埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
近畿中四国
【ハイキング】四国山旅_2022秋 2022/10/14-23
四国山旅2022
山 域:四国名山 剣山、次郎笈、石鎚山、笹ヶ峰、平家平
山行形態:無雪期ハイキング
目 的:渓谷の紅葉を楽しむ
日 程:2022年10月14日(金)~23日(日)
参 加 者:L新井浩、駒崎
行動記録:
10/14(金)移動日 深谷=東松山=有明埠頭=フェリー
10/15(土)移動日 徳島港=うずしお見学『渦の道』=道の駅温泉の里・神山
10/16(日)道の駅=見ノ越→剣山→次郎笈→剣山頂上ヒュッテ
10/17(月)剣山頂上ヒュッテ 停滞
10/18(火)剣山頂上ヒュッテ→見ノ越=塔ノ丸=松山道石鎚山SA
10/19(水)石鎚山SA=石鎚山=道の駅マイントピア別子
10/20(木)道の駅=大永山トンネル口登山口→ちち山→笹ヶ峰→丸山荘
10/21(金)丸山荘→冠山→平家平→大永山トンネル口登山口=善通寺市
10/22(土)移動日 善通寺市=徳島沖港=フェリー
10/23(日)移動日 有明埠頭=東松山=深谷
10/14(金)移動日
深谷15:00=東松山15:30=有明埠頭18:00/19:30(103.9km) =フェリー
都内を通過するので、渋滞を考慮して早く出ることにしたが、正解でした。首都高が渋滞で、車のナビは飯田橋で一般道へ降りるように指示が出た。暗くなった都内の道路はにぎやかで、夜の銀座のど真ん中を走った。どのビルも高く、煌々と電気が付いた窓を見上げながら、夜景を楽しみながらフェリーターミナルに計画通りに着いた。二等客室は大部屋かと思ったが、個別にベットタイプとなっており、適度なプライベート空間となっていた。
10/15(土)移動、観光
徳島港13:20=讃岐うどん13:45/14:05=うずしお見学 大鳴門橋遊歩道『渦の道』15:10/16:30=途中夕食=道の駅温泉の里・神山(186.2km)19:15車中泊
予定通りに徳島港に到着し、下船する。下調べしてあった讃岐うどんの店に直行し、念願のスダチうどんを食べる。うずしおを見るために淡路島方面に向かい、大鳴門橋の駐車場に車を停める。大鳴門橋の車道の真下に遊歩道(有料で渦の道と言う)が設置されており、うずしおを真上から見られるようになっており、遊覧船も数隻うずしおの近くまで来たりしていて、なかなか珍しいものが見られて大変満足でした。今日の宿泊地へ向かいながら夕食もうどんを食べ、道の駅温泉の里・神山で温泉に浸かりました。明日からは、剣山~三嶺の縦走を計画していたが、明後日10/17の天気が雨模様の為、縦走はあきらめて、剣山頂上ヒュッテに連泊することにした。
10/16(日)
道の駅温泉の里・神山5:05=見ノ越6:45/8:00=登山リフト=剣山頂上ヒュッテ9:00→剣山1955m 9:50→次郎笈1930m 11:10/12:50→頂上ヒュッテ泊14:20
<天候:晴れ>
剣山の登山口の見ノ越への道は、くねくねの細い山道。これでも国道か?と思われる細い山道を進み、トンネルを出ると突然駐車場が有り、見ノ越に着いた。まだ時間が早いため車はまばらだ。2階建ての駐車場が有り、1階に車を停める。無料だ。準備をして8:00運転開始の登山リフトに乗る。途中紅葉がきれいだ。あっという間に山頂の西島駅に着く。ここから尾根コースを登る。紅葉を眺めながら、整備された階段を登ると、1時間足らずで頂上ヒュッテに到着。脇道を登ると、剣山の山頂エリアで、木道が敷き詰められている。
天気は良く展望は抜群。明日雨のため、今日は次郎笈(ジロウギュウ)まで行ってくる計画。荷物をヒュッテに預け、身軽になり次郎笈へ向かう。笹原の次郎笈へ向かう伸びやかな稜線がなんとも言えなくいい感じだ。ザレた剣山の斜面を約200m弱下り次郎笈峠、ここから200m弱登って次郎笈だ。登りながら振り返ると剣山は穏やかな尾根を従えている。名前からは想像できない山容だ。次郎笈の山頂はにぎやかで、たくさんの人が休んでいる。
明日以降の天気が良ければ進む予定だった西に延びている三嶺までの素晴らしい稜線を眺め、やはり行けないのは残念だ。少し南に進み、昼休憩。穏やかな日でのんびりする。次郎笈の山頂に戻り、三嶺までの縦走路を目に焼き付けて剣山へ戻る。15時前にはヒュッテに入りまったり。なんと風呂も入れた。
10/17(月)
剣山頂上ヒュッテ 停滞連泊。
<天候:雨>
外はガスに包まれて雨音がする。一日本読みの日となった。明日の行動は、剣山から東に延びる尾根の先の一ノ森に行くつもりでいたが、ヒュッテの若いスタッフの勧めもあり、祖谷川対岸の西に延びる尾根上の塔ノ丸1,713mに行くことにする。
10/18(火)
剣山頂上ヒュッテ6:15→見ノ越7:30/7:55=塔ノ丸登山口8:05/8:10→塔ノ丸1713m10:20/11:20→塔ノ丸登山口12:50/13:10=R439京柱峠経由大豊IC=松山道石鎚山SA(398.5km)17:10車中泊
<天候:晴れ>
朝食を食べてからヒュッテを後にする。ガスで真っ白な登山道を大剣神社経由で下ると、途中の斜面が紅葉でとてもきれいであった。ゆっくり下りても1時間ちょっとで見ノ越の駐車場に降りて来てしまった。
そのままの格好で、塔ノ丸の登山口に車で移動。車道の脇に小さな標識が有るだけだ。登山口の標高は1,440mで山頂までは270mほどの登りなのでゆっくり登る。1時間ほど登ると稜線に出た。雲が多い天気でガスも出ているためあまり展望は効かない。南東には今朝まで居た剣山と次郎笈が見えるが、朝日が逆光になり真っ黒な山に見える。進む西に延びる尾根は笹原となり、四国特有の笹尾根が伸びてきた。いくつかのなだらかなピークを越え、塔ノ丸の山頂に着いた。風が少し出て来て寒いので、笹原のへこんでいるところに腰を下ろして、昼休憩とする。ガスの流れによっては遠くの山々が一瞬見える感じの天気で、時々日が差す。山頂の周りの岩に登ってみると、眼下の紅葉が素晴らしいところがあった。
下りは登ってきたルートを戻る。車に戻り、今夜の目的地の松山道の石鎚山SAを目指して移動する。途中奥祖谷のかずら橋があったが、有料なのでパス。この後とんでもない山道のR439をクネクネ走り、何とか目的地に着くことが出来た。
10/19(水)
石鎚山SA6:30=いよ小松IC=石鎚山R/W駐車場7:25/8:30(423.6km)→山頂駅8:40→前社森休憩所10:35→弥山1962m12:15→天狗岳(石鎚山)1982m12:35/13:15→弥山13:35→前社森休憩所14:40→山頂駅16:25→山麓駅/R/W駐車場16:35/17:55=道の駅マイントピア別子(465.0km)20:30車中泊
<天候:晴れ>
今朝は雲が多いながらも天気は良さそうだ。石鎚山ロープウェイの駐車場に車を停めて,乗り場まで移動。平日なのに乗り場には行列が出来ている。2便目で乗れた。小さなロープウェイである。山頂駅からはきれいに整備された山道を進み、途中に石鎚神社があり、その先から登山道らしくなる。紅葉はピークとみられ、石鎚山は真っ赤に染まっている。残念だが、ガスが出てきており、石鎚山の全貌が見えない。少し斜度があるところは階段が整備されており、山頂まで続いていた。
途中3箇所の鎖場を登り、山頂に着くと都会並みの混雑だ。違うところの登山口からもかなりの人が登ってくるらしい。最高地点の天狗岳に向かう。岩場で渋滞している。山頂は写真の順番待ちになっているので、その手前で昼休憩として、誰もいなくなったところで記念写真を撮る。弥山に戻ると相変わらず人が多く混雑している。さすが百名山だ。どうも紅葉がピークで平日ながら人が出たらしい。
下りは鎖場を通らずに巻道で下る。駐車場に戻り、その中にある温泉『石鎚山温泉』に入るが、外れであった。今宵の目的地に移動途中の新居浜で夕食を取り、真っ暗になった道の駅マイントピア別子に着いた。
10/20(木)
道の駅マイントピア別子6:50=大永山トンネル口登山口983m7:20/7:30(480.0km)→七番越1202m8:20→シシ舞ノ鼻1472m9:30→ちち山分れ1721m11:00→ちち山1855m12:10/13:10→笹ヶ峰1860m14:00/14:45→丸山荘1519m泊15:35
<天候:快晴>
道の駅マイントピア別子から車で約30分の長い大永山トンネルを出たところにある駐車帯に車を停める。トンネル手前が登山口だ。『ここは最標高地点です 972m』と標識が有る。鎖が掛かった林道に入りすぐに笹ヶ峰の矢印があり斜面に取りつく。杉林を進み、稜線手前を尾根伝いに登ると苔むした場所やブナの巨木を過ぎて獅子舞の鼻の標識のあるピークに出た。行く手には尾根の稜線が見えるようになる。先に見えるピークはちち山かちち山分れであろう。
紅葉は15-1600m付近がきれいだ。やがて笹の尾根を登るようになり、後ろを振り返ると赤石山系の連なりが良く見える。笹原にポツンと標識が建っており、ちち山分れだ。南東に延びる冠山から平家平の笹尾根は明日歩くコースだ。ちち山へは尾根を進むが、登山道は南斜面を巻きながら登っているので、我々は踏み跡のある稜線を進む。昼休憩場所を探しながら歩くが笹原のみで腰を下ろす場所がない。ちち山手前で踏み跡も薄くなり、険しさが増してきたので登山道に戻るように歩く。やっとのことで登山道に戻り、ちち山に到着する。小さな社が有り、大きな岩の横で昼休憩とする。眺めがよく、これから進む笹ヶ峰が大きい。
笹ヶ峰までは100m程の下りで、ゆるく登り返してなだらかな山頂の笹ヶ峰に着いた。ぐるり360度の展望が素晴らしい。北には新居浜の街と瀬戸内海、しまなみ海道の橋や島々が見え、西には、石鎚山、伊予富士など、東には赤石山系、冠山~平家平の尾根と四国を代表する山々が見渡せた。
下りは北西斜面の笹原をジグザグに下り、眼下に赤い屋根が見えてきた。今宵の宿、丸山荘だ。学校の校舎のような外観であるが、後ほどご主人と話をしてここの成り立ちを聞いた。太陽光発電の電気で賄っているようで、建物の中は暗く、木造作りの内部はギシギシと歩くたびにきしむ廊下がなんとも言えず懐かしい。窓枠も木で出来ており、一昔前の日本の家屋だ。
部屋に荷物を置き、外でのんびりしていると、ここのご主人が来て、いろいろな話を聞かせてくれた。ここの丸山荘は、裏の山がゲレンデになっており、スキー宿として栄え増築を繰り返して、学校のような外観となったこと、リフトが出来る前の昭和40~50年代頃が最盛期で、600名を一度に泊めたこともあったとのこと。庭の先の展望の良いところには、ブランコが作られていたり、夕日がきれいだよとすぐ先の丸山を教えていただき、石鎚山に沈む夕日が見られました。夕食は自分達で焼く焼肉で腹いっぱいになり、風呂も入ることが出来ました。
10/21(金)
丸山荘1519m6:10→ちち山分れ1721m8:15→冠山1732m9:50/10:15→平家平1693m10:55/11:45→巡視路分岐1487m12:25→フォレスターハウス14:35→大永山トンネル口登山口983m14:55/15:10=新居浜IC=善通寺市車中泊17:40(574.4km)
<天候:晴れ>
一晩お世話になったご主人に見送られて出発。笹ヶ峰を巻きながらちち山の間の紅葉谷分岐に向かうが、意外にもかなり厳しい道だ。ちち山も巻道を使う。やっと日が出て来て暖かくなってきた。これから昨日眺めてきた冠山から平家平の尾根道に向かう。冠山からは滝雲が流れ落ちている。何やらガスが上がってきている。
ちち山分れに着くと、ガスが巻き上がって来て真っ白になった。風が強く寒くなり、仕方なく前に進む。時折ガスが晴れて行く先には伸びやかな笹原の稜線が見える。林の中を抜けるとガスが晴れて来ているではないか。冠山に着くころにはいい天気になった。ここも展望が良い。石鎚山も見える。歩いて来た笹ヶ峰からの稜線、これから進む平家平への稜線にうっとり。
笹原の見通しの良い稜線を進むと、のっぺりとしたどこが山頂だかわからない平家平に到着。少し早いが昼休憩とする。今日もハイキング日和の穏やかな日だ。下りは北東に延びる尾根を進み、送電線に沿って谷へ向かいフォレスターハウス前を通り車道へ出た。二日ぶりに車に戻り善通寺市に向かった。
10/22(土)移動日
善通寺市8:00=善通寺IC=徳島IC=徳島港9:55/11:20(688.5km)=フェリー
今日はフェリーに乗って東京港へ向かう日だ。あっという間の四国の山旅であった。高松道で徳島まで一気に進み、フェリーターミナルに着いた。フェリーに乗り込み、甲板に出て四国に別れを告げた。
10/23(日)移動日
有明埠頭6:00=東松山8:10=深谷8:50(796.6km)
朝陽が登る前に有明埠頭に到着。都会が目覚める前に首都高で通過し、無事帰宅出来ました。
(行動記録にある(距離km)は深谷からの累積移動距離です)
今回の四国の山旅は、10/14-10/23の10日間で、山中以外は車中泊にて行ってきました。フェリーで往復のため、運転しての移動距離も少なく済み、身体的負担は軽く済みました。一日は天候悪化で停滞しましたが、他の日は比較的天気よく山登りが出来ました。次は、剣山から三嶺の縦走のリベンジを兼ねてアケボノツツジの頃に訪れたいと思います。
(新井浩 記)