埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
甲信越
【ハイキング】下権現堂山、上権現堂山
展望ハイキング
下権現堂山、上権現堂山
【個人山行】
山 域:下権現堂山897m、上権現堂山998m(新潟県)
日 程:2019年11月24日(日)
参加者:L 駒崎、新井浩、谷口
行動記録:かわもと道の駅(5:00)=戸隠神社登山口P(7:40/8:00)→下権現堂山(10:05/10:15)→中越(10:50)→上権現堂山(11:30/12:30)→中越(13:00)→登山口P(14:30)
行動時間6時間30分
<天候:晴れ>
集合した時点では雨が降っていた。関越道を走り、関越トンネルを抜けた時点でもまだ雨が降っている。こりゃだめかなとあきらめていたが、登山口の戸隠神社では霧雨程度になり、出発するときには上がっていた。雨具は着ないで出発。戸隠神社内を通り、権現堂登山口の矢印に沿って登り始める。非常に明るい尾根で雑木も背が低く見通しが利く。日本海側の空には青空が見えてきた。気温が異常に高く、風もなく蒸し暑い感じだ。おそらく気温は15℃近くあるのだろう。
紅葉が終わった枯葉を踏みしめながら登ると1合目の標識。魚沼平野がよく見える。一時間ほどで5合目の標識を通過。汗がだらだらと流れる。細いブナの林がとてもきれいだ。弥三郎清水でのどを潤して、急登をこなし、振り返ると、素晴らしい展望。言葉にならないくらいのいい眺めだ。魚沼平野と山から平野に延びる尾根が何本も走る。ナナカマドの赤い実と茶色く染まった林と青空が広がり開放感あふれる尾根からの展望。9号目を過ぎると、青空に向かう登山道を抜けると下権現堂山。360度の展望で、大きな岩がいくつかあり、その岩には山岳展望図が埋め込まれていた。守門岳、浅草岳、角田山、八海山、越後駒ケ岳などか確認できた。木製の薄くスライスした手作りうちわがどうぞと置いてあり、一枚いただく。ありがとうございます。
ここからは開放的な尾根歩きだ。行く先には上権現堂山が見えている。のびやかな見通しのいい低い雑木の尾根を快適に歩く。終始展望を楽しみながら多少のアップダウンを繰り返し、上権現堂山へ着く。ここも負けずに展望が良く、誰も居ずに我々だけで独占。たっぷり1時間の休憩をする。
ここから30分程の中越と呼ばれるところまで戻り、下山を開始する。たっぷり積もった落ち葉をかき分けて滑りやすい粘土質の登山道を下る。途中紅葉の名残を楽しみながら、戸隠神社へ着きました。山中、3人のみとすれ違っただけの静かな山行でした。紅葉時期に来れば素晴らしハイキングとなる山を見つけることができました。
(新井浩記)
【無雪PH】草津白根山・雨飾山・御嶽山
個人山行:
草津白根山、雨飾山、御嶽山
山域山名:草津白根山 雨飾山 御嶽山
期日:2019年11月4日5日6日
参加者:橋本義彦
行動記録:
4日 石津硫黄鉱山跡登山口9:30ー遊歩道最高地点11:00ー本白根山11:00/11:40ー遊歩道最高地点11:40/12:00ー石津硫黄鉱山跡登山口12:55
<天気晴れ>事前にネットで、志賀草津道路が通行可となっていたので、草津温泉から車で登って行った。殺生河原で車道は「本日は通行止め」となっていた。警備員に質問すると霧のためと言う。止むを得ず、長野県を目指した。別ルートで登れないか、考えつつ嬬恋村のパノラマラインを走ると白根山登山口の標柱を発見した。手持ちの地図と照らし合わせると鉱山跡登山口からの案内標柱と分かった。行けるところまでと進むと鉱山跡付近が登山口となっており、登山案内板もあり、登ることにした。登山口の標高は1487m、白根山は2120mなので標高差は約600mで約1時間30分と予測して登る。
始めは林道歩きである。台風の影響は余りないが、道がえぐられている場所もある。木々は紅葉である。すぐに、白根山から南に伸びる尾根に取り付く。ここはミズナラやシラカバが生え落葉している。登山道は笹が刈られていてよく整備されている。残雪期やツツジ、新緑の時期もよいだろうと感じる。南向きの山道で日射しが背中を暖めてくれる。右も左も沢で笹原とその中にカンバ類の落葉樹が生えていて青空に映える。同じ位の傾斜が続く。白根山は火山で、最近も噴火で死亡事故が起きた。直近の火山情報ではレベル5なので噴火の可能性は低い。傾斜が急になりそこを一登りすると南に眺望が開けた。浅間山、その左右の山波がよく見える。マイペースなので呼吸が荒くなる。2050mを超える辺りで急に木々が消え、火山の砂礫地帯になった。さらに登ると分岐になり左が万座温泉、右が本白根山に続く道でこちらに進む。周回コースがあるので、条件によっては行けるかもしれないと思った。右下には草津温泉の街が見える。平坦な場所にはコケ、潅木、地衣類などが生えている。また、木々が霧氷を付け、日光に照らされ白く輝く。美しい。お椀のような中央火口が目の前に現れた。この火口もすごい。本白根山脇まで行くと、登山道を植物が塞ぎ、進めない。戻ることにした。火山が新しく、道には火山の石がごろごろしている。本白根山展望所まで登る。急に強風が吹き始め、フードを被る。写真を撮ろうとするが、置いたカメラが風で倒れる。景色を見る余裕もなく、下山する。遊歩道最高地点から50mも下りると風も当たらず、ここで昼食を摂る。そして、この後はぐんぐん標高を下げ、登山口に着いた。ここはもう本当にぽかぽかのよい天気だ。2000mを越える場所は風の通り道があるなと感じた。ネットで相当調べていっても、現地でしかわからないこともある。だが、事前に十分調べることが必要だ。ガイドブックでは、志賀草津道路からのルートを案内しているがこのルートは登山道として整備され、小さな稜線上で分かりやすく、景色もよいのでまた、このルートで登りたいと思った。
5日 雨飾温泉登山口6:10ー薬師尾根道経由笹平分岐8:20ー雨飾山8:40/9:10ー往路を下山雨飾温泉登山口11:10
<天気晴れ>登山口付近で車中泊し、6時過ぎには登山を開始。雨飾温泉脇から登る。地図で分かるとおり笹平付近までは急傾斜の尾根歩きだ。覚悟して登る。石段風に道ができているが直ぐに、木の根がごつごつしている登山道になる。ブナの大木が多い。1000m以下は紅葉の真っ盛りだ。それ以上は落葉している。振り返れば鬼ケ面山や鋸岳に朝日があたり、紅葉が映える。この時期は付近の草花はもう枯れかかっている。ショウジョウバカマなどもほとんど目立たない。右の谷が深く、その尾根は急な崖だ。単独行でリュックも軽く、汗をかく位のペースで登る。登山者を抜いたり、追い越されたりもしない。この時期なので少ないのだろう。標高を上げるにつれ落ち葉が沢山道に積もっているようになる。その落葉がまた、夜露に濡れている。
標高を500mほど上げると稜線近くが霧氷で白く輝くのが見える。途中で道が左に折れる。中池だ。小さな池が幾つかある。水面は凍っている。もうこの標高では夜間零下か・・と思う。あと一息と急斜面を登る。このルートは北斜面で日が当たらないが、稜線を越した日射しに霧氷が、銀色に輝く。そして遂に笹平分岐に着く。だがここの眺望はない。右に折れ笹平にでると、一気に眺望が開けた。素晴らしい景色だ。さらに雨飾山山頂に登る。先行者1名。日本海、糸魚川の街が見え、登ってきた根知の谷が広い。西の白馬岳、雪倉岳、朝日岳はもう山頂付近は白く輝く。糸魚川?静岡構造線に沿う姫川が南北に深く谷を刻む。焼山、火打山と見える。天気は良いし、霧氷や紅葉が本当に鮮やかだ。小さいながら双耳峰で、石の祠もあり、昔からの信仰の山を物語る。一休みして、下る。次回、花の時期に、小谷温泉道から登ってみたいと思う。日が射して明るくなった。下りは濡れた落ち葉と木の根、石で滑らないように十分注意して下りた。だが、3回も滑り、転びそうになった。1回は落葉の下の石、あと2回は落葉の下の木の根が原因だ。こうした道では十分な注意が必要だ。そのうち1回はストックが木の根に引っかかり中間付近が折れた。自分の骨でなかったのは幸いだ。大事に至らず下山口に着き雨飾温泉で汗を流した。早めに下山できたので糸魚川のフォッサマグナミュージアムまで足を伸ばし、ヒスイや化石を鑑賞することができた。
上笹平から山頂を望む 下白馬岳雪倉岳方面を背景に山頂で撮影
6日 八海山P7:00ー田ノ原天然公園付近8:30/9:30ー八海山P10:50
<天気晴れ>御嶽山は火山であり、一番近くまで行ける道路は王滝村から田の原に登る道路である。入山規制もあるので事前に情報収集をした。登山だが八合目までは登山可と王滝村サイトにあった。当然、田の原まで車で行け八合目まで登れると思い現地を目指した。ところがおんたけ2240スキー場下部の車道に「積雪のため冬季車道閉鎖」の看板が立てられ、11月6日からとある。残念。王滝村のサイトをよく見る、下の方に確かに冬季閉鎖の道路情報が載せられていた。仕方なく田の原までハイキングをすることにした。スキー場のゲレンデを歩いて登る。草原で歩きにくい。歩いて、次第に標高を上げ、2256mの三笠山の手前で車道に入り南側を回る。この付近からはゆるやかな御嶽山の裾野がよく見える。裾野は長く、幅広く、山麓は広々としている。唐松などの樹木が悠然と生えている。ゆったりした気分になる。はるか南には恵那山が望める。田の原までくると、眼前に御嶽山がどっしりとした姿を見せた。空気が澄んでいて頂上付近の建物もはっきり見える。これ以上は入山禁止であり、付近の遊歩道をハイキングする。展望台から東の中央アルプスが望める。木曽駒ケ岳、宝剣岳、その稜線をたどると稜線が落ちた木曽殿越がありその南に空木岳がある。ハイキング以上の登山は無理なので下山した。入山が許可される時期に登ろうと思いつつ、御嶽山を後にした。
3日間、好天に恵まれたが、事前の道路、登山情報について反省点があり、今後に生かしたい。
【ハイキング】岩殿山・稚児落とし
岩殿山・稚児落とし
山域・山名:岩殿山と稚児落とし(山梨県大月市)
山行形態:ハイキング
期日:2019・11・13(土曜)
参加者:
L高橋仁、SL軽石、高橋武、山口、須藤、関口、渡辺、白根、黒沢
行動記録:天候:快晴
熊谷7:00=大月=駐車場9:00/9:40➝畑倉登山口10:15➝山頂11:10/11:45➝築坂峠➝第一・第二兜岩➝天神山➝稚児落とし13:40➝浅利下山口14:20➝駐車場15:00
定刻時に熊谷駅南口を出発、途中中央高速道にて渋滞に会うがほぼ定刻の9時に大月イオン駐車場に到着、駐車場正面に岩殿山の岩場が悠然と構え、我々の挑戦を待ち構えるかの様子。軽石車と合流し9時40分に出発、15分程で強瀬ルート正面登山口に着くが、先月の台風と大雨の影響で閉鎖され禁止になっていた。この為裏側の畑倉登山口に向かう。10時15分畑倉登山口に到着、登山開始。
「鬼の岩屋」に立ち寄ってから進む。登山道は一昨日までの長雨の為地面がぬかるみ、滑って歩きにくい。途中休む事無く歩を進め、11時10分に烽火台に、同20分に頂上に到着した。ここは富士山を正面に見据え、周辺の山々が見渡せ素晴らしい眺め。富士山は頭に白い粉の様な、また中腹に白糸の様な雪となり、民謡に歌われる「富士山」の様相である。手前の足元には大月の街並みが横たわり素晴らしいことこの上ない。これが日本の原風景なのだろうかと感心する。
昼食を済ませ11時45分に出発、第一、第二の兜岩を通り抜け稚児落としに向かう。約一時間後、急坂でその上足場の悪く、ロープを用いて下る場所で登山者が渋滞した為大部時間のロスが有った。13時40分に稚児落としの岩場の上に到着、断崖絶壁の上に立ち、下方を眺めると足がすくむ。「稚児落とし」とよく命名したものだと肌で感じる。素晴らしい景色を背景に記念撮影。
小休止後下山を再開。14時20分やっと一般の公道に出た。ここから公道を40分程度掛け駐車場に戻り帰路についた。 (渡辺記)
【ハイキング】富岳12景 滝子山
思わぬ好展望に「ラッキー!」の滝子山
山 域:山梨県大月市・滝子山(1620m)
目 的:秀麗富岳12景の滝子山を周回する
山行形態: ハイキング
期 日:2019年12月22日(日)
参加者:L高橋仁、黒澤、齋藤
行 程:熊谷駅南口5:30=東松山IC=大月IC=桜公園駐車場7:10/7:20→南陵入口→林道と交差8:00➝稜線10:25→滝子山山頂10:45/11:35→三角点➝鎮西ヶ池→大谷ヶ丸分岐11:55→曲沢峠分岐12:40→道証地蔵13:30➝桜公園駐車場14:10=往路を戻る=熊谷16:30
天気は薄曇り。午後は雨に変わりそうなので、30分早く出発。登山口駐車場に予定より1時間早く到着した。黒澤さんと合流して登山開始。寂梢(ジャクショウ)尾根への入口は標識が無いので、「寂梢苑」の朽ちかけた案内板を目印に左折する。まもなく廃屋となった寂梢苑の前を抜けて登山道に入る。落ち葉に埋まった踏み跡は、まもなくはっきりとした道になり、林道を横切って痩せた尾根(寂ショウ尾根)へと続き、杉の植林からナラやブナの広葉樹林に変わり、急な登りは岩場へと変わっていく。
記録やガイドブックは、かなり危険な岩場だとしているが、登る分にはさほどでもない。が、下りには使いたくない道だ。ツツジの木がたくさんあり、足元には赤くあめ色に染まったイワカガミの葉が一面に広がっている。ブナの新緑の頃に、ツツジの花とイワカガミの花を楽しみながら登るのも良さそうだ。
浜立山から滝子山への稜線に出ると、樹間から富士山がはっきりと見える。アップダウンして1620m(最高峰)の山頂についた。ここは西側以外の展望が開けていて、南の正面に雪化粧した富士山が大きく構えて、東側の裾野には自衛隊演習場だろう、黄色く枯れた原野が広がっている。富士山の手前に三つ峠、その手前には左から鶴ヶ鳥屋山、本社ヶ丸、清八山、さらには御坂山から黒岳への稜線が連なり、西側遠方には南アルプスの蝙蝠岳から白根三山あたりか?白く輝いている。
北西寄りには南八ヶ岳の網笠、権現、阿弥陀、赤岳、横岳、硫黄岳がはっきり見える。北寄りに奥秩父の山並みが続き、金峰山の五丈岩がかすかに見て取れる。北に連なる大菩薩連嶺はコンドウ丸、大谷ヶ丸、ハマイバ丸あたりから先は重なり合っていて山座同定が難しい。さらに東には奥多摩の山並みが・・大岳のゲンコツ形の山頂が良くわかる。
今日は曇り空で展望は望めないかと思っていたので、とっても「ラッキー!な山頂」で、ゆっくりと昼食をとる。雨は下山するまで降らないだろう。我ら3人の他は誰もいなかった山頂に、次第に登山者が増えてきて、4組10人になった。
寒くなってきたので腰を上げて、1610m三角点のある山頂に寄ってから鎮静ヶ池、大谷ヶ丸分岐を通って、広い防火帯が続く道を、霜柱の下の土に滑って転びそうになりながら、道証地蔵コースに下る。すみ沢の源頭から川沿いの道を高巻きや渡渉を繰り返して、路肩にちいさな「道証地蔵」がポツンと立っている林道にたどり着いた。予定より1時間20分早く駐車場に着いたので、まったく降られずに山行を終了できた。(高橋仁)
【ハイキング】日和田山・巾着田 地質見学ハイク
日和田山・巾着田等地質見学ハイキング
場所:日高市日和田山305m、巾着田、高麗川河原
期日:2019年12月17日(火)
参加者:CL橋本義 SL瀧澤 並木、新井勇、大嶋、黒沢、軽石、高橋武、山口、須藤俊、豊島
行動記録:熊谷駅南口7:40=日和田山登山口P(1日300円)9:10/9:20→①巾着田一周(飯能層大露頭見学)→登山口P 109m10:30/10:40→②日和田山登山・男坂ルート→日和田山頂305m・昼食11:40/12:20→富士見岩・男岩・女岩→登山口12:50/13:15=車で移動=聖伝院下の③高麗川川原79m(白亜系飯能層段丘れき層の大露頭・不整合見学)13:25/14:00=④東松山市化石と自然体験館見学14:40/15:20=熊谷駅南口16:20
<天気小雨、曇り>午前中小雨が降るという天気予報でしたが、集合時間の7:30にはすでにかなりの降雨でした。しかし雨は上がるという予測のもとに計画実行。日和田山のPで、直行の黒沢さん、山口さんと合流。車はここに置いて見学に出発しました。
はじめは①巾着田一周です。信号近くのコンビニの脇を南に入って、巾着田の一番上流部分から見学開始。高麗川の川原はかなり広くて、河床と巾着田の面はあまり差がありません。10月12日の台風19号の時にはかなり増水して巾着田の低い部分は冠水したようです。まだゴミがひっかかった立木が見られます。川原の石はチャート、石灰岩など秩父系の岩石が多いです。南に歩いて行くと対岸に高い崖が見えてきます。一番下に茶色の泥岩の地層(一部は水面下に隠れています)、その上に青灰色のシルト層、その上に砂層、その上に厚い飯能層と呼ばれるれき層が重なっています。途中にあるドレミファ橋を渡って対岸に行ってれきを見ましたが、チャートの丸石が多かったようです。巾着田は秋にはヒガンバナの花で有名ですが、群落は人の手でも増やされている感じで、かなりの広さがあります。巾着田見学の後、コンビニに寄って昼食のパンを買ってトイレを借りて登山口のPに戻りました。
ここからザックを背負って、②日和田山登山となります。まず登山口の脇に登山家・田部井淳子さん(1939/9~2016/10/20)の記念碑がありました。田部井さんは女性として初めてエベレストおよび七大陸最高峰への登頂に成功したことで知られる人ですが、ご自宅が川越市にあったので、日和田山で日頃のトレーニング、病後のリハビリ登山をしていたことが知られています。碑は彼女の地元の知り合いたちが建立したものらしく、上は山の形をしたものでした。
登山道を少し行くと、「一の鳥居」が現れます。ここから左側の「男坂コース」をたどります。この路が急坂なのは、途中チャートの岩場があって、そこを越えて行くためです。岩場の途中に「二の鳥居」があって、そこからは真下に巾着田が見下ろすことが出来ます。ただこの日は雨で無理でした。我々以外にも登山グループがいてここで休息していました。
日和田山頂上は広くてベンチも完備、四等三角点の石標、「享保十年」銘の大きな宝篋印塔、句碑などが有りました。ここで昼食休憩。折良く雨もあがりました。
下山は西側斜面を下りましたが、途中クライミングのトレーニングに使われている男岩、女岩の下を通りました。ここでクライミングの経験もあるという橋本リーダーの説明を聞きました。ここからは一気に下り、登山口Pに戻りました。
次は、車で聖伝院近くまで移動、③高麗川川原の白亜系飯能層段丘れき層の大露頭・不整合見学です。民家の横から川原に下りると30cm位の丸っこい石がゴロゴロしています。秋の台風で流れてきたようです。石はこの谷の上流から流れてきたものでチャート質のものが多い。100mほど下流に歩きます。すると川原の中に板状の岩が流れの中にあります。濃い緑の岩は緑色岩で秩父中古生層の岩です。秩父の岩と連続しているそうです。白亜系の岩は約1億年前の岩で、有孔虫の化石も見つかっているそうです。「埼玉の自然をたずねて」によると対岸に3つの地層の間(白亜系と飯能層と段丘れき層の間)に不整合があるということでしたが、雑草でよく見えませんでした。関東平野の下にはここにあるような岩盤があり、また秩父の地層とつながっていると分かりある種の感動を覚えました。
④東松山市化石と自然体験館見学(見学無料) 帰路、東松山葛袋にある体験館に寄りました。産業団地の一角の小さな建物が体験館でした。展示スペースには葛袋の産業団地造成時に発掘したサメの歯化石(オオワニザメ、アオザメの仲間、大きなサメのカルカロドンメガロドン等)が展示されていました。パレオパラドキシアの歯もありました。本物の化石は存在感がありました。化石はこの付近の1500万年前の地層である神戸層から発掘されます。神戸層は海の深い場所でできた地層で、当時この付近はサメの住む温かい海だったと分かるそうです。ここには造成時の岩石を保管してあり、化石発掘が有料ででき、体験者は4万人を超えたそうです。地質や化石に対する人気の高まりを感じました。
(滝澤、橋本記)
【積雪期ハイキング】新雪の黒岳、御坂山
投稿日時: 11:54 jin
新雪を踏んで黒岳と御坂山
山域山名:黒岳1792.7m・御坂山1596m(山梨県、御坂山地)
期日:2020年1月15日(水)
参加者:L高橋仁、橋本、黒澤、豊島
行動記録:熊谷ドーム第3P 5:50=東松山=河口湖=三つ峠入口駐車場8:20/8:30→御坂峠10:10/10:20→黒岳11:30→黒岳展望台11:40/12:20➝黒岳12:30➝御坂峠13:30/13:35→御坂山14:10/14:15→御坂峠14:40→駐車場15:35/15:45=往路を戻る=熊谷18:30
<曇のち晴れ>三つ峠の駐車場は薄っすらと雪に覆われているが、気温はさほど低くない。黒澤車と合流し出発。登山道も雪だが、落ち葉や小石が分かる程度だ。沢を右に見ながら進み、大きく左に曲がった辺りから、杉林になり作業用の道が入り組んでいる。30分ほどで「峠道文化の森入り口」の標柱があり、この辺りから「鎌倉往還」と重なるのだろうか。出発から40分程で小休止。枝の雪が風ではらはら落ちてくる。高度が上がるにつれ積雪が増えるが、滑ることなく登れる。道が広く緩やかになり暫く進むと御坂峠に到着。 峠は一面の雪と青空、雪化粧した木々が光っている。
休憩後、茶屋跡の先の天神様に手を合わせ出発。雪を踏みしめ気持ちの良い尾根道を進む。アップダウンを幾つか超えると岩場になり、傾斜がきつくなってくる。滑らないように注意しながら登り切ると緩やかな雪原になり黒岳の山頂だ。樹林に囲まれ展望はない。5分ほど南に進み展望台に出ると、いきなり富士山が現れ歓声が上がる。此処で展望を楽しみながらゆっくり昼食。
黒岳山頂に戻ってところで、Tの足が攣り10分ほど待機。何とか復活して下山。岩場の急斜面を慎重に下るが、K、Tが2度ほど滑る。岩場が一旦切れ緩い痩せ尾根に入った所でKが左側に落ちる。密な林に事なきを得るが、ここからアイゼンを付ける。軽アイゼンだが快調に御坂峠まで下る。
御坂峠でTは先に下山。3人で御坂山に向かう。峠からの歩き始めは南面の急登で雪が解けて道がぬかるんでいて滑りやすく足裏に泥がついたが、アイゼンをつけたままだったので滑ることなく登ることができた。尾根に出ると雪がまた多くなり北風が強くあたり硬めになっていた。高圧線の鉄塔下に出ると周りの木々が伐採されていて富士山、河口湖がよく見えた。
道は一時岩場となりここを過ぎると登りが緩やかになりまもなく御坂山に到着。しばし休憩ののち同じ道を戻り、御坂峠からは今朝登ってきた道を戻る。5分ほど下ったところでアイゼンを外す。15時35分駐車場に到着しました。 (豊島、黒澤記)
【ハイキング】弥彦山 2020/3/29
【個人山行】
花山行 弥彦山
山 域: 弥彦山634m(新潟県長岡市)
日 程: 2020年3月29日(日)
行動記録:
3/28(土)江南19:45=道の駅国上23:20
3/29(日)道の駅国上9:10=弥彦山裏参道登山口9:30→弥彦山11:30→妻戸尾根→八枚沢登山口14:15→雨乞尾根→裏参道登山口16:45
参 加 者:新井浩、駒崎
<天候:小雨/晴れ>
前夜の関越道は、関越トンネルを出るとチェーン規制。湯沢までは雪が激しく降っていた。平地では雨となり、弥彦山の麓の道の駅国上では雨であった。朝起きると小雨。昼前には晴れる予報なので、のんびり出発。登山口へ向かう途中は日本海沿いを走る。走る車の中からみる弥彦山は、半分から上が白くなっている。弥彦山スカイラインに入り、わき道を進むと裏参道の登山者駐車場がある。昔の段々畑を駐車場にしてあり、20台くらい泊れるようだ。先行者5台程あり。そこからは幅の広い裏参道を歩き始める。キクザキイチゲやカタクリ、トキワイカリソウが参道の両側に咲いている。カタクリは雨で花が開いておらず、みんな下を向いている。登り始めが標高130mくらい。
登るにつれ段々雪が出てくる。標高200mを超えたあたりからは雪の中にカタクリの花が頭を出している状態。これでは三角草が見られないと思う。標高が上がるにつれ積雪は増えて、500mを越えたあたりでは10cmくらいある。弥彦山山頂へ昼前につくが、ガスがかかり展望なし。風も強くなったので、妻戸山分岐まで戻りお昼休憩。時たま寺泊の街が眼下に見える。
妻戸山を経由して妻戸尾根を下る。カタクリが雪の中から頭を出しているが、尾根の後半は雪も少なくなり、三角草もちらほら咲いているのが見えるようになる。晴れ間も出てきて三角草を探して写真を撮りながら下る。やがて八枚沢登山口へ到着。ここからは雨乞尾根に登る急登。コシノコバイモがあった。一輪目に着くとあちこちにあるのが見つかる。トキワイカリソウも数が多い。
小さなミチノクエンゴサクも咲いている。雪椿だろうか、真っ赤な花が一面に登山道に落ちている、尾根に近くなり登山道も緩やかになると、両側にカタクリが咲いているカタクリロード。雨乞尾根はずーっとカタクリが咲いてる。残念ながらみんな下を向いてしまっているが。能登見平からは登ってきた道を戻る。雪も消え始めて、朝登るときに見えなかった三角草を見ながら下り、駐車場へ帰りつきました。思いがけない雪で、最適な花見山行とはなりませんでしたが、十分楽しめた山行となりました。
(新井浩 記)
【縦走】鹿島槍ヶ岳・五竜岳縦走 2020/8/24-26
鹿島槍ヶ岳、五竜岳縦走
山 域:北アルプス・鹿島槍ヶ岳2889.1m・五竜岳2814m
日 程:2020年8月24日(月)-26日(水)
参 加 者:L 高橋仁、新井浩、谷口
行動記録:
8/24日(行動時間4時間10分)
江南5:30=白馬五竜スキー場駐車場8:45=タクシー=柏原新道登山口9:30→種池山荘13:40
<天候:晴れ>
江南を5:30に出発し、白馬五竜スキー場の登山者用駐車場に8:20着。タクシーを呼び、扇沢の柏原新道登山口に移動、40分程で到着(料金12,110円)。登山道入り口で計画書を提出し出発。歩き始めてすぐに遥か高いところに針ノ木岳の稜線が見える。青空だ。
整備が行きとどいた登山道を進むと眼下に扇沢の駅が小さく見えた。ガスが次第に増えて来て、時折見える稜線には種池山荘が小さく見える。足元にはアキノキリンソウが登山道沿いにいっぱい咲いている。適度に休憩し、石ベンチの標識のところで昼休憩。順調に高度を上げ、4時間ほどで種池山荘到着。山頂手前のお花畑には、カンチコウゾリナ、ハクサンフウロ、ヤマハハコが咲いていました。種池山荘の玄関前には、マスクと手指消毒の張り紙。代表でリーダーがテント泊の受付を済ませる。
テント場は山荘から130歩のところ、直ぐに広い(20張)テント場に着く。すでに4張り有り。一番奥にテントを設営。その後山荘で冷えたビールを買い乾杯し、16時過ぎに夕食。豪華なハンバーグとサラダでした。することが無いので17時過ぎにテントに入り就寝。
8/25日(行動時間7時間10分)
種池山荘5:50→爺ヶ岳南峰6:30→冷池山荘8:05/8:25→布引山9:20→鹿島槍ヶ岳南峰10:15/10:40→北峰12:00➝八峰キレット小屋13:00
<天候:晴れ>
4時に起床し、ヘッドランプの明かりで朝食準備。パンにチキン、サラダをサンドイッチの朝食。テントを撤収し、5:50に出発。山荘前からは爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳に朝陽が当たっている。チングルマの穂のお花畑を気持ちよく進む。振り返ると、種池山荘の赤い屋根がかわいい。直ぐに爺ヶ岳の南峰に到着。
行く先には双耳峰の鹿島槍ヶ岳がかっこいい。振り返ると、針木岳につながる稜線、蓮華岳。その奥に槍穂高。薬師岳に立山、そして剱岳。快晴でこれ以上ない眺め。しばらく眺めた後に中峰に向かう。稜線歩きは気持ちがいい。15分ほどで中峰の山頂。熊だ!の声で振り向くと、山頂直ぐ下に熊が一頭動いている。こんなに間近に見るのは初めて。そうこうしている間に熊は藪の中に消えました。
すれ違う登山者に熊が出た旨を話しながら進むと冷乗越。崩壊が進む谷の向こうに冷池山荘。小屋のすぐ裏まで崩壊が進んでいるのがわかる。ここで猿に遭遇する。こんな高いところまで上がってきている。冷池山荘前で休憩する。ソーシャルディスタンスを取るよう注意書きと、熊に注意の張り出しがあった。小屋のまわりにも熊が出ているようだ。15分ほど行くとテント場。稜線上で風が強いと大変そうなところだ。稜線上にはイブキトラノオがたくさん咲いている。ハイマツの尾根をのぼりつめると布引山。ここからの眺望も素晴しい。目の前には鹿島槍ヶ岳。足元にはトウヤクリンドウが咲いている。鹿島槍ヶ岳の尾根沿いには山頂まで登山道が見え、そこを進む。
東斜面にはミヤマトリカブトの群生が見られ、足元の岩場にはイブキジャコウソウが咲いていた。西に延びる牛首尾根を見ながら登ると、鹿島槍ヶ岳の南峰。ここも360度の展望。これから向かう五竜岳稜線の東側はガスが湧き上がってきている。しばらく展望を楽しんだら北峰へ向かう。
コルに雪田があったので、その脇で昼休憩とする。まわりには、ウサギギク、チシマギキョウ、イワツメグサ、タカネツメグサ、ミヤマアキノキリンソウ、ヨツバシオガマ、ミヤマダイコンソウ、コウメバチソウなど。雪を食べて涼んだ後北峰に取り付く。基部にザックをデポし空荷でサクッと北峰へ往復してくる。ここからいよいよ核心部の八峰キレット。約300mの下降の始まり。岩稜地帯をトラバース気味に降り、やがて細尾根を急降下。
慎重に歩を進め、キレットと呼ばれる岩尾根が深く切れ込んだ場所に着く。ハシゴや鎖で登ったり降りたり、細い尾根をトラバースしたりと気が抜けない場所が続く。岩肌にはタカネツメクサ、コウメバチソウが咲いている。やがて眼下に八峰キレット小屋が見えて来た。小屋裏の垂直の壁を降りて、今宵の宿に到着。受付をして、2階の部屋へ行く。布団が一つ置きに有り、ほぼ倍のスペースに一人の割合だ。
荷物を置き、小屋の前でビールで乾杯。今日一日カンカン照りで水分を欲しがっている。昼寝をして、17時から夕食。野菜たっぷりなハンバーグでした。18時過ぎに剱岳に沈む夕日をみてから19時に就寝。
8/26日(行動時間7間30分)
八峰キレット小屋5:20→口ノ沢のコル6:20→五竜岳8:40/9:15➝五竜山荘9:50/10:10→大遠見山11:50→小遠見山12:50➝アルプス平13:50=テレキャビン=駐車場14:20
<天候:晴れ>
4時起床、直ぐに荷物をまとめて、小屋前のベンチにてコーヒータイム。5時少し前から朝食。ご飯、味噌汁はおかわりOK。今日も快晴で、暑い一日になりそうだ。剱岳をみてから五竜岳に向けて出発。いきなりの岩稜地帯のアップダウンでハシゴ、クサリがいくつもある。八峰キレットと同程度の厳しさの有るコースだ。
数あるピークを越えて、目の前にそびえ立つ五竜岳が近づいてくる。さらに難所を通過し口ノ沢ノコルに着く。まだ五竜岳の前にはいくつものピークが見える。ハイマツとザレた尾根を登り、北尾根ノ頭に着く。先に目をやると、五竜岳までのギザギザの尾根が続いている。振り向くと鹿島槍ヶ岳の双耳峰がかっこいい。いくつもの岩稜のアップダウンをこなし地図上のG5ピークにて一休み。距離は短いが、時間がかかるのはうなづける。さらに岩稜地帯を通過する。岩肌には、マツムシソウとトウヤクリンドウが咲いていた。長い鎖場を登り、カンカン照りの尾根を黙々と登ると、真っ青な空に標識が建っている五竜岳に着く。
360度の大展望だが、残念ながら唐松岳、白馬岳方面はガスの中に隠れている。しばらく休んで、五竜山荘へ向け下山開始。ザレた岩場が続くので慎重に下る。五竜山荘が見えてくると、穏やかな登山道になり直ぐに到着。ここから分岐を遠見尾根に向かい、白岳に登り、下りに備え靴ひもを締める。ここから見る五竜岳が素晴しい。眼下には五竜山荘の赤い屋根と、行く先の遠見尾根が果てしなく延々と続いている。風が無く容赦なく日が照り非常に暑い。
下山中に何度となく振り返り、五竜岳の武田菱の雪形はどこだろうと探しました。西遠見山、大遠見山、中遠見山を越え、ハイキングコースになっている子遠見山の木道を歩き、やっとのことでアルプス平のゴンドラ駅に着く。直ぐにゴンドラに乗り、山麓駅で冷たい飲み物でのどを潤し、駐車場へ。温泉を探すが、2件休業、1件は長野県民以外は入館できないとのことで、やむなく温泉入浴無しで直帰しました。今回のコースは、槍穂高縦走に匹敵するくらいの岩稜地帯通過が多く、難易度の高い縦走コースでした。そのぶん満足度の高い山行となりました。コロナ禍での山行ということで、山小屋に入るときはマスク、手指消毒と細心の注意で対応しました。
(新井浩 記)
【ハイキング】御嶽山 2020/8/2
山 域:御嶽山
山行形態:無雪期一般登山
期 日:2020年8月1日(土)-8月2日(日)
参加者 :CL木村、SL新井浩、大嶋、黒澤、高橋仁、橋本
行動記録:
8/1 江南18:00=道の駅三岳22:30
8/2 道の駅三岳5:00=中の湯P5:30→行場山荘6:50→女人堂8:10→石室山荘9:50→剣ヶ峰10:50/11:40→往路を戻る→中の湯P15:40
【ハイキング】丹後山中ノ岳周遊 2020/10/18-19
山 域:中ノ岳2085.2m,兎岳1925.8m,丹後山1808.6m(新潟県)
山行形態:無雪期避難小屋泊縦走登山
日 程:2020年10月18日(日)~19日(月)
参 加 者:L新井浩、駒崎
行動記録:
10/18(日)江南4:30=十字峡登山センター7:30/8:05→丹後山避難小屋14:10
<天候:晴れ>
十字峡登山センターに着くと駐車場が一杯で何とか隙間を見つけて駐車。このあたりの標高は450mで、紅葉はまだまだな状況。丹後山の登山口へ向かい三国川沿いの林道を進む。渓谷が美しいところだ。50分ほど歩き、丹後山の登山口。ここの標高は530m。丹後山まで標高差約1300mを一気に登るきつい登山道の始まりだ。
3合目標高約1000mの標識あたりまでがブナ林で葉の色は黄緑色。4合目標高約1300mで見晴らしのいい尾根になり、灌木が赤く色付いて来ている。7合目標高約1600mになると、周りの灌木はやや茶色気味。眼下の山の斜面が見ごろの紅葉で、赤、オレンジがとてもきれいだ。見ごろは1300-1500m付近のようだ。
8合目標高約1700mになると森林限界で笹が主役に代わる。眼下の紅葉を楽しみながら進むと、笹原の中に丹後山避難小屋が見えてくる。小屋にザックを置き、すぐそばの丹後山まで行く。その先へ少し進むが、笹原の中に登山道が続いているだけ。視界は良く、明日歩く兎岳、中ノ岳の稜線がカッコいい。避難小屋に入り、のんびり。先客は女性二人組で少し話をする。夕食は、餃子キムチ鍋で満腹。夜は満天の星が見られました。
参考)丹後山避難小屋は、今日で小屋終い。5合目で小屋終いをして下山して来た救助隊の人たちと話をしました。入り口と外にあるトイレの入り口は、板が掛けてあるので外しては入るように。出るときは元に戻して。小屋に行って見ると、雨水のタンクは部屋の中に仕舞われ、ポリタンクに入った雨水が置かれていました。また、アルコールジェルが置かれていました。兎岳から中ノ岳の間は刈払いがしてない旨の表示もありました。
10/19(月)丹後山避難小屋6:00→兎岳7:25→中ノ岳10:30→十字峡登山センター15:20
<天候:曇り>
4時起床。6時ちょっと前の日の出をみてから出発。霜が降りている。笹原の中をくねくねと登山道が続いており、視界もよく気持ちがいい。
30分ほどで利根川水源の碑。東に流れると利根川、太平洋。西に流れると魚野川、日本海へ。人生の岐路に立っているような感じを受けた。少し先に進むと大水上山。尖がっている荒沢岳も見えてきた。兎岳から中ノ岳への稜線がいい感じで続いている。両側の谷の紅葉を楽しみながら兎岳に到着。
越後駒ヶ岳がカッコいい。ここから中ノ岳までは、2018/7に裏越後三山縦走した時に歩いている。あの時は非常に暑かったのを思い出した。今日は快適な気温で、歩みが早い。細い尾根や岩場を通過し、刈払いがされていない笹藪を漕いで、あまり苦労もせずに中ノ岳に到着。
視界がないので、昼休憩は、下山途中ですることにして、早々に十字峡への分岐へ向かう。ガスが取れないので、さらに下り、眺めのいい1700m付近の尾根で昼休憩。見上げると中ノ岳が大きいのがわかる。尾根の北側の紅葉がとてもきれいで、南側はガスがかかって、幻想的でずっと見ていても飽きない光景だ。
下りもなかなかの激下りの尾根。標高2000mから一気に1500mも下る。日向山1561mの紅葉がとてもきれいで足を止めて眺める。日向山を過ぎるとブナ林に入り、黄色主体の紅葉になり、眼下に三国川ダムが見えることになると、黄緑から緑色に紅葉が減っていくのがわかった。車を止めた十字峡登山センターの真上に出て、下山終了。紅葉が楽しめた山行でした。
(新井浩 記)
【ハイキング】黒姫山 2020.10.25
行動記録:川本04:00=花園IC=信濃町IC=大橋駐車場06:20/06:35 →黒姫山登山口06:40→古池07:05→新道分岐08:30→しなの木09:05/09::10 →しらたま平10:00/10:15 →分岐10:40→黒姫山山頂11:00/11:40→峰の大池分岐11:55→七つ池分岐12:25→七つ池 12:30/12:45→大池12:50→天狗岩13:40/14:00→大ダルミ14:40/14:45→新道分岐15:05→大橋駐車場15:50/16:10=往路を戻る=川本19:40
信濃町インターを降りて黒姫山に向かう道に入ると黒姫山が正面に見えた。ここ数日の悪天候で中腹から上は雪で白くなっていた。登山口駐車場の大橋には予定より1時間ほど早く着いたが車はもう満杯状態になっていた。車で走ってきた道路を5分ほど戻って登山口。
ここから緩やかな登りを15分ほど進んだところで種池に寄った。登山道から数分入ったところにある小さな池で正面に黒姫山山頂が見えた。ここを過ぎて古池に。こちらは溜め池でちょっと味気ない風情。古池のほとりの木道を時計回りに半周して次の登りに入るが、この木道が湿っていて横転。泥に突っ込み早くも服を汚してしまった。池を離れて20分ほど進んだところに沢がありここで服の泥を落とした。ここから沢を渡り先に進む。斜度がきつくはなって来たが歩きやすい道。1400mあたりから雪で道が白くなり始めて来た。
新道分岐に着くと林道コースを登って来た親子連れ4人が休憩していた。ここから尾根道となり30分ほど進んだところの「しなの木」で小休止。このあたりから道の雪も多くなりぐしゃぐしゃ状態で歩きにくくなった。黒姫山の外輪に着いても木立に覆われ、しらたま平まで展望はなかった。しらたま平に着いても雲が多く視界はよくなかったが、雲の間に左手より飯綱山、戸隠山、高妻山、さらに遠く雨飾山を見ることができた。妙高山はすぐ手前の小黒姫山に遮られ山頂に着くまで見えない。信濃町インターを降りて黒姫山に向かう道に入ると黒姫山が正面に見えた。ここ数日の悪天候で中腹から上は雪で白くなっていた。
風が強く10分ほど写真休憩で山頂を目指す。峰の大池への分岐をすぎて山頂までの道はこれまでと違って足元の悪い道になった。11時ちょうど山頂に到着。着いた頃は風花まじりの冷たい風だったが、日差しも出て風も弱まった。40分の昼食休憩。先ほど通った分岐まで戻りここから大池に下るのだが、岩が重なった歩きにくい道で、その岩が雪に覆われ足元の状態がよく見えず余計慎重な下りとなった。
下りきった所で乗越に向かう道沿いにある七つ池を見に寄る。黒姫山山頂と小黒姫山に挟まれた湿原に小さな池が散らばっていた。ここから戻って大池に。大池には逆さ小黒姫が映るビューポイントがあり、ここで写真を撮って先に進む。ここからはちょっと鞍部に上ぼり、あとは下りをたんたんと進めるものと思っていたが、ここも岩ゴロゴロで雪の付いた歩きにくい道だった。
天狗岩のすぐ手前で休憩。天狗岩は足の引っ掛かりのない大きな岩が重なった所で、私は高橋さんの手助けでやっと乗り越えることができた。ここを過ぎてからは岩もなくなり歩きやすい道になって来た。後は調子よく足が進み、大ダルミの湿原を経て、新道分岐からは林道を下って駐車場に向かった。コロナで登山が少なく足腰が心配でしたが無事歩き終えることができました。(黒澤)
【ハイキング】鬼ヶ岳 2020.11.8
山域山名:鬼ヶ岳(山梨県)
期 日:2020年11月8日(日)
行 程:川本(6:00)=西湖湖畔P(8:30/8:50)→雪頭ヶ岳(11:20/11:30)→鬼ヶ岳(11:50/12:40)→鍵掛峠(13:35/13:45)→西湖湖畔P(15:10)
参 加 者:L木村、高橋仁、斉藤、駒崎
霧が晴れて富士山が
濃い霧が、大月から河口湖に向かってもまだ晴れそうもない。沿道の紅葉はきれいだが、富士山は見えない。駐車場からキャンプ場の先の林道に入る。東入川に沿って堰堤を二つ越えて植林の登山道に入る。誰もいない静かな山道だ。樹林がカラマツに変わり、山腹を巻きながらブナなどの雑木林の尾根に出ると雪頭ヶ岳への急登が続く。麓に目をやれば西湖や家並みが箱庭のようだ。大きな岩を左にみて急坂を詰めれば雪頭ヶ岳に飛び出す。山頂というより鬼ヶ岳の肩のような感じだが、展望はなかなか良い。静かだった山も、ここから賑わい始めた。休んでいる間に霧が晴れて、富士山頂が現われてきた。しばし写真を撮りまくった後、鬼ヶ岳に向かう。
ひと時の大展望が広がる
小さなアップダウンや梯子を超えて、到着した山頂は狭く、大きな岩が陣取っている。東側に突き出た鬼の角のような岩の付け根の上で昼食にする。低い雲の合間から山々を望む。東に十二ヶ岳、節刀ヶ岳、北には奥秩父の金峰山と五丈岩、さらに北西に八ヶ岳の網笠、権現、阿弥陀、赤岳、横岳。そして西には南アルプスの甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ岳、農取、塩見、悪沢、赤石が一望できる。
軍事訓練の部隊と
東側から大きな怒鳴り声が聞こえてきたと思ったら、疲れ切った様子の二人の自衛隊員が現われた。続いて上官らしき隊員が現われ、「おじゃまをします。後から20名ほど来ますのでよろしくお願いします」という。顔に墨を塗り、迷彩服に重装備、軽機関銃(模擬銃)を抱えた若い隊員たちが続々と続いてきた。この後、鍵掛峠までこの訓練部隊と前後して歩くことになった。礼儀正しくあいさつをする若者たちを見て、こんな青年たちを海外の戦場に送り込もうとする憲法や法律を作ろうとしている政府を許せないと、改めて思った。
峠道はきれいな紅葉
鬼ヶ岳でゆっくりと展望を楽しむつもりだったが、ガスが広がり寒くなってきたので、鍵掛峠に向かう。稜線は岩の痩せ尾根や、アップダウンが続き、変化があって面白いコースだ。峠からの下りは落ち葉の積もった気持ちの良い道で、昔からの峠道は歩きやすい。尾根から沢に下るあたりの紅葉は、楓の赤やブナの黄色の柔らかい色合いに、陽が差し込んできれいだ。
ほどなく「西湖いやしの里根場(ねんば)」(旧根場民宿村)に到着。茅ぶきの旧家やモミジの紅葉の先に富士山がそびえて、珍しい構図の眺めを楽しんだ。観光客でにぎわうのでマスクをつけて、駐車場に到着した。大月から小仏トンネルまでの大渋滞にうんざりしながら熊谷に帰る。(高橋仁)
【ハイキング】佐渡島花旅 金北山、金剛山 2021/5/7-9
山域:金北山1172.1m、雪畑山1002.8m、金剛山962.1m(新潟県佐渡島)
日程:2021年5月7日(金)~5月9日(日)
参 加 者:駒崎、新井
行動記録:
5/6(木)江南19:30=新潟港P23:30
明日の朝6:00のフェリーに乗るべく、前夜関越道をひた走り、フェリー乗り場の万代島駐車場へ入る。
5/7(金)新潟港6:00=両津港(8:30)=ライナーバス=アオネバ登山口296m9:05→アオネバ十字路→ドンデン池14:15→尻立山940m→ドンデン山荘890m15:10
6:00発の佐渡汽船のカーフェリーに乗船する。2時間半の船旅。甲板に出たり、2等なので部屋でゴロゴロしているうちに佐渡島の両津港へ到着する。予約制のライナーバスに乗り30分ちょっとでアオネバ渓谷の登山口に到着し、10名ほどが降りる。登山口で身支度をして出発する。出だしから花が一杯咲いており、白のオドリコソウが多く、ニリンソウもたくさん咲いている。少し進むとⅤ字状の登山道になり、両側にオオイワカガミが咲き誇っている。これはすごい。林間になり、白のオドリコソウ、ニリンソウ、チゴユリがこれでもかと登山道の両側に咲いている。スミレはもちろん春の花が一斉に咲き誇っている。やがてお待ちかねのシラネアオイが出てきた。アオネバ渓谷の下の方は終盤だが、中ほどからは最盛期で、歩が進まない。小学生の30名ほどのグループに追いつかれ、その後おいて行かれました。沢沿いを登るようになり、両側にシラネアオイがたくさん咲いており、全く前に進めなくなった。これほどすごいとは。他にはヒトリシズカ、サンカヨウ、キクザキイチゲ、エゾエンゴサク、エチゴキジムシロ、ミヤマカタバミなどがみられる。ここアオネバは、青い粘土層が見られ、この粘土層が、青ネバの由来とのことです。足元にも時折青色の粘土が見られる。
やっとアオネバ十字路に着き、草地の上で昼休憩する。カタクリや花が大きいミヤマカタバミが多く見られる。ドンデン池に移動途中には、お待ちかねのオオミスミソウ(ユキワリソウ)がちらほら出てくるが、終盤できれいに咲いているものは少なかった。時折アマナも見られる。脇に流れていた沢に入ってみると、キクザキイチゲに混じってザゼンソウも咲いていた。車道を一時歩き、ドンデン池に向かう山道に入ると、カタクリロードであった。満開のカタクリに混じってオオミスミソウが咲いている。やがて草原状の広い起伏のある場所に出る。枯草に混じってアマナがたくさん咲いており、水の流れの中にはミズバショウも咲いている。ドンデン避難小屋を遠くに眺めながら丘の上に行くと、両津港が眼下に見える。ドンデン池は小さな池で、少し休んで、尻立山を越える。ドンデン高原は、放牧地であったようで牧場のようだ。遠くには明日登る金北山がカッコイイ。両側のカタクリを見ながら下るとドンデン山荘前に出て、本日の山歩きは終了。
5/8(土)ドンデン山荘8:00→アオネバ十字→マトネ937.5m8:20→天狗の休場→鏡池11:30/12:30→金北山1172.1m13:10→マツムシ平→妙見山1042.2m14:30→白雲台15:10=ライナーバス=両津港17:30=タクシー=ドンデン山荘18:10
外はガスで真っ白で、おまけに強風で寒い。今日は金北山から白雲台までの金北縦走路を歩く約6時間の行程だ。予定通りドンデン山荘を出発し、昨日通ったアオネバ十字路までは車道を歩き最短で到着。ここからマトネの登りだ。カタクリは朝早いため咲いていず、シラネアオイも蕾のまま。マトネ山頂に着くが真っ白で展望無しの上に強風で、休まず通過。樹林帯は風の影響受けずに快適である。尾根上は歩くとふらふらとしてしまうくらい風が強い。樹林の中はカタクリロードだが、日が差していないのでうつむいたままの蕾。日中はきれいであろう。ショウジョウバカマも咲いている。時折ガスが晴れて、行く手の稜線が見えるようになってくる。タムシバがきれいに咲いている。いくつものアップダウンを繰り返し、残雪も時折出てくると金北山が樹間から時折見えるようになる。
鏡池の湖畔は雪の中でルートから外れているため静かなところで、雪の上で昼休憩として、ドンデン山荘のおにぎりを食べる。ゆっくり休んだ後に出発する。残雪が多くなり、雪の壁にはステップが刻んでありロープが垂れ下がっていた。その後も残雪を何回か登り、咲き始めたカタクリを見ながら登ると金北山に到着。山頂は神社と防衛省の旧施設が占めていて、期待した山頂ではなかった。佐渡島の最高峰だけあって南側の展望は良く佐渡島の南側が眺望できる。これから進む妙見山も防衛省のレーダー等の施設で占められているのが見える。写真だけ撮り妙見山に向かう。残念なことに金北山の山頂下からは車道歩き。これが防衛庁管理道路のことか。妙見山までその道路を歩き、レーダー施設を回って裏にある妙見山の最高地点で休憩。今日の歩きもここから白雲台まで下るだけだ。下山途中”おしん林”の表示あるブナの若木の林がきれいであった。ここもカタクリが足元の両側に咲いていた。やがて白雲台の駐車場に着く。交流センターがあり、中で休める。コーヒーとケーキを食べてライナーバスで両津港へ出て、タクシーでドンデン山荘へ戻った。
5/9(日)ドンデン山荘7:30→尻立山→論天山872.6m→芝尻山8:25→雪畑山1002.9m10:05→金剛山962.2m11:35/12:05→チビガ沢→白瀬登山口90m14:10=タクシー=両津港14:50=新潟港18:35
朝食前にテラスに出てみると、眼下に両津港が見えた。朝食後には、外は真っ白でおまけに雨まじりの強風である。他のお客さんも出発を見合わせているようだ。出発を後らせてショートカットのルートを考えて外の様子を見る。多少は良くなるようだったが変わらず。天気予報は晴れなので、計画通りに進むことにして、雨具の上着だけを着て30分遅れで出発する。一昨日歩いたドンデン池を過ぎたところの論天山まで進むが、ガスで強風は変わらずだ。この先は樹林の中を進むようになる。里山の雰囲気だ。登山道の両側にはカタクリの花がまだしぼんだままだ。大きなスミレが多い。匂いをかぐと甘いにおいがする。カタクリに混じってオオミスミソウが咲いている。浅くえぐられた登山道わきの斜面にはカタクリがこれでもかと続いている。ザゼンソウも出てきた。エンレイソウ、ユキザサも咲いている。残雪を踏みながら進むと、雪畑山の登山口。なんともいい山の名前だ。寄り道をして急な登山道を登ること5分で山頂に着いた。いつのまにかガスは取れて青空が広がっており、これから上る金剛山が尖って見える。
雪畑山の登山口に戻り、金剛山へ向かう。青空になり日が当たってきたのでカタクリがいい具合に咲いている。今まで見たカタクリの群生地の規模をはるかに超えるカタクリロードだ。どこまで歩いても続いている。残雪があるところには青いキクザキイチゲ、それに混じってオオミスミソウがあちこちに咲いていて、歩が進まない。金剛山の登りに掛かると、樹林帯を抜け、一気に風が強くなる。蟻に注意の看板がある。足元には蟻が一杯いる。景色も良く、両津港や金北山などの山々がきれいに見える。15分ほどの登りで金剛山の山頂。鳥居と祠がある。眺めはいいのだが、すごい強風で立っていられない。祠を風よけにして昼休憩。帰りのタクシーを予約してあるので、時間を確認して下山開始。南面となる下山路は明るい斜面だ。エチゴキジムシロ、スミレ、カタクリやオオミスミソウが多く咲いている。登山道脇にはオオミスミソウの葉が多く見られ、2週間程度早ければ、さぞかしすごい花園だろうなと感じる。途中、こんもり盛り上がった蟻塚がいくつもあった。蟻がこんなにいるもの珍しい。何かひきつけるものがあるのだろう。やがて沢沿いの樹林の中を歩くようになり、オオイワカガミ、チゴユリがたくさん咲いている。新緑の中を歩くのは気持ちがいい。やがて川に掛かる橋を渡ると白瀬登山口に着いた。ここでタクシーを待つ。両津港へは約20分で到着。フェリーターミナルでお土産と夕食の弁当を買い、16:05発のフェリーに乗り、予定通り新潟港へ18:35着。駐車場に向かい、関越道をひた走り帰ってきました。
佐渡は花の山とは聞いていたが、これほどだとは思いもよらなかった。時期もよかったのであろう。花好きにはたまらないところである。
(新井浩 記)
【縦走】平見城の大伽藍を巡る
平見城大伽藍(黒富士・曲岳・金ヶ岳・茅ヶ岳)を巡る
山 域:山梨県:升形山1651m、黒富士1633m、曲岳1642m、金ヶ岳1764m、茅ヶ岳1703m
期 日:2021年5月22日(土)
行 程:熊谷4:00=R140雁坂峠=黒富士登山口7:30→升形山8:00→黒富士8:25/8:35➝曲岳9:30/9:9:45→黒富士登山口10:15=観音峠10:30→金ヶ岳(南峰)11:40→茅ヶ岳(昼食)12:05/12:40➝(展望大岩で休憩10分)➝金ヶ岳(南峰)13:20→観音峠14:30/14:50=往路を戻る=熊谷19:30
参加者:高橋 仁(単独)
茅ヶ岳の会山行があるが、以前に雪で林道が閉鎖され中止した、黒富士と曲岳に茅ヶ岳を加えて、平見城を馬蹄形に巡る大伽藍の火山群を繋ぐ単独行を計画した。
平見城から観音峠を経て黒富士登山口に駐車。
ニリンソウ、タツナミソウが咲く道を八丁峠まで登り、ここを起点に升形山を往復。山頂は岩で黒富士、金峰。瑞牆、南八ヶ岳など展望良好。残念ながら富士山は雲の中。次に黒富士往復。山頂の先の富士展望台は富士山見えず残念。ミツバツツジが咲いている。山頂手前の岩の上は茅ヶ岳、金ヶ岳、曲岳なども展望できる。
八丁峰超えで八丁峠に戻り、曲岳を往復して登山口へ戻る。曲岳は展望なしだが、直下の展望岩では富士山が雲間から見える。稜線の樹間に瑞牆山、金峰山が望める。
車で観音峠まで戻り、金ヶ岳南峰経由で茅ヶ岳に向かう。経費節約で、雁坂峠越えにしたのと、帰りに登る予定だった曲岳を前倒しで往復したので、1時間遅くなってしまった。急坂のアップダウンと崩落で巻き道迂回、両側断崖の痩せた岩尾根で、心細いようなロープ、針金、クサリなど付いている。コイワカガミが咲いている。
金ヶ岳南峰から正面に見える茅ヶ岳へと急ぎ、熊トレ木村チームの昼食タイムに合流することができた。
茅ヶ岳は山頂を埋め尽くす登山者で賑わっている。「深田久弥終焉の山」で有名な二百名山だ。終盤のミツバツツジと濃い蕾のヤマツツジがたくさん。
木村チームと別れて、金ヶ岳、観音峠に戻る。石門の少し上の大岩で休憩。三角に尖った茅ヶ岳が凛々しい。西側を見下ろせば、見事な新緑の海が広がる。
金ヶ岳北峰は6年前に茅ヶ岳から往復している(本音は疲れて登りたくない)のでパスする。険悪な痩せ尾根を慎重に観音峠まで戻る。ベンチで一息入れてから、R140・雁坂越えの長い帰路に就く。(高橋仁)
【無雪期PH】茅ヶ岳
山 域:茅ヶ岳 1704m(山梨県)
登山形態:無雪期一般登山
目 的:新緑と展望を楽しむ
期 日:2020年5月22日(土)
参 加 者:CL木村、SL大嶋、渡辺、黒澤、斉藤、横尾、高橋仁(山頂で合流)
行動記録:川本6:15=深田記念公園P8:35/8:50→林道分岐9:25→女岩10:10/10:25→女岩のコル11:05→深田久弥記念碑11:15→茅ヶ岳11:40/12:40→尾根コース→深田記念公園P14:30/14:40=川本17:00
「日本百名山」の著者である深田久弥終焉の地として知られる茅ヶ岳に初めて登った。樹林帯の中の穏やかな登山道と山頂からの360度の大展望が素晴らしい、何度でも登ってみたい山であった。
深田記念公園の登山口から尾根コースとの分岐になる林道まで約30分は、足慣らしにちょうど良い平坦な道。林道を横切ってから女岩までは、ブナやミズナラなどの広葉樹と赤松が混ざった樹林帯の中、ハルゼミ鳴き声だけが響く傾斜の緩やかな登山道を進んでいく。新緑の森の中、時折木漏れ日が差しヤマツツジの朱色が目に飛び込む。足元にはマムシグサやシダ類など野草たちがそこかしこに茂っている。所々フカフカの落ち葉の絨毯になっていて歩き易い登山道だった。
女岩は落石のため立入禁止となっているため、手前の急斜面を高巻きする。ゴツゴツした岩の間を気を付けながらよじ登る。その後は延々と続く急斜面を九十九折りにひたすら登って標高を稼いでいく。徐々に木々に高さが低くなり空が近くなってきたように感じたところで尾根(女岩のコル)に出た。木立の間から奥秩父の山々が見える。尾根伝いに少し行くと「深田久弥先生終焉之地」石碑が金峰山を背景に建立されており、登山者が入れ代わり立ち代わり手を合わせていた。それからさらに急斜面をよじ登って、イワカガミの咲く岩場をしばらく行くといよいよ茅ヶ岳山頂に到着した。
ミツバツツジやヤマツツジが咲く山頂からの眺望は最高だった。東は金峰山、瑞牆山などの奥秩父の山々、北は金ヶ岳越しに八ヶ岳、西は甲府盆地を挟んで(今日は雲に隠れて見えないが)南アルプスの大山脈、そして南には富士山と山梨県の名立たる山が一望できる。生憎今日は目まぐるしく動く低い雲の間から金峰山・瑞牆山、南八ヶ岳、富士山が時折見える程度だが、それでも満足のゆく眺望だった。
一しきり眺望を楽しんだり写真を撮ったりした後昼食を摂っていると、観音峠から金ヶ岳経由で登ってきた高橋仁さんが到着。お互いにコース途中の状況などを話しながら食事したり、一緒に記念写真を撮ったりして山頂には1時間ほど滞在した。
観音峠方面に戻る高橋仁さんと別れ、名残惜しい山頂を後に下山開始。下山は尾根伝いのコースをとった。尾根道とはいえ樹林帯に囲まれているため木々の間から景色が垣間見える程度だが、少しは風が吹いてくるので心地よい。岩々した箇所と木の根が張った泥斜面が繰り返し現れ徐々に高度を下げ、最後は深田記念公園までなだらかな道を余韻を楽しみながら歩き、山頂から2時間足らずで下山した。
茅ヶ岳は登りやすくとても良い山なので、天候に恵まれれば今回よりも素晴らしい眺望が拝めるはず。また日を改めて登って来ようと思った。(横尾記)
【縦走】毛木平から十文字山、三国山
毛木平から十文字山・三国山へ 武信国境を歩く
山域山名:十文字山・三国山
期日:2021年 5月 29日(土)
参加者:CL高橋 SL須藤 橋本 斎藤 花森
行動記録:川本5:00=(関越道・上信道)=毛木平駐車場8:15 8:30-十文字小屋10:35 12:00(昼)-弁慶岩13:30-三国峠15:20-三国山15:40-三国峠16:00-毛木平駐車場16:40-川本19:30
<天気晴れ>当初8人でしたが5人で2台の車で時間通りに川本を出発。三国峠で1台デポして毛木平駐車場着きました。駐車場はすでに満杯ですシャクナゲシーズンで混雑しているのだろとぼやきながら道端に車を止め支度を始め出発します。毛木平から十文字峠までの登山道は樹林帯の中なので日差しや強風の心配はなく比較的登りやすい。その為か十文字小屋には計画時間より1時間早く到着、6人ぐらいの先行者が休憩しており混雑はありません。
十文字小屋で迎えてくれたのは満開シャクナゲです。穏やかや天候とシャクナゲを見ながら須藤さんからもらったトマトを食べながらの休憩です。展望台からは遠くに八ヶ岳、近くでは金峰・瑞牆が見えます。
満開のシャクナゲ群生を見て回り十分な休憩を得て出発します。
十文字山では仁さんが埼玉100名山99座目です。
十文字山から三国方面は登山道の踏み跡が急に細くなりますが踏み跡はあり迷うことはありません。時折シャクナゲの群生地がいくつも現れます。シャクナゲ街道と言っても良いのではと思います。しかし急なアップダウンが多く疲労度も増しますがシャクナゲのアーチとミツバツツジが疲労忘れさせてくれます。
三国山では仁さんの埼玉100名山100座達成です。「おめでとうございます」
天候に恵まれ満開のシャクナゲをいくつも見られ、参加者全員満足の行く山行でした。最後に毛木平駐車場へ向かう途中約1㎞手前(舗装から未舗装になってすぐの道端にあります)にイチヤクソウ群生地があります。 (記:花森)
【縦走】蓮華温泉・白馬岳・小蓮華・乗鞍岳
山 域:北アルプス北部 白馬岳2932m 小蓮華山2766m 乗鞍岳2436.5m 蓮華温泉1470m
目 的:温泉山行
期 日:2021年7月24(土)25(日)26(月)
参加者 :谷口
行動記録:
7月24日〈晴れ〉
深谷18:00→24:00
自宅を18:00に出発し白馬村に向かう国道19号が21:00に全面通行止めということで急ぐが間に合わず国道394号を使いかなりの遠まわりをし24:00に栂池駐車場に到着し食事を済ませ就寝。
7月25日〈晴れ・ガス〉
栂池高原スキー場ロープウエイ(6:30-7:15)→栂池山荘(7:20)→天狗原(8:15)→風吹大池(9:35)→風吹山荘(10:00/10:30)→風吹岳(10:45)→血ノ池・神ノ田圃(11:10/11:45)→風吹大池入口(13:25)→白馬岳蓮華温泉ロッジ(14:15/16:00)→蓮華の森(16:20)泊
5:00に起床する、ロープウェイは朝6:30まで時間は、まだあるのでスキー場を散歩しながら朝食をとる、天気は晴れだが山の上はガスがかかっている、ガスが抜ける事を祈りながら登山の準備をする。ゆっくりしすぎて、前に30人ほど並ばれてしまった。6:00から並びゴンドラリフトと春からしか使用できないロープウェイを使用し栂池スキー場の上の栂池山荘を目指す。ゴンドラは珍しいゴンドラで途中下車できるようになっているので注意が必要。ゴンドラを降り出口を出て東に200mぐらい進むとロープウェイ乗り場がある。ロープウェイを降り北を目指し進むと栂池山荘・栂池ヒュッテに到着し登山道に入る。登山道は、ガレ場でかなりきつい、水場はあるが、水飲水の補給は勧めない。水は冷たいので顔や手を洗うくらいにした方が良いであろう。木道に出ると緩斜で急に楽になる。天狗原の分岐で風吹大地へ進む、しばらく木道で湿原の中を散歩し、千国揚尾根(せんくにあげ)の降りに入る。尾根は所々踏み跡が消えたがしっかりした登山道でした。風吹大池に時間より早く到着したので風吹大池を一周することにする。木道を進む、ワタスゲがむかえてくれる。道を少し外れるが風吹山荘があり写真を撮っていると、ご主人(30歳半ば?)が出てきてくれ個人山行の自分をかわいそうに思ったか一緒にコーヒーを飲みながら「人より、熊によく会える」「熊とマガリダケと黒豆の木を取り合っている」「熊に会ったら目を離さず、通りたいな~」と言えばどっか行ってくれる。今日、歩いた、歩く登山道は、主人が登山道整備をしてくれていたのでありがとうございますなどと雑談。風吹岳に登る。頂上はアズマ屋があり椅子と机もあるので休憩するには良いかもしれないがガスで展望は解らなかったがあまり良くないらしい。北には、血ノ池がありその先に神ノ田圃があるワタスゲ・コバイケイソウが咲き乱れるとても癒される。ここで昼食休憩。池の周りを一周し、笹目尾根を進む登山道は、踏み跡もしっかりしており問題は無いが、ゲイタ―スパッツはあった方が良い、尾根だが樹林帯で緩やかに下っていく。風吹大池入り口から出て車道に出て川沿いを西に進む曲がりくねった道を進み蓮華温泉に到着。
温泉は、外湯が¥500(内湯・外湯両方¥800)でテント場¥1000あわせ¥1500を払い、疲れを落としに温泉に進む、温泉は蓮華温泉の裏山にあり温泉口を左進むと三国一の湯(さんごくいちのゆ)が最初にある1m四方の四角い温泉道より0m浸かってみるとぬるく少し冷たいぐらい、夏の今には、丁度良い?先に進むと、薬師の湯薬師の湯は、4m四方くらいの少し大きいお風呂だ。ここもそこまで熱くない。仙気の湯は、2m四方、女性優先、女性が入っているときは、看板がかかっているがかかっていないので、その間に浸かる。ここが一番温かいか?でも少しぬるめだ。硫黄で黄色や白くなった山肌を見ながら硫黄の香りも楽しむ。でも、秋や冬は寒そうだ。来た道を逆に下ると黄金の湯がある。黄金の湯は、3m程の四方の少し大き目ここで誰もいないので30分ほどお酒を飲みながら休憩する。20分ほど進むと蓮華の森へテント場、蓮華の森は、アズマ屋があり、下に水道・調理場があり、テント場には、木で作った机と長椅子がありトイレもある。テントを張り、夜食を済ませ、その日は宿泊者は自分しかおらず、少し怖かった。ザックにシュラフを忘れるという大失敗。夏だからと大丈夫と思いながら就寝、しかし、寒さで起きてしまった。10℃以下に下がっていた?。雨具とダウンを着て何とか就寝。と温泉周りは、アブがいるので虫よけは、必須となる。
7月26日〈晴れ・ガス〉
蓮華の森(4:00)→鉱山道入り口(4:40)→鉱山道鉄パイプの橋(5:00)→鉱山道神ノ田圃(6:30/6:50)→三国境(9:25)→白馬岳山頂(9:55)→三国境(10:20)→小蓮華山山頂(10:55)→白馬大池山荘(12:00/13:00)→乗鞍岳2436.5m(13:25)→天狗原(14:00)→栂池山荘(14:30)→栂池高原スキー場ロープウエイ(15:00-15:20)
朝、3時に鈴の音で目が覚める。テントをしまい4時に出発。木道を進み分岐にでる。蓮華鉱山道方面を進む。斜めの崩れそうな斜面をトラーバースしながら進む川が下を流れていて空気は、気持ちが良いが危険が伴う。単管パイプで作った橋が現れる。橋を渡り登山道に進む、シナノキンバイ・キヌガサソウがこれでもかと咲き咲き乱れる。蓮華菱を左手見ながら、先に進んで行く雪渓を4か所ほど進むがその間も山道はシナノキンバイ・シロウマタンポポと黄色い花が黄色い道となりとても美しい、山道を登るときは、やはり、ゲイタ―スパッツは必須である。自分は、しないでいたら気づいたら朝梅雨で靴の中まで洪水状態。
分岐手前で雷鳥の親子と出会い一緒に登る。右手には、雪倉岳を目指す人達が雪渓を一人ずつ安全確認しながら渡っている。三国境手前より白馬岳山頂を目指す道がありそこを進み白馬岳を目指す。頂上はガスで真っ白だが山道脇は、ホソギツメクサ・ダイコンソウ・ウルップソウ・コマクサが咲いている。頂上はガスで展望がなく残念だったが美しい花々がみれた。次、目指す小蓮華までも花の道が続いて行く。ガスで見えなかった山頂がいつか切れないかと後方を何度も見ながら小蓮華山を目指したが見えずに終わってしまったが美しい稜線が見える。小蓮華山頂は、鉄剣と祠がある。白馬大池までの道は、また、花の道が続く、ここでもまた、雷鳥に会う、ガスが出ていると上からの敵に見えずらいから雷鳥と良く会えると聞いた。
白馬大池はコバイケイソウがたくさん咲いている。携帯の充電が切れてしまったので、¥100で充電してもらう。長い休憩にし1時間ほど昼食をとりながらゆっくりと休憩する。携帯を受け取り、乗鞍岳を目指す。乗鞍までの登山道は、白馬大池展望が美しいが急にガレ場の山道に代わる。乗鞍岳山頂は、大きなケルンがあり安全を願い、次の天狗原を目指す。天狗原までは今回の山行で一番大きな雪渓がある為注意必要200m程を降る。天狗原に到着し木道を進む木道が終わるとまたガレ場が続く。水場が過ぎ、栂池山荘に到着する。ここでは、食事やデザートやお土産が買える。少し降り、ロープウェイに乗り、ゴンドラで下山する。ガスで山頂からの展望は無く残念だったが、風吹大地散策・蓮華の温泉・鉱山道の花の道・雷鳥との出会い・白馬岳登頂・高山植物・大池の景色とシュラフを忘れるなど、色々な事がありましたが忘れられない楽しい山行となりました。
(谷口記)
【縦走】平ヶ岳
山 域:三国山脈 平ヶ岳2141m
期 日:2021年7月30、31(土)
参加者 :谷口・非会員1名
行動記録:行動時間(10:00)実行動時間(8:15)休憩(1:45)
7/30(金)
深谷(20:00)→鷹ノ巣駐車場(0:30)
20:00鷹ノ巣駐車場に向けて出発、高速道路を使い小出ICを降り、奥只見を目指す。奥只見シルバーラインに入ると店も販売機も見当たらない、何か購入するのであれば、小出JC近くで済ませたい。駐車場は、20台ほど止められる。トイレは、バイオトイレがあり問題はないが前泊した方が駐車はしやすいだろう。0:30に到着食事をし睡眠をとる。
7/31(土)〈晴れ〉
鷹ノ巣駐車場(4:30)→下台倉山(6:10)→台倉山(7:00/7:15)→白沢清水(7:45)→池ノ岳(8:45/9:15)→玉子石(9:30)→水場→(9:45/10:00)→平ヶ岳(10:15/10:45)→池ノ岳(11:10)→白沢清水(11:40)→台倉山(12:10/15)→下台倉山(12:40) →鷹ノ巣駐車場(14:30)
3:30に起床し、準備をしながら周りを見ると、車で駐車場は、あと4台しか止められない。まだ暗い中AM4:30に出発、少し進むと急登が続く、前坂を抜けると稜線に出る。ヤセ尾根だ、そこを通過中に日の出が見れる。ご来光とモルゲンロートを見ながら稜線を登っていく。雲一つ無い青空が広がる。左に燧ヶ岳が美しく見える。
下台倉を過ぎて台倉山で休憩、ここでもう汗が出過ぎてTシャツを絞る。台倉清水は、かなり下がらないと水は取れない。水は、4L持ってきたので補給はしない。先の白沢清水に関しては、沸騰させても飲めるか不安な水だ、下の水場に関しては、期待は、しない方が良い。台倉清水以降は、木道があるが湿っているとかなり滑るので注意しながら進む。そして、ここからまた、急登となる。気温も上がりかなり体力を奪われる。池ノ岳に着き姫ノ池があり湿原が広がる。ここでもTシャツの汗を絞る。かなりの疲労が溜まっている。しかし、ここまでくれば気温も下がり気持ちよく歩ける。ここでも休憩をし、玉子石を目指す。木道が続き、雪渓を抜け、また、木道を進むお宮ルートの分岐を過ぎ玉子石に到着する。
なぜこの形になったのかは、不明、写真を撮り、来た道を戻る、雪渓過ぎ、木道を下っていく少し降ると水場となる。ここですべての水容器に水を補給する。(家での焼酎用)周辺はコバイケイソウが咲き美しい。さらに木道を進むとすぐに山頂の周りの湿原に出る。下ではコバイケイソウだったが山頂周辺は、ワタスゲが咲き乱れ風に揺れて楽しそうにしている。山頂の最高点は登山道より、少し中にあり、三角点と標識を写真撮る。
登山道は、さらに登山道が続いて奥があるので進む、しかし、特に何もなく湿原が続いていて通行止めとなっていた。頂上の周辺は板張りのバルコニーのようになっているので美しい湿原見ながら昼食にする。しかし、周りは、残念ながらガスで展望がない、他の高い山々も山頂だけガスに隠れてしまっている。昼食も休憩も終わり、気合を入れて下山を開始する。池ノ岳まで木道が続く、それ以降は、急登だったので気をつけながら降る。コメツガが生えそろっている場所が続く、そこから、アブに悩まされる。結局、下山までアブに付き纏わりつかれた。下山もピストンで来た所を戻るが、気温が上がったせいかアブの発生が凄かった。この時期に行くのであれば、アブの対策は必須である。そして、長丁場となるので水の確保も確実にしなければならない。アブ対策が弱く、かなりの体力消耗をしてしまった。もっと、現状の確認が必要だった。また、平ヶ岳山頂からは素晴らしい展望が望めるはずだったが、他の山の展望は、望めなかった。また、次回計画を立てて山行したい。
帰りの道は、国道352よりシルバーライン側は、通らず、国352を通る。銀山平、枝折峠を通りこちらは、温泉・自販機がありました。
谷口記
【沢登り】ナメラ沢
山 域 奥秩父・笛吹川水系久渡沢・ナメラ沢
日 程 2021年7月25日(日)
川本5:00=雁坂トンネル料金所駐車場7:00~沓切橋入渓7:40/8:00~沓切沢下降
~沓切沢出合8:10~久渡沢遡行~峠沢出合8:15~中ノ沢出合8:40~ナメラ沢遡行
~奥の二俣10:00~左俣遡行~破風山稜線12:00~西破風山12:05/12:40~青笹尾根 下山~沓切沢出合15:25~沓切橋15:40/16:00~雁坂トンネル料金所P16:30=18:30川本
参 加 者 浅見 橋本(計 2 名)
国道140号の雁坂トンネルは秩父側の豆焼沢付近から始まり山梨側は笛吹川水系の久渡沢付近に出る。ナメラ沢は久渡沢の支流で奥秩父主脈の破風山に突き上げる。雁坂トンネルを抜けると料金所があり740円を払って通過するとすぐ左側に駐車場がある。駐車場の奥から雁坂峠への登山道が始まる。沓切橋で沢装備をつけ支流を下降して久渡沢本流にでる。深い谷の中はまだ日差しが届かない。小滝の連続を登って行くとほどなく峠沢の出合である。中ノ沢を左側に分けるといよいよナメラ沢の始まりである。中流部は名前の通りナメが多く傾斜もゆるい。北西の方向につづく沢を登っていくと背中から日差しがあたる。広葉樹の木漏れ日がナメを奔る水流をキラキラと輝かせて美しい。
奥の二俣を左に入るとやがて水は涸れて奥秩父らしいシラビソの森の中の急登となる。きつい登りではあるが藪漕ぎはなく破風山稜線の登山道に飛び出す。西に約5分で西破風山山頂である。山頂の表示とベンチがあるが展望はない。ここで昼食、橋本さんは軽登山靴に履き替える。私は渓流靴のまま下山したが下りの尾根道は滑りやすく苦労した。青笹尾根は一般登山道ではないが下山用に使われることもあるようなので今回の下山路とした。
山頂から200mほどは踏み跡も少なくシャクナゲの藪をこいで道を探す。やがて木の幹に赤いラインが入っていたり、枝にピンクテープがついていたりしてそれらを探しながら降りると踏み跡が明瞭になってくる。GPSで現在地と進行方向を確認しながら進み入渓点に降りることができた。(浅見記)
【ピークハント】光岳(てかりだけ)
南アルプス 光岳 (個人山行)
-南アルプス最南端2500m峰に登る-
山域山名:南アルプス 光岳
期日:2021年9月14日から15日
参加者:橋本義彦
行動記録
13日 熊谷17:30=関越道・上信越道・中央道=飯田IC=芝沢ゲートP23:00 前夜泊
14日 芝沢ゲートP5:30-易老渡6:30-易老岳11:00-光岳小屋14:00 光岳小屋泊
15日 光岳小屋6:45-光岳往復-光岳小屋7:30-イザルヶ岳往復-易老岳9:25-易老渡12:10/50-芝沢ゲートP13:50=中央道・園央道・関越道=熊谷22:00
13日は松川ICから下りて、中央構造線がある東側の谷に入ってしばらく走り、遠山川沿いの林道を遡り、やっと芝沢ゲート手前の駐車場に着く。車は10台ほど止まっている。すぐに車中で休む。
上:ギンリョウソウが白くて目立つ 下:倒木が多いが登山道の倒木は片付けられている
14日<天気曇り>天気予報では晴れだが、明るんだ空は曇っている。朝食後すぐに出発する。易老渡までは、崖崩れのためゲートが閉められ歩くことになっている。遠山川の清流が大岩を越え、瀬音を立てている。左右の山は切り立ち、深い谷で、山は鬱蒼とした樹林に被われている。マタタビ、サルナシも生えている。1時間で易老渡に着く。施設らしき建物はない。鉄製の狭い橋を渡り、急傾斜の尾根に取り付く。易老岳まで1474mの登りだ。急登で道は右左に曲がる。登山口からはヒノキの植林で手入れされている。さらに高度を上げると広葉樹林となる。幾分明るい。落葉の中に白いギンリョウソウが生えている。形はシュンランの花にも似ている。丸い尾根筋で大岩もなく斜度はきついが登り易い。1460mの面平まで登ると、やや平坦になり、広葉樹林はサワラの大木の森となる。直径1m高さ30mほどの大木が真っすぐに立ち並ぶ。立派な森だ。ここからは、針葉樹林帯となる。汗をひどくかく。登山者はいない。ひたすら登る。ツガやシラビソの森、そこかしこの太い倒木、そしてその上の苔、それらが合わさった森の香りを吸いながら登る。木々は倒れまいと地面に根を周りじゅうに張っている。エゾシオガマの白い花が咲いている。イワカガミは葉っぱのみ。シダもたくさん生えている。易老岳まで260分のコースタイムを疑ったが、結局それだけの時間がかかり、易老岳に着く。森林限界近い標高だが、常緑針葉樹に被われた山頂だ。一休みして方向を南西に変え稜線を光岳に向かう。
上:花は少ないがトリカブトは目立つ 下:センジュ原ー光岳小屋が近い
さすがに主稜線で、明るくなり、所々眺望も効く。草原があったり、枯れ木があったり、樹木も変化に富む。進むと西側に三吉ガレがあり、数百m崖崩れになっている。岩は奥秩父と同じ堆積岩だ。高い樹木が無く、苔が増え、イネ科の草と一緒に林床をびっしりと覆い、しっとりした高山の雰囲気だ。すでに初秋の雰囲気で気の早いナナカマドが色づき始めている。ゴゼンタチバナの赤い実がかわいい。易老岳から標高差100mほどを下り今度は登りだ。ザックが重く、脚への負担も大きかったのかその付近で脚がつった。薬を飲むとすぐに治る。登りの道は沢状の場所になり、そこには水は無く数十㎝の大岩で埋められている。途中トリカブトの鮮やかな紫の花が咲いている。曇りだが、霧雨が漂うようになってきた。GPSで光岳に近づいたことを確認する。沢状の道を登り詰めた源頭部が静高平で、清水が豊かに流れている。ここで水をパックと胃袋に補給する。ほぼ予定どおりに小屋に着ける。灌木になった湿原をゆったり歩き、光岳小屋を見つけ安心する。湿原の周りはハイマツが生えている。日本最南端のハイマツ自生地という。小屋は開放されており、小屋泊りできることになった。とても立派な小屋でコロナの影響で営業はしていないが、無料で開放しているのでありがたい。テントを張る手間も省け助かった。先客は1人のみ。少し会話する。甲斐駒ケ岳から稜線を1週間かけて歩いてきたという。少し休んで早めの夕食とし、休む。雨音がするほど強い雨が降ってきた。天気予報では、明日は晴れるという。それに期待してシュラフに入る。
上1枚目:富士山が姿を現す 上2枚目:南アルプス南部の聖岳などの稜線 上3枚目:光岳山頂 下:樹木が多く、木の根も芸術的だ
15日<天気晴れ時々曇り>太陽の強い光で目を覚ます。予報どおりだ。朝食後、パッキングしてから、小屋の南にある、光岳を往復する。東側の見晴らしのよい場所から、雲海のある山脈を楽しむ。光岳山頂は、余り高くない常緑樹林に囲まれ眺望はないが、落ち着いた山頂だ。小屋に戻り、湿原の横からイザルヶ岳に登ると直ぐに山頂に着く。山頂付近はハイマツ他植物が無く裸地で砂利地だ。そのため、景色は抜群、雲海があるが、四方の山々が見える。富士山、南アルプスの稜線、北アルプス、中央アルプス、白山、御嶽山・・・。
山の自然学を提唱する小泉武栄氏は「山の自然を知るには疑問を持つこと」と著書で記している。この山頂に木々や草が生えないのはなぜか。ほぼ同じ高さの光岳には樹木が茂っているのはなぜか。イザルヶ岳に植物が生えないのは砂礫の平らな稜線で雪は強風で飛ばされ種子が発芽しても成長できないのではないかと考えた。
景色を独り占めして楽しんだ後、下る。付近の丈の低いダケカンバの盆栽のような枝ぶりはすごい。湿原はどうしてできたのか。平坦なのに、ガンコウランや地衣類が優勢なのはなぜか。疑問は尽きない。
帰り路は、登りの時とは、見える景色も異なり、こんな場所を通ったかと思う時もある。地図など見ながら方向確認をしながら下る。易老岳からは、今度は、一気に易老渡まで、ひたすら下る。樹木を見ながら、森林浴をしながら下るのもよいものだ。ただ、一人であり、登山者が少ないので、もし、滑落したら、助けを求めることはできない。滑落、転倒、怪我をしないこと、するくらいないゆっくり着実に歩くこと、そのことを思いつつ下る。面平の大木サワラの森にはやはり木の精のようなものを感じる。地形が平坦で土壌も深く、雨も多く、成長しやすい場所なのだと思う。休む気もせず、ひたすら下る。易老渡に近づいた最後の30分位は膝が鈍くなり、石に足を引っかけたり、木の根で滑ったりしながらやっと易老渡の橋を渡ることができた。ここで昼食にする。道路脇の日陰に枯れ枝があり、なんと椎茸が1個生えていた。椎茸を裂いてカップ麺に入れ椎茸入りシーフードカップ麺にして食べた。駐車場までゆっくり歩き、光岳山行を終えた。