1. 【ハイキング】佐渡島花旅 金北山、金剛山 2021/5/7-9

投稿日時: 2021/05/16 araiguma

山域:金北山1172.1m、雪畑山1002.8m、金剛山962.1m(新潟県佐渡島)

日程:2021年5月7日(金)~5月9日(日)

参 加 者:駒崎、新井

アルバム

行動記録: 

5/6(木)江南19:30=新潟港P23:30 

 明日の朝6:00のフェリーに乗るべく、前夜関越道をひた走り、フェリー乗り場の万代島駐車場へ入る。

5/7(金)新潟港6:00=両津港(8:30)=ライナーバス=アオネバ登山口296m9:05→アオネバ十字路→ドンデン池14:15→尻立山940m→ドンデン山荘890m15:10

 6:00発の佐渡汽船のカーフェリーに乗船する。2時間半の船旅。甲板に出たり、2等なので部屋でゴロゴロしているうちに佐渡島の両津港へ到着する。予約制のライナーバスに乗り30分ちょっとでアオネバ渓谷の登山口に到着し、10名ほどが降りる。登山口で身支度をして出発する。出だしから花が一杯咲いており、白のオドリコソウが多く、ニリンソウもたくさん咲いている。少し進むとⅤ字状の登山道になり、両側にオオイワカガミが咲き誇っている。これはすごい。林間になり、白のオドリコソウ、ニリンソウ、チゴユリがこれでもかと登山道の両側に咲いている。スミレはもちろん春の花が一斉に咲き誇っている。やがてお待ちかねのシラネアオイが出てきた。アオネバ渓谷の下の方は終盤だが、中ほどからは最盛期で、歩が進まない。小学生の30名ほどのグループに追いつかれ、その後おいて行かれました。沢沿いを登るようになり、両側にシラネアオイがたくさん咲いており、全く前に進めなくなった。これほどすごいとは。他にはヒトリシズカ、サンカヨウ、キクザキイチゲ、エゾエンゴサク、エチゴキジムシロ、ミヤマカタバミなどがみられる。ここアオネバは、青い粘土層が見られ、この粘土層が、青ネバの由来とのことです。足元にも時折青色の粘土が見られる。        

やっとアオネバ十字路に着き、草地の上で昼休憩する。カタクリや花が大きいミヤマカタバミが多く見られる。ドンデン池に移動途中には、お待ちかねのオオミスミソウ(ユキワリソウ)がちらほら出てくるが、終盤できれいに咲いているものは少なかった。時折アマナも見られる。脇に流れていた沢に入ってみると、キクザキイチゲに混じってザゼンソウも咲いていた。車道を一時歩き、ドンデン池に向かう山道に入ると、カタクリロードであった。満開のカタクリに混じってオオミスミソウが咲いている。やがて草原状の広い起伏のある場所に出る。枯草に混じってアマナがたくさん咲いており、水の流れの中にはミズバショウも咲いている。ドンデン避難小屋を遠くに眺めながら丘の上に行くと、両津港が眼下に見える。ドンデン池は小さな池で、少し休んで、尻立山を越える。ドンデン高原は、放牧地であったようで牧場のようだ。遠くには明日登る金北山がカッコイイ。両側のカタクリを見ながら下るとドンデン山荘前に出て、本日の山歩きは終了。                 

 

5/8(土)ドンデン山荘8:00→アオネバ十字→マトネ937.5m8:20→天狗の休場→鏡池11:30/12:30→金北山1172.1m13:10→マツムシ平→妙見山1042.2m14:30→白雲台15:10=ライナーバス=両津港17:30=タクシー=ドンデン山荘18:10

 外はガスで真っ白で、おまけに強風で寒い。今日は金北山から白雲台までの金北縦走路を歩く約6時間の行程だ。予定通りドンデン山荘を出発し、昨日通ったアオネバ十字路までは車道を歩き最短で到着。ここからマトネの登りだ。カタクリは朝早いため咲いていず、シラネアオイも蕾のまま。マトネ山頂に着くが真っ白で展望無しの上に強風で、休まず通過。樹林帯は風の影響受けずに快適である。尾根上は歩くとふらふらとしてしまうくらい風が強い。樹林の中はカタクリロードだが、日が差していないのでうつむいたままの蕾。日中はきれいであろう。ショウジョウバカマも咲いている。時折ガスが晴れて、行く手の稜線が見えるようになってくる。タムシバがきれいに咲いている。いくつものアップダウンを繰り返し、残雪も時折出てくると金北山が樹間から時折見えるようになる。

 

鏡池の湖畔は雪の中でルートから外れているため静かなところで、雪の上で昼休憩として、ドンデン山荘のおにぎりを食べる。ゆっくり休んだ後に出発する。残雪が多くなり、雪の壁にはステップが刻んでありロープが垂れ下がっていた。その後も残雪を何回か登り、咲き始めたカタクリを見ながら登ると金北山に到着。山頂は神社と防衛省の旧施設が占めていて、期待した山頂ではなかった。佐渡島の最高峰だけあって南側の展望は良く佐渡島の南側が眺望できる。これから進む妙見山も防衛省のレーダー等の施設で占められているのが見える。写真だけ撮り妙見山に向かう。残念なことに金北山の山頂下からは車道歩き。これが防衛庁管理道路のことか。妙見山までその道路を歩き、レーダー施設を回って裏にある妙見山の最高地点で休憩。今日の歩きもここから白雲台まで下るだけだ。下山途中”おしん林”の表示あるブナの若木の林がきれいであった。ここもカタクリが足元の両側に咲いていた。やがて白雲台の駐車場に着く。交流センターがあり、中で休める。コーヒーとケーキを食べてライナーバスで両津港へ出て、タクシーでドンデン山荘へ戻った。

 

5/9(日)ドンデン山荘7:30→尻立山→論天山872.6m→芝尻山8:25→雪畑山1002.9m10:05→金剛山962.2m11:35/12:05→チビガ沢→白瀬登山口90m14:10=タクシー=両津港14:50=新潟港18:35 

 朝食前にテラスに出てみると、眼下に両津港が見えた。朝食後には、外は真っ白でおまけに雨まじりの強風である。他のお客さんも出発を見合わせているようだ。出発を後らせてショートカットのルートを考えて外の様子を見る。多少は良くなるようだったが変わらず。天気予報は晴れなので、計画通りに進むことにして、雨具の上着だけを着て30分遅れで出発する。一昨日歩いたドンデン池を過ぎたところの論天山まで進むが、ガスで強風は変わらずだ。この先は樹林の中を進むようになる。里山の雰囲気だ。登山道の両側にはカタクリの花がまだしぼんだままだ。大きなスミレが多い。匂いをかぐと甘いにおいがする。カタクリに混じってオオミスミソウが咲いている。浅くえぐられた登山道わきの斜面にはカタクリがこれでもかと続いている。ザゼンソウも出てきた。エンレイソウ、ユキザサも咲いている。残雪を踏みながら進むと、雪畑山の登山口。なんともいい山の名前だ。寄り道をして急な登山道を登ること5分で山頂に着いた。いつのまにかガスは取れて青空が広がっており、これから上る金剛山が尖って見える。

 

雪畑山の登山口に戻り、金剛山へ向かう。青空になり日が当たってきたのでカタクリがいい具合に咲いている。今まで見たカタクリの群生地の規模をはるかに超えるカタクリロードだ。どこまで歩いても続いている。残雪があるところには青いキクザキイチゲ、それに混じってオオミスミソウがあちこちに咲いていて、歩が進まない。金剛山の登りに掛かると、樹林帯を抜け、一気に風が強くなる。蟻に注意の看板がある。足元には蟻が一杯いる。景色も良く、両津港や金北山などの山々がきれいに見える。15分ほどの登りで金剛山の山頂。鳥居と祠がある。眺めはいいのだが、すごい強風で立っていられない。祠を風よけにして昼休憩。帰りのタクシーを予約してあるので、時間を確認して下山開始。南面となる下山路は明るい斜面だ。エチゴキジムシロ、スミレ、カタクリやオオミスミソウが多く咲いている。登山道脇にはオオミスミソウの葉が多く見られ、2週間程度早ければ、さぞかしすごい花園だろうなと感じる。途中、こんもり盛り上がった蟻塚がいくつもあった。蟻がこんなにいるもの珍しい。何かひきつけるものがあるのだろう。やがて沢沿いの樹林の中を歩くようになり、オオイワカガミ、チゴユリがたくさん咲いている。新緑の中を歩くのは気持ちがいい。やがて川に掛かる橋を渡ると白瀬登山口に着いた。ここでタクシーを待つ。両津港へは約20分で到着。フェリーターミナルでお土産と夕食の弁当を買い、16:05発のフェリーに乗り、予定通り新潟港へ18:35着。駐車場に向かい、関越道をひた走り帰ってきました。

佐渡は花の山とは聞いていたが、これほどだとは思いもよらなかった。時期もよかったのであろう。花好きにはたまらないところである。

(新井浩 記)