埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
北信越
【山スキー】妙高焼山 2023/4/29
妙高焼山
山域 妙高焼山(笹倉温泉から往復)
目的 山スキー、山ボード
日程 2023年4月29日(月)
参加者 CL石川 SL木村 谷口
行動記録 28日 16:00深谷川本=20:40糸魚川市大平地区(泊)
29日 笹倉温泉ゆのかわうちキャンプ場上部堰堤05:50・・・06:07第一ゲート・・・07:11第二ゲート・・・08:58焼山登山道入口・・・09:24展望台09:36・・・10:57大曲12:29・・・12:51展望台・・・13:07焼山登山道入口・・・14:22第二ゲート・・・14:55第一ゲート・・・15:15堰堤
<天気:快晴> 4時に起床し笹倉温泉入口の登山ポストに計画書を提出し、ゆのかわうちキャンプ場の上部にある大きな堰堤下に車をとめる。先行者の車が1台ある。ここの標高は540mで、林道入口に車両通行止めの看板がある。例年ならこの付近にはまだ雪が残っているのだが、今年は小雪と春先の高温のせいなのかほとんど雪のない林道を歩きはじめる。つづら折りの道を何度も折り返し高度を上げていく。周りの木々は新緑というにはかなり濃い緑になっている。スタート地点一帯の水を張った田んぼが見おろせる。
標高800mを過ぎるあたりから林道に雪がつながっていてスキーにシールを付けて登る。谷口さんはボードなので最初からツボ足にアイゼンで登る。2時間ほど歩きやや下り気味になった道を進むとアマナ平(標高950m)となる。ここを突っ切り焼山北面大地の先端の崖を、雪が付いていれば直登するところだが無理なので林道沿いに大きく左に回り込んで進むと、無雪期の焼山登山口に着く。噴火時の避難用シェルターがある。ここまで3時間かかってしまう。
北面大地に出ると、焼山、影火打山、火打山の雄姿が眼前に広がっている。強い日差しの中をひたすら登るが徐々にペースダウン。登高は12時までとして谷口さんには先行してもらう。残り2人は大曲の火山監視設備までとして、その後大休止をとる。大曲の付近は標高1550m、かなりの強風が吹いていたがツェルトを貼って昼食、谷口さんを待つ。谷口さんは1870mまでで折り返してくる。
3人合流して下山。雪面は雨溝で大きく波打ち滑りづらい。何とか往路を辿って800m付近までスキーですすむ。その後スキーをザックに付け、まるで修行のような林道歩きが1時間弱続いた。道沿いに広がっている満開の群生するカタクリが救いだった。(石川記)
【山スキー】鍋倉山 2023/4/14
山 域:鍋倉山(新潟県飯山市温井)
日 程:2023年4月14日(金)
参 加 者:L新井浩、石川、駒崎、谷口
行動記録:道の駅川本5:00=温井7:50/8:25→西ノ沢→鍋倉山12:10/12:50→西ノ沢滑降→温井14:35
まさかのシートラ(シートラーゲン:スキーをザックに取り付けて担いで登ること)になるとは。板の重みでザックが食い込み、肩が痛い。久々の重さだ。車道を歩いていると自転車で板を担いで登っていく二人に抜かれた。登りは辛そうだが、下りは楽ちんであろう。通行止め地点から板を下ろすまで、登り時間1:15。長かった。やっとシールを付けて歩きだす。ここまで雪が少ないとは。
シール登高を始めてからはたっぷりな雪。西の沢を詰めるが、今日の計画の黒倉岳の見える範囲の斜面は、雪が少なさそうで、ツリーホール(木の根元の雪解けした穴)が大きい。黒倉山をあきらめ、鍋倉山の斜面に取りつく。堅めのザラメ雪の為登りやすいが、斜面を登るためクトーを付ける。体力の落ちた体には、なかなかの登りだ。やっとのことで鍋倉山の稜線に登り上げる。もうちょっとで山頂と言い聞かせて頑張り、山頂到着。
黄砂の影響だろうか、白くかすんで周りの景色は見えない。地元の人に写真を撮ってもらい話をする。今日の雪の量は去年のGW明けと同じぐらいだそうで、雪解けが早いようだ。昼食を済ませ、待ちに待った滑降へ。登って来た尾根を途中まで滑り、西の沢に滑り込む予定。ザラメでなかなか滑りやすい。藪もまだほとんど出ていないので、快適滑降。西の沢に滑り込む地点からは、急な斜面になるがとてもいい感じで滑れる。下流へ斜滑降気味で滑り降りる。
美味しい楽しい時間はあっという間で、ブナ林を抜けて平原に出てしまった。すぐ下の車道では除雪車が稼働している。藪に少し手こずったが、シール歩行を始めた地点に無事到着。1時間ほどシートラで歩き、フキノトウを取りながら、無事駐車地点に返ってきた。雪のない温井地区は初めて見たが、待ちに待った春なのであろう、桜と水仙が咲いていた。
(新井浩 記)
【山スキー】高谷池ヒュッテに泊まって火打山を滑る(個人山行)
山 域:妙高山系・火打山(新潟県)
日 程:2022年5月3日(火)~4日(水)
行動記録:
3日(火)日高5:00=笹ヶ峰駐車場9:20~黒沢橋10:15~黒沢岳12:55→黒沢池13:30
茶臼山14:15→高谷池ヒュッテ14:40
4日(水)高谷池ヒュッテ6:10~山頂8:20→高谷池ヒュッテ9:40→黒沢橋11:00~
笹ヶ峰駐車場12:10=日高18:30
昨年、前夜泊日帰りで挑戦し山頂手前で敗退した火打山を今年は高谷池ヒュッテ泊の1泊2日で再チャレンジした。笹ヶ峰駐車場からスキーをザックにつけてつぼ足で歩き出す。黒沢橋を渡ると樹林帯の急斜面が始まる。アイゼンとピッケルを出す。昨年は夏道の西側の沢筋を登り滑ったが沢状の急斜面は雪崩や落石のリスクが高いと感じた。今回はほぼ夏道にそった尾根筋を登る。多くの登山者がこちらを選んでいる。シラビソの樹林を抜けるとなだらかな富士見平だ。展望が開け、左手に明日目指す火打山、右手に妙高山が姿を現す。富士見平からは黒沢岳の西側をトラバースして高谷池ヒュッテを目指すのが一般的だが、時間があるので黒沢岳に登る。山頂を越えた鞍部から東側へ黒沢池の畔まで標高差150mほど滑ることにする。誰も滑った跡が無い斜面に飛び込むのは勇気がいるが、最初のターンで雪が安定していることがわかれば後は一気に雪で埋もれた池の畔まで滑り降りた。ここから茶臼山まで登り返せば、わずかな下りで高谷池ヒュッテである。
高谷池ヒュッテはコロナ対策でこの時期は素泊まりのみ7000円、就寝スペースは透明シートで囲まれている。食堂で夕食を作っているといきなり足がつり、無言で悶絶していた。
体力的な面から小屋泊まりで疲れをとってから山頂を目指すのが、自分にはあっているだろうと納得した。夕食後は焼山のむこうに沈む夕焼けを眺めて早めに就寝した。
翌朝、充分な睡眠で元気が回復しシールで山頂を目指す。雪に埋もれた高谷池と天狗の庭を越えて、稜線に出ると風が強い。傾斜も強くなりシール登高を諦めてアイゼンに変える。ザックに着けたスキーが風に煽られて苦労する。後から登ってきた山スキーヤーは稜線上を避けて、南側をトラバースするようにシールで登っていた。風や雪の状況がいいようで多くの登山者もこのルートをとっていた。山頂はさえぎる物がなく西風が吹き抜けるが寒さは感じない。北面はハイマツが多く滑れそうもない。南面を滑りながらヒュッテに戻ることにする。日差しと風でクラストしているが適度に緩んだ雪面にエッジをきかせてターンを続ける。南側の沢に滑り込んで天狗の庭にシールで登り返すことにする。そのままヒュッテ前を通過、黒沢岳の西側をトラバースして富士見平に至る。シールをはずして滑る。昨年滑った沢に直接入らず夏道の途中から沢に滑り込むルートをとった。予想よりも針葉樹が密でターンができない。横滑りを多用してどうにか沢に降りることができた。下りは富士見平下から早めに沢に入った方が良い。雪解けが進んで横枝が出ているので黒沢橋からはつぼ足で約1時間歩いて笹ヶ峰駐車場についた。(浅見記)
【山スキー】守門大岳 2022/4/9
山 域:守門岳・大岳1432.4m(新潟県魚沼市)
日 程:2022年4月9日(土)
参 加 者:L新井浩、SL石川、駒崎、谷口
行動記録:川本道の駅4:30=二分除雪最終地点駐車7:00/7:45→保久礼小屋9:50→キビタキ小屋10:20/30→大岳11:50/12:30→1388m峰12:45→1167m標高点→保久礼小屋13:20/45→二分除雪最終地点駐車14:40
アルバム
<天候:快晴>
二分の除雪最終地点には、予定よりも30分早く着いた。路上の車列が思ったよりも長く、出発時は約50台あった。石川さんとも合流し、雪のある所まで移動し、シール歩行を始める。気温高く、上着は最初から脱いだ。
登山の人が多く、山スキーの人はちらほら程度しかいない。林道を進み、ショートカットで壁を登るが、これがなかなか大変だった。1時間ほどで長峰の尾根に乗り小休憩する。目の前に守門岳と大岳が大きいが、まだまだ遠い距離に見える。出発から2時間ほどで保久礼小屋に着く。屋根の上に雪の塊が載っているだけで、全体が見える。そこから30分でキビタキ小屋。ここは屋根の頭がちょっと見えるだけ。去年よりもはるかに積雪量が多いことが解る。2-3mは確実に多い。
ブナ林から森林限界を超えると、なだらかな尾根になり、遮るものがなく、さわやかな風が気持ちよい。山頂手前では、下山する多くの登山のひととすれ違う。約4時間で大岳の山頂に着く。山頂には人はまばらだ。守門岳に向かっている人も見える。展望は360°遮るものがなく、快晴で少し風が有るくらいだ。目の前の守門岳は迫力があり、周りを見渡すと雪解けが始まった春山がいい感じだ。
昼休憩のあと、滑走準備をして北にある1388m峰に向けて滑り降りる。東側は雪庇が出来ているので、近づかないように注意をする。他の山スキーのグループが居り、落とし物を探しているようだが、あったようだ。そのグループと前後しながら西に延びている尾根を滑り降りる。斜度が緩いせいもあるが、ストップ雪で思うように板が滑らない。それでも森林限界上の開けた尾根を滑るのは気持ちがいい。
やがてブナの林に入り、沢にめがけて急斜面を滑る。沢底を避けてトラバース気味に滑り、保久礼小屋に到着。日なたは暑く、上着を脱いで休憩。まるで夏の暑さだ。小屋の前から板を担いで30m程をツボ足で登り返し、後は登ってきたルートを楽しく滑り、あっという間に駐車地点に到着。気温が高く、ザラメも水分が多い感じの雪でしたが、楽しく山スキーが出来ました。
(新井浩 記)
【山スキー】角間山 2022/2/6
山 域:群馬県、角間山
日 程:2022年2月6日(日)
参 加 者:L新井浩、駒崎
行動記録:江南(5:00)=鹿沢温泉1540m(7:20/8:00)→角間山西肩1930m(9:30/9:55)→北面滑降→1680mまで滑降(10:34)→1820mまで登り返し(11:14)→1720mまで滑降(11:22)→角間山西肩1930m(12:50/13:25)→鹿沢温泉(13:55/14:20)=江南(16:55)
<天候:小雪/曇り>
いつもの除雪された駐車帯へ車を停める。一番乗りだ。すぐにテレマーク単独の人が来た。駐車地点からシールを履いて歩き出す。気温が低くて軽い雪だ。途中の白樺の林は霧氷できれいだ。いつも通りのルートで一気に肩まで登る。小雪模様なので山頂はパスして、尾根を西に滑降ポイントまで移動し、休憩とする。
シールを剥がしていよいよ滑降。軽い良い雪だ。北斜面はちょうどいい斜面で気持ちよく約250m下まで滑る。新雪の20-30cm下に硬い層があり、板が引っ掛かる感じで回らないことも有るが、表面はサラサラパウダーだ。今まで降りたことない下部まで沢を滑る。気持ちのいい一本だった。
さて、お代わりをすることに。シールを付け滑った西側の尾根を100m程登り、開けた北斜面を一気に滑る。パウダーで最高の一本でした。再度登り返して、角間山の肩まで移動し昼休憩とする。単独の山スキーヤーが居た。休憩後は南面のほぼ登ったルートを約400m程を滑る。薄日が差す程度で気温は低いので、パウダーを期待していざ!雪は軽いのだが、やはり新雪の下の堅い層が引っ掛かり思ったように滑れない。ザラザラと音がする感じで、滑りにくいが、ジャンプターンすると快適にターンが出来た。下部の樹林帯はふかふかで楽しい。
あっという間に沢に出てしまった。毎年通っているので、いいルート取りが出来て、今回も楽しく山スキーが出来ました。駐車帯は車の列が出来ていた。どこにこんなに人が入っているんだろうか。
(新井浩 記)
【山スキー】鍋倉山 2022/1/29
山 域:鍋倉山(新潟県飯山市温井)
日 程:2022年1月29日(土)
参 加 者:L新井浩、駒崎、谷口
行動記録:川本道の駅(5:00)=温井(8:25/8:40)→黒倉山(11:25/11:40)→西の沢→
鍋倉山(12:40/13:25)→北斜面→温井(14:25)
毎年鍋倉山に来ているが、駐車地点の温井の積雪は多く感じる。20台は停まっているであろう、路駐の列が長い。今日は曇りで気温は低いのでパウダーが狙えるであろう、期待して出発。途中の小屋も雪で埋もれている。
順調に西の沢を登高する。すでに一本滑ってきた人たちであろう、シールを付けている。聞くとパウダーでしたとのこと。登っていると、右手の斜面が凄くおいしそうに見える。相談の結果、鍋倉山に行く前に右手の黒倉山に上がり、一本滑ろうかとの結論になる。コルで右に進み、黒倉山を目指す。ノートレースでラッセルも楽しい。15分ほどで、黒倉山に到着。もちろん誰もいない。シールを剥がし滑降開始。4人ほどのグループが後ろから来ていた。西の沢へ滑り込み、ふかふかの斜面を頂いた。少し斜度が足りないが、気持ちのいい一本となりました。
シールを貼って登り返し。そのころになると、続々と西の沢を登ってくるスキーヤーが続く。人気の山だな。苦も無く鍋倉山の山頂に立つ。10人ほどの人が休んでおり、次々と後から到着してくる。青空が時折見え、気温が低く最高のコンデション。今日は西尾根を少し滑り、北斜面に滑り込むルートを取る。尾根はギタギタ状態だが、きれいな面を探して滑る。軽くていい雪だ。適当なところから北斜面に向かう。よだれの出そうな斜面が見えてくる。途中まで一本。奇声が出るほどの極上雪だ。写真を撮りながら西の沢まで滑り降りる。来てよかったとの思いが沸き上がる瞬間だ。なかなかこんないい条件の日は少ない。
後半は消化試合で緩い斜面を直滑降でこなし、車の少なくなった駐車地点に到着。今日も無事下山できました。
(新井浩 記)
【山スキー】守門岳・大岳 2021/4/10
山 域:守門岳・大岳1432.4m(新潟県魚沼市)
日 程:2021年4月10日(土)
参 加 者:6名 L 新井浩、SL 木村、橋本、駒崎、花森、谷口
行動記録:川本道の駅(4:30)=二分除雪最終地点駐車(7:05/7:30)→保久礼小屋(9:30)→キビタキ小屋(10:05)→大岳(11:20/1205)→1388m峰(12:20/12:25)→1167m標高点→保久礼小屋(13:00/13:20)→二分除雪最終地点駐車(14:30)=川本(17:30)
<天気:曇り/晴れ>車は先客15台位で路駐する。道の駅に泊まった花森さんと合流して出発。前夜雪を降らせた低気圧が通り過ぎ高気圧がはり出しているが、寒気が残るようで山頂付近は雲で覆われている。寒いと思ったが微風で上着なしで少し汗ばむ陽気。下の方は堅い雪面に少しの粒粒の雪がのっている。問題なく上る。保久礼小屋で下る予定の斜面を見ると大分雪が無くなっていて、幹の周りの穴が目立つ、下りのルートとりが危ぶまれる。森林限界上は視界が開け昨夜の雪が木々につていてとてもきれいだ。堅い雪面だが時折新雪の吹き溜まっているところがある。登降は問題なくクトーをつけずに山頂を踏む。
曇り空でまずまずの視界、微風で時折薄日がさす。お昼休憩をとっていると、少し雪が舞うようになる。下りは予定通りに1388m峰を目指して滑ることにする。割れているところや雪庇に近寄らないように少し滑り降り、板を外してピークまで上り返す。ここからがメインの滑りになる。広い木のない、斜度もきつくなく、ザラメとまではいかないが板が回り滑りやすい。保久礼小屋上まで尾根を行き、小屋下に向かって降りる。雪付きが悪い中よいルートとりで問題なく小屋に戻る。帰りは上り返して、来たルート、一か所行き過ぎたが直ぐに修正し戻る。楽しい山スキーでした。
(駒崎 記)
【山スキー】蓬峠・巻機山 2021/3/27-28
山域:谷川連峰武能岳稜線・巻機山 山スキー
日程:2021年3月27日(土)28日(日)
参 加 者: アルパインクラブNPOさいたま CL上野、他4名
熊トレ SL橋本、新井浩、駒崎、谷口
行動記録:
3/27(土) 川本5:30=関越道・赤城高原SA全体合流7:00=土樽8:00/8:40→蓬沢→西俣沢出合11:05/11:20→西俣沢右岸尾根→武能岳・蓬峠の稜線1568mピーク13:40/14:00→往路尾根滑降→西俣沢出合14:20→蓬沢→駐車場15:30=巻機山山麓清水民宿17:00
<天候:晴れ>
アルパインクラブNPOさいたまから山スキーのお誘いがあり、参加してきました。合流場所の赤城高原SAで落ち合い、途中買出しを済ませて土樽の駐車地点へ移動。蓬沢の林道はこの先どこまで除雪されているかわからないので、スキー板をザックにつけて歩き出す。今日は総勢8名だ。アルパインクラブNPOさいたまからは4名、熊トレからも4名。30分ほど林道を歩き、雪が出てきたので、板を履く。蓬沢沿いに進み、左岸にわたるところを探し、夏道が右岸尾根に上るところ付近で無事に渡る。正面に蓬峠の稜線が見え、青空で気持ちがいい。やがて蓬峠方向から雪崩れてきたと思われるデブリが出てきて西俣沢出合に着く。見上げると武能岳が凛々しい。小休止して、西俣沢に少し入り、右岸尾根に取りつく。取りつきの斜度はきついが、尾根に出ると快適なブナ林が続く。休憩を取りながら登高。天気がいいので、振り返ると白い山々が映える。
稜線への最後の急登をこなすと、目の前に武能岳がでっかい。白毛門から朝日岳の稜線も素晴らしい眺めだ。休憩後シールを外して登ってきたルートで滑降。みなさん慣れた滑りで早い。上部の尾根は快適な滑りであったが、半ばになると、雪が滑らず前につんのめるようなストップスノー。それでも皆さん楽しそうに滑り降りる。あっという間に西俣沢出合いへ到着。この後は蓬沢沿いを止まらないように往路と同じルートで戻る。車に戻り、アルパインクラブNPOさいたまの方達は電車で来る仲間を迎えに行くとのことで、民宿で落ち合うことで先に出発。我々も明日の昼食を調達して民宿へ向かう。民宿では風呂に入り、自己紹介をしながら楽しいの夕餉となりました。
3/28(日) 清水民宿5:40→井戸尾根→ニセ巻機手前1465m9:20/9:40→清水民宿10:40/11:30
<天候:曇り>
朝食をおにぎりに変えてもらい、食べてから出発する。民宿の道を隔てたところから板を履く。林の中を進み、夏道に出て井戸尾根のとりつき地点まですぐに到着。今日のトップを行くTさんはショートスキーだ。扱いやすそうで興味がわいた。井戸の尾根は急斜面で雪が硬いところや、柔らかくずるずる滑り落ちるところなどあって、なかなか思うように登れない。苦労しながらなんとか登り、尾根に出たところで休憩。時折雨交じりの風が吹いて来た。目の前の米子沢はデブリが数か所見える。風が強いが天気は何とかなりそうな感じだ。夏道沿いに登高続ける。風が強いのでブナ林が終わるところで今日の最終地点とする。
軽く行動食をつまんで、いよいよ滑降。井戸の壁までは楽しいブナ林のツリーランだ。皆さん思い思いのラインで滑る。井戸の壁は登り同様に苦戦する。ザラメ雪が浮いた状態の重い雪のため、ターンが思い通りに行かなくて、何度も立ち止まった。またツボ足、スノーシューの歩いた跡が多く、ぼこぼこに穴が開いているので、思ったように滑れない。ショートスキーのTさんはひょいひょいと滑って行く。やがて斜度も緩まり車道、橋を渡り、民宿の前まで滑って終了。楽しい山スキーでした。この後民宿で漬物とお茶を頂き、後にする。アルパインクラブNPOさいたまの方は温泉に浸かってから帰るとのことで、直帰の私たちのグループとはここで別れました。
楽しい二日間の山スキーとなりました。またご一緒させていただければと思います。ありがとうございました。
(新井浩 記)
【山スキー】鍋倉山 2020/2/15
【個人山行】
山 域:鍋倉山(長野県飯山市)
日 程:2020年2月15日(土)
参 加 者:L 新井浩、駒崎
行動記録:江南5:00=飯山市温井集落8:30/9:10→森太郎11:30→鍋倉山12:45/13:45→東尾根→温井集落15:00
<天候:晴れ>
飯山市温井集落の除雪最終地点に着くと路駐の列に車を並べる。今日は14台目だ。なんでこんなに少ないんだろうか。今日は気温が高くなる、今年は小雪の二つだろうと考えた。今日のほぼ最後尾で出発。やはり雪は少なめだが、特に問題はなく田んぼのあぜ道から入る。途中、3人ほど追い抜くが、あんな歩き方で大丈夫なんだろうかと思えるくらいのスキーヤーでした。田茂木池を過ぎて、左手に見える尾根に向かう。去年は西の沢を詰めたが、今回は尾根のぶな林の中を登りたいと思い選択。
まるで春スキーの様な陽気と雪質。ザラメではなく、腐ってはいないが柔らかい雪だ。トレースはないところはかなり沈む。なるべくトレースを拾って歩き、尾根に乗る。山頂から北面を滑ってお代わりを予定したが、この雪質では楽しくないと思い、森太郎(ぶなの古木)を見に行くことにする。標高1000mあたりを巨木の谷に向かう。さすがにトレースはなく、ぶなの中を気持ちよく進む。このあたりだろうと見当をつけ進むと何本かの巨木が出てくるが、遠くに太い幹が見えた。案の定、森太郎でした。積雪期は葉が茂っていないので全貌を見ることができる。コブがゴツゴツした立派な木だ。幹回りが5mを超えているのでかなり太い。樹齢300-400年といわれているらしい。
森太郎に会ってきました。
ここから急斜面をのぼり、山頂手前の緩斜面のぶな林がまた素晴らしい。のんびり楽しみながらのぼり鍋倉の山頂へ。3パーティーほどが休んでいた。藪がまだ出ており、視界は少ない。妙高山側に少し進んで、見晴らしのいい場所で昼休憩にする。目の前に北信五岳がよく見える。妙高山、黒姫山、飯縄山、斑尾山。戸隠山は黒姫山の後ろになるようで見えない。晴れて風が少ない春の陽気でのんびり。気がつくと山頂には誰もいなくなっていました。滑る準備をして登ってきた尾根を滑り始める。
やはり雪は超重い。なかなか板が回ってくれないので、意識的に足を広げて滑る。重いが柔らかい雪なので、なんとか滑れる。ノートレースの雪面を滑るのははやり気持がいい。ぶなの木を避けながら滑ると尾根が細くなる。森太郎が見える。少し下ると尾根が広くなりゆるい斜面に。ある程度スピードに乗ると快適だ。
楽しい時間はあっという間に終わってしまう。左手にどうまん平が近くに見えるようになり、尾根の斜面を斜滑降でおりる。北斜面も春の陽気でズブズブ雪で滑りにくい。台地に降り立ち、のんびり流して温井集落へ着きました。
(新井浩 記)