埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
甲信越
【夏のアルプス】白馬三山コース 2023/08/05~07
2023夏のアルプス
白馬山荘集中・白馬三山コース
山 域:白馬岳2932m、白馬鑓ヶ岳2093m
目 的:夏のアルプスを楽しむ
山行形態:無雪期一般登山(小屋泊・テント泊)
期 日:2023年8月5日(土)~7日(月)
参加者:CL石川 SL橋本 大嶋 豊島
行動記録:
8/5 5:00道の駅かわもと=猿倉8:15/8:37・・・09:57白馬尻荘跡・・・10:03/10:15白馬尻小屋跡・・・11:10大雪渓取りつき・・・12:50/13:07雪渓終わり2030m・・・15:03/15:13岩室跡・・・16:02/16:10避難小屋2450m・・・18:10頂上山荘‥‥18:51白馬山荘2830m泊
8/6 6:15白馬山荘・・・白馬岳06:41・・・06:57/07:12白馬山荘・・・07:43/07:50丸山・・・9:42/9/55鑓ヶ岳手前鞍部・・・11:48/11:53鑓ヶ岳・・・12:33/12:38鑓温泉分岐・・・13:03大出原・・・14:20白馬鑓温泉小屋泊
8/7 白馬鑓温泉小屋05:58・・・06:30鑓沢・・・06:54崩沢・・・06:57落石沢・・・07:02杓子沢・・・07:46サンジロ・・・09:01小日向のコル・・・10:32中山沢・・・11:00猿倉台地・・・11:19水芭蕉平・・・12:02猿倉荘
8/5 連日の猛暑が続く中、予定通りに出発し順調に高速道を進む。二つある猿倉の駐車場の下の方に誘導される。駐車場整理の方の話では先週より車の数が少ないとのこと。標高1240m猿倉荘前の登山指導所で登山届を提出する。雪渓でのアイゼン装着、午後より雷の予報が出ている等の諸注意を受ける。大雪渓往復組、栂池下山組とほぼ同時にスタートする。
古い写真を調べたら40年近く前の山登りを始めた頃1986年8月25,26日、このコースを1泊2日で歩いたことが分かった。当時は白馬駅前の白馬山荘案内所で軽アイゼンをレンタルしたのだが、現在のものと比べずっしり重かった記憶がある。
白馬尻小屋で先行2チームが待っていてくれて熊トレ3チームが一堂に揃い記念撮影する。もうしばらく雪渓の取りつきまで歩き1640m付近で軽アイゼン装着。一枚余計に重ね着をして手袋も装着し大雪渓に踏み入る。雪渓上を吹き降ろすガス混じりの風が寒さを感じさせるくらい。熱くなった体には丁度良い。2030mで雪渓上の道は終わり昼食休憩とする。
この後、急斜面の中のジグザグの道をいくつもの小さな沢を越えながら歩く。あたりは葱平と言われる御花畑が広がっている。午後3時に近づくと予報通り雨が落ちてくる。雨具を着けたがしばらくすると止んだ。手前の山小屋である白馬岳頂上宿舎が見えているがなかなか近づかない。天気は回復。ふもとの白馬村は雷雲に覆われ降っているようで時々雷鳴が聞こえる。振り返ると眼下に虹も見える。時計を気にしながらひたすら歩みを進める。
頂上宿舎の下まで、先着していた栂池下山組の花森さんがサポートに来てくれた。徐々に雷雲が下から迫ってくる。何とか振られずに山荘に到着したかったが小屋前100mで大降りになり最後はびしょ濡れになって小屋に到着した。
8/6 朝5時15分に朝食。快晴。6時過ぎに空身で山頂に向かう。かなりの人でしばし展望を楽しむ。
山荘に戻り身支度して縦走に出発する。杓子岳前の小ピーク丸山へ向かう前後で時折稜線にガスがかかる。展望はなくなるが、雷鳥が登山道のすぐ脇のハイマツ帯から姿を現してくれた。3カ所で雷鳥に遭遇、そのうち2カ所ではヒナも連れているのが確認できた。
時間がかかりそうなので杓子岳登頂はパスし、トラバース道を白馬鑓ヶ岳へ向かう。稜線の砂礫帯にはそこかしこにコマクサが咲いている。鑓ヶ岳手前の鞍部で昼食休憩をとり、標高差140mほどのガレた道を登る。山頂に着きそそくさと記念写真を撮って鑓温泉分岐に向かう。今日も午後3時から雨の予報のためテント泊予定の2人(石川、橋本さん)は降られる前にテントを設営しようとここから先行して降り鑓温泉に向かうことになる。
このあたり一帯は国土地理院地図にも記されているように国の特別天然記念物になっている白馬連山高山植物帯の核心部である。すでに綿毛になったチングルマの群落や鮮やかなオレンジ色のクルマユリの一大群生地がひろがっている。途中2295mで軽く休憩をとり、ちょっといやなクサリ場をやり過ごして14:20に鑓温泉小屋着いた。
テント泊は1人2000円、テント一張2000円、温泉入浴料1500円かかった。露天風呂は混浴で、女性は水着で入っている。テントを設営し、女性がいなくなったタイミングで風呂に入ったりして後続の二人を待つ。4時過ぎに二人が到着した。
8/7 昨晩は一時激しい雷雨となったが無事朝を迎える。今日は曇り空。6時前に出発。鑓温泉のある湯ノ入沢のダイナミックなスノーブリッジ、その下の激しい流れを右手に見ながら鑓ヶ岳、杓子岳に発する三つの沢に架けられた橋を渡って高度を下げていく。小屋の案内板に増水時に橋が流された場合は通行不能になると書かれていた。7月下旬までは雪渓歩きもあったようだが、すべて夏道を通るようになっていました。杓子沢を越えた地図上の1856地点が自然の展望台となっていて鑓温泉小屋までが見通せる。
この後双子岩近くの小日向のコル(1824)を乗っ越してひたすら猿倉荘目指して下っていきました。
猿倉荘に着いたら皆でコーラで乾杯。無事に歩き通せたことが何よりでした。
今回の反省・・・計画段階では漠然とコースタイムの1.2倍ぐらいまでの時間で歩けるだろうと考えていた。結果は2倍近くかかってしまった。例年通り初日に熊谷発の計画だったが、前日発にして当日は朝6時頃から行動開始にするべきでした。
つらつらと振り返って思い返してみると、もし天候が悪化したり、体調不良者が出た場合は危険な状態になったと思われる(この経験を’ヒヤリハット’ならぬ’じんわりハット’と名付け、その事例として書き留めようと思います)。計画段階からメンバー間の意思疎通を図り慎重を期すこと、普段のトレーニングを欠かさぬことが長く登山を続けていくためには必要であることを強く再認識しました。
【夏のアルプス】白馬大雪渓往復
白馬大雪渓を往復
山 域:北アルプス 白馬岳2932.2m
目 的:「夏のアルプス」大雪渓を登り、白馬山荘に集中合宿する
山行形態:無雪期一般登山(小屋泊)
期 日:2023年08月05日(土)~06日(日)
参 加 者:CL高橋仁、赤坂、相澤
行 程:
5日 道の駅川本5:00=花園IC=長野IC=猿倉駐車場8:30→白馬尻9:50/10:30→
大雪渓 11:10➝葱平12:40➝頂上宿舎16:00→白馬山荘16:40 (泊)
白馬大雪渓山域は高山植物が豊富と聞く、一面のお花畑を楽しみに、登山道に一歩踏み入れる。すぐに猿倉山荘が見え、小屋の前にアイゼンが並び吊るされている。ここで借りることができるようだ。ここを素通りし、なだらかな登山道をしばらく歩く。やがて道は岩がむき出し傾斜も徐々に上がってくる。ゴロゴロ岩がむき出した山道は白馬尻まで続く。やがて川のせせらぎの音が耳に入ってくる。せせらぎの音を聞きながら足を進めると前方が開け大雪渓が目の前に広がる。白馬尻に着く。一休みしていると、他の2グループと顔を合わせ、記念写真を撮る。 ここではアイゼンを取り付けることができず、もう少し歩き、大雪渓が間近に迫った箇所でアイゼンを靴に取り付ける。雪渓の上は天然のクーラーとなり、シャツ1枚では寒く、上衣を羽織る。歩き始めは穏やかな傾斜で歩き易かったが、徐々に斜面がきつくなり、一息入れる。1時間30分位歩いた所で、アイゼンを取り外し、山道に入る。ここからはゴロゴロとした岩の上を歩く。ここらあたりが葱平と呼ばれている所か、高山植物が目立ってくる。シロウマタンポポ・キンポウゲ科の黄色や、トリカブト、・ミヤマオダマキの紫、クルマユリの朱色が山道を囲む。登りにつれ、高山植物は豊富になり、目の前にお花畑は広がる。雪渓とお花畑の織り成す景色に目を見張る。ハクサンフウロ、ハクサンイチゲ、ミヤマワガタソウ、ウルップソウ、イワギキョウ等々の名が聞こえてくる。覚えきれないほど程の種類の植物が目に飛び込む。
高度をあがるにつれ、稜線付近は、天然のロックガーデンが展開する。一方、山道は傾斜がきつくなり、大雪渓で疲れた足はさらに重くなる。高山植物の写真撮影が重なりペースが遅くなる。更に悪いことに葱平を過ぎる頃から雨がポツリポツリと来る。急いで雨具を羽織る。やがて雨脚が速くなり、視界が悪い。やっとの思いで、稜線に。この頃は雨も止み一息入れる。頂上山荘の前に広がる天然のロックガーデンに目を向けると、イワギキョウ、ウルップソウの紫が映え、気持ちが癒される。重い足をひきずり白馬山荘へ向う。
6日 白馬山荘6:10➝山頂往復➝白馬山荘6:40/7:45➝葱平10:05➝大雪渓11:05➝白馬尻11:50/12:30➝猿倉駐車場13:30
ザックを山荘に置き、 朝、一番で白馬山頂に向かう。山道は登山者で賑わう。頂上の標識の前は記念写真を撮ろうと登山者で列を作る。30分程度で往復することができ、少しゆとりの時間を作れたので山荘のレストランに寄り、コーヒーを飲みながら、しばらく談話を楽しむ。
8時前に山荘を離れる。山荘付近は岩礫地帯が広がる。ここら辺にコマクサが植生していると聞き目を配りながら下っていると、あちらこちらと4株程度みつかる。首を垂れたようにピンクの花が可憐。更に赤褐色のイブキジャコウソウがこんもりと生えているのが目に入る。ミヤマアケボノソウも見つける事が出来た。黒味掛かった紫の珍しい色の花。
稜線を外れると傾斜がきつくなるが、葱平迄の道のりはお花畑が一面に広がり美しい景色をつくる。朝日を浴び、花が喜々と昨日の曇天の中で見た時よりも花の色は映えている。葱平と呼ばれるのは、葱がこの辺一帯に生えていたのかどうか解らないが、気のせいか仲間の白馬浅葱の赤紫が目立つ。この辺りから、登山者が賑わい下山者と登山者が交差し、立ち止まりペースが落ちる。
大雪渓に入るとガスで視界が悪い。さらに傾斜がきつくなり、ストックの必要な個所であるが、生憎間に合わせで買ったストックはいつの間にか短くなり役立たず。前につんのめり足の運びが上手くいかない。やっとの思いで大雪渓を渡りきり、アイゼン外す。その時、靴底のソールが剝がれているのに気づく。白馬尻までその状態で進み、ここで、昼食を取り、高橋仁さんにテープで靴底の応急処置をして頂く。
ここからは森林帯に入る。心配していた天候は急変する様子もなく、一安心。ここからは、1時間程度の道のりにホットはしたものの下る一方なので、つま先や腿に痛が走る。やがて山道は平坦となり、猿倉山荘に到着。ここで、冷たいコーラを飲み一息つき,車に乗り込む。途中、日帰り温泉で汗を流し、帰宅に向かう。お疲れ様でした。翌日、好日山荘へ行き、靴の修理依頼とストックを購入、次期の登山に備える。 相澤 記
【一泊ハイキング】花の巻機山
雪渓と花の巻機山
山域山名:巻機山 (1967m)新潟県
期日:2023年6月24日(土)~25日(土)
参加者:CL黒澤 SL高橋仁 花森 赤坂
行動記録:6/24 川本(6:00)=関越道=湯沢石打スマート=桜坂駐車場(8:00)
登山口発(8:30)―7合目(11:45/12:30)―避難小屋(14:00)
<雨・くもり>川本出発時はくもり、関越トンネルを抜けると雨。今日は移動だけなので雨でも構わないと明日の晴天に期待して向かう。国道を外れ桜坂駐車場に向かう道路では地元の人が道路整備の草刈りをしています、助かります。桜坂駐車場に着きました3割程度の駐車スペースが空いています、少雨でも登山者がけっこういる、100名山効果です。
少雨のため、雨具に着替えて出発します、10:00ごろから雨が収まります、ぼちぼち下山者とすれ違うようになり、山頂は雨でなにも見えませんと挨拶をかわします、7合目での昼食時では雨が上がり周辺が明るくなって来ました。雨具を脱ぎ蒸し暑さから少し開放されました。ニセ巻機山に着いたときは青空、残雪、新緑、山並み、お花畑と記念写真が撮れる状態になっています。避難小屋に到着、けっこう綺麗、先客者は2名。
荷物を置き小休憩後、水場に向かいます、先行者からは上流は雪渓で水が汲めないので下流へ向かいます、幸い少し下った所で雪渓が切れており水が確保できました。まだ時間があるのでのんびり分岐まで往復夕暮れを待ちます。夕食では単独登山者より料理を振舞って頂きおいしくいただき就寝につきました。 (記:花森)
行動記録:6月25日
巻機山避難小屋5:40→巻機山分岐6:00/6:15→割引岳(1930m)6:50/7:10→巻機山分岐7:40/7:50→巻機山8:00/8:10→牛ヶ岳8:20/8:30→巻機山9:10→巻機山分岐9:30/9:40→巻機山避難小屋9:50/10:20→前巻機10:30→7合目(昼食)11:10/11:30→5合目12:35/12:50→巻機山登山口13:50→駐車場→熊谷18:15
<天候快晴>
朝4時頃起床、朝食後それぞれで山小屋周りを散策。雪解け後の足元はお花畑と雪渓と青空。日の出は4:25だが山の上では5:20頃山からお日様は山から顔を出した。予定より20分早く山小屋を出発、巻機山分岐を目指す。鳥の声が爽やかに聞こえる。木道と池塘が美しく、まだ白い水芭蕉が残っていた。
巻機山分岐(巻機山標柱)からは霧が出ていたので先に割引岳を目指すことにする。雪渓が行く手に大小2つもあり、緊張しながらこわごわ渡る。なんとか行きは雪渓をアイゼンなしで歩ききり、割引岳頂上へ到着。霧が少し出ているが雲海が素晴らしく火打山も見える。休憩後巻機山分岐に戻る。帰りは雪渓の怖い二人は大きな雪渓は山の上を巻いて歩いた。ハイマツ、ツツジ、笹のブッシュの中、足を取られながら歩き切った。朝露でズボンが冷たい。アイゼンがあればとアイゼンの頼もしさを感じた。
巻機山分岐に着く頃には朝早く登ってきた人たちに出会う。分岐からは巻機山の景色を楽しみながらたおやかな山の木道を歩く。山肌にある池塘がきれいだ。ケルンが積んである頂上に着く。なだらかな山、青空に染まった池塘、大きな雪渓を眺めながら牛ヶ岳に向かう。牛ヶ岳では残念ながらわずかに霧がかかってしまったが越後三山が霧から顔を出している。牛ヶ岳から巻幡山頂、分岐を経て避難小屋に戻る。
避難小屋で荷物のパックをして下山する。前巻機山を経由して七合目で昼食を摂り、時折花を楽しみながら段差のきつい山を降りきった。天候にも恵まれ、お花畑、雪渓、池塘、たおやかな山、巻機山は忘れられない素敵な山の一つになりました。
ギンリョウソウ、アカモノ、イワカガミ、ドウダンツツジ、ツマトリソウ、ショウジョウバカマ、ハクサンコザクラ、マイズルソウ、タカネスミレ、イワイチョウ、キッコウキスゲ(蕾)、
ワタスゲ、タテヤマリンソウ、ツバメオモト、オノエラン <赤坂 記>
【ハイキング】桜満開 光城山、長峰山 2023/4/10
山 域:光城山911.7m、長峰山933.4m 長野県安曇野市豊科光
目 的:春の花散歩 桜
日 程:2023年4月10日(月)
参 加 者:新井浩、駒崎
行動記録:深谷6:00⇒光城山登山口P9:10/9:30→光城山10:50→烏帽子峰11:40→長峰山12:10/13:45→光城山登山口P15:05
光城山の駐車場は一杯であったが、ちょっと待って何とか滑り込む。ここは安曇野の市民のお手軽ハイクの山のようで、早朝登山の人たちは、すでに下山してきたようだ。今日は月曜日なのであまり人はいないかなと思ったが大違いで、桜満開でにぎやかであった。
登山道を登り始めると、桜の大木が続いており、満開だ。桜の樹間から北アルプスの山並みがきれいに見えて、登っている最中ずっと心が躍った感じであった。桜の花びらと、常念岳をきれいに入れて写真を撮ろうとするが、かなかなかうまくいかない。登り始めて一時間ほどで光城山の山頂エリア。そこには桜の林が広がっており、ここも満開。花見をする人も多い。こんないいところがあったんだと、またも感動ものでした。
桜を堪能して、長峰山に向かう。舗装されたハイキング道、歩き易い山道、とてもよく整備されている。光城山から烏帽子峰を通過し、長峰山に到着。山頂には展望台と鎖(クサリ)のモニュメント。ここも桜があり、大勢の人が休んでいる。展望台に登ると360度の展望。北アルプスと安曇野の街並み、いい景色だ。ここで昼休憩とする。桜の下に腰を下ろしのんびりする。
目の前に広がる北アルプス、蝶ヶ岳~常念岳~餓鬼岳~蓮華岳と山頂部が白く化粧された山並みがきれいだ。安曇野への移住者が多いと聞く。こんな景色が見られるからだろう。桜の中を下山始める。つづら折りの登山道を安曇野の街に向かって降りていく。やがて麓の集落へ降り車道を駐車場へ戻るが、集落の庭先の春の花を見ながら歩くのも楽しく、あっという間に駐車場へ着いた。時間があったので、この後わさび農園に行き、わさびコロッケとわさびソフトクリームを食べました。
(新井浩 記)
【無雪期PH】北八ヶ岳 同人秋合宿 2022/10/8,9
秋の合宿(一日目) ぬかるみの山路に苦戦 茶臼山・縞枯山
山 域:北八ヶ岳 茶臼山・縞枯山
期 日:2022年10月8日 (土)
参 加 者:C L橋本、S L高橋(仁)、須藤、黒澤、赤坂、相澤
行 程:熊谷駅南口5:00=川本5:20=白駒池駐車場7:30/9:20→麦草峠9:45→大石峠10:00→茶臼山11:10→縞枯山展望台11:30/50→縞枯山→12:30→雨池峠13:10→雨池14:20/30→白駒池駐車場14:20
八千穂高原に入ると白樺の樹々が目立ってくる。黄葉を残したもの、すっかり葉を落した白樺が沿道を囲むように林立。「日本一の白樺の群生地」の看板が目に飛び込む。この白樺の群生を楽しみ、しばらく爽やかな林道を進めると目の前に車の縦列。白駒池駐輪場に到着だ。混雑するとは聞いていたものの、まさかこんなに早くから渋滞になるとは驚き。いつ入場できるのか見当がつかない。
9時少し前に駐車場に入ることができた。待つこと1時間30分。早速に登山支度を済ませ、白樺の森に入る。森はコメヅカの大木が林立、その中に白樺・ダケカンバが混じる。木もとは苔が一面に蔓延る。横たわっている岩にも覆いかぶさり、幻想的な景色を作る。
ここを抜けると視界が開け、山を背景に自然が作った庭が現れる。岩が散らばり、その間にハイマツ、芍薬、ナナカマド等の低木が生え、日本庭園を思わせる。美しい。この「白駒の奥庭」を後に、又、森に入る。「黒曜の森」と記されている。この森も、下地は苔に覆われ、神秘的な空間を醸し出す。フウリンゴケと記された札が目に入ったが、これにあたる苔がよくわからなかった。やがて森は苔に代わり熊笹が覆いかぶさってくると茶水池に入る。ここからはシラビソの森の中を歩く。シラビソのほのかな香りが漂う。道は木道で整備された遊歩道となり歩き易いが、雨で濡れ、かなり滑る。自分を含め、あちらこちらで滑り、尻餅をつく光景を見る。中小場に着く。
ここからは木道と岩場の道が繰り返し、茶臼山・縞枯山・雨池と続く。山路の両側はシラビソの森。横たわる岩に苔が覆いかぶさり、「もののけ姫」の世界に入ったかのような情景が続く。どこからか、妖精が飛び出すかのよう。 ゴロゴロとした岩を登り詰めると、茶臼山山頂に到着。視界が悪く、一息ついて縞枯山へ。道すがら立ち枯れたシラビソの木立群が目に入る。枯れた木立の脇には新しい生命が宿り、鮮やかな緑を見せている。大きく成長した若木も目に付く。やがて大きな岩塊が現れる。この岩塊をよじ登ると縞枯山展望台へ。どんよりとした天候では周囲の景色をのぞめない。ここを下り、縞枯山の頂上へ向かうが、頂上がどこなのか、はっきりしない。「ここが縞枯山」との標識があったが、そこであろうか。
スケージュールから大分遅れている。雨池に急ぐ。水面は静かに佇み、対岸に立ち並ぶ緑の濃淡がコントラストされ、おぼろげな景色を作る。東山魁夷の絵画が思い浮かぶ。その中に混じるナナカマドの赤が映える。ここでも長居は無用。急ぎ、白駒池駐車場に向かう。駐車場の渋滞、山路のコンデションの悪条件の重なる中での山行、お疲れ様でした。
(相澤記)
秋の合宿(二日目) ニュウ・中山・高見石コース
山域山名:北八ヶ岳(天狗岳コースを変更)
期 日:2022年10月9日(日)
参 加 者:CL高橋 SL橋本 須藤 相澤 浅見 黒澤
行動記録:白駒池8:05-白駒池分岐8:15/8:20-ニュウ9:40/9:55-中山峠分岐10:55/11:10-中山11:30/12:00-高見石手前13:00/13:05-高見石13:15/13:30-白駒池駐車場場14:20
<天気曇り後雨>今日の午後3時ころから雨になるとの天気情報から、昨夜の打ち合わせで、下山時間を早めるため天狗岳をコースから外した。登山順路もニュウを先にする時計回りにした。歩く時間が大分短くなったので起床を午前6時とゆっくりめに。温かいスープと赤飯で朝食。食後、テントと食器類を片付け、手分けして駐車場の車まで運び、改めて白駒池に全員集合の後、午前8時5分、我々のグループが最初に出発。出発するとすぐに木道となり10分ほど歩いたところで白駒池周回コースとの分岐に着いた。池の景色が素晴らしかったので写真休憩。
ここからニュウに向かう木道に入る。しばらく進むと木道はなくなりぬかるみの道を進むようになり、倒木や石の上を選びながらできるだけ靴を濡らさないよう歩く。転ばないよう足元ばかり見ていて、周りの苔むした美しい景色を楽しむ余裕がない。ニュウが近づくと斜度がきつくなったが、ぬかるみは少なくなり歩きやすくなってきた。尾根に出ると左手に岩の積み重なったニュウ。ニュウの岩の上に登ると雲が多かったが、西方面の北アルプスや昨日登った茶臼山や縞枯山はよく見えた。振り返ると天狗岳の荒々しい峰とこれから向かう稜線が見えた。15分ほど休憩し中山を目指す。先ほど見た稜線の道は樹木に覆われているが左手は急峻な斜面。
ニュウにいた時よりだんだんガスが多くなり景色は見えにくくなってきた。中山と中山峠の分岐に着く。歩く人の邪魔にならない所を探し休憩。ここから岩の急登になり20分ほどで中山の展望台に着く。展望台は風が吹き抜けていたので風の弱い場所を探して昼食休憩。中山からは下りになるが最初は岩の多い険しい道だったが、緩やかになるにつれぬかるみの多い道になってきた。
高見石が近づくと緩やかな上りになって、高見石まであと数分というところの広場状の場所で休憩。つくづく北八ヶ岳は本当に苔が豊かだ。こんな感じのところはそうはないだろう。改めて北八ヶ岳が気に入った。高見石小屋に着き、ザックをデポして高見石に登ったが眼下の白駒池はガスに覆われて全く見えなかった。ここから駐車場までの下山路は白駒池を通らない斜度が緩やかな左側の道を選んだ。
駐車場に到着し靴の履き替え荷物の整理を始めたところで雨が降り始めてきた。天狗岳をカットして正解だった。しかし我々より先に下山していると思っていた大島グループはまだ戻って来てませんでした。雨はだんだん強くなり、寒くもなってきて心配もしましたが、我々から1時間ほど遅れて無事下山してきました。
(黒澤記)
北八ヶ岳 ニュウ、中山、高見石ゆっくり組報告
山 域:北八ヶ岳 ニュウ2352m、中山2496m、高見石
日 時:2022年10月8,9日
参 加 者:CL木村 SL石川 白根 新井勇 大嶋 赤坂 豊島
行動記録:
10月8日 熊谷駅南口7:00=川本7:20=途中買い出し=白駒池駐車場→青苔荘
熊谷で調理用具を積み込み、川本で石川車と合流して出発。中部横断自動車道を終点手前で降りてスーパーで今晩の食材を買い込み白駒池へ。駐車場手前500m程から駐車待ちの長い列が出来ており、停められるまで1時間以上かかった。皆で手分けして青苔荘まで荷物を運ぶ。駐車待ちで予定が狂ってしまったので、ゆっくり組の今日の行動は荷物運びの2往復だけとなった。テントの板場を4か所確保し、青苔荘に受付に行くと、小屋の主人は熊トレの事を良くご存じでびっくり。のんびりと夕餉の支度に取り掛かる。健脚組は予定時間になっても到着しないが、あちらも駐車渋滞に巻き込まれたのだと気付く。夕食のキノコ鍋が出来上がる頃には健脚組も到着し、テントを手早く張って、皆で鍋を囲みながら歓談した。
(木村記)
10月9日 青苔荘8:08~08:25ニュウ方面分岐~09:06白駒ニュウ分岐~09:54稲子湯分岐09:55~10:19ニュウ10:40~12:04中山分岐(昼食)12:19~12:38中山~12:43中山展望台~14:14高見石小屋(高見石)14:29~15:15白駒の池~15:29白駒の池 駐車場
9日早朝天気は良く、木村さんは朝焼けに染まる白駒池を写真におさめる。予定外の赤飯ときのこ汁の朝食をいただきしっかりカロリーを摂取できた。テント装備、炊事用具などを一旦駐車場まで撤収し、再び青苔荘に戻る。
用意ができたところで、先発組に続いて出発する。白駒池の周遊路はほぼ木道になっている。半分ぐらい進んだところ、池の南東部からニュウへの登山道に入る。池の周辺からこのあたり一帯はコメツガやシラビソなどの針葉樹林帯である。地面や岩、倒木が幾種類もの苔で覆われ、また幼木もそこかしこに育っていて、うっそうとした雰囲気は独特のものだ。
ここのところ雨の日が多かったせいか登山道はかなりぬかるんでいて、湿った木の根や岩も滑りやすい。ゆっくり慎重に高度を上げニュウに到着。3連休の中日、巨石を不規則に積み上げたような頂上部分はかなりの人で混雑している。何とか記念撮影し、時折ほんの一瞬ガスが晴れる時には歓声が上がる。爆裂火口の硫黄岳、冬に行ったことのある天狗岳が近い。
ニュウから中山へ向かう。登山者も幾分少なくなった稜線の道をすすみ、中山峠への分岐でちょうどお昼になり昼食を摂る。昼食後、展望のない中山を通過、すぐ先の展望台で蓼科、雲のかかった北アルプスを望む。この後雲行きも徐々に怪しくなりひたすら高見石目指して下りる。下に向かうほど道もぬかるんで歩きづらい。
高見石小屋に到着し、高見石に上って小屋に戻る頃ぽつぽつと降り出してきた。雨具を着け早々に白駒池へ向かう。ほどなく雨も本降りになる。今回メンバー誰も転倒など事故無く歩き先発組の待つ駐車場に着いた。 (石川記)