甲信越

【ハイキング】蓼科山 2025/8/23

大展望と今年初めてのアサギマダラ  アルバム

蓼科山頂から八ヶ岳を望む山域山名:蓼科山(長野県)

期日:2025年8月23日(土)

参 加 者:CL木村 SL高橋仁 大嶋 鹿島 豊島 石川 高橋陽 瀬戸

行動記録:川本道の駅6:00⇒大河原峠8:30⇒蓼科山荘10:55⇒蓼科山頂ヒュッテ12:07⇒蓼科山12:11/13:15⇒蓼科山荘14:27/41⇒大河原峠16:36

<天候:晴れ>大河原峠の駐車場は無料で30台位駐められ、無料水洗トイレ有です。登り始めは、カラマツ林でハクサンフウロが咲いていました。標高が上がるにつれ道はゴロゴロ石。周りは、シラビソとコメツガの木で、苔むした木陰の涼しい道を足元を注意しながら皆で会話を楽しみました。途中2、3箇所は、縞枯れ現象がありました。蓼科山荘からは、他の登山口との合流地点で人が多く、道は大きい岩の急坂、怪我をしない様にゆっくり安全第一で登りました。

 山頂は、大きな岩が折り重なって広がる噴火口跡で中央には蓼科神社奥社が祀られ、展望は、八ヶ岳連峰、浅間山、霧ヶ峰、美ヶ原など360度の大パノラマです。ゆっくり昼食を食べ、蓼科山頂ヒュッテのピアノを見て下山しました。ここでは、音楽を聴きながら食事やお酒が楽しめるそうです。下りも登りの時以上に怪我をしない様に下っていると、後ろで声がしました。「アサギマダラだ!」・・・・今年初めて出会えました。蓼科山荘(将軍平)まで来てほっと一安心、ここからは、静かな登山道を帰りました。

天候にも恵まれて、皆で楽しい一日が過ごすことが出来ました。

                          (高橋陽記)

【縦走】笠ヶ岳

笠ヶ岳からの日の出、槍ヶ岳方面笠ヶ岳記録 アルバム
山  域  北アルプス笠ヶ岳
山行形態  一般登山
日  程 2025年7月31日(木)~8月2日(土)
参 加 者  浅見
行動記録  
7月31日(木)
日高7:00=松本松本城見学10:45/12:30=新穂高温泉登山者P15:30~わさび平小屋17:00
8月1日(金)
わさび平小屋6:00~笠新道~抜戸岳12:00~笠ヶ岳山荘14:00~笠ヶ岳15:00~笠ヶ岳山荘15:30
8月2日(土)
笠ヶ岳山荘5:00~弓折岳9:10~鏡平山荘10:00~小池新道~新穂高温泉P15:00
=乗鞍高原美鈴荘合宿合流16:30
長く登山を続けてきて、何度も松本市内を通過しているのに松本城を見学したことがなかったので寄り道してみた。外堀を渡ると現地のボランティアガイドの事務所があり、一人でも説明してくれるとのことなのでお願いした。郷土愛の溢れる話を聞けて興味深かった。
今回、笠ヶ岳に登りたかった理由はまず、北アルプスの主要な山の中で笠ヶ岳だけ登っていなかったこと。次に最近読んだ新田次郎の「槍ヶ岳開山」という小説の影響だ。主人公の播隆(ばんりゅう)上人は、まず笠ヶ岳を開山し次に槍ヶ岳を開山している。特徴的な丸い山頂部を持つ山に登りたくなった。
初日は約1時間の林道歩きでワサビ平小屋に入る。入浴後に夕食、ヤマメの塩焼き。2日目は10分ほど戻ったところから笠新道の急登にとりつく。樹林帯の登りが標高差にして1000m続く。標高2400mで森林限界となりカール状の杓子平に出る。ここで初めて笠ヶ岳を眺めることができた。山頂まではまだ500mの標高差がある。シナノキンバイやチングルマに励まされて抜戸岳の稜線を目指す。チングルマはほとんど綿毛になっているが稜線近くの窪地には白い花が残っていた。遅くまで雪渓が残っていたのだろう。笠新道は抜戸(ぬけど)岳の南側で縦走路と合流して終わるが、時間もあるので抜戸岳山頂まで行ってみる。誰もいない山頂で槍穂高の絶景を眺めながらぜいたくなランチタイムとなった。ここからは稜線上の縦走路を笠ヶ岳に向かう。途中の「抜戸岩」は両側の巨岩の間をすり抜けるように道がついている。
笠ヶ岳山荘では山頂直下ということもあり、水500㏄400円で2本まで買える。他のソフトドリンクは600円で制限なし。翌日のために水2本とスポーツドリンク1本を購入。夕食はカレーでお替り自由。夕食後に日没を見に山頂へ、雲海を展望を楽しめた。
 3日目、槍ヶ岳の向こうから登る日の出を見て出発、抜戸岳までは昨日歩いた道をもどる。縦走路は秩父平、大ノマ岳、弓折岳を超えてゆく。弓折分岐で小池新道に入り、鏡平経由で新穂高に下山する。弓折分岐までは人が少ない。大ノマ岳周辺は花が多かった。天候に恵まれて夏山を楽しむことができた。
(浅見記)

【ハイキング】村上山・池ノ平湿原

展望の村上山と花の池ノ平湿原  アルバム

山 域:長野県東御市:池平湿原2000m / 群馬県長野原町:村上山1746.2m 

期 日:2025年8月27日(水)

参 加:(8名)CL 高橋仁 SL 相澤 白根 栗原 高橋武 赤坂 駒崎 福井  

行 程:〈薄曇りから曇り〉熊谷駅6:00=川本6:20=花園=小諸=鹿沢休暇村8:30➝村上山10:40/11:10➝休暇村12:10=車で移動=池の平駐車場(昼食)12:50/1320→池の平周回➝駐車場14:40/15:00=往路を戻る=川本17:30

  薄曇りの空は、雲が広がりそうなので、予定を変更して展望の村上山に先に登ることにした。休暇村嬬恋鹿沢の駐車場から登山道へ。肌寒いほど涼しい!カラマツの植林と笹の山腹をゆるゆると登って行く。歩く人が少ないらしく、落ち葉が柔らかく、道の岩も苔が剥がれていない。どこまでもカラマツと笹が続き、緩と急を繰り返す登り道を、年配者に合わせてゆっくりと登れば、時折涼しい風が吹き抜ける。樹間から浅間山と黒斑山らしき外輪山の見えるところで一息入れて、先のピークを巻けば、鞍部に東屋がある。これをスルーして一気に山頂に到着だ。 

 東から北側が開けていて、浅間から鼻曲、浅間隠、鬼押し出し、白根、四阿山まで展望できる。白根、万座、御飯あたりの山は、霞んでいて判別できないのが残念だが、5日前に登った四阿山が大きく構えて、その肩から根子岳の山頂がそっと覗いているのがかわいい。みんなで山座同定と水分、エネルギ補給をしたら、来た道を下山して、池ノ平に向かおう・・・と思ったが。駐車場のわきの「野草園」に捕まってしまった。村上山をバックにした野草園で、しばし花の観察となってしまった。

 さて、クルマで地蔵峠に戻り池の平駐車場(兔平)に登る。ここは6月に水ノ塔・篭ノ登を縦走して下山したところだ。東屋で遅いランチを済ませたら、「見晴歩道」経由で池ノ平周回は若手組と、「東歩道」放開口経由で池ノ平周回は年配組の二手に分かれて歩くことにした。マツムシソウ、キリンソウ、ウメバチソウ、ワレモコウ、フウロ、ダケブキ、エゾリンドウ、イワインチンなどがあちらこちらと咲いている。コケモモ、アカモノ、シラタマ、ガンコウランも実をつけて岩の間からアピールしている。リンドウの仲間の「ハナイカリ」は説明版を見て初めて知った花だ。本日の収穫!収穫!

 けれども、駐車場からの下り(木道)の端にびっしりと咲いていたヤナギランが全く姿を消していた。シカの食害だろうか?残念!両パーティが戻った頃には、ガスも濃くなってきた。雨が降る前に、道の駅「雷電くるみの里」でソフトクリームを食べて帰ろう。             高橋仁

【ハイキング】鳥居峠から四阿山(個人山行)

涼しさ抜群の四阿山  アルバム 山頂から根子岳を望む

山 域:長野県上田市・群馬県嬬恋村:四阿山2354m

期 日:2025年08月22日(金)

参 加:高橋仁、他2名 計3名

行 程:花園IC6:00=上田菅平=鳥居峠=林道終点8:30→花童子宮跡9:10/9:9:20→的岩分岐→10:00/10:20→水場入口11:10/11:25→山頂11:50/12:50→根子岳分岐→的岩分岐→的岩14:35/14:45→駐車場15:10=往路を戻る=花園18:00

 四阿山は5回目だが、鳥居峠林道から入るのは初めて。林道は5月から11月まで解放されて、10台ほどの駐車場と登山ポスト、簡易トイレがある。今回は花童子(ゲドウジ)の宮跡コースを登り、的岩コースを下山しよう。駐車場右手から森へ続く道は、カラマツの植林から、ミズナラやシラカバの自然林に変わり、尾根上に出れば、ツツジなどの明るい灌木帯になる。いくつかの石宮や東屋を経て、花童子の宮跡に出る。宮跡は山岳信仰の盛んだった頃の修験道の名残で、石垣や鳥居の石柱の残骸が残っている。女人禁制で女性はここから参拝したという。
 急な登りから、古永井分岐で的岩コースと合流する。東屋があり、松本市から来たという夫婦が休息中。我らも一緒にしばし歓談。さらに針葉樹の尾根を歩いて嬬恋清水入口に着いた。せっかくなので、ザックをデポして水を汲みに行こう。こんな山頂に近いところに、とっても冷たく美味しい清水が湧き出ている。ペットボトルに詰め、コップでいっぱい飲み干したら登山道に戻ろう。ここで、足の調子が良くないHさんは休憩して、残る二人が先を行くことにする。

 ひと登りでシラビソの森を抜けて、根子岳からの稜線に合流して山頂に到着だ。山頂には南に「嬬恋を向いた祠」と北に「信州を向いた祠」の二つの神社があり、三角点はさらに北の2333mピークに設置されている。ガスが出て来て、眺望はイマイチだが、おかげで涼しさは抜群の山行になった。2354ⅿの「信州祠」でゆっくりとランチを取り、根子岳の優雅な稜線と、鞍部の明るい笹原をながめてから下山にしよう。

マグマからできた屏風岩、源の頼朝が射抜いたと言われる岩が挟まっている

 根子岳分岐で後から来たHさんと合流して、古永井分岐から的岩コースを下ろう。源頼朝の伝説が残る的岩は、上昇したマグマが地中で固まってできた柱状節理が、周りの地層が浸食された後に露出したもので、屏風岩ともいわれ、長さ約200m、高さは20mにも達するという。あとは樹林帯の沢を林道終点駐車場まで下って、今日の山行は終了だ。   高橋仁

 

【ハイキング】乗鞍高原・滝巡り 2025/8/2

夏のアルプス・三本滝周遊  アルバム

三本滝の右の滝(右側の広がった滝)と正面の滝(左端の細い滝)

山 域:乗鞍高原
期 日:2025年8月2日(土) 
参加者:CL 相澤、高橋仁、赤坂、石川

行 程:熊谷駅南口(6:30)=花園IC(7:10)=松本IC(9:30)➡三本滝駐車場(10:30/10:40)➡三本滝レストハウス➡三本滝(11:20/11:50)➡三本滝駐車場(12:20/12:30)➡国民休暇村➡牛留池➡善五郎滝(13:10)➡美鈴荘(14:00)
 台風9号が本土に接近するというので、心配したが、殆ど影響はなく、穏やかな日和で乗鞍高原を周遊することができた。三本滝レストランの前に車を駐車する。白樺に囲まれた高原の中へ進み、かもしかの道と呼ばれる森の中へ入る。更に進むと川の流れの音が聞こえ、水飛沫を上げ勢いよく流れ落ちる川にぶつかる、この滝の上に吊り橋が掛かる。足を掛けると、吊り橋はゆらゆらと揺れる。この橋を渡り、少し上流に歩くと岩場になり、岩を上ると三本滝が出迎えてくれます。滝は岩肌を滑るように落ちる。この滝は3本の河川からなり、ここが合流地点とのことです。茶色い岩肌、黒い岩肌を滑り落ちる滝の前に立つと、趣の違う滝に癒される。

善五郎の滝の前で
 国民休暇村の駐車場に車を止め、牛留池・善五郎滝に向かう、シラビソ等の針葉樹林に囲まれ、整備された木道が牛留池まで続く。木道の脇には大きな葉を付けた水芭蕉が点在している。季節が過ぎ、花は付けていない。しばらく歩くと、赤松であろうか、幹がぐるっと一回りした奇妙な形の樹木に出会う。雪の影響でこんな形になったのであろうか。やがて東屋が見え、牛留池に到着。池は林に囲まれ、水面に樹木を映し、静に佇む。ここから善五郎の滝に向かう。途中にクマよけの金属の筒が吊るされており、これを叩いて進む。熊の出没情報が多い。
 木の橋が現れ、この橋に足を踏み入れると、滝の轟音が聞こえ、左側にダイナミックに善五郎の滝が水飛沫を上げながら落ちている、水飛沫は、ミストとなって飛んでき。肌に触れる。滝見台へ行ってみる。ここからは、滝を見下ろし、遠望になるのでダイナミックさ伝わらないが、自然に溶け込み絵画のように見ることができる。ここ後に、本日の宿の美鈴荘に向う。       相澤建二

【ハイキング】福地山

山  域:岐阜県 福地山 1672m

目  的:2025 夏合宿(乗鞍岳)の一日目ハイキング

山行形態:無雪期一般登山

期  日:2025年8月2日(土)

8月2日(合宿1日目)山行報告

行動記録(晴れ);川本道の駅5:00=花園IC=更埴JT=松本IC7:30=福地山登山口駐車場8:50―登山口9:15-福地山11:30/12:05―駐車場13:35=乗鞍高原美鈴荘14:35

山行者;L;橋本 駒崎 須藤

心配していた台風9号は東方海上を離れつつある中、予定通りに川本道の駅を、出発。妙義山はきれいに見えていたが、佐久平からの八ヶ岳は見えない。やがて犀川越しに見えてきた北アルプスの山々も、雲に所々がさえぎられている。松本で降り、安房トンネルを超え、右折すると奥飛騨福地温泉郷に入る。登山者用無料駐車場は登山口の反対側を入ったところにあり、料金500円を箱に入れる。身支度を整え朝市のお店をのぞき込んで歩き出す。朽ちた民間の化石館などがある。そういえば国土地理院地図に「福地の化石産地」記載もある。歩き出すと傾斜も一定なつづら折りの道は露岩も無く広く歩きやすい。途中に山コース、谷コース分岐があり山コースを選択。杉、ヒノキ林を過ぎたころ最初で最後の高山、槍ヶ岳らしき山が雲の切れ目に見えるもはっきりしない。道はやがて合流し憮然平に着く。ここに新しい石座像があった。さらに上ると2組目の山谷コースがあり、スペインからの4人組が休憩していた。挨拶をして山コースを行く。結局ここだけが山道らしかった。展望2から見えるはずの焼岳眺望は全く効かない。反対側に直立し連続する岸壁(福地壁)が遠望できる。巨大噴火による火砕流堆積物が侵食してできたとのこと。頂上は北アルプス方面だけ伐採されているが何も見えない。 記念写真をとり昼食をとる。途中で追い抜いたスペインからの4人が上ってきた。挨拶して下山開始する。下りは谷コースを選択、のんびり歩くとやがて登山口についた。熊谷近辺の里山は別にしてこの山ほど歩きやすいのは珍しい。               須藤 記

                                 

 

【ハイキング】乗鞍岳ピークハント 2025/8/3

夏のアルプス乗鞍岳ピークハント  アルバム

乗鞍岳山頂下の権現池

山  域:長野県松本市・岐阜県高山市 乗鞍岳(3025.7m) 
山行形態:ハイキング
期  日:2025年8月3日(日)

参  加:(8人)高橋仁、須藤、相澤、橋本、赤坂、石川、駒崎、木村
行  程:
美鈴荘=6:30=観光センター7:00=朴木平7:50=畳平8:50→肩ノ小屋9:15➝剣ヶ峰10:45/11:00→蚕玉岳(こだまだけ)➝肩ノ小屋11:50/12:15→富士見岳12:40/12:50➝県境広場13:10→畳平13:20/14:00=バス=朴木平14:50=松本=花園=熊谷

 夏のアルプス・二日目:美鈴荘から観光センターに移動して7時発畳平行きシャトルバスに乗るはずだったが・・・乗車券が完売済。松本発直通便だけでなく、シャトルバスも予約制だった。確認を怠った結果が招いた事態・・・ならばタクシーでと電話をするも、14人4台はすぐに手配できないという・・・運のいいことに、隣で聞いていたお兄さんが「ほおのき平から30分おきにバスが出て、乗り切れなければ増便が出るから待たずに乗れるよ」と教えてくれた。早速白骨温泉経由で安房トンネルを抜け、ほおのき平からバスに乗る。畳平には予定より1時間弱の遅れで到着できた。捨てる神あれば拾う神あり!アドバイスありがとう!

 剣ヶ峰往復と剣ヶ峰+周辺ピークハントの2チームに分かれて出発する。夏の花は終わりかと思ったが、雪消えの遅いところは、コマクサ、イチゲ、シオガマなどが咲き、イタドリ、ウメバチ、ウサギギク、オトギリ、ダイコンソウ、イワギキョウ?などが目を楽しませてくれる。不消ヶ池(きえずがいけ)を右に見ながら石ごろの道路を歩き、摩利支天岳分岐に着くが「工事中進入禁止」のゲートがあり、摩利支天はパスして、肩ノ小屋へ行こう。広い庭にベンチなどもある大きな小屋だが、人も多い。ここから登山道に変わるが、火山噴出物の岩ゴロ道は歩きにくい。汗もかいたので途中で休憩を取り、肩ノ小屋や摩利支天の気象観測所を見下ろして、水分とエネルギを補給する。

 朝日岳への分岐もロープが張ってあり、進入禁止らしい。登っている人はいるが、ここは素直にパスしよう。蚕玉岳(こだまだけ)は左から巻いて鞍部に出る。見上げれば朝日権現社と乗鞍奥社を頂く剣ヶ峰が指呼の先に。見下ろせば眼下に深い色の権現池・・・。フッと、吾妻連峰・一切経山の魔女の瞳を連想してしまった。二度も訪れながら悪天でお目にかかれなかった魔女の瞳への執着が心の底に潜んでいたのだろうか・・・? さて、山頂がガス包まれる前に一先ずここで集合写真を撮っておこう。

蚕玉岳から剣ヶ峰をバックに 頂上小屋の前から剣ヶ峰に向かうが、長蛇の列が動かない。どうも乗鞍奥社の前で記念写真の順番待ちをしているようだ。ここは行列の右側から奥社を回り込んで山頂に出る。御嶽山方面はガスで見えないが、全員の到着を待って山頂標の下で記念撮影だ。込み合った山頂は早々に引き揚げて、肩ノ小屋でゆっくりランチにしよう。蚕玉岳は登りでは巻いたので下りはピークを踏んでおこうか?などと言っていると、大嶋チームが登って来た。剣ヶ峰をバックに全員の写真を撮って、我々は先に下ろう。肩ノ小屋の北側に日陰を求めてランチタイム。目の前の摩利支天の麓に雷鳥の親子がチョコマカト動いているというので、人だかりができて、みんなで写真を撮っている。

 そうこうしているうちに雨が降り出したので、富士見岳に向けて出発だ。対岸に残雪を抱えた不消ヶ池を見ながら富士見岳に登る。ザレた斜面はコマクサが群生していて、ピンクのまだら模様が一面に広がる。少しピーク過ぎだが、まだまだきれいなコマクサが雨で黒くなった火山灰の中に浮かび上がる様をしばし眺めいる。

富士見岳のコマクサ まだ、大黒岳と魔王岳も登る予定だったが、雨が収まらないので、県境広場から畳平に戻ることにしよう。バスターミナルで大嶋チームの到着を待って、ほおのき平行バスに乗る。             (高橋仁)

【ハイキング】鉢山 横手山 岩菅山 2025/07/19、20

鉢山 横手山 岩菅山

山域山名:鉢山 横手山 岩菅山 (長野県志賀高原)

日程 :2025年7月19,20日(土日)

参加者: CL石川 木村

 アルバム

行動記録:

7/19 鉢山、横手山   熊谷5:30 = 8:50志賀高原・硯川→渋池(09:00)→四十八池分岐(9:45)→鉢山(10:15)→のぞき分岐(12:03)→横手山頂ヒュッテ(12:40)[休憩 20分]→横手山(13:14)→渋峠(13:45) 14:37=(バス)=14:52ほたる温泉 =木戸池キャンプ場15:15

<天候:晴れ> 関越道渋川ICで降り草津を経て志賀草津高原ルートに入り、硯川の前山リフト前に駐車する。リフトを利用(¥600)し標高1820mの前山湿原の一角に立つ。夏らしい緑一色のさわやかな高原である。少し歩くと白いワタスゲや赤やオレンジ色をしたモウセンゴケの岸辺に囲まれた渋池があり志賀高原らしい静かなたたずまいを見せている。志賀山へのルートとの分岐を過ぎ、なだらかな樹林の中の道を進む。志賀高原の代表的な池巡りコースの遊歩道で歩きやすい。


 左手に大小たくさんの池のある四十八池の湿原が見えてくる。湿原の端に休憩用の東屋とトイレが整備されている。ここから池巡りコースから離れ鉢山へ向かう。鉢山は円錐形をしていてお菓子の甘食のような形をしている。急な階段の登山道を標高差で150m程登る。池巡りコーズと違いぐっと登山者が少なくなる。登山道は整備されてからの年月の感じられてやや荒れ気味である。鉢山山頂の標識のある所は木々で覆われ展望もない。


 鉢山を過ぎ硯川と横手山の分岐を過ぎたあたりから今日一番の核心部と言ってもよい登坂路となる。いくつかの小ピークを越え、斜度が緩んだところが泥んこ道になっている。時折予期せずくるぶしあたりまで泥の中に登山靴を沈めたりしながらなんとか通過する。一時横手山スキー場のニッコウキスゲが盛りのゲレンデに出たり、最後は横手山山頂直下を150mほど直登して展望台に到着する。ここで昼食。


 この後山頂を経由して登ってきた道と反対側の渋峠スキー場のゲレンデの道を下り渋峠へ下る。路線バスでほたる温泉(硯川)まで戻って(\600)、車で木戸池キャンプ場に移動し幕営した。(石川記)

 

7/20 岩菅山  木戸池キャンプ場6:50=岩菅山登山口7:15→小三郎小屋跡7:25→アライタ沢出合7:50→ノッキリ9:10→岩菅山10:00/10:45→ノッキリ11:15→アライタ沢出合12:25→登山口12:55


<天候:晴れ> 昨晩は夕食の豚しゃぶと焚火で楽しい一夜を過ごした。木戸池キャンプ場は、トイレが遠いのが難点だが連休でも混みあってはおらず、水道もあって刈り払いもきちんとされていて良いキャンプ場だった。朝食はハムと野菜のサンドウィッチを食べ、夜露に濡れたテントはそのままにして岩菅山登山口へ車で移動。登山口に着いてみると、何だか随分と混みあっている。聞くと高校生を中心としたボランティアグループが、登山道の道標整備を行うために集まっているとのこと。


彼らより先行して出発。登山口から10分程登ると、用水路に突き当たって、アライタ沢出合までは用水路に沿ってほぼ水平に進んで行く。人工の流れだが、せせらぎの音を聞きながら歩くこの区間は、個人的には岩菅山の好きなポイントの一つだ。アライタ沢からは道は急坂となり、黙々と登っていく。2022年の夏合宿で来た時は、登山道沿いにマイヅルソウやアカモノの花が咲き盛っていた記憶があるが、その時より時季が早いにも関わらず花は終わってしまっていた。今年は花の巡りが早い。

主稜線と合流するノッキリで一息いれ、思いのほか岩がゴロゴロしている急登を頑張ると、岩菅山の山頂に到着した。

 

 

 

【ハイキング】根子岳 2025/7/13

根子岳

山名山域:根子岳(長野県)
日時  2025年7月13日(日)
参加者 CL石川 SL相澤 赤坂 須藤 高橋仁 高橋武 豊島 橋本

アルバム


行 程:川本6:15―峰の原高原P 8:30―登山口8:40―避難小屋10:00/10:15-子根子岳11:50―根子岳12:20/13:10-避難小屋14:10-峰の原高原P 15:10


<天候:晴れ>
ペンションが何軒か並ぶ林の坂道を10分ほど行くと根子岳登山口の道標が現れ林の中の登山道に入る。15分程の所に料金所の看板があり、その先は牧場。牧場と林の間の登山道を行く。林の北側はゴルフ場。カートの音や人の声が聞こえてくる。日差しは強いが、風は心地よい。が、足下にはアリの大群、とても避けきれず上がってくるアリを払い除けながら歩く。途中水分補給休憩を取り、テングクワガタ、ミヤコグサなどなど、楽しみながら進む。標高1650m辺りから勾配がきつくなる。オダマキやハクサンフウロを目の端で確認しながら、もう一息で避難小屋だ。日陰を求めて小屋の中に入るが、あまりの蒸し暑さに入り口前で微風を感じて休憩。避難小屋の先で、道が二股に分かれる。向かって右側の根子岳への道を行く。2025m辺りで小休止。西に広がる菅平高原に、レタス畑の栽培シートだろうか、白い塊が沢山広がっている。


子根子岳の分岐で分かれ、5人が子根子岳山頂に向かう。雲がずいぶん湧いてきて眺望は残念だが、猫の耳?が付いた頂上標識で記念撮影を済ませ、急いで根子岳へ。アキアカネの大群が舞っている。昼食、思い思いに写真を撮りゆっくり下山。


避難小屋と1555m辺りの牧場で小休止。15:10には駐車場に無事到着。夏山ハイキングを楽しみました。それにしても2000mの山でこの暑さは大変です。     (豊島記)


<出会った花>

1500m~1800m ヤナギラン、カワラマツバ、オニシモツケ、カラマツソウ、イブキジャコウソウ、テングクワガタ、ミヤコグサ、キバナノヤマオダマキ、ハクサンフウロ、ウツボグサ、タカネシュロソウ,ホタルブクロ
1900m~2200m ホソバノキソチドリ、ウスユキソウ、ミヤマホツツジ、シラタマノキ、タカネシュロソウ、ネバリノギラン、シロバナハナニガナ、ハナニガナ、ハクサンチドリ、コケモモ(実)、ガンコウラン(実)、コキンレイカ、ヤナブキショウマ、テガタチドリ(つぼみ)、テガタチドリ、エゾシオガマ    (赤坂記)

【ハイキング】平標山、仙ノ倉山

花の平標山と展望の仙ノ倉山  アルバム

仙ノ倉山から平標山と苗場山を望む

山 域:新潟県:平標山1983.7m・仙ノ倉岳2026.2m

期 日:2025年06月27日(金)~28日(土)

参 加:高橋仁 木村、赤坂

行 程:

27日(金)晴れ/曇り、稜線はガス

道の駅かわもと6:00=花園=月夜野=平標山駐車場8:00/8:10➝松手山10:30/10:50➝平標山(昼食&花散策)12:35/13:40➝山の家14:20(避難小屋泊)

21日(土)晴れ、稜線は朝のガスと強風から9時過ぎ晴れる

山の家(避難小屋)6:15➝平標山7:10➝仙ノ倉山8:35/9:15→平標山10:40➝山乃家(昼食)11:30/12:25➝林道出会い13:15→登山口14:20=(往路を帰る)=熊谷17:00

 

登山口に1時間早く到着。ず~と気をもませていた気象予報も好転して、降られる心配はなさそうだ。松手山登山口からゆっくりペースで登り始める。人も少なく静かな山だ。思いがけずヤマツツジの花がたくさん出迎えてくれた。さらにタニウツギ、シャクナゲ、ギンリョウソウ、アカモノ、オノエラン、カラマツ草、ドウダンツツジ(ヨウラク?)などが楽しませてくれる。花の百名山の名を頂いた山だけの事はある。

松手山で水分とエネルギ補給をしたら、平標山へ。森林限界を超えた稜線はなだらかな曲線を山頂へと繋げている。あの山頂を超えた先はイチゲを盟主にコザクラ、チングルマ、オノエラン、チドリ、シオガマ、キンポウゲ、マイズルソウなどのお花畑が連なっているはずだ・・・・

オノエラン

ところが、である! 山頂から先の稜線にはガスが広がり、眺望は無い!せっかくの花も写真映りは期待できない。とりあえずランチにして、少しばかり花めぐりをしたら、避難小屋のある山の家に下ろう。明日の晴れを期待して、今日の酒宴をゆったりと楽しもうではないか。避難小屋宿泊は、明日2時起きをして、谷川岳まで歩き、西黒を下るという大宮の青年と、われら3人の4人だけ。2時起きの青年に配慮して、静かで控えめな酒宴を早めに切り上げて就寝しよう。

4時起床。窓からの平標から仙ノ倉のあたりは濃いガスで全く見えない・・これは想定の範囲内だから、がっかりはしない。日が昇れば必ずガスは晴れるはずだから・・淡々と支度をして、小屋の掃除をして、予定より早く出発して平標山へ登り返そう。途中の小さな湿原には、ワタスゲ、イワイチョウ、コバイケイソウ、フデリンドウ、モウセンゴケなどが咲いている。稜線は毛渡沢(土樽)側から吹きあがる強風が、濃いガスを吹き上げている。とりあえず、仙ノ倉山まで行って時間稼ぎをしよう。そのうち風とガスは収まると確信して・・・花は帰りにゆっくりと楽しめばいい。

という訳で、仙ノ倉山で様子を見るうち、苗場山が顔をのぞかせ、赤城、子持、小野子、皇海、武尊、至仏山などが判別できる。やがてエビス大黒や万太郎がガスの上に黒々とした頭を見せて来た。ウン!よしよし!これでいいのだ!写真を撮って、一息入れてからお花畑に戻れば目論見通りだ。仙ノ倉から平標の稜線をつなぐ登山道は、いつの間にかハイカーの行列ができている。そうか!今日は土曜日だった。谷川連峰の中でも人気の高いメジャーな山は、こういうものなのか?

今年は雪消えが遅く、花も遅いかと思ったが、連日の暑さで例年と同じ開花となったようだ。チングルマは終わり、イチゲやコザクラも終盤か?オノエランは盛りのようで白い花を次々と開いている。まあ、これだけ楽しめれば充分。あとは小屋に戻り、ランチを済ませて、平元新道を下り、林道を延々と歩いて駐車場に戻ろう。樹林帯の下りは木陰で涼しくて歩きやすい。起床を早めたので、予定を一時間も早く終了できた。(高橋仁)