関東

【ハイキング】戦場ヶ原に涼を求めて(個人山行)

別天地の涼しさ満喫・戦場ヶ原散策  アルバム

小滝の釣り人

山域:栃木県日光市:戦場ヶ原~小田代ヶ原 (1350m~1430m)
期日:2025年08月08日(金)

参加:高橋仁、赤坂、他5名
行程;熊谷6:00=大間々=竜頭の滝上駐車場9:30→石楠花橋9:45/9:55→赤沼分岐10:10→青木橋10:50/11:10→泉門池→小滝11:45/11:55→泉門池12:15/13:00→小田代原ゲート分岐→石楠花橋14:15→小田代原バス停手前15:00→石楠花橋15:35→駐車場16:00=往路を戻る=熊谷19:30 

 足尾道路から中禅寺湖へと登るにつれ気温は下がり、竜頭の滝上の駐車場は24度。湯川に沿って水音とセミの声を聴きながら、ミズナラの林の緩い登りを歩けば石楠花橋に出る。小腹もすいたからエネルギ補給をしよう。河原の岩棚には甌穴(水流で回転する礫が穿った穴、ポットホール)がいくつも見られる。赤沼分岐から戦場ヶ原へと進もう。いくつかある展望地ではホザキシモツケの大群落が広がる。ピークは過ぎているが、湿原にひろがるピンクの穂先はなかなかの景観だ。7月下旬の満開時にもう一度来てみたいものだ。たぶん湿原がピンクの絨毯のように染まるだろう。

戦場ヶ原から太郎山 湯ノ湖から湯滝、小滝、泉門池、そして戦場ヶ原の水を集めて、蛇行しながらゆったりと流れる湯川に沿った木道は、秋のような涼しさで、気持ちがいい。コバノギボウシ、フウロ、オミナエシ、オトコエシ、キリンソウ、オダマキなどが楽しませてくれる。花の終わったバイケイソウ、穂を出し始めたススキ、まだ青い実をつけたズミの木、アキアカネに名前は知らないがたくさんの蝶が飛び交う・・・
 青木橋で水分とエネルギ補給したら、泉門池はスルーして小滝に行こう。小田代橋からのコースは通行止めになっているので、川を離れて西の道を行こう。カラマツ、ミズナラ、笹原の中を行けば、小滝の水音が聞こえてくる。木段を下れば、簾のように白く流れ落ちる小滝の下の橋に出る。滝つぼには釣人が一人。マスが釣れるのかな?さて、泉門池(イズミヤドノイケ)に戻ってランチにしよう。伏流水が湧き出して池となり、湯川に注ぐ。今日は居ないが、マガモいるそうだ。
 帰りは戦場ヶ原と小田代原の間のカラマツ、ミズナラ。白樺の樹林帯を歩こう。平らな遊歩道の両脇はどこまでも笹原が広がり、爽やかな空気が流れる。石楠花橋から、予定外の「石楠花貴婦人」を見に行くことにしよう。舗装道路を小田代バス停に向かってテクテク歩き。ようやく貴婦人の見えるところまできたが、周囲の木々が葉を茂らせて「貴婦人」を思わせる孤高さが無い・・・まあ、それでもお目にかかれて納得。ツリフネソウ、ツルガネニンジン、コバノギボウシなどの花を見ながら、石楠花橋までテクテクと戻る。ついでだから竜頭の滝も観ていこう。日光のゆばソフトを食べて今日の山行(散策)が終了。          (高橋仁)

 

【ハイキング】赤城・鍋割山(個人山行)

鍋割山ゆったりハイキング  アルバム

山頂の先に榛名山と浅間山を遠望する

山 域:群馬県前橋市:鍋割山1332m

期 日:2025年08月18日(月)

参 加:高橋仁、赤坂、他5名 計7名

行 程:熊谷ドーム6:00=赤城道路=姫百合駐車場8:00→荒山高原9:00→鍋割山10:00/10:30→荒山高原11:20/12:00→駐車場12:50=往路を戻る=熊谷16:00

 赤城道路を登るにつれて外気温は下がり、標高1000mの姫百合駐車場は23度だった。少し湿気があるが、荒山高原への道はヒノキやカラマツの中なので涼しい。岩と木段の道と、腐葉土のなだらかな道と、岩の間を縫うような道がかわるがわる出てくるが、終始ゆっくりとした歩みで登る。登山道わきに植えられていたレンゲショウマは、消えてしまったのか全く見当たらない。風穴で一息入れたら、すぐに荒山高原に到着だ。荒山と鍋割山の鞍部は、春にはツツジの花で埋め尽くされるが、今は殺風景だ。でも芝の広場が明るくて気持ちがいい。

火起山から荒山と地蔵岳を振り返る

 樹林の中の山腹を少し登れば、稜線に出て展望が開ける。振り返れば大きく尾根を拡げる荒山と左奥にはアンテナ頭の地蔵岳がそびえる。右には釣鐘のように突き出た鈴ヶ岳が。遠方には武尊から谷川連峰まで、さらに草津白根方面まで眺望が広がる。残念ながら湿った空気で霞んでいるのが惜しい。火起こし山、竈山とゆる~いアップダウンを繰り返せば鍋割山頂だ。「火を起こし、竈にくべたら鍋が割れた」とは何ともユーモラスなネーミングではないか? 山頂の先には、榛名山、その遠方に浅間山が見える。南面には前橋市街が広がって、のっぽビルの群馬県庁が良くわかる。

 登山道で行き交う人は結構いるが、スタート時間がずれていて、山頂は誰もいなくなって貸し切り状態だ。ランチには早いので、水分とエネルギ補給でブレィクタイムだ。木陰は風も抜けて涼しいので、ポットのお湯でコーヒータイムと行こう。さてと、そろそろ荒山高原に引き返して、本格ランチにしよう。子供連れの集団とすれ違って荒山高原に降りると、ここも貸し切り状態。木陰に陣取ってランチを楽しもう。

 ガーデニング、畑、家庭料理から世界情勢、政治の話まで果てしなく広がるおしゃべりは尽きることも無いが、そろそろ・・・と腰を上げる。岩と木の根と、木段と腐葉土の道を淡々と下れば、姫百合駐車場。あとは、赤城山麓のトウモロコシなどを買って帰ろう。  高橋仁

【沢登り】白毛門沢

白毛門沢沢登り記録 アルバム
山  域  谷川山系白毛門沢
山行形態  沢登り 
日  程 2025年8月17日(日)
参 加 者  L橋本、浅見、駒崎(計3名)
行動記録  川本5:00=土合、東黒沢出合P7:25~白毛門沢出合8:30~白毛門山頂16:40/17:10~
松の木沢の頭18:05~東黒沢出合P20:50=川本23:00
 災害級の猛暑が続く中、涼を求めて白毛門沢にやってきた。天候は安定した晴れ。雪に磨かれた白い岩の上を流れる水、両側の斜面を埋め尽くす木々の緑、見上げる稜線の向こうには真っ青な空。この景色の中に身を置く幸せを感じながら歩く。
 土合駅の先で湯檜曽川は3本に分かれる。北に向かう本流と西黒沢と東黒沢だ。白毛門沢は東黒沢の支流で白毛門山頂に直接突き上げる南向きの沢だ。東黒沢出合の駐車場(680m)に7時前に到着。はじめから沢装備で出発。華化の滝は最上部を左から巻く。約1時間で白毛門沢の出合(830m)に着く。  
 ここから沢は狭まり傾斜も増す。いくつかの小滝を超えていく。このあたりで浅見がアブに刺され薬品セットの中のポイズンリムーバーと塗り薬のお世話になる。おかげであまり腫れないですんだ。フエルト靴のフリクションギリギリで登っていくが大きめの滝は左右の灌木帯を巻く。大滝「タラタラノセン」は左側を大高巻きとなる。豪雪地帯の木は雪の重みのためか根本が斜面の下方向に曲がっているので、手掛かりとしてはありがたいが、横方向にまたぐのに難儀する。沢の真ん中に立ちふさがるような大岩(1140m)の下で沢に戻る。大岩の左右に水流がある。このあたりから沢が広がり傾斜も緩み、目指す山頂とその左側にジジ岩ババ岩と呼ばれる特徴的な岩峰が見えるようになる。見上げる沢はジジ岩の右側を山頂までほとんど真っ直ぐに続いている。やがて水流も減り樹木も低くなり草原の中の岩の斜面となる。クガイソウ、キンコウカ、オタカラコウ、ニッコウキスゲ、ワレモコウなどに励まされて急斜面を登る。視界が開けると白毛門山頂(1720m)だった。時間がかかり苦労したが美しいラインで山頂に登った充実感があった。西側には一の倉沢、マチガ沢の岩壁が見えるが谷川岳の稜線は雲がかかって見えない。南側の下山路上にある松の木沢の頭の付近にヘリコプターがホバリングしている。何度か近づき日没前の僅かなチャンスを活して救助に成功したようだ。
 山頂で靴を履き替えて下山を開始。途中で暗くなり、ヘッドライトをつけて急坂を下る。視界が狭い中で木の根に足を取られないように気をつけて歩く。標高が下がって蒸し暑く汗が噴き出す。駐車場についたのは午後9時近くなってしまった。今回も上信越の沢の厳しさを思い知らされたが、充実した沢登りだった。(浅見記)