埼玉県熊谷市の山岳会 海外トレッキング、登山、山スキーなど幅広く活動しています。
関東
【ハイキング】イワタバコの鳴神山
イワタバコ咲く石門の沢を往復 アルバム
山域:群馬県桐生市:鳴神山(981.5m)
期日:2025年7月27日(日)
参加:高橋仁、赤坂、豊島、福井、鹿島
行程:別府沼公園6:00=駒形登山口7:15→鳴神山9:40/9:50→往路を下る→白滝橋11:45/12:15(昼食)→駒形登山口12:35=赤城自然園13:30/14:30=熊谷16:30
何回も登ったのに鳴神山にイワタバコが咲くとは知らなかった・・・それならば、暑いさなかでも鳴神山に行かなければなるまい。新会員の鹿島さんを加えて5人の参加者が、別府沼公園から出発。早く着いたので、駒形登山口は余裕で駐車だ。沢の音とセミの声、ウグイスの声を聴きながらゆるゆると歩けば、岩の間を縫うような道になる。ここらが第一石門か?
右の岸壁に見える小さな花は、イワタバコではないか?うす暗くて、遠くてよく見えないが、間違いなさそうだ。期待したほどではないが確かに咲いてくれている。写真を撮って先に進もう。
水場でのどを潤し、レンゲショウマの蕾やフシクロセンノウを見ながら先に行けば、第二石門のイワタバコがいっぱい咲いている。タバコに似た形の葉の間から伸びた茎に星形の紅紫の花を咲かせている。コレコレ、これが見たかった。しばしみんなで写真撮りまくりタイム。御神水の井戸の先は肩の広場。オオカミ?キツネ?の狛犬と鳴神小舎が迎えてくれる。ここでエネルギ&水分補給をしたら、ザックはデポして山頂をピストンしよう。山頂は薄雲があるが、まあまあの展望で、日光方面の山が望める。しばし眺めたら、仁田山岳は行かず下山。レンゲショウマの花が咲いている赤城自然園に足を延ばすことにしよう。
イワタバコを再度楽しみながら、汗だくで登山口に戻ったら、赤城山の南面を回り込んで赤城自然園に到着。レンゲショウマを探して広大な園内に分け入れば・・・アッタアッタ!スーッとのびた枝先に丸い球のような蕾と、宇宙船のような花が釣り下がったレンゲショウマがいっぱいだ。高い樹木があるから、園内は涼しく、ワイワイと花をながめたら、小豆アイスを食べて、帰るとしよう。暑さをものともしない花山行の一日が終わった。 (高橋仁)
【ハイキング】尾瀬笠ヶ岳 2020/9/12
山域山名:笠ヶ岳(群馬県)
山行形態:無雪期一般登山
期 日:2020年9月12日(土)
参 加 者:L木村、新井浩、大嶋、黒澤、斉藤、横尾
行動記録:戸倉駐車場(7:30/7:50)=鳩待峠(8:15/8:30)→オヤマ沢田代分岐(10:20/10:30)→小笠(11:35)→笠ヶ岳(12:40)→湯の小屋分岐(13:00/13:20)→オヤマ沢田代(15:20/15:30)→鳩待峠(17:05/17:20)=戸倉駐車場
<天候:曇りのち雨>
例年であれば、この時期の戸倉駐車場は7時過ぎだとかなり混雑しているものだが、今年はコロナウイルスの影響で駐車場にも空きが目立つ。バスに20分ほど揺られて鳩待峠に到着。峠では地元の遭対協(?)の方が検温を行っていた。
まずは樹林の中の道を緩やかに登って行く。入山者のほとんどは山ノ鼻経由で至仏山に登る人達で、こちら側からスタートする人はあまりいない。多くの人が歩くコースなので結構えぐれている場所もあるが、概ね歩きやすい道である。夏にはお花畑になっている小湿原を過ぎると傾斜はやや急になり、ここを頑張ると草紅葉の景観になりつつあるオヤマ沢田代の湿原についた。
分岐で小休止の後、笠ヶ岳への道へ。登山口で聞いていた通りぬかるみが酷く、思ったよりペースが上がらない。小笠の辺りまで来ると、これまで何とか持ちこたえていた天気も崩れて雨模様になってきた。湯の小屋と山頂への分岐に着き、風も有り山頂では落ち着いて休めないだろうという事で、空身で山頂を往復する。山頂への道はかなりガレており、スリップや落石に注意を要した。山頂は当然ガスで展望なし。晴れていれば360°の眺望らしいのだが。証拠写真だけ撮って分岐に戻り、昼食休憩をとった。
後は往路を戻るのみ。雨だと復路も何だか長く感じる。予定より時間はかかっているが、最終バスまでには問題なく着くと思われるので、濡れた木道やぬかるみにも慌てずに歩みを進めて、無事最終バス10分前に鳩待峠に到着した。
雨の中の山行となってしまったが、水平距離のあるコースなのでトレーニングにはなった山行だった。次回は湯の小屋まで縦走するコースでチャレンジしてみたい。(木村記)
【ハイキング】芳ヶ平湿原(個人山行)
秋の気配うっすら、湿原を歩く アルバム
山域:群馬県中之条町:芳ヶ平湿原(1850m)
期日:2025年7月28日(月)
参加:高橋仁 他2名
行程:熊谷6:20=花園=渋川=渋峠9:50→ダマシ平10:35→芳ヶ平湿原(
周回・昼食)11:15/12:30→ダマシ平13:00→渋峠13:50=往路を戻る=熊谷17:30
芳ヶ平湿原は歩いてみたい候補に、永い間ずーと居座っていた山域だった。白根山の火山活動も絡んだりしてなかなか行けなかったが、この夏の暑さの中で涼しい山の候補としてクローズアップ。ようやく実現した。毎月山行をして来た旧職場の6人の仲間も、あちこち体の不具合が出て今回は3人だけの山行になってしまった。
草津から白根山のスカイラインを走って渋峠に向かう。殺生河原は腐った卵のようなにおいが立ち込めて「駐停車禁止」の看板が立っている。白根山の湯釜の周りは白茶けた山肌が茫洋と広がって、激しい火山活動と亜硫酸ガスの噴出を実感させられる。地球のエネルギのすごさと、その景観には美しさまで感じてしまうという不思議な感覚に捕らわれる。
日本一高い国道という渋峠が湿原への下り口だ。今日は下りがスタートで登り返しがゴールという山行になる。「行きは良いよい、帰りはきつい」など言いながら笹の間を下ると、クルマユリ、モミジカラマツ、ゴゼンタチバナ、などが咲いて、ネバリノギランは終わり、アカモノの実が赤くなっている。夏の花は終盤で、秋の花へと交代の時季になっている。
ダマシ平からさらに下ると湿原と池塘が見えて来た。湿原の南西にはシラビソの森の上に白根山の白茶けた山並みが連なっている。鉄分で赤茶けた川を渡って芳ヶ平湿原に入ると、小さなギボウシが紫の花を付け、ワタスゲが白いふわふわの綿を付け、ヤチスゲが草モミジのように広がって、ナナカマドが枝先を赤くしている。もうそこまで秋が近づいているようだ。
湿原をながめてランチにしよう。ベンチのうえに一匹のトンボが留まったまま、ランチに付き合ってくれた。さて、雷の来ないうちに峠まで登り返すとしよう。時々振り返って湿原を眺めながらダマシ平の笹原を過ぎて渋峠に到着。涼しい風に汗を乾かしてから帰ろう。 (高橋仁)
【縦走】雲取山~和名倉山縦走 2020/9/21-23
雲取山~和名倉山縦走
山 域:奥秩父(雲取山2017.1m、和名倉山2036.0m)
山行形態:無雪期テント泊縦走登山
日 程:2020年9月21日(月)~23日(水)
参 加 者:L新井浩、駒崎、木村
山行記録:
9/21(月)行動時間9:00
江南5:00=秩父湖P7:30→三峰神社10:10→白岩小屋14:20→雲取山荘16:30
<天候:晴れ/ガス>
予定通りに江南を5時出発し、二瀬ダムの駐車場に7時着。支度をして、二瀬ダムの堰堤を歩いて渡り、三峰神社への登山道を進む。蒸し暑く、今回の山行では一番汗をかきました。なかなか手ごわい登山道で、2時間40分掛かって三峰神社につく。多くの人でにぎわっている。登山口で計画書をポストに入れ、霧藻ヶ峰に向かう。ボーイスカウトの下見とかで休んでいた人と少し会話する。
ここから、お清平、前白岩の肩、前白岩山、白岩小屋と順調に進む。ガスが出てきて展望はなし。途中シラヒゲソウが咲いていた。奥秩父にも咲くのですね。ここから長いトラバースをもくもくと歩く。予定よりも30分遅れで雲取山荘テント場につくが、いっぱいで、下の方までテントが張られている。4連休の最中なので、混んでいても不思議はない。小屋近くの傾斜地に何とかテントを張る。思ったよりも斜度がなく、中に入ると快適でした。受付(500円/人)をして、小屋前のテーブルで、歓談、夕食。目の前には水が引かれており、快適。
9/22(火)行動時間8:30
雲取山荘7:00→雲取山7:30→飛龍山11:30→禿岩11:55/13:00→将監小屋15:30
<天候:晴れ/ガス>
小屋前のテーブルで朝食、朝日が昇るのを見てから、テント撤収、出発。予定よりも1時間遅れてしまった。今日の行程は将監小屋までなので、短い行程。歩き始めて直ぐに雲取山の山頂。富士山がよく見えました。雲取山避難小屋の温度計は、8時前で9℃を指していました。
これから飛龍山へ向かいます。途中三条の湯への道を分け、北天のタルに到着。刈払いがきれいにされていて快適だったが、笹藪の激しいところありました。この先は、桟道が整備され、快適に進む。飛龍山への近道を登り、山頂到着。苔がきれいなところだ。昼休憩は展望の効く禿岩にてのんびりする。目の前の和名倉山が大きく、唐松尾山、笠取山もすぐ前に見える。甲武信岳、国師岳あたりも目の前だ。ここからは延々と斜面をトラバース気味に登山道が付いている。途中苔むしたところ、笹原、シャクナゲ林を進む。シャクナゲの蕾はほとんどついていない。来年は外れ年だろう。トリカブト、ダイモンジソウが咲いている。やがて将監小屋が眼下に見えて来た。テント場は段々になっており、3張りほど先行者がいる。小屋近くにテントを張る。水場も小屋も前にあり、快適。今シーズンはコロナの影響で小屋は閉まっている。トイレは使えた。
9/23(水)行動時間10:20
将監小屋4:50→東仙波7:05→和名倉山9:20→造林小屋跡12:15→秩父湖P15:10
<天候:小雨/ガス>
テントをたたく雨音がする。幸いテント撤収時は雨がやんでくれた。雨具を着て、ヘッドランプを点けて歩き出す。テント場の上に向い急登を登るとすぐに将監峠。ここから神の神土に向かい、笹原を歩く。神の神土で白石山(和名倉山)方面に歩を向ける。途端に笹薮だ。まだ薄暗く、ヘッドランプを頼りに足元を照らすが、笹藪が激しく、地面が見えない。谷へ足を滑らせては大変なので、慎重に進む。1時間ほど笹薮と格闘。明るくなり、周りを見渡すと、とても雰囲気が良いところだ。
短く歩きやすくなった笹原を進むと西仙波に着く。岩稜地帯を尾根沿いに進むと、標識のない東仙波に着く。ゲジゲジが一杯いたので、少し進んだところで休憩。この先は、シャクナゲ林(相変わらず蕾は殆どない)、馬酔木林を抜け、苔むした奥秩父らしい登山道になる。川又分岐、二瀬分岐を和名倉方面に進む。二瀬分岐でザックをデポして身軽になって和名倉山へ。カラ松林、ダケカンバ、シラビソと林が変化して、やがて和名倉山の山頂に到着。山頂標識が新しくなっていた。記念写真を撮り、すぐに戻る。二瀬尾根に向かい歩き始めると、苔むしたいい感じのシラビソ林が延々と続く。一面苔に覆われた地面が今まで見たことのないスケールで広がっている。ここは一見の価値があると思いました。途中から進路を西に変え非常に歩きにくい沢を下る。そのあとはトラバース道(森林軌道の跡か)となり、二瀬ダムに急降下。足が痛くなったところで、秩父湖の周遊道路に出て長い吊り橋を渡り、二瀬ダムの堰堤を歩いて、駐車場に着きました。
なかなか歩きごたえのある、いいコースでした。
(新井浩 記)
【その他】きのこ・木の実山行
山域山名:秩父方面 陣見山・城峰山
期日:2020年9月30日(水)
参加者:L橋本 栗原 須藤 渡辺 新井勇 並木 斉藤
ツリフネソウの群落あり
行動記録:熊谷7:00⇒円良田湖周辺⇒陣見山8:30⇒陣見山出発9:00⇒ 城峰山P着11:50⇒昼食12:00⇒城峰山P発13:20⇒子の神の滝13:50⇒龍勢会館14:50⇒熊谷16:00
<天気晴れ>抜けるような快晴の熊谷を出発、途中花園の道の駅で斉藤さんと合流。
円良田湖周辺を半周して8:30に陣見山Pに到着。身支度後、登山開始、わずか10分程度で山頂に到着、テレビ埼玉放送局の名称板が有った。だが、山頂周辺には目的物であるキノコ・木の実が見当たらず早々に下山。
9:00間瀬湖方面に向け出発。途中、林道脇に薄紫色の花が盛りと咲いている「ツリフネ草」の群生に出会い、車を下りて観賞する。
また途中、所々で「アケビ」「マタタビ」を発見、これらを収穫し、秋の収穫を満喫した。9:30やや広い道に出ると藤の蔓を発見、藤の実の種が食べられると聞き驚くが、これらもがっちりと収穫した。「サルナシ」も発見し収穫。鈴生りのサルナシもありずっしり重い。道路反対側に大きなアケビが沢山なっている木を発見。落とさないように慎重に収穫した。薄紫になり、色が美しい。また途中、路肩の林内で沢山のキノコを発見・収穫、土産が増えた。タマゴタケは赤くて目立つ。丁度よい収穫時期だった。イグチの仲間のきのこもあった。
上2枚 大きなアキビを収穫
林道脇で鈴なりのサルナシを収穫
城峰山の手前で白いキノコ「アカアザダケ」(可食)の群生を発見、収穫した。ススキが穂を出し、萩の花が咲いている。11:50城峰山Pに車で到着、展望の良い所で昼食にした。
昼食後、収穫物の分配を行った。たくさん採れたアケビやサルナシ、キノコ、フジの実、マタタビ楽しく皆で分けた。
13:20帰路につく。13:50下吉田椋神社北の龍勢発射台の下の方、阿熊川にある「子ノ神の滝」を滝壺の下から見物、ここ数日雨が多かったため水量が多く素晴らしく立派な滝だった。主要道から直ぐでこんなに立派な滝があり、見学をお薦めしたいが、入り口が少し分かりにくい。14:50龍勢会館(道の駅)に立ち寄り後、帰り16:00熊谷に着いた。
上2枚色鮮やかなタマゴタケ(可食)
城峰山山頂近くまで車で行ける
阿熊入口の子の神の滝 水量が多く水しぶきが吹きあがり見事な滝だ