣れない岩場のブーツ歩きと体力不足でヘトヘトになりコースタイム以上に時間がかかってしまった。

社務所裏から山崎カールの滑降は、上半分は重めながらも快適ザラメ。下へ降りるにつれ縦溝が深くなり、ターンする場所を選びながら称名川沿いのブル道まで滑り降りた。シールを貼りブル道で雷鳥荘へ。受付を済ませ部屋で荷をほどき、まずはビールで乾杯。ほぼ貸しきり状態の温泉を堪能した後、今度は談話室で生ビール。シーズン終盤の日曜だったせいか静かな館内でのんびりできた。

5/23(月)<天候:晴れ>

雷鳥荘2380(7:35)→称名川源頭2330(7:50/8:00)→山崎カール底2650(9:15/:30)→山崎カール2880(10:30/:45)?称名川源頭2410(11:25/12:00)→室堂(12:25) 

 6時に朝食をとり7時発、本日も昨日状態の良かった山崎カールを目指す。カール底より見上げると、雄山直下へ詰めるよりも雄山よりやや北よりの大汝直下を詰めたほうが状態がよさそうだ。以前山崎カールを詰めた時、2850m付近で泣きを入れシートラに変えた記憶が蘇る。あれから5年、道具の進化のおかげで急斜面登行は特に問題なかった。2850m付近の大岩を左右どちらから回り込むか悩み、斜度が緩そうに見えた右を選択した。が、緩そうに見えただけで結構な急斜面なうえに目的地点まで雪が繋がっておらず、雪がなくなった所で終了とした。不安定な場所での滑降モードへのチェンジとなり、これはこれで良い経験となった。シーズン最後の一本は、かみ締めるように静かなカールを滑り降りた。室堂ターミナルへ戻ると、平日だというのに大勢の団体観光客で賑わっていて驚いた。高原バスに乗ってしまえば、その後のケーブル乗り継ぎも順調であっさり立山駅に帰着できた。

 今シーズンは終盤に怪我で2ヶ月近く動けなかったが、何とか立山滑り納めに間に合ってよかった。毎年お馴染みの台詞となったが、来季は技術体力精神に余裕をもって楽しみたい。(栗原聡記)


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2016/05/21

【山スキー】白馬清水岳

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白馬清水岳(レンゲ谷西ノ谷滑降)

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山域山名:北アルプス・白馬岳山系、清水岳(長野県、富山県)
期  日:2016年5月21日(土)
参 加 者:L宮田、菅谷(計2名)
行動記録:猿倉1230m(4:25)→白馬尻1500m(5:05/5:30)→水場2460m(7:30/8:00)→稜線2750m(8:45)→柳又谷コル上部2750m(9:05/待機/10:05)?→旭岳南尾根2740m(10:10/10:15)?最低鞍部2540m(10:20/10:30)→小旭南面2560m(10:45/10:55)→清水平→清水岳2603m(11:30/12:05)?レンゲ谷西ノ谷滑降?東谷出合2150m(12:20/12:35)→2500m(13:45/13:55)→旭岳南尾根2740m(14:20/14:45)→稜線2750m(15:05/15:25)?白馬尻1500m(16:05/16:25)→猿倉(17:00)
<天候:晴れ後霧>
 清水岳は白馬岳からだと旭岳の影で全容は望めないが、旭岳の山頂から見える北面のレンゲ谷は、春遅くまで豊富な残雪に埋まり、絶好の山スキーエリアとなる。2014年6月に旭岳からレンゲ谷東谷を滑降し、次は山スキーで清水岳の頂きに立ちたいと思い今年GWに計画したが、悪天で断念した。今シーズンは今回が最後のチャンスだろうと、ワンデイで向かった。





 白馬尻で朝焼けの代掻き馬を見上げて、ハイキングシューズをデポして大雪渓を登る。今年は早くも白馬尻小屋組み立ての準備が始まっていた。3週続けての大雪渓はさすがに飽きる。雪は意外と柔らかく、2箇所ほど雪消えで脱いだ以外は稜線までスキーで登行できた。3月からずっと仕事漬けで山スキーが久しぶりの相棒はペース上がらず、柳又コル上部でギブアップ宣言。「葛つ!」と言い残し、ここからはひとり旅となった。





 旭岳南尾根で一旦スキーを脱ぐと、目指す清水岳がやっと見えた。まだまだ遠いがモチベーションはさらにアップ。まずは後旭岳北面稜線下をトラバース滑降して、小旭岳手前の雪庇の弱点から最低鞍部に滑り込む。





清水岳山頂に行くには、?北面のレンゲ谷に滑り込んで登り返す、?小旭岳を越えて稜線どおしに行く、?最低鞍部から夏道で小旭岳を巻いて稜線に戻る、の3ルートあるが、時間をロスしていたこともあって、今日の条件で最短で行ける夏道ルートを選択する。一昨年の夏に清水尾根を欅平まで歩いて偵察したことが役に立った。しばらくは小旭岳南面に付けられた夏道をシートラーゲンで歩く。雪が出てきたら再びシールを貼るが、すぐにまた消えた。





 大斜面を従える2585mピークの奥に清水岳が見える。すっかり雪が消えた清水平は夏と変わらない景色だ。振り返るとピラミダルな小旭岳が格好いい。音は風のみで、この時期、人が入るのが希な奥地にいることを実感する。目指すはあのあの頂きだ。





 やりました、清水岳山頂に立つ。まっ平らで山頂の標識も何もない頂きであるが、山スキーでここに立つことを3年前から準備してきたので感激も大きい。西側には猫又岳、北側には急峻なハヤ谷の先に朝日岳と雪倉岳、後立山連峰の手前には小旭岳からの緩やかなスロープが清水谷に落ちている。新しいラインを目で刻みながら、ゆっくりと昼食タイムを取る。





 清水岳から戻るルートは、レンゲ谷の西ノ谷を滑降して、出合から東谷を標高差600mの登り返しが待っている。再び、気合いを入れ直して出発。ドロップポイントから見下ろす西ノ谷はエクセレント。広い斜面がどこまでも続いている。





下部は縦溝が発達していたが、何とかきれいなラインにまとめた。滑降は2150m台地で終了。あとはシールで後旭岳稜線まで登り返す。登りながら右手には清水岳に付けた1本のシュプールが見える。これがまたやめられない。





旭岳南尾根に上がると、午前中の黄砂はクリアになったようで白馬稜線がはっきりと見える。頂上山荘上で相棒と合流して、あとは猿倉まで滑るのみ。夕方で逆光になる大雪渓滑降も風情があってお気に入りのシチュエーションだ。





白馬もこれで今シーズンは滑り納めだろう。宿題の清水岳をワンデイで登頂、素晴らしい一日でした。(宮田記)


 


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