埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
東北
【ハイキング】桃洞・赤水渓谷と森吉山
山 域:森吉山1454.2m(秋田県)
日 程:2022年10月7日(金)~10日(月)
参 加 者:L新井浩、駒崎
行動記録:
10/7(金)深谷5:30=東松山6:00=秋田内陸縦貫鉄道阿仁前田温泉駅15:55 626.2km
東北道、秋田道をひた走り、五城目八郎潟ICで高速を降りて16時前に宿に着く。
10/8(土) 阿仁前田駅7:15=森吉山野生鳥獣センター8:20→桃洞渓谷(桃洞滝まで)10:00→桃洞・赤水分岐10:40/11:00→赤水渓谷(赤水・玉川分岐まで)12:50/13:25→往路戻る→森吉山野生鳥獣センター15:45/16:30=阿仁前田駅17:30
<天候:曇り>
森吉山野生鳥獣センターに車を停めて、出発。最初はブナの森の中の整備された道を歩く。落ち葉が積もった歩道は良い感じだ。桃洞・赤水分岐を桃洞沢(桃洞滝方面)に進む。
やがてナメている沢が見えるようになり、桃洞横滝が見える。小滝だがナメた感じの緩やかな段差がなんとも言えないいい感じ。左岸の脇を歩くようになり、しばらく行くと、対岸に渡る飛び石のような足場を作ってあるところを渡る。
右岸は遊歩道を整備したように岩盤が歩き易いようになっている。小滝の脇をテクテク歩いていくと渓谷が狭まってきた。行く手が曲っていて先が見えないところを進んでいくと、待ってましたの桃洞滝だ。写真では見ていたが、なかなかの迫力だ。しばらく見とれる。
沢の水は茶色掛かっている。濁っているのではなく透明な茶色。今日は曇りで肌寒いので、休まずに来た道を戻り、赤水渓谷へ向かう。赤水・玉川分岐まで戻り、沢靴に履き替えて赤水沢(赤水渓谷)に入渓する。しばらく巻道となっていたが、いよいよ天国の散歩道に入る。
沢の流れは多くなく、浅いところがずーっと続いている。ジャブジャブ楽しい。こんなにナメている沢は見たことない。一枚岩盤のU字渓谷だ。小滝もあるが、沢の真ん中を登れる。ところどころ甌穴(水流による浸食で出来たくぼみ)があり、気を付けないとだが、光の加減で水の中は見えにくいので、そろそろ歩く感じだ。どこまで歩いてもナメ沢は続き、小滝があると思えば、全くの平滑な流れだけになったりと変化がありとても楽しい。紅葉はまだな感じだが、一部紅葉が始まっている。今年は遅いようだ。
やがて赤水・玉川分岐だ。右沢左沢に分かれており、兎滝の右沢へ向かう。時間を見ると、大分遅れており、兎滝まで行きたかったが、今回はここまでとして、昼休憩を取り、戻ることにする。帰りは下りで難しいかと思ったが、ゆるい傾斜なので思ったよりも歩き易く、問題なく、沢靴を履いた地点に戻る。そのまま森吉山野生鳥獣センターまで戻り、沢靴を脱ぐ。
時間があったので、森吉山野生鳥獣センターを見学する。係りの人になぜ沢の水の色が茶色(透明な)なのか聞いてみたら、気温が低く、腐葉土の腐敗が遅く、その色が染み出たものと思います。との回答でした。後で調べたら、溶存有機物と呼ばれる、植物(落ち葉や根っこ)から染み出たもの。北欧やカナダ北部の河川水は茶色をしているとのこと。
宿に戻り、温泉に入って冷えた体を温めました。
10/9(日) 阿仁前田駅7:25→阿仁スキー場8:00→ゴンドラ山頂駅9:15→森吉山11:00/11:55→ゴンドラ山頂駅13:20→阿仁スキー場13:40→阿仁前田駅14:30
<天候:晴れ>
今年の2月、厳冬期に快晴の森吉山で山スキーをした。その山を紅葉の時期に登って来ました。
晴れ渡った空は気持ちよく、山頂の気温は7℃と書いてある。ゴンドラを降りて、登山道を石森と呼ばれるピークへ向かう。
周りの木々は茶色で紅葉とは呼べない代物。ブナの葉は黄色と茶色。ナナカマドは葉っぱがすべて落ちて赤い実だけになっている。山麓では見ごろとあったが、今年の紅葉は期待外れか。石森のピークからは森吉山の全景が見え、山スキーで滑った斜面が手に取るようにわかる。池塘がある湿原は草紅葉できれいだ。たくさんの人が登っている。阿仁避難小屋の前後は笹原の中を歩く。針葉樹の森になり、すぐに森林限界で樹木がなくなる。紅葉する木々が少ない。そんな感じだ。
やがて山頂。これで3度目だ。風が出てきているので、窪地に陣取り昼休憩。これからの季節は温かいものがいい。小学校の遠足らしき集団で山頂はにぎやかだ。岩木山、八甲田などは多少雲がかかっているが確認できた。まだまだ登ってくる人がたくさんいる。その中を下り始める。下りはあっという間に石森のピークへ到着。森吉山を目に焼き付け、ゴンドラ駅へ向かった。
10/10(月) 秋田内陸縦貫鉄道阿仁前田駅8:00→東松山19:25→深谷19:55
3泊お世話になった宿を出て、田沢湖、盛岡IC経由で帰ってきました。往復距離1,338km。
(新井浩 記)