1. 【夏のアルプス】白馬大雪渓往復

投稿日時: 2023/08/11 jin

白馬大雪渓を往復

 アルバム

 山  域:北アルプス 白馬岳2932.2m
目  的:「夏のアルプス」大雪渓を登り、白馬山荘に集中合宿する
山行形態:無雪期一般登山(小屋泊)
期  日:2023年08月05日(土)~06日(日)
参 加 者:CL高橋仁、赤坂、相澤
行  程:
5日 道の駅川本5:00=花園IC=長野IC=猿倉駐車場8:30→白馬尻9:50/10:30→
大雪渓 11:10➝葱平12:40➝頂上宿舎16:00→白馬山荘16:40 (泊)

白馬大雪渓山域は高山植物が豊富と聞く、一面のお花畑を楽しみに、登山道に一歩踏み入れる。すぐに猿倉山荘が見え、小屋の前にアイゼンが並び吊るされている。ここで借りることができるようだ。ここを素通りし、なだらかな登山道をしばらく歩く。やがて道は岩がむき出し傾斜も徐々に上がってくる。ゴロゴロ岩がむき出した山道は白馬尻まで続く。やがて川のせせらぎの音が耳に入ってくる。せせらぎの音を聞きながら足を進めると前方が開け大雪渓が目の前に広がる。白馬尻に着く。一休みしていると、他の2グループと顔を合わせ、記念写真を撮る。          ここではアイゼンを取り付けることができず、もう少し歩き、大雪渓が間近に迫った箇所でアイゼンを靴に取り付ける。雪渓の上は天然のクーラーとなり、シャツ1枚では寒く、上衣を羽織る。歩き始めは穏やかな傾斜で歩き易かったが、徐々に斜面がきつくなり、一息入れる。1時間30分位歩いた所で、アイゼンを取り外し、山道に入る。ここからはゴロゴロとした岩の上を歩く。ここらあたりが葱平と呼ばれている所か、高山植物が目立ってくる。シロウマタンポポ・キンポウゲ科の黄色や、トリカブト、・ミヤマオダマキの紫、クルマユリの朱色が山道を囲む。登りにつれ、高山植物は豊富になり、目の前にお花畑は広がる。雪渓とお花畑の織り成す景色に目を見張る。ハクサンフウロ、ハクサンイチゲ、ミヤマワガタソウ、ウルップソウ、イワギキョウ等々の名が聞こえてくる。覚えきれないほど程の種類の植物が目に飛び込む。
高度をあがるにつれ、稜線付近は、天然のロックガーデンが展開する。一方、山道は傾斜がきつくなり、大雪渓で疲れた足はさらに重くなる。高山植物の写真撮影が重なりペースが遅くなる。更に悪いことに葱平を過ぎる頃から雨がポツリポツリと来る。急いで雨具を羽織る。やがて雨脚が速くなり、視界が悪い。やっとの思いで、稜線に。この頃は雨も止み一息入れる。頂上山荘の前に広がる天然のロックガーデンに目を向けると、イワギキョウ、ウルップソウの紫が映え、気持ちが癒される。重い足をひきずり白馬山荘へ向う。
6日 白馬山荘6:10➝山頂往復➝白馬山荘6:40/7:45➝葱平10:05➝大雪渓11:05➝白馬尻11:50/12:30➝猿倉駐車場13:30
ザックを山荘に置き、 朝、一番で白馬山頂に向かう。山道は登山者で賑わう。頂上の標識の前は記念写真を撮ろうと登山者で列を作る。30分程度で往復することができ、少しゆとりの時間を作れたので山荘のレストランに寄り、コーヒーを飲みながら、しばらく談話を楽しむ。
8時前に山荘を離れる。山荘付近は岩礫地帯が広がる。ここら辺にコマクサが植生していると聞き目を配りながら下っていると、あちらこちらと4株程度みつかる。首を垂れたようにピンクの花が可憐。更に赤褐色のイブキジャコウソウがこんもりと生えているのが目に入る。ミヤマアケボノソウも見つける事が出来た。黒味掛かった紫の珍しい色の花。
稜線を外れると傾斜がきつくなるが、葱平迄の道のりはお花畑が一面に広がり美しい景色をつくる。朝日を浴び、花が喜々と昨日の曇天の中で見た時よりも花の色は映えている。葱平と呼ばれるのは、葱がこの辺一帯に生えていたのかどうか解らないが、気のせいか仲間の白馬浅葱の赤紫が目立つ。この辺りから、登山者が賑わい下山者と登山者が交差し、立ち止まりペースが落ちる。
大雪渓に入るとガスで視界が悪い。さらに傾斜がきつくなり、ストックの必要な個所であるが、生憎間に合わせで買ったストックはいつの間にか短くなり役立たず。前につんのめり足の運びが上手くいかない。やっとの思いで大雪渓を渡りきり、アイゼン外す。その時、靴底のソールが剝がれているのに気づく。白馬尻までその状態で進み、ここで、昼食を取り、高橋仁さんにテープで靴底の応急処置をして頂く。
ここからは森林帯に入る。心配していた天候は急変する様子もなく、一安心。ここからは、1時間程度の道のりにホットはしたものの下る一方なので、つま先や腿に痛が走る。やがて山道は平坦となり、猿倉山荘に到着。ここで、冷たいコーラを飲み一息つき,車に乗り込む。途中、日帰り温泉で汗を流し、帰宅に向かう。お疲れ様でした。翌日、好日山荘へ行き、靴の修理依頼とストックを購入、次期の登山に備える。                          相澤 記