甲信越

【ハイキング】茅ヶ岳、金ヶ岳 2021/11/20

山  域 : 茅ヶ岳1704m金ヶ岳1764m(山梨県北杜市明野町)

山行形態 : 無雪期ハイキング

日  程 : 2021年11月20日(土)

参 加 者 :新井浩、駒崎

行動記録 :東松山5:30→PICA明野ふれあいの里P8:45/9:10 156km→金ヶ岳11:20/12:40→茅ヶ岳13:30/40→茅ヶ岳登山口15:35→ふれあいの里P16:10

<天候:晴れ>

今回は、金ヶ岳の西尾根を登り、茅が岳の西尾根を下るメインルートから外れた静かなルートを歩いてきました。

朝の圏央道で混んでいて、そのまま中央道も混んでいた。紅葉で混んでいるのか、1時間も余計にかかった。ふれあいの里は、現在PICA明野という名前に変わっていて、キャンプ場だ。すでに陽が当たっていて温かいので、上着無しで歩き始める。林道から山道へ。すでに冬枯れの尾根道は歩き易い登山道だ。

 

明るい尾根道が続く。目線の先には茅ヶ岳と金ヶ岳らしき山が見えるが、定かではない。金ヶ岳の手前は岩が出て来ていい感じの登り。展望も良く、八ヶ岳が全部丸見えだ。 富士山は茅ヶ岳の上にちょこっと見えるが、霞んでいて良く見えない。天気が良すぎるからであろう。2時間ほどで 金ヶ岳山頂に到着する。先着者が居なくなって我々だけ。座るところを一番いいところを探し、餃子鍋、ラーメンを食べる。続々と人が来て山頂は満員御礼。いい時に陣取って良かった。

 

満腹となり、のんびりし過ぎなので、重い腰を上げて、茅が岳に向かう。途中石門があり、岩に空いた穴の中を通過する。金ヶ岳から50分で茅が岳に到着。山頂はすでに人はまばらで、広い山頂は片隅に数人が休んでいるだけだ。昼前後は相当な人が休んでいたのだろうと想像する。金ヶ岳の後ろには八ヶ岳が並んで見え、富士山は相変わらず霞んで見える。

 

みかんを食べて記念撮影してから下山へと移る。下りは、落ち葉と石がゴロゴロで歩きにくい。周回するなら逆回りだな。登りも下りも行きかう人はなく静かなルートだ。やがて林道に出てテクテク。時折もみじが紅葉してきれいだ。鳳凰三山に日が入るときに駐車場に着いた。

(新井浩 記)

 

【冬山ハイキング】初級冬山 北八ヶ岳

北八ヶ岳 縞枯山 茶臼岳

アイゼンを装着して、OK?

山域山名:北八ヶ岳 縞枯山 茶臼山 (長野県)

登山形態:アイゼン・ピッケルによる雪山登山

目的:積雪期登山の基礎的技術の習得

期日:2022年3月13日(日)

参加者:CL木村 SL橋本 大嶋 須藤 相澤 黒澤 高橋仁 豊島 赤坂

行動記録:川本6:00=北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅9:00→山頂駅9:30/10:00→雨池峠10:30→縞枯山11:05/11:20→茶臼山(昼食)12:15/13:00→五辻13:30→ロープウェイ山頂駅14:40→駐車場15:15=熊谷

<天候くもり>

ロープウェイを降りれば坪庭が・・・・・・

北八ヶ岳ロープウェイ駐車場から100人乗りの大型ロープウェイで標高1771mの山麓駅から一気に山頂駅2237mの坪庭へ約7分で到着です。駐車場では風も静かでしたが、山の上は風が冷たく少し雪が舞っていた。アイゼンを装着し出発する。樹氷はもう見られなかったが一面の雪景色が素晴らしい。曇り空で風もあり先が見えづらい。足元の雪はトレースがしっかり付いていて固く締められていて歩きやすいが、少し道をそれて足を踏み入れるとズボッと30cm位足が雪に埋まってしまう。雪もすぐ止み、青い屋根の縞枯山荘を通り過ぎ、雨池峠にでる。標識が雪の中からちょこんと顔を出していて雪の深さが分かる。そこから縞枯山に登る。雪の登りはアイゼンがしっかり雪を捉えて登りやすい。頂上から展望台に移動する。風が強く曇り空で展望は悪い。少し休憩し下山する。

縞枯れ山の山頂で

10分足らずで縞枯山を下山し、茶臼山に登る。急登だが30分足らずで頂上につく。見晴らしが少し良くなっていたが、立っていられないくらいの爆風で早々に樹林帯の中に入り昼食を摂る。ほんの少し樹林帯に入っただけで風は不思議なくらいに静かです。

強風の茶臼山山頂

雪上の昼食が新鮮です。昼食休憩後もと来た道を下山し五辻に向かい進む。五辻で休憩をとり、ロープウェイ山頂駅に向かう。なだらかな道の途中、縞枯山の縞枯れの様子がよくわかる。縞枯れとは亜高山の針葉樹であるシラビソ、オオシラビソの優先林に限って見られる現象で、山の自浄作用とも木々の世代交代や天然更新とも考えられているそうです。

縞枯れ山から

山頂駅につくと朝は雪で見えなかった坪庭が見渡せる。

くもりで眺望はよくなかったが、雪山の景観は素晴らしく、アイゼンでの雪上登山が経験でき感激でした。晴れた青空のもと、また雪の上を是非歩いてみたいと思います。(赤坂 記)  

 

【ハイキング】高妻山・乙妻山 2022/6/26

山  域:高妻山2353m、乙妻山2318m(長野県)

乙妻山より火打山方面を見る

山行形態:無雪期ハイキング
目  的:春の花を楽しむ
日  程:2022年6月26日(日)前夜泊
参 加 者:新井浩、駒崎 
行動記録: 
6/25(土)移動日

江南19:30=戸隠キャンプ場駐車場23:00 216km
戸隠キャンプ場の入り口の反対側に登山者用駐車場有。そこに車を停める。20台くらい停まっている。トイレ有り。

6/26(日)行動時間13:00(CT=11:50)15.1km

戸隠キャンプ場P4:15→一不動避難小屋6:05→六弥勒7:40→高妻山9:40→乙妻山11:10/11:50→高妻山13:05→六弥勒15:00→弥勒新道→戸隠キャンプ場P17:25
<天候:晴れ>
3時過ぎに起床。朝食を取り出発準備。明るくなってきたころに出発する。戸隠キャンプ場の中を通り、牧場を通過し、登山道の柵を抜ける。一不動避難小屋までは沢を登る感じで、途中3か所に鎖場あり。タニウツギとミゾホオヅキの花が咲いている。

 

避難小屋を少し過ぎたところで休憩。風が心地いいが、虫が多く、顔にまとわりつく。この後は一日中虫には悩まされ、辟易する。他の登山者の人も同様で、網をかぶっている人も見られた。虫よけ剤は効かないようだ。ヤマオダマキ、タカネグンナイフウロ、ベニサラサドウダンなどが見られる。下界に戸隠牧場、その先に飯縄山、黒姫山が近い。イチヨウランも群生があった。お目当てのキバナアツモリソウも咲いている。

 

登山道沿いには、マイズルソウとミツバオウレン、イワカガミ、ツマトリソウがずっと咲いている。ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲも。六弥勒で下山道を見送り、八観音辺りではシラネアオイが咲いているはずだが、すでに散っていた。最期の急登を踏ん張り、稜線に乗る。岩場の中にトガクシナズナが咲いていた。高妻山の山頂はにぎやかだ。

 

少し休んで乙妻山へ向かう。良く踏まれた登山道だが、ところどころ崩壊地があった。ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、コケモモが咲いている。アップダウンを繰り返し、乙妻山の手前の残雪を登る。雪の上は虫が少なかった。山頂直前の登山道脇に、シラネアオイの群生があり、満開であった。乙妻山の山頂は展望がとてもよく、妙高から火打山、雨飾山、堂津山から中西岳、東山、そして北アルプスの山々が手に取るようにわかる。この乙妻山まで約7時間。虫との戦いで疲れた。

 

たっぷり休んで、来た道を戻る。高妻山には誰も残っていなかった。が、まだ登ってくる人にすれ違うが、皆さん疲れている様子。展望を楽しみながら六弥勒まで戻り、弥勒新道を降りる。最初はかなり荒れた登山道だったが、明確な尾根道になると、展望が開け、下界を見ながら下山。

 

下部はブナ林を通り、戸隠牧場に出て、牛が草を食んでいる中を通過し、駐車場へ戻った。13時間の行動となり、大変疲れたが、花の時期に再訪出来たのと、未踏だった乙妻山に登れて満足でした。

(新井浩 記)

【ハイキング】志賀高原 2022/08/06,07

夏の志賀高原合宿

山域山名:志賀高原・赤石山、岩菅山、焼額山、自然探勝コース

期日:2022年8月6,7日

アルバム

参加者:

6日 [登山組] 赤石山 :CL石川 SL橋本 高橋 木村 須藤 黒澤 赤坂
   [散策組] 自然探勝コース :L相澤 大島 新井
7日 [岩菅山Aコース] L石川 黒澤 相澤 
   [岩菅山Bコース] L橋本 須藤 木村
   [焼額山]  L大島 高橋 赤坂

記録:

6日 赤石山

山域山名 : 志賀高原 赤石山(2109m)

期日:2022年8月6日(土)
参加者:CL石川 SL橋本 高橋 木村 須藤 黒澤 赤坂


行動記録:熊谷駅南口5:40=道の駅かわもと6:00=志賀高原道の駅9:20=大沼池入り口駐車場9:30→大沼池10:25/10:45→赤石山山頂12:25/13:00→14:20大沼池→15:15駐車場=ホテル一乃瀬


 暑い熊谷から脱出し、志賀高原山の駅に到着、散策組と分かれて大沼駅駐車場まで車で移動し出発した。お天気を心配していたがよく晴れていて暑くも寒くもない。

 登山道入り口からはしばらく山道を歩きその後、林道に出てそこから大沼池まで林道歩きが続いた。山の中には長い年月を感じられる自然に歪められた巨木や大きな岩を巻き込んだ木々も見られ森の中は苔むしていて深い森を感じさせられた。思ったより多くの花々が出迎えてくれた。ウツボグサ、イチヤクソウ、ギボウシ、ウスユキソウ、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ(実)、エゾシオガマ、ヤマブキショウマ、イワシャジン 等など


 林道の先に突然、目の前にコバルトグリーンともエメラルドグリーンとも見える大沼池が現れた。なんとも言えない深くて鮮やかな美しい池です。対岸には赤い鳥居が水の中にあり、神秘的です。少し大沼池を眺め休憩した後、池に沿って山道を歩きその後、池から離れて赤石山に向かう。少し緩やかな道を進んだあと急坂の登りが続く。運動不足と急な登りで体を持ち上げるのに足の短い私には大変だ。風もなく暑く、息も絶え絶えに「もう少し」と皆に励まされながら登る。時折、足元の可愛らしい花と優しい小鳥の声に癒やされた。ツルリンドウ、オダマキ(黄色)、シラタマノキ、アカモノ、花はつけていないがイワカガミ、ミツバオウレン、イワナシ等など


 稜線に出ると涼しい風が吹き抜け背中を押してくれる。頂上近くはザレ場でその上の大岩が見事だ。狭い大岩の上は交代で景色を楽しんだ。360度素晴らしい景色です。


 赤石山の頂上で記念写真をとり、頂上のすぐ下のザレ場で昼食休憩。陽が出でいて2000mの山とは言え風もなく暑い。トンボが目の前をたくさん飛び交っている。


 帰りは来た道を下る。大沼池まで一気に下り一息つきそこから散策組が待つ地点まで石川CLが一人で先を急ぎ、残りのメンバーは池の周辺でしばらく休憩を取った。大沼池は志賀山からの溶岩流でせき止められて誕生した池です。強酸性のため魚も生息できないそうだ。強酸性なのは明石山から流れ出る赤石沢に硫酸イオンを含む強酸性の鉱泉が湧き出しているからです。コバルトブルーに見えるのもそのためです。透明度が高く浅瀬部分では底が透けて見えます。見る角度、光の加減で色が変化するようです。


 しばし休憩後、駐車場をめざして大沼池のほとりから帰りは林道を駐車場までひたすら花を楽しみながら歩き、散策組と合流した。


 エメラルドグリーンの大沼池、赤石山の岩峰、花々と鳥の声、山はいつの季節でもそれぞれの自然の美しさを見せてくれ、自然のエネルギーに心が洗われる。コロナ禍の3年ぶりの夏合宿、参加でき皆様に感謝です。(赤坂 記)

6日 自然探勝コース(蓮池~木戸池)

期日:2022年8月6日(土)

参加者:L相澤 大嶋 新井勇

行程:志賀高原山の家9:30→蓮池→ワタスゲ平→下の小池→ 信州大自然教育園10:30→まが玉の丘一周11:40→長池12:00/12:40→三角池→田野原湿原13:20→木戸池14:00

 
「自然探勝コース」とワクワクする楽しいタイトルに魅せられ選定。天候に不安があったが、志賀高原山の駅を歩き出す頃は、薄日が差してくる。睡蓮が浮かぶ蓮池から一歩を踏み出す。水面にはトンボが飛び交い、池を囲むあぜ道には、ヤナギラン、ギボシの花が咲き乱れ、タイトルに恥じないスタートである。

 周回の先はホテルにぶつかり、その周りは車道となり、ワタスゲ平へ行く道が見つからない。ホテルは休業中。周辺を隈なく探し道標をみつける。この遊歩道を抜けるとスキー場が広がり、はたまた、どのみちを行くべきか道に迷う。運よく、地元らしき人が作業しており、道をたずねると、親切に教えてくれた。その方面に向かうと、小さな標識が現れる。これは、判りにくい。

 ワタスゲ湿原周辺はヤナギラン花の群落に目を見張る。コオニユリもあちこちに点在。これらの花は最盛期を迎え映える。キスゲやワタスゲは花後の姿で寂しい。アサキマダラの飛び交うのが見える。フジバカマの花に数匹が群がっていた。黒の網目が掛かり浅黄色の羽の美しい蝶である。

 下の小池を通り抜け、車道を横切ると信州大学自然教育園に着く。新井さんはここに留まり長池広場を散策。大嶋さんと私は、まが玉の丘コースを選ぶ。針葉樹林の鬱蒼とした中をうねった道を巡る。「くろべ」と樹名板がついた樹木、檜の仲間が目に付く。しばらく上ると展望台に着く。ここから周辺の山を眺める。明日、出発点となる東館山がくっきりと。

 再び自然教育園に戻り、長池で昼食を取る。道沿いのヒュッテ前にテーブルとイスがあり、「ご自由に利用ください」と記されおり、ここを使わせていただく。


 田ノ原湿原に向かう。ここからは少し勾配があり登り坂となる。湿原は笹の浸食がすごい。ここでもワタスゲやキスゲの花後の寂しい姿。家族連れの散策が目立つ。上り詰め、振り返ってみると湿原の全容が目の前に広がる。背景は緑の山、手前の湿原は笹の葉のグレーかかった緑、あちこちに点在する白樺。幹の白と葉の濃い緑。これらの色の調和は見事。美しい情景を作る。散策路の端に生えるすすきは穂をつけ、秋の気配。最終地の木戸池へ。

 木戸池は鯉の養殖をしており、えさを撒くと大きな鯉が口をパクパク開け、何十匹と群がり寄ってくる。ここで登山組の車を待つ。


 志賀高原は山野草、高山植物が豊富なことに驚く。あちこちに自然のお花畑が作られ、どのコースも可憐な花を満喫でき、楽しめる。(相澤記)

 

7日 岩菅山A コース(尾根とお花畑コース )

山域山名:志賀高原 岩菅山2,295m
期  日:2022年8月7日(日)
参 加 者:CL石川 相澤 黒澤
行動記録:ホテル8:15=(送迎車)=東館山ゴンドラ駅8:30=山頂駅8:35/8:40-岩菅山登山口9:10/9:15-赤石山分岐9:40/9:45-休憩10:35/10:40-ノッキリ11:15-岩菅山12:00(Bコースグループと合流・昼食)12:30-ノッキリ13:00-アライタ沢14:00-登山口駐車場14:20/14:35=(Bコース車)=ホテル14:50
<天気晴れ>
 ホテルの送迎車で東館山ゴンドラ駅まで送ってもらう。ここで焼額山に向かうグループと分かれる。ゴンドラ駅は下車した所からかなり坂下に有ったが、うまいことにゴンドラ駅の送迎カートに乗せてもらいラクラク到着。

 8時30分はまだゴンドラの営業時間外だったが予約しておくと動かしてもらえ、石川さんが予約をしておいたので、我々の乗ったゴンドラ1台だけが山頂駅を目指した。

 山頂駅に着くとすぐ周りは高山植物のお花畑。観光客向けに植えられたものだが様々な花が満開だった。花に囲まれた岩菅山に向かう階段を進み、お花畑を抜けるとスキーゲレンデの中の道になる。この道をまっすぐ登り切り寺子屋ゲレンデの一番上に30分ほどで到着。岩菅山登山口の案内看板がありここで一休み。すぐ下にはヤナギランとニッコウキスゲが群生していた。

 ここから登山路となり丸太階段道を登りきったところに寺小屋峰0.5Km,岩菅山3.4Kmの案内。登山口から30分ほど進んだところで赤石山への分岐。寺子屋峰は気づかず通り過ぎてしまったようだ。この分岐から先は、尾根のすぐ下の右斜面を巻く道で、右手には昨日登った赤石山が谷を挟んで見えた。ところどころ笹が生い茂って視界を塞ぐが、笹のないところは高山植物の花がずっと咲き続いた花道で下の斜面がお花畑になっているところもあった。

 岩菅山が近づいてくるにつれ勾配がだんだんきつくなってきた。ノッキリに近づいた頃、岩菅山の方からアライタ沢グループのヤッホーの声が聞こえてきたが、登山路や山頂に目を凝らしても姿を認識できなかった。合流してから聞くと山頂からだったとのこと。ノッキリを過ぎるといよいよ最後の登り。ノッキリと山頂の標高差は約220m。ゆっくり登って1時間と見込んで登りに入る。私は無理せずマイペースで登ったが、時々照りつける焼けるような日差しが応え、体力のダメージを感じた。もう少しで山頂なのに思うように足が進まなくなってきた。それでもノッキリを出て約45分で山頂に着いたが、山頂に着いてから息が苦しくなり荒い息がなかなか収まらなかった。熱中症の初期症状だったのかもしれない。

 30分の昼食休憩では私的に不安があったが下山開始。下山はアライタ沢グループと同一行動。ノッキリまでは足元が危なかしかったが、ノッキリを過ぎてアライタ沢の下りに入ると道が歩きやすくなり時間が経つに連れ調子が良くなってきた。ほとんどノンストップで登山口の駐車場に到着。ここからアライタグループの車でホテルに帰った。

 ホテルのお風呂で汗を流し帰路に。最後の方、私事の記録になってしまいましたが、無事登山が終へて良かったです。また「信州割」の補助とホテルの対応もよく、全体的になんだか嬉しくなった今年の夏山でした。(黒澤) 

 

7日 岩菅山Bコース 

山域山名:志賀高原 岩菅山(2295.3m)
期日:2022年8月7日(日曜日)

参加者:L橋本 須藤 木村
行動記録
 ホテル一ノ瀬8:15=聖平登山口8:25-アライタ沢出会い9:00-中間点表示9:50-ノッキリ10:30-岩菅山頂上11:15/12:30-聖平登山口14:30=ホテル一ノ瀬=川本道の駅19:00


 7:30からバイキングスタイルの朝食をとり、晴れてはいるが午後から雨予報の中、車2台で出発、間もなく登山口に到着した。身支度を整え、急坂を10分程登ると、用水路に沿った平坦な道にでる。針葉樹や広葉樹の枝越しに日が入る、明るい道である。やがてアライタ沢を横切り、樹林帯の中のよく踏まれた道は急になる。

 岩菅山中間点表示の陽当たりの良いとこをに赤く色ついたイワハセの実(アカモノ)群生地があり、食すが美味しくはない。やがて左手に頂上直下が急峻な岩菅山が見えるようになる。ノッキリで寺子屋峰からの道と合流し、眺望が開けた背の低い笹原の中を進む。

 ガレた道端には黄色、紫や白の花々(オミナエシ、シャジン、ヤナギラン、シラネニンジン等か)が散在し、注意して登ると遠くからの声が聞こえる。注視すると石川さん達が見える。このまま登り予定時刻に着く。

 頂上は広く祠や避難小屋があり、先に裏岩菅山が見える。しかし遠くの山は見えない。北方面からのガスの動きは早く特に東方面は白い。予報も良くないことから、裏岩菅山は諦め、頂上で石川さん達3人を待って、下山する事にした。蝶や赤とんぼが乱舞するなかノンビリ食事をとる。秋のリンドウも咲いている。12時丁度に石川さん達が到着。食事後6人で記念撮影するがガスの為取り直しする。

 白砂山方面は真っ白の中、12時30分下山開始。中間地点表示のある所で1回休憩し丁度2時間で登山口に到着。車に分乗しホテルに戻り、お風呂で汗を流す事が出来た。

 ロビーで精算し、貰ったクーポン券を使うべく山ノ内町道の駅に寄る。最盛期のモモは日曜という事もあり、買い損ねた。近くの店で傷物を購入したが、おいしかった。

 
 今回歩いたルートには滑落等危険な所はなく、気楽に歩くことが出来た。また裏岩菅山迄行けなかったが、天候の心配さえなければと時間は掛かるかもしれないが、十分対応出来そうに感じ嬉しかった。


 今回初めてのホテル宿泊付き山行となり、おいしい食事、補助金、クーポン等、登山というより旅行という記憶が残りそうな2日間であった。 (須藤俊記)

 

7日 焼額山

山域山名:志賀高原 焼額山2,009m
期  日:2022年8月7日(日)
参 加 者:CL大嶋 高橋仁 赤坂
行動記録:ホテル8:15=(送迎車で東山館ゴンドラ駅経由)=奥志賀ペンション村8:30/8:45-リフトトップ10:00/10:10-山頂(稚児池)11:00/11:40-樹林帯入口12:10-下山口12:40/12:50=シナの木コース入口13:00―ホテル13:30

<天気晴れ>
 ホテル送迎車で出発。先ずは岩菅山コースの3人を東山館ゴンドラ駅に送ってから、折り返し奥志賀スキー場のペンション村に送ってもらう。夕立が来そうなので、白樺池周遊はカットして、スキー場のリフト管理用の砂利道を登り始める。日当たりの良い作業道は暑くて、日影を見つけながらゆっくりと登る。開けた斜面はお花畑そのもの。どこまで登っても花が途切れることは無い。ヤナギラン、フジバカマ(サワヒヨドリ、ヨツバヒヨドリ)、ハクサンフウロ、ヒメシャジン、ヤマハハコ、コオニユリ、サラシナショウマ、ヒオウギアヤメ、ヤマウド、キミズヒキ、クガイソウなど、夏の終わりと秋の初めの花々が次々と登場して、アサギマダラなどの蝶が舞い、暑さを忘れさせてくれる。


 300mほど登り、標高1800m位から、展望が開けて(ゲレンデは展望が良いのは当たり前か)涼しい風も出てきて、時々休憩を入れて花と眺望を楽しむ。岩菅山はガスの中で見えないが、新潟県につながる山波や、眼下の一ノ瀬温泉や、奥志賀スキー場が一望できる。リフトトップでようやく作業道が終わり、湿原の登山道に変わる。イワショウブ、ウメバチソウ、アカモノ、モウセンゴケ(モウセンゴケの花を初めて見た)、花の終わったコバイケイソウなども現れて、途中の池塘にはカルガモの親子が泳いでいる。


 コメツガの樹林を抜けると山頂の稚児池に跳び出す。周囲を木道で囲まれた稚児池は会津の田代山湿原をミニサイズにしたようなたたずまいで、気持ちの良い湿原も広がっている。登山者も多く、木道の休憩所は賑やかだ。昼食を取りコーヒーを飲んでいるうちに、雲が広がり始めた。夕立が来ないうちに早めの下山を開始。南のプリンスホテル側へゲレンデの道を下る。草の上を歩くので柔らかくて歩きやすい。ガスの消えた岩菅山、裏岩菅山が見えてきた。こちらはフジバカマとヤナギラン、まだ花が咲いてないがエゾリンドウがたくさんある。


 ゲレンデを外れて樹林帯の急坂を抜ければ登山口に跳び出す。夕立は無さそうなので、山ノ神スキー場から「シナの木コース」を周遊する。樹齢800年、樹高25m、幹回り8.6mのシナの大木と、その周りには、黒い実をつけたツバメオモトの大群落が広がる。これほどのツバメオモトを見たのは初めてだ。涼しい樹林からダイヤモンドスキー場のゲレンデを突っ切ってホテルに帰着。足の不調で待機していた新井さんが出迎えてくれた。


 温泉で汗を流し、カンビールで一息入れてみんなの帰りを待つ。     (高橋仁記)

 

【ピークハント】越後駒ケ岳

越後駒ケ岳(個人山行)

初秋の越後の山を味わう

紅葉の向こうに越後駒ケ岳

 

山域山名:新潟県 越後駒ケ岳

期日:2022年8月19日

参加者 :橋本

行動記録:枝折峠(しおりとうげ)5:30-小倉山7:10-駒ノ小屋8:40/50‐越後駒ケ岳9:05/10:30-駒ノ小屋10:40-小倉山10:50-枝折峠12:40

上:荒沢岳も険しい 下:雪渓の上に山頂がある

<天気曇>この夏は猛暑に続いて雨続きで、山に出かけられなかったが、1日だけ晴れ間がでるとの天気予報に、念願の越後駒ケ岳に登ることにした。情報収集、計画立案し、夕方出かけた。小出-枝折峠は通行止めで、シルバーラインのトンネル利用、銀山平経由で枝折峠に行く。新潟に入って湯沢辺りから雨が降り始め、インターを降りた小出は相当な雨だ。峠に登る付近でも強い雨が降っていた。枝折峠のPには数台が駐車している。外にも出られないのでそのまま休む。

 朝、5時起床、曇りなので一安心。直ぐに支度し、朝食をとり5:30出発する。銀山平方面も見える。昨晩よりも車が増えている。このルートは峠からずっと尾根歩きで、標高差1000mほどだが、水平距離が長く、コースタイムは11時間とある。荷物も少なく、速めに歩く。尾根道なので木々は高くなく、下草少なく、昨日の雨の後、風があったせいか夜露、雨露で脚が濡れることもない。リョウブが茂り、白い花を一杯つけていた。明神峠を過ぎ、南方にある荒沢岳が朝日に陰影深く聳える。西には今日登る尾根と、山頂が雲で隠れた越後駒ケ岳が見える。相当長い尾根だ。道は、階段、木道とよく整備されていて歩きやすい。ホツツジやオクモミジハグマ、コゴメグサ、ヨツバヒヨドリバナ、白い花のアジサイの仲間などが咲いている。派手ではないが、個性がある。

 数十m以下の小ピークの登り下りを繰り返しながら進む。所々に小さいながらも湿原がある。道行山を過ぎ、小倉山付近から斜度が増す。雲が多く、すっきり晴れない。前駒で灌木が切れ、視界が効く道に出て左右の山麓、谷が見える。谷が深い。岩場が出てきた。左右は草原になり、黄色のキンコウカが鮮やか。岩場といっても足場はあり、バランスさえ崩さなければ問題ない。上の方にアンテナの鉄柱が立っており、あれが山小屋かと思いつつ登ると、そのとおりだった。水は流しっぱなしで、冷たい雪解け水を美味しくいただく。駒ノ小屋の東側に平らな休憩所があり数人休んでいる。小屋の裏から山頂が見えるはずだが雪渓が見えてその上は雲の中だ。小屋裏の黄色いキク科の花とトリカブトが綺麗に咲いている。山小屋の管理人に尋ねると花は自生だと言う。晴れるまでここで待っていても仕方がないので、山頂に向かう。笹も低くなり花も増える。リンドウ、アザミ、せり科の白い花、ゆっくり咲いたコバイケイソウなど。尾根になって右折150mで山頂に着いた。小さな像が祀られている。西の八海山は見えない。南に続く尾根がガスの切れ目に見える程度。30分間、他の登山者と晴れ間を待っていたが、晴れそうにないので下山することにした。

上1:リョウブの花 上2:キンコウカ 上3:ツバメオモト 上4:コシアブラの

登りとは異なり、ナナカマドの葉の一部と実が赤くなっていることに気付く。岩場の岩がチャートで地層があること、アジサイの花が桃色になっていることなどにも気付く。10時ころまでは登る人とすれ違う。ハチとカマキリを合わせたような虫や、ヤマカガシに出会ったりしながら、峠に向かう。ツバメオモトの青い実がかわいい。コシアブラの花が咲いていて白い線香花火みたいだ。オオカメノキも実を赤くしている。オヤマボクチは牛蒡と同じような蕾を付けている。晴れ間も時々出て、日陰でないと暑い。順調に下って枝折峠に予定よりも早く着いた。

 今回、水平距離が長く、コースタイムは山と高原地図で11時間10分、分県ガイドで8時間50分となっていた。5:30発、12:40着なので7時間10分かかり、休憩を35分引くと6時間35分で往復したことになる。コースタイムより幾分速く歩けるとは思っていたが、結構速く歩いたことになる。晴れていて、道も整備されており、日帰りで荷物も少ない条件もあったとも思う。転倒、滑落等事故せず、ばてない歩きかたが一番速い歩き方になるので、その範囲で歩くことを心がけ、この歩行力を維持したいと思った。