甲信越

【ハイキング】平標山、仙ノ倉山

花の平標山と展望の仙ノ倉山  アルバム

仙ノ倉山から平標山と苗場山を望む

山 域:新潟県:平標山1983.7m・仙ノ倉岳2026.2m

期 日:2025年06月27日(金)~28日(土)

参 加:高橋仁 木村、赤坂

行 程:

27日(金)晴れ/曇り、稜線はガス

道の駅かわもと6:00=花園=月夜野=平標山駐車場8:00/8:10➝松手山10:30/10:50➝平標山(昼食&花散策)12:35/13:40➝山の家14:20(避難小屋泊)

21日(土)晴れ、稜線は朝のガスと強風から9時過ぎ晴れる

山の家(避難小屋)6:15➝平標山7:10➝仙ノ倉山8:35/9:15→平標山10:40➝山乃家(昼食)11:30/12:25➝林道出会い13:15→登山口14:20=(往路を帰る)=熊谷17:00

 

登山口に1時間早く到着。ず~と気をもませていた気象予報も好転して、降られる心配はなさそうだ。松手山登山口からゆっくりペースで登り始める。人も少なく静かな山だ。思いがけずヤマツツジの花がたくさん出迎えてくれた。さらにタニウツギ、シャクナゲ、ギンリョウソウ、アカモノ、オノエラン、カラマツ草、ドウダンツツジ(ヨウラク?)などが楽しませてくれる。花の百名山の名を頂いた山だけの事はある。

松手山で水分とエネルギ補給をしたら、平標山へ。森林限界を超えた稜線はなだらかな曲線を山頂へと繋げている。あの山頂を超えた先はイチゲを盟主にコザクラ、チングルマ、オノエラン、チドリ、シオガマ、キンポウゲ、マイズルソウなどのお花畑が連なっているはずだ・・・・

オノエラン

ところが、である! 山頂から先の稜線にはガスが広がり、眺望は無い!せっかくの花も写真映りは期待できない。とりあえずランチにして、少しばかり花めぐりをしたら、避難小屋のある山の家に下ろう。明日の晴れを期待して、今日の酒宴をゆったりと楽しもうではないか。避難小屋宿泊は、明日2時起きをして、谷川岳まで歩き、西黒を下るという大宮の青年と、われら3人の4人だけ。2時起きの青年に配慮して、静かで控えめな酒宴を早めに切り上げて就寝しよう。

4時起床。窓からの平標から仙ノ倉のあたりは濃いガスで全く見えない・・これは想定の範囲内だから、がっかりはしない。日が昇れば必ずガスは晴れるはずだから・・淡々と支度をして、小屋の掃除をして、予定より早く出発して平標山へ登り返そう。途中の小さな湿原には、ワタスゲ、イワイチョウ、コバイケイソウ、フデリンドウ、モウセンゴケなどが咲いている。稜線は毛渡沢(土樽)側から吹きあがる強風が、濃いガスを吹き上げている。とりあえず、仙ノ倉山まで行って時間稼ぎをしよう。そのうち風とガスは収まると確信して・・・花は帰りにゆっくりと楽しめばいい。

という訳で、仙ノ倉山で様子を見るうち、苗場山が顔をのぞかせ、赤城、子持、小野子、皇海、武尊、至仏山などが判別できる。やがてエビス大黒や万太郎がガスの上に黒々とした頭を見せて来た。ウン!よしよし!これでいいのだ!写真を撮って、一息入れてからお花畑に戻れば目論見通りだ。仙ノ倉から平標の稜線をつなぐ登山道は、いつの間にかハイカーの行列ができている。そうか!今日は土曜日だった。谷川連峰の中でも人気の高いメジャーな山は、こういうものなのか?

今年は雪消えが遅く、花も遅いかと思ったが、連日の暑さで例年と同じ開花となったようだ。チングルマは終わり、イチゲやコザクラも終盤か?オノエランは盛りのようで白い花を次々と開いている。まあ、これだけ楽しめれば充分。あとは小屋に戻り、ランチを済ませて、平元新道を下り、林道を延々と歩いて駐車場に戻ろう。樹林帯の下りは木陰で涼しくて歩きやすい。起床を早めたので、予定を一時間も早く終了できた。(高橋仁)

【ハイキング】水ノ塔山・篭ノ登山 (個人山行)

ランプの宿から水ノ塔山・篭ノ登山   アルバム

水ノ塔山のイワカガミ 

山  域:長野県小諸市、東御市:水ノ塔山2202m、篭ノ登山2227m

期  日:2025年06月8日(日)

参  加:高橋仁、他4名

行  程:

高峰温泉現地集合9:00➝水ノ塔山10:25→篭ノ登山(昼食)11:00/12:10→兔平12:40→高峰温泉(解散)14:00

 

車坂峠から「ランプの宿高峰温泉」に到着。駐車場はすでに満車寸前。気温15度Ⅽ、薄曇りの中でも目指す水ノ塔山や篭の登山がはっきり見える。イワカガミ、ミツバオーレン、ツガザクラ、マイズルソウなどを足元に見ながら登る。しだいに岩のゴツゴツした、急な登りへとなるが、晴れ間ものぞき、高峰山や浅間山が望める。ジワリと汗ばむ頃に、アヅマシャクナゲの咲く山頂に着いた。日曜日なので、ハイカーも多めで、単独、二人連れの若い人が多い。我々5G(ファイブ・ジー)は、平日登山が多く、年配者ばかりの山が多かったが、今日は気分までが、いつもと違って、空も明るく見える。

篭の登山から池の平を望む

南側が激しく崩れて、赤ゾレた稜線を、高峰山を眺めて、軽くアップダウンすれば、東篭ノ登山へ到着する。岩がゴロゴロと敷き詰められた山頂は、殺風景と言えば殺風景だが、パノラマの展望はなかなかだ。南に池ノ平が、西に西篭ノ登山、湯ノ丸山、烏帽子岳、北西に四阿山、根子岳、そして東を振り返れば、さっき登った水ノ塔山の先に、浅間山と外輪山、前掛山が一望できる。さわやかな風に火照った体を休めながら、ゆっくりのランチタイム。

お腹のいっぱいになった5G(5人のジィ)は誰も、西篭ノ登山を往復しようと言わない。で・・・  西篭ノ登はカットして兔平(今は兔平とは言わないで、池ノ平駐車場と言っているようだ)に下山することに相成ってしまった。兔平で、7月の山行日程を決めたら、高峰温泉に戻ろう。車やバイクがホコリを挙げながら通る林道をテクテク歩いて、そろそろ飽きてきたころに駐車場に辿り着いた。西篭ノ登山をカットしたので、早い山行終了だが、休日渋滞にハマらずに帰れるから、良しとしよう。

                           (高橋仁)

【ハイキング】米山(新潟・個人山行)

雨の関東から新潟の米山へ  アルバム

米山のジャンダルムエンジェル

期日:2025年5月19日(月)

山域:新潟県上越市 米山992.5m

参加:高橋仁、赤坂、他7人

行程:熊谷5:30=花園=小千谷=柿崎区下牧、ベース993休憩所9:30=水野林道終点10:00→しらば避難小屋11:10/11:20→米山山頂(昼食)12:00/13:10→避難小屋13:40→ベース993休憩所15:00

 関東は悪天予報なので、赤城山から急遽変更して新潟刈羽の米山へ。日本海と原三角点を見に行こう。土砂降りの関東から関越トンネルを抜ければ、魚沼平野は田植えの真っ盛りだ。まだ雲が残っていて山は見えない。小千谷インターから八石山を右にの迂回して柿崎区下牧のベース993(米山993mのベース基地の意味?)に立ち寄ろう。立派な休憩所できれいなトイレがある。ここからも登れるが、今日は行程の短い水野林道登山口へ移動してスタートだ。

 雪はほとんど消えて、沢や日陰に少し残る程度。イカリソウ、カタクリ、エンレイソウなどの花が迎えてくれるが、ことに、色が白っぽくて葉っぱの大きなイワカガミが山頂までずーと咲いている。モリアオガエルの産卵場所の池は、サンショウウオ?の卵がいっぱいで、モリアオガエルはまだだった。ベース993からの道を合わせて、しらば避難小屋を過ぎれば、ザクザクの残雪を二か所ほど乗り越えて、山頂に到着だ。雲が晴れてきて上越の妙高山、火打山や日本海、柿崎港などが見渡せるが、少しかすんでいる。雨上がりのこの時期では、仕方なかろう・・・

薬師様の前の草に埋もれた源三角点

 日本三大薬師の米山薬師と、原三角点(雲取山、白髭岩、米山の3か所しか残っていない明治の標柱)を見たら、避難小屋(二階建てで、30人は楽々泊まれる立派な小屋で、以前ここに泊まり、ワインを飲みながら日本海の夕日を見た)でランチにしよう。窓には米山ジャンダルムがつるしてある。5年前来たときは無かったか、気が付かなかったか、2年前の茨城県の生瀬富士のジャンダルムは行方不明になって会えなかったし、はじめてお目にかかります。

さて、帰りの長道中を考えると、そろそろ・・・。ドライバーは水野林道駐車場へ下山して、他は尾根道を三十三観音を見ながらベース993へと下ろう。海岸の0mから993mヘとせりあがる米山だが、水野登山口からは簡単に登れるので、遠方からでも日帰り登山ができるからからありがたい。(仁)

【雪山ハイク】鍋倉山

残雪と新緑の鍋倉山(信越トレイル) アルバム

久々野峠から十日町方面を望む

山域:長野県飯山市・新潟県上越市、鍋倉山1288.8m、黒倉山1242m

期日:2025年5月11日(日)

参加者:(9名)CL高橋仁、SL木村、白根、橋本4,赤坂、駒崎、高橋陽、福井、瀬戸

行程:川本6:00=花園=飯山=関田峠除雪終点9:00/9:30→久々野峠10:50→鍋倉山(昼食)11:10/11:50→久々野峠→黒倉山12:10→茶屋池堤防13:10/13:25→除雪終点14:15=往路を戻る=川本17:30

 鍋倉山は山スキーとブナ林で、名の知れた信越トレイルの山。遅い雪消えとブナ林の新緑が重なる時期に歩いてみたいと思っていた山だ。今回は大勢の仲間と一緒に残雪ハイクを楽しむことができた。
 関田峠をから新潟県に抜ける林道はまだ冬季閉鎖中。登山口駐車場は満車で、路肩駐車して道路から2m以上の雪の壁をキックステップでよじ登れば、柔らかな新緑が迎えてくれる。長野側は晴天の初夏のような天気なのに、新潟から吹き付けるガスが降りてきて眺望は良くない。苗場と黒倉の鞍部の久々野峠につながる沢を登ろう。思ったより登山者は少なく、山スキーやボードの何組かと行き会う程度。8本爪が小気味よく効いて、快調に登るが、4本爪は苦労している。
 鞍部に登り着いて東を見やれば、信越トレイルの稜線の連なりに陽が差し込んで美しい。皆して、しばし撮影タイムとなる。さて、鍋倉山頂は指呼の先だ。ガスと風が出てきたが、とりあえず山頂を踏んで、西の樹林で風を避けてランチタイムを楽しもう。久々野峠(鞍部)に戻って、これも指呼の先の黒倉山へ登ろう。山頂標は半分雪の中。集合写真を取ったら、先を急ごう。
関田峠の南の茶屋池に向かう。この稜線はたっぷりの雪が覆っていて、ブナの木は雪庇に押されたのだろうか、南になぎ倒されている。ブナたちには気の毒だが、開けた稜線は見通しが良く、絶好の残雪ハイキングロードになっている。左に目をやれば高田平野の先に日本海・直江津港がすぐ近い。左後ろには残雪を載せた妙高、火打、焼山、右前の雲の中にうっすらと米山が見える。
右には高社山、志賀高原の山から苗場に至る山々が連なるが、私には判別ができない。信越国境はここから東は菱ヶ岳を経て苗場山、佐武流山、白砂山へ連なり、西は斑尾山、黒姫山、高妻山、雨飾山、小蓮華岳(白馬の北側)へと実に長大なラインとなっている。今日のハイクはその一点、ゴマ粒の上を這い回ったようなものだ・・・。てな事を、ぼう~と考えているうちに茶屋池に着いた。周辺は水が浸み出しているが、まだ歩いて渡れそうなので、雪の乾いているところから中に入って氷上ハイクを楽しむ。
茶屋は冬季閉鎖中。林道路肩は雪が消えて、まだ淡い黄色のフキノトウが「ほこほこ」と顔を出しているので、我先に、山菜収穫に没頭する。気が付けばビニル袋が満タンのつわ者も・・。雪の林道を時々ショートカットしながら、駐車場まで下れば、楽しかった一日も終わりとなる「いいやまぶなの駅」で山菜のお土産を買いこんで帰ろう。  (高橋仁)

 

[ハイキング] 六萬騎山・角田山(個人山行)

六萬騎山と坂戸山転じて角田山へ  アルバム

六萬騎山のカタクリ

山域:新潟県六萬騎山と角田山

期日:2025年4月7日、8日

参加:高橋仁、他4名

行程:

7日(月)六日町蕎麦の中野屋時集合(昼食)11:00/11:40=六萬騎山駐車場12:30→六萬騎山周回14:00=旧湯之谷村・大湯温泉(泊)15:00

8日(火)ホテル湯本8:30=角田浜駐車場11:00→桜尾根→角田山13:15→桜尾根→駐車場14:50(解散)

静岡と熊谷、深谷から六日町の中野屋に集合。昼食を済ませて六萬騎山麓の駐車場から取り付く。雪割草、コシノコバイモ、カタクリ、キクザキイチゲなどが迎えてくれる。昨日まで雪が残っていた斜面に、雪のアイロンで落ち葉が張り付つけられている。その落ち葉を持ち上げてカタクリが目を出し始める。山頂から南へ下ると、開きかけたツバキやマンサクの花が雪や寒波でやられている。イワウチワはつぼみがピンクに膨らんでいる。

坂戸山に芽をやれば、まだまだ雪がたっぷり着いていて、花には早すぎる様だ。明日は予定変更で旧巻町の角田山にすることにして、旧湯ノ谷村の大湯温泉に。伊藤園グループのホテル湯本は、月曜でも駐車場がいっぱいの客がいるが、それ以外の旅館はひっそりとしている。閉館したところが多いようだ。

朝の温泉と食事の前に、大湯温泉を散歩する。道路わきの残雪越しに魚沼駒ヶ岳が朝日に輝いている。雪解け水が音を立てて流れ、あふれた水はアスファルトの坂道をなめ滝のように流れる。魚沼駒の登山口、枝折峠への道路はここで除雪終点。道路わきの廃屋が雪につぶされて無残な姿を晒している。雪国の田舎ではよく目にする光景だ。

小出インターから巻潟東、角田岬へと移動して角田山へ取り付く。灯台下の駐車場は雪割草目当ての登山者の車がいっぱいだ。桜尾根の雪割草は先週来た時よりも開いて、白、ピンク、紫、青、濃・淡、大・小と実に多彩で多様な花が二、三輪の小株から、シクラメンの鉢のように、もこもこッとした大株まで、「見て!」「見て!」と言わんばかりに競って咲いている。

白とピンクのカタクリ

登るにつれて、キクザキイチゲ、カタクリが増えてくる。先週来たときは下を向いていたイチゲとカタクリが、上を向いて花びらを開いている。エンゴサク、ナニワズ、ラショウモンカズラ、チョウジサクラ、アブラチャン・・・と?!  アッタ!アッタ! 今週も白いカタクリが! 10万株に一つと言われる突然変異の花がお目見えだ。

そんなこんなで山頂に着いたら、時折、雨がパラついてきたので、灯台コースは止めて、桜尾根を戻ろう。海岸近くまで降りると、登るときは見えなかった佐渡の島影が黒く見えている。今回の山行はここまでだ。北陸道経由で帰る静岡組を見送って、我々は関越道から帰路に着く。       (高橋仁)