埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
甲信越
【積雪PH&雪山ハイク】飯縄山&戸隠高原
初級冬山 飯縄山と戸隠高原 アルバム
山域:長野県:飯縄山1917m、戸隠高原
期日:2025年3月8日(土)、9日(日)
参加者:(7名)CL高橋仁、SL木村、白根、橋本、豊島、赤坂、駒崎
行程:
8日(土)曇り
川本=信濃IC=戸隠中社=一の鳥居駐車場9:40→登山口10:10→馬頭観音(駒つなぎ)11:40→飯縄神社13:45/14:00→馬頭観音14:40→登山口15:25→駐車場15:45=中社民宿りんどう16:00
戸隠神社中社の民宿に白根さんを降ろしてから、飯縄山登山口駐車場へ。
天気は曇っているが、時折薄日も射してまずまずのスタート。別荘地の道路を登り、登山口でアイゼンを付けて鳥居をくぐって出発だ。樹林帯をゆるゆると登っていく。1,300ⅿあたりから徐々に急登になってきた。北へ北へとひたすら登れば、馬頭観音の先は、夏道はつづら折りだが、雪崩を避けて尾根を直登する。
アイゼンの歯をしっかり効かせないと、ずり落ちるような急登にペースも落ちる。1700Mあたりで森林帯を向けると風が強くなってきた。期待したほどの展望も無いまま、飯縄神社に着いた。雪に埋もれた神社から、飯縄山頂は指呼の先に見えているが、風も強いし、予定時間も過ぎている。山頂は以前に登って、素晴らしい展望も見ているから、今回はここまでにしよう。
さっきまでの「お疲れ模様」はどこへやら、下りになれば様変わり。あれよあれよと馬頭観音に戻り、黄色い実を付けたヤドリギを着けたミズナラの樹林を抜けて、予定時間に駐車場まで到着した。
戸隠神社でカメラを担いで散策していた白根さんが待っている「民宿りんどう」に帰ろう。すぐ近くに有名な?「神告げ温泉」があるが、誰も行かない。宴会の方が先だ!
9日(日)晴れ
民宿8:30=奥社入口駐車場9:00→隋神門9:20/9:45→鏡池10:35/11:25→硯石12:30→小鳥ヶ池13:00→そばの実(昼食)13:25/14:35→駐車場15:00=信濃IC=川本18:30
朝起きると、5cm位の粉雪が積もっている。雲が少しあるが、天気は上々だ。今日は、帰りがけに戸隠そばを食べるために、コースを変更する。車を奥社入口Pに置いて、隋神門、鏡池、小鳥ヶ池から道路に出て、駐車場に戻る途中の「そばの実」によれば遅めの昼食になる。
奥社入口駐車場から隋神門への参道は、海外からの観光客も多くて、にぎやかだ。新雪が積もってミズナラの林が美しい。杉並木の間をウサギ、シカ?の足跡が見られる。隋神門でワカン(スノーシュー)を付けて鏡池に向かおう。スノーシュー2名とワカン5名。
右と左の違いはあるの?どっちが前で、かかとはどっち?などと言いながら、全員が準備終了する。
雪化粧した樹林が白く輝く中を、スノーシューを先頭に歩く。時々、わざとトレースを外して新雪をの中を思い思いに歩く。雪の小山に登って写真を撮り、リンゴのような造形の雪の前で写真を撮り、鳥居のズラリと並んだお稲荷さんの前で写真を撮っているうちに、鏡池に到着。ここまではメジャーなスノーハイクコース。ラクチン!快適!楽しい!
氷結した湖面の上に出れば、戸隠連山と西戸隠連山が圧倒的な存在感で迫ってくる。以前登った蟻の戸渡から八方睨みへの尾根が正面に。西岳の峰々の新雪の輝きは圧巻だ。冬季休業中のどんぐりハウス前で、軽くエネルギ補給をして、小鳥ヶ池に向かう。
ここからはマイナーなスノーハイクコース。RFが必要になるだろう。雪に埋もれた駐車場から、新しいトレースがあるので追っていくが途中で南に離れるので、ジオグラフィカで方向を確認しながら進む。単独のスキーで関西から来たという人が、追いつき、前になり、後になって進む。林業用の赤テープがやたらにあるので紛らわしいが、途中から先行者のトレース(スキー)も出てきて、硯石へと進む。ここは南西が開けて、北アルプスが良く見える。樹林を抜けて下れば、小鳥ヶ池に出る。すっかり雪に覆われて、湖面を渡ったトレースがついている。ここも戸隠連山の展望地なのだが、少し雲がかかってきた。湖面を渡って東に抜ければ県道に出る。ワカンを外して、白根さんが昨日食べたという「そばの実」で美味しい戸隠そばを頂こう。外人も大勢で込み合っていたが、それほど待たずに済んだ。
昨日の飯縄山は、展望がイマイチだったが、今日の戸隠は、中高年のスノーハイクとして申し分なく楽しめた。山スキーは無理でも、こうした楽しみ方もありだな!(高橋仁)
【ハイキング】雪割草の樋曽山&角田山(個人山行)
エフェメラルの樋曽山と角田山アルバム
山域:新潟県樋曽山296m、角田山482m
期日:2025年3月30日(日)~31日(火)
参加:高橋仁、赤坂、他8名
行程:
30日:熊谷=巻潟東IC=五箇峠林道入口10:30→五箇峠登山口11:20→福井山12:00/12:30→海岸の見えるテラス往復13:21→樋曽山13:50→福井山14:50→五箇峠15:00→林道入り口15:50=岩室温泉ゆもとや(泊)16:20
31日:宿泊地8:40=角田岬駐車場9:00→桜尾根登山口9:10→角田山11:10→観音堂11:30/13:10→角田山12:20→三望平12:40→灯台14:50→駐車場15:15=巻潟東IC=熊谷19:10
雪割草の宝庫、新潟県の樋曽山と角田山を一泊二日で贅沢に登ってきたた。
樋曽山:
日本海に面した、弥彦山、樋曽山、角田山の山域は午前中に雨雲が通過するので、日程を角田山から樋曽山に変更して、登山口到着時間も遅らせて天気の回復を狙った。うまい具合に五箇峠登山口では雨も止んでくれた。イチゲ、ニリンソウ、カタクリに始まり、コシノカンアオイ、エンレイソウ、雪割草、キクザキオウレン、ナニワズ、ショウジョウバカマ、アブラチャン、クロモジ、チョウジ桜、イカリソウ、エンゴサク・・・。
エフェメラル(春の妖精)たちが、入れ代わり立ち代わり現れる。中でも雪割草は多種多様の花色、大きさで、大株、小株と変化に富んでいるし、花の多さに圧倒される。イチゲとのコラボ、カタクリとのコラボと楽しめる。おまけに10万本に1本と言われる白いカタクリにもお目にかかれた。オウレンの多さも群を抜いている。
時折アラレがパラつく寒い天気だったが、大満足で下山して、岩室温泉の老舗ホテルに泊まる。
角田山:
夜中に雪が降って、車の屋根や窓が白い。山も白くなっている。それでも天気は快方に向かっている。角田岬の海水浴駐車場に車を置き、赤布だけが目印の桜尾根に取り付く。私有地を登山用に開放して頂いているコースで、雪割草の多さは半端でない。
登山者も多いし、写真を撮りまくっているのでなかなか先に進まない。振り向けば、砂浜から日本海が広がり、佐渡ヶ島が大きく横たわっている。海抜0メートルから450mヘの花山行だ。樋曽山程花の種類は多くないが雪割草の多さとカタクリの多さは、もの凄い。ようやく山頂稜線に出て、山頂の先にある観音堂に足を進める。
観音堂の前は広い芝地で、越後平野が広がり、その先には鳥海山から朝日連峰、月山、飯豊連峰、越後山群、浅草岳、守門岳などの雪を頂いた山々がが望めるはず・・・。残念ながら飯豊や浅草、守門がうっすらと見える程度。越後平野の田んぼに水が張られたら、また一味違う風景が楽しめそうだ。
名残惜しいが帰りの時間を考えれば長居はできない。山頂に戻り、灯台コースの尾根を下る。こちらはカタクリの群生がすごい。白いカタクリも見つけた。やせた尾根に岩場も出てきて気は許せないが、眺望は素晴らしい。朝は鉛色だった日本海は青く澄んできて、佐渡ヶ島が目の前に広がる。アップダウンを繰り返して、眼下の灯台に到着した。狭い石段を下って海岸の駐車場に着いたら、あとは熊谷を目指すだけだ。(高橋仁)
[ハイキング] 六萬騎山・角田山(個人山行)
六萬騎山と坂戸山転じて角田山へ アルバム
山域:新潟県六萬騎山と角田山
期日:2025年4月7日、8日
参加:高橋仁、他4名
行程:
7日(月)六日町蕎麦の中野屋時集合(昼食)11:00/11:40=六萬騎山駐車場12:30→六萬騎山周回14:00=旧湯之谷村・大湯温泉(泊)15:00
8日(火)ホテル湯本8:30=角田浜駐車場11:00→桜尾根→角田山13:15→桜尾根→駐車場14:50(解散)
静岡と熊谷、深谷から六日町の中野屋に集合。昼食を済ませて六萬騎山麓の駐車場から取り付く。雪割草、コシノコバイモ、カタクリ、キクザキイチゲなどが迎えてくれる。昨日まで雪が残っていた斜面に、雪のアイロンで落ち葉が張り付つけられている。その落ち葉を持ち上げてカタクリが目を出し始める。山頂から南へ下ると、開きかけたツバキやマンサクの花が雪や寒波でやられている。イワウチワはつぼみがピンクに膨らんでいる。
坂戸山に芽をやれば、まだまだ雪がたっぷり着いていて、花には早すぎる様だ。明日は予定変更で旧巻町の角田山にすることにして、旧湯ノ谷村の大湯温泉に。伊藤園グループのホテル湯本は、月曜でも駐車場がいっぱいの客がいるが、それ以外の旅館はひっそりとしている。閉館したところが多いようだ。
朝の温泉と食事の前に、大湯温泉を散歩する。道路わきの残雪越しに魚沼駒ヶ岳が朝日に輝いている。雪解け水が音を立てて流れ、あふれた水はアスファルトの坂道をなめ滝のように流れる。魚沼駒の登山口、枝折峠への道路はここで除雪終点。道路わきの廃屋が雪につぶされて無残な姿を晒している。雪国の田舎ではよく目にする光景だ。
小出インターから巻潟東、角田岬へと移動して角田山へ取り付く。灯台下の駐車場は雪割草目当ての登山者の車がいっぱいだ。桜尾根の雪割草は先週来た時よりも開いて、白、ピンク、紫、青、濃・淡、大・小と実に多彩で多様な花が二、三輪の小株から、シクラメンの鉢のように、もこもこッとした大株まで、「見て!」「見て!」と言わんばかりに競って咲いている。
登るにつれて、キクザキイチゲ、カタクリが増えてくる。先週来たときは下を向いていたイチゲとカタクリが、上を向いて花びらを開いている。エンゴサク、ナニワズ、ラショウモンカズラ、チョウジサクラ、アブラチャン・・・と?! アッタ!アッタ! 今週も白いカタクリが! 10万株に一つと言われる突然変異の花がお目見えだ。
そんなこんなで山頂に着いたら、時折、雨がパラついてきたので、灯台コースは止めて、桜尾根を戻ろう。海岸近くまで降りると、登るときは見えなかった佐渡の島影が黒く見えている。今回の山行はここまでだ。北陸道経由で帰る静岡組を見送って、我々は関越道から帰路に着く。 (高橋仁)
【雪山ハイク】鍋倉山
残雪と新緑の鍋倉山(信越トレイル) アルバム
山域:長野県飯山市・新潟県上越市、鍋倉山1288.8m、黒倉山1242m
期日:2025年5月11日(日)
参加者:(9名)CL高橋仁、SL木村、白根、橋本4,赤坂、駒崎、高橋陽、福井、瀬戸
行程:川本6:00=花園=飯山=関田峠除雪終点9:00/9:30→久々野峠10:50→鍋倉山(昼食)11:10/11:50→久々野峠→黒倉山12:10→茶屋池堤防13:10/13:25→除雪終点14:15=往路を戻る=川本17:30
鍋倉山は山スキーとブナ林で、名の知れた信越トレイルの山。遅い雪消えとブナ林の新緑が重なる時期に歩いてみたいと思っていた山だ。今回は大勢の仲間と一緒に残雪ハイクを楽しむことができた。
関田峠をから新潟県に抜ける林道はまだ冬季閉鎖中。登山口駐車場は満車で、路肩駐車して道路から2m以上の雪の壁をキックステップでよじ登れば、柔らかな新緑が迎えてくれる。長野側は晴天の初夏のような天気なのに、新潟から吹き付けるガスが降りてきて眺望は良くない。苗場と黒倉の鞍部の久々野峠につながる沢を登ろう。思ったより登山者は少なく、山スキーやボードの何組かと行き会う程度。8本爪が小気味よく効いて、快調に登るが、4本爪は苦労している。
鞍部に登り着いて東を見やれば、信越トレイルの稜線の連なりに陽が差し込んで美しい。皆して、しばし撮影タイムとなる。さて、鍋倉山頂は指呼の先だ。ガスと風が出てきたが、とりあえず山頂を踏んで、西の樹林で風を避けてランチタイムを楽しもう。久々野峠(鞍部)に戻って、これも指呼の先の黒倉山へ登ろう。山頂標は半分雪の中。集合写真を取ったら、先を急ごう。
関田峠の南の茶屋池に向かう。この稜線はたっぷりの雪が覆っていて、ブナの木は雪庇に押されたのだろうか、南になぎ倒されている。ブナたちには気の毒だが、開けた稜線は見通しが良く、絶好の残雪ハイキングロードになっている。左に目をやれば高田平野の先に日本海・直江津港がすぐ近い。左後ろには残雪を載せた妙高、火打、焼山、右前の雲の中にうっすらと米山が見える。
右には高社山、志賀高原の山から苗場に至る山々が連なるが、私には判別ができない。信越国境はここから東は菱ヶ岳を経て苗場山、佐武流山、白砂山へ連なり、西は斑尾山、黒姫山、高妻山、雨飾山、小蓮華岳(白馬の北側)へと実に長大なラインとなっている。今日のハイクはその一点、ゴマ粒の上を這い回ったようなものだ・・・。てな事を、ぼう~と考えているうちに茶屋池に着いた。周辺は水が浸み出しているが、まだ歩いて渡れそうなので、雪の乾いているところから中に入って氷上ハイクを楽しむ。
茶屋は冬季閉鎖中。林道路肩は雪が消えて、まだ淡い黄色のフキノトウが「ほこほこ」と顔を出しているので、我先に、山菜収穫に没頭する。気が付けばビニル袋が満タンのつわ者も・・。雪の林道を時々ショートカットしながら、駐車場まで下れば、楽しかった一日も終わりとなる「いいやまぶなの駅」で山菜のお土産を買いこんで帰ろう。 (高橋仁)
【ハイキング】米山(新潟・個人山行)
雨の関東から新潟の米山へ アルバム
期日:2025年5月19日(月)
山域:新潟県上越市 米山992.5m
参加:高橋仁、赤坂、他7人
行程:熊谷5:30=花園=小千谷=柿崎区下牧、ベース993休憩所9:30=水野林道終点10:00→しらば避難小屋11:10/11:20→米山山頂(昼食)12:00/13:10→避難小屋13:40→ベース993休憩所15:00
関東は悪天予報なので、赤城山から急遽変更して新潟刈羽の米山へ。日本海と原三角点を見に行こう。土砂降りの関東から関越トンネルを抜ければ、魚沼平野は田植えの真っ盛りだ。まだ雲が残っていて山は見えない。小千谷インターから八石山を右にの迂回して柿崎区下牧のベース993(米山993mのベース基地の意味?)に立ち寄ろう。立派な休憩所できれいなトイレがある。ここからも登れるが、今日は行程の短い水野林道登山口へ移動してスタートだ。
雪はほとんど消えて、沢や日陰に少し残る程度。イカリソウ、カタクリ、エンレイソウなどの花が迎えてくれるが、ことに、色が白っぽくて葉っぱの大きなイワカガミが山頂までずーと咲いている。モリアオガエルの産卵場所の池は、サンショウウオ?の卵がいっぱいで、モリアオガエルはまだだった。ベース993からの道を合わせて、しらば避難小屋を過ぎれば、ザクザクの残雪を二か所ほど乗り越えて、山頂に到着だ。雲が晴れてきて上越の妙高山、火打山や日本海、柿崎港などが見渡せるが、少しかすんでいる。雨上がりのこの時期では、仕方なかろう・・・
日本三大薬師の米山薬師と、原三角点(雲取山、白髭岩、米山の3か所しか残っていない明治の標柱)を見たら、避難小屋(二階建てで、30人は楽々泊まれる立派な小屋で、以前ここに泊まり、ワインを飲みながら日本海の夕日を見た)でランチにしよう。窓には米山ジャンダルムがつるしてある。5年前来たときは無かったか、気が付かなかったか、2年前の茨城県の生瀬富士のジャンダルムは行方不明になって会えなかったし、はじめてお目にかかります。
さて、帰りの長道中を考えると、そろそろ・・・。ドライバーは水野林道駐車場へ下山して、他は尾根道を三十三観音を見ながらベース993へと下ろう。海岸の0mから993mヘとせりあがる米山だが、水野登山口からは簡単に登れるので、遠方からでも日帰り登山ができるからからありがたい。(仁)